新人王戦 (囲碁)

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新人王戦 (囲碁)
若手棋戦
概要
主催 しんぶん赤旗日本共産党
日本棋院関西棋院
優勝賞金 200万円
決勝 三番勝負
持ち時間 3時間
創設年 1976年(第1期)
開催時期 10月(決勝)
記録
現新人王 上野愛咲美
最多優勝 依田紀基(5期)
最長連覇 山下敬吾(4連覇)
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新人王戦(しんじんおうせん)は、しんぶん赤旗日本共産党中央委員会機関紙活動局)及び日本棋院関西棋院主催の囲碁棋戦で、25歳以下、六段以下の棋士が参加する。1976年(昭和51年)創設。

出場棋士[編集]

  • 第1-第n期は、35歳以下の、初段から七段まで[1]。第1期-第2期は成績による選抜[1]
    • 宮沢吾朗は、33歳の1983年(第8期)に準優勝、35歳の1985年(第10期)に優勝している。
  • 第n+1-第30期は30歳以下の五段以上七段以下は全員、30歳以下の四段以下は前年ランキング上位。
  • 第31期から32期は、25歳以下、七段以下。

第33期からは、25歳以下、六段以下。ただし優勝経験者は除く。

    • 2008年の第33期より、新人王経験者は「卒業」と称して以後の出場資格が無くなる、つまり本棋戦の優勝は生涯に1回しかできないと規定が変更された。
  • 本戦出場者は、日本棋院からシード17名、予選勝ち抜き者8名、関西棋院からシード4名、予選勝ち抜き者4名の計33名。
  • 2023年、第48期の上野愛咲美は女性棋士初の優勝者となった。

方式[編集]

  • トーナメント方式で争われ、決勝戦は3番勝負。
  • コミは第1-27期は5目半、28期より6目半。
  • 持時間は、第1-28期は各5時間、29-30期は各4時間、31期から各3時間。

歴代優勝者と決勝戦[編集]

(左が優勝者)

  1. 1976年 小林光一 2-0 中村秀仁
  2. 1977年 小林光一 2-0 趙治勲
  3. 1978年 石田章 2-1 倉橋正蔵
  4. 1979年 石田章 2-1 山城宏
  5. 1980年 宮沢吾朗 2-0 清成哲也
  6. 1981年 王立誠 2-0 長谷川直
  7. 1982年 片岡聡 2-0 依田紀基
  8. 1983年 依田紀基 2-0 宮沢吾朗
  9. 1984年 今村俊也 2-1 橋本雄二郎
  10. 1985年 宮沢吾朗 2-0 今村俊也
  11. 1986年 依田紀基 2-1 王立誠
  12. 1987年 依田紀基 2-1 王銘琬
  13. 1988年 小松英樹 2-0 鳴沢泰一
  14. 1989年 依田紀基 2-0 泉谷英雄
  15. 1990年 依田紀基 2-1 結城聡
  16. 1991年 趙善津 2-1 柳時熏
  17. 1992年 小松英樹 2-0 マイケル・レドモンド
  18. 1993年 結城聡 2-0 三村智保
  19. 1994年 三村智保 2-1 楊嘉源
  20. 1995年 三村智保 2-0 趙善津
  21. 1996年 高尾紳路 2-0 仲邑信也
  22. 1997年 山田規三生 2-0 青木喜久代
  23. 1998年 山下敬吾 2-1 高尾紳路
  24. 1999年 山下敬吾 2-0 羽根直樹
  25. 2000年 山下敬吾 2-0 羽根直樹
  26. 2001年 山下敬吾 2-0 久保秀夫
  27. 2002年 張栩 2-0 高尾紳路
  28. 2003年 蘇耀国 2-0 藤井秀哉
  29. 2004年 溝上知親 2-1 坂井秀至
  30. 2005年 金秀俊 2-0 井山裕太
  31. 2006年 松本武久 2-1 黄翊祖
  32. 2007年 井山裕太 2-0 望月研一
  33. 2008年 内田修平 2-0 河英一
  34. 2009年 李沂修 2-0 三谷哲也
  35. 2010年 白石勇一 2-1 三谷哲也
  36. 2011年 村川大介 2-0 安斎伸彰
  37. 2012年 金沢真 2-1 富士田明彦
  38. 2013年 富士田明彦 2-0 余正麒
  39. 2014年 一力遼 2-1 志田達哉
  40. 2015年 許家元 2-0 平田智也
  41. 2016年 大西竜平 2-0 谷口徹
  42. 2017年 芝野虎丸 2-0 孫喆
  43. 2018年 広瀬優一 2–0 大西研也
  44. 2019年 孫喆 2–0 小池芳弘
  45. 2020年 関航太郎 2–1 佐田篤史
  46. 2021年 外柳是聞 2–1 上野愛咲美
  47. 2022年 酒井佑規 2–0 大竹優
  48. 2023年 上野愛咲美 2–0 姚智騰

関連項目[編集]

脚注[編集]

  1. ^ a b 『棋道』1977年4月臨時増刊号『囲碁年鑑』P.193

外部リンク[編集]