夜桜四重奏 〜ヨザクラカルテット〜
| 夜桜四重奏 〜ヨザクラカルテット〜 |
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| ジャンル | アクション、ハートフル、コメディ | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 漫画 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 作者 | ヤスダスズヒト | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 出版社 | 講談社 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 掲載誌 | 月刊少年シリウス | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 発表号 | 2006年3月号 - | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 巻数 | 既刊11巻 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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| ■テンプレート使用方法 ■ノート | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| ウィキプロジェクト | 漫画・アニメ | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| ポータル | 漫画・アニメ・ラジオ | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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『夜桜四重奏 〜ヨザクラカルテット〜』(よざくらかるてっと)は、ヤスダスズヒトによる日本の漫画作品。『月刊少年シリウス』(講談社)にて、2006年3月号から連載中。単行本は2011年11月現在、11巻まで刊行中。単行本には描き下ろし漫画「よざカル!」とあとがき漫画がついている。
2008年10月から同年12月までTBS・BS-iほかにてテレビアニメが放送された(MBS・RKBでは2009年1月より放送)。
目次 |
[編集] ストーリー
人間と妖怪が共存する桜新町。しかし、乱射魔事件に犬の妖怪化など、桜新町に続発する奇怪な事件。それに立ち向かうは4人の猛き美少女とクールな少年達。期待の新感覚ハートフル・アクション。
注意:以降の記述で夜桜四重奏 〜ヨザクラカルテット〜に関する核心部分が明かされています。免責事項もお読みください。 →[記述をスキップ]
[編集] 登場人物
「声」は特記のない限りアニメ版、OAD版共通。
[編集] 主要人物
- 槍桜 ヒメ(やりざくら ヒメ)
- 声 - 福圓美里
- 桜新町町長。現役女子高生。
- 5月4日生まれ。16歳。身長166cm。趣味は見回りと自己鍛錬、オリジナル故事成句の作成(夏頃から)。長い黒髪に赤紫色の目、季節を問わず常に長いマフラーを巻いている。
- 先代町長であった祖母が病に倒れた9歳の頃から町長を務めており、町の年配の人々からは町長であると同時に孫のように思われている。町長としての責任を強く感じており、町や町民を大切に思うばかりに無茶な行動を取り、逆に心配をかけるということも多々ある。基本は強気で前向きであるが、自らの失敗に対する後悔、あるいはそれに対する非難などに頻繁に落ち込む=ヘコむ(毎回のようにヘコんでいる描写がある)。その性格は、作者よりツンデレならぬ「ツンヘコ」と称された。[1]
- 一日6食も食べるほどの大食いで、「麺食い」と自称するほど麺類が好き(生麺20袋を「一日分」と発言している)で、麺類について語る時は、よくわからない専門家風のキャラになる。普段は強気な態度が目に付くが、空腹になると途端に駄々をこねるようになる(被害者は主に秋名)。
- 普段から「ヒメメモ」と呼んでいる巻物を携帯しており、その日の出来事や行事、重要事項を記している。しかし最近は書くべき事案の量が減っているため、オリジナル故事成句を考える時のメモ帳として使うこともある。
- 常人離れした能力を持ち、至近距離から連射された銃弾を避けることはおろか、平手で叩いて逸らすといった芸当も彼女にとっては簡単なことである(ことは曰く、マッハ3で真横から叩けば可能であるらしい)。戦闘時は部活道具であるラクロスのラケットをはじめとした棒状の「長いもの」を槍のように振り回して戦う(テレビアニメでは伸縮できる槍を持ち歩いている)。
- 実は妖怪・龍の化身で、幼少期にその強大な妖力を八重に抑えてもらっている。ヒメが季節を問わず巻いているマフラーは、妖力封印の際に首に出来た傷に泣いてばかりだったヒメを慰め、同時に傷を隠す目的で秋名が編んだものである。
- しかし町長就任の日、桜新町という人妖が共存する町の長となるにあたり人と妖怪の両方の立場から物事を考られるようになるため、八重の力で「ヒメが妖怪である」という記憶を全ての町民から消し去っていた。後に小姫拉致事件の中で妖怪であるという事実が明るみになった。それ以降は町民にも認知されているようである。また記憶が戻ったことにより、桜新町の土地に宿る龍脈のエネルギー、真の龍槍「逆撫」を託された。
- 前述どおり、学校ではラクロス部に所属しているが、町長職務により練習時間がとれないためあまり上手くないが、元々球技全体が苦手な模様(本人は下手は下手なりに楽しんでいる)。
- 比泉 秋名(ひいずみ あきな)
- 声 - 梶裕貴 / 幼少時代:田村睦心
- 「比泉生活相談事務所」の所長。真人間。
- 3月3日生まれ。18歳。身長173cm。好物はカレー。珠算三段。趣味は掃除と料理。裁縫も上手い。
- 事務所の中では苦労人で、普段は周り(主にヒメ)の暴走を止める役割。比較的穏やかな性格だが、本気で怒ると周囲が止めに入るほど怖くなる。
