ヒカルの碁
ヒカルの碁 | |||
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ジャンル | 囲碁、少年漫画 | ||
漫画 | |||
原作・原案など | ほったゆみ | ||
作画 | 小畑健 | ||
出版社 | 集英社 | ||
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掲載誌 | 週刊少年ジャンプ | ||
レーベル | ジャンプ・コミックス | ||
発表号 | 1999年2・3合併号 - 2003年33号 | ||
発表期間 | 1998年12月 - 2003年7月 | ||
巻数 | 単行本:全23巻 / 完全版:全20巻 | ||
話数 | 本編:全189話 / 番外編:全9話[注 1] | ||
その他 | 監修:梅沢由香里(日本棋院) | ||
小説 | |||
著者 | 横手美智子 | ||
イラスト | 小畑健 | ||
出版社 | 集英社 | ||
レーベル | ジャンプ ジェイ ブックス | ||
巻数 | 全2巻 | ||
アニメ | |||
監督 | 西澤晋、神谷純、えんどうてつや | ||
シリーズ構成 | 大橋志吉 | ||
キャラクターデザイン | 本橋秀之(メイン)、関口可奈味 上田美由紀、芝美奈子 | ||
音楽 | 若草恵 | ||
アニメーション制作 | ぴえろ | ||
製作 | テレビ東京、電通、ぴえろ | ||
放送局 | テレビ東京および系列各局 | ||
放送期間 | 2001年10月10日 - 2003年3月26日 | ||
話数 | 全75話+特別編(2004年1月3日放送) | ||
その他 | 囲碁アドバイザー:梅沢由香里 製作協力:日本棋院 | ||
テンプレート - ノート | |||
プロジェクト | 漫画・ライトノベル・アニメ | ||
ポータル | 漫画・文学 ・アニメ |
Template:漫画 は 廃止されました |
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『ヒカルの碁』(ひかるのご)は、ほったゆみ原作[注 2]、小畑健漫画、日本棋院所属の女流棋士・梅沢由香里監修による囲碁を題材にした日本の少年漫画である。また、それを原作としたテレビアニメ、小説、コンピューターゲームなど。略称は「ヒカ碁(ひかご)」。
漫画は『週刊少年ジャンプ』(集英社)にて、1998年12月から2003年7月まで連載された。話数カウントは「第○局」。単行本は全23巻(完全版では全20巻)。累計売り上げ部数は2465万部。また、それに小説やガイドブックなど関連書籍が多数出版されている。
2000年に第45回小学館漫画賞 、2003年に第7回手塚治虫文化賞新生賞を受賞した。
作品解説
平凡な小学生の少年が天才囲碁棋士の霊に取り憑かれたことで囲碁の世界に巻き込まれ、「神の一手」を目指す姿を描く作品。日本国外でも出版され韓国では『ゴースト囲碁王』、中国では『棋魂』というタイトルである[注 3]。その他、タイ、シンガポール、フランス、アメリカなど、数多くの国、言語で翻訳されている。
少年漫画としては異色の囲碁漫画だったが、話の主軸は少年の成長であり[1]、緻密で繊細な作画と熟考されたストーリーで人気を博した。
以前までは年配の愛好家が主だった囲碁を小学生・中学生を中心に浸透させ、囲碁ブームを引き起こした。中には関達也初段(1989年(平成元年)生まれ)のように、この作品をきっかけに囲碁を始め、プロ棋士になった者もいる[2]。本作は日本棋院が全面バックアップをしており、作中にも棋院内部や関連施設、イベントなどが登場している。連載開始時に「世界初」と銘打たれるほど囲碁漫画は珍しいジャンルだった。囲碁漫画は地味になりがちなこと、また動きが碁石を置くだけ等で単調になりがちなことから[3]、青年誌を含めても皆無に近く少年誌での連載はこれが初めてだった。結果的に作品が成功したため、棋院自身も『ヒカルの碁』にちなんだイベントを数多く行った。
また、先述のように日本国外でも翻訳刊行され、少年少女の囲碁ファンを増やす効果を呼んでいる。
本作は二部構成に分かれており、主人公ヒカルと佐為の出会いやアキラとのライバル関係を描いた第一部「佐為編」、その後のヒカルの活躍を描いた第二部「北斗杯編」となっている。この間に一時中断があり、定期的に「番外編」と銘打たれた30ページほどの読切が6話掲載された。
肝心の囲碁については、初心者にもわかる程度の基本ルールの説明にとどまり、対局の進行描写や技術解説のほとんどは省略されていた[4]。しかし、囲碁の専門用語やルールを知らない読者でも、ストーリーが理解できるように工夫されており、またわからない用語を敢えて用いる事で、逆に雰囲気を盛り上げる効果も狙っている[5]。また盤面の状態は厳密に考証されており、囲碁を覚えてから読み直すと物語をさらに深く楽しめる、二度おいしい作品となっている[6]。単行本第17巻での海外取材記事の中でも少し触れられているが、プロ棋士にも、日本国内外を問わず愛読者が多い。
棋界の構造についても概ね現実に対して忠実に描かれているが、解りやすさ、描きやすさを重視して改変が加えられている設定も存在する。コミが連載を通して5目半に統一されていること[注 4]、日本・韓国など各国の棋界に自国籍の棋士しか所属していないこと[注 5]などがその一例。
作中に描かれる対局はほぼ全て実在の棋戦の棋譜を元にしており、第22期名人戦リーグや本因坊算砂の三コウ、本因坊秀策の耳赤の一局などが作中で登場している。
また、本作の前身として、『週刊少年ジャンプ』の新人漫画家募集企画「ストーリーキング」第2回ネーム部門の準受賞作『九つの星』がある[注 6]。約100ページにわたるネーム状態の読切作品で、あらすじは連載版とほぼ同じである。作品誕生のきっかけは、原作者のほったゆみが趣味でやっていた囲碁が上手くならず、「囲碁の神様がいてくれたらなぁ」と思ったことだと、単行本第1巻に記載されている。
2009年2月4日から2010年4月30日まで完全版が刊行された(全20巻)。なお、当初は1か月毎に2冊ずつ刊行と告知されていたが、第9巻より1か月1冊となった。
注意:以降の記述にはヒカルの碁に関するネタバレが含まれます。免責事項もお読みください。
あらすじ
主人公・進藤ヒカルは、ごく普通の小学校6年生。小遣いをカットされたために祖父の家を物色していた際、蔵にあった古い碁盤に血痕を見つけたヒカルは、その碁盤に宿っていた平安時代の天才棋士・藤原佐為(ふじわらのさい)の霊に取り憑かれる。
囲碁のルールも、佐為がかつて憑いていた碁聖・本因坊秀策の強さも知らないヒカルは、「神の一手を極める」という彼の壮大な目標に付き合わされ、彼にせがまれるままに碁を打つことになる。以降、佐為はヒカル以外には姿も見えず会話もできず、物を動かすことすら出来ない存在であることを前提に話は進む。
一方、ヒカルと同年齢の少年・塔矢アキラは、名人の父・塔矢行洋から英才教育を受け周囲から一目置かれる天才少年だが、碁の道を邁進することに未だふんぎりをつけられずにいた。ある日、佐為にせがまれ碁会所に入ってきた初心者のヒカルと軽い気持ちで対局するが、圧倒的な差を見せつけられ負かされてしまう。生まれて初めて、全力で戦ったのに同い年でしかも初心者の少年に敗れるという悔しさを味わったアキラは、ヒカルの謎めいた強さに疑問を持つと共に、ヒカルに注目していくことになる。
実はアキラが戦ったのはヒカルではなく佐為の方だった。2人の対局するさまを目の前で見ているだけだったヒカルは疎外感を覚え、碁を自分で打てないことを歯痒く思う。その後出会った塔矢行洋の打ち様に心惹かれたヒカルは、佐為に頼らずに1人で碁を打とうと決心する。佐為もまた、ヒカルのその姿勢に感心し、彼の成長の助力になれることを素直に喜ぶのだった。
この物語は、季節も時間も週刊連載に沿ってリアルタイムで進行し、ヒカルの成長とさまざまな人物との出会い、その途上で訪れる別れを淡々と描き終幕する。
主な登場人物
主要人物
- 進藤 ヒカル(しんどう ヒカル)
- 声 - 川上とも子
- 本作の主人公。性格はやんちゃで無鉄砲、思ったことをすぐ言ってしまうトラブルメーカー。場所を考えず声を出して佐為と会話するため、他人に変な目で見られることもしばしば。言葉遣いが悪く、指摘されることが多い。囲碁に興味を持つ以前から、「5」や「GO」の文字が入った服を着ていた。連載開始時は丸顔だったが、成長するごとにシャープな顔つきになっていった。
- 小学6年の冬に祖父の蔵で見つけた古い碁盤に宿っていた佐為に取り憑かれる。最初の頃は佐為に言われるがままに仕方なく碁を打っていたが、ライバル・アキラとの出会いや中学囲碁部への参加などで囲碁の楽しさに目覚め、以降佐為を師として自らの手で打つようになっていく。当初は嗜み程度で満足していたがアキラに刺激され奮起、プロを目指すため院生(日本棋院のプロ養成機関の生徒)になり、自身の素質・努力と佐為の指導によって著しく棋力を伸ばす。院生2組、院生1組、プロ予選へ何とか進み、プロ試験では大島、福井、本田に負けるも伊角、和谷、越智など上位陣に勝って、24勝3敗でプロ試験に合格。院生入りして1年でプロ入りした。憑いた佐為により時折類稀な棋力を見せていたため、塔矢行洋や緒方精次など一部の一流棋士からは一目置かれていた。桑原本因坊は、すれ違った時の佐為の気配を感じてからヒカルに注目している。囲碁界の常識については無知であり、棋力を伸ばした後もあまり関心はなく周囲から呆れられることも多かった。ヒカルがアキラを呼ぶ際は基本的に「塔矢」だが1巻の時点では名前呼びだった。佐為が消えた後は彼に自由に碁を打たせなかったことへの自責の念から一時碁から離れたが、家に訪ねてきた伊角と対局することにより自分の碁の中に佐為がいると知り、立ち直った。その後はさらなる成長を重ね、塔矢アキラとの直接対決では彼に「生涯のライバル」と認めさせている。佐為が消えた後は彼(本因坊秀策)へのこだわりが強くなり、後に北斗杯の代表を勝ちとった後、ヒカルを挑発するために秀策を侮辱した発言をした高永夏への敵愾心から、周囲からの評価では格上である彼と互角に渡り合いその名を知らしめる。1986年9月20日生まれ、O型。
- 藤原 佐為(ふじわらの さい)
- 声 - 千葉進歩
- ヒカルの祖父の蔵にある本因坊秀策所縁の碁盤に眠っていた平安時代の天才棋士の霊。かつては内裏で天皇の囲碁指南役として活躍していたが、指南役仲間だった菅原顕忠(すがわらの あきただ)の謀略に嵌められ都を追放、失意のうちに入水自殺してしまった。その後江戸時代に本因坊秀策(佐為は幼名の虎次郎で呼んでいる)に憑依していたことがあり、作中では本因坊秀策の対局の実績は全て彼によるものという設定になっている。その後秀策が流行り病で夭逝してしまい、悲しみのうちに佐為は消滅、盤面の秀策の血を媒介にして碁盤へ宿り、およそ140年の時を経てヒカルと巡り会った。
- 平安貴族らしくたおやかな性格だが、囲碁となると鬼神のごとき強さを発揮する。ただ自身が霊体のため、物を持つことも話しかけることもできず、媒体となるヒカルを通してでないと周囲との接触も碁を打つこともできず、自分の存在を知らしめることは不可能である。そのためヒカルを介して対局したり、ネット上でハンドルネーム「sai」を名乗ってネット碁を打ったりしていた。その棋力から、ネット碁を行う世界中のアマ棋士たちの間では有名であった。当初は「神の一手」を極めるために現世に固執していたが、ヒカルの成長を見守るうちに段々保護者のような存在になっていった。現代では、塔矢行洋を「あの者」と呼んでライバル視しており、どうにかして対局したいと機会を窺っていた。しかし行洋との対局という宿願が果たされた後、ヒカルの思いがけない一言で佐為は自分が魂魄として生き永らえた時の意味を悟ると同時に急激な魂の寿命の磨耗を感じ取った。やがて5月5日の麗かな春の陽光の中、ヒカルと最期の対局をし、囲碁界の行く末を祈りながら静かに成仏した。後にヒカルの夢に現れた時にヒカルに扇子を手渡した。
- 藤原佐為は架空の人物であり、原作者によれば「モデルはいない」[7]。女性的で美麗な外見と穏やかな性格だが、正真正銘歴とした男性である。大阪出身。[注 7] 。
- 塔矢 アキラ(とうや アキラ)
- 声 - 小林沙苗
