TVerプラス

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TVerプラス(ティーバープラス)は、日本テレビ番組にまつわるトピックスを中心としたニュースサイト。運営会社を同じくするOTTサービス・TVerを楽しむための情報も取り扱う[1]

旧名称はDOGATCHテレビドガッチで、テレビ番組情報を中心とした動画配信ポータルサイトだった。広告収入で運営され、動画は無料で視聴できるものだったが、2016年3月31日をもって番組動画配信サービスを終了[2]。なお、番組動画配信以外のサービスは継続し、テレビ番組情報を配信するニュースサイトに転じていた。

概要[編集]

民放在京キー局5局と大手広告代理店4社が合同で出資した株式会社TVerが運営する[注釈 1]、放送局にとらわれない幅広いコンテンツを展開しているインターネットテレビサイトである。GyaO[注釈 2]など一般的な動画配信サイトと異なり、各テレビ局が運営するVODサービスサイトへ誘導するためにコンテンツの一部分を配信している。独自コンテンツのニュース番組、Gガイドによるテレビ番組表テレビ番組の特集、テレビ局が出資する映画作品の特集などを配信するほかに『豆しば』の公式ページがある。動画の視聴は会員登録を要するが、ニュースなど会員登録なしで視聴可能なものもある。

主なナビゲーション先サイト

沿革[編集]

  • 2006年6月1日:株式会社プレゼントキャストが「DOGATCH」のサービス名でプレオープン。2006年FIFAワールドカップのハイライトシーンなどを無料配信。
  • 2007年12月1日 正式にオープン。テレビ番組表や各局の映画・イベント・VODの紹介を動画を使って配信。
  • 2008年3月1日 サイト名を「テレビドガッチ」に変更。
  • 2016年3月31日 番組動画配信サービスを終了[2]
  • 2020年7月1日:運営会社が株式会社TVerに改称。
  • 2022年4月1日:「テレビドガッチ」が「TVerプラス」にリニューアル[3]

豆しば[編集]

豆しば(まめしば)は、をモチーフにした当サイトのCMに登場するオリジナルキャラクターで、マスコットキャラクターではない。電通が開発し、作者はキム・ソクウォンで、公式設定では「豆でも犬でもない」生物とされる。

元来はテレビドガッチのために開発されたキャラクターではないが、テレビドガッチの認知度向上のためにふさわしいコンテンツとして、豆しばの登場するテレビドガッチのCMが企画された[4]。2008年3月1日から、主に電通が製作に関与するアニメ番組などでテレビCMを放送している。スポンサーする作品は全てPT扱いである。2011年からTBS系列を中心にバラエティ番組のスポンサーし、地上波単発特番BS日テレでも同様に放送した。

テレビCMは、人がさまざまな場面で豆の料理を飲食する際、豆粒に紛れて豆に扮した「豆しば」が現れて「豆知識」を披露すると、居合わせた人々が憂鬱になるシュールアニメーションである。ウェブサイトの名称やURLは最後に短時間示される。サイトの存在より豆しばのキャラクターを認知させる戦略である[4][5]

2008年9月27日に、バンダイから『∞プチプチ』を模した『∞エダマメ 豆しばバージョン』が発売され、2008年11月21日に主婦と生活社から初の絵本『豆しば―枝豆しばとアラスカの冷蔵庫』(キム・ソクウォン、渡部祥子)が発行された。その後約1年で商品点数500点以上[6]、絵本は『豆しば―枝豆しばとアラスカの冷蔵庫』『豆しば―黒豆しばとトルストイの家出』の2冊累計で30万部を発行し[6]、電通の調査では「女子小学生の認知度90%」[6]で、予想以上の成功ぶりにプロジェクトの一員の山西太平も戸惑っている[6]

2011年12月、豆しばとファッションモデルきゃりーぱみゅぱみゅコラボレーションによるキャラクター『豆しぱみゅぱみゅ』を発表した。

スポンサーとなっている番組(2012年現在) [注釈 3]

など

関連リンク

これまでに扱ったコンテンツ[編集]

スポーツ[編集]

映画[編集]

テレビ番組[編集]

登場した主な著名人[編集]

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 出資している企業は、放送局が日本テレビTBSフジテレビテレビ朝日テレビ東京広告代理店電通博報堂DYメディアパートナーズADK東急エージェンシーである。ちなみに、広告代理店の中で出資率が最も高いのは電通である。
  2. ^ Yahoo!動画を含む。
  3. ^ 同時期に、これらの番組ではブシロードヴァイスシュヴァルツ)も同様の扱いでスポンサーとなっていることがある。

出典[編集]

  1. ^ TVerプラス - Twitter 2022年4月1日
  2. ^ a b 動画配信「テレビドガッチ」が'16年3月31日終了。各局サービスに代替”. AV Watch (2015年12月4日). 2015年12月6日閲覧。
  3. ^ TVerが大幅リニューアル。複数デバイスの連携や地上波放送のリアルタイム配信に対応”. PhileWeb (2022年4月1日). 2022年4月3日閲覧。
  4. ^ a b 電通社内で所属局を越えた異例のコラボレーション、日経トレンディネット、2008年8月22日。
  5. ^ キャラのかわいさだけではダメ、そこで“毒”を持たせた、日経トレンディネット、2008年8月22日。
  6. ^ a b c d 月刊ビジネスアスキー』2009年12月号、20頁。

関連項目[編集]

  • TVer - 2015年に開始した運営会社が同一の広告付きテレビ番組無料配信サービス

外部リンク[編集]