凪のお暇

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凪のお暇
漫画
作者 コナリミサト
出版社 秋田書店
掲載誌 Eleganceイブ
Champion タップ!
レーベル A.L.C.・DX
発表号 Eleganceイブ:2016年8月号 - 連載中
Champion タップ!:2017年1月26日 - 2018年4月12日
発表期間 2016年6月25日 -
巻数 既刊5巻(2019年2月15日現在)
テレビドラマ
原作 コナリミサト
脚本 大島里美
演出 坪井敏雄、山本剛義、土井裕泰
制作 TBS
放送局 TBS系列
放送期間 2019年7月19日 -
話数
テンプレート - ノート
プロジェクト 漫画 テレビドラマ
ポータル 漫画 テレビドラマ

凪のお暇』(なぎのおいとま)は、コナリミサトによる日本漫画作品。『Eleganceイブ』(秋田書店)にて、2016年8月号から連載中。また、同社のWEBコミックサイト『Champion タップ!』にて、2017年1月26日から2018年4月12日まで番外編を連載。累計部数は200万部を突破している[1]。2019年7月19日からのTBSの「金曜ドラマ」でドラマ化が決定した[2]

あらすじ[編集]

節約が趣味の28歳OLの主人公・大島凪は、常に空気を読んで周囲に合わせて目立たず謙虚に振る舞い、くせ毛を時間をかけてストレートに整えるなど女子力の高い自分を作り上げていた。ある日、凪を蔑む同僚たちの陰口を知り、さらに隠れて交際している慎二が性行為目当ての旨を彼の同僚らに話しているのを目撃し、過呼吸で倒れる。以後、会社を辞め、家財を処分し都心から郊外へ転居、全ての人間関係を断ち切った凪は、ゼロから新しい生活を始める。

登場人物[編集]

