丸川珠代
丸川 珠代 まるかわ たまよ | |
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2013年7月10日(42歳) | |
生年月日 | 1971年1月19日(53歳) |
出生地 | 日本 兵庫県神戸市 |
出身校 | 東京大学経済学部経営学科 |
前職 | テレビ朝日アナウンサー |
所属政党 | 自由民主党(細田派) |
称号 | 学士(経済学・東京大学・1993年) |
配偶者 | 大塚拓(衆議院議員) |
公式サイト | 丸川珠代オフィシャルサイト |
選挙区 | 東京都選挙区 |
当選回数 | 3回 |
在任期間 | 2007年7月29日 - 現職 |
内閣 | 第3次安倍第2次改造内閣 |
在任期間 | 2016年8月3日 - 2017年8月3日 |
内閣 | 第3次安倍第1次改造内閣 |
在任期間 | 2015年10月7日 - 2016年8月3日 |
まるかわ たまよ 丸川 珠代 | |
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プロフィール | |
本名 | 大塚 珠代 |
国籍 | 日本 |
勤務局 | テレビ朝日 |
活動期間 | 1993年 - 2007年 |
ジャンル | バラエティ、報道番組ほか |
出演番組・活動 | |
出演経歴 | 『ビートたけしのTVタックル』 |
丸川 珠代(まるかわ たまよ、1971年〈昭和46年〉1月19日 - )は、日本の政治家、元テレビ朝日アナウンサー。自由民主党所属の参議院議員(3期)、自由民主党広報本部長、参議院北朝鮮による拉致問題等に関する特別委員長。丸川(まるかわ)は旧姓であり、本名(戸籍記載の氏名)は大塚 珠代(おおつか たまよ)。
第3次安倍第2次改造内閣で国務大臣(東京オリンピック・パラリンピック競技大会担当)、第3次安倍第1次改造内閣で環境大臣(第22代)及び内閣府特命担当大臣(原子力防災)を務めたほか、厚生労働大臣政務官(第2次安倍内閣)、参議院厚生労働委員長等を歴任した。 夫は自由民主党衆議院議員の大塚拓。
来歴
1971年1月19日、兵庫県神戸市生まれ(現住所は東京都港区白金6丁目[1])。神戸大学教育学部附属住吉中学校、大阪教育大学教育学部附属高等学校池田校舎、東京大学経済学部経営学科卒業。1993年4月、テレビ朝日に入社し、同局アナウンサー。2003年6月から2004年5月まで、ニューヨーク支局に駐在していた。2007年5月15日、テレビ朝日を退職した。
2007年、第21回参議院議員通常選挙に東京都選挙区(定数5)から自由民主党公認で出馬し、得票数4位で初当選した[2][3]。安倍晋三首相から直々に出馬要請を受け、平沢勝栄衆議院議員を選挙対策本部長に迎えたが、知名度の低さにより苦戦を強いられた[3][4]。さらに、新人の丸川が当選した一方、3選を目指した自民党公認の保坂三蔵が次点で落選したため、当選後の恒例である万歳三唱を省略した[3]。また、選挙戦では幸福の科学からも支援を受けていた[5]。当選後の2007年7月より自由民主党女性局長。2008年6月16日、明治神宮で、同じ自民党に所属する大塚拓衆議院議員と挙式した[6]。6月20日、夫婦揃って清和政策研究会に入会した[要出典]。
2012年12月の第46回衆議院議員総選挙後に発足した第2次安倍内閣で厚生労働大臣政務官に任命された。2013年の第23回参議院議員通常選挙では、自民党公認で東京都選挙区(定数5)から出馬し、公明党代表の山口那津男を上回る得票数トップで再選された[7]。2014年9月、参議院厚生労働委員長に就任。
2015年、第3次安倍第1次改造内閣で環境大臣及び内閣府特命担当大臣(原子力防災)に任命され、初入閣した[8][9]。2016年8月、内閣改造により環境相・原子力防災担当相を退任し、第3次安倍第2次改造内閣では東京オリンピック競技大会・東京パラリンピック競技大会担当国務大臣に横滑りした[10]。2017年8月、退任。
2020年9月、菅義偉新総裁の下で自由民主党広報本部長に就任[11]。
政策・主張
- 2019年10月に予定されている消費税の10%への引き上げについて「法律に従い、引き上げるべきだ」と回答している[12]。
- 憲法改正の発議の要件である「衆参両院でそれぞれ3分の2以上の賛成」について定めた96条を含めた、日本国憲法の改正、集団的自衛権の行使を禁じた内閣法制局の憲法解釈の見直しに賛成[13]。
- 日本の核武装について「今後の国際情勢によっては検討すべき」としている[13]。
