日本女子サッカーリーグ
日本女子サッカーリーグ | |
---|---|
加盟国 | 日本 |
大陸連盟 | AFC |
創立 | 1989年 |
参加クラブ | 32チーム(1部:10、2部:10、3部:12) |
リーグレベル | 第1-3部 |
下位リーグ | 地域リーグ |
国内大会 | 皇后杯全日本女子サッカー選手権大会 |
最新優勝クラブ | 日テレ・ベレーザ(13回目) (2015) |
最多優勝クラブ | 日テレ・ベレーザ(13回) |
公式サイト | 日本女子サッカーリーグ |
2016 日本女子サッカーリーグ |
日本女子サッカーリーグ(にほんじょしサッカーリーグ)は、日本の女子サッカーのトップリーグ。1部および2部リーグの愛称はなでしこリーグ、3部リーグの愛称はチャレンジリーグ。
公益社団法人日本サッカー協会 (JFA) と、一般社団法人日本女子サッカーリーグが主催する。
概要
加盟チームは日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)傘下のクラブチーム、実業団チーム、市民クラブ(NPO法人、株式会社等)、学校法人等様々な形態をとっている。
選手は、1部、2部のなでしこリーグは社会人・大学生が主体だが、3部リーグのチャレンジリーグのチームの中には中学生・高校生が中心のチームもある。その構成はチームによりばらついている。また男子のトップリーグであるJリーグが、ほぼプロ選手で構成されているのに対し、日本女子サッカーリーグは選手の多くがアマチュアである。
ちなみにリーグの呼称は第6回大会の前期まで略称「JLSL」、同大会後期から「2005年シーズン」までは略称「L・リーグ」が使用された(Lリーグと書かれることがあるが、正しくは「L・リーグ」(英文表記はL.LEAGUE)である)。
2004年の途中からは愛称「なでしこリーグ」が制定されてL・リーグと併用[1]となったが、2006年から協賛スポンサーが付いたことなどにより「なでしこリーグ」が主に使われるようになった。L・リーグの名称は、規約上は残っているため、文書などでは見られることもある。
2010年、なでしこリーグ改革により1部リーグを10チームからなる「なでしこリーグ」、残りのチームは新規参入チームとともに「チャレンジリーグ」に再編された。
2015年、なでしこリーグを2部制に改編しすべてのチームがトップリーグを目指す編成にし、強化目的のため参加しトップリーグを目指さない高校女子チームなどは、3部に再編された「チャレンジリーグ」までの参加となる。
参加チーム
なでしこリーグ1部
なでしこリーグ1部2016に参加しているチームは以下の通り。
チーム名 | 所在地 | 選手 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|
都市 | 位置 | プロ / 社会人 | 高校生 | 中学生 | ||
大学生 | ||||||
ベガルタ仙台レディース | 宮城県仙台市 | 北緯38度20分43秒 東経140度50分25.3秒 | ◎ | △ | - | - |
浦和レッドダイヤモンズ・レディース | 埼玉県さいたま市 | 北緯35度54分12.3秒 東経139度42分58.5秒 | ◎ | △ | 下部 | 下部 |
ジェフユナイテッド市原・千葉レディース | 千葉県千葉市 | 北緯35度39分26秒 東経139度59分54.1秒 | ◎ | △ | 下部 | 下部 |
日テレ・ベレーザ | 東京都稲城市 | 北緯35度37分55.2秒 東経139度31分1.7秒 | ◎ | △ | 下部 | 下部 |
アルビレックス新潟レディース | 新潟県新潟市 | 北緯37度53分17.3秒 東経139度0分57.2秒 | ◎ | △ | 下部 | 下部 |
AC長野パルセイロ・レディース | 長野県長野市 | 北緯36度38分41.4秒 東経138度15分18.6秒 | ◎ | △ | △ | - |
伊賀フットボールクラブくノ一 | 三重県伊賀市 | 北緯34度47分24.4秒 東経136度8分44.4秒 | ◎ | △ | 下部 | 下部 |
コノミヤスペランツァFC大阪高槻 | 大阪府高槻市 | 北緯34度51分5.2秒 東経135度37分8.9秒 | ◎ | △ | 下部 | 下部 |
INAC神戸レオネッサ | 兵庫県神戸市 | 北緯34度41分45.1秒 東経135度11分53.3秒 | ◎ | △ | 下部 | 下部 |
岡山湯郷Belle | 岡山県美作市 | 北緯35度0分9.2秒 東経134度8分1.7秒 | ◎ | △ | 下部 | 下部 |
なでしこリーグ2部
なてしこリーグ2部2016に参加しているチームは以下の通り。
チーム名 | 所在地 | 選手 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|
都市 | 位置 | プロ / 社会人 | 高校生 | 中学生 | ||
大学生 | ||||||
ちふれASエルフェン埼玉 | 埼玉県狭山市 | 北緯35度50分13.5秒 東経139度25分48.5秒 | ◎ | - | 下部 | 下部 |
スフィーダ世田谷FC | 東京都世田谷区 | 北緯35度38分11.3秒 東経139度36分26.1秒 | ◎ | ◎ | 下部 | 下部 |
ニッパツ横浜FCシーガルズ | 神奈川県横浜市 | ◎ | - | 下部 | 下部 | |
日体大 FIELDS 横浜 | 神奈川県横浜市 | 北緯35度33分37.3秒 東経139度29分55秒 | - | ◎ | - | - |
ノジマステラ神奈川相模原 | 神奈川県相模原市 | 北緯35度29分35秒 東経139度23分13.6秒 | ◎ | △ | 下部 | 下部 |
セレッソ大阪堺レディース | 大阪府大阪市、堺市 | ◎ | - | 下部 | 下部 | |
ASハリマ アルビオン | 兵庫県姫路市 | 北緯34度50分7.0秒 東経134度40分12.6秒 | ◎ | △ | 下部 | 下部 |
FC吉備国際大学Charme | 岡山県高梁市 | 北緯34度47分50秒 東経133度37分25.5秒 | - | ◎ | 下部 | - |
アンジュヴィオレ広島 | 広島県広島市 | 北緯34度24分36.2秒 東経132度27分8.4秒 | ◎ | △ | 下部 | 下部 |
愛媛FCレディース | 愛媛県松山市 | 北緯33度49分23.5秒 東経132度47分34.7秒 | ◎ | ◎ | - | - |
チャレンジリーグ(3部相当)
EAST
チーム名 | 所在地 | 選手 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|
都市 | 位置 | プロ / 社会人 | 高校生 | 中学生 | ||
大学生 | ||||||
