スコット・マクガフ

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スコット・マクガフ
Scott McGough
東京ヤクルトスワローズ #37
YS-Scott McGough20210828.jpg
2021年8月28日 東京ドーム
基本情報
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
出身地 ペンシルベニア州ピッツバーグ
生年月日 (1989-10-31) 1989年10月31日(32歳)
身長
体重
180 cm
86 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 投手
プロ入り 2011年 MLBドラフト5巡目
初出場 MLB / 2015年8月20日
NPB / 2019年3月30日
年俸 1億2400万円(2022年)※2021年から2年契約 [1]
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)
国際大会
代表チーム アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
五輪 2021年
獲得メダル
男子 野球
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
オリンピック
2020 野球

スコット・トーマス・マクガフ(Scott Thomas McGough, 1989年10月31日 - )は、アメリカ合衆国ペンシルベニア州ピッツバーグ出身のプロ野球選手投手)。右投右打。東京ヤクルトスワローズ所属。

2021年開催の東京オリンピック野球 銀メダリスト。

経歴[編集]

プロ入り前[編集]

2008年MLBドラフト46巡目(全体1371位)で地元のピッツバーグ・パイレーツから遊撃手として指名されたが、これを拒否してオレゴン大学に進学した。

2010年にはアメリカ合衆国大学代表入りし[2]、日本で開催された第5回世界大学野球選手権大会にアメリカ合衆国代表として参加した[3]

プロ入りとドジャース傘下時代[編集]

2011年MLBドラフト5巡目(全体164位)でロサンゼルス・ドジャースから投手として指名され、プロ入り。契約後、傘下のパイオニアリーグのルーキー級オグデン・ラプターズ英語版とA級グレートレイクス・ルーンズでプレー。

2012年はA+級ランチョクカモンガ・クエークスでプレーした。

マーリンズ時代[編集]

AA級ジャクソンビル・サンズ 時代
(2013年)

2012年7月25日にハンリー・ラミレスランディ・チョートとのトレードで、ネイサン・イオバルディと共にマイアミ・マーリンズへ移籍した。

2014年にはトミー・ジョン手術を受けたため、全休した[4]

2015年8月20日にメジャー初昇格。同日のフィラデルフィア・フィリーズ戦でメジャー初登板を果たし、2/3回3失点という内容だった。この年メジャーでは6試合に登板して防御率9.45、4奪三振を記録した。

オリオールズ傘下時代[編集]

2016年4月15日にウェイバー公示を経てボルチモア・オリオールズへ移籍した。

2017年は主に傘下のAAA級ノーフォーク・タイズでプレーした。

ロッキーズ傘下時代[編集]

2017年11月23日にコロラド・ロッキーズとマイナー契約を結ぶ。

2018年シーズンは傘下AAA級アルバカーキ・アイソトープスで43試合に登板し7勝3敗、防御率5.55の成績を残した。11月3日にFAとなり、その後11月9日に再契約したが、12月18日に自由契約となった。

ヤクルト時代[編集]

2018年12月25日、アルバート・スアレスと共に東京ヤクルトスワローズが獲得したことを発表した[5]。背番号は37。

2019年4月10日の広島東洋カープ戦で9回裏を無失点に抑えると、10回表に打線が12得点を挙げたため来日初勝利を記録[6][7]。その後は主に勝ちパターンを務めていたが、7月4日の広島戦で石山泰稚の代役として初セーブを挙げると[8]それ以降は抑えに定着した。オールスターにも石山の代役で出場した[9]。終盤は打ち込まれる試合もあり一時デビッド・ハフに抑えを譲った時期もあったものの、シーズン通じて登録抹消されることなく65試合に登板し、6勝3敗18ホールド11セーブを記録した。

2020年は、序盤は打ち込まれるも徐々に調子を取り戻した。防御率は3.91と前年より悪化したが、50試合に登板してリーグ4位の27ホールドポイントを記録してチームを支えた。オフに、推定年俸100万ドルで2年契約を結んだ[10]

2021年は開幕よりセットアッパーとして起用されていたが、ストッパーを務める石山の不振により、5月下旬より抑えに配置転換された。6月には月間10セーブの球団新記録をマークした[11]。7月2日に東京オリンピックに出場するアメリカ代表のメンバーに選ばれ[12]、銀メダルを獲得した[13]。シーズンを通じても66試合の登板で3勝2敗31セーブ14ホールド、防御率2.52と来日以降最高の成績を残し、シーズンホールド記録を打ち立てた清水昇と共に優勝したヤクルトの中継ぎ陣の主柱として牽引した。巨人と対戦したクライマックスシリーズは2試合に登板し、胴上げ投手となった。オリックスと対戦した日本シリーズは、第1戦は2点リードを守れず敗戦投手[14]、第3戦、第4戦はともに1点リードを守りセーブを記録、第5戦は同点の場面で登板したが決勝点を取られ敗戦投手[15]、第6戦は10回途中から2回1/3を無安打無失点に抑え、勝利投手と胴上げ投手になった[16]

プレースタイル[編集]

最速158km/hの直球と[17]、変化球はスプリット、カットボール、稀にシュート(ツーシーム)を投げる。

人物[編集]

遠征の時にチームメートたちと一緒に夕食に出かけ、野球やプライベートのことを話すことが大好きだと語っている[18]

詳細情報[編集]

年度別投手成績[編集]





















