大島 凪(おおしま なぎ)
主人公。28歳。三軒茶屋在住で経理部所属のOL。社内では空気を読んでばかりで思うように振る舞えない生活を送る。まっすぐストレートのロングヘアが特徴。しかし実はひどい縮毛で、毎朝1時間かけてストレートに整えている。
唯一の趣味は節約。心の支えは営業部のエースである我聞慎二と周囲に内緒で交際していることで、将来は慎二と結婚し勝ち組になることを夢見る。しかし慎二が、凪と会うのは性行為だけが目当てだと同僚に話しているのを目の当たりにしたことで、空気を読み続けたストレスにより過呼吸を発症し倒れる。
この事件を機に退職し、家財も人間関係もすべて断捨離して、三軒茶屋から立川市の六畳一間のアパートへ転居。アパートでは102号室に住んでいる。しかしOL時代よりも圧倒的に空気のおいしい生活に満足し、当面のあいだ無職期間を「お暇」と称して満喫することを決める。
空気を読み続けた従来の自分から変化を遂げる決意をし、会計間違いをした店員や、ハローワークで出会った坂本に声を掛けるなど、積極的に周囲と関わっていく。さらに自分に接触してきた慎二に対して決別を言い渡したり、再会した足立に意見を申す気丈な一面も見せるようになる。一方で唯一自分の母親にだけ空気を読んでいる会話をしている。
ゴンの穏やかさに惹かれて交際するが、あまりにも周囲に分け隔てのないゴンの姿に、自分が廃人になる危険性を感じ別れた。
スナックのママから店のボーイが辞めたばかりの穴埋めにスカウトされ、当面の間そこで働く。
我聞 慎二(がもん しんじ)
凪が勤めていた会社の営業部のエース社員で、経理部など他部署からも愛される会社中の人気者。28歳。相手が何を言われたいか、どんな態度で接して欲しいかを意図せずとも察することができる。ただし凪には通用しない。
実は凪の交際相手。まっすぐストレートの髪の女性が好みであったことから凪と交際する。しかし徐々に、自身と正反対で空気を読むことにいっぱいいっぱいになっている人間らしさや、早朝に起きて縮毛をストレートに整える健気な姿を目の当たりし、凪に心から惹かれるようになる。一方で心から惹かれるからこそモラハラのように高圧的な態度で凪に接し、結果、凪の退職や断捨離生活の原因となる。経理部から凪の新しい住所を聞きだしたことを機に、再び凪への接触を図る。
再会した凪に対して、髪型や暮らしぶりをディスリスペクトして決別を言い渡される。しかし実は今でも凪に執着し恋心を引きずっている。
堅実な公務員の父と美人で天然の母を持つ理想的な家庭の様子を見せ凪に憧れを抱かせるが、実は兄・慎一の中学受験失敗以来家庭は崩壊の一途で、父は四人の愛人や嫡出子がおり、母は整形依存症、さらに慎一は実家を避け音信不通となっている。それでも体裁を保とうとする両親に辟易している。
第5巻で市川から好意を寄せられるようになる。
安良城 ゴン(あらしろ ゴン[3]
アパートの103号室の住民。クラブイベントのオーガナイザーをしている。
長髪と顎髭、さらにタトゥーのある腕など堅気でない風貌から当初は凪に怖がられる。しかしゴンのベランダで熟したいたゴーヤの実の美味しさを凪が教えたところその優しい人柄を知ることとなり、以来隣人として交流が始まる。
自由気ままな生活を送る穏やかな性格の持ち主。目の前の人には優しく来るもの拒まずな性格から、男性からは居心地の良さを感じられ、女性からはよくモテる。やがて凪も心と体を許すようになる。
しかし距離感が普通以上に近く中毒性が高い優しさと、目の前にいない人間には約束を反故にするなど誠実ではなくなる姿から、エリィには「ダメ人間製造機」と称されている。
一方でゴン自身も、決して悪気がないのに交流した人物が軒並み廃人になってしまうことに虚無や悲哀を感じてきた。
慎二の指摘やうららの母の励ましにより廃人になる危険性に気づいた凪に「どんな味が食べられるか楽しみなちぎりパンのような人」「成人男性目線で見た妖艶で魅力的な女子中学生のような人」と喩えられ、別れを切り出される。初めて自身に関わっても廃人にならなかった凪の気丈さに惹かれて、初めて恋心を抱くようになる。
うらら
アパートの101号室の住民。小学5年生で猫のような女の子。家ではあやとりで遊んだり、母が買っておいてくれているビスケットを食べて過ごしている。
大人たちに対してクールだが、学校の友人らに対しては明るくひょうきんで流行に敏感な自分を演じている。
凪のもふもふのワンちゃんの様なくせ毛を気に入り、更に母子家庭で寂しい少女時代を送った凪に心配され様々な遊びを提案されたことから心を開く。
以後、学校の友人にも等身大の自分を見せるようになったほか、凪と一緒に節約料理や遊びに興じるようになる。
うららの母
うららの母親。夫とは死別し、女手ひとつでうららを育てている。仕事で多忙ゆえに自宅に不在がちになっているが、在宅時にはうららと一緒に遊ぶなど愛情を注いでいる。美人で謙虚な性格から、うららの学校の保護者らから会えばマウンティングされ陰で粗探しされているが、実はショッピングモール建設現場の職長でクレーン車の操縦をしており、うららからは誇られている。
アパートでは凪と最も年格好が似ているのもあって良き相談相手。節約料理を提案しあったり過去の恋愛遍歴を紹介しあったり、第5巻からは凪に運転を教えるようになる。
おばあさん
アパートの202号室の住民。凪の真上の部屋に暮らしている老女。凪がアパートの中で初めて知り合った住人。凪とは、ももひきの件をきっかけに親しくなる。自動販売機のおつりを探ったり、パン屋でパンの耳を恵んでもらうなど、貧しげな身なりや言動から近隣住民に「おつり漁りババア」と呼ばれている。しかし実際は自宅をホームシアター化させるほどの大の映画好きで、手作りの節約菓子とともに満喫している。
第2巻で、慎二が凪の転居先を訪ねた際には、凪が留守だったため、上映料金(白い恋人)を条件に自宅に招待する。
坂本 龍子(さかもと りょうこ)
凪がハローワークで知り合った女性。28歳。窓口の職員に高圧的に接せられていた姿を見かねた凪が声を掛ける。 
知り合ったばかりの凪に「前向きな気持ちになる石のブレスレット」を買わせようとする。勇気を振り絞って断った凪に絶縁されかけたが、その後涙ながらに謝罪と後悔の思いを述べ、以来、凪に頼まれ、そういった付き合いとは一線を引いた友人となる。以来節約料理の紹介や恋話などに興じるようになる。
成績優秀で育ち最高峰の大学を卒業したが、就職活動は上手くいかず、やっと入社した会社では高学歴をやっかまれて退職。以後は転職を繰り返して来た。
沖田
坂本の大学時代の先輩。合同企業説明会で坂本と再会する。
小倉
慎二の行きつけのスナックの店員。リセットする前の凪に似ている。
ママ
スナック「バブル」の店主。バブル時代を彷彿とさせる個性的な髪型が特徴。自転車で転倒して怪我を負い、店に駆け込んできた凪を助けた縁で知り合う。凪を見て勘が働き、店のボーイが辞めたばかりの穴埋めにスカウトする。凪や店員に対してはぶっきらぼうだが、根は親切で、凪の仕事の几帳面さを評価している。
桃園
スナック「バブル」の新規客。会話の内容が悪口ばかりで凪からは苦手視されるが、金払いは悪くないのでスナックのママから「桃ちゃん」と呼ばれ、気に入られている。
ロン
スナック「バブル」のホステス中国人。店ではキュートな愛されキャラで客に親しまれている。
日本のアニメーションを学びに来日、学校のクリエーター展で出展しているところをスナックのママに声をかけられ、学費目的で働き始める。
ジェーン[注 1]
スナック「バブル」のホステスのフィリピン人。話し言葉は関西弁
国の家族を支えるための出稼ぎ目的で来日。日本のお笑いが大好きで、全国津々浦々コントライブの追っかけをしている。
足立
凪の元同僚。大きな仕事で手柄を獲得し上司に気に入られているが、自身に与えられた雑務を凪に丸投げしてきた。仕事ができるサバサバした女と自負しているが、実は男性との縁がないことを気にし、周囲に内緒で肌の露出が多い服装で婚活パーティーに参加している。凪が退職後にたまたま坂本の誘いで参加した婚活パーティーで再会。その際にも在職中の凪の様子を坂本に面白おかしく暴露し、おとなしい性格を叱責するなどマウンティングするが、凪に意見される。
江口
凪の元同僚。「母が骨折」など嘘をつき凪に仕事を押し付け、飲み会に参加するなどしてきた。また、プライベートにおいても凪がおとなしいことにつけ入り、マウンティングしてきた。
織部
凪の元同僚。仕事においては自身の失敗を凪に被ってもらう一方で、足立・江口とのグループラインで、凪の様にはなりたくないと発言する。じゃんけんに負けて、凪が在職時に受け持っていた仕事を引き継ぐが、仕事量の多さや苦労を実感し、それらを顔に出さずにこなしていた凪を初めて見直すこととなる。
エリィ
ゴンの女友達でダンサー。ゴンの元彼女でもあり、凪に彼の中毒性を教え忠告する。
凪の母
会社勤めのころの凪を彷彿とさせるサラサラストレートヘアー。夫は凪の幼少期に蒸発し、現在はとうもろこし農業で働いている。体裁を気にする上に娘を思い通りに操ろうとする毒親で、凪からは疎遠にされている。凪が唯一逆らえない相手。いとこの結婚式に出席するために東京に行く旨を電話で凪に伝えており、娘に会えるのを楽しみにしている。
市川 円(いちかわ まどか)
慎二の部署に大阪から栄転して来た、慎二好みの外見の女子営業社員。25歳。かわいい容姿と八方美人な言動で多くの取引先を獲得してきた。一方で、周囲と円満な関係を築きたい本人の意図とは裏目に出て、現場の雰囲気を不穏にしたり同性を敵に回したりすることから、周囲から「空気クラッシャー」と称されてきた。自身についての悪い噂を一蹴して気に留めずに仕事ぶりを評価し、性格についても「八方ブスよりは良い」と評する慎二に好意を抱いていく。