ノルディーア北海道 | 北海道札幌市 | ◎ | - | - | - | |
常盤木学園高等学校サッカー部 | 宮城県仙台市 | 北緯38度16分8.3秒 東経140度53分25.6秒 | - | - | ◎ | - |
つくばFCレディース | 茨城県つくば市 | ◎ | - | - | - | |
大和シルフィード | 神奈川県大和市 | ◎ | - | 下部 | 下部 | |
オルカ鴨川FC | 千葉県鴨川市 | ◎ | △ | △ | - | |
JAPANサッカーカレッジレディース | 新潟県聖籠町 | 北緯37度59分56.9秒 東経139度15分33秒 | - | ◎ | ◎ | - |
WEST
チーム名 | 所在地 | 選手 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|
都市 | 位置 | プロ / 社会人 | 高校生 | 中学生 | ||
大学生 | ||||||
新潟医療福祉大学女子サッカー部 | 新潟県新潟市 | - | ◎ | - | - | |
JFAアカデミー福島 | 福島県楢葉町 (静岡県御殿場市) |
北緯35度14分16.3秒 東経138度55分36.9秒 | - | - | ◎ | ◎ |
静岡産業大学磐田ボニータ | 静岡県磐田市 | 北緯34度41分51.9秒 東経137度51分34.7秒 | △ | ◎ | 下部 | 下部 |
バニーズ京都SC | 京都府京都市 | 北緯35度2分8.6秒 東経135度45分22.1秒 | ◎ | ◎ | 下部 | 下部 |
NGU名古屋FCレディース | 愛知県名古屋市 | ◎ | △ | 下部 | 下部 | |
福岡J・アンクラス | 福岡県春日市 | 北緯33度32分38.1秒 東経130度26分35秒 | ◎ | ◎ | 下部 | 下部 |
過去の参加チーム
各クラブの遍歴については各クラブの記事を参照のこと。
地域リーグへ降格
- 清水第八スポーツクラブ / 清水第八プレアデス:2001年-2010年、2003年-2014年
- 益城ルネサンス熊本:2000年-2010年、2015年
- ジュ ブリーレ 鹿児島:2008年-2013年(2008年は準加盟参加)
- アギラス神戸:2010年-2011年
解散・活動縮小など
- 日産FCレディース:1989-1993年
- 新光精工FCクレール / TOKYO SHiDAX LSC:1989-1996年
- 清水FCレディース / 鈴与清水FCラブリーレディース:1989-1998年
- 神戸FCレディース / 田崎真珠神戸FC / 田崎神戸レディース / 田崎ペルーレFC / TASAKIペルーレFC:1989年-2008年
- 日興證券ドリームレディース:1991-1998年
- フジタ天台SCマーキュリー / フジタサッカークラブ・マーキュリー:1991-1998年
- シロキFCセレーナ:1993-1998年
- 浦和レディースFC:1994年
- OKI FC Winds:1996-1999年
- YKK東北女子サッカー部フラッパーズ / YKK AP東北女子サッカー部フラッパーズ / 東京電力女子サッカー部マリーゼ:2000-2010年
- HOYOスカラブFC:2013年
大会規定
(2013年度 なでしこリーグ・チャレンジリーグ共通)
- 選手登録
- 試合時間 45分ハーフ・90分。同点の場合引き分け。
- 勝ち点と順位決定 勝ち3、引き分け1、負け0。勝ち点が同じ場合は全体の得失点差→全体の総得点→当該チームの勝ち点→当該チーム得失点差→反則ポイント→実行委員会が必要とした場合に限り順位決定戦→抽選で決定する
なでしこリーグに昇格するには
(2012年度の場合[2]。2011年までの過去のルールは各年度リーグ戦の概要を読まれたい)
2010年度からチャレンジリーグからなでしこリーグへの昇格基準を変更し、チャレンジリーグに加盟した上で、かつ「なでしこリーグ準加盟制度」(Jリーグ準加盟制度に倣った仕組み。天然芝グラウンドや一定収容人員のスタンド保有などのリーグが定めた諸条件を満たすか、それに準じるチームが対象)の申請を承認されたクラブが昇格資格を持つ。準加盟は地域リーグ所属チームも申請可で、2012年は仙台、世田谷、長野、静産大磐田、京都、高梁、鹿児島が該当する[3](このほか、北海道・清水第八・益城熊本の3チームがチャレンジリーグ所属当時に準加盟となっていた。ほかに地域リーグのアギラス神戸が準加盟申請をし、審査待ちだったが2011年に自主撤退。2012年度から規模を縮小し「アルベロ神戸」として関西女子サッカーリーグ3部に加盟している)。
その中で、チャレンジリーグの成績で4位までに入り、かつ準加盟チームの中で2位以内に入った場合、準加盟チーム中1位の場合は自動的になでしこリーグの最下位(10位)チームと入れ替わり、2位の場合はなでしこリーグ9位のチームとの入れ替え戦を行ってなでしこリーグ昇格を目指す。なお昇格条件の成績で準加盟が1チームだけであった場合の対応はなでしこリーグ側は10位チームのみが対象。4チームとも準加盟でない場合は自動入れ替え・入れ替え戦は一切行わない。
またチャレンジリーグ降格クラブは基本的になでしこリーグ準加盟クラブの扱いとなる。
チャレンジリーグに昇格するには
なでしこリーグに新規参加を希望する地域リーグおよびそれ以下のクラブを対象に、主催者が審査を行い、なでしこリーグへの参加相当と認められた場合、「チャレンジリーグ入れ替え戦」に出場する。ただし希望するチームが多かった場合、入れ替え戦に出場できるのは2チームまでなので、「入れ替え戦出場決定戦(入れ替え予備戦)」を行い、そこで上位2位までに入ることが条件となる。
入れ替え戦では、チャレンジリーグの各地区最下位チームと入れ替え戦出場(または「出場決定戦」の成績上位)の2チームが対戦し、2試合の得点成績の合計でチャレンジリーグ参入を目指す。
なおリーグのチーム数増加が生じる場合は、地域リーグおよびそれ以下のクラブによる参入戦を行い、上位チームを自動昇格とする場合もある(例として2009年のポストシーズン、2012年のポストシーズン、2014年のポストシーズン)。
クラブの事業譲渡による降格制度
なでしこリーグ加盟クラブの運営母体の企業・団体などが諸般の事情により撤退・休部を発表した場合、リーグ戦の成績に関係なく次年度のなでしこリーグへの加盟(残留)は認められず、新たな運営の母体(受け皿)がリーグの定める期間内に見つかった場合は、次年度はチャレンジリーグへの「降格」の上で参戦することが認められ、上記のチャレンジリーグからなでしこリーグへの昇格についても若干の変更が生じる。
- 過去の事例
- 2011年のなでしこリーグ参加を予定していた東京電力マリーゼが東日本大震災で発生した福島第一原発放射能被ばく事故による経営の見直しで活動休止(2011年は出場辞退扱い)となったのを受けてベガルタ仙台が引き受け先となって設立されたベガルタ仙台レディースが2012年のチャレンジリーグに「降格」した例がある。
