新庄駅
新庄駅 | |
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西口(2010年10月) | |
しんじょう Shinjō | |
所在地 | 山形県新庄市多門町1-1 |
所属事業者 | 東日本旅客鉄道(JR東日本) |
電報略号 | シウ←シヨ |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 4面5線 |
乗車人員 -統計年度- |
991人/日(降車客含まず) -2021年- |
開業年月日 | 1903年(明治36年)6月11日 |
乗入路線 4 路線 | |
所属路線 | ■山形新幹線 |
キロ程 |
148.6km(福島起点) 東京から421.4 km |
◄大石田 (21.7 km) | |
所属路線 |
■奥羽本線 (当駅より舟形方は山形線) |
キロ程 | 148.6 km(福島起点) |
◄舟形 (8.3 km) (5.6 km) 泉田► | |
所属路線 | ■陸羽西線 |
キロ程 | 0.0 km(新庄起点) |
(7.5 km) 升形► | |
所属路線 | ■陸羽東線 |
キロ程 | 94.1 km(小牛田起点) |
◄南新庄 (4.9 km) | |
備考 |
直営駅(管理駅) みどりの窓口 有 |
新庄駅(しんじょうえき)は、山形県新庄市多門町(たもんまち)にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)の駅である。
乗り入れ路線
乗り入れている路線は、線路名称上は、当駅の所属線である[1]奥羽本線に、当駅を起点とする陸羽西線、当駅を終点とする陸羽東線を加えた3路線である。
当駅は奥羽本線上を走るミニ新幹線である山形新幹線の終着駅となっている。新幹線車両が走行できるようにするため、奥羽本線の福島駅 - 当駅間は新幹線と同じ軌間1,435 mmの標準軌に改軌されている[2]。このため、1,067 mmの狭軌である奥羽本線秋田駅方面および、他路線との直通運転はできない[2]。なお、標準軌化された奥羽本線山形駅方面には、在来線としての愛称として「山形線」がつけられている[2]。
歴史
- 1903年(明治36年)6月11日:国有鉄道奥羽南線(現在の奥羽本線)舟形 - 新庄間開通時に開業[1]。一般駅[1]。
- 1913年(大正2年)12月7日:酒田線(現在の陸羽西線)が古口駅まで開通[3]。
- 1915年(大正4年)11月1日:新庄線(現在の陸羽東線)が瀬見駅まで開通[4]。
- 1926年(大正15年)12月:駅舎改築[5]。
- 1961年(昭和36年)6月1日:駅舎改築[5]。
- 1963年(昭和38年)2月14日:跨線橋改築、供用開始[6]。
- 1968年(昭和43年)9月29日:みどりの窓口の営業を開始[5]。
- 1986年(昭和61年)
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化により、JR東日本の駅となる[1]。
- 1998年(平成10年)
- 1999年(平成11年)12月4日:山形新幹線山形 - 新庄間運行開始開業[9]。現在の駅舎も完成。
- 2014年(平成26年)8月23日:発車メロディに「新庄まつり囃子」を採用。
- 2017年(平成29年)5月31日:びゅうプラザの営業を終了。
- 2020年(令和2年)3月14日:新幹線eチケットサービス開始[10]。
- 2021年(令和3年)3月13日:タッチでGo!新幹線のサービスを開始[11]。
- 2022年(令和4年)5月14日:地域高規格道路新庄酒田道路を構成する高屋道路の(仮称)高屋トンネル建設関連工事に伴い、陸羽西線は列車運行休止・バス代行となる。代行バスは西口バスプールに発着[12]。
駅構造
軌間の異なる1・2番線(標準軌)と3・4番線(狭軌)が頭端式ホーム2面2線ずつで向き合い[2]、上下線直通可能な5番線(狭軌)は2・4番線の東側にあり、階段を使わずに各乗り場間の往来が可能[2]となっている。
直営駅。みどりの窓口、指定席券売機、新幹線用のモバイルSuica専用自動改札機がある。駅レンタカー設置。管理駅として、奥羽本線の大石田駅 - 及位駅間、陸羽東線の堺田駅 - 南新庄駅間、陸羽西線の升形駅 - 南野駅間の各駅を管理している。
駅東口駅前広場を除く構内東側の一帯は新庄運転区である。新庄運転区には蒸気機関車の転車台が使用可能な状態で残されており、陸羽東線にてSLの臨時運行が行われる年もある。また駅構内の南側が山形線、北側が奥羽本線、陸羽東線、陸羽西線車両の車庫になっており、そのうち北側にはレンガ造りの車庫がある。
かつては貨物も取り扱っており、駅西口北側に1面2線の貨物ホームや貨車仕分け線が広がっていた。そこでは有蓋車など奥羽本線を行き来する貨物列車が停車する風景がよく見られた。後述する「ゆめりあ」の一部やその後背地に広がる駐車場、鉄道弘済会の施設、広大な空き地などが貨物施設の遺構である。運賃表は現駅舎開業以降は独自のデザインであったが、2014年の運賃改定時にJR東日本標準のデザインに変更された。
