世界アマチュア囲碁選手権戦

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世界アマチュア囲碁選手権戦(せかいあまちゅあいごせんしゅけんせん)は、世界各国の代表選手による囲碁のアマチュア世界一を決める大会。1979年から毎年開催される。プロ・アマチュア含めて、囲碁で最初の本格的な世界選手権でもある。

主催は日本棋院日本航空、主管は国際囲碁連盟(IGF)、日本の外務省国際交流基金が後援し、関西棋院が協力する。

大会は第4回まではトーナメント戦で実施。第5回からはスイス式トーナメント方式で実施され、点数によって1位から全選手の順位が決定する。またフェアプレーや敢闘精神を讃えて、審判団より朝田ファイティング・スピリット賞が選ばれる。

概要[編集]

第1回大会には15ヶ国が参加。1位から3位を聶衛平中国勢が独占する。日本安永一、鳴海直、菊池康郎村上文祥、今村文明、亀倉芳子の6名が参加し、村上が4位となる。

優勝者数は中国、日本、韓国香港の順である。1985年に中華台北が、1991年に北朝鮮シンガポールが参加する。1993年にオランダのR・シュレンペル選手が3位、2004年にフランスのベルンハルト・ヘルムステッター選手が4位、2008年にはアルゼンチンフェルナンド・アギラール選手が3位に入る。

第1回優勝の聶衛平など、中国においてプロ棋士制度が出来る前には国内最高レベルの選手が出場していたが、1982年にプロ棋士制度が開始されて以降は、純粋なアマチュア大会に移行する。日本のプロ棋士である坂井秀至陳嘉鋭らも、アマチュア時代に本大会で優勝経験がある。

毎年トーナメント以外にも交流企画がある。2000年の第22回は「仙台市開府400年記念・第22回世界アマチュア囲碁選手権戦&国際交流囲碁フェスティバル」として、国際交流囲碁フェスティバル協議会が主催、仙台市が後援に加わって開催。2001年の第23回は、日向蛤碁石まつりと同時に開催する。2005年の第26回大会は名古屋市で行われ、65ヶ国・地域の選手が参加、愛知万博の会場で地元のアマチュアと選手の交流対局も行う。

2008年の第29回には68ヶ国・地域の選手が参加。2009年の第30回は静岡県エコパアリーナで、静岡県、袋井市静岡新聞社静岡放送の後援などで開催、「囲碁による教育・福祉・生きがいまちづくりシンポジウム」も同時に開催された。2011年には『天地明察』作者沖方丁による文化講演会が行われ、また独特な布石を打ったポーランド代表のK.チュエドナ選手に武宮正樹審判長から武宮特別賞が贈られた。

2010年の第31回には、ドーピング検査を行う。

1998年の第20回開催時に歴代チャンピオン戦が行われ、1位劉鈞、2位今村文明となった。

成績[編集]