- また、2008年のⅬ1リーグ(現・なでしこリーグ)に参加していたTASAKIペルーレFCは、運営母体となっていた田崎真珠の業績悪化などを理由に同年度でのサッカー部休部を発表し、評議会で承認された。その評議会においては、ペルーレの受け皿となるスポンサーの企業・団体が同年11月23日の締切日までに見つかれば、2009年のⅬ2リーグ(現・チャレンジリーグ)に降格の上で参入を認めるとしたが、この時は受け皿企業との交渉が不調で見つからなかったため、完全退会となった。
歴史
JLSLの誕生
1960年代から70年代にかけて日本ではサッカー競技を行う女性が少しずつ見られはじめ、やがて全国各地でチームが結成されるようになると、地域ごとの小規模なリーグによる試合が展開された。
それにより1980年から全日本女子サッカー選手権大会が開催されるようになった。
1990年に行われた第11回アジア競技大会で女子サッカーが正式種目になることから「女子にも全国リーグを」との機運が高まったため、1989年に全国の女子サッカーの強豪6チームにより「日本女子サッカーリーグ」が誕生。当時の男子サッカー全国リーグの「日本サッカーリーグ」の略称「JSL」に倣って「JLSL」という略称もつけられた。
1991年の第3回大会からJLSLは10チームに拡大。つづく第4回(1992年)には下部リーグ「JLSLチャレンジリーグ」も設けられ、JLSLの最下位チームと入れ替え戦を行うようになった。
「L・リーグ」
1994年には、前年にプロ化した男子リーグが「Jリーグ」という略称を制定して人気を博したことなどにより、9月8日に略称「L・リーグ」を発表。後期日程の始まる10月から使用された。つづいて9月28日にはL・リーグ公式テーマソング「WE ARE THE WINNERS」が発表され、翌年には各チームのイメージソングも続々と作られた。
このころにはほとんどのチームが専用のグラウンドを持ち、クラブハウスを持つチームも誕生。プロ契約選手も登場し、世界中からも多くの外国人選手の集まる「世界最高の女子リーグ」と呼ばれていた。
リーグ消滅の危機
アトランタオリンピック(1996年)で日本女子代表が3戦全敗したことが影響し、観客が激減。さらにシドニーオリンピックへの出場権を逃したことや、バブル経済の崩壊から企業をバックにもつチームの相次ぐ解散や地域クラブ化、またプロ契約選手や外国人選手が次々と契約解除にあうなどがおこる。
1998年のシーズン中にフジタサッカークラブ・マーキュリー、日興證券ドリームレディースが続けて廃部を発表。リーグ終了後の理事会では翌シーズンから各チームに求めていた運営分担金を3分の1に減らし外国人選手(日本に帰化した選手は除く 2000年に再開されたが、当初は外国人の登録がなかった)を登録しないことなどを決め、規模を縮小して8チームで行うことを決めたが、1999年1月の全日本女子サッカー選手権大会終了後には鈴与清水FCラブリーレディースとシロキFCセレーナが相次いで脱退を表明。リーグ衰退の危機に直面することになった。
そのため1999年からはチャレンジマッチ(←チャレンジリーグ)を廃止し、浦和レイナスFCの新規参入と、試験的にではあるが大学リーグから日本体育大学女子サッカー部を受け入れを行いチーム数を揃えることとした。しかしその年のシーズン後、日本体育大学女子サッカー部は有力選手が卒業するなど毎年平均した戦力が整わない事によるレベルの違いなどを理由にわずか1年で撤退し、またOKI FC Windsの解散、プリマハム、松下電器のチームスポンサーから撤退によるクラブチーム化(伊賀フットボールクラブくノ一、スペランツァF.C.高槻)、そしてメインスポンサー(旭国際開発)撤退による宝塚バニーズレディースサッカークラブの市民チーム化があり、企業の撤退によるチーム基盤の弱体化からリーグ全体のレベル低下を招くこととなった。
リーグ再興への模索
2000年からL・リーグは、経費節減などを目的に東西の地域別に分けた「一次リーグ」と、その成績により上位リーグと下位リーグに分けた「決勝リーグ」を行い、試合観戦を無料とした。これは有料開催にすると会場により基本料金が無料開催の2ないし5倍と大幅に上がる上、その収益に応じて会場使用料をさらに追加することになるため、たとえ1000円という比較的安価な入場料ではあっても徴収するとかえって経費が掛かるということを鑑みた。
しかし「サッカーをすること」そして「日本女子代表になること」を目的とする選手を中心に構成された従来から所属の「セミプロクラブ」や「実業団チーム」と、「サッカーを楽しむ」ことを目的とする「市民クラブチーム」との対戦とが一次リーグでは生じ、レベルや意識の違いから対戦の際にさまざまな弊害が指摘された。また経費節減を優先するあまり、2003年度まではJリーグ・東京ヴェルディ1969の練習場である稲城市のヴェルディグラウンドなど、スタンドや得点表示のない会場での試合がいくつか見られた。
だが2003年に行われた第4回女子ワールドカップにより女子サッカーに対する関心が再び高まり、10月23日にはJリーグ・東京ヴェルディ1969対清水エスパルスの後座試合として、日テレ・ベレーザ対宝塚バニーズの試合がL・リーグとしては初めての国立霞ヶ丘陸上競技場において開催されるなど、少しずつ人気回復への策が取られるようになっていった。
二部制の導入と「なでしこ」人気
2004年からは上位と下位の各8チームずつの二部制に移行。L1の最下位とL2の1位チームが自動入れ替えとなった。ただしL2リーグについては2004年は6チーム、2005年は7チームの参加だった。
6月に開幕したこのシーズンは日本サッカー協会の掲げる「キャプテンズ・ミッション」に「女子サッカーの活性化」が盛り込まれたことなどにより、すべてスタンドのある会場で実施された。経費節減の関係から電光掲示板を使用しなかったり選手名の表示がなかったりではあったが、4月に行われたアテネオリンピック・アジア予選により女子サッカーに注目が集まったこともあって、以前に比べて多くの観客が訪れるようになった。とくにオリンピック中断前では最後の試合となる7月25日の日テレ・ベレーザ対TASAKIペルーレFC戦(稲城中央公園総合グラウンド)では女子サッカーでは異例の2500人もの観客を集めた。
オリンピック本戦では「なでしこジャパン」という愛称を与えられたサッカー日本女子代表がベスト8の成績を収めて女子サッカーへの注目が集まったため、9月には新たに「なでしこリーグ」という愛称が採用された。これは、これからの世界規模の大会でのなでしこジャパンの躍進をL・リーグから作ろうという趣旨が込められ、これはまた「なでしこ」を日本女子サッカーのブランドとすることによりリーグへの注目を高めるという狙いもあるといわれている。