- 比泉家は代々「お役目」を継ぐ家系であり、彼も「調律(チューニング)」を行うことが可能である(詳細は後述)。その際は何故か髪が伸びるのだが、この状態は単行本のラフ画によると「お役目モード」であるらしい。後にコントロールの難しい槇春の十八番である悪気(特定の妖力)のみの調律も行えるようになった。調律を行いすぎると彼とこの世とのズレが大きく生じる結果、髪が更に伸び、腕が黒くなっていき、体中に激痛が走る。
- 調律が使える事を除けば身体能力は他の面々に比べると劣るため戦闘時はサポート役に回ることが多く、そのことを歯痒く思っているが、ヒメや恭介から「妖怪たちの支えになっている」と諭される。また影でアオやことはの仕事を黙って代行したり、調律による疲れを周りに見せないことや楽観的な性格から「昼行灯」とも称される。
- 七海 アオ(ななみ アオ)
- 声 - 藤田咲
- 「比泉生活相談事務所」の所員。
- 15歳。身長148cm。所員の中では最年少。薄い水色の髪と目を持つ。趣味は木登り、食事。好物は甘味。麺好きのヒメに対し、放っておくと白米ばかり食べるごはん党。硫黄臭を嗅ぐと酔っぱらいのような状態になる。
- ヒトや動物の心を読むことができる妖怪「サトリ」。広範囲の生き物の思考を一瞬にして読み取る広域読心(サテライト)や、自らの意思を他人に伝えたり一種の暗示をかけたりする精神干渉などの技が使える。ただし能力を連続で使いすぎるか、能力の有効範囲を広げすぎると妖力を大量に消耗し、空腹で倒れてしまう。妖力は甘いもので補給している。
- 心優しく面倒見のいい性格で、怒ることはヒメも目を見開くほど珍しい。相談所のメンバーの中ではツッコミ役。伝票整理など数字に関わる仕事が苦手だが、休憩時間には簿記検定3級の問題集を解いている。
- 頭部の横側に猫のような耳が生えているが、実は耳ではなく心を読むためのアンテナ(本来の耳もちゃんとある)。普段は帽子やヘッドホン、夏はカチューシャなどで隠している。驚いた時や激怒したときは獣耳が立つ。
- 兄であるギンの身体が円神に乗っ取られていたことを知ったときはショックで倒れたりしたが、その後八重からまだ魂が残っていると聞いてからは、自分が強くなれば兄はもっともっと強くなってきっと戻ってくれると考えるようになり、兄を信じ慕っている。それだけに円神を毛嫌いしており、彼が兄のように振舞うことを何よりも嫌がっている。
- 自分が兄と同じ学年だとなんだかぎこちない、と言う理由で高校進学は断念し、相談所に就職した。次元融合の件が終わり次第、ヒメや桃華が通う高校に入学する予定である。
- 五十音 ことは(いそね ことは)
- 声 - 沢城みゆき
- 「比泉生活相談事務所」のバイト兼副所長。
- 9月3日生まれ。16歳。身長165cm。茶色の髪と目を持ち、髪を結っている。眼鏡っ子で巨乳。過去に「堕ちた」半妖で言葉を物質化することができる「言霊使い」。趣味は旅行。
- 実は伊達眼鏡だが、視力がいいわけではないようで、コンタクトレンズを併用している。百合っ子らしい。
- さっぱりした気前のいい性格。自分の意思が関与できないことは全て「運が悪い」と割り切るようにしている。
- 半妖であるため身体能力は高く、ヒメと互角にやり合えるほど(電柱を飛んで移動することもできる)。1対多ならヒメより強いらしい。戦闘時はその身体能力に言霊を加えたスタイルを取る。その際多数の銃器を出すこともあり、秋名曰く「真正の乱射魔(トリガーハッピー)」。
- 言霊を唱える際は壁、氷などの簡単なものなら一言で済むが複雑なもの(人の手で作られたもの)は対象物の素材や見た目、仕組みなどを細かく口にしなくてはならない。そのため、複雑かつ必要なものは辞書登録(インストール)をしている。辞書登録は、舌で対象物を舐めることによって“味を覚える”らしい。登録済みのものを物質化するときは必ず「ショートカット」と言い、その後に出すもののキーワードを言う。ドイツ国防軍制式武器の「FLAK36 88ミリ砲」(「ショートカット アハト アハト(88)」)「MP40」、などを登録してある。またかなりのミリタリーマニアらしく、ドイツへ旅行しに行った際コブレンツ国防技術博物館を訪れたり、列車砲をショートカットなしで物質化したことがある。また、文章を読むことによって物質化することも出来るが、本人曰く「しんどい」らしい。また電話で大声で言霊を使えば、相手の側で具現化させることも出来る。言霊は現時点で、「壁」のような物質を出現させるものと、「圧」「風」などエネルギーを発生させるものの2種類が確認されている(「凍」のように物質の状態を変化させたようなものもある)。ただ疲れてくると発した言葉を物質化できず「文字」が現れてしまったり、能力を使い過ぎると声を枯らしてしまう。
- 堕ちた際に多大な被害を出したらしく、ざくろ曰く「一番血の匂いがする」とのこと。表では気にしないようにしているが、その時のことを責められると少しネジが外れてしまう。七郷開花において、自分達半妖がカギを握ると考えている。
- 作者曰く、連載が決まる最後の最後のバージョンまで存在しなかったキャラクターだったが、当時の担当の「眼鏡っ子は必要でしょ」の一言で急遽作った。
[編集] 「比泉生活相談事務所」関係者
- 岸 恭助(きし きょうすけ)
- 声 - 小野大輔
- 桜新町町長(ヒメ)の秘書にしてヒメのお目付け役。
- 18歳。黒髪に灰色の目を持ち、眼鏡を掛けている。正体は鬼。本気になると頭部に2本の小さな角が生える。好物は牛丼。趣味は読書。
- 冷静で真面目な性格だが、熱くなりやすい。特に妹の桃華に対しては少々シスコン気味。混乱すると言葉が変になる。何故かコーラを飲むと酔う(普通の酒でも十分酔う)。秋名とは子供の頃からの付き合いで、皆が恭助の力を怖がって近づかなかったときも、秋名だけはいつもちょっかいを出していた。そのため親友とも呼べる仲だが、桃華との仲は認めていない。ヒメの事は「お嬢様」(公務中は「町長」)と呼び敬語を使うが、稀に「休憩時間」を取り、その際は「ヒメ」と呼び砕けた口調になる。
- 以前は自分達が「鬼」というだけで差別する周りの人間達から桃華を守ろうと、誰の世話にもならないと言っていたが、ヒメの言葉により桜新町へ来た。
- ヒメの秘書になると決めた頃からけじめをつけるためにヒメに対し敬語を使うようになった。
- 岸 桃華(きし とうか)
- 声 - 戸松遥
- 恭助の実妹。
- 16歳。兄と同じく鬼。おかっぱ頭が特徴的。趣味は弓道(現在はやっていない)、音楽鑑賞。
