ジャパンコンソーシアム
ジャパンコンソーシアム(Japan Consortium 略称:JC)は、オリンピック、ワールドカップサッカーにおいて、日本の放送機関であるNHKと民間放送がその枠組みを超えて共同制作する放送機構のこと。NHKと日本民間放送連盟加盟各社で構成されており、一部の後発局やコミュニティ放送は参加していない。通常J-WAVEをネットしているコミュニティ放送局でも、中継の間は別番組に差し替えている。なお五輪時の映像はオリンピック放送(OBS)が配信する。
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[編集] 設立の背景
1952年ヘルシンキオリンピックなど、以前から夏季オリンピックはNHKと民間放送が共同中継[1]していたが、1976年に「ジャパンプール」としてNHKと民間放送が系列の枠組みを超えて日本国内における夏季オリンピックの中継放映(放送)権を獲得した。
その後1998年の長野大会から冬季オリンピック、2002年の日韓大会からワールドカップ・サッカーもそれまでのNHKによる独占中継からジャパンコンソーシアムによる共同放送へ移行した。この背景には現地のスタッフ不足を補完する目的のほか、近年の放映権料高騰がある。
なお、ラジオの冬季オリンピック中継は前述の長野大会を除き現在もNHKが独占中継[2]しており、実況もすべてNHKのアナウンサーが担当している。テレビ中継とは異なり各競技ごとの解説者を置かない場合もあり、この場合はアナウンサーが競技の解説も兼務する。2006年トリノ大会では、一部テレビの実況音源を2次利用していた。放送は東京のラジオセンター131スタジオと現地を直接結んで行われる。
NHKラジオ第1放送でのサッカーW杯中継はジャパンコンソーシアムの中継を受けず、NHKが独自に制作。東京の131スタジオで現地の国際映像を見ながら、アナウンサーと解説者が実況する。
[編集] 放映権料
| 大会 | 放映権料 | 取得者 | |
|---|---|---|---|
| 1960年 | ローマオリンピック | 5万ドル(1800万円) | NHK |
| 1964年 | 東京オリンピック | 50万ドル(1.8億円) | |
| 1968年 | メキシコシティオリンピック | 60万ドル(2.2億円) | |
| 1972年 | ミュンヘンオリンピック | 105万ドル(3.8億円) | |
| 1976年 | モントリオールオリンピック | 130万ドル(3.9億円) | ジャパンプール |
| 1980年 | モスクワオリンピック | 850万ドル(18.7億円) | テレビ朝日 |
| 1984年 | ロサンゼルスオリンピック | 1850万ドル(46.3億円) | ジャパンプール |
| 1988年 | ソウルオリンピック | 5000万ドル(77.5億円) | |
| 1992年 | バルセロナオリンピック | 5750万ドル(88億円) | ジャパンコンソーシアム |
| 1996年 | アトランタオリンピック | 9950万ドル(104.5億円) | |
| 2000年 | シドニーオリンピック | 1億3500万ドル(142.7億円) | |
| 2004年 | アテネオリンピック | 1億5500万ドル(170.5億円) | |
| 2008年 | 北京オリンピック | 1億8000万ドル(198億円) | |
| 2010年(冬期) | バンクーバーオリンピック | 325億円(日本円建て) | |
| 2012年 | ロンドンオリンピック |
オリンピックの放映権は、国際オリンピック委員会が日本向けの販売を電通に委託しているため、電通から購入している。かつては2000年のシドニーオリンピックから2008年の北京オリンピックまでの冬期オリンピックを含む5大会分を一括で購入しており、5億4550万ドル(当時のレートで約650億円)であった。