この年のリーグ戦はさいたまレイナスFCが初優勝を飾った。
翌2005年は兵庫県神戸市を本拠地とするINACレオネッサが4月からL2に加盟。L1・L2ともに3回戦での総当たり(リーグ)戦を行った。リーグ開幕の直前には男子の富士ゼロックス・スーパーカップに相当するなでしこスーパーカップが新設され、L・リーグチャンピオンが全日本女子サッカー選手権大会の優勝チームと対戦。日テレ・ベレーザが浦和レッズ・レディースを破って初代女王となった。
また6月26日には日テレ・ベレーザ対浦和レッズレディース戦(ひたちなか市総合運動公園陸上競技場)が試験的に「有料試合」(小学生以上・前売り700円、当日800円)で行われ観客1095人が訪れた。
「mocなでしこリーグ」
2006年、日本女子サッカーリーグはブライダル産業やレストランなどを展開するモック(moc)を協賛スポンサーに迎え、「mocなでしこリーグ」としてスタートすることになった。
また福岡県春日市を本拠地とする福岡女学院フットボールクラブのトップチームが福岡J・アンクラスとしてディビジョン2に加盟し、宝塚バニーズは本拠地を京都府に移して「バニーズ京都サッカークラブ」となった。
ディビジョン1の優勝チームにはモック(moc)のグループ会社であるアイプリモから1億円のティアラが贈呈されることとなり、なでしこリーグオールスターで初披露ののち、公募により「アイプリモ なでしこクイーンズ ティアラ」と名づけられ、日テレ・ベレーザが初代授与チームとなった。
2007年は序盤にTASAKIペルーレFCが無敗で独走しかけたが、後半にベレーザの追い上げにあい、勝ち点8差を逆転されてベレーザが3連覇を達成した。
「plenusなでしこリーグ」
2008年開幕前にモック(moc)のリーグスポンサー撤退が発表された。3年契約の予定を、スポンサーの都合により2年で撤退したことから「なでしこスーパーカップ」が中止になる等、一時的に「メインスポンサー無し」による影響がでたが、開幕直前に株式会社プレナス(plenus)と3年間のトップ・パートナー契約を結び、リーグ名称を「plenusなでしこリーグ」とすることになり、オールスターも開催が決定した。
また、鹿児島県鹿児島市を本拠地とする鹿児島鴨池フットボールクラブアサヒナがディビジョン2に準加盟し、全17チームで運営されることになった。
2009年はTASAKIペルーレFCの休部による退会とジュ ブリーレ 鹿児島(鹿児島鴨池フットボールクラブアサヒナ改め)の正式加盟により全16チームで運営されることになった。
浦和レッドダイヤモンズ・レディースが日テレ・ベレーザに勝ち点11の差をつけて移管後では初、さいたまレイナスFC時代を含めると2回目の優勝を遂げた。
リーグ戦終了後に行われた入れ替え戦で福岡J・アンクラスがスペランツァF.C.高槻を破り、2010年から再編される新たな「なでしこリーグ」に参加する10チームが決定した。
「プレナス なでしこリーグ」・「プレナス チャレンジリーグ」
2010年、10チームからなる全国リーグの「プレナス なでしこリーグ」(1部リーグ)、東西各6チームからなる東日本・西日本地域の「プレナス チャレンジリーグ EAST/WEST」(2部リーグ)にリーグ再編された。またこれまで2部リーグは全ての参加チームの中で上位に入ったチームに1部の下位との入れ替え戦出場権を与えたが、2010年度からJリーグの方式に倣って「なでしこリーグ準加盟制度」を開始。なでしこリーグ(1部)昇格の権利はチャレンジリーグ(2部)所属の準加盟チーム限定となった。
また、2009年より大韓民国において女子サッカーリーグ「WKリーグ」が発足されたのに伴い、日韓リーグ優勝クラブによる対抗戦「日韓女子リーグチャンピオンシップ」が創設された。
2011年の女子サッカーブーム
サッカー日本女子代表が2011年のFIFA女子ワールドカップで優勝を果たすと、代表メンバーが連日テレビに出演するなどの空前の女子サッカーブームとなった。この影響はなでしこリーグにも影響を及ぼし、1万人を超える多くの観客が詰め掛けた試合も続出するなど、空前のブームが起こった。
大会後、三井住友カードとトヨタ自動車がオフィシャルスポンサーになった。このうちトヨタは全国の営業所の協力を得る[4]。2012年からはコナミデジタルエンタテインメントおよび全国ファインスチール流通協議会(トタン板の流通に関する団体)、(株)ドール(バナナ販売・栽培)もオフィシャルスポンサー、またナックの家庭用ミネラルウオーター「クリクラ」がカップ戦協賛社となった。
2013年2月21日、国連難民高等弁務官事務所の日本の窓口、国連UNHCR協会とパートナーシップを締結したと発表した[5]。
2014年、なでしこリーグの試合方式が変更され、スプリットシステムを採用。10チーム2回総当たりの予選リーグ「レギュラーシーズン」と、レギュラーシーズンの成績を参考として上位6チームと下位4チームによる順位決定リーグ「エキサイティングシリーズ」の2本立てで行われ、年間優勝はエキサイティングシリーズ上位リーグの1位クラブに与えられる方式を採用。なでしこリーグカップが廃止となった。
2015年・3部リーグ制へ
2014年3月、日本女子サッカーリーグは2014年から3年間の計画でクラブ運営や選手のプレー環境向上を目指す構想を始めることにし、その一環として、現在の1部(なでしこリーグ):10・2部(チャレンジリーグ):16を見直して、2015年から、新1部:10・新2部:10・新3部(チャレンジリーグ):最大12に再編をする予定である[6]。
このうち1部リーグは、Jリーグクラブライセンス制度を参考に、「サッカーに専念できる選手を最低3人以上保有する」[7]「15歳以下のアカデミーチームを保有する」[8]などを義務付けるとしている。
また2部リーグについては、1部リーグの昇格を念頭に置いて参加するチームのみで構成するとともに、大学・高校などの強化目的で参加していたチームについては、原則としてチャレンジリーグ(3部)への参加とする予定である[6]。
歴代リーグ戦結果
優勝回数
チーム名 | 回数 | 優勝年度 |
---|---|---|
日テレ・ベレーザ | 13 | 1990, 1991, 1992, 1993, 2000, 2001, 2002, 2005, 2006, 2007, 2008, 2010, 2015 |
日興證券ドリームレディース | 3 | 1996, 1997, 1998 |
INAC神戸レオネッサ | 3 | 2011, 2012, 2013 |
浦和レッズ・レディース | 3 | 2004, 2009, 2014 |
伊賀FCくノ一 | 2 | 1995, 1999 |
鈴与清水FCラブリーレディース | 1 | 1989 |
スペランツァFC大阪高槻 | 1 | 1994 |
TASAKIペルーレFC | 1 | 2003 |
- 2015年シーズン終了時点