- ヒカルと同い年の天才少年棋士。父に名人の塔矢行洋を持ち、幼い頃から直々に囲碁の教育を受けてきたエリート中のエリート。誰よりも囲碁を心から愛している。同じ年頃のライバルの不在に漠然とした不満を持っていた頃にヒカル(佐為)に敗れ、ヒカルを猛烈にライバル視して追いかける。碁が強いため、海王中囲碁部では先輩部員から反感を持たれたり嫌がらせをされたりしたこともある。中学囲碁部の大会では顧問から大将に指名されていたがヒカルと対局するために三将として出場した。中学囲碁部の大会での対局以来、公の場ではヒカルとの接触を避け常にヒカルの遥か先をゆき、自然と彼の成長を促す役回りを演じている。冷静に振舞っているように見えて何かにつけヒカルの言動に振り回されている節がある。第二部ではヒカルを生涯のライバルと認めているが、結局小学生並みの口喧嘩ばかりしている。おかっぱ頭がトレードマーク。碁を侮辱されたり、ヒカルを意識したりすると周りが見えなくなり、他人に対して無礼な行動を取ってしまうことがある。
- ライバルのヒカルを「進藤」と呼んでいるが、ヒカルが中学生のフリをして中学の囲碁大会で海王中に勝った後(この時打っていたのは佐為)、一度だけ「進藤くん」と呼んだ。ヒカルとは対照的に食事をしている描写が殆ど無いキャラの一人である(しかし北斗杯編で一度だけ夕食風景が描かれた)。後に北斗杯の代表メンバーに選ばれ(しかもシード枠)、これからの国際戦を見据えて、北斗杯編の頃から中国語と韓国語を勉強し始めた。当初は2つの言語を同時に習っていたため混乱していたらしいが、終盤では洪秀英などと通訳無しで会話できるほどに上達する。1986年12月14日生まれ、AB型。
囲碁部編
- 藤崎 あかり(ふじさき あかり)
- 声 - かかずゆみ
- ヒカルと同い年の幼馴染。本作のヒロイン。第1話ではヒカルの人生の転機となるお蔵の宝探しに付き合っている。ヒカルがプロを目指すために退部した葉瀬中囲碁部を引き継いだ。棋力はいまいち伸び悩んでいるが、ヒカルの退部によって一時崩壊の危機に瀕した囲碁部を力強い一言で救った。ヒカルに好意を持っている模様でたびたびアプローチをかけているが、ヒカルは気づいていない。作中には登場しないが姉がいる。中学2年生頃まではヒカルより身長が高く、終盤で身長を追い抜かされたことによって彼の成長を感じ取る描写があった。高校入学後も囲碁部に入る(部がなければ作る)予定である。1986年5月16日生まれ、O型。
- 筒井 公宏(つつい きみひろ)
- 声 - 津村まこと
- ヒカルの2つ上の先輩で、葉瀬中囲碁部の創設者。大人しい性格だが囲碁のことになると感情的になる。定石をこよなく愛するがそれ故に斬新な打ち回しが出来ず、範囲の狭い碁しか打てない(大会の時でも定石の本を片手に勝負する。なお、これは反則というわけではない)ものの、ヨセは加賀も認めるほど上手。中学2年の時は中学生囲碁大会で加賀や当時小学生のヒカルと共に出場し、副将として決勝戦で海王中の副将相手にミスに乗じて勝ったこともある。正義感が強くイカサマをしていた三谷とは折り合いが悪かった。囲碁部で対局を重ねるうちに目覚ましい成長を遂げたヒカルに“打倒海王”の夢を託したかったが、ヒカルの更なる目標を聞き、寂しさを堪えてヒカルを送り出した。後に北斗杯編でヒカルの対局を観戦に来る。作中には登場しないが、妹がいる。アニメ最終回では、女性と歩いている所を加賀に目撃されている。1984年4月23日生まれ、O型。
- 加賀 鉄男(かが てつお)
- 声 - 伊藤健太郎
- 囲碁部の誰よりも囲碁が強い葉瀬中将棋部部長で、ヒカルの2つ上の先輩。中学生でありながらタバコを吸い、生活主任から逃げ回ってばかりいる不良。初登場時には碁盤にタバコの火を押し付ける(アニメではガム)という棋士にとっては到底許しがたい蛮行を働いた。しかし学力については「自分は勉強せずとも進学できる」と豪語している。将棋指しになりたかった加賀の意向を無視し碁打ちになって欲しかった父親の無理強いによって、昔アキラと同じ囲碁教室に通わされていた事があり、彼には一度も勝てずずっと教室内の2番手だった。終いには父に叱られているところをアキラに目撃された上に同情までされ、挙句の果てに対局で手を抜かれたことが原因で、大の囲碁嫌いになった。中学2年の時は中学生囲碁大会で筒井や当時小学生のヒカルと共に出場し、大将として二局勝つも、決勝戦で海王中の大将に敗れる。ヒカルが囲碁部を辞めてプロを目指すのを囲碁部の面々が渋る中、力強く後押しした。
- 後に番外編で小池に筒井と間違われ、その際に再び囲碁部を救うことになる。小学校時代は囲碁教室でアキラに次ぐ実力を持っており、またヒカルと初めて出会ったときは、長年囲碁を離れていたにもかかわらず佐為から高評価を受けるなど、かなりの実力者として描かれている。登場は主に中学生時代の短期間に限られるものの、『ジャンプ』誌上の人気投票では上位の常連であった。「神の一手に最も近いのは?」というランキングで、ヒカルとアキラを抑えて佐為に次ぐ2位を獲得している。1985年1月8日生まれ、A型。
- 三谷 祐輝(みたに ゆうき)
- 声 - 浅川悠
- ヒカルの同級生。他人との接触をあまり好まない一匹狼。小遣い稼ぎのために碁会所で賭け碁をしていた。ところが整地をごまかすという卑怯な手を使い勝っていたため、碁会所のマスターの策略で大敗。ヒカルに強引に囲碁部に入れられる。ヒカルの突然の退部に激昂しヒカルと同じく勢いで囲碁部を辞めたが、以前と変わらない囲碁部の皆の態度に感服、再び囲碁部に舞い戻る。ネットカフェで働く姉が1人いる。男勝りな金子が苦手。ヒカルとは対照的に字が綺麗に書ける。1986年10月15日生まれ、AB型。
- 金子 正子(かねこ まさこ)
- 声 - ゆきじ
- ヒカルの同級生。本来はバレー部員だが、碁が打てるということでヒカルに強引に囲碁部に誘われる。金太郎のような恰幅の良い体格と豪快な性格で、葉瀬中囲碁部のお母さん的存在。ヒカルが碁から離れた時には部活に誘ってみたり、ヒカルを心配するあかりに声を掛けたりと、さりげなく気遣いが出来る性格でもある。棋力は三谷には及ばないものの、彼の天敵のような存在でもある。また学業優秀で、一流校に推薦合格し、勉強に精を出さない三谷の面倒を見てやったりしている。1986年9月6日生まれ、O型。
- 夏目(なつめ)
- 声 - 川村拓央
- ヒカルの同級生。三谷に誘われ囲碁部に入るが肝心の三谷はヒカルの退部に怒って辞めてしまい、ある意味ヒカルに誘われた三谷と似たような状況に置かれた。葉瀬中囲碁部2代目の部長。
- 小池 仁志(こいけ ひとし)
- 声 - 重松朋
- ヒカルの1つ下の下級生。ヒカルが院生になった後に入部したため、部員として共に活動したことはない。葉瀬中囲碁部3代目の部長。番外編で、加賀のことを伝説の筒井先輩と勘違いする(ヒカルとの面識も、番外編でのみ確認できる)。
- 津田 久美子(つだ くみこ)
- 声 - 渡辺明乃
- ヒカルの同級生。碁に関してはまったくの初心者だが、あかりに誘われて葉瀬中囲碁部に入部する。恥ずかしがりや。
- 岸本 薫(きしもと かおる)
- 声 - 櫻井孝宏
- アキラが所属していた海王中囲碁部の当時の部長で主将。中学1年時にプロを目指して院生になり1回だけ1組にもあがったことがあったが、勝つことができず夢を断念した過去を持つ。部の混乱を招いたアキラに厳しい言葉を吐くが、本心では彼を認めている。大人びた達観した性格で、ブラックコーヒーを愛飲する。ヒカルが院生を目指すきっかけを作る。院生になる前のヒカルよりは数段強いが、アキラには歯が立たなかった。1985年3月5日生まれ、AB型。
- 日高 由梨(ひだか ゆり)
- 声 - 本田貴子
- 海王中囲碁部の副部長で女子団体戦の大将。挑発的な態度で葉瀬中囲碁部にケンカを売っていたが、一方で筋の通った性格であり2年生にいじめられていたアキラを助けるなど優しい面もある。ゲーム『平安幻想異聞録』では嫌味な座間派の女房役として登場し、あかりの君(あかり)にケンカを売り、3対3の団体戦をする事となる。1985年2月11日生まれ、AB型。
- 尹(ユン)
- 声 - 伊藤和晃
- 海王中囲碁部顧問。韓国人。母国でも子供たちに囲碁を教えていた。プロを目指すはずのアキラが囲碁部に入部したことに困惑するものの、彼やヒカルの才能を高く評価している。また中学の囲碁大会からほぼ1年後にヒカルと洪秀英の対局を観戦して、ヒカルの成長ぶりに感嘆する。
- 青木(あおき)
- 声 - 斉藤瑞樹
- 海王中3年の囲碁部員。囲碁の実力は部長、副部長に次ぐ3番手だったが、塔矢が入部したために団体戦から外れた。
- 奥村(おくむら)
- 海王中1年の囲碁部員。マネ碁で塔矢を翻弄しようとするが、あっさり撃退される。その後伊藤と小島の謀略に参画するが、日高に現場をおさえられて敗退する。
- 伊藤(いとう)・小島(こじま)
- ともに海王中2年の囲碁部員。塔矢アキラの存在を疎ましく思っていて、2面目隠し碁(という名目のイジメ)を仕掛けるが、日高に現場をおさえられて敗退、その後伊藤は退部する。
- 美和(みわ)
- 海王中3年の囲碁部員。入部した塔矢アキラの実力を見るために対局を申し出るが伊先生に断られる。それを「3年が1年に負けては…」と称した。
- 宇野(うの)
- 海王中1年の囲碁部員。おさげ髪にメガネをかけている。守りが甘いことを伊先生に指摘された。
- 森山(もりやま)
- 川萩中の囲碁部員、囲碁大会で加賀と対局。必要以上に整えられた髪形にメガネと、イヤミな優等生のイメージ。弱いと見た葉瀬中をバカにするが、加賀の前にわずか10分で中押し負けした。
院生・プロ試験編
- 和谷 義高(わや よしたか)
- 声 - 高木礼子
- ヒカルの院生仲間で、1つ上の兄貴分。森下茂男九段の門下生。後輩思いの素直で優しい性格で、ヒカルを森下の研究会に誘ったり、プロ試験対策と称して碁会所に連れて行ったりしている。その一方で偽者のsaiをネット上で発見して怒ったり、伊角を小馬鹿にする真柴に掴みかかったりと気性が激しい一面も見せる。プロ試験では足立、越智、ヒカルに敗北するも24勝3敗で合格。ヒカルと同期のプロ試験合格者。ネット碁編のキーパーソンでもある。ハンドルネームは「zelda」。saiの事がかなり気になっており、ヒカルのことをsaiの弟子などと言ったりと、とても勘が良い。伊角とは仲が良く、他にも誰とでも仲良くできるムードメーカー。北斗杯編では、急激に伸び始めたヒカルの力を内心恐れるようになる。後に、自分の部屋で行っている研究会でリーグ戦を行いヒカルや伊角・本田らを誘っている。同時に越智をその研究会に誘うなど彼を自らのライバルとして認めるようになっていく。プロ試験・北斗杯の選手選考会ともに越智に敗れるが、普段は相性が良いらしい。また、開会式の当日出逢った揚海に中国棋院へ修行に行く約束をするなど向上心も上がった。1985年8月12日生まれ、O型。
- 伊角 慎一郎(いすみ しんいちろう)
- 声 - 鈴村健一
- ヒカルより4つ上で院生1位の成績を誇り周囲から期待の新星と言われながらも、精神面の脆さから何度もプロ試験を落ち続け、ヒカルが院生になった年に院生でいられる最後の年を迎えた崖っぷちの最年長の院生。温和で誠実な気質で年長のため、皆からも碁以外でもいろいろと頼りにされている。そのプロ試験でヒカルとの対局で反則をしてしまい反則負け、その後に和谷、福井、に負け、越智に勝つも、本田に負け、23勝4敗で試験脱落。一時期消息不明になっていたが、中国棋院での楊海による武者修行で唯一の欠点だった精神面を克服。秘めていた才能の開花に伴い、翌年のプロ試験に全勝でトップ合格。新初段シリーズでは桑原本因坊と対局し、彼の精神攻撃に屈せず勝利し、桑原自身も伊角の実力を認めている。佐為と別れたショックで目的を失っていたヒカルを立ち直らせる原動力となる。北斗杯編では、楽平にそっくりな和谷を楊海に会わせるのを楽しみにしていた。18歳以下限定の大会の北斗杯に、既に満19歳だったのに自らも出ようとしていたりと、少し抜けている一面もある。和谷の研究会に誘われ、その時、門脇にも声を掛けた事で彼を研究会に招いた。読者の人気投票では度々首位に立つなど、人気があった。1982年4月18日生まれ、A型。
- 越智 康介(おち こうすけ)
- 声 - 松岡洋子
