テクノポリス (YMOの曲)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索
テクノポリス
YMOシングル
初出アルバム『ソリッド・ステイト・サヴァイヴァー
B面 ソリッド・ステイト・サヴァイヴァー
リリース
規格 7インチレコード
ジャンル テクノ
時間
レーベル アルファレコード
作詞・作曲 坂本龍一
プロデュース 細野晴臣
チャート最高順位
YMO シングル 年表
テクノポリス
1979年
ライディーン
(1980年)
ソリッド・ステイト・サヴァイヴァー 収録曲
A面
  1. TECHNOPOLIS
  2. 「ABSOLUTE EGO DANCE」
  3. 「RYDEEN」
  4. 「CASTALIA」
B面
  1. 「BEHIND THE MASK」
  2. 「DAY TRIPPER」
  3. 「INSOMNIA」
  4. 「SOLID STATE SURVIVOR」
テンプレートを表示

テクノポリス (TECHNOPOLIS) は日本の音楽グループ「イエロー・マジック・オーケストラ(YMO)」の1枚目のシングル。または同シングルに収録された曲。

背景[編集]

ライディーン」と並ぶYMOの代表曲。ピンク・レディーの一連の楽曲を坂本龍一が分解・研究し再構築した「東京歌謡」。以前にもライブでピンク・レディーの「ウォンテッド」がカヴァーされたこともある。坂本本人は「単に売れる曲を書いてやろうと思って」とのコメントを残している。

アルバム『ソリッド・ステイト・サヴァイヴァー』からシングルカットされたものではあるが、アルバムとは異なるヴァージョンとなっている(後述)。

録音[編集]

録音を開始したのが3月6日だったが、5月末までダビングを行った。録り直しが多く、小池光夫は大変だったと回顧している[1]

コンピュータによる自動演奏の印象が強いが、コンピュータ・プログラマーの松武秀樹とレコーディング・エンジニアの小池光夫によれば、トラック数不足から同期信号を消した上に録音することになった関係で「7割くらい手弾き」[2]である。レコーディング当時のトラックシートには坂本の字で「根性のBRIDGE」と書いてあった。また、シートに書いてある仮タイトルは「うさばらし」だった。

サビは坂本の手癖となっており、YMOのアルバム『BGM』収録の「U・T」や、坂本のオリジナルアルバム『CHASM』収録の「Seven Samurai - ending theme」のサビもやや似たフレーズとなっている。

ヴォコーダー[編集]

  • イントロや曲中に使用される「TOKIO」のフレーズは駅のアナウンスを模したものである。
  • 日本でのヴォコーダーの使用例の代表的なものとして取り上げられることが多い。
  • 録音時に使ったヴォコーダーはローランドVP-330の試作機である。
  • 「TOKIO」の「TO」の部分でピッチを上げ、「KIO」の部分でピッチを下げるという工夫がされている。
  • 「T・E・C・H・N・O・P・O・L・I・S」の部分は12拍を正確に10分割したテンポで発音されている(最後の「S」は、13拍目と揃うようになっているので、実質「S」を除いた10文字を12拍中に発音するように設計されている)。
  • 「YMO REMIXES TECHNOPOLIS 2000-00」収録の「TECHNOPOLIS/THE READYMADE-DARLIN'OF DISCOTHEQUE TRACK」などのリミックスでは、冒頭のホーン音の後に「T・E・C・H・N・O・P・O・L・I・S TOKIO」という間奏での坂本のボコーダーボイスが抜き出されて単音で聞くことができる。

リリース[編集]

シングルは1979年10月25日アルファレコードよりリリースされた。レコード番号はALR-1016。

国内盤シングルのジャケットにはアルファのロゴの他にA&Mレコードのロゴのものも存在する。

国内プロモーション盤には、不透明ピンク色のものが存在する。

ミュージック・ビデオ[編集]

本作のミュージック・ビデオは鉄骨の背景と合成された坂本の顔面のアップと、UFOからメンバー3人が降り、合成された東京の街並みの中を歩いたり、銃撃戦を行ったりするシーンや実際の東京の繁華街の映像などで構成されている。ミュージック・ビデオ集『COMPUTER GAME』(1983年)にVHSで初収録され、『YMO Giga Clips』(1998年)にて初DVD化された。

ライブ・パフォーマンス[編集]

  • 1981年の国内ツアー「ウィンター・ライヴ1981」で演奏された際は、「TOKIO」の部分を仙台、盛岡、福岡、広島など公演した土地の名前に置き換えている。東京公演では「TOKIO」ではなく「東京」だった。また、従来のようにヴォコーダーではなく拡声器を使っていた。

メディアでの使用[編集]

  • メンバー3人が出演した富士フイルムのカセットテープ(フジカセット)のCM曲に起用されている。
  • 電気グルーヴによるリミックス、「YMO REMIXES TECHNOPOLIS 2000-00」収録のバージョンが、ココリコミラクルタイプでのコント紹介のBGMに使用されていた。
  • テレビ朝日で朝に放送されていた鉄道運行情報番組『みどりの窓口』内で、特急/寝台車 空席情報コーナーのBGMに起用されていた。イントロや曲中のボコーダーを使ったフレーズは外されている。

カバー[編集]

  • TWO-MIXを始めとする数多くのアーティストにカヴァーされている。

別バージョン[編集]

シングルカットされたヴァージョンとアルバム『ソリッド・ステイト・サヴァイヴァー』に収録されているバージョンは別のもので、以下の違いがある。なお、シングルヴァージョンはYMOのベストアルバムUC YMO』や『テクノ・バイブル』、「青春歌年鑑」の1980年盤に収録されている。初CD化は、1987年発売の「YMO ヒストリー」である。また、アルバム『ソリッド・ステイト・サヴァイヴァー』に収録されているテイクでは、フェイドアウトする直前(3分55秒付近)に「テクノポリス」と囁いている声が聞こえる。

  1. ローランドフランジャー(品番:SBF-325)によりフランジングが施されている[3]
  2. アナログシンセサイザーのアープ・オデッセイを使った手弾きメロディが重ねられている[3]
  3. 演奏時間が15秒ほど短くなっている。
  4. 1:17辺りに、アルバムヴァージョンには無かった3人のヴォコーダによるガヤが収録されている。

シングル収録曲[編集]

全編曲: イエロー・マジック・オーケストラ。
# タイトル 作詞 作曲 時間
1. テクノポリス(TECHNOPOLIS)   坂本龍一
2. ソリッド・ステイト・サヴァイヴァー(SOLID STATE SURVIVOR)   高橋幸宏

リリース履歴[編集]

No. 日付 国名 レーベル 規格 規格品番 最高順位 備考
1 1979年10月25日 日本 アルファレコード 7インチ ALR-1016 9位
2 1993年7月21日 日本 アルファレコード 7インチ ALKA-1 - 『YMO ANALOG SINGLE BOX』収録
3 1993年9月21日 日本 アルファレコード CD ALDA-91 - CUBIC - YMO CD Single BOX』収録

脚注[編集]

[ヘルプ]
  1. ^ 「YMOマガジン」より
  2. ^ サウンド&レコーディング・マガジン、1999年11月号
  3. ^ a b キーボード・マガジン 2003年9月号