当駅は最上地方各市町村の共同出資の交流拠点ともなっており、「ゆめりあ」という愛称がある[13]。"夢"と"エリア"を組み合わせた造語である[13]。館内には案内所、物産館、イベントスペースなどが備えられ、東口に向かう連絡通路は、ギャラリースペースとなっている。
のりば
番線 | 路線 | 方向 | 行先 |
---|---|---|---|
標準軌 | |||
1 | ■山形新幹線 | 上り | 山形・福島・東京方面 |
2 | ■山形線 | ||
狭軌 | |||
3・4 | ■奥羽本線 | 下り | 真室川・湯沢・横手・大曲・秋田方面 |
5 | ■陸羽東線 | 上り | 鳴子温泉・古川方面 |
- 陸羽西線は列車休止(バス代行輸送)中。休止前は3番線(一部は5番線)に発着していた。
(出典:JR東日本:駅構内図)
-
1・2番線ホーム
-
3 - 5番線ホーム
-
改札
駅弁
主な駅弁は下記の通り[14]。
- 最上のとりもつ弁当
- 牛肉どまん中
- 牛肉どまん中(みそ)
ただし、JTB時刻表 2022年3月号には新庄駅の駅弁の掲載は無い。
利用状況
JR東日本によると、2021年度(令和3年度)の1日平均乗車人員は991人である[利用客数 1]。
2000年度(平成12年度)以降の推移は以下のとおりである。
乗車人員推移 | ||
---|---|---|
年度 | 1日平均 乗車人員 |
出典 |
2000年(平成12年) | 2,373 | [利用客数 2] |
2001年(平成13年) | 2,345 | [利用客数 3] |
2002年(平成14年) | 2,290 | [利用客数 4] |
2003年(平成15年) | 2,213 | [利用客数 5] |
2004年(平成16年) | 2,044 | [利用客数 6] |
2005年(平成17年) | 1,960 | [利用客数 7] |
2006年(平成18年) | 1,881 | [利用客数 8] |
2007年(平成19年) | 1,810 | [利用客数 9] |
2008年(平成20年) | 1,752 | [利用客数 10] |
2009年(平成21年) | 1,679 | [利用客数 11] |
2010年(平成22年) | 1,593 | [利用客数 12] |
2011年(平成23年) | 1,508 | [利用客数 13] |
2012年(平成24年) | 1,582 | [利用客数 14] |
2013年(平成25年) | 1,605 | [利用客数 15] |
2014年(平成26年) | 1,513 | [利用客数 16] |
2015年(平成27年) | 1,481 | [利用客数 17] |
2016年(平成28年) | 1,476 | [利用客数 18] |
2017年(平成29年) | 1,448 | [利用客数 19] |
2018年(平成30年) | 1,393 | [利用客数 20] |
2019年(令和元年) | 1,372 | [利用客数 21] |
2020年(令和 | 2年)888 | [利用客数 22] |
2021年(令和 | 3年)991 | [利用客数 1] |
駅周辺
西口が中心部に出る玄関口である。西口には山交バスののりばがある。ロータリーにはカラクリ時計が設置されている[13]。
一方東口は国道13号に面している。東口にはパークアンドライドを図り1,000台の無料駐車場が用意されている。観光バスののりばがある。駅前は公園として整備され、「最上中央公園(かむてん広場)」と呼ばれている。
バス路線
- 山交バス - 金山・鳥越・仙台(特急48ライナー)・東京(TOKYOサンライズ号)方面
- 新庄市営バス(かむてん号) - 土内・芦沢方面
- 鮭川村営バス - 羽根沢温泉方面
- 大蔵村営バス - 肘折温泉方面
その他
- 「未来的なデザインの駅舎」として、2002年(平成14年)に東北の駅百選に選定されている。また、2000年(平成12年)にも鉄道建築協会の選定する鉄道建築協会賞のうち鉄道局長賞を受賞している[15]。
- 3、4番線の北側にホーム跡が残っている。陸羽西線は、それを避けるように通る。2度ポイントを渡る。(1970年代に走っていた仙台発(新庄・余目経由)羽後本荘行『急行もがみ』は、仙台発(鳴子・湯沢・秋田経由)青森行『千秋1号』と併結運転され新庄で分割されていたが、新庄駅ではまずホームに進入し切り放し後、もがみ号は陸羽西線用のホームに移動してから出発していた。)
隣の駅
※■山形新幹線「つばさ」の隣の駅の停車駅は各路線記事もしくは各列車記事を参照のこと。
- 東日本旅客鉄道(JR東日本)
- ■奥羽本線(山形方面)
- ■山形新幹線「つばさ」発着駅(ただし、新幹線ホームを使用)
- ■奥羽本線(秋田方面)
- 新庄駅 - 泉田駅
- ■陸羽西線
- ■陸羽東線
- 臨時快速「湯けむり号」発着駅
- 南新庄駅 - 新庄駅
脚注
記事本文
- ^ a b c d e 石野 1998, p. 531.