- ヒカルの1つ下の院生仲間。実業家で囲碁好きの祖父の傍らで育ち、自邸にプロを呼んで指導碁を受けてきたお坊ちゃま。自分に厳しく、対局に負けるとトイレにこもり検討をする癖がある。その性格から自分より強いと思う者には敬意を払うが、自尊心が高いために少し無作法なところもある。当初はヒカルを歯牙にもかけなかったが、プロ試験の中で頭角を表していくのを目の当たりにして脅威に思い、祖父の伝でアキラに師事する。プロ試験で伊角と進藤に負けるも、25勝2敗でトップ合格している。院生時代の若獅子戦で2回戦を勝ったがあり、新初段シリーズでも勝利をした。北斗杯予選では代表に選ばれたものの、実力者の社と当たらずに組み合わせの運で勝ち上がってしまった事に不満を感じ、プライドのため、代表の座を賭けて社に再戦を申し込む。代表決定戦後に和谷の研究会に誘われる。その高い向上心により和谷に少なからず影響を与える事で彼にライバル心を持たせており、ある意味和谷におけるヒカルに対する塔矢アキラのような存在と言える。眼鏡をかけていて、キノコのような髪型をしているので、作中で「メガネキノコ」と呼ばれた事がある。1987年11月2日生まれ、A型。
- 奈瀬 明日美(なせ あすみ)[注 8]
- 声 - 榎本温子
- ヒカルの2つ上の院生仲間。世話焼きだが攻撃的で剛胆で人一倍負けん気の強い美人女子高生。ヒカルの研修仲間内では紅一点。1組の中でも下位グループで自分の棋力について疑問を抱き進路で悩んでいる。プロ試験本戦では、早くからプロ入りの目が無くなっていたが、上位陣に残っていた本田を破るなどをしている(最終結果は13勝14敗)。飯島とよく会話を交わしていた。番外編では友人から紹介された男子とデートしたが、剣呑なゴロツキが集う碁会所で打ってしまった為に、相手は引いて帰ってしまい、「フツーの子と付き合うのは難しい、当分院生でいる」と漏らした。1984年5月10日生まれ、B型。連載終了後の番外編で女流枠でプロデビューしたことが明らかになった。[要出典]
- 福井 雄太(ふくい ゆうた)
- 声 - 水田わさび
- 愛称フク。ヒカルの2つ下の院生仲間。ヒカルの研修仲間内では院生1組で最年少である。早碁が得意。1組の中でも下位だが、和谷や小宮には強い。プロ試験本戦では、早くからプロ入りの目が無くなっていたが、進藤や伊角に勝利している(最終結果は13勝14敗)。1988年6月21日生まれ、O型。
- 飯島 良(いいじま りょう)
- 声 - 山口隆行
- ヒカルの3つ上の院生仲間。心理戦で相手を翻弄するのが得意だが、彼自身の心理は脆い。成績が伸びず進路について助言してくれる師匠がいないため、プロを目指すか普通の人生を歩むかで悩んでいた。プロ試験本選では15勝12敗となり、後に院生を辞める。現実主義者。キレ易い性格。奈瀬とのツーショットが多かった(奈瀬主人公の番外編でも登場)。原作では登場数が少ないがアニメではやられキャラとしてプロ試験本戦の最後まで度々登場していた。
- 本田 敏則(ほんだ としのり)
- 声 - 櫻井孝宏
- ヒカルの3つ上の院生仲間。唇が厚い。実力は一枚落ちるが、負け方に味がある脇役という扱い。時には越智や伊角などに勝つこともあり、若獅子戦で2回戦を勝ったこともある。ヒカルが合格した年のプロ試験では進藤や伊角に勝つも、和谷、越智、椿、奈瀬に負けて18勝4敗でプロ入りの目が残っていたが、第26戦で片桐に負けて試験落ちが確定(最終結果は21勝6敗)。翌年のプロ試験では伊角、門脇に負けるも6敗で合格する(伊角、門脇と同期)。プロ試験後も準レギュラーとして地味に登場している。
- 小宮 英二(こみや えいじ)
- 声 - 河相智哉
- 1組上位。サブキャラだが、プロ試験本戦後半で一時的に登場数が激増した。パソコンを使ったことがなく、ネット碁について和谷に聞いていた。プロ試験本戦第8戦で進藤に敗れた際に「進藤は強くなってやがる」と言っていたことが伊角の口から語られた。プロ試験本戦第21戦終了時点で16勝5敗でプロ入りの目が残っていたが、第22戦で和谷に負け試験落ちが確定(最終結果は19勝8敗)。プロ試験後も一度和谷のアパートのシーンで再登場している。
- さらに番外編では奈瀬と共に再登場し、新人院生を見てヒカルの事を思い出していた。「ちぇっ」が口癖。
- 足立 俊輝(あだち としき)
- 声 - 川村拓央
- 1組上位。小宮同様サブキャラだが、プロ試験本戦後半では一時的に登場数が激増した。若獅子戦で1回戦を勝ったこともある。プロ試験本戦ではトップグループの和谷に勝つなどして第17戦終了時点で12勝5敗で上位陣に食い込んでいたが、第18戦で同じ12勝5敗の小宮に敗れて上位陣から脱落した(最終結果は20勝7敗)。番外編では、ヒカル、和谷、越智、伊角、本田がプロになったため現在の院生1位として名前が挙げられている。
- 内田(うちだ)
- 声 - 町井美紀
- ヒカルが院生になった当時の2組5位。ヒカルよりやや年上の女の子。ヒカルに勝ち、ヒカルの「塔矢アキラのライバル説」を打ち消す根拠の一つとなった。
- 今西(いまにし)
- 院生2組。高校受験が近いためストレスがたまり、受験勉強より囲碁の勉強を優先したため成績が下がり、あげく完全な見損じでヒカルに負けたため勝負を投げ捨てる形で研修室を出て行った。その様を見て篠田師範が渋い顔をした。
- 篠田(しのだ)
- 声 - 坂東尚樹
- 院生師範を務めるプロ棋士。礼儀作法には厳しいが普段は温厚な性格で、プロ試験に臨む人々を温かく見守る。院生たちからは「先生」と呼ばれている。
- 野崎 正吾(のざき しょうご)
- 院生1組上位、名前のみの登場。第9回若獅子戦では遅刻直前者のうちの一人。のちのプロ試験では本試験に進むも合格できず。第11回若獅子戦では1回戦を真柴二段と戦う。
- 村上 信一(むらかみ しんいち)
- 声 - くわはら利晃
- プロ二段。若獅子戦1回戦にてヒカルと対局。悪手を好手に化けさせたヒカルの打ち回しに驚愕するも、ヨセで先手を取って勝ちをおさめる。その後ヒカルについてしつこく聞くアキラに憤慨するが、2回戦でアキラに苦もなくひねられる。その後、大手合にて佐為の成仏から立ち直ったヒカルと対局。攻め立てるはずが手をかけすぎて差が広がり戦意喪失し投了した。
- 中山(なかやま)
- プロ二段。2年前まで院生だった。若獅子戦で和谷と対局、勝利。和谷が力をつけていることを知り、励ました。のちに和谷の部屋で行われる研究会にも参加する。
- 片桐 恭平(かたぎり きょうへい)
- 声 - 遊佐浩二
- 外来(院生外)のプロ試験受験者。試験の際にはホテルに泊まっている。プロ試験本戦では第18戦終了時点で12勝6敗で崖っぷちで連敗できない状況となり、残りの上位陣との対戦に望みを繋ぐも、第21戦で進藤に負け、上位陣と引き離された。第26戦に上位陣に残っていた本田に勝利し、本田のプロ入りの目をつぶした(最終結果は18勝9敗)。
- 門脇 龍彦(かどわき たつひこ)
- 声 - 高瀬右光
- アマチュア界では知る人ぞ知る実力者で、学生タイトルをすべて取った実績を持つ天才。軽く受かると思ってプロ試験を受けようとしたが、肩慣らしで対局したヒカル(実際は佐為)に完膚なきまでに叩きのめされ、自分の甘さを実感し受験を諦める。1年の修練の後にプロ試験に望み、本選では伊角の1敗以外は全勝して合格する(伊角、本田と同期)。
- その後、偶然からヒカルと対局。再び敗北するも、昔の方が強かったという感想をもらした。伊角に誘われ和谷の研究会に参加する事になる。
- 椿 俊郎(つばき としろう)
- 声 - 西村知道
- 外来(院生外)のプロ試験受験者。三船敏郎似の風貌とがさつな性格から、ヒカルたちに「ヒゲゴジラ」と呼ばれ恐れられる。受験資格ギリギリの年齢で会社を辞めてまで試験を受けに来たが夢破れ、ヒカルにその夢を託す(最終結果は17勝10敗)。その後は工事現場で働いている。
プロ編
- 塔矢 行洋(とうや こうよう)
- 声 - 津田英三
- アキラの父で囲碁界の頂点に君臨する棋士。名人をはじめとする多くのタイトルを持ち、一時は五冠(名人・十段・碁聖・天元・王座)を持っていた(引退時は四冠)。現世で神の一手に一番近い人物と謳われ、佐為にライバル視されている。佐為と並ぶ作中最強の打ち手。棋士業の他に碁会所の経営も行っている。
- 一時、入院したときに手慰みで始めたネット碁で、「sai」の挑戦を受けて対局し敗れる。その後、対局前の宣言どおり引退する。引退後は後進の育成と新人の発掘のため各国を飛び回っている。しかし、強さは衰えを見せることがなく、むしろ新たな自分の碁を見せている。現在は最善の一手の追求を目標とし、自分の碁の新たな可能性を示してくれた「ある相手(sai)」との再対局を望んでいる。息子のアキラが通う海王中学の校長は、塔矢行洋の海王中学時代の担任教師。7月29日生まれ。
- 緒方 精次(おがた せいじ)
- 声 - 藤原啓治
- 塔矢門下で、アキラの兄弟子にあたる若手棋士。九段。初心者時代のヒカルを知る数少ない関係者の一人で、一旦門前払いされたヒカルを院生試験に推薦したり、塔矢門下の研究会に誘ったりしている。ネット碁の心得もあり、「sai」には勝負師として大いに関心を持っている。ヒカルが「sai」と関係があるのではないかと疑っている。後に十段と碁聖を獲得。野心家で、桑原が目の上のたんこぶ。普段はその真意を見せることはないが、一柳にはクールなようで顔に出るとも評されている。名前は、内田康夫の『本因坊殺人事件』の登場人物に由来する。外国語も話せる。愛車はRX-7。1月17日生まれ、A型。
- 桑原(くわばら)
- 声 - 納谷六朗
- 本因坊のタイトルホルダー。飄々とした陽気な好々爺だがその実思慮深く、盤外戦(精神戦)で挑戦者をねじふせる老獪な勝負師であり、作中で緒方や倉田の挑戦を退けている。ヒカルの技術、才能を見抜いており、非常に高く買っている。ヒカルにただならぬ気配(佐為)を感じた不可思議な人物でもある(本人いわく「シックスセンス」)。若手達の台頭を喜びながらも、楽はさせんと立ちふさがるつもり。姓は本因坊秀策の元姓に由来する。下の名前は明確ではないが、単行本8巻で色紙に書いたサインによると、漢字で「仁」と書く様子(読み方は、そのまま「じん」や「ひとし」が考えられるが、正確には不明)。
- 座間(ざま)
- 声 - 石住昭彦
- 王座のタイトルホルダーで、新初段シリーズでアキラと対局したプロ棋士。新初段シリーズの際、当初はアキラに華を持たせて負けるつもりであったが、アキラの物怖じしない態度が気に入らなかったため予定を変更。アキラも健闘したが、最終的に座間が中押し勝ちした。真剣に思考すると扇子をかじる癖がある。一時期王座のタイトルを失うが、後年奪取。小畑健お気に入りのキャラの一人である。
- 鎌石 義郎(かまいし よしろう)
- 九段、メガネをかけた中年男性。王座への挑戦権を賭けて倉田六段と王座戦本戦1回戦を戦い、中押し負けを喫した。
- 一柳(いちりゅう)
- 声 - 楠見尚己
- 棋聖のタイトルホルダーで、一時期は防衛に失敗し無冠になったが、後に返り咲いた。頭は禿げており、落語家のようにべらべらと喋る話好き。ネット碁の心得があり、ハンドルネーム「ichiryu」は日本国外の棋士の間でも有名。
- 畑中(はたなか)
- 緒方・倉田に並ぶ次世代トップ棋士候補の一人。しかし桑原老からは若造と言われていた。痩せ型でメガネをかけている。塔矢行洋引退によって空位となった名人位を一柳と争い、勝ち取った。
- 倉田 厚(くらた あつし)
- 声 - 岩田光央
- 20代の六段(名前が挙がった当初は四段)のプロ棋士で、緒方と並ぶ次世代のタイトルホルダー筆頭候補。ヒカルらより7~8歳年上。ビッグマウスだが決して自信過剰なわけではなく、実力も伴っている。大食漢で太っている。自己顕示欲が強くデリカシーゼロだが、どこか憎めない愛嬌がある。囲碁を始めて2年でプロになった天才という前例として登場する。中学生時代には競馬の1着を当てることに熱中していた。その後、碁に興味を持ちプロ棋士になる。競馬・囲碁ともに非凡な勝負勘の持ち主。上に立つ者よりも塔矢やヒカルのような下から来る者こそが脅威だと語っている。北斗杯では日本選手団の団長となり、ヒカルを敢えて高永夏と対戦させてヒカルの成長を促す。モデルは大仁田厚。
- 芹澤(せりざわ)
- 九段。本因坊リーグ戦で塔矢アキラと対局、勝利する。のちに北斗杯でのヒカルの健闘を知り、自身の研究会に誘う。
- 芦原 弘幸(あしわら ひろゆき)
- 声 - 小西克幸
- 塔矢門下の若手棋士で倉田と同い年。四段。アキラとはライバルと言うより友達の関係。明るく能天気な性格で、塔矢門下ではムードメーカー的存在である。森下の言いつけで自分をライバル視している冴木のことはあまり意識していない。