書誌情報[編集]

受賞歴[編集]

  • 第8回ananマンガ大賞受賞[9]
  • 第11回マンガ大賞ノミネート作品第3位[10]
  • 宝島社『このマンガがすごい!2019』オンナ編第3位[11]
  • 宝島社『SPRiNG』カルチャーアワード2018マンガ部門大賞
  • 第22回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞[12]

テレビドラマ[編集]

凪のお暇
ジャンル 連続ドラマ
原作 コナリミサト
『凪のお暇』
脚本 大島里美
演出 坪井敏雄
山本剛義
土井裕泰
出演者 黒木華
高橋一生
中村倫也
市川実日子
瀧内公美
大塚千弘
藤本泉
水谷果穂
唐田えりか
中田クルミ
白鳥玉季
谷恭輔
田本清嵐
片平なぎさ
武田真治
吉田羊
三田佳子
音楽 パスカルズ
エンディング miwa 「リブート」
国・地域 日本の旗 日本
言語 日本語
製作
プロデューサー 中井芳彦
製作 TBS
放送
映像形式 文字多重放送
音声形式 ステレオ放送
放送国・地域 日本の旗 日本
放送期間 2019年7月19日 -
放送時間 金曜 22:00 - 22:54
放送枠 金曜ドラマ
放送分 54分
公式サイト

特記事項:
初回は15分拡大(22:00 - 23:09)。

2019年7月19日からTBS系「金曜ドラマ」で放送されている[1]。主演は黒木華[1]

キャスト[編集]

エレガンスパレス[編集]