- 日米安保体制はもっと強化すべきであるとする[14]。
- 沖縄県宜野湾市の普天間飛行場の移設先について「名護市辺野古へ移設すべき」としている[13]。
- 首相や閣僚の靖国神社への参拝に賛成[13]。
- 村山談話、河野談話の見直しについて、見直すべきか否かは「分からない」としている[13]。
- 企業側が金銭を払えば労働者を解雇しやすくする、解雇規制の緩和に反対[13]。
- 死刑制度に賛成[13]。
- 女性天皇、女系天皇、女性宮家の創設などについてはすべて「反対」[14]。
人物
- クイズプレゼンバラエティー Qさま!!(2007年5月21日放送)では丸川も出演者の一人だったが、参院選出馬が報じられた後だったため、オンエアでは丸川が映っているシーンはカットされていた[15]。
- 丸川を含む参議院自民党の議員の議会におけるヤジがたびたびメディアで報じられ、伊吹文明から苦言を呈された[16]。
- 2010年3月25日、参議院厚生労働委員会で与党・民主党鳩山由紀夫内閣の主導により平成二十二年度等における子ども手当の支給に関する法律案が強行採決された際、厚生労働委員長の柳田稔に対し「この愚か者めが!」「このくだらん選択をしたバカ者どもを絶対忘れん!」と委員会室で絶叫した[17]。自民党は同年5月20日、「この愚か者めが」をデザインしたTシャツを発売した[18]。
- 2010年5月21日、民主党政権下で野党議員として参議院本会議において鳩山由紀夫内閣総理大臣(当時)に対して「ルーピー」と野次を飛ばした[19]。
- 参院議員在職中の2012年6月26日に第1子の長男を出産した[20]。
- 自民党は2014年から「120万党員獲得運動」を始め、所属全議員に新規と継続を合わせた党員を1千人以上集めるよう指示し、達成しなければ不足1人につき2千円の罰金を命じていたが、丸川は2016年2人の獲得に留まった[21]。
不祥事
選挙権がないまま参院選に立候補
2007年7月16日、期日前投票をするために新宿区役所を訪れたが、丸川は選挙人名簿に登録されておらず、同区における選挙権を有していなかった。さらに、2004年にアメリカ合衆国から帰国して以来、6回の国政・地方選挙でまったく投票に行っていなかった。さらに住民税の未納疑惑も取り沙汰されたが、丸川事務所によれば給与支払者(テレビ朝日)から特別徴収はされており、居住の実態があるため、住民税は新宿区に納付されていた[22]。
人材派遣会社広告記事への登場
2013年2月25日付の日本経済新聞に掲載された人材派遣会社ヒューマントラストの広告に、厚生労働大臣政務官在任中ながら登場した(広告の内容は丸川・阪本美貴子ヒューマントラスト社長の対談)。その広告において「日雇い派遣の原則禁止は見直すべき」と発言し、3月15日の衆議院厚生労働委員会で「見直しは省の見解」と答弁したが、禁止規定自体が2012年10月に労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の就業条件の整備等に関する法律で施行されたばかりであり、厚労省内でも具体的な検討はなされていなかった。丸川のこれらの発言に対し、民主党議員が「厚生労働省の公式見解か」「自民党も禁止に賛成したのにおかしい」と追及し、丸川も「個人的見解。議論をしてほしいというのが厚労省としての見解」と述べ、発言を事実上撤回した[23]。3月28日の参議院厚生労働委員会で、「以後は誤解を招くことのないようにしたい」「派遣労働者に失礼に当たる点があると認識している」と陳謝した[24]。この問題を受け、厚生労働委員会は理事会で、丸川に答弁をさせない「謹慎扱い」を全会一致で決定した[25]。6月25日、民主・社民・みんな3党が提出した丸川政務官に対する問責決議が、日本共産党も加わった4党の賛成多数により可決された[26]。
福島第一原発事故後の除染等の長期目標に関する失言
環境相在任中の2016年2月7日、長野県松本市で行った講演において、東京電力福島第一原発事故後に当時の細野豪志環境大臣の下で定められた除染の長期目標について、「『反放射能派』と言うと変ですが、どれだけ(線量を)下げても心配だという人は世の中にいる。そういう人たちが騒いだ中で、何の科学的根拠もなく時の環境相が決めた」と発言した[27]。この発言は、原発事故が発生した当時の内閣官房長官だった枝野幸男や、福島4区選出の衆議院議員である小熊慎司、南相馬市長の桜井勝延らの批判を受け[28]、衆議院予算委員会で当の細野豪志から追及を受けた際は発言の撤回を拒否していた[28] が、2月12日に開いた緊急の記者会見で「(原発事故被災者に)心からおわび申し上げる」と述べ、撤回した[27]。発言は撤回する一方で、「福島のみなさまの思いに応えることが大事だ。引き続き職責を果たしてまいりたい」と述べ、閣僚辞任は否定した[27]。なお除染等の長期目標である「年間1mSv以下」の数値は、人工放射線による一般人の年間追加被曝限度を「1mSv/年」とした国際放射線防護委員会(ICRP)の勧告に基づいて定められたものである[27]。