- 笹木(ささき)
- 段位不明だが、芦原より上ととれるセリフがある。塔矢行洋門下で研究会にも参加。本因坊秀策が現代に甦ったら塔矢名人とどちらが上か、芦原と噂していた。
- 冴木 光二(さえき こうじ)
- 声 - 清水敏孝
- 森下門下で和谷やヒカルの兄貴分で四段。森下の塔矢門下に対する対抗心から芦原をライバルにされ、半ば強迫観念で彼を意識している(塔矢門下はそのように思っていない)。
- 真柴 充(ましば みつる)
- 声 - 吉野裕行
- アキラと同期のプロ試験合格者。元院生だが、嫌味な性格で院生達(特に和谷と奈瀬)から嫌われている。溝口九段門下。ただし、伊角の実力が高いことは公に認めている。後半ではあまり嫌味な描写がされなくなった。プロ予選試験では院生トップクラスではないが、リズムに乗って壁を越えるような形でプロ試験に合格した。新初段シリーズでは桑原本因坊に気後れして敗れた。
- ゲーム『ヒカルの碁2』では奈瀬との対立が目立った。
- 森下 茂男(もりした しげお)
- 声 - 北川勝博
- 和谷、冴木、白川らの師匠。九段。ヒカルが通う森下研究会の主宰者であり、ヒカルとは第二部で一度対局。塔矢行洋とは同期で、「(冴木に対して)芦原より先に五段になれ!」「(ヒカル、和谷に対して)塔矢アキラを何とかせいっ!!」っと発破をかけるなど、何かと塔矢門下を一方的にライバル視している。自身もタイトル戦の挑戦者となった経験を持つ実力者である。長男・一雄と長女・しげ子(声:町井美紀)を棋士にしようとしていたが、2人とも囲碁の才がない上(本人曰く「棋士の子供なのにヘボ碁しか打てない」)囲碁に関心がないため、諦めている。名前の由来は長嶋茂雄から。
- 白川 道夫(しらかわ みちお)
- 声 - 遊佐浩二
- 囲碁のいの字も知らなかったヒカルが初めて訪れた初心者囲碁教室の講師だったプロ棋士。七段。温厚な性格。1年後、院生になったヒカルと再会し、その成長の早さに驚く。森下門下。モデルについては諸説ある[注 9]。
- 都築(つづき)
- 七段。森下九段門下で研究会に参加する棋士の中では最年長。棋力が伸び悩むヒカルに「伸びる時は伸びる」と励ました。
- 柿本(かきもと)
- 声 - 水野龍司
- プロ棋士。全国こども囲碁大会でヒカルを叱る。その後プロ試験にて篠田師範の代理として登場、塔矢名人ほか多数の棋士がヒカルに期待していると語った。
- 春木 良子(はるき りょうこ)
- 日本棋院囲碁ゼミナールで緒方九段と公開早碁対局を行った女流棋士、初段。力でねじ伏せるような碁を打ち、この時も緒方九段を相手に気後れしていなかった。
- 西川 恵美(にしかわ めぐみ)
- 日本棋院囲碁ゼミナールに参加した女流棋士、三段。緒方九段と春木初段の対局の聞き手を行った。春木初段の棋風について語った。
- 桜野 千恵子(さくらの ちえこ)
- 女流棋士、二段。九星会出身。名前のみの登場は日本棋院足立支部主催ふれあい囲碁まつりに欠席したところ。実際の登場は伊角の中国修行編にて同行者としてが最初。外見は20代半ば~後半、肩にかかる程度のクセのある髪、濃い化粧をしている。
- 師匠の成澤(体調不良で引退した棋士)同様伊角を高く買っており、手合いでも幾度となく伊角に負けている。
- 劉 安(りゅう あん)
- 中国棋院の棋士で、名前のみの登場。春蘭杯で高永夏と対戦した。その棋譜を入手した日本の若手棋士が検討に使っていた。
- 李(リィ)
- 北京にある中国棋院の師範。囲碁と生活の両方を総括する。下腹が出ている初老の男性で、伊角の長期滞在を認めた。真剣に囲碁に向き合う者には寛大で、伊角が勉強のために揚海の部屋に寝泊りしている(規則違反)ことを黙認した。また、伊角に負けたことで楽平の向上心に火がついたことを素直に喜んでいた。棋士達からは「李老師(リィ先生)」と呼ばれていた。
- 御器曽(ごきそ)
- 声 - 廣田行生
- 七段。株で失敗した損失を補填するため、囲碁フェスティバルに碁盤の材質を偽って売る悪徳業者を参入させ、さらには自ら碁盤に書いた「本因坊秀策」の署名を秀策自筆のものであるとして佐為を激怒させた。ヒカルの言葉で碁盤の購入をためらった客との指導碁においては、一方的に相手をいたぶる酷い碁を見せヒカルと佐為をさらに激怒させた。その後ヒカルが引き継いで打ち、署名の件で激怒していた佐為に逆転負けを喫する。
- その後、プロとしてのキャリアをスタートさせたヒカルと再戦し負ける。本人曰く「華麗な打ち回し」で中盤までは気持ちよく打てていたようだが、最終的には地に走りすぎたことが敗因となった。「下の連中に踏みつけられていくのは慣れっこ」と語っているが、それでも「初段」に負けたことはかなりショックだったようだ。
- 萩原 昌彦(はぎわら まさひこ)
- プロ九段。7年ぶりのリーグ戦がかかった本因坊戦三次予選決勝で塔矢アキラに敗れる。リーグ入りしたアキラを「さすがは塔矢先生の息子」と言った若い棋士に「さすがは塔矢アキラ、だ。塔矢先生は関係ない」とたしなめた。
- 乃木(のぎ)
- 作中に段位は出てこないが、ほぼ間違いなく九段。塔矢行洋引退によって空位となった碁聖タイトルを緒方九段と争い、敗れた。10年前に名人位3連覇を果たしたほどの実力者。後に天元のタイトルを奪取する。
- 辻岡 忠男(つじおか ただお)
- 声 - 斉藤瑞樹
- プロ二段。塔矢アキラ、真柴充と同期。アキラの新初段シリーズを観戦した一人。佐為成仏の傷心から復帰したヒカルを見て、アキラがライバルと目しているヒカルと打ちたかったと語る。その後のヒカルとの対局で一方的な展開にされ、中押し負けを喫した。
- 松永 利之(まつなが としゆき)
- プロ六段。王座戦2次予選2回戦にてアキラに敗れる。
- 上前津 宏(かみまえづ ひろし)
- プロ七段。天元戦2次予選1回戦にてアキラに敗れる。
- 川崎(かわさき)
- 声 - 川村拓央
- 三段。ヒカルの本因坊戦1時予選3回戦の対戦相手。対局開始までは気分よく進められていたが、ヒカルの技量に愕然とし、和谷にヒカルがなぜ未だに初段なのか問い、「最強の初段だ」とつぶやいた。
- 岩崎(いわさき)
- プロ七段。越智の家に指導碁に出向く。その教えぶりは上手だと越智の祖父に評価された。
- 船村(ふなむら)
- 段位不明、本田の師匠。社の師匠と交流がある。社に敗れた本田に対し、「棋士は一生勉強だ、まだまだこれからだ」と諭した。
北斗杯編
- 社 清春(やしろ きよはる)
- 声 - 石塚堅
- 関西棋院所属のプロ棋士。ヒカルやアキラと同い年。東京生まれの大阪育ちで関西弁を使う。初手天元など奇手を得意手としている。ヒカル、アキラと同じ北斗杯の日本代表。北斗杯では、慣れないカメラに緊張していたが、代表になるきっかけを作った越智に会う事で冷静さを取り戻し、対局に臨む。父親がプロ碁界に否定的なため、高校を卒業することを条件にプロ活動をしている。
- 吉川(よしかわ)
- 関西棋院八段、社の師匠。本田の師匠と交流があり、その縁で社を紹介した。その後、北斗杯会場で社の父と邂逅し、囲碁界への不安を言われ「アイタタタ」という気持ちにされる。しかし、解説会場が盛況なことやネット中継が好評なことから気持ちを立て直した。
- 渡辺(わたなべ)
- 日本棋院八段。北斗杯日本チーム予選から立ち会う。碁は思考と感覚であり、大人と子供が対等である、自分でも進藤と社に勝てるかどうか分からないと語った。
- 北斗杯本戦でも大盤解説役となり、倉田に引きずられる形で進藤の応援に近い解説を行った。
- 徐 彰元(ソ チャンウォン)
- 韓国棋院所属のトッププロ。韓国囲碁タイトルの一つである「国手」のタイトルホルダー。高永夏の挑戦を退ける技量の持ち主。中国の深圳団体チームに所属している。塔矢行洋と親交がある。その塔矢行洋が日本囲碁棋士を引退したことを知り、韓国棋院の客員棋士として迎え入れるよう働きかける。
- 日本棋院を逐電した塔矢行洋の目的が「最善の一手の追求」以外にもあることを見抜いていた。外見は塔矢行洋をやや若くし目を細くした印象。
- 高 永夏(コ ヨンハ)
- 韓国棋院所属の新進気鋭のプロ棋士。既に韓国の国内でタイトルを争っている。北斗杯の韓国代表の一人。
- 通訳トラブルのため、秀策を褒めたつもりが逆に秀策を侮辱したと取材した古瀬村に誤解され、その話を聞いたヒカルを激怒させることになる。
- 秀策だけでなく道策や丈和まで研究している勉強家だが、高慢な自信家でもある。秀英を通して通訳が自分の言葉を誤訳したのだと気付いたが、弁明せずに逆に便乗して秀策の価値を切り捨てるような発言をし、ヒカルに挑発的な態度をとる。長身で、この作品中では美形ポジションに位置し、まつげが異常に長い。作中に登場した彼の自宅は韓国棋士・朴永訓三段(当時)の自宅がモデルである。
- 洪 秀英(ホン スヨン)
- 声 - 伊東みやこ
- 韓国棋院所属の研究生(日本でいうところの「院生」)。手合での負けが続いた事がきっかけでスランプに陥り、日本で碁会所を経営する叔父を頼って来日、偶然出会ったヒカルと対局するが敗北、負けた悔しさでスランプから抜け出す事に成功した。後にプロになり、北斗杯の韓国代表の一人に選ばれる。院生時代、ヒカルに敗れた事を今でも忘れておらず、ヒカルに勝利し自分の名前を名乗りたい一心で日本語も話せるようになった(その事をヒカルに感心された為、思わず照れてしまった)。先輩として高永夏を尊敬しているが、彼が秀策に対する発言への誤解をわざと拗れさせたことやヒカルの実力を認めない言葉に関しては怒りを顕にしている。
- 北斗杯ではヒカルと当たらなかったが、その後プライベートでヒカルとの対局が実現し、その際はヒカルが勝利していた事をアキラが語っている。
- 楊 海(ヤン ハイ)
- 声 - 坂口賢一
- 中国囲棋協会所属のプロ棋士。八段。雲南省出身。語学が趣味と言い切るほど語学に長けており、英語・日本語・韓国語などを流暢に話す。くだけた性格で中国棋院で孤立しがちだった修業中の伊角の面倒を見たり精神面の指導をし、秘めた才能を覚醒させた。実は中国きっての実力派の棋士で、後には北斗杯の中国代表選手団団長にも任命された。頭の回転も速く、作中でも非常に碁の実力が高く、中国でトップクラス。最終巻で和谷、アキラに続いてネット碁に潜む謎の最強棋士“sai”の正体に漸近し、更にはその最期まで言い当てた。
- 趙 石(チャオ シイ)
- 声 - 藤巻恵理子
- 中国のプロ棋士、三段。14歳。まだ少年だが中国棋院を訪れた伊角を対局で一蹴し、伊角が中国棋院で修行するきっかけを作る。北斗杯でも中国代表の一人として来日。対日戦で社に勝つも対韓戦で敗れる。
- 陸 力(ルー リィ)
- 中国のプロ棋士、五段。18歳。細面でメガネをかけている。北斗杯対日戦では大将。アキラと対局するが、力にねじ伏せられ、敗北。その後の対韓戦でも敗れた。
- 王 世振(ワン シチェン)
- 中国のプロ棋士、四段。16歳。中肉中背、短髪、眉が太い。北斗杯対日戦では副将。経験不足で緊張したヒカルを相手に中盤まで圧倒的有利に対局を進めるが、決着がついたはずの勝負に執拗に食いつかれ、怒涛のヨセにペースを乱される。最終的に勝利を収めるものの「薄氷の勝利」でしかなく、心の動揺を抑えられないまま対韓戦に突入、敗北を喫した。
- 楽 平(レェピン)
- 声 - 高木礼子
- 中国のプロ棋士。歳は趙石より1つ下で、中国棋院で伊角と出会う。楊海と同じ雲南省出身。楊海は楽平の両親に、一人息子の楽平の様子を見てやって欲しいと頼まれていた。当初の楽平は田舎出身だったため、大都会北京にすっかり魅了されてしまい、あまり碁の勉強をせず遊んでばかりいた。
- 実力はあるので、1回目の対局では伊角が子供と侮ったこともあり勝利するが、2回目の対局では精神的に開き直ることで成長した伊角に敗北した。それがきっかけで向上心に火が点き、以来伊角の修業期間中ずっと彼の側を付いて回り、熱心に碁の勉強に取り組んだ。顔が和谷に酷似している。デベソ。
- 陳 学明(チェン シュエミン)
- 中国のプロ棋士、八段。徐彰元の回想に登場。3年前(4冠時代)の塔矢行洋と対局、中押し負けを喫する。雪辱を期して研鑽を重ね、トッププロに列する実力を得る。その力量をもって再戦するも、再び敗北にまみれた。
- 安 太善(アン テソン)