- 前後期制の時期は年間成績、2部制の時期は1部リーグを対象に集計
- 現存するチームの名称は、現在のチーム名で統一
- 撤退したチームの名称は、撤退時のチーム名で統一
昇降格
- 2部制導入まで(1989-2002)
年度 | リーグへの加盟 | リーグからの降格 | リーグからの脱退 |
---|---|---|---|
1989 | なし | なし | なし |
1990 | 日興證券ドリームレディース フジタ天台SCマーキュリー 松下電器レディースサッカークラブ・バンビーナ 旭国際バニーズ |
なし | なし |
1991 | なし | なし | なし |
1992 | シロキFCセレーナ | 田崎神戸レディース | なし |
1993 | 浦和本太レディースFC | なし | 日産FCレディース |
1994 | 田崎ペルーレFC | 浦和レディースFC | なし |
1995 | OKIレディーサンダース | なし | TOKYO SHiDAX LSC |
1996 | なし | なし | なし |
1997 | なし | なし | なし |
1998 | 浦和レイナス 日本体育大学女子サッカー部 |
なし | 日興證券ドリームレディース フジタサッカークラブ・マーキュリー 鈴与清水FCラブリーレディース シロキFCセレーナ |
1999 | ジェフユナイテッド市原レディース YKK東北女子サッカー部フラッパーズ ルネサンス熊本フットボールクラブ |
なし | OKI FC Winds 日本体育大学女子サッカー部 |
2000 | 清水第八スポーツクラブ | なし | なし |
2001 | ASエルフェン狭山FC | なし | なし |
2002 | 大原学園JaSRA女子サッカークラブ 岡山湯郷Belle |
なし | なし |
- 2部制導入から3部制導入まで(2003-2013)
年度 | 2部→1部昇格 | 1部→2部降格 | 地域→2部昇格 | 2部→地域降格 | リーグからの脱退 |
---|---|---|---|---|---|
2003 | なし | [* 1] 岡山湯郷Belle ASエルフェン狭山FC 清水第八スポーツクラブ ジェフユナイテッド市原レディース ルネサンス熊本フットボールクラブ |
アルビレックス新潟レディース | なし | なし |
2004 | 岡山湯郷Belle | 大原学園JaSRA女子サッカークラブ | INACレオネッサ | なし | なし |
2005 | INACレオネッサ | 宝塚バニーズ | 福岡J・アンクラス | なし | なし |
2006 | アルビレックス新潟レディース 大原学園JaSRA女子サッカークラブ |
東京電力女子サッカー部マリーゼ スペランツァF.C.高槻 |
なし | なし | なし |
2007 | 東京電力女子サッカー部マリーゼ | 大原学園JaSRA女子サッカークラブ | 鹿児島鴨池フットボールクラブアサヒナ | なし | なし |
2008 | ジェフユナイテッド市原・千葉レディース スペランツァF.C.高槻 |
伊賀フットボールクラブくノ一 | なし | なし | TASAKIペルーレFC |
2009 | ASエルフェン狭山FC 伊賀フットボールクラブくノ一 福岡J・アンクラス |
スペランツァF.C.高槻 | 日本体育大学学友会女子サッカー部 JFAアカデミー福島 静岡産業大学女子サッカー部 常盤木学園高等学校サッカー部部 FOOTBALL CLUB AGUILAS ASC Adooma |
なし | なし |
2010 | なし | なし | 吉備国際大学 スフィーダ世田谷FC |
清水第八プレアデス ルネサンス熊本フットボールクラブ |
なし |
2011 | スペランツァF.C.高槻 | ベガルタ仙台レディース (東京電力女子サッカー部マリーゼ)[* 2] |
JAPANサッカーカレッジレディース 愛媛FCレディース |
ノルディーア北海道 | アギラス神戸 |
2012 | ベガルタ仙台レディース FC高梁吉備国際大学Charme |
ASエルフェン狭山FC 福岡J・アンクラス |
清水第八プレアデス セレッソ大阪レディース HOYOスカラブFC ノジマステラ神奈川 |
なし | なし |
2013 | ASエルフェン狭山FC | スペランツァFC大阪高槻 | ASハリマ アルビオン アンジュヴィオレ広島 |
ジュ ブリーレ 鹿児島 | HOYOスカラブFC |
- 3部制導入後(2014-)
年度 | 2部→1部昇格 | 1部→2部降格 | 3部→2部昇格 | 2部→3部降格 | 地域→3部昇格 | 3部→地域降格 | リーグからの脱退 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
2014 | スペランツァFC大阪高槻 | FC吉備国際大学Charme | - | [* 3] JFAアカデミー福島 常盤木学園高等学校サッカー部 静岡産業大学磐田ボニータ セレッソ大阪堺レディース バニーズ京都SC |
ノルディーア北海道 つくばFCレディース 横浜FCシーガルズ 大和シルフィード 新潟医療福祉大学女子サッカー部 NGU名古屋FCレディース 益城ルネサンス熊本フットボールクラブ |
[* 4] 清水第八プレアデス |
なし |
2015 | AC長野パルセイロ・レディース | ASエルフェン埼玉 | セレッソ大阪堺レディース 横浜FCシーガルズ |
福岡J・アンクラス JAPANサッカーカレッジレディース |
オルカ鴨川FC | 益城ルネサンス熊本FC | - |
※2015年シーズン終了時現在
- ^ 1部制のリーグから2部リーグ(L2)への移行チーム。
- ^ ベガルタ仙台レディースは、東日本大震災のため休部した東京電力女子サッカー部マリーゼ(2011年はリーグ戦参加辞退)から移管された際、2012年のリーグ戦は2部リーグ(チャレンジリーグ)へ降格の上で参加するものとされた。詳細は2011 日本女子サッカーリーグを参照。
- ^ 旧チャレンジリーグ(2部相当)から新チャレンジリーグ(3部相当)への移行チーム。
- ^ 旧チャレンジリーグ(2部相当)から地域リーグへの降格チーム。
歴代開催方式
名称 (年度) |
参加 チーム数 |
開催方式 |
---|---|---|
第1回 | ||
第2回 | ||
第3回 | ||
第4回 | ||
第5回 | ||
第6回 | ||
第7回 | ||
第8回 | ||
第9回 | ||
第10回 | ||
第11回 | ||
第12回 | ||
第13回 | ||
第14回 | ||
第15回 | ||
2004 | ||
2005 | ||
2006 | ||
2007 | ||
2008 | ||
2009 | ||
2010 | ||
2011 | ||
2012 | ||
2013 | ||