なお放映権料の負担割合は、1976年のモントリオールオリンピックではNHKが86.7%、日本民間放送連盟が13.3%で、1988年のソウルオリンピック・1992年のバルセロナオリンピックではNHKが80%、日本民間放送連盟が20%[4]。また2004年のアテネオリンピックではNHKが75%、日本民間放送連盟が25%であった。しかし一連のNHKの不祥事を理由としたNHK受信料不払い世帯の増加による減収と、以前からNHKの負担割合が大きすぎるのではないかとの議論があったことから、2006年のトリノオリンピック以降はNHKが70%、日本民間放送連盟が30%となっている。
| 大会 | 放映権料(日本円換算) | 取得者 | |
|---|---|---|---|
| 1974年 | 西ドイツ大会 | 940万円 | 東京12チャンネル(現テレビ東京) |
| 1990年 | イタリア大会 | 6億円 | NHK |
| 1994年 | アメリカ大会 | 6億円 | |
| 1998年 | フランス大会 | 6億円 | |
| 2002年 | 日韓大会 | 65億円 | ジャパンコンソーシアム |
| 2006年 | ドイツ大会 | 160億円 | |
| 2010年 | 南アフリカ大会 | 200億円 |
ワールドカップの放映権は、国際サッカー連盟がアジア地域向けの放映権販売を電通に委託しているため、電通から購入している。
[編集] 中継の体制
同じように「ジャパンコンソーシアム」を結成した場合でも、オリンピック中継とFIFAワールドカップ中継では中継の体制が大きく異なる。
[編集] オリンピック中継
オリンピックのような総合競技大会では、実況を担当するアナウンサーには各競技に対する一定以上の知識が要求されることもあって、アナウンサーの割り当てに際してはNHKと民放各局から派遣されたアナウンサーがそれまでの実況経験等を勘案して系列の枠組みに関係なく担当する競技を割り当てている。一方で各競技の放送は、種目ごとの偏りを防ぐために種目別ではなく放送日時ごとに割り当てているため、所属する系列とは異なる放送局のアナウンサーが実況する場合も多い。このこともあり、各アナウンサーの所属放送局は一切出さないことになっている[5]。
このため、NHKが放送する中継で民放のアナウンサーが実況するケースもあるため、特に日本選手が出場している競技では絶叫スタイルで放送することの多い民放アナウンサーによる放送内容に対して、NHKに苦情が寄せられることも少なくない。一例として、日本テレビとNHK(BS1)が放送した2000年のシドニー五輪サッカー中継では日本の初戦で日本テレビアナウンサー(当時)の船越雅史が実況を担当したが、日本が得点を挙げた際に繰り返し絶叫したことから、日本テレビのみならずNHKにも多数の苦情が殺到する事態に発展した。この事態を重く見たNHKは再放送の際、本来差し替えないはずの実況と解説者を差し替える措置を取った。
なお、一部のスポーツ中継では副音声を使用して実況なしの中継や別音声で放送している場合もある[6]が、オリンピック中継では実施されていない。
独立UHF局13局も日本民間放送連盟の一員であることから、ジャパンコンソーシアムに加盟している。これらの放送局では、原則としてキー局と同じ時間帯に並立放送を行っているが(CMもスポンサードネット扱いで放送)、岐阜放送・三重テレビ放送・びわ湖放送・奈良テレビ放送・テレビ和歌山はテレビ東京のスポーツニュースを放送している関係からテレビ東京の中継をネットし、その他はキー局のうち1枠または2枠を選択して放送している。
ただし、2008年北京オリンピックは近畿地区(KBS京都・サンテレビ・びわ湖放送・奈良テレビ放送・テレビ和歌山)のみ朝日放送の全国高校野球選手権大会中継をリレー中継しているため、準々決勝以降の放送日へ移動している。これは平日と日曜日は11:40~14:10まで高校野球中継を中断し、テレビ朝日制作番組や各局の自社制作番組を優先放送しているため(土曜は11:45~12:00の「ANNニュース」が中断されるのみ)。
