ゲネプロ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索

ゲネプロとは、オペラバレエ演劇などの舞台芸術クラシック音楽において、初日公演や演奏会本番間近に本番同様に舞台上で行う最終リハーサル、「通し稽古」のことを意味する[1]

概要[編集]

ドイツ語Generalprobe(ゲネラールプローベ)の略称である[1]。日本だけで使われる略称で、ドイツ語圏では「ゲネプロ」と略さずに"Generalprobe"と言わなければ通じない。ドイツ語の"General"は「総合」、"Probe"は「稽古」という意味である。「ゲネ」や「GP(ゲーペー)」ともいい、「総舞台稽古」などと表されることもある。主に演劇界においては「ゲネ」と短く略し、シンフォニーでは「ゲネプロ」あるいは「プローべ」と略すケースが多い。ハウプト・プローベドイツ語版は、その前の段階を指す言葉である。

なお、通し稽古のことを英語圏ではコスチュームを付けることからドレスリハーサルdress rehearsal)と言い、日本の演劇界でも現在ではこちらを使うことの方が多いが、オペラやコンサートなど日本のクラシック音楽界では使われていない。

本番と同じ条件(メイクや衣裳、音響、照明など)で本番を上演する劇場の舞台上で行う。全ての稽古の総仕上げである。観客の入場と1ベル(開演5分前の合図)からを再現することもあれば、それを省くこともある。また途中で間違いがあったとしても、最後まで中断せずに進めることがほとんどである。途中を抜いて行う場合はゲネプロとは言わない。

時期と回数[編集]

「初日の前日に」との記述も見受けられるが、実際には前日とは限らない。オペラなどでは、声帯のために1日以上開けることもある。通常は1回であるが、日本の場合、初日を迎えても作品の完成度が未熟だった場合、ゲネプロで数日間に亘って煮詰める場合もある。

昨今では、ポピュラー音楽軽音楽の現場でも用いられる。なお、5000人以上を収容可能な大規模なコンサートホールアリーナを巡回する様なコンサートツアーであっても、最初の会場に限ってそれらよりも小規模な1000人~2000人規模のホールを利用することが往々に見られるが、多くの場合、これはゲネプロで利用したホールをそのままツアー初日の会場として利用していることに起因する。

他方で、特にアマチュア・セミプロの現場ではその意味はミュージカルやオペラに比べ曖昧なケースが多く見られ、単純に公演直前に本番会場(もしくは同条件の別会場)で行うリハーサルを指す事も多い。

対外的役割[編集]

リハーサルではあるが、ファンクラブや賛助会員・出演者の家族・マスメディアなど特定の人を招待する場合もあり、これは公開ゲネプロまたはプレビュー(preview)と呼ばれる[2]。公開ゲネプロは、プログラムやマスメディア向けの写真撮影などに使われたりもする[3]

脚注[編集]

[ヘルプ]
  1. ^ a b ゲネプロ 業界用語集”. 2015年9月19日閲覧。
  2. ^ “川栄李奈主演「AZUMI」公開ゲネプロで殺陣は「気持ちいい」”. 音楽ナタリー. (2015年9月17日). http://natalie.mu/music/news/160398 2015年9月19日閲覧。 
  3. ^ 和気あいあいの岩本輝雄『青春はまだ終わらない』公演 公開ゲネプロより”. ORICON ME inc. (2015年9月18日). 2015年9月20日閲覧。

関連項目[編集]