断捨離
断捨離(だんしゃり)とは、不要な物を減らし、生活に調和をもたらそうとする思想であり、やましたひでこ(山下英子)の著書において発表された。「断捨離[1]」「クラターコンサルタント[2]」は山下の登録商標である。
概要[編集]
断捨離は、「もったいない」という固定観念に凝り固まってしまった心を、ヨーガの行法である断行(だんぎょう)・捨行(しゃぎょう)・離行(りぎょう)を応用し、
- 断:入ってくるいらない物を断つ。
- 捨:家にずっとあるいらない物を捨てる。
- 離:物への執着から離れる。
として不要な物を断ち、捨てることで、物への執着から離れ、自身で作り出している重荷からの解放を図り、身軽で快適な生活と人生を手に入れることが目的である。ヨーガの行法が元になっている為、単なる片付けとは一線を引く。
著者であるやましたひでこ自身も、物を溜め込む母親に対して毒親視するような感情が、断捨離を行うことによって改善したと語っている[3][4][5][6]。また、著書群の説明において、以下のように語っている。
「日本では伝統的に「もったいない」という観念・考え方があるが(これはこれでひとつの考え方・価値観ではあるが)、この考え方が行き過ぎると物を捨てることができなくなり、やがてすでに使わなくなったモノ・将来も使うはずがないモノなどが家・部屋の中に次第に増えてゆき、やがては自分が快適に居るための空間までが圧迫され、狭くなり、また人は膨大なモノを扱うのに日々 膨大な時間や気力を奪われるようになってしまい、知らず知らずのうちに大きな重荷となっていて心身の健康を害するほどになってしまう。」
後に様々な著者によって、断捨離を扱った本が出版されるようになった。自分と物との関係だけでなく、仕事[7]と人間関係にも断捨離を実践することをすすめる書物[8][9]も出版されるようになった。断捨離は、「断・捨・離」として2010年の流行語にも選ばれ、近年では断捨離を実践する人を「ミニマリスト」と呼ぶことがあるが、著者のやましたひでこ自身は、断捨離とミニマリストを明確に区別している[10]。
脚注[編集]
- ^ 第4787094号
- ^ 第5007581号
- ^ 断捨離アドバンスプログラム 〜悩みの断捨離〜
- ^ 断捨離 | やましたひでこ公式サイト
- ^ 実家の片づけが「報復」に? 断捨離の生みの親の気づき 〈AERA〉|dot.ドット 朝日新聞出版 - AERA 2014年10月20日号より抜粋
- ^ 断捨離で「母の呪縛」を解く - 婦人公論.jp【別冊更新用】 - 婦人公論2013年4月10日号別冊
- ^ 田崎 (2010)
- ^ 向谷 (2011)
- ^ 婦人公論編 (2013)
- ^ “最小でも最大でもなく「最適」な量と関係で ~ダンシャリアンがミニマリストと違う理由(やましたひでこ) - 個人 - Yahoo!ニュース”. 2016年7月7日閲覧。
参考文献[編集]
- 鈴木淳子・川畑のぶこ『断捨離アンになろう! モノを捨てれば福がくる』ディスカヴァー・トゥエンティワン、2010年、ISBN 4887598874
- 田崎正巳『ビジネスパーソンのための断捨離思考のすすめ』同文館出版、2010年、ISBN 4495591517
- 婦人公論編『断捨離で「母の呪縛」を解く』2013年、4/10号
- 向谷匡史『50歳からの人断捨離』辰巳出版、2011年、ISBN 4777809722
- やましたひでこ『新・片づけ術「断捨離」』マガジンハウス、2009年、ISBN 4838720521
- やましたひでこ・中村究『断捨離 なぜ“捨てられない人”は「うつ」になりやすいのか?―モノ 人 執着 思い込み クセ』主婦の友社、2012年、ISBN 4072844284