- 韓国のプロ棋士。以前倉田は彼と対戦し惜敗、帰りの航空機内でヤケ食いに走っていた。穏やか且つ人を気遣う温和な性格で、倉田に対するある意味失礼とも取れる発言にも悪気は無かった模様。後に北斗杯の韓国代表戦手団団長に任命された。その際倉田は異様に敵対心を燃やして子供じみた言動を連発した。
- 林 日煥(イム イルファン)
- 北斗杯韓国代表メンバーの一人で副将。3人の中では最も好戦的で、塔矢アキラ相手にも善戦したが結局敗れ去る。通訳トラブルには余り関心を持たなかった。
- 相勲(サンフン)
- 北斗杯韓国選手団随行員の一人。プロ棋士かどうかは不明。メガネをかけ、誠実そうな印象。北斗杯前夜祭での高永夏の暴言を謝罪ならびに擁護するために奔走させられた。
- 山田(やまだ)
- 北斗杯予選参加者の一人。越智に「楽勝の相手」と言われ食ってかかるが、中押し負けを喫した。
- 稲垣(いながき)
- 18歳、三段。北斗杯選抜戦参加者の一人、総本部所属。関西棋院の社と対戦し、敗北。東京勢で敗れたのが自分だけだと知って嘆いた。
- 柴田(しばた)
- 18歳、二段。北斗杯選抜戦参加者の一人、中部総本部所属。細面でメガネをかけており、神経質そうな印象。ヒカルと対戦し、敗北。
- 秋山(あきやま)
- 17歳、初段。北斗杯選抜戦参加者の一人、関西総本部所属。和谷と対戦し、敗北。「どう打っても一局」と考えて手拍子で打つなど、けっこう迂闊な性格。
- 津坂(つさか)
- 18歳、三段。北斗杯選抜戦参加者の一人、関西棋院所属。越智と対戦し、敗北。緊張しないために対局開始ギリギリに対局室に入ったが、それが逆に作用して敗北してしまった。筋肉質で短髪。「関西棋院二人とも敗北ではカッコつかない」と社にハッパをかけた。
- 金 相列(キム サンヨル)・張 成豪(チャン ソンホ)
- 韓国の棋士、名前のみの登場。10代の実力者として紹介された。
- 金 康日(キム カンイル)
- 名前のみの登場、韓国棋院九段。秀英に敗れる。この功績によって秀英は北斗杯選手の座を勝ち取った。
アマ棋士
- 李 臨新(リ リンシン)
- 声 - くわはら利晃
- 第20回、21回国際アマチュア囲碁カップ中国代表。大会参加前にネット碁でsaiと対局し敗北。大会会場でsaiの情報を求めるが得られなかった。21回囲碁カップでは優勝したことがフランクによって語られている。その後toyakoyo(塔矢名人)と対局し中押し負け。さらに後、saiとtoyakoyoの対局を観戦し、toyakoyoを下したsaiの技量に絶句した。
- フランク(ふらんく)
- 声 - 石波義人
- 第19回、20回国際アマチュア囲碁カップオランダ代表。大学教授の助手をしているが、その仕事をおろそかにして囲碁教室を開くほど囲碁に傾倒している。大会参加前にネット碁にてsaiに敗北、その強さを「心臓が破裂しそう」と表現した。大会会場でsaiの情報を求めたが得られなかった。ネット碁にtoyakoyo(塔矢名人)が現れたことを「碁のグローバル化」だとして喜んだ。友人のオーイェルからの電話でsaiとtoyakoyoの対局を知り観戦した。第19回の成績は6位。コーヒー1杯にシュガースティック5本分の砂糖を入れるほどの甘党。
- 島野(しまの)
- 第20回国際アマチュア囲碁カップ日本代表。20代後半の好青年。一時期、塔矢名人の研究会に通っていたことがあり、緒方九段やアキラとも面識がある。ネットの碁豪「sai」ではないかと疑われたが、本人が否定した。
- 金(キム)
- 第20回国際アマチュア囲碁カップ韓国代表。来日前に韓国のプロ、兪七段にsaiについて調べるよう頼まれた。その文脈上で兪七段がsaiに敗れたことを語り、saiを知る者たちを絶句させた。
- 周平(しゅうへい)
- 声 - 檜山修之
- 第22回国際アマチュア囲碁カップ日本代表。広島県因島出身。日本におけるアマチュア№1で、関西のプロと互先で打てる技量の持ち主。姿を消した佐偽を探して因島に来たヒカル(と河合さん)と出会う。大の広島カープファンで、河合さんが「カープをなめた口をきいた」ことに腹を立て、賭け金を勝手に5万円と決め付け、勝利。その後河合さんを迎えに来たヒカルと対局、当初は新初段シリーズの不振などもあって侮っていたが、実質ノータイムの応手に加えて尋常ならざるヨミの前に敗北。ヒカルの力量を認めて新幹線の駅まで送っていった。
- 庄司(しょうじ)・岡(おか)
- 北斗杯編で登場した小5の院生2人。庄司の順位は1組16位で若獅子戦出場崖っぷちのサボり魔。岡の順位は1組14位で不真面目な庄司とは逆に勉強家だが、怠け者の庄司と順位が然程変わらないのに苛立ち、事ある毎に庄司に噛み付く。いつもの院生研修でも北斗杯でのヒカルとアキラの優劣の舌戦を繰り広げたが、若獅子戦で2人の強さに圧倒され、ヒカル派だった庄司とアキラ派だった岡の主張を著しく変えた。2人の実力が五分五分である事を暗に示す役割を持つ。
碁会所関係者
- 河合(かわい)
- 声 - 小野健一
- 碁会所「道玄坂」の常連客のタクシー運転手。ヒカルの後援者の一人。気に入った子供の頭をグシャグシャに掻き回す癖がある。本因坊秀策の縁の地に行きたがるヒカルに同行する。北斗杯の時もヒカルの応援に行ってくれた。
- 堂本(どうもと)
- 声 - 高瀬右光
- 碁会所「道玄坂」の常連客の一人。河合とよく行動を共にし、北斗杯の時も一緒にヒカルの応援に行った。
- 曽我(そが)
- 声 - 楠見尚己
- 碁会所「道玄坂」の常連客の一人。ハゲ頭の老人。院生時代のヒカルが2子置かせて互角の棋力。
- 碁会所「道玄坂」のマスター
- 声 - 石波義人
- プロに二子で勝ったこともある実力者。しかし、伊角に三子置いて敗れた。その後も碁会所に勉強にやってくるヒカルを温かく見守る。ヒカルがアキラを連れて来ようかと口走った時、鼻息を荒くして約束を取り付けようとするなど、有名人に弱い面もある。
- 碁会所「道玄坂」のマスターの妻
- 声 - 中澤やよい
- 夫と共に「道玄坂」を切り盛りしている。夫に負けないくらい恰幅が良い。「ナマイキなクチたたくガキ」は嫌いらしい。しかしヒカルが不戦敗を重ねている時「なにか事情があるのだろう、もう少し気長に見てやれないのか」と擁護するなど、優しい面もある。
- 新実(にいみ)
- 碁会所「道玄坂」の常連客の一人。ヒカルとの対局を望んでいたが、技量に差がありすぎたため実現しなかった。
- 市河 晴美(いちかわ はるみ)
- 声 - 雪野五月
- 塔矢行洋経営の碁会所「囲碁サロン」の受付嬢。溺愛と言っていいほどアキラを可愛がっている。
- 北島(きたじま)
- 声 - 河相智哉
- 碁会所「囲碁サロン」の常連客。市河にまで呆れられるほどアキラ贔屓が酷い。
- 広瀬(ひろせ)
- 声 - 星野充昭
- 碁会所「囲碁サロン」の常連客。北島とは対照的に温厚な人物。アキラがプロ試験を受けることに取り乱した市河に交際相手を紹介しようと言ったが、「余計なお世話」と怒鳴られた。塔矢名人が入院して見舞いに訪れた際、帰り際にインターネットカフェでヒカルがネット碁をやっていたことを何気ない会話で緒方に伝える。
- 久米(くめ)
- 声 - 星野充昭
- 碁会所「囲碁サロン」の客。久しぶりに囲碁サロンを訪れた時、ヒカルとアキラが検討からケンカに発展する様を目撃する。進藤「初段」が塔矢に意見するとは身の程知らずと笑うが、ケンカ相手のはずの塔矢から「段位と実力は関係ない、進藤を侮るな」とたしなめられた。
- 修さん
- 声 - 田原アルノ
- 碁会所「囲碁さろん」の席亭。三谷のズルに気付いていて、たしなめるためにダケさんを呼ぶ。本人が直接注意しないのは、息子や孫と折り合いが悪いため三谷に嫌われないためだろうとダケさんに言われ、覿面にうろたえた。外見はメガネをかけた痩身の好々爺。
- ダケさん
- 声 - 長嶝高士
- 碁会所で不正を使った賭け碁をしていた三谷を懲らしめるために修さんが呼んだ中年男性。太り気味で、上の前歯がない。賭け碁で三谷を破って1万円を奪うが、佐為に破れてヒカルに奪取される。番外編では本編の三谷との対局の前に麻雀の不正を見破る場面が描かれている。
- 柳(リュウ)
- 碁会所「柳」の席亭、韓国人。秀英のおじで、スランプに陥った秀英を気持ちの切り替えのために預かった。ヒカルとの対局に敗れて泣く秀英を見て、立ち直ったと確信した。細身で頬骨が出ている中年男性。
- 神宮寺(じんぐうじ)
- 碁会所「石心」の客。某プロと仲がよく、そのプロから常々「プロになれるだけの力がある」と言われていたが、院生である伊角に敗北し、その言葉がお世辞だと思い知らされた。伊角らが帰るとき、「強いのがいる碁会所」として「柳」を紹介した。
- 土庄(どしょう)
- 碁会所「囲碁サロン道楽」の客。50がらみの禿頭のヘビースモーカー、奈瀬いわく「いかついおっさん」。院生研修をサボって男子とデートしていた奈瀬と対局、子供だと思って甘く見ていたらコテンパンにされ、本気を出して再勝負するも圧倒的劣勢に追いつめられ、咥えていたタバコの灰が落ちても気付かないほど動揺した。
囲碁業界関係者
- 天野(あまの)
- 声 - 石波義人
- 『週刊碁』の記者。連載開始当初から色々な場面にちょくちょく登場している。当初はヒカルへの評価も辛めだったが、塔矢名人や緒方九段などの大人物が注目している事を知ると、自らもヒカルに対する評価を改めた。
- 古瀬村(こせむら)
- 声 - 川村拓央
- 天野と同じく、『週刊碁』の記者。人事異動で天野の後釜を勤める事に。モデルは、実在の『週刊碁』編集担当の棋院職員[8]。韓国棋院に取材に行った折、北斗杯選手の高永夏に日本囲碁界や本因坊秀策を侮辱されたため(本当は翻訳ミス)、高永夏を強く嫌っている。
- 逆巻(さかまき)
- 声 - 樫井笙人
- 日本棋院職員。目つきの険しい中年男性。願書も棋譜も持たずに院生試験を受けようとしたヒカルを門前払いしようとしたが、緒方プロが推薦したため仕方なく受験を認める。その後もヒカルを叱りつけたり説教するなどヒカルとは相性が悪いようだ。ヒカルを「礼儀のなってないただのガキ(アニメ版では「今どきの子供」と表現)」と斬って捨てるなど、強面なところが強調されている。
- 戸刈(とがり)
- 北斗杯スポンサーである北斗通信社の北斗杯担当室長。細身でシャープな顔立ち、七三に分けた髪にメガネをかけるという典型的なサラリーマン。
- 北斗杯が始まるまでは囲碁そのものに全く興味がなく、国際棋戦主催もあくまで中韓へのコネクション強化のためと割り切ったもの。しかしヒカルたちに接するうちに囲碁の魅力(および日本チームのがんばり)に共感するようになり、最後は1度限りの予定だった北斗杯を通年開催とするよう社長に進言するまでにいたった。
- 相川(あいかわ)
- 北斗通信社に勤めるOLで戸刈の部下。かなり子供っぽいところがある。
- また、自覚はないようだがかなりのミーハーで、企画当初は母国日本のチームを応援すると言いながら趙石のかわいさや高永夏の美貌に「コロリ」といってしまい、上司に向かって「日本のチームと同様に中韓のチーム(特に趙石と高永夏)を応援している」とくってかかった。
碁打ち
- 進藤 平八(しんどう へいはち)
- 声 - 中博史
- ヒカルの祖父。地方の囲碁大会で優勝したことがある。佐為の宿っていた碁盤は、もともと彼が兄の形見分けでもらったもの。碁が強くなったヒカルに脚付の盤を買い与え、ヒカルは今なおそれを愛用している。
- 阿古田 末三郎(あこた すえさぶろう)
- 声 - 高瀬右光
- ヒカルが碁を覚えるために通った囲碁教室の受講生。実はハゲで、最初はカツラ、後に帽子で隠している。囲碁の技量は高い(院生直前のヒカルよりやや弱い程度)が、「相手が弱いと見てのムチャな攻め、撹乱させるだけの無意味な手」と佐為が称したように性格は悪かった。しかし囲碁教室にあかりが通うようになってから、あかりの「待った」を認めるなど、優しくなったと評判になった。
- 井上(いのうえ)
- 名前のみの登場。クツワ町の住人、ヒカルの祖父の碁敵。極めて強く、「井上さんに勝てたのは自分だけ」とヒカルの祖父は豪語していた。
- 栗本 正助(くりもと しょうすけ)
- 声 - 石住昭彦
- 都議。日本棋院足立支部主催ふれあい囲碁まつりのスポンサーの一人。桜野女流棋士ではなく塔矢アキラが来たのをみて暴言を吐く。床の石に気付かず踏みつけたり、碁盤(水分に弱い)の上に濡れたコップを置くなど、碁の道具に対する敬意はない。見栄を張って置き石を減らした状態で塔矢アキラに挑むが、供の者を含めて4人を同時に持碁(引き分け)にされ、プロの力を見せ付けられて愕然とした。