KONARY[編集]

ゴンの仲間[編集]

  • エリィ - 水谷果穂
  • ノリ - 松永拓野
  • タカ - ディウフ・モクタール

スナック「バブル」[編集]

その他[編集]

スタッフ[編集]

放送日程[編集]

話数 放送日 サブタイトル[18] 演出 視聴率
第1話 7月19日 凪、恋と人生をリセットする 坪井敏雄 10.3%[19]
(視聴率はビデオリサーチ調べ、関東地区・世帯・リアルタイム)
TBS 金曜ドラマ
前番組 番組名 次番組
インハンド
(2019年4月12日 - 6月21日)
凪のお暇
(2019年7月19日 - )
-

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ Eleganceイブ誌上では当初ターシャとなっていたが、単行本では修正されている。また、Eleganceイブ2019年2月号でジェーンとなっている。

出典[編集]

  1. ^ a b c “凪のお暇:黒木華主演で7月に実写ドラマ化“人生リセット”描く人気マンガ”. まんたんウェブ (MANTAN). (2019年5月20日). https://mantan-web.jp/article/20190519dog00m200022000c.html 2019年5月20日閲覧。 
  2. ^ “黒木華『凪のお暇』連ドラ化で主演 “天パ”ヒロインに起用「明るく楽しく一生懸命頑張りたい」”. ORICON NEWS (oricon ME). (2019年5月20日). https://www.oricon.co.jp/news/2135715/full/ 2019年5月20日閲覧。 
  3. ^ 特設サイトより
  4. ^ 凪のお暇 第1巻”. 秋田書店. 2019年5月21日閲覧。
  5. ^ 凪のお暇 第2巻”. 秋田書店. 2019年5月21日閲覧。
  6. ^ 凪のお暇 第3巻”. 秋田書店. 2019年5月21日閲覧。
  7. ^ 凪のお暇 第4巻”. 秋田書店. 2019年5月21日閲覧。
  8. ^ 凪のお暇 第5巻”. 秋田書店. 2019年5月21日閲覧。
  9. ^ 第8回ananマンガ大賞はコナリミサト「凪のお暇」、断捨離女子を描くラブコメ”. コミックナタリー (2017年12月27日). 2018年8月31日閲覧。
  10. ^ 過去のマンガ大賞・ノミネート作品”. マンガ大賞. 2019年3月31日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年6月7日閲覧。
  11. ^ 【公式発表!!】『このマンガがすごい!』ランキングを一挙大公開!!”. このマンガがすごい!WEB. 2019年6月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年6月7日閲覧。
  12. ^ “第22回文化庁メディア芸術祭受賞作品発表” (プレスリリース), 文化庁, (2019年3月1日), http://www.bunka.go.jp/koho_hodo_oshirase/hodohappyo/__icsFiles/afieldfile/2019/02/26/a1413903_02.pdf 2019年6月7日閲覧。 
  13. ^ “中村倫也がドラマ「凪のお暇」で人たらしの隣人ゴン役、原作を読んで「ほっこり」”. 映画ナタリー (ナターシャ). (2019年6月14日). https://natalie.mu/eiga/news/335514 2019年6月14日閲覧。 
  14. ^ a b c “ドラマ「凪のお暇」市川実日子、吉田羊、片平なぎさら13人の追加キャスト発表”. 映画ナタリー (ナターシャ). (2019年6月21日). https://natalie.mu/eiga/news/336556 2019年6月21日閲覧。 
  15. ^ “高橋一生『凪のお暇』で黒木華の元カレ役 不器用な役柄に共感「人間味を感じて愛らしい」”. ORICON NEWS (oricon ME). (2019年6月7日). https://www.oricon.co.jp/news/2137069/full/ 2019年6月7日閲覧。 
  16. ^ “武田真治、スナックの“ママ”役に「思い切ったキャラクター」 15年ぶりTBS連ドラ出演”. ORICON NEWS (oricon ME). (2019年7月12日). https://www.oricon.co.jp/news/2139927/full/ 2019年7月12日閲覧。 
  17. ^ “黒木華主演ドラマ「凪のお暇」主題歌はmiwa「大人の女性の前向きな叫び」”. 音楽ナタリー (ナターシャ). (2019年6月26日). https://natalie.mu/music/news/337140 2019年6月26日閲覧。 
  18. ^ Paravi 凪のお暇
  19. ^ “黒木華「凪のお暇」天パー隠さない第1話10.3%”. 日刊スポーツ (日刊スポーツ新聞社). (2019年7月22日). https://www.nikkansports.com/entertainment/news/201907210001571.html 2019年7月22日閲覧。 

外部リンク[編集]