- 恭助同様力を抑えるため枷をつけていたが、それでもその力は大きく不安定で松葉杖でソファーを吹っ飛ばしたり突っ込んできた車を片手で押え込むほど。本気になると、恭助と同じく頭部に2本の小さな角が生える。夏になってからは完全に力をコントロール出来る様になり、枷がなくても生活できるようになる。
- 初登場時はおとなしい性格で、抑えられない力に心を痛めたりもしていたが、枷を作りかえてからは体に負担がかからなくなったせいか、明るくなっている。どうやらボケの方に当たるらしく、秋名やアオがいないと自動的にツッコミにまわる。兄、恭助のシスコンぶりに呆れはしているが、なんだかんだでちゃんと尊敬している。秋名に思いを寄せており、ヒメに対抗心を燃やすこともあるが、基本は仲良し。
- 現在は合気道を習っており、円神との戦いでも使ったが「付け焼き刃」と称された。
- 東 鈴(あずま りん)
- 声 - 又吉愛
- ラーメン屋「宝々蘭(ほうほうらん)」の住み込みのバイト。
- 15歳。茶髪に金色の瞳を持つ。小柄で保育園児と遊んでいて紛れてしまうほど。常に敬語で話し、性格は明るく無邪気。サボっている描写が多いが仕事には真面目。住み込みで働いているラーメン屋の店主にはとても感謝している。
- 不死人(キョンシー)で、本来なら札を貼っていなければ動けないが、七郷で作られた名前入りワッペンを札代わりとしているため動ける。札(ワッペン)がないと、死んでいると同じ状態だが、近くに死霊使い(ネクロマンサー)がいる時は札(ワッペン)なしでも動くことが出来る。不死人の体質上、眠ることができない(何故か居眠りする描写は存在する)ため、睡眠時は札を外し、起床時にはアラームと同時に札を張り付ける特殊な目覚ましを使っている。眠れない時に見続けたせいか、星空が怖い。料理が得意。
- 過去に迫害を受けていたらしく、体中に傷がある。学校に登校する際は夏でもセーターやタイツなどで肌を隠している。そのせいか桜新町に来たばかりの頃は大人しく、気弱で人見知りも激しかった。
- 迫害されていた昔、死霊使いであるざくろに助けられ共に生活をするも、彼女が堕ちたことで逃げ出し、桜新町に来た。そのざくろがやって来た際は皆に迷惑をかけないため一度はざくろとともに町を出る決意をするが、ヒメ達の活躍によって町に留まることになった。
- テレビアニメでは第1話の時点で桜真町にやってくる。過去が異なり、妖怪であることを理由に学校でイジメられており、人間に対する不信感が原作より強く、人間の秋名や妖怪なのに人間に加担するヒメ達を嫌っていた(のちに和解)。
- 士夏彦 雄飛(しなつひこ ゆうひ)
- 声 - 松本さち
- 桜新町のある区の区長であり、その区の土地神。
- 少年のような外見をしているが、会話から200歳以上であることがうかがえる。趣味は秘書のマリアベルにコスプレをさせること。土地神として「つかず離れずただ見守るのみ」という姿勢でいるものの、妹の八重に秋名の仕事を手伝わせるなど協力的である(理由は「200年以上前から桜新町の桜並木を毎年見続けていて来年それが見られなくなることが嫌だから」としている)。ヒメ達にコスプレをさせたり、ことはにエロ本を読ませて実体化させようとしたりと、年齢相応の(?)オッサンぽい所がある。喫煙者。悪気を祓うこともできる。実は土地には根付いておらず、マリアベルの守り神である。以前50年程桜新町の土地神だったが、七郷が出来た頃に旅に出た。少年の外見なのは長らく土地に根付かなかったために力が衰退してしまったためであり、力が戻った現在は本来ならば青年の姿なのだが、マリアベルに「小さい方がよかったなー」みたいな顔をされたため、ずっと少年の姿をしている。ただし重要な会議などで町外に出る時は青年の姿に戻る。
- マリアベル
- 声 - 田中理恵
- 桜新町のある区の区長(雄飛)の付き人。
- 22歳。寡黙で大人びた感じのする女性だが、メイド服とゴスロリの違いが分からなかったり、宴会で寝てしまうなど少々抜けているところもある。のどの調子が良くない時は、薬タバコを吸っている。雄飛の趣味に付き合わされ、常に何かしらのコスプレをしていて予備も何着か携帯している。ちなみに、最近ではコスプレを楽しんでいる。裏設定では朝は和食じゃないと機嫌が悪くなる。
- 元は人間だが、一度死に、そこから生き返った人造人間であり、不死人。故郷で疫病が流行った際に一番病の回りが早かったため、父の禁術で蘇り、抗体(ワクチン)生成のために人体実験を自らの体で行った。永遠に生きていくことを快く思わない父や弟の願いで一度は調律されることを望むが、雄飛の言葉で共に生きることを誓う。前はシスターをしており、そのときの服は八重が普段着ているものである。また滅多に笑顔を見せることはないが、雄飛の寝顔を見ているときは笑顔を見せることがある。雄飛が青年の姿だと不貞腐れる。
- 本名はV・マリアベル・F(ヴィクトル・マリアベル・フランケンシュタイン)であり、じゅりのご先祖様にあたる。じゅりから稀におばあちゃんと呼ばれるが、本人は嫌がる。
- 士夏彦 八重(しなつひこ やえ)
- 声 - 桑谷夏子
- 桜新町の土地神で、雄飛の妹。
- 24歳のシスター。常に修道着(元はマリアベルのもの)を身につけている。雄飛とは違い、年齢相応の外見をしている(しかし八重に対しても200年以上生きていると思わせるセリフがある)。相当なクマ好きで、部屋にはたくさんのクマのぬいぐるみが飾られている。中でもヒメから貰ったクマの被り物がお気に入りで、パトロールの時も身につけている。兄同様、町民全員の妖力を弱めるなど強力な力を持っている。町の妖怪が使用する枷やお札の類の作成もしている。裁縫は苦手。
- 普段は見えないが2振りの日本刀「春風(はるかぜ)」と「春疾(はるやみ)」を持っていて、能力を発動させるときなどには剣を抜く(2つを合わせて「春疾風(はるはやて)」という)。秋名達とは仲がいいが、兄の雄飛は「土地神としての威厳がない」とあまり快く思っていない。じゅりとも仲がいい。円神の言う「女狐」とは八重のこと。桜新町の犯罪率が低いのは彼女が夜な夜なパトロールをしているからである。土地神故に、桜新町で事件が起こると自分の体に異変が起こる。八重はそのことを「この町はわたし」と形容している。
- また、円神から弱点は町境と指摘されており、それは土地神が根付いた土地から出られないことに起因する。町の外に出るには身体を小さくする(子供になる)必要がある。元は八重桜だったが、雄飛によって生まれた(春疾はこの頃から持っていた)。その後桜新町に根付き春風を手に入れた。
- V・じゅり・F(ヴィクトル・じゅり・フランケンシュタイン)