- 越智(おち)
- 声 - 伊井篤史
- 越智康介の祖父。家に家政婦や専属運転手がいるかなりの富豪で、囲碁が趣味。金にあかしてプロ棋士に出張指導碁を頼んでいたが、そばで見ていた孫の康介が碁を覚えあっというまに棋力を抜かれ、以降は孫のために指導碁を呼ぶようになった。孫の心情を察することができる機微も持ち合わせており、プロ試験で伊角に敗れて動揺する康介のために無断で塔矢二段を呼んだ。
- 磯部 秀樹(いそべ ひでき)
- 声 - 渡辺久美子
- こども名人戦優勝者。父親の取引相手に指導碁のマネをしていた。オレンジジュースが嫌い。二千人あまりが参加した名人戦で優勝したにもかかわらず、塔矢アキラは別格だという噂を聞き、その噂を払拭するためにアキラに挑むが返り討ちにあった。
- 矢部(やべ)
- 三谷たちが引退した後に囲碁部に入部した1年生。腕前は小池より上。大会への意気込みは強い。
- 岡村(おかむら)
- 三谷たちが引退した後に囲碁部に入部した1年生。もともと将棋部に入る予定だったが、加賀の「筒井ごっこ」によって囲碁部に強制入部させられる。囲碁も弱く熱意もないが、ウッテガエシが決まった時は笑顔になる。
- 上島(うえしま)
- 関節を痛めたため陸上部から転部した1年生。いつも父親と打っているが腕前は岡村より下。
- 中村 茂蔵(なかむら しげぞう)
- 声 - 宝亀克寿
- ヒカルが住む町の古美術商。アマチュア五段。偽物を高く売りつけることにためらいがない悪人。目のきく人間は好きだが、正義派ぶったガキは大嫌いな性格。女の子の家から盗まれた花器に10万の値をつけた。その後いざこざからヒカル(佐為)と対局、投了。その局面を白黒交換し、盗まれた花器の返還を賭けて対局を続けるが、さらに逆転される。取り返された花器が江戸時代の名工最後の傑作、自身が「目のきかないマヌケ」と思い知らされて絶望した。
その他
- 進藤 美津子(しんどう みつこ)
- 声 - 日野由利加
- ヒカルの母。囲碁の知識は皆無のごくごく普通の主婦で、息子の突然の決断に驚き右往左往する姿が一貫して描かれている。当時中・高生の一男一女を抱えていた原作者の分身とも言えるキャラクター。義父の平八とも非常に仲が良い。プロ編以降はヒロインのはずのあかりより登場頻度が高くなる。夫(ヒカルの父)の正夫(まさお)はごく普通のサラリーマンで、原作では1コマしか登場していない(しかも顔は出ていない)(アニメでは千葉進歩の声で特別出演)。
- 塔矢 明子(とうや あきこ)
- 声 - 佐久間レイ
- アキラの母。年齢不詳の美女。息子のアキラを「さん」付けで呼ぶが、アキラがいない場では普通に呼び捨てにしている。
- 三谷の姉
- 声 - 川崎恵理子
- インターネットカフェのアルバイト店員。パソコン初心者のヒカルに無料でパソコンの使い方を手取り足取りで教えた。
- カツマタ(かつまた)
- 葉瀬中の生徒指導教諭。加賀を目の敵にしているフシがある。一年中ジャージで通している。
- タマ子先生
- 声 - 石塚理恵
- 葉瀬中の教員。囲碁部を応援している。
- 鈴木(すずき)
- ヒカルの中学3年時の担任、メガネをかけた30歳前後の男性。ヒカルがプロを辞めるかもしれないと聞いて不安になる。同時に、ヒカルの母から高校受験の勉強をさせたいと言われて言いよどみ、ヒカルの母を不安がらせた。その後ヒカルが立ち直り、素直に喜んだ。
- 松井(まつい)
- ヒカルの中学3年時の社会科教師。ヒカルに頼まれて藤原佐為について調べるが実在の証拠を発見できず、「いたかどうか分からない」と結論付けた。
- 社の父
- 筋肉質の体格を持つ中年男性。社がプロになることを最後まで反対し、高校を卒業することを条件にプロ入りを認めた。周囲に囲碁ができる知人がおらず、囲碁界の未来そのものを危ぶんでいる。
- 天童丸(てんどうまる)
- 生前の佐為と仲が良かった男児、貴族と思われる装束を身にまとう。佐為のことは大好きだが、囲碁以外の遊びをしようとしないことや蹴鞠が下手なことには辟易していた。佐為の入水(と見られる描写あり)に際し、「魂が千年現世に留まる予兆」である白い梟を見た。
- 本因坊秀策
- 江戸末期に活躍した実在の天才棋士。幼名は虎次郎。棋力に秀でていたばかりではなく高潔な人格者でもあり、佐為も「賢くて優しい」と評し、多くの人々に尊敬されていた。ヒカルの前に佐為が取り憑いていた人物で同じ碁打ちとして佐為の強さを感じ取ったのか、生涯を彼に打たせて過ごした。御城碁の第一人者、そして本因坊家の跡目として将来を嘱望されていたが、1862年に江戸で大流行したコレラに感染して夭折してしまった。享年34。囲碁の歴史の中でも史上最強棋士候補として名前が挙がる一人。
書籍
- 『ヒカルの碁』(単行本全23巻)(ノベライズ2冊)
- イラスト集『ヒカルの碁イラスト集 彩-sai-』 ISBN 4-08-782049-1 初版発行:2002年4月
- 小畑健画集『blanc et noir』 ISBN 4-08-782146-3 初版発行:2006年5月31日(2001年から2006年に描かれた『DEATH NOTE』『ヒカルの碁』の画が中心)
- ガイドブック『ヒカルの碁 碁ジャス☆キャラクターズガイド』 ISBN 4-08-873278-2 初版発行:2002年4月9日(集英社発行の作品解説ガイドブック)
- 『ヒカルの碁勝利学』(著者:石倉昇(九段))ISBN 4-79-767050-9 初版発行:2002年5月(集英社インターナショナル発行の碁の導入書兼人生本)
- 『ヒカルの囲碁入門』(著者:石倉昇(九段))ISBN 4-79-767188-2 初版発行:2009年2月
単行本
コミックス巻数(タイトル) | 初版発行日付 | ISBN |
---|---|---|
ヒカルの碁 1(棋聖降臨) | 1999年5月5日[注 10] | ISBN 4-08-872717-7[JC 1] |
ヒカルの碁 2(初陣) | 1999年8月9日 | ISBN 4-08-872751-7[JC 2] |
ヒカルの碁 3(前哨戦) | 1999年10月9日 | ISBN 4-08-872777-0[JC 3] |
ヒカルの碁 4(神の幻影) | 1999年12月7日 | ISBN 4-08-872800-9[JC 4] |
ヒカルの碁 5(始動) | 2000年2月7日 | ISBN 4-08-872826-2[JC 5] |
ヒカルの碁 6(院生試験) | 2000年4月9日 | ISBN 4-08-872849-1[JC 6] |
ヒカルの碁 7(若獅子戦) | 2000年6月7日 | ISBN 4-08-872873-4[JC 7] |
ヒカルの碁 8(プロ試験予選4日目 そして――) | 2000年8月9日 | ISBN 4-08-872894-7 [JC 8] |
ヒカルの碁 9(本戦開始) | 2000年10月9日 | ISBN 4-08-873022-4[JC 9] |
ヒカルの碁 10(起死回生) | 2000年12月9日 | ISBN 4-08-873047-X[JC 10] |
ヒカルの碁 11(激戦) | 2001年3月7日 | ISBN 4-08-873086-0[JC 11] |
ヒカルの碁 12(新初段シリーズ) | 2001年5月6日 | ISBN 4-08-873110-7[JC 12] |
ヒカルの碁 13(プロ第一戦) | 2001年8月8日 | ISBN 4-08-873144-1[JC 13] |
ヒカルの碁 14(sai vs toya koyo) | 2001年10月9日 | ISBN 4-08-873169-7[JC 14] |
ヒカルの碁 15(さよなら) | 2001年12月29日 | ISBN 4-08-873215-4[JC 15] |
ヒカルの碁 16(中国棋院) | 2002年3月9日 | ISBN 4-08-873232-4[JC 16] |
ヒカルの碁 17(なつかしい笑顔) | 2002年6月9日 | ISBN 4-08-873268-5 [JC 17] |
ヒカルの碁 18 番外編[注 11][JC 18] | 2002年8月7日 | ISBN 4-08-873289-8[JC 18] |
ヒカルの碁 19(最強初段) | 2002年10月9日 | ISBN 4-08-873332-0[JC 19] |
ヒカルの碁 20(社 vs ヒカル) | 2003年1月11日 | ISBN 4-08-873365-7[JC 20] |
ヒカルの碁 21(北斗杯会場へ) | 2003年4月9日 | ISBN 4-08-873408-4[JC 21] |
ヒカルの碁 22(打倒高永夏) | 2003年6月9日 | ISBN 4-08-873432-7[JC 22] |
ヒカルの碁 23(あなたに呼びかけている) | 2003年9月9日 | ISBN 4-08-873504-8[JC 23] |
- 完全版
ノベライズ
著者:横手美智子
- ヒカルの碁―Boy Meets Ghost ISBN 4-08-703112-8 初版発行:2002年3月
- ヒカルの碁―KAIO vs.HAZE ISBN 4-08-703125-X 初版発行:2003年3月
制作関係者
編集者
- 高橋雅奈(連載スタート時からの担当。単行本の「ネームの日々」に登場する「タカハシさん」のこと。2002年に副編集長に昇格し担当を交代)
- 吉田幸司(2代目担当。2002年35号より担当を引き継ぎ、終了まで継続)[9]
制作スタッフ
- 尼崎千草
- 安藤英
- 小川亮
- 小畑東
- 籠島英太
- 桂川智丈
- 佐藤克彦
- しょうちゅう
- 菅原元子
- 園田辰之助
- 坪田範子
- 西義之
- 西山圭
- 肥田勝典
- ひのき一志
- HEADBANGER
棋院関係者
- 梅沢由香里
- 裏野豊
- 孔令文
- 小瀬村尚久
- 小高栄治
- 酒巻忠雄
- 佐野真
- 芝章一
- 平野豊
- 水野芳香
- 山本浩二郎
- 吉田直樹
テレビアニメ
テレビ東京系列にて2001年10月10日から2003年3月26日まで全75話が放送された。放送期間は1年の予定だったが、好評により2クール延長されて6クール(1年半)となった。原作コミックスの1巻から17巻および18巻の番外編の一部を基に、原作をほぼ忠実に再現している。水曜19時30分枠では1983年12月に終了した『サイコアーマー・ゴーバリアン』以来17年9ヶ月ぶりのアニメ番組である。
本編の後に「梅沢由香里の『GOGO囲碁』」という実写(ビデオ収録)のミニコーナーが用意されている。原作の監修を担当する梅沢由香里が2人の少年少女(子役)に囲碁の簡単なルールを解説して実践させるハウツーもので、EDと次回予告の間に放送された。ビデオソフトでは放送通り収録されているが、再放送では割愛されている場合がある(後述)。
アニメ化により原作の知名度も高まり、日本全国に囲碁ブームを巻き起こした(キッズステーションの作品紹介ではそのように紹介されている)が、アニメおよび原作の終了で2003年以降ブームは下火になっていった。その後、原作の北斗杯編前半(19巻 - 21巻)の予選部分をアニメ化した『ヒカルの碁スペシャル 北斗杯への道』が2004年1月3日に放送された。後半にあたる本戦のアニメ化は行われていない。
本放送では同時ネット局も含めてJR東日本がスポンサーとなっており、2001年11月に開始されたICカード乗車券「Suica」の最初期のCMが放映されていた(ポケットモンスター (アニメ)と違い制作には加わっていない)。第二期OPではSuica対応の自動改札機が描かれ、ヒカルが足早にきっぷを入れて通過するシーンがある。なお日本棋院は五番町(市ヶ谷)にあるが、序盤(3話)でアキラが市ヶ谷駅に向かうために乗り込んだのは都営新宿線であった。それ以外に登場人物が利用する路線についてはほぼ架空のものとなっている。
音楽制作はavex mode(現:avex entertainment)が「キャプテン翼」と共に全面的に関与した最初期のテレビアニメであり、主題歌は全てavex系レーベル所属アーティストによるものとなっている。ビデオソフトについても全てavex modeから発売され、2004年6月には、キャラクターソングを基に編集したビデオクリップとノンテロップOP/EDを収録した「SPECIAL CHARACTER DVD ヒカルの碁 -MEMORIES-」(テレビ版を基にした唯一のOVAでもある)を制作・発売している。