回次 年度 参加国数 優勝者 2位 3位 4位 開催地
1 1979 15 中華人民共和国の旗聶衛平 中華人民共和国の旗陳祖徳 中華人民共和国の旗陳嘉鋭 日本の旗村上文祥 東京
2 1980 20 日本の旗今村文明 中華人民共和国の旗陳嘉鋭 日本の旗安永一 中華人民共和国の旗劉小光 東京
3 1981 24 中華人民共和国の旗卲震中 中華人民共和国の旗馬暁春 日本の旗村上文祥 大韓民国の旗朴相燉 東京
4 1982 28 中華人民共和国の旗曹大元 中華人民共和国の旗楊晋華 日本の旗平田博則 大韓民国の旗金哲中 東京
5 1983 29 中華人民共和国の旗馬暁春 日本の旗三浦浩 日本の旗今村文明 中華人民共和国の旗李揚 大阪市
6 1984 30 中華人民共和国の旗王群 大韓民国の旗劉昌赫 日本の旗平田博則 オランダの旗R.シュレンパー 東京
7 1985 31 中華人民共和国の旗汪見虹 香港の旗陳嘉鋭 日本の旗菊池康郎 中華台北の旗彭景華 東京
8 1986 34 香港の旗陳嘉鋭 日本の旗菊池康郎 中華人民共和国の旗宋雪林 大韓民国の旗金哲中 東京
9 1987 34 日本の旗今村文明 中華人民共和国の旗兪斌 大韓民国の旗李寛哲 香港の旗曽炳輝 北京市
10 1988 36 中華人民共和国の旗張文東 日本の旗今村文明 オランダの旗R.シュレンパー
大韓民国の旗金哲中
(同率3位) 東京
11 1989 38 中華人民共和国の旗車澤武 中華台北の旗蔡文河 日本の旗平田博則 大韓民国の旗李鶴容 名古屋市
12 1990 39 中華人民共和国の旗常昊 大韓民国の旗安官旭 日本の旗三浦浩 ルクセンブルクの旗L.ハイセ 広島市
13 1991 39 日本の旗今村文明 中華台北の旗夏銜譽 オランダの旗R.シュレンパー 大韓民国の旗朴成均 金沢市
14 1992 40 日本の旗菊池康郎 大韓民国の旗李庸萬 中華人民共和国の旗韓啓宇 ルクセンブルクの旗L.ハイセ 千葉市
15 1993 40 中華人民共和国の旗孫宜国 大韓民国の旗徐舜周 日本の旗平田博則 中華台北の旗周俊勲 福岡市
16 1994 43 日本の旗平岡聡 中華台北の旗周俊勲 中華人民共和国の旗王存 大韓民国の旗金世鉉 京都市
17 1995 44 日本の旗平田博則 中華人民共和国の旗史泓奕 香港の旗簡瑩 大韓民国の旗朴成均 東京
18 1996 46 中華人民共和国の旗劉鈞 日本の旗平田博則 大韓民国の旗李庸萬 香港の旗簡瑩 大町市
19 1997 46 中華人民共和国の旗劉鈞 日本の旗坂井秀至 朝鮮民主主義人民共和国の旗文栄三 中華台北の旗林至涵 札幌市
20 1998 50 大韓民国の旗金燦佑 日本の旗平岡聡 中華人民共和国の旗趙文東 中華台北の旗周平強 東京
21 1999 55 大韓民国の旗兪在星 日本の旗坂井秀至 朝鮮民主主義人民共和国の旗李峰一 中華台北の旗余承叡 大分市
22 2000 56 日本の旗坂井秀至 朝鮮民主主義人民共和国の旗朴虎吉 大韓民国の旗ホン・マルグンセム 中華人民共和国の旗周振宇 仙台市
23 2001 56 中華人民共和国の旗李岱春 日本の旗金沢盛栄 オーストラリアの旗D.M.リュウ 大韓民国の旗高根台 日向市
24 2002 62 中華人民共和国の旗付利 大韓民国の旗ホン・マルグンセム 日本の旗菊池康郎 朝鮮民主主義人民共和国の旗李峯一 高山市
2003 SARS問題により中止
25 2004 64 大韓民国の旗李康旭 中華台北の旗頼宥丞 中華人民共和国の旗付利 フランスの旗B.ヘルムステッター 倉敷市
26 2005 65 中華人民共和国の旗胡煜清 朝鮮民主主義人民共和国の旗趙大元 中華台北の旗余承叡 大韓民国の旗徐仲輝 名古屋市
27 2006 68 日本の旗平岡聡 中華人民共和国の旗唐韋星 朝鮮民主主義人民共和国の旗趙大元 大韓民国の旗洪満基 佐世保市
28 2007 68 中華人民共和国の旗単子騰 大韓民国の旗禹東河 日本の旗森洋喜 ルーマニアの旗C.G.ポップ 東京
29 2008 68 大韓民国の旗河成奉 中華人民共和国の旗国宇征 アルゼンチンの旗F.アギラール 香港の旗陳乃申 東京
30 2009 66 中華人民共和国の旗胡煜清 大韓民国の旗柳愼桓 香港の旗陳乃申 中華台北の旗葉罡廷 袋井市
31 2010 60 大韓民国の旗宋弘錫 中華人民共和国の旗王琛 朝鮮民主主義人民共和国の旗趙大元 香港の旗陳乃申 杭州市
32 2011 57 中華人民共和国の旗白宝祥 大韓民国の旗崔ウースー アメリカ合衆国の旗E.ルイ フランスの旗T.ドバル 松江市
33 2012 55 中華人民共和国の旗喬智健 大韓民国の旗李炫准 中華台北の旗陳正勲 香港の旗陳志軒 広州市
34 2013 56 大韓民国の旗崔顯宰 中華人民共和国の旗胡煜清 ウクライナの旗アルテム・カチャノブスキ ロシアの旗イリア・シュクシン 仙台市
35 2014 54 チャイニーズタイペイの旗詹宜典 大韓民国の旗魏太雄 中華人民共和国の旗王若然 香港の旗陈乃申 慶州市
記録
  • 最年少優勝 13歳 常昊(12回)、単子騰(28回)

(※)第31回は、国際囲碁連盟・中国棋院主催、中国棋院杭州分院共催

関連項目[編集]

外部リンク[編集]