2002年(ソルトレイクシティオリンピック)以降、オリンピック中継はBSデジタル放送でも放送しているが、日本民間放送連盟に加盟している地上波民放系BS5局では地上波の放送後に撮って出し方式で遅れ放送している。
民放各局はJC共通の協賛スポンサーが時間ごとに割り当てて番組提供を行う。一部の地方局などクロスネット局では、原則としてその時間に主として放送しているネット局の中継を放送するが、系列の違う後番組を考慮し中継しない場合もある。
[編集] FIFAワールドカップ中継
2002年日韓大会以降のFIFAワールドカップ中継では、前もって試合ごとに中継する系列が割り当てられており、映像は各局とも国際映像を使用するが、実況・解説は地上波で担当する系列局が派遣したアナウンサー・解説者が行っている[7]。また、各局がダイジェスト番組を放送する場合も実況の差し替えは行わず、中継時のアナウンスをそのまま使用するのが基本となっている[8]。また、ニュースなどで実況映像を使用する場合、中継時の実況音声[9]を使うか、実況の差し替えを行うかは、各放送局の判断にまかされている。
オリンピック中継における放送局ごとの中継分担は原則としてNHKと民放の話し合いのみで決めるが、FIFAワールドカップ中継ではまずNHKと民放の話し合いで分担を決めた後、民放ではキー局がくじ引きで決められた順番に希望する試合を選択する[10]。
なお、2002年の民放によるFIFAワールドカップ中継は一部を除き地上波と系列BS局が同時放送(但し、出演者は異なる)していたが、2006年大会・2010年大会では地上波での放送後に系列BS局が時差放送している。また、注目度の高い日本戦を民放が放映する場合は、系列局の存在しない地域向けに系列の枠を超えて生中継することが通例となっている。そのため、広域圏を除き民放が1局しかない四国放送とサガテレビではFIFAワールドカップで民放が中継する日本戦を全試合放送している。
[編集] 加盟している放送局
[編集] テレビ
- NHK
- 主に総合・BS1[11]で放送。教育テレビ(現・Eテレ)でも総合テレビとのリレー放送を行う場合がある。
- 日本テレビ系列(NNN・NNS)加盟各局
- テレビ朝日系列(ANN)加盟各局
- TBS系列(JNN)加盟各局
- テレビ東京系列(TXN)加盟各局
- フジテレビ系列(FNN・FNS)加盟各局
- 独立UHF放送局
- WOWOW(FIFAワールドカップのみ参加)
※WOWOWは放送権利の都合上、デジタル放送でのノースクランブル(無料)放送のみ。アナログ放送(スカパー!の再送信を含む)は別番組に差し替え。
※BS11は2010年4月に日本民間放送連盟へ加盟したが、現在のところJCには参加していない。
[編集] ラジオ
- NHK
- ラジオ第1放送のみ[12]。ただし、途中で飛び乗り・飛び降りする場合がある。冬季オリンピックは長野大会を除きNHKが独占放送。
- JRN加盟各局
- TBSラジオなど
- NRN加盟各局
- JFN加盟各局
- TOKYO FMなど
- JFL加盟各局
- J-WAVEなど
- MegaNet加盟各局
- InterFMなど
- 独立ラジオ放送局
- ラジオNIKKEI(原則として不参加)
※ミュージックバードは民放連に加盟しているが、有料会員制放送であることに加え、一般受信機で聴くことができないため、JCに加わることはできない。なお、母体のTOKYO FMとJFN系列局が参加している。
[編集] オリンピックにおける担当アナウンサー
名前・所属する放送局の順。所属はいずれも当時のもの。
冬季オリンピックにおけるラジオ中継担当はNHKによる独占放送のため記載しない(長野大会は除く)。
[編集] 長野オリンピック(1998年)
- テレビ中継担当
[編集] シドニーオリンピック(2000年)
- テレビ中継担当
[編集] ソルトレイクシティオリンピック(2002年)
- テレビ中継担当
[編集] アテネオリンピック(2004年)