- 声 - 大久保藍子
- 桜新町唯一の妖怪医にして町のアイドル。
- 24歳。真人間。桜新町のアイドルで、地元のテレビ番組にも出演している(ただし最近は控えている)。
- 明るい性格の持ち主で笑顔を絶やさないが、怒る時も笑顔で迫られ、かなり怖い。暴走した自動車を足だけで止めたり、腕相撲でヒメと桃華を一度に相手にして圧勝するなど人間離れした力を持つが、本人曰く骨の回し方と筋肉の縮め方がポイントらしい。ヒメにとって姉のような存在で、彼女が幼い頃から面倒を見ていた。趣味は八重とのドライブ。睡眠時間が長く、患者用のベッドで仮眠を取っていたりする。食事量はヒメよりも多い。
- マリアベルの子孫(正確にはマリアベルの弟の子孫)であり、医者なのにナース服を着ているのは先祖代々のものだからである。外国からご先祖様の子孫を追って町に来た。その当初は無愛想で大人嫌いだったようだが、マチの「小さくても良く通る声を持った大人になってみなさい」という言葉でそれはややほぐれた。
- 七海 ギン(ななみ ギン)
- 声 - 関智一
- 身長179cm アオの兄。アオと同じサトリ。次元の融合を止めるためにあの世の比泉家の末裔に協力してもらおうと秋名によって調律された際に、円神に体を乗っ取られてしまった。円神は魂を追い出したと言っているが、彼自身サトリの能力を使っているため(妖力は魂につくため)、まだ魂は生きている。チーズケーキが好きで、独特の切り方が癖だった。七郷からの景色が好きらしい。
- テレビアニメではこの世で円神に体を乗っ取られた。またキャラが深く掘り下げられており、ヒメ・秋名とは幼馴染の穏やかな性格の青年である事が伺える。
[編集] 桜新町の住人
- 観月 獅堂(みづき しどう)
- 声 - 加瀬康之
- 警察官であり、館林姉妹の保護者。
- 28歳。独身。顎髭をたくわえている。館林姉妹のお守りをしているが、少々気が弱く2人が騒ぎ出したら手に負えなくなってしまう。狼男。一見大人しいが、篠塚が桃華達に手を出そうとしたときには彼を片手で押さえ、「この子たちに何かあったら僕は自制できる自信がない」と述べており、強力な力の持ち主である(篠塚曰く「この町で一番強い」)。元は力の制御に悩んでいたが、力を徹底的に強める事で、逆に「傷つける力」を押さえ込んだ。好きなものは肉類。酒豪。
- 桜新町には当てもなく流れていたところでたまたま通りかかったところを、館林姉妹の両親に声をかけられ、街に住むことになる。その後館林夫妻に憧れ、警察官になるが、成り立ての時期にある事件が起き、それで彼らを目の前で死なせてしまい、それについて責任を感じ、まだ産まれたばかりだった館林姉妹を引き取った。
- 館林 水奈(たてばやし みな)
- 声 - 高垣彩陽
- 桜新町に住む妖怪の女の子。5歳。
- 常に眉が上がっており、怒り顔。髪の色は青。アホ毛があり常に髪を一つに結っており、白と青色のパーカーの服を着ている。関西弁を使い、勝気で言いたいことはストレートに言う。怒ると言動や態度は荒っぽくなる短気な一面も。酒好きなど、意外とオッサンぽいところもある。頭を使うことが苦手なようである。吸血鬼と人魚のハーフ。そのため血液や水を飲むが、それだけではつまらないと日本酒も好む。双子でも水奈の方は人魚の血の割合が多いため、水に浸かると成長する。
- 館林 火奈(たてばやし かな)
- 声 - いのくちゆか
- 桜新町に住む妖怪の女の子。5歳。
- 常に眉が下がっており、困り顔。髪の色は赤。アホ毛があり、赤色のパーカーの服を着ていて、フードを被っていることが多い。水奈のように関西弁は使わず、気弱で大人しく、口数が少ない。水奈とは性格が反対で、怒ることは無く、オッサンぽいところも無い。また、頭は冴える方である。水奈と同じく、吸血鬼と人魚のハーフ。そのため血液や水を飲む。双子でも火奈の方は吸血鬼の血の割合が多いため、血を飲むと成長する(ちなみに輸血用の血では成長しない)。
- ジュンタ
- 声 - 日比愛子
- 名字不明。人間。サッカーが好きな明るい男の子。町内のカラオケ大会でことはと決勝で対峙するほどの歌唱力の持ち主。好きな物はカレーライス。
- 四谷甚六(よつや じんろく)
- 声 - 中博史
- 天﨑陶芸店主。人間。口は悪いが、ヒメや小姫を気遣う一面もあり、根はいい人。ヒメの祖母から竜脈を託されていた。自衛のため、と称し半妖化したトカゲを一気に何体も吹っ飛ばすほどの威力を持つロボットアームと自爆装置を自作し、店に取り付けていた。昔足を痛めたらしく、ヒメメモにその後の様子が記されていた。
- 比泉生活相談事務所が旗揚げされた時、槇春から参加を打診されていたが、どこかの工房に弟子入りしたい、という理由で断った(本当はやりたかった)。しかし竜脈の場所を見極めることができる力を使って槇春らをサポートすることもあった。
- 四谷キク(よつや キク)
- 甚六の奥さん。人間。ヒメたちの事を子供の頃からかわいがっていた。
- おやっさん
- 声 - 辻親八(TVアニメ)/山口太郎(OAD)
- 宝々蘭店主。本名不明。人間。年齢は50代で雄飛や甚六からは「ヨシ坊」と呼ばれている。熊のようなゴツい顔つきだが、内面は優しく繊細。鈴の事を実の娘のように思っており、彼女の傷が人間によるものだと知った時は酷く落ち込んでいた。昔は写真で見たアオや桃華が今の姿とのギャップの差に驚くほどのさわやかな好青年だった。
- おかみさん
- 声 - 進藤尚美(OADのみ)
- 本名不明。妖怪。九尾の狐。若い頃は宝々蘭の看板娘だった。かつて暴走して桜新町に現れた際、槇春に祓ってもらい、その後宝々蘭に住み込みで働くようになる。夫同様鈴の事をとても大切にしている。おっとりとしているが、有無を言わさない迫力があり、怒った際は包丁でチャーシューと厚いまな板を調理台ごと両断した。
- 天野 緑子(あまの みどりこ)
- ヒメ・桃華の同級生。妖怪。天野酒店の一人娘。幽霊(りら)を目撃し、網で捕まえようとするが、逆に捕まえられ首を絞められかけた。学校では新体操部に所属している。いつも沢木、瑞樹と一緒にいることが多い。
- 沢木(さわき)
- ヒメ・桃華の同級生。おそらく妖怪。大きな竹を一人で軽々と持てるほどの怪力の持ち主。新聞配達のバイトをしている。いつも天野、瑞樹と一緒にいることが多い。
- 瑞樹(みずき)
- ヒメ・桃華の同級生。いつも天野、沢木と一緒にいることが多い。
[編集] 桜新町警察署
- 撫子(なでしこ)