2014 | ||
2015 |
- 2003年までの名称は「第○回」で、2004年からは西暦での表記に変更されている。ただしクラブが作成のポスターなどに回数での表記が見られることがある。
表彰
以下の規定は2014年度のもの。
なでしこリーグ
個人賞
- 最優秀選手賞(原則として1名。基本的にエキサイティングシリーズで決定する年間優勝に最も貢献した選手。または年間優勝以外で、リーグの技術・発展に寄与したり、今後破られることがないと思われる記録を樹立した選手を表彰)
- ベスト11(エキサイティングシリーズ上位リーグ進出のベスト6のチームのうち、活躍が顕著と認められた選手11人。GKは1人のみ、外人は3人まで。1試合40分以上出場で、1試合として計算し、レギュラーシリーズを含めた出場試合15試合以上)
- 得点王(エキサイティングシリーズ上位リーグ進出チームの所属選手のうちで、レギュラーシリーズを含めた年間14点以上を挙げることを前提として、最多得点を挙げた選手。複数名いる場合はその人数分)
- 新人賞(なでしこリーグ登録初年度、ないしは登録2年目で前年の試合出場数が全試合の4分の1に満たさない選手を対象とするが、基本的に2年目の選手との比較で、登録初年度の選手を優先して審査する)
- 敢闘賞(優勝チーム以外から、優勝争いに加わったチームで最も貢献した選手1人)
- 優勝監督賞(年間優勝クラブの監督に対して)
- 最優秀審判賞(日本サッカー協会審判員会の推薦で1名)
チーム賞
- フェアープレー賞(エキサイティングシリーズ上位リーグ出場チーム中で反則ポイントの最少チームを基本とする)
- 優勝、2位、3位チームに対する賞金
- レギュラーシリーズ
- 1位 300万円
- 2位 200万円
- 3位 100万円
- エキサイティングシリーズ
- 年間優勝 700万円
- 年間2位 500万円
- 年間3位 300万円
- レギュラーシリーズ
- 特別賞(理事会により、リーグ発展に寄与、ないしは話題となったチームや大記録を樹立したチーム、ないしはその所属選手がいるチームに対する)
チャレンジリーグ
- なでしこリーグと表彰条件が同じ場合は省略し、相違点のみを記す。
個人賞
- 最優秀選手賞(原則1名)
- 得点王(リーグ戦での年間得点数11点以上を前提とする)
- 新人賞
チーム賞
- 優勝チーム表彰(賞金なし)
- フェアプレー賞(チャレンジリーグ上位8チームのうちで反則ポイントの最少クラブ)
共通個人賞
- 日本女子サッカーリーグ第1回から数えて、所属するディビジョンに関係なく合計200、300試合出場者に対する記念賞
年度別表彰受賞者
最優秀選手賞
年度 | 選手名 | 当時所属クラブ | ポジション | 国籍 |
---|---|---|---|---|
1989 | 半田悦子 | 清水FCレディース | FW | 日本 |
1990 | 野田朱美 | 読売ベレーザ | MF | 日本 |
1991 | 手塚貴子 | 読売ベレーザ | FW | 日本 |
1992 | 高倉麻子 | 読売ベレーザ | MF | 日本 |
1993 | 高倉麻子 | 読売ベレーザ | MF | 日本 |
1994 | 埴田真紀 | 松下電器LSCバンビーナ | DF | 日本 |
1995 | シャーメイン・フーパー | プリマハムFCくノ一 | FW | カナダ |
1996 | リンダ・メダレン | 日興證券ドリームレディース | FW | ノルウェー |
1997 | 山木里恵 | 日興證券ドリームレディース | DF | 日本 |
1998 | アグネッテ・カールセン | 日興證券ドリームレディース | MF | ノルウェー |
1999 | 井坂美都 | プリマハムFCくノ一 | FW | 日本 |
2000 | 原歩 | 日テレ・ベレーザ | MF | 日本 |
2001 | 酒井與恵 | 日テレ・ベレーザ | MF | 日本 |
2002 | 酒井與恵 | 日テレ・ベレーザ | MF | 日本 |
2003 | 大谷未央 | 田崎ペルーレFC | FW | 日本 |
2004 | 安藤梢 | さいたまレイナス | FW | 日本 |
2005 | 大野忍 | 日テレ・ベレーザ | FW | 日本 |
2006 | 澤穂希 | 日テレ・ベレーザ | MF | 日本 |
2007 | 大野忍 | 日テレ・ベレーザ | FW | 日本 |
2008 | 澤穂希 | 日テレ・ベレーザ | MF | 日本 |
2009 | 安藤梢 | 浦和レッズ・レディース | FW | 日本 |
2010 | 大野忍 | 日テレ・ベレーザ | FW | 日本 |
2011 | 川澄奈穂美 | INAC神戸レオネッサ | FW | 日本 |
2012 | 高瀬愛実 | INAC神戸レオネッサ | FW | 日本 |
2013 | 川澄奈穂美 | INAC神戸レオネッサ | FW | 日本 |
2014 | 後藤三知 | 浦和レッズ・レディース | FW | 日本 |
2015 | 阪口夢穂 | 日テレ・ベレーザ | MF | 日本 |
得点王
年度 | 選手名 | 当時所属クラブ | 国籍 | 得点数 |
---|---|---|---|---|
1989 | 周台英 | 清水FCレディース | 台湾 | 12 |
1990 | 野田朱美 | 読売ベレーザ | 日本 | 16 |
1991 | 手塚貴子 | 読売ベレーザ | 日本 | 29 |
1992 | リンダ・メダレン | 日興證券ドリームレディース | ノルウェー | 17 |
1993 | 半田悦子 | 鈴与清水FCラブリーレディース | 日本 | 14 |
1994 | シャーメイン・フーパー | プリマハムFCくノ一 | カナダ | 24 |
1995 | シャーメイン・フーパー | プリマハムFCくノ一 | カナダ | 27 |
1996 | リンダ・メダレン | 日興證券ドリームレディース | ノルウェー | 29 |
1997 | アンネリ・アンデレン | 鈴与清水FCラブリーレディース | スウェーデン | 19 |
1998 | 泉美幸 | 鈴与清水FCラブリーレディース | 日本 | 21 |
1999 | 井坂美都 | プリマハムFCくノ一 | 日本 | 21 |
2000 | 小林弥生 | 日テレ・ベレーザ | 日本 | 4 |
2001 | 大谷未央 | 田崎ペルーレFC | 日本 | 5 |
2002 | 大谷未央 | 田崎ペルーレFC | 日本 | 5 |
2003 | 大谷未央 | 田崎ペルーレFC | 日本 | 33 |
2004 | 安藤梢 | さいたまレイナス | 日本 | 12 |
2005 | 大谷未央 | TASAKIペルーレFC | 日本 | 25 |
2006 | 永里優季 | 日テレ・ベレーザ | 日本 | 18 |
2007 | 大野忍 | 日テレ・ベレーザ | 日本 | 23 |