2009年4月20日から9月7日まで、テレビ東京系列にて月曜19時28分枠で「ヒカルの碁セレクション」のタイトルで再放送を行った。セレクションでは新たにEDが制作され、ED曲も新たに採用された。次回予告は無く、ED前に次回のサブタイトルをテロップで表示し、「GOGO囲碁」は放送していない。なお、同時間帯でのアニメは、1987年3月までに放送された『Oh!ファミリー』以来、22年ぶりである。
2010年1月20日からアニマックスにて再放送開始。こちらは「GOGO囲碁」は放送されている。
2012年現在では、3月5日よりディズ二ーXDでも再放送を開始。こちらでは「GOGO囲碁」は放送されてはなく、EDの後に公式サイトのURLを隠した予告が放送されている。
スタッフ
- 原作 - ほったゆみ、小畑健
- 囲碁アドバイザー - 梅沢由香里
- 企画 - 岩田圭介、原田孝、布川ゆうじ
- 監督 - 西澤晋、神谷純、えんどうてつや
- 監修 - かみやじゅん
- シリーズ構成 - 大橋志吉
- メインキャラクターデザイン - 本橋秀之
- キャラクターデザイン - 関口可奈味、上田美由紀、芝美奈子
- 美術監督 - 高木佐和子
- 色彩設計 - いわみみか。
- 撮影監督 - 沖野雅英
- 編集 - 松村正宏
- 音響監督 - 高橋秀雄
- 音楽プロデューサー - 長澤隆之
- 音楽 - 若草恵
- 音楽協力 - テレビ東京ミュージック
- プログラムマネージャー - 渡辺哲也
- プロデューサー - 崔鐘秀→小林教子、山西大平、三上孝一→萩野賢
- アニメーションプロデューサー - 鈴木重裕
- 製作協力 - 日本棋院
- 製作 - テレビ東京、電通、ぴえろ
- 梅沢由香里の『GOGO囲碁』
- 出演
- 構成:横手美智子
- 演出:今林啓
- 制作プロダクション:ジェイ・フォース
- 制作:本間紀昭
主題歌
オープニングテーマ
- 「Get Over」(第一局 - 第三十局、北斗杯への道)
- 作詞 - 松室麻衣 / 作曲 - BOUNCEBACK / 編曲 - 矢崎俊輔・中尾昌史 / 歌 - dream
- 「I'll be the one」(第三十一局 - 第六十局)
- 作詞 - HΛLNA / 作曲 - 佐藤あつし / 編曲・歌 - HΛL
- 「FANTASY」(第六十一局 - 第七十五局)
- 作詞・歌 - 片瀬那奈 / 作曲・編曲 - 長岡成貢
エンディングテーマ
- 「ボクらの冒険」(第一局 - 第十二局)
- 作詞 - Keiji / 作曲 - Keiji、朝三“Sammy”憲一 / 編曲 - Kids Alive、朝三“Sammy”憲一 / 歌 - Kids Alive
- 「ヒトミノチカラ」(第十三局 - 第三十局)
- 作詞 - 森浩美 / 作曲 - 高見沢俊彦 / 編曲 - 上野圭市 / 歌 - 観月ありさ
- 「SINCERELY 〜ever dream〜」(第三十一局 - 第四十六局)
- 作詞 - 松室麻衣 / 作曲 - 菊池一仁 / 編曲 - HΛL / 歌 - dream
- 「Days」(第四十七局 - 第六十三局)
- 作詞・歌 - shela / 作曲・編曲 - 原一博
- 「MUSIC IS MY THING」(第六十四局 - 第七十四局)
- 作詞・作曲 - John Sauli・Fonny De Wudi / 日本語詞 - 海老根祐子 / 編曲 - 冬野竜彦 / 歌 - dream
- 「Get Over(Special Mix)」(第七十五局)
- 作詞 - 松室麻衣 / 作曲 - BOUNCEBACK / 編曲 - 松藤由利+wonderwall / 歌 - dream
- 「Everlasting Snow」(北斗杯への道)
- 作詞 - dream+BOUNCEBACK / 作曲 - BOUNCEBACK / 編曲 - ats- / 歌 - dream
ヒカルの碁セレクション
- 「最後のGAME」(2009年6月15日 - 9月7日放送分)
- 作詞 - 井上カノ / 作曲 - 北野正人 / 編曲 - 亀田誠治 / 歌 - Do As Infinity
各話リスト
『ヒカルの碁セレクション』で放送された回は話数に「*」が印され、()内の日付はその放送日。
放送日 (セレクション) |
話数 | サブタイトル | 脚本 | 絵コンテ | 演出 | 作画監督 |
---|---|---|---|---|---|---|
2001年10月10日 (2009年4月20日) |
第一局* | 永遠のライバル | 大橋志吉 | 西澤晋 | 西澤晋 | 本橋秀之 |
2001年10月17日 (2009年4月27日) |
第二局* | 見抜かれた急所!! | 関本雄二 | 時矢義則 | ||
2001年10月24日 (2009年5月18日) |
第三局* | 牙をむくアキラ | 林有紀 | 本橋秀之 | ||
2001年10月31日 (2009年5月25日) |
第四局* | 将棋部の加賀 | 冨岡淳広 | 島津奔 | 熊谷雅晃 | 時矢義則 大西貴子 |
2001年11月7日 (2009年6月1日) |
第五局* | 覚醒の予感 | 大橋志吉 | 大原実 | 高瀬節夫 | 宮前真一 |
2001年11月14日 (2009年6月8日) |
第六局* | 美しい一局 | 横手美智子 | 西澤晋 | 関本雄二 | 阿部純子 |
2001年11月21日 (2009年6月15日) |
第七局* | お前とは打たない | 冨岡淳広 | 林有紀 | 本橋秀之 | |
2001年11月28日 | 第八局 | 雨の中の策略 | 大橋志吉 | 榎本明広 | 青木佐恵子 | 和泉絹子 |
2001年12月5日 | 第九局 | 目ざわりな奴!! | ところともかず | 高瀬節夫 | 宮前真一 | |
2001年12月12日 (2009年6月29日) |
第十局* | 3人目のメンバー | 横手美智子 | 島津奔 | 関本雄二 | 時矢義則 |
2001年12月19日 (2009年7月6日) |
第十一局* | 最も卑劣な行為 | 冨岡淳広 | 西澤晋 | 飯島正勝 | 福島豊明 |
2001年12月26日 (2009年7月13日) |
第十二局* | 三将はお前だ | 大橋志吉 | 林有紀 | 本橋秀之 | |
2002年1月2日 | 第十三局 | それぞれの決意 | 横手美智子 | ところともかず | 高瀬節夫 | 宮前真一 |
2002年1月9日 (2009年7月20日) |
第十四局* | 三度目の対局 | 冨岡淳広 | 島津奔 | 真原五行 | 君塚勝教 |
2002年1月16日 | 第十五局 | ネットに潜む棋士 | 大橋志吉 | 西澤晋 | 林有紀 | 本橋秀之 |
2002年1月23日 | 第十六局 | saiはだれだ | 横手美智子 | かみやじゅん えんどうてつや |
えんどうてつや | 君塚勝教 |
2002年1月30日 (2009年7月27日) |
第十七局* | 追憶の一局 | 冨岡淳広 | 殿勝秀樹 | 宮前真一 | |
2002年2月6日 (2009年8月3日) |
第十八局* | アキラ対sai | 大橋志吉 | えんどうてつや | 時矢義則 | |
2002年2月13日 | 第十九局 | ヒカルの実力 | 横手美智子 | かみやじゅん | 政木伸一 | 福島豊明 |
2002年2月20日 (2009年8月10日) |
第二十局* | プロへの道 | 冨岡淳広 | えんどうてつや | 芝美奈子 時矢義則 | |
2002年2月27日 (2009年8月17日) |
第二十一局* | 葉瀬中囲碁部 | 大橋志吉 | ところともかず | 谷田部勝義 | 宮前真一 |
2002年3月6日 (2009年8月24日) |
第二十二局* | 院生試験 | 横手美智子 | えんどうてつや | 杉藤さゆり | |
2002年3月13日 (2009年8月31日) |
第二十三局* | 幽玄の間 | 冨岡淳広 | 政木伸一 | 福島豊明 | |
2002年3月20日 (2009年9月7日) |
第二十四局* | 王座VSアキラ | 大橋志吉 | えんどうてつや | 芝美奈子 時矢義則 | |
2002年3月27日 | 第二十五局 | 恐れとあせりと | 殿勝秀樹 | 前澤弘美 | ||
2002年4月10日 | 第二十六局 | ようこそ一組へ | 冨岡淳広 | 政木伸一 | 杉藤さゆり | |
2002年4月17日 | 第二十七局 | 時々戻りたい場所 | 大橋志吉 | えんどうてつや | きみしま幾智 河野悦隆 | |
2002年4月24日 | 第二十八局 | 若獅子戦 | 横手美智子 | かみやじゅん | えんどうてつや | 福島豊明 |
2002年5月1日 | 第二十九局 | 桑原本因坊 | 冨岡淳広 | 殿勝秀樹 | 谷田部勝義 | 宮前真一 |
2002年5月8日 | 第三十局 | 緒方VS本因坊 | 大橋志吉 | えんどうてつや | 上田美由紀 鄭世權 | |
2002年5月15日 | 第三十一局 | プロ試験開始 | 横手美智子 | 菊池一仁 | 岡嶋国敏 | 芝美奈子 |
2002年5月22日 | 第三十二局 | 予選最終日 | 冨岡淳広 | 大森貴弘 | えんどうてつや | 森海斗 |
2002年5月29日 | 第三十三局 | チーム結成! | 大橋志吉 | 高瀬節夫 | 前澤弘美 | |
2002年6月5日 | 第三十四局 | 勝ってはならない | 横手美智子 | 関本雄二 | えんどうてつや | 佐光幸恵 |
2002年6月12日 | 第三十五局 | 勝者はひとり | 冨岡淳広 | 政木伸一 | 杉藤さゆり | |
2002年6月19日 | 第三十六局 | オレの名は | えんどうてつや | 上田美由紀 | ||
2002年6月26日 | 第三十七局 | 本戦開始 | 大橋志吉 | 谷田部勝義 | 宮前真一 | |
2002年7月3日 | 第三十八局 | 挑戦者たち | 横手美智子 | くるおひろし | きみしま幾智 | |
2002年7月10日 | 第三十九局 | 魔の一瞬 | 冨岡淳広 | 新留俊哉 | えんどうてつや | 芝美奈子 |
2002年7月17日 | 第四十局 | 白星の行方 | 大橋志吉 | 川崎逸朗 | 政木伸一 | 福島豊明 |
2002年7月24日 | 第四十一局 | 三週では遅い! | 横手美智子 | えんどうてつや | 仲田美歩 | |
2002年7月31日 | 第四十二局 | 一人目の合格者 | 冨岡淳広 | 高瀬節夫 | 前澤弘美 | |
2002年8月7日 | 第四十三局 | ヒカルVS和谷 | 大橋志吉 | えんどうてつや | 杉藤さゆり | |
2002年8月14日 | 第四十四局 | 起死回生 | 横手美智子 | 野中卓也 | きみしま幾智 | |
2002年8月21日 | 第四十五局 | ヒカルVS越智 | 冨岡淳広 | 政木伸一 | 佐光幸恵 | |
2002年8月28日 | 第四十六局 | プロ試験最終日 | 大橋志吉 | くるおひろし | 岡嶋国敏 | 福島豊明 |
2002年9月4日 | 第四十七局 | プロの世界へ | 横手美智子 | 殿勝秀樹 | 宮前真一 | |
2002年9月11日 | 第四十八局 | 佐為VS名人 | 冨岡淳広 | えんどうてつや | 上田美由紀 大島巧 | |
2002年9月18日 | 第四十九局 | 捨て身の一局 | 大橋志吉 | 政木伸一 | 杉藤さゆり | |
2002年9月25日 | 第五十局 | 藤原佐為 | えんどうてつや | 大島巧 | ||
2002年10月2日 | 第五十一局 | 倉田六段 | 横手美智子 | くるおひろし | きみしま幾智 | |
2002年10月9日 | 第五十二局 | ヒカルVSアキラ | 冨岡淳広 | えんどうてつや | 仲田美歩 芝美奈子 | |
2002年10月16日 | 第五十三局 | saiの告白 | 大橋志吉 | 谷田部勝義 | 前澤弘美 | |
2002年10月23日 | 第五十四局 | たかぶる心 | 冨岡淳広 | えんどうてつや | 上田美由紀 杉藤さゆり | |
2002年10月30日 | 第五十五局 | sai vs toya koyo | 大橋志吉 | 政木伸一 | 佐光幸恵 | |
2002年11月6日 | 第五十六局 | 千年の答え | 横手美智子 | くるおひろし | 岡嶋国敏 | きみしま幾智 |
