坂本ですが?

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索
坂本ですが?
ジャンル 学園ギャグ
漫画
作者 佐野菜見
出版社 KADOKAWAエンターブレイン
掲載誌 Fellows!→ハルタ
レーベル ビームコミックス
発表号 『Fellows!』volume18,volume22 - volume26→
『ハルタ』volume2 - 連載中
発表期間 2011年8月11日 -
巻数 既刊2巻
テンプレート - ノート 
ウィキプロジェクト 漫画
ポータル 漫画

坂本ですが?』(さかもとですが?)は、佐野菜見による日本漫画。現在は年10回刊漫画誌『ハルタ』(KADOKAWA)の奇数月発売号にて連載中。単行本は既刊2巻。

2013年12月発売の『このマンガがすごい! 2014』(宝島社)にてオトコ編第2位を獲得している[1]

概要[編集]

作者の初連載作品として2012年4月に発売された隔月誌『Fellows!』(エンターブレイン)volume22より連載が開始され、現在はその後継誌である年10回刊誌『ハルタ』volume2より連載中の学園ギャグ漫画。端正な絵柄で描かれたスタイリッシュ&クールな展開によって生み出されるギャグが最大の特徴となっている作品である[2][3]2013年1月の単行本第1巻発売直後から注目を浴び[4]、同年6月発売の『ダ・ヴィンチ』(メディアファクトリー)7月号では「上半期 BOOK OF THE YEAR」男性マンガ部門第1位に選出された[3]。これ以降も本作は、2013年度「コミックナタリー大賞」第1位[5]、『このマンガがすごい!2014』(宝島社)オトコ編第2位と[1]、各漫画賞にて上位にランクインされている。

本作は元々2011年8月発売の『Fellows!』volume18に作者によるデビュー3作目として掲載された同名の読み切り作品であったが、読者人気を得たため連載化されたという経緯を持つ。2013年2月には掲載誌の『Fellows!』が『ハルタ』へ誌名変更し、刊行ペースも隔月から年10回刊へと上昇した。本作もこれに合わせて『ハルタ』へ移行したが、刊行ペース上昇後も『Fellows!』時代と変わらず隔月ペースで連載されているため、毎号掲載ではなく基本的に奇数月発売号に掲載されている。なお単行本では前述した読み切り版を第1話としている関係上『Fellows!』時代は掲載誌と単行本で話数表記に1話分ズレが生じていたが、『ハルタ』での初掲載号であるvolume2掲載話にて話数表記の調整が行なわれたため現在は表記ズレが無くなっている[注 1]

また2013年4月下旬より一部書店で開催された「電車で読めないマンガフェア」に本作が参加しており、スペシャル番外編として電車をテーマとした4ページの描き下ろし一コマ漫画が記載された巻四つ折りペーパーが第1巻の増刷分に付属した[6]。更に同年11月発売の『ハルタ』volume9には、同誌掲載作家21人が本作を題材に執筆した1ページのイラストもしくは漫画を収録した折込小冊子『坂本へ捧ぐ21の旋律』が付属している[注 2][7]。これらは2013年現在、いずれも単行本未収録である。

あらすじ[編集]

県立学文高校の1年2組、そこには入学早々学校中の注目を集める男がいた。彼の名は坂本。注目を集める要因は彼のその行動の美しさにあった。挙動は全てがスタイリッシュ&クーレストであり、何より彼の行動1つ1つには人を惹きつける「何か」があった。そんな完全無欠の学園生活を送る坂本を中心とする人情ギャグ漫画である。

登場人物[編集]