2008 | 大野忍 | 日テレ・ベレーザ | 日本 | 20 |
2009 | 安藤梢 | 浦和レッズ・レディース | 日本 | 18 |
2010 | 大野忍 | 日テレ・ベレーザ | 日本 | 13 |
2011 | 川澄奈穂美 | INAC神戸レオネッサ | 日本 | 12 |
大野忍 | ||||
2012 | 高瀬愛実 | INAC神戸レオネッサ | 日本 | 20 |
2013 | ゴーベル・ヤネズ | INAC神戸レオネッサ | アメリカ合衆国 | 15 |
2014 | 菅澤優衣香 | ジェフ千葉レディース | 日本 | 20 |
2015 | 菅澤優衣香 | ジェフ千葉レディース | 日本 | 15 |
- 2000年から2002年は上位リーグでの得点数。
新人賞
年度 | 選手名 | 当時所属クラブ | ポジション | 国籍 |
---|---|---|---|---|
1989 | 永野伴美 | 清水FCレディース | MF | 日本 |
大竹奈美 | 読売ベレーザ | FW | ||
山木里恵 | 日産FCレディース | DF | ||
泉美幸 | 新光精工FCクレール | FW | ||
1990 | 小野寺志保 | 読売ベレーザ | GK | 日本 |
1991 | 大部由美 | 日興證券ドリームレディース | DF | 日本 |
1992 | 森本佑子 | プリマハムFCくノ一 | MF | 日本 |
1993 | 武岡恵美子 | 日興證券ドリームレディース | FW | 日本 |
1994 | 井坂美都 | 浦和レディースFC | FW | 日本 |
1995 | 磯﨑浩美 | 田崎ペルーレFC | DF | 日本 |
1996 | ナタリー・ニートン | 読売西友ベレーザ | FW | |
1997 | 中地舞 | 読売西友ベレーザ | DF | 日本 |
1998 | 津波古友美子 | 鈴与清水FCラブリーレディース | DF | 日本 |
1999 | 相澤舞衣 | 松下電器パナソニック バンビーナ | MF | 日本 |
2000 | 山本絵美 | 田崎ペルーレFC | MF | 日本 |
2001 | 稲葉昌美 | 宝塚バニーズ | 日本 | |
2002 | 安藤梢 | さいたまレイナス | FW | 日本 |
2003 | 近賀ゆかり | 日テレ・ベレーザ | MF | 日本 |
2004 | 村岡夏希 | 伊賀フットボールクラブくノ一 | FW | 日本 |
2005 | 丸山桂里奈 | 東京電力女子サッカー部マリーゼ | FW | 日本 |
2006 | 松田典子 | 浦和レッズ・レディース | FW | 日本 |
2007 | 矢野喬子 | 浦和レッズ・レディース | DF | 日本 |
2008 | 岩渕真奈 | 日テレ・ベレーザ | FW | 日本 |
2009 | 高瀬愛実 | INAC神戸レオネッサ | FW | 日本 |
2010 | 藤田のぞみ | 浦和レッズ・レディース | MF | 日本 |
2011 | 吉良知夏 | 浦和レッズ・レディース | FW | 日本 |
2012 | 高畑志帆 | 浦和レッズ・レディース | MF | 日本 |
2013 | 上野紗稀 | ジェフ千葉レディース | DF | 日本 |
2014 | 乗松瑠華 | 浦和レッズ・レディース | DF | 日本 |
2015 | 清家貴子 | 浦和レッズ・レディース | FW | 日本 |
イメージソング
略称をL・リーグとした1994年と、「mocなでしこリーグ」となった2006年、さらに「なでしこブーム」後の2012年にイメージソングが作られている。
L・リーグ
1994年9月28日、L・リーグは公式テーマソング「WE ARE THE WINNERS」を発表した。これは社団法人日本音楽事業者協会の30周年記念行事として行われた「クロスマーケティング・キャンペーン」の一環によるもので、モーリス・ホワイトによるこの曲の日本語版が翌1995年2月下旬に酒井法子らにより発売された。また4月26日には各クラブのイメージソングが発表され、のちに市販されるとともに試合会場でも流された。
歌手名 | 曲名 | レーベル | 発売日 |
---|---|---|---|
リン・リンゼイ モーリス・ホワイト (プロデュース) |
WE ARE THE WINNERS | 日本コロムビア | 1995年1月21日 |
酒井法子 with L・リーガーズ (※) |
OH OH OH~ We are the Winners | ビクターエンタテインメント | 1995年2月22日 |
タイガース・メモリアル・ クラブ・バンド |
OH OH OH~ We are the Winners | ポリスター | 1995年2月25日 |
キッス・イン・ザ・ダーク | OH OH OH~ We are the Winners | 日本コロムビア | 1995年2月21日 |
※L・リーガーズ:L・リーグ選手がボランティアでコーラス参加 (メンバー)
- 宇野涼子(読売西友ベレーザ)
- 沼淳子(松下電器パナソニックバンビーナ)
- 坂田恵(プリマハムFCくノ一)
- 望月千年成(鈴与清水FCラブリーレディース)
- 武岡イネス恵美子(日興證券ドリームレディース)
- 高嶋美奈子(シロキFCセレーナ)
- 持田紀与子(TOKYO SHiDAX LSC)
- 片桐ひろみ(フジタ天台SCマーキュリー)
- 佐藤恵子(旭国際バニーズ)
- 村上ゆみ(浦和レディースFC)
チーム名 | 歌手名 | 曲名 | レーベル | 発売日 |
---|---|---|---|---|
読売西友ベレーザ | 和田アキ子 | 約束の夢 | ワーナーミュージック・ジャパン | 1995年5月25日 |
TOKYO SHiDAX LSC | マルシア | AMOR…SAUDADE | 日本コロムビア | 1995年4月21日 |
鈴与清水FCラブリーレディース | Ah-ya (あや) | Trust~今日が始まる~ | BMGビクター | 1995年5月24日 |
プリマハムFCくノ一 | かとうれいこ | Brand-new Days | ポニーキャニオン | 1995年7月21日 |
松下電器パナソニック バンビーナ |
佐藤聖子 | VOICE | フォーライフ・レコード | 1995年5月19日 |
田崎ペルーレFC | Mika (みか) | BRIGHTEST BLUE | バップ | 1995年6月1日 |
日興證券ドリームレディース | 早見優 | CHANCE~めぐりあいを 宝石にかえて~ |
東芝EMI | 1995年6月7日 |
フジタサッカークラブ・ マーキュリー |
三浦理恵子 | Girls, be ambitious! | イーストウエスト・ジャパン | 1995年6月10日 |