- 桜新町警察署署長。胸が小さいのがコンプレックス。
- 武村(たけむら)
- 桜新町警察署捜査第14番課本部長。フレームが銀でできている特注製のサングラスを掛けているが、その評価はイマイチ。
- 徳井(とくい)
- 桜新町警察署捜査第14番課副部長。射撃の腕がかなり高い。
- 観月 獅堂(みづき しどう)
- 桜新町警察署捜査第14番課所属。詳しくは桜新町の住人の項を参照。
[編集] 故人
- 槍桜 マチ(やりざくら マチ)
- 前桜新町町長であり、ヒメの祖母。森野やじゅりの人生に大きな影響を与えた人物である。ヒメが9歳の頃、重い病を患い、これ以上町に迷惑をかけなくない、という理由で槇春に調律を頼んだ。
- 比泉 槇春(ひいずみ まきはる)
- 前比泉家当主兼「比泉生活相談事務所」所長。
[編集] 元老院
区の最高機関。人間側の味方を自称しており、対妖結界等を作り出し、妖怪を犠牲に七郷を消し去ろうとしているため、秋名達とは対立している。桜新町とは違う町にある。
- 伊予 薄墨(いよ うすずみ)
- 元老院の総代。かっては槇春とともに事務所をやっていて、彼の死後も月一で墓参りをしている。老人ながら煙管一本で円神とやりあうなど相当の実力者。
- 事務所を抜けたのは槇春の「不殺」という信念と彼の意見が対立していたためで、宝々蘭のおかみさんの起こした事件をきっかけに脱退し、元老院に入った。
- 貴船 雲珠(きぶね うず)
- 元老院の一人。独身。ヒメや桃華らが通う高校の教頭も務めている。
- 盛岡 枝垂(もりおか しだれ)
- 元老院の一人。黒髪に無精髭の男性。陰陽道を習得している。雲珠曰く、「一番元老院でできる天才」。じゅりのファンらしくパソコンの壁紙は彼女の写真を使用している。
- 昔、検視官として警察署に勤めており、獅童とも面識がある。仕事柄、大学に講義へ行くこともあり、その時じゅりと椎名に教鞭をとっていた。
- 椎名 のり子(しいな のりこ)
- 元老院第一陰陽道研究室で枝垂の助手をしている女性。怪力の持ち主。じゅりとは同大学で学んでいた仲。じゅり曰く「物の考え方が私とそっくりといつも周りから言われていた」。枝垂の事が好きで、事ある毎に執拗にアプローチをかけている。
- 薄墨曰く、陰陽道の素質は枝垂並みにあるが、抜けているところも似ているという。
[編集] 円神一派
- 比泉 円神(ひいずみ えんじん)
- 声 - 関智一
- 桜新町で起こる怪事件の黒幕であり、かつて人柱にされた比泉円陽の子孫。
- 円陽の恨みを晴らす為、七郷を使って2つの次元を融合させようとしている。現在はアオの兄であるギンの体を乗っ取っており、比泉の能力もサトリの能力も使える。また、枝垂達との戦いの中で陰陽道の理論も習得している。この世で唯一あの世を知っている者。まだギンの魂が生きているためか無意識のうちに彼のクセが出ることがある。
- アニメでは設定が異なり、あの世出身ではなくこの世出身で、かつて人間と妖怪の共存に反対したために調律されていた。
[編集] 妖怪ハンター
「ある特定条件」によって圧倒的な強さを誇る妖怪の天敵。そのほとんどが、ことはや篠塚と同じ、一度「堕ちた」半妖である。 本項にはハンターだった者も記載する。
- 狂巻 ざくろ(くるまき ざくろ)
- 声 - 水原薫(OADのみ)
- 死霊使い(ネクロマンサー)。16歳。「肌触りが良い」という理由でチャイナ服を好んで着ている。
- 本人の力はそれほど強くないが、物質を腐らせたり、生物(動植物すべて)の死期を早めて死体に変え、それらの生体電流を操って自在に動かす術を使う。基本「操る」仕組みは同じなため、その気になれば生者も操れる。
- 優しく穏やかな性格で、迫害を受けて逃げていた鈴を匿い、一緒に暮らしていた。だがある日、堕ちた事で好戦的で挑発的な性格に変貌し、鈴を自分の玩具として扱うようになる。その後鈴を攫い桜新町を破壊しようとヒメ達の前に立ちはだかり、一度は鈴の説得により我に返るが、円神の手で更に堕とされ暴走。その後秋名の調律によって悪気を祓われたことで元の性格に戻り、鈴と共に宝々蘭に住むことになる。しかし正気に返った後も妖力は抜けておらず、無意識のうちに力が発動されてしまうこともしばしば。全力を出すと目つきが鋭くなり、左目に黒い線が入る。
- 本人曰く、ネガティブ思考らしい。また思い込みが激しく、初めて篠塚とすれ違った時、彼のことを自分を始末しに来た妖怪ハンターだと思い込み、彼の話を全く聞かずに攻撃を仕掛けたり、雲珠と一緒にいた天野を人形使いと思い込み先制攻撃を仕掛けようとした。
- 本人曰く、地図を見るのが苦手。まだ桜新町の地理に慣れておらず、たびたび道に迷っている。
- 鈴と一緒にいたい、という理由から半妖であるが町内の高校に通っている。
- V・りら・F(ヴィクトル・りら・フランケンシュタイン)
- 数年前に死んだはずのじゅりの妹。尖がり帽子で箒にまたがるなど魔女のような外見をしており、左目の下に花のような痣がある。
- 幼少期に父親の手品を見て以来、じゅりを喜ばせるために手品の練習をするも、当時のじゅりは医者になるための勉強に夢中で構ってもらえず、後にエスカレートしていく行動に不気味がられるようになり、その後急に心臓が止まり眠るように亡くなってしまう。
- 実は半妖ではなく真人間。死んだと思われたのも手品で脈と心臓を止めて死んだように見せかけただけだった。体を剣で貫いたり、箒で空を飛んだり、病院を空に浮かべる等の技を見せたが、それらは全て手品であり妖力は無い。円神とはじゅりを半妖にすることを条件に契約していた。
- ヒメ達の前に姿を現し、じゅりを連れて行こうとするが、ヒメの説得とじゅりの謝罪によって仲直り、和解した。
- 現在はじゅりの妖怪病院にお手伝いとして住んでいる。
- 六角(ろっかく)
- 狼男。人間体だと黒いフードを羽織った男の姿をしている。満月の光と、それによって生じる影を特定条件とし、影を感知し動きを知ることができ、月光で体力を回復する。銀製品が弱点。堕ちて半妖となった狼で、野生の経験から、周囲100メートル以内の殺気を感じ取ることができる。
- 秋名達が箱根へ旅行に行っている最中に桜新町に現れた。不老不死を目的に人魚の血肉を求め、ミナとカナを襲い、カナを誘拐したが、桜新町警察署の面々らに叩きのめされ、さらに誘拐時に一緒にいたマリアベルも襲ったことで雄飛の怒りを買い、調律された。調律後は人語も話せる黒い狼に戻り、桜新町警察署の警察犬として飼われることになった(現在は研修中)。
