王座 (囲碁)

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王座(おうざ)は囲碁棋戦の一つである王座戦で優勝した棋士に贈られるタイトル

王座戦[編集]

1953年創設。日本経済新聞社日本棋院関西棋院主催。トーナメント戦による勝者がタイトル保持者と挑戦手合を行い、優勝者を決める。当初はトーナメント制を採り、第1期は決勝一番勝負、第2-15期は決勝三番勝負。またいち早く5目半コミ出しを取り入れた。第16期より挑戦手合制を導入し、第31期までは三番勝負、第32期以降は五番勝負へと変更された。また2006年から国際戦の基準に合わせ、持ち時間3時間制を導入した。

王座を5連覇、または通算10期以上獲得した棋士は、60歳以降に名誉王座を名乗る権利を得る。名誉王座の資格を持つのは加藤正夫のみ。加藤は第30-37期の8連覇を含め通算11期獲得、「王座戦男」の異名をとった。

前身として1952年に行われた全本因坊全八段戦がある。1953年に、同年に同じ日本経済新聞で開始された将棋王座戦とともに、加藤治郎考案の出場棋士横一線のトーナメントとして、花村元司命名の「王座戦」と同名で開始された[1]

2014年の第62期より、序列5位から棋戦契約金などから天元戦と入れ替わり4位となった[2]

歴代王座と決勝戦・挑戦手合[編集]

左が勝者。1-15期は決勝三番勝負、16期以降は前年優勝者との挑戦手合。○●は勝者から見た勝敗、網掛けはタイトル保持者。

開催年 優勝者 勝敗 準優勝
1 1953 橋本宇太郎 1-0 前田陳爾
2 1954 高川格 2-1 宮下秀洋
3 1955 橋本宇太郎 2-1 島村利博
4 1956 橋本宇太郎 2-0 坂田栄男
5 1957 島村利博 2-0 半田道玄
6 1958 藤沢朋斎 2-0 半田道玄
7 1959 橋本昌二 2-0 山部俊郎
8 1960 半田道玄 2-0 宮下秀洋
9 1961 坂田栄男 2-1 高川格
10 1962 宮下秀洋 2-0 加田克司
11 1963 坂田栄男 2-0 藤沢朋斎
12 1964 坂田栄男 2-0 梶原武雄
13 1965 半田道玄 2-0 大窪一玄
14 1966 坂田栄男 2-1 林海峰
15 1967 藤沢秀行 2-0 橋本昌二
16 1968 藤沢秀行 2-0 坂田栄男
17 1969 藤沢秀行 2-0 大竹英雄
18 1970 坂田栄男 2-0 藤沢秀行
19 1971 坂田栄男 2-0 橋本昌二
20 1972 坂田栄男 2-1 橋本宇太郎
21 1973 林海峰 2-1 坂田栄男
22 1974 石田芳夫 2-1 林海峰
23 1975 大竹英雄 2-0 石田芳夫
24 1976 趙治勲 2-1 大竹英雄
25 1977 工藤紀夫 2-0 趙治勲
26 1978 石田芳夫 2-1 工藤紀夫
27 1979 加藤正夫 2-0 石田芳夫
28 1980 加藤正夫 2-0 石田芳夫
29 1981 橋本昌二 2-1 加藤正夫
30 1982 加藤正夫 2-0 橋本昌二
31 1983 加藤正夫 2-0 大竹英雄
32 1984 加藤正夫 3-0 山城宏
33 1985 加藤正夫 3-0 小林光一
34 1986 加藤正夫 3-1 林海峰
35 1987 加藤正夫 3-1 趙治勲
開催年 優勝者 勝敗 準優勝
36 1988 加藤正夫 3-0 武宮正樹
37 1989 加藤正夫 3-1 羽根泰正
38 1990 羽根泰正 3-2 加藤正夫
39 1991 藤沢秀行 3-1 羽根泰正
40 1992 藤沢秀行[注 1] 3-2 小林光一
41 1993 加藤正夫 3-0 藤沢秀行
42 1994 趙治勲 3-2 加藤正夫
43 1995 王立誠 3○○○0 趙治勲
44 1996 柳時熏 3○○○0 王立誠
45 1997 山田規三生 3○●○○1 柳時熏
46 1998 王立誠 3○○○0 山田規三生
47 1999 王立誠 3●○○○1 趙治勲
48 2000 王立誠 3●○○○1 趙治勲
49 2001 趙治勲 3○○○0 王立誠
50 2002 王銘琬 3●○○●○2 趙治勲
51 2003 張栩 3●○○○1 王銘琬
52 2004 張栩 3○○●○1 山下敬吾
53 2005 張栩 3○○○0 山下敬吾
54 2006 山下敬吾 3●○○○1 張栩
55 2007 山下敬吾 3○●○○1 今村俊也
56 2008 張栩 3○○●○1 山下敬吾
57 2009 張栩 3○○○0 山田規三生
58 2010 張栩 3○○○0 山田規三生
59 2011 張栩 3○○○0 羽根直樹
60 2012 井山裕太 3○○○0 張栩
61 2013 井山裕太 3○○●○1 張栩
62 2014 村川大介 3●○●○○2 井山裕太
  1. ^ 藤沢67歳、最高齢タイトル記録

全本因坊全八段戦[編集]

1952年に日本経済新聞社の大軒順三の提案により、当時の本因坊経験者関山利一橋本宇太郎岩本薫と、八段位雁金準一鈴木為次郎瀬越憲作加藤信木谷實の8名によるトーナメント戦が行われた。コミは4目半、持時間各10時間。

トーナメントは岩本薫が1回戦で関山、2回戦で瀬越に勝ち、決勝三番勝負で木谷を2-1で破って優勝した。

翌1953年に発展解消して、王座戦が創設された。

トーナメント表
準々決勝 準決勝 決勝
                   
       
 加藤信 ×
 木谷實  
 木谷實
   橋本宇太郎 ×  
 雁金準一 ×
 橋本宇太郎  
 木谷實 1
   岩本薫 2
 岩本薫
 関山利一 ×  
 岩本薫
   瀬越憲作 ×  
 瀬越憲作
 鈴木為次郎 ×  

[編集]

  1. ^ 加藤治郎『昭和のコマおと』旺文社 1980年
  2. ^ 朝日新聞 「七大タイトルの序列変更 囲碁」2014年5月27日

外部リンク[編集]

関連項目[編集]