シロキFCセレーナ | 生稲晃子 | ファンキー ララバイ | イーストウエスト・ジャパン | 1995年6月10日 |
宝塚バニーズ レディースサッカークラブ |
日向薫 | Eeyo Eeyo SAMBA! | 日本コロムビア | 1995年4月21日 |
郷真由加 | パープル・イレブン |
mocなでしこリーグ
2006年5月、mocなでしこリーグの開幕にあわせてイメージソングが発表され、試合会場では試聴版のCDが配布された。
歌手名 | 曲名 | レーベル | 発売日 |
---|---|---|---|
MARKO | It's alright!! | HONEY'S MUSIC |
プレナスなでしこリーグ
2012年4月、6年ぶりにイメージソングが制定された。
歌手名 | 曲名 | レーベル | 発売日 |
---|---|---|---|
曽根由希江 | 手をたたこう | DREAMUSIC | 2012年4月25日 |
主催団体およびスポンサー等
主催団体について
団体種類 | 一般社団法人 |
---|---|
所在地 |
東京都文京区本郷3丁目10-15 JFAハウス10F 北緯35度42分15.2秒 東経139度45分50.2秒 / 北緯35.704222度 東経139.763944度座標: 北緯35度42分15.2秒 東経139度45分50.2秒 / 北緯35.704222度 東経139.763944度 |
法人番号 | 5010005016754 |
主要人物 | 理事長 馬渕明子 |
活動地域 | 日本 |
ウェブサイト | www.nadeshikoleague.jp/league/officer.html |
主催団体の一つである一般社団法人 日本女子サッカーリーグは、一般社団法人日本フットボールリーグなどと同様にJFAの下部団体として位置づけられており、公益財団法人日本サッカー協会基本規程第71条第2項に基づき、規程の改定にはJFA理事会での承認が必要となる。日本トップリーグ連携機構加盟。
なお、公式サイトで役員名簿以外の定款等は公表されていない。2015年度の役員は以下の通り。
- 理事長:馬渕明子
- 専務理事:小野俊介
- 理事:竹鼻純(仙台)、宮崎義正(浦和)、早乙女秀雄(AS埼玉)、海寳真路(ジェフL)、羽生英之(日テレ)、田村貢(新潟L)、前川清(伊賀FC)、横山稔(大阪高槻)、文弘宣(I神戸)、黒田和則(湯郷ベル)、稲田能彦(S世田谷)、嘉山寧(日体大F)、山内渉(ノジマ)、刀根聡(JSCL)、有賀覚(AC長野)、岡田隆人(Aハリマ)、赤木圭(吉備国大)、神村登紀恵(アンジュ)、豊島吉博(EFCL)、安部晃之輔(福岡AN)、鉢直人(NORD)、瀬戸美子(常盤木高)、石川慎之助(つくば)、高嶋清善(横浜FC)、加藤貞行(大和S)、秋山隆之(新潟医福)、今泉守正(ac福島)、三浦哲治(静産磐田)、山下則之(名古屋)、佐々木喜一(バニーズ)、玉田稔(C大阪堺)、渡邊利男(益城FC)、上田栄治(日本サッカー協会理事)、野田朱美(日本サッカー協会特任理事)、武田厚
- 監事:須永功(永和総合事務所)、白幡洋一(前仙台社長)
トップパートナー(特別協賛)
オフィシャルスポンサー
リーグカップスポンサー
- 株式会社プレナス
- (前述)
- 株式会社ナック
- 2012年シーズンより
公式試合球
- 株式会社モルテン (2007年 - )
過去のスポンサー
リーグ戦
- 株式会社モック(moc) なでしこリーグ (2006 -
20082007年) - 当初3年契約で、スポンサーの都合により2年で打ち切られる。 - トヨタ自動車(2011年途中-2013年)
- コナミデジタルエンタテインメント(2012年-2013年)
- 全国ファインスチール流通協議会(2012年-2013年)
- 株式会社ドール(2012年-2013年)
カップ戦
- 沖電気工業株式会社 L・リーグカップ (1996-1998年)
公式試合球
- 株式会社ミカサ ( - 2006年)
テレビ放映
- 2011年までは適宜ローカル中継、あるいはケーブルテレビ局での自主制作が主であったためテレビ放送は僅少であった。
- 2012年から2015年(実際は2011_FIFA女子ワールドカップの中断明け以降)はスカパー!とフジテレビジョンとその関連会社であるBSフジが放映権を取得し、BSフジ、スカチャン、BSスカパー!で各節1-2試合ずつの割合で放送すると共に、随時月間試合ダイジェスト番組を放送する。主にBSフジがクラブ情報番組「INAC TV」を放送しているためINAC神戸レオネッサ戦を、スカチャン、BSスカパー!がそれ以外の注目試合を生中継する(それぞれが生中継しない方の試合を次節までに録画放送する。また、どちらの中継もスカパー!のJリーグ中継のフォーマットに沿って制作する)。また2013年からはスペランツァFC大阪高槻に関係する試合を中心に、スカパーからのサブライセンスを受ける形でスカイ・エーでも一部放送する試合がある。
関連大会
- 皇后杯全日本女子サッカー選手権大会
- なでしこリーグオールスター
- 国民体育大会サッカー競技 (一部チーム・選手が都道府県代表チームとして参加)
- U-15なでしこアカデミーカップ
以下の大会は、現在行われていない。
脚注
- ^ 結果的に出場できる条件である「各地区ディビジョン上位2位まで、なおかつその最上位に入ったなでしこ準会員クラブ」はスペランツァFC大阪高槻のみがクリアしたため、決定戦なしで昇格が認められた
- ^ a b c 斜め文字のチームは「なでしこリーグ準加盟」ではなかったため、優勝しても入れ替え戦出場はできず。
出典
- ^ 【L・リーグ】日本女子サッカーリーグの愛称について
- ^ “リーグ概要”. 日本女子サッカーリーグオフィシャルサイト. 2012年4月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年4月18日閲覧。
- ^ “なでしこリーグ準加盟申請承認について”. 日本女子サッカーリーグオフィシャルサイト (2012年3月23日). 2012年10月30日閲覧。
- ^ “なでしこにトヨタ あるぞ女子クラブW杯”. (2011年10月15日) 2011年10月15日閲覧。
- ^ “なでしこリーグが国連とタッグ!!日本スポーツ団体初の締結”. (2013年2月22日) 2013年2月23日閲覧。
- ^ a b なでしこリーグ、来季から3部制に移行(日本経済新聞2014年3月17日 8月17日閲覧)
- ^ 「来季から3部制=なでしこリーグ」(時事通信2014年3月17日 8月17日閲覧)
- ^ なでしこリーグ15年から3部制に移行(日刊スポーツ2014年3月17日 8月17日閲覧)
- ^ 日刊スポーツ・2012年1月25日
- ^ スポーツニッポン・2012年1月25日
- ^ リーグ概要日本女子サッカーリーグ