君に、胸キュン。

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君に、胸キュン。 (浮気なヴァカンス)
YMOシングル
初出アルバム『浮気なぼくら
B面 カオス・パニック (Chaos Panic)
リリース
ジャンル テクノ歌謡
レーベル ¥EN / アルファレコード
作詞・作曲
チャート最高順位
  • 2位(オリコン
  • 1983年度年間28位(オリコン)
YMO シングル 年表
体操
1982年
君に、胸キュン。
1983年
過激な淑女
(1983年)
浮気なぼくら 収録曲
A面
  1. 君に、胸キュン。 (浮気なヴァカンス)
  2. 「EXPECTED WAY/希望の路」
  3. 「FOCUS」
  4. 「ONGAKU/音楽」
  5. 「OPENED MY EYES」
B面
  1. YOU'VE GOT TO HELP YOURSELF/以心電信(予告編)」
  2. 「LOTUS LOVE」
  3. 「KAI-KOH/邂逅」
  4. EXPECTING RIVERS/希望の河
  5. 「WILD AMBITIONS」
ミュージックビデオ
「君に、胸キュン。」(HD Remaster・Short ver.) - YouTube
「君に、胸キュン。」(MUSIC VIDEO・HD Remaster - YouTube
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君に、胸キュン。 (浮気なヴァカンス)」(きみに、むねキュン。 (うわきなヴァカンス))は、イエロー・マジック・オーケストラ7枚目のシングル。1983年3月25日アルファレコード / ¥ENよりリリースされた。

リリース[編集]

カネボウ化粧品CMソングに起用され、YMOのオリジナルアルバム浮気なぼくら』の先行シングルとしてリリースしたテクノ歌謡

既にグループとしての活動を終えようと考えていたメンバーが、最後にファンや世間を驚かせたいという思いで作られた楽曲で、当時YMOは活動休止状態であったが、タイアップの話があり急遽録音を行なった。同時にアルバムを作る必要がある雰囲気となり『浮気なぼくら』の制作へとつながり、当初の予定通り同年10月にグループは解散(ファンの気持ちを考慮し「散開」という言葉を使った)。

「かわいいおじさんたち」のコンセプトで発表、今までの無機質なイメージと相反する、アイドルの様な爽やかな出で立ちで披露。立花ハジメ監督のPVも3人が振付をつけて踊ったことも含めて、今までの路線と大きく一線を画した。

作詞は細野晴臣がかつて所属したバンド・はっぴいえんどのメンバーである松本隆が担当。「売れそうな詞を書いてほしい」とストレートに依頼した。CMのキャッチ・コピーである「胸キュン」というキーワードがそのまま使用された。

作曲の名義は、『浮気なぼくら』では作曲が「細野晴臣、坂本龍一、高橋幸宏」名義だが、シングル盤は「YMO」名義である。実際は、イントロとAメロが坂本、Bメロとサビは高橋が担当。サビを聞いた細野が「地中海サウンドだね」と発言したのを聞いた坂本がイントロをあっという間に作り上げた[1]

初回プレスのみ、本人達によるサインと直筆イラスト等が用いられた、特製ステッカーが封入されている。

2013年NHK連続テレビ小説あまちゃん』第28話でこの曲が使用された。

レコーディング[編集]

曲中の「キュン!」は3人の声を合わせたもの。最初は「YMOと言えばシンセだろう」ということで、坂本がアープオデッセイ、細野がコルグ・PS-3100を使って「キュン!」を口まねしながら作っていたが、結局あきらめている[1]

ドラムパートは、LinnDrum LM-2をそのままTVスタジオに持ち込んで使用していた。よく聞くとリズムが独特で、バスドラムだけを聞くと、ドン・ドン・ドドストドンという日本人がお祭りで踊れるようになっている。高橋がこのパターンをリンドラムに打ち込みながら、細野が「フフッ」と笑っていたのが印象的だったと当時録音に携わった藤井丈司が語っている[1]

高橋幸宏はテレビやライヴ時に、ドラムではなくエア・ギターを披露していた。

コント番組での披露[編集]

ひょうきんベストテン」では島崎俊郎コント赤信号が79年の人民服姿で登場し島崎が高橋、ラサール石井が細野、渡辺正行が坂本、小宮孝泰松武秀樹を担当。歌は口パクで小宮はコンピュータから煙や水を浴びせられる。

ダウンタウンのごっつええ感じ』のコント『アホアホマン』に坂本龍一がゲスト出演した際、作中のキャラであるアホアホブラザーのコスチュームのままで、この回のエンディングで同曲を歌っているが、本来メインボーカルは高橋幸宏で、坂本は「キュン!」の部分しか言っていないため、音を外しまくり、浜田雅功から「これホンマに持ち歌か?」「何か龍一ヘタクソやぞ!」と突っ込まれている。

胸キュン[編集]

テレビCMとこの曲のヒットにより、「胸キュン」という単語が世間一般で使用されるようになった。この言葉が最初に使うようになったのは山下久美子であり、ファンクラブの名称である「胸キュンClub」や、ライブツアーのタイトルに用いられるなど、彼女の代名詞となったこの表現を使用することについて、関係者が山下の許諾を取ったというエピソードがある[2]

記録[編集]

YMOのシングルとしては最も売れた作品となっている。グループの活動終焉に際して、オリコンチャートや歌番組の各種ランキングで1位を獲得し、晴れて解散する事を目指したが、TBS系ザ・ベストテン』は最高3位、オリコンチャートは最高2位止まりという結果であった。同時期のチャート1位は細野が作曲した松田聖子の「天国のキッス」で、皮肉にも自作曲に阻まれた形となった。

収録曲[編集]

全編曲: Y.M.O.
#タイトル作詞作曲時間
1.君に、胸キュン。(浮気なヴァカンス)松本隆Y.M.O.
2.ケイオス・パニック(Chaos Panic)細野晴臣ピーター・バラカン細野晴臣

カバー[編集]

カバー盤は全てイタリア語の部分がカットされている。

脚注[編集]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]