坂本
本作の主人公。下の名前は不詳。私立イノセンス学園出身。
メガネで七三分けの美少年。絵に描いたようなエリートで、学問・スポーツの成績どちらも優秀である。あまりにも様々な技能を兼ね備えるためこれといって目立つ特技はないが、例えば、裁縫ができる,筆記体が書ける,こちらを向いている生徒を透かして黒板の文字を板書する,(逆さに見ると正面から見た絵とは違う絵柄がでてくる)絵を描く,など洒落たものから超能力的な能力までたくさん備えている。動物が好きで、放課後に小鳥の様子を見に木の上の小屋に出向いたり、校庭に現れた犬を「ゲスト様」と呼んだりする。テストは毎回全て100点で、当然のごとく性知識が異常なほど豊富なようで保健のテストは120点を獲得している。
彼の最大の特徴は、その完璧なポテンシャルが生み出す「完全無欠の生活」であり、クラスメイトが仕掛ける罠という罠を華麗に回避することも造作ない。美男子すぎるために食堂のおばさんもデレデレになってしまうため、彼のアルバイト先で教育係を担当する松山は、そのカリスマっぷりを生かしてレジに彼を置くことで「坂本君効果」なるマダムを標的とした接客で普段混むことのない時間帯に満席にするという現象を引き起こした。そして、そのイケメンっぷりは不良グループの一人をBLに追い込むほどでもある。そんな彼には、不良に絡まれ酷い仕打ちを考えている人物達に対して「……下衆が」と言い放つ正義感と勇敢な心を持つ一面もある。
彼はあらゆる手段を使って人を改心させることを信条としており、それこそがこの作品の一番の本筋である。その手段というのが極めて個性的な「秘技」であり、これによって確実に対象を改心させることに成功している。このことは人間を真摯に見る目と解決の糸口を見出す驚異的な観察眼と読心術的なスキルに裏付けされている。
瀬良 裕也
1年2組のクラスメイト。ナルシストでオシャレに目がなく、ファッション雑誌に読者モデルとして載ることはあるがナルシスト故にそれを自慢しクラスの女子をウンザリさせている。お調子者でプライドを持ってはいるが薄っぺらく、少しの恐怖でそれは容易く崩れ去ってしまう性格。いつも注目を集める人気者の坂本をライバル視しているが、彼の完全無欠のポテンシャルを前にそのプライドはずたずたにされることとなった。しかし坂本に窮地を救われ、またその美しく戦う姿に見とれてしまい、後に「オモシロキャラ」として自分の人気の活路を見出した。
久保田 吉伸
1年2組のクラスメイト。天然パーマのチビで小太りのニキビ顔。不良たちにはパシリや財布代わりとして使われている。そんな生活を送っているのは「自分が弱いからだ」と言い訳し逃げていたが、坂本はこれを改心させ、久保田は自分の「誇り」が汚されるのが嫌だったと理解した。その一件の後は、天然パーマにストレートパーマーをかけている。話が進むにつれて勉強を坂本から教わるようになったり、8823の望む坂本とのタイマンを実現させるための挑発としてヤンキーグループの1年生2人に髪を切られた際に坂本がタイマンに向かうなど絆が深くなっている。
黒沼 あいな
1年2組のクラスメイト。クラスのアイドル的存在。坂本に対して恋愛感情を持っており、彼に積極的にアタックするものの落とせないでいる。性格は計算高く、またぶりっこであることからクラスの女子には好かれていなかったが、坂本の協力によってクラスメイトとの距離が縮まることとなった。その後も他の女子生徒同様坂本に恋心を抱いており、その恋愛スキルと驚異的な身体能力を使い坂本に近づくチャンスを作ろうと努力している。女子生徒らと打ち解けた後は推定握力チンパンジー級の300kgという馬鹿力をネタにいじられるようになっている。
クラスメイトのヤンキー3人組
1年2組のクラスメイト。うち、リーダー格のあつしはあっちゃんと呼ばれているが、他の2人の名前は一切不明。同じクラスで何かと目立つ坂本を標的にいじめを行おうとするもクールにかわされ続けた。その後は仲が良いのか悪いのかよく分からないスタンスで交流を持つことが多い。なお交流を持つようになったのがきっかけで禁煙するようになり、代わりに坂本の妙技を見るためにシャボン玉遊びをするようになった。
角田先生
風紀指導の教師。担当教科は保健体育。いつもこれ見よがしに遅刻ギリギリで登校する坂本を敵視している。しかし敵視すればするほど坂本の風紀の完璧さ、もとい器の大きさに感服させられている。角刈りで色黒のがっしりとした体躯だが、その角刈りの揃いぶりは坂本によって定規の代用を作成する際に利用された。
丸山
ヤンキーグループの一員で、1年生の教育係。「教育」と称し1年生を扱き使うため、同じヤンキーからは冷視されている。また王様精神が強い為に周りを見下す癖があり、2年生を仕切っている8823を良く思っていない。後輩をパシらせることによって快適に高校生活を過ごそうとしたが、坂本の「おもてなし」によって心を入れ替え、自ら進んで行動するようになった。しかしその後は坂本を見るたび、おもてなしの悪夢がよみがえり嘔吐感に苛まれることとなる。
8823(ハヤブサ先輩)
2年生。ヤンキーグループの一員でイケメンかつ頭も切れ人望も厚い上に喧嘩も強いまさに学文高校のトップに君臨する。同年代のヤンキーを総括しており、学文の後輩ヤンキーはピンチの時に彼を頼っている。また坂本並にイケメンなので女子からの注目も高い(当然の如く、坂本には及ばない)。丸山が坂本を怖がるようになったため、示しがつかないとして勝負を挑もうとした。しかし最終的には技量でも人間としても敗北。元々義理堅いため、後輩の失態を一緒になって謝りに行ったりする。

書誌情報[編集]

  1. 2013年1月25日初版初刷発行(1月15日発売)、ISBN 978-4-04-728633-7 - 読み切り「肩幅ひろし」収録。
  2. 2013年11月27日初版初刷発行(11月15日発売)、ISBN 978-4-04-729273-4

脚注[編集]

[ヘルプ]

注釈[編集]

  1. ^ 『Fellows!』volume26(最終号)に掲載されている話数は第5話(単行本では第6話)だが、『ハルタ』volume2掲載話は第7話となっている。
  2. ^ 表紙イラストを担当した本作の作者・佐野菜見を含めると22人が執筆している。また参加作家の内、福島聡のみ5ページ漫画での参加である。
  3. ^ 第1巻のみ「発行:エンターブレイン / 発売:角川グループパブリッシング」。

出典[編集]

外部リンク[編集]