[編集] その他
- 桜野 小姫(さくらの こひめ)
- ヒメの従妹。
- 9歳(ヒメが町長に就任した年齢)になったため、隣町の町長選挙に立候補した。それにより、隣町の現町長である森野にさらわれ、桜新町をも巻き込む騒動になるが、雄飛から「9歳で町長になれるか」と言われ、この一件は終わる。
- 森野 和義(もりの かずよし)
- 隣町の現町長。
- 小姫に町長の座を奪われる事を恐れ、謎の老人(円神)と結託して小姫をさらい、ヒメ達に要求を押し付ける。ヒメの祖母の元弟子。少々気は弱いが町のためには熱くなれる男。結局、小姫がまだ町長にはなれないので、来期も町長を務める事になった。最近は修行と称して付いて回る小姫と共に町内の見回りを行っている。今も月一でヒメの祖母の墓参りのために桜新町を訪れている。
- 篠塚 英二(しのづか えいじ)
- 声 - 田坂秀樹
- 隣町の町長(森野)の秘書。
- ことはと同じ一度「堕ちて」そこから槇春の手によって生還した半妖。そのため人間離れした能力を持つ。元は桜新町に住んでいたが、堕ちた事を悔やんで町に居づらくなり、森野の誘いで隣町に行く。そのため森野に忠実に従い、彼の命令には逆らわない。事件の際も最後まで反対し森野の言う事を聞きながらも、自分だけが泥をかぶるよう周りに指示していた。事件後も隣町に残り桜新町に協力するよう働く。一見強面だが、指定された約束の場所を間違える茶目っ気のある一面や、秋名たちにお茶や買い物の誘いを頼むような寂しがり屋な一面もある。ことはからは「ヅカちゃん」と呼ばれている。
- テレビアニメでは立ち位置が大いに異なり、円神に仕える半妖として登場する。また、テレビアニメオリジナルの能力として、高速移動がある。
- 巴(ともえ)
- 箱根の山奥で旅館を経営している犬神。推定1200歳。かつて東西の妖怪が争っていた際、それを毎日抑え込み、旅回り中の八重をも圧倒しただけの実力を持つ。元は旅館に住む看板犬だったが、「また来年会おう」という旅人達との約束を楽しみに生きていたら、いつのまにか犬神になったいた。
[編集] 用語集
- 妖怪(ようかい)
- 本来、人間が暮らす次元である「この世」とは別の次元、「あの世」に暮らす生き物。
- 人間にはないさまざまな力を使うことができるが、本来存在することのできない次元である「この世」にいることで、その力が不安定になってしまったりする。また、本来ならば死ぬことのない生き物であるはずが、「この世」にいると徐々に力が弱っていき最後には死んでしまう。
- 人間が「堕ちて」妖怪になることもあるらしく天災のようなもの。その際に「堕ちた」妖怪は他の妖怪と異なり、ほとんど自我がなく、危険な存在となる。
- 半妖(はんよう)
- 「堕ちて」しまった人間のうち、奇跡的に生還できた人のこと。浅かった人は祓ってもらって、また人間に戻るが、深く堕ちた人は祓ってもらっても妖力が抜けきらずに半妖となる。
- 人間でありながら妖力を持ち、妖怪と同じようにさまざまな力を使うことができる。妖怪ハンターは皆半妖である。
- 半妖は、桜新町にいる3人と妖怪ハンターの者(一部除く)のみが確認されていて、ことはと篠塚は槇春の手により、ざくろは秋名の手によって助けられた。
- 「堕ちて」祓い切れず死んで調律された人間の墓が町内には設けられており、生還できた人間はかなりのレアなケース。
- 半妖同士は自分以外の半妖の位置がなんとなくわかる。
- 土地神(とちがみ)
- その土地ごとにいる、その土地を「つかず離れずでただ見守る」もの。
- この世界において「町」とは、まず土地神ありきで形作られるものであり、その町の土地神とはその町自身である(八重はこのことを「この町はわたし」と言っている)。土地神が根付いた土地から出るには力を制限された子供の姿になる必要がある。
- 桜新町(さくらしんまち)(テレビアニメでは桜真町)
- 物語の舞台となる妖怪と人間が共に暮らす町。
- 「七郷」と呼ばれる7本の巨大な桜の木が町全体を取り囲んでいる。本来妖怪は「この世」ではなく「あの世」と呼ばれる別次元に存在する生き物であり、力が不安定になったり、寿命を持たない妖怪が死んでしまったりする。この町は他の場所で生きるのに辛くなった妖怪が調律(チューニング)されて「あの世」に行くために、存在する。この町は妖怪にとって終焉の町なのである。ただ、この町で暮らしているとだんだん「あの世」に行きたくなくなるらしい(鈴談)。
- 現町長はヒメが務め前町長はヒメの祖母の槍桜マチ。ヒメが9歳から町長を務められたのは特例であり、隣町では適用されなかった。ヒメ、八重のパトロールによって町の犯罪発生率の低さ、検挙率が共に最高水準を誇っており区内、関東内においてトップクラス。
- 寿命の違う種族が共存しているため、マリアベルとじゅりのように先祖と子孫が同じ時代に暮らすということもある。
- 人間と妖怪が共存している、という変わった環境であるため、町長と署長は家々で受け継がれている。
- 七郷(ななごう)
- 桜新町を囲む、霊桜とよばれる7本の桜の木。「この世」と「あの世」、2つの次元をまたいで存在しており、妖怪たちの調律(チューニング)の目印になっている。七郷が咲くという事は、すなわち2つの次元が融合する事になり、「あの世」の妖怪が「この世」に溢れたり、元々「この世」にいる妖怪が暴走し出す可能性もある。半妖も体に何かしらの変化があるらしい。ざくろ曰く「比泉円陽の仕組んだトロイの木馬」。62話から8本目の七郷が出現したが、理由や経緯は不明。
- 枷(かせ)
- 八重が作った鬼の力を封じ込めるために岸兄妹がつけている腕輪のようなもの。たまに抑えきることが出来ずに力が暴発してしまう事がある。現在は両者とも自分の意志で力をコントロールできるようになったためつけていない。
- 本当は日本製のおもちゃで、力が封じられていたのはプラシーボ効果によるものだった。枷自体にも「MADE IN JAPAN」と彫られていたのだが、このことを岸兄妹は気づいていない(渡していた八重自身もじゅりに指摘されるまで枷に「MADE IN JAPAN」と彫られていることに気づいてなかった)。
- 調律(チューニング)