事実誤認発言
2015年7月13日、自民党のネット番組「平和安全法制のナゼ?ナニ?ドウシテ?」で「ピースボートに乗った民主党の辻元清美が自衛隊に守ってもらった」と発言。辻元から「乗船もしていないし、指示もしていない」と抗議を受け、謝罪に追い込まれた[29]。
所属団体・議員連盟
- 日本会議国会議員懇談会
- 神道政治連盟国会議員懇談会
- 創生「日本」(事務局次長)
- 自由民主党中央政治大学院(副学院長)
- 速やかな政策実現を求める有志議員の会
- 外国人材交流推進議員連盟
- 日本の水源林を守る議員勉強会
- 社会保険庁ヤミ専従問題対策プロジェクトチーム
- マルチ商法による被害者を救済する会
- 政権構想会議
- 北朝鮮外交を慎重に進める会
- 年金制度を抜本的に考える会
- 正しい公務員制度改革を実現する会
- 生活安心保障研究会
- 資産効果で国民を豊にする議員連盟
- 消費者教育に関するワーキングチーム
- 振り込め詐欺撲滅ワーキングチーム
- これからの地域福祉のあり方に関する研究会
支援団体
- 全国たばこ販売政治連盟(組織推薦候補者)[30]
- 神道政治連盟[31]
アナウンサー時代の出演番組
- Matthew's Best Hit TV+(準レギュラー、複数コーナー司会担当)
- CNNヘッドライン
- やじうま6
- ニュースステーション
- ビートたけしのTVタックル
- あまから問答
- スーパーJチャンネルANN(『ザ・激戦区!』のレポーター)
- 朝まで生テレビ!(進行)
- 内村プロデュース(クイズの出題者・学生時代の水着姿を出題映像として放映される)
- サンデースクランブル
- 速報!甲子園への道(テレビ朝日入社前の頃、朝日放送制作版に出演)
- ANNニュース(平日昼)
- ALWAYS' MUSIC(BS朝日)
- News Access(BS朝日、不定期)
- 全米・全英オープンゴルフ中継
- ロンドンハーツ
- わらいのじかん
- 年中夢中コンビニ宴ス
- とんねるずのスポーツ王は俺だ!
- 極楽とんぼのとび蹴りゴッデス
同期アナウンサー
脚注
- ^ “自由民主党東京都支部連合会 政治資金収支報告書(平成30年分定期公表)” (PDF). 東京都選挙管理委員会 (2019年11月20日). 2019年12月2日閲覧。
- ^ “東京選挙区、元アナウンサーの自民・丸川氏が初当選”. 読売新聞. (2007年7月29日) 2017年1月2日閲覧。
- ^ a b c “丸川珠代氏当選も笑顔なし万歳も自粛”. 朝日新聞. (2007年7月30日) 2017年1月2日閲覧。
- ^ “丸川氏が最下位当選お願い「5番目でも」”. 朝日新聞. (2007年7月13日) 2017年1月2日閲覧。
- ^ “政界めざす「幸福の科学」が森田健作らを支援”. FACTA online. ファクタ出版. 2015年11月27日閲覧。
- ^ “丸川珠代「KY婚」に小泉“下ネタ”ジョークも 会期中、宮城内陸地震直後なのに…”. 夕刊フジ. (2008年6月17日) 2008年6月17日閲覧。
- ^ “自民・丸川氏が再選、公明・山口氏は3選”. 読売新聞. (2012年6月27日) 2012年6月27日閲覧。
- ^ “安倍首相「未来へ挑戦する内閣」 1億総活躍で行程表も策定 「少子高齢化…課題にチャレンジする」”. 産経新聞. (2015年10月7日) 2017年1月2日閲覧。
- ^ “第3次安倍改造内閣の閣僚名簿発表 初入閣・留任が9人ずつ”. 日本経済新聞. (2015年10月7日) 2017年1月2日閲覧。
- ^ “内閣改造:五輪担当相に丸川環境相 顔ぶれ固まる ”. 毎日新聞. (2016年8月3日) 2017年1月2日閲覧。
- ^ “菅自民執行部が発足 総裁選で支持受けた5派閥に5ポスト”. 毎日新聞. (2020年9月15日) 2020年9月22日閲覧。
- ^ “2019参院選 自民 東京 丸川珠代”. 毎日新聞 (毎日新聞社) 2019年7月18日閲覧。
- ^ a b c d e f g “2013 参院選 選挙区 東京 丸川 珠代”. 毎日新聞 2017年1月2日閲覧。