2002年11月13日 | 第五十七局 | saiと打たせろ | 冨岡淳広 | 成田歳法 | 浜津武広 | |
2002年11月20日 | 第五十八局 | 一色碁 | 殿勝秀樹 | 宮前真一 | ||
2002年11月27日 | 第五十九局 | 塔矢行洋引退! | 大橋志吉 | 新留俊哉 | 岡崎洋美 | |
2002年12月4日 | 第六十局 | さよならヒカル | 横手美智子 | えんどうてつや | 佐光幸恵 | |
2002年12月11日 | 第六十一局 | 佐為が消えた? | 大橋志吉 | 神谷純 | 大島巧 | |
2002年12月18日 | 第六十二局 | 広島最強棋士 | 冨岡淳広 | 政木伸一 | 君塚勝教 | |
2002年12月25日 | 第六十三局 | もう打たない | 大橋志吉 | 谷田部勝義 | 前澤弘美 | |
2003年1月8日 | 第六十四局 | 慶長の花器 | 横手美智子 | なせなるみ | 岡崎洋美 | |
2003年1月15日 | 第六十五局 | 伊角の碁 | おざわかずひろ | 三宅雄一郎 | 齋藤雅和 | |
2003年1月22日 | 第六十六局 | 運命の出会い | 冨岡淳広 | えんどうてつや | 上田美由紀 | |
2003年1月29日 | 第六十七局 | 試される伊角 | 大橋志吉 | おざわかずひろ | 大隈孝晴 | 越智信次 |
2003年2月5日 | 第六十八局 | 不戦敗 | 成田歳法 | 浜津武広 | ||
2003年2月12日 | 第六十九局 | 決意の訪問者 | 横手美智子 | 殿勝秀樹 | 宮前真一 | |
2003年2月19日 | 第七十局 | 佐為がいた… | 冨岡淳広 | 政木伸一 | 伊藤真朱 | 大島巧 |
2003年2月26日 | 第七十一局 | 復帰初戦 | 大橋志吉 | なせなるみ | 岡崎洋美 | |
2003年3月5日 | 第七十二局 | 走り出した二人 | 横手美智子 | おざわかずひろ | 三宅雄一郎 | 齋藤雅和 |
2003年3月12日 | 第七十三局 | 進藤対塔矢 | 冨岡淳広 | 谷田部勝義 | 前澤弘美 | |
2003年3月19日 | 第七十四局 | キミの中にいる | 大橋志吉 | えんどうてつや | 恩田尚之 | |
2003年3月26日 | 第七十五局 | なつかしい笑顔 | 上田美由紀 | |||
2004年1月3日 | スペシャル | 北斗杯への道 | 横手美智子 えんどうてつや |
えんどうてつや おざわかずひろ 伊藤真朱 |
わたなべぢゅんいち 岡嶋国敏 伊藤真朱 |
宮前真一 窪詔之 岡崎洋美 浜津武広 芝美奈子 |
放送局
- 時差ネット
テレビ東京系 水曜19:27 - 19:55枠 | ||
---|---|---|
前番組 | 番組名 | 次番組 |
ヒカルの碁
(本作以降アニメ枠) |
NARUTO -ナルト-
【木曜18時台後半から移動】 |
|
テレビ東京系 月曜19:28 - 19:54枠(2009年4月 - 9月) | ||
ヒカルの碁セレクション
(再放送) |
韓国放送版
韓国KBSでは『ゴースト囲碁王[10]』(2004年6月1日 - 2005年7月1日)として放送された。放送局側が日本色を消すため、日本人は韓国人に、舞台は韓国へと設定が置き換えられた。韓国が舞台という関係で、洪秀英は研修生に変更されている。また、登場人物が和服を着用している場面では服の部分のみを白くぼかす修正をおこなった[11]。佐為が着ている狩衣(平安時代の装束)を全て真っ白な物に差し替えていた[11]ため、視聴者からクレームが寄せられた。後日、アニメ専門チャンネルトゥーニバースにて、無修正版が放送された。
ジャンプ・スーパーアニメツアー2002版
- 『ヒカルの碁 特別編・裁きの一局!いにしえの華よ咲け!! 』
- ジャンプ・スーパーアニメツアー2002(2001年秋冬)で上映。スタッフなどはテレビアニメ版と同一。その後、2002年の『週刊少年ジャンプ』8号から10号にて読者全員プレゼント企画でビデオが頒布された。また、2009年11月発売のDVD-BOX「『ヒカルの碁』全集 」にて初DVD化されている。
- エンディングテーマ「坂道」
- 作詞 - SHOCO / 作曲・編曲 - 古川順 / 歌 - 五條真由美
ゲーム
全てコナミデジタルエンタテインメント(以下コナミ)から発売。
ゲームソフト
- ハード性能の都合で、コンピュータがとても長考する。ストーリーは、ヒカルが院生になる直前か直後である。
- 平安時代を舞台に、囲碁で妖怪を退治する外伝。佐為以外は原作キャラクターによく似た別人として出演する。
- 前作にはなかった登場人物達に声が付いた。前作同様、コンピュータが長考する。
- 『ヒカルの碁 院生頂上決戦』(2002年12月19日プレイステーション)
- 主人公はプレイヤー自身であり、男か女から選択できる。また、相手への好感度や物語の選択次第でエンディングが変わる。
- ゲームボーイアドバンス版の集大成的な内容。コンピュータの思考時間は短縮されている。
- ヒカルと佐為がサポートキャラクターとして登場している(JUMP ULTIMATE STARSでは登場しない)。
カードゲーム
- 『ヒカルの碁 トレーディングカードゲーム 棋聖降臨』 - 漫画版およびアニメ版のヒカルの碁を題材にした、コナミ製作のトレーディングカードゲーム。囲碁の対局をイメージしたメイキングが特徴。
ゲーム攻略本
- ヒカルの碁2―めざせプロ棋士!! ISBN 978-4-08-779185-3
- ヒカルの碁平安幻想異聞録―プレイステーション版 ISBN 978-4-08-779173-0
- ヒカルの碁3 ISBN 4-08-779230-7
脚注
注釈
- ^ 単行本第18巻に6話、第23巻に2話をそれぞれ収録(1話未収録)。また、後の完全版では第16巻に7話、第20巻に2話が収録された(未収録なし)。
- ^ 元来、漫画家であることもあって、原作はネーム形式であるという。
- ^ 台湾では当初『棋霊王』というタイトルで21巻まで発売されたが、出版社が代わったのを期に香港版と同じ『棋魂』に統一され、1巻から再出版された。
- ^ 現実のプロ棋戦のコミは、連載途中の2002年から6目半に変更されている。
- ^ 実際の日本棋界においては、韓国・台湾などの外国籍棋士も多く所属し、活躍している。
- ^ 「九つの星」とは碁盤の目にある9つの黒い点を指し、作中で主人公が碁盤を宇宙に碁石を星に見立てて碁を打つ場面がある。
- ^ 読者から女性と間違われることが多く、原作者は「ネームの日々18」(単行本7巻収録)において「佐為は男だと言い続けるのに疲れました」と苦労話を明かしている。
- ^ 院生編以前から同一人物と見られる女子が登場していたものの、プロ試験編に至るまで名前が判明せず、第一回人気投票では「院生一組女子」という仮名称がつけられていた。その名称は単行本収録時に「奈瀬」にすべて統一された。
- ^ 『ヒカルの碁勝利学』の著者である石倉昇(九段)がモデルとする説があり、同書籍にも「白川七段のモデルはこの私です」という石倉九段による一文がある。また原作者が通った囲碁教室の講師である[1]水野芳香棋士とする説もあり、囲碁教室などでは「『ヒカルの碁』に登場した水野講師」と紹介をされている(瑞浪市役所広報誌1077号14頁)。両者とも、作者側からモデルについて言及があったことはない。
- ^ 第1巻発行日付となった5月5日(こどもの日)は、「少年誌」(こども)と「碁」をかけたもの(備考:発売日は4月30日)。
- ^ 連続ストーリー(本編)ではなく短編集(番外編)のため、『ヒカルの碁 18 番外編』が表題となっている。
- ^ ほったゆみの夫
出典
- ^ 『朝日新聞』2003年5月27日
- ^ 『毎日新聞』2006年10月21日
- ^ 『朝日新聞』2000年9月9日夕刊
- ^ 『毎日新聞』2002年1月11日
- ^ 『Children's Express』2002年4月24日小中学生に囲碁ブーム(最終更新確認:2006年8月20日)
- ^ 仁太郎組「コミックダカーポ第5回」『ダカーポ 475号2001年9月5日』マガジンハウス、2001年
- ^ ““碁聖・本因坊秀策偉人伝 郷土因島出身の天才棋士の物語り 虎次郎は行く(下巻)序【5】「ヒカルの碁」の原作者との対談(2)”-せとうちタイムズ”. せとうちタイムズ(第711号) (2003年6月7日). 2008年8月2日閲覧。
- ^ “「ヒカルの碁」ネタ - 週刊碁ブログ”. 日本棋院 (2006年7月12日). 2008年8月18日閲覧。
- ^ 編集者交代については、『ジャンプ』2002年35号の作者コメント、及び単行本19巻より。
- ^ 「将太の寿司」の韓国語版が『ミスター寿司王』とされるように、『XX王』というネーミングが使われる傾向がある。
- ^ a b 西村幸祐「捏造・改変なんでもあり! やっぱり変わらない韓国メディアの「反日無罪」」『SAPIO』2009年5月27日・6月3日号、小学館、p.85、2011年5月5日閲覧。
書籍リンク
- ^ ヒカルの碁 1, 集英社(1999年4月30日)
- ^ ヒカルの碁 2, 集英社(1999年8月4日)
- ^ ヒカルの碁 3, 集英社(1999年10月4日)
- ^ ヒカルの碁 4, 集英社(1999年12月2日)
- ^ ヒカルの碁 5, 集英社(2000年2月2日)
- ^ ヒカルの碁 6, 集英社(2000年4月4日)
- ^ ヒカルの碁 7, 集英社(2000年6月2日)
- ^ ヒカルの碁 8, 集英社(2000年8月4日)
- ^ ヒカルの碁 9, 集英社(2000年10月4日)
- ^ ヒカルの碁 10, 集英社(2000年12月4日)
- ^ ヒカルの碁 11, 集英社(2001年3月2日)
- ^ ヒカルの碁 12, 集英社(2001年5月1日)
- ^ ヒカルの碁 13, 集英社(2001年8月3日)
- ^ ヒカルの碁 14, 集英社(2001年10月4日)
- ^ ヒカルの碁 15, 集英社(2001年12月24日)
- ^ ヒカルの碁 16, 集英社(2002年3月4日)
- ^ ヒカルの碁 17, 集英社(2002年6月4日)
- ^ a b ヒカルの碁 18 番外編, 集英社(2002年8月2日)
- ^ ヒカルの碁 19, 集英社(2002年10月4日)
- ^ ヒカルの碁 20, 集英社(2003年1月6日)
- ^ ヒカルの碁 21, 集英社(2003年4月4日)
- ^ ヒカルの碁 22, 集英社(2003年6月4日)
- ^ ヒカルの碁 23, 集英社(2003年9月4日)
- ^ ヒカルの碁 完全版 1, 集英社(2009年2月4日)
- ^ ヒカルの碁 完全版 2, 集英社(2009年2月4日)
- ^ ヒカルの碁 完全版 3, 集英社(2009年3月4日)
- ^ ヒカルの碁 完全版 4, 集英社(2009年3月4日)
- ^ ヒカルの碁 完全版 5, 集英社(2009年4月3日)
- ^ ヒカルの碁 完全版 6, 集英社(2009年4月3日)
- ^ ヒカルの碁 完全版 7, 集英社(2009年5月1日)
- ^ ヒカルの碁 完全版 8, 集英社(2009年5月1日)
- ^ ヒカルの碁 完全版 9, 集英社(2009年6月4日)
- ^ ヒカルの碁 完全版 10, 集英社(2009年7月3日)
- ^ ヒカルの碁 完全版 11, 集英社(2009年8月4日)
- ^ ヒカルの碁 完全版 12, 集英社(2009年9月4日)
- ^ ヒカルの碁 完全版 13, 集英社(2009年10月2日)
- ^ ヒカルの碁 完全版 14, 集英社(2009年11月4日)
- ^ ヒカルの碁 完全版 15, 集英社(2009年12月4日)
- ^ ヒカルの碁 完全版 16, 集英社(2010年1月4日)
- ^ ヒカルの碁 完全版 17, 集英社(2010年2月4日)
- ^ ヒカルの碁 完全版 18, 集英社(2010年3月4日)
- ^ ヒカルの碁 完全版 19, 集英社(2010年4月2日)
- ^ ヒカルの碁 完全版 20, 集英社(2010年4月30日)
外部リンク
- 集英社内公式サイト - 「ヒカルの碁完全版」公式サイト
- テレビ東京内公式サイト
- ぴえろ内公式サイト