- 代々比泉家が受け継いできた術。この世の妖怪をあの世に合わせる事で、この術を行う者をお役目と呼ぶ。調律(チューニング)の実態は、妖怪をあの世に送る事で、この世からは完全に消えてしまう事になる。そのため比泉の人間はお役目を人殺しと認識している。秋名は桜新町の住民全員と別れたくないため、調律(チューニング)はお役目の事も含めて隠していた。調律(チューニング)はただで出来るものでなく、使うたびに術者自身が「この世」からズレていく代償を負う。ズレを治すには「この世」生き物と手をつないで元に戻す事である(人間以外との生き物とでもズレが治るかどうかは不明)。また妖怪以外に無生物などもあの世に送ることができる。
- 調律(チューニング)とは別に比泉の人間は生き物を「堕とす」こともできるらしく逆に半妖のように「堕ちる」のを止めることもできる。
- 飛び石の儀(とびいしのぎ)
- 比泉宗家が分家に対しての罪滅ぼしとして受け継いでいる儀式。比泉宗家に「夏」と「冬」は存在しないとしており、「夏」と「冬」の息子が1歳になったとき、「あの世」にそれぞれの先代の「春」と「秋」の手によって送られる。というもの。
- 比泉宗家、分家(ひいずみそうけ、ぶんけ)
- 昔、比泉本家筋は一つしか存在せず、能力を持つものも長男だけだったが、ある年、本家筋に待望の長男が産まれたが、その赤子は双子だった。一人は「調律」、もう一人は「堕とす」力を受け継いでおり、調律することが出来る赤子が宗家、この世から忌み嫌われる力である「堕とす」力をもった赤子が分家となった。ただし、二派に分かれたといっても完全に力も二分されたわけではなく、本元の力と比べれば蚊の鳴くほどではあるが、宗家は「堕とす」、分家は「調律」することも出来る。
- 比泉家の過去
- 昔は妖怪を調律(チューニング)しても上手くいかず、どちらの次元からも消えてしまう事が多かった。その事に悩んだ比泉家は、調律を絶対成功させる方法を探し始めた。そこで当時お役目継承者だった2人の男、比泉応秋と比泉円陽に白羽の矢が立った。応秋は円陽を調律して「あの世」に送り出した。その1年後、円陽は「あの世」から「この世」に7本の霊桜、七郷を送った。その後円陽は戻ってくる事はなく、死んだものと考えた。その後七郷を目印としたため調律失敗はなくなり、妖怪たちは七郷に集まり出し、現在の桜新町となった。
- ……というのが現在の秋名たちに伝わっていた話であった。
- 実は円陽は志願したのではなく、分家だという理由だけで人柱として当人を含めた一家全員を無理矢理調律された。七郷は調律の目印ではなく、2つの次元を融合するため、円陽が怨み憎しみとして送り込んだ楔である。七郷の本数と人柱となった人数が同じである。
- しかし、先祖がその分家に対しての罪滅ぼしとして「飛び石の儀」を行っており、それは現代にも引き継がれている。
以上で夜桜四重奏 〜ヨザクラカルテット〜に関する核心部分の記述は終わりです。
[編集] 単行本
- 2006年9月22日 ISBN 978-4-06-373042-5
- 2007年3月23日 ISBN 978-4-06-373063-0
- 2007年9月21日 ISBN 978-4-06-373087-6
- 2008年4月23日 ISBN 978-4-06-373111-8
- 2008年8月22日 ISBN 978-4-06-373126-2
- 2008年12月22日
- 通常版 ISBN 978-4-06-373146-0
- ドラマCD付き限定版 ISBN 978-4-06-937287-2
- 2009年9月23日 ISBN 978-4-06-373184-2
- 2010年4月23日
- 通常版 ISBN 978-4-06-376218-1
- DJCD付き限定版 ISBN 978-4-06-362162-4
- 2010年10月8日
- 通常版 ISBN 978-4-06-376239-4
- OAD付き限定版 ISBN 978-4-06-358320-5
- 2011年4月8日
- 通常版
- OAD付き限定版
- 2011年11月9日
- 通常版
- OAD付き限定版
[編集] テレビアニメ
2008年10月からTBS、中部日本放送 (CBC) 、BS-iで12月まで(CBCとBS-iは2009年1月まで)放送、2009年1月から3月まで毎日放送 (MBS) とRKB毎日放送で放送された。プレスコで収録されている[2]。制作会社および主なスタッフは『ローゼンメイデン』シリーズとほぼ同じ布陣となっている。
[編集] スタッフ
- 原作 - ヤスダスズヒト『夜桜四重奏 〜ヨザクラカルテット〜』
- 監督 - 松尾衡
- 監督助手 - 山崎みつえ
- シリーズ構成 - 花田十輝
- キャラクターデザイン・総作画監督 - 菊池聡延
- 美術監督 - 池端紀子
- 色彩設計 - 梅崎ひろこ
- 撮影監督 - 森本由美子
- 編集 - 武宮むつみ
- 音楽 - 土橋安騎夫、IVAN KRAL
- 音響監督 - 鶴岡陽太
- プロデューサー - 田中潤一朗、中村伸一、立石謙介、金庭こず恵
- アニメーション制作 - ノーマッド
- 製作 - 桜真町生活相談所、TBS
[編集] 主題歌
- オープニングテーマ「JUST TUNE」
- 作詞 - ああ / 作曲・編曲 - 藤田淳平 (Elements Garden) / 歌 - savage genius
- エンディングテーマ「ナガレボシ」
- 作詞 - 伊藤利恵子 / 作曲・編曲 - 北川勝利 / ストリングアレンジ - 櫻井康史 / 歌 - ROUND TABLE featuring Nino
[編集] 原作からの変更点
- 桜新町 → 桜真町(二子玉川をモデルにアレンジされている[2])
- キャラクター設定など、原作と大きく異なっているところがある(町民が最初からヒメが妖怪であることを知っている、など)。
- 原作にあったギャグが少なめ。
- パンチラ描写は全く無くなっている。
- 恭助や桃華の枷のデザインが原作とは異なる。
- 調律(チューニング)の仕組みが異なっている。原作では対象そのものをあの世に送っていたが、アニメでは生物の「魂」のみを送っており、後に魂のない抜け殻らしきものが残る。また原作では左右どちらの手でも行っているが、アニメにおいては左手でのみ実行している。
[編集] 各話リスト
| 話数 | サブタイトル | 脚本 | 絵コンテ | 演出 | 作画監督 | 原作 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 第1話 | サクラサク | 花田十輝 | 松尾衡 | 松尾衡 山崎みつえ |
菊池聡延 | 1話、9話 |