W
H
I
P
2015 MIA 6 0 0 0 0 0 0 0 0 .000 35 6.2 12 0 4 0 0 4 0 0 7 7 9.45 2.40
2019 ヤクルト 65 0 0 0 0 6 3 11 18 .667 296 68.2 71 2 22 4 2 64 2 0 25 24 3.15 1.35
2020 50 0 0 0 0 4 1 0 23 .800 195 46.0 42 4 15 1 3 52 2 1 20 20 3.91 1.24
2021 66 0 0 0 0 3 2 31 14 .600 259 64.1 43 7 23 2 3 76 3 0 19 18 2.52 1.03
2022 55 0 0 0 0 2 2 38 4 .500 215 53.2 39 5 13 2 1 59 2 0 16 14 2.35 0.97
MLB:1年 6 0 0 0 0 0 0 0 0 .000 35 6.2 12 0 4 0 0 4 0 0 7 7 9.45 2.40
NPB:4年 236 0 0 0 0 15 8 80 59 .652 965 232.2 195 18 73 9 9 251 9 1 80 76 2.94 1.15
  • 2022年度シーズン終了時

年度別守備成績[編集]



投手












2015 MIA 6 0 1 0 0 1.000
2019 ヤクルト 65 10 8 3 0 .857
2020 50 5 6 1 1 .917
2021 66 7 4 1 0 .917
MLB 6 0 1 0 0 1.000
NPB 181 22 18 5 1 .889
  • 2021年度シーズン終了時

表彰[編集]

  • 東鉄工業presents燕の下の力持ち賞 (2021年6〜8月度)[19]

記録[編集]

NPB[編集]

初記録
その他の記録

背番号[編集]

  • 56(2015年)
  • 37(2019年 - )

登場曲[編集]

代表歴[編集]

脚注[編集]

  1. ^ ヤクルトのマクガフとスアレス残留 エスコバーとクックは退団”. 東スポweb (2020年11月16日). 2021年1月13日閲覧。
  2. ^ https://cpe-prod.usabaseball.com/documents/3/7/0/239014370/CNT_2010Roster_d1oyphvk.pdf
  3. ^ INC, SANKEI DIGITAL (2021年8月13日). “【燕番コラム】東京五輪中にマクガフに届いた1本の動画 ヤクルトの仲間が心の支えに” (日本語). サンスポ. 2022年1月10日閲覧。
  4. ^ 菊田康彦 (2019年7月21日). “ヤクルト・マクガフの成功秘話… 日本との意外な縁、備えていた活躍の資質【燕軍戦記】”. AERA. 2020年6月22日閲覧。
  5. ^ 新外国人選手獲得のお知らせ 東京ヤクルトスワローズ公式サイト(2018年12月25日)、2019年4月21日。
  6. ^ ヤクルト・マクガフ来日初勝利「優勝に貢献したい」” (日本語). 日刊スポーツ (2019年4月10日). 2019年10月7日閲覧。
  7. ^ ヤクルト延長12得点!小川監督が掲げる執念で快挙” (日本語). 日刊スポーツ (2019年4月10日). 2019年10月7日閲覧。
  8. ^ ヤクルト、マクガフ来日初S「3連勝締められて良かった」”. スポーツニッポン (2019年7月5日). 2019年10月7日閲覧。
  9. ^ オールスター ヤクルト石山がインフルエンザ罹患のため辞退、マクガフが出場”. スポーツニッポン (2019年7月10日). 2019年10月7日閲覧。
  10. ^ ヤクルト・マクガフと新たに2年契約 スアレスとは単年契約 エスコバー、クックは退団” (日本語). SANSPO.COM(サンスポ) (2020年11月16日). 2021年5月16日閲覧。
  11. ^ “【データ】ヤクルト・マクガフが6月10セーブ 高津、林昌勇超えチーム最多”. 日刊スポーツ. (2021年6月24日). https://www.nikkansports.com/m/baseball/news/202106240001154_m.html?mode=all 2021年8月29日閲覧。 
  12. ^ “NPBから3選手! 東京オリンピックのアメリカ代表が発表”. BASEBALL KING. (2021年7月3日). https://baseballking.jp/ns/285275 2021年8月29日閲覧。 
  13. ^ 【ヤクルト】守護神・マクガフが東京五輪で抱いた日本球界への尊敬と誇り” (日本語). スポーツ報知 (2021年8月26日). 2022年1月10日閲覧。
  14. ^ ツバメ悲劇、九回暗転 マクガフ背信:中日新聞Web” (日本語). 中日新聞Web. 2022年1月10日閲覧。
  15. ^ 日本一王手ヤクルト接戦落とす…守護神マクガフ、Aジョーンズに決勝弾 - プロ野球 : 日刊スポーツ” (日本語). nikkansports.com. 2022年1月10日閲覧。
  16. ^ 燕・高津監督とマクガフが交わした熱いハグ 守護神の絆にファン感動「涙腺崩壊」” (日本語). Full-Count(フルカウント) ― 野球ニュース・速報・コラム ― (2021年11月24日). 2022年1月10日閲覧。
  17. ^ ヤクルト、新助っ人2選手と契約締結 158キロ右腕マクガフとソフトB・スアレスの実兄”. ベースボールチャンネル (2018年12月26日). 2021年5月31日閲覧。
  18. ^ 「いつか息子にチャーハンを…」。家族と離れ、異国でプレーする助っ人たちのあっぱれな心意気|プロ野球|集英社 スポルティーバ 公式サイト web Sportiva” (日本語). 集英社のスポーツ総合雑誌 スポルティーバ 公式サイト web Sportiva. 2021年7月18日閲覧。
  19. ^ ennoshita_YSのツイート(1441304851674120197)

関連項目[編集]

外部リンク[編集]