- ^ a b c d e 『鉄道ジャーナル』通巻653号 pp.26-27
- ^ 石野 1998, p. 572.
- ^ 石野 1998, p. 571.
- ^ a b c 朝日 2013, p. 10.
- ^ 『完工』昭和38年2月17日読売新聞山形読売
- ^ 『秋鉄局展開、秋田・山形両県の5駅に、ハンバーガー店-日食からノウハウ』昭和61年12月16日日本経済新聞地方経済面東北A
- ^ 電気車研究会『鉄道ピクトリアル』通巻664号 P121
- ^ "山形新幹線「つばさ」の新庄開業等について" (Press release). 東日本旅客鉄道. 30 July 1999. 2020年11月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年11月13日閲覧。
- ^ "「新幹線eチケットサービス」が始まります!" (PDF) (Press release). 東日本旅客鉄道、北海道旅客鉄道、西日本旅客鉄道. 4 February 2020. 2020年2月26日時点のオリジナル (PDF)よりアーカイブ。2020年5月25日閲覧。
- ^ "タッチでGo!新幹線 サービスエリア拡大について" (PDF) (Press release). 東日本旅客鉄道. 12 November 2020. 2020年11月13日時点のオリジナル (PDF)よりアーカイブ。2020年11月13日閲覧。
- ^ "国土交通省による「(仮称)高屋トンネル」の施工に伴う陸羽西線全線の運転取りやめとバスによる代行輸送のお知らせ" (PDF) (Press release). JR東日本仙台支社. 24 March 2022. 2022年5月13日閲覧。
- ^ a b c 朝日 2013, p. 8.
- ^ 『JR時刻表』2015年7月号、交通新聞社、2015年、653頁。
- ^ “新庄駅が鉄道局長賞”. 交通新聞 (交通新聞社): p. 2. (2000年10月27日)
利用状況
- ^ a b “各駅の乗車人員(2021年度)”. 東日本旅客鉄道. 2021年8月10日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2000年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月17日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2001年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月17日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2002年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月17日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2003年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月17日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2004年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月17日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2005年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月17日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2006年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月17日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2007年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月17日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2008年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月17日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2009年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月17日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2010年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月17日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2011年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月17日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2012年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月17日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2013年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月17日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2014年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月17日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2015年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月17日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2016年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月17日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2017年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月17日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2018年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年7月16日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2019年度)”. 東日本旅客鉄道. 2020年7月12日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2020年度)”. 東日本旅客鉄道. 2021年7月27日閲覧。
参考文献
- 植村誠、山井美希(写真)「山形秋田県境の奥羽本線」『鉄道ジャーナル』第55巻第3号(通巻653号)、成美堂出版、2021年3月1日、26-33頁、ISSN 0288-2337。
- 石野哲(編)『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 Ⅱ』(初版)JTB、1998年10月1日。ISBN 978-4-533-02980-6。
- 『週刊 JR全駅・全車両基地』 56号 新庄駅・気仙沼駅・鳴子温泉駅ほか80駅、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2013年9月15日。
関連項目
- 日本の鉄道駅一覧
- 新潟交通キ100形貨車 - 国鉄時代当駅の常備だった車両が新潟交通に譲渡されたもの。
外部リンク
- JR東日本 新庄駅
- 最上広域交流センター ゆめりあ - 最上エコポリスオフィシャルサイト