- ^ a b “朝日・東大谷口研究室共同調査”. 朝日新聞 (2019年). 2019年7月8日閲覧。
- ^ “丸川出馬でテレ朝社長困惑「個人的感想いっぱいある」”. 夕刊フジ. (2007年5月23日) 2015年11月27日閲覧。
- ^ “菅首相が閉口する“ヤジ将軍”ウラに控えるのはあの元首相”. 週刊文春WEB. 文藝春秋 (2010年12月16日). 2015年5月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年11月27日閲覧。
- ^ “内閣改造 丸川珠代大臣「愚か者め」女王様キャラに注目”. 週刊朝日. 朝日新聞社 (2015年10月14日). 2017年1月2日閲覧。
- ^ “丸川氏の「この愚か者めが」Tシャツ試作品完成”. スポーツ報知. オリジナルの2010年5月22日時点におけるアーカイブ。 2010年5月21日閲覧。
- ^ “首相に「ルーピー」のヤジは自民・丸川珠代氏 与党から「失礼だ」「出て行け」の声も”. 産経新聞. (2010年5月21日). オリジナルの2010年5月24日時点におけるアーカイブ。 2015年11月27日閲覧。
- ^ “丸川珠代議員が第1子の男児出産”. 日刊スポーツ. (2012年6月27日). オリジナルの2012年6月29日時点におけるアーカイブ。 2012年6月27日閲覧。
- ^ 丸川珠代氏わずか2人! 昨年の党員獲得数、産経ニュース、2017年7月8日
- ^ “丸川氏仰天!選挙権がなかった”. 朝日新聞. (2007年7月17日) 2015年11月27日閲覧。
- ^ “派遣会社の広告に登場した丸川政務官 国会でもデタラメ答弁”. しんぶん赤旗. (2013年3月17日) 2017年1月2日閲覧。
- ^ “日雇い派遣禁止見直し発言 丸川氏が陳謝 政務官の資格問われる問題”. しんぶん赤旗. (2013年3月29日) 2017年1月2日閲覧。
- ^ “「日雇い派遣原則禁止の見直し」公言 丸川珠代政務官を「謹慎扱い」 自民含め全会一致”. しんぶん赤旗. (2013年5月25日) 2017年1月2日閲覧。
- ^ “丸川政務官の問責可決=参院厚労委”. 時事通信. (2013年6月25日) 2013年7月8日閲覧。[リンク切れ]
- ^ a b c d “丸川環境相「根拠ない」撤回/年間1ミリシーベルト基準めぐる発言”. しんぶん赤旗. (2016年2月13日) 2017年1月3日閲覧。
- ^ a b “丸川氏「除染の目標、何の根拠もなく決めた」 これが環境相の発言か”. 毎日新聞. (2016年2月24日) 2017年1月2日閲覧。
- ^ “自民・丸川参院議員が民主・辻元衆院議員に謝罪”. エコノミックニュース. (2015年7月15日) 2020年9月23日閲覧。
- ^ “2019年6月号”. 全国たばこ新聞 (全国たばこ販売協同組合連合会). (2019年5月27日) 2019年6月30日閲覧。
- ^ “応援しています!”. 神道政治連盟. 2019年7月7日閲覧。
関連項目
外部リンク
- 丸川珠代オフィシャルサイト
- 丸川珠代 (marukawatamayo) - Facebook
- 丸川珠代 (@marukawatamayo) - X(旧Twitter)
- ウィキメディア・コモンズには、丸川珠代に関するカテゴリがあります。
公職 | ||
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先代 遠藤利明 |
国務大臣(東京オリンピック・パラリンピック競技大会担当) 第2代:2016年 - 2017年 |
次代 鈴木俊一 |
先代 望月義夫 |
環境大臣 第22代:2015年 - 2016年 |
次代 山本公一 |
先代 望月義夫 |
内閣府特命担当大臣(原子力防災) 第6代:2015年 - 2016年 |
次代 山本公一 |
先代 糸川正晃 梅村聡 |
厚生労働大臣政務官 渡嘉敷奈緒美と共同 2012年 - 2013年 |
次代 高鳥修一 赤石清美 |
議会 | ||
先代 山谷えり子 |
参議院北朝鮮による拉致問題等に関する特別委員長 2019年 - |
次代 現職 |
先代 石井みどり |
参議院厚生労働委員長 2014年 - 2016年 |
次代 三原じゅん子 |
その他の役職 | ||
先代 (創設) |
関東広域圏キー局 地上デジタル放送 推進大使テレビ朝日担当 初代:2004年 - 2007年 |
次代 野村真季 |