| 第2話 | キミノナハ | 嵯峨敏 | 神本兼利 鷲田敏弥 |
9話 | ||
| 第3話 | ソノカクゴ | 市村徹夫 | 北村友幸 | 4話 | ||
| 第4話 | フリカエル | 菅原静貴 | 山門郁夫 | |||
| 第5話 | キミヲマツ | 柿原優子 | 島津裕行 | 白石道太 松尾衡 |
武本大介 古賀誠 |
2話、3話 |
| 第6話 | ツムグウタ | 山田靖智 | 松尾衡 | 山崎みつえ | 原由美子 | 5話 |
| 第7話 | ハナミズキ | 市村徹夫 | 石井久美 | |||
| 第8話 | ソノトキヲ | 花田十輝 | 島津裕行 | 中山敦史 | 尾尻進矢 | |
| 第9話 | ユクサキニ | 松尾衡 | 嵯峨敏 | 神本兼利 | ||
| 第10話 | イバラミチ | 山田靖智 花田十輝 |
島津裕行 | 柳伸亮 | 大河原晴男 | |
| 第11話 | キミノマエ | 花田十輝 | 松尾衡 | 菅原静貴 | 古賀誠 斉藤新明 |
|
| 第12話 | サクラマウ | 松尾衡 山崎みつえ |
菊地聡延 春日井浩之 北村友幸 |
[編集] 放送局
| 放送地域 | 放送局 | 放送期間 | 放送日時 | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| 関東広域圏 | TBS | 2008年10月2日 - 12月18日 | 木曜 25時29分 - 25時59分 | 制作局 4:3 SD画質 |
| 全国放送 | BS-i | 2008年10月23日 - 2009年1月22日 | 木曜 24時30分 - 25時00分 | 16:9 SD画質 |
| 中京広域圏 | 中部日本放送 | 木曜 27時00分 - 27時30分 | 4:3 SD画質 | |
| 福岡県 | RKB毎日放送 | 2009年1月7日 - 3月25日 | 水曜 27時05分 - 27時35分 | |
| 近畿広域圏 | 毎日放送 | 2009年1月10日 - 3月28日 | 土曜 27時25分 - 27時55分 (アニメシャワー第4部) |
|
| 全国放送 | AT-X | 2009年4月7日 - 6月23日 | 火曜 10時30分 - 11時00分 | リピートあり |
[編集] OAD
タイトルは『夜桜四重奏 〜ホシノウミ〜』で、2010年10月発売の原作単行本第9巻から第11巻まで全3話が付属。内容は原作に合わせ、テレビシリーズのキャストもほぼ続投する(文化放送・智一・美樹のラジオビッグバン 2010年5月2日放送で判明)が、スタッフは一新されている。『怪物王女』同様テレビでは規制されていたパンチラなどのお色気描写も解禁されている。また、第1話には「STB 桜真町町内放送」の番外編、第2話にはキャラクターソングCD、第3話には「夜桜四重奏への挑戦」が収録されている。
[編集] スタッフ (OAD)
- 原作 - ヤスダスズヒト『夜桜四重奏 〜ヨザクラカルテット〜』
- 監督・キャラクターデザイン・総作画監督 - りょーちも
- 美術監督 - 佐藤豪志
- 色彩設計 - 木村聡子
- 撮影監督 - 入部章
- 編集 - 奥田浩史、田村ゆり(3話)
- 音楽 - 末光篤
- 音響監督 - 明田川仁
- プロデューサー - 立石謙介、福井恭介
- アニメーション制作 - タツノコプロ、パープルカウスタジオジャパン
- 製作 - 講談社
[編集] 主題歌 (OAD)
- オープニングテーマ「kid,I like quartet」
- 作詞・作曲 - 田淵智也 / 歌 - UNISON SQUARE GARDEN
- エンディングテーマ「Hello Hello」
- 作詞 - いしわたり淳治 / 作曲 - 末光篤 / 歌 - SUEMITSU & THE SUEMITH
[編集] 各話リスト (OAD)
| 話数 | 脚本 | 絵コンテ | 演出 | 作画監督 | 発売日 |
|---|---|---|---|---|---|
| 第1話 | 中林もも | 小林寛 | りょーちも | 2010年10月8日 | |
| 第2話 | 中林もも 石川学 |
鈴木清崇 りょーちも |
鈴木清崇 | 2011年4月8日 | |
| 第3話 | 鈴木清崇 りょーちも |
りょーちも 河野恵美 羽田浩二 渡辺奈月 中谷友紀子 |
2011年11月9日 | ||
[編集] WEBラジオ
- タイトル:「STB 桜真町町内放送」(エスティービーさくらしんまちちょうないほうそう)
- パーソナリティ
- 配信サイト:アニメイトTV
- 配信日:隔週金曜更新
- 配信期間:2008年10月3日 - 2009年3月19日(全13回)
[編集] コーナー
- 町民レポート
- いわゆるふつおたコーナー。
- 届けてヒメメモ
- 街で見かけた不思議な事を、妖怪の仕業的なネタとして投稿するコーナー。
- 秋名のLet's調律(チューニング)
- お悩み相談の名を借りたパーソナリティへの無茶振りコーナー。
[編集] ゲスト
- 第3回(2008年10月31日)藤田咲
- 第6回(2008年12月12日)ああ(savage genius)
- 第7回(2008年12月26日)大久保藍子
- 第9回(2009年1月23日)沢城みゆき
- 第10回(2009年2月6日)戸松遥
- 番外編1(夜桜四重奏第6巻先着購入特典ドラマCD収録)又吉愛
- 番外編2(『夜桜四重奏 〜ホシノウミ〜』第1話収録)又吉愛、桑谷夏子
[編集] 脚注
- ^ 「ツンヘコ」という言葉ができる前、成田良悟からは「ツンシュン」と称されていた。
- ^ a b “TVアニメ「夜桜四重奏〜ヨザクラカルテット〜」 松尾監督のインタビューを掲載!”. 電撃オンライン. アスキー・メディアワークス (2008年7月29日). 2010年3月27日閲覧。
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
| TBS 木曜25:29枠 | ||
|---|---|---|
| 前番組 | 番組名 | 次番組 |
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ひだまりスケッチ×365
(25:25 - ) |
夜桜四重奏
〜ヨザクラカルテット〜 |
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