- テレビ中継担当
[編集] トリノオリンピック(2006年)
- テレビ中継担当
[編集] 北京オリンピック(2008年)
- テレビ中継担当
- 石川洋・NHK
- 伊藤慶太・NHK
- 岩佐英治・NHK
- 内山俊哉・NHK
- 工藤三郎・NHK
- 近藤敏之・NHK
- 竹林宏・NHK
- 冨坂和男・NHK
- 野地俊二・NHK
- 松野靖彦・NHK
- 道谷眞平・NHK
- 鈴木健・日本テレビ
- 平川健太郎・日本テレビ
- 戸崎貴広・TBS
- 初田啓介・TBS
- 竹下陽平・フジテレビ
- 長坂哲夫・フジテレビ
- 森下桂吉・テレビ朝日
- 中山貴雄・テレビ朝日
- 植草朋樹・テレビ東京
[編集] バンクーバーオリンピック(2010年)
- テレビ中継担当
[編集] サッカー・ワールドカップにおける担当局
テレビ中継に関しては、特記なきものは地上波による中継を基準とする。
[編集] 日韓大会(2002年)
この年の日韓大会からJCによる共同放送に移行。
- ラジオ実況中継
- 民間放送はTBSラジオを制作本部とし、グループリーグの日本戦3試合及び決勝戦を全101社で放送した。TBSラジオはそれらも含めて計17試合放送し、その他各局で適宜放送。なお、MegaNet加盟の外国語FM放送4社は英語放送を実施。
- なお、NHKは独自にアナウンサー・解説者を派遣しており、JCの中継を受けていない。
- テレビ中継
- 注目度の高い日本戦はグループリーグ第1戦の対ベルギー戦がNHK、第2戦の対ロシア戦と第3戦の対チュニジア戦が民放に割り当てられ、日本テレビ・TBS・フジテレビ・テレビ朝日の在京キー局4局[10]による抽選を行った。その結果、本抽選で1番くじを引き当てたフジテレビがロシア戦を、2番くじを引いたテレビ朝日がチュニジア戦を中継した。この大会で日本は決勝トーナメントに進み、1回戦の対トルコ戦はNHKが中継した。
- 実況担当は対ベルギー戦が栗田晴行、対ロシア戦が長坂哲夫、対チュニジア戦が角澤照治、対トルコ戦が野地俊二。
- 民放での日本戦中継に関しては、系列局のない地域を含めた全国で放送が見られるように特例で系列外中継が認められ、ロシア戦はFNN系列28局の他山梨放送・四国放送(以上NNN系列)と青森テレビ・テレビ山口(以上JNN系列)、チュニジア戦はANN系列フルネット24局の他、クロスネット局である福井放送・テレビ宮崎、及び他系列の北日本放送・山梨放送・四国放送・高知放送(以上NNN系列)、山陰放送(JNN系列)、サガテレビ(FNN系列)で放送された。
- また中継に付随して、民放各系列局の持ち回りで毎日1時間程度、「ワールドカップデイリー/ウィークリーハイライト」が放映された。
[編集] ドイツ大会(2006年)
ドイツ大会でも前回大会のフォーマットを踏襲している。
- ラジオ実況中継
- 民間放送はTBSラジオを制作本部とし、日本戦3試合を日本民間放送連盟加盟の全AM局47社とラジオNIKKEI、FM局53社のうち49社が放送した[13]。
- なお、この年もNHKは東京のスタジオで国際映像を見ながら独自の実況・解説を行い、JCの中継を受けていない。
- テレビ中継
- 日本代表のグループリーグは第1戦の対オーストラリア戦と第3戦の対ブラジル戦をNHKが、第2戦の対クロアチア戦を民放が担当。日本テレビ・TBS・フジテレビ・テレビ朝日の4局がくじ引きによる抽選を行い、本抽選で1番くじを引き当てたテレビ朝日が中継を担当した[14]。
- 実況担当は対オーストラリア戦が栗田晴行、対クロアチア戦が角澤照治、対ブラジル戦が野地俊二。
- この大会でも前回同様の配慮が取られ、第2戦はANN系フルネット24局の他、ANNを含むクロスネット局である福井放送・テレビ宮崎に加え系列外の山梨放送・北日本放送・四国放送・高知放送・山陰放送・サガテレビで放送された。
- また、この大会は決勝戦が地上波では民放で放送され、フジテレビ系列で放送された(実況担当は青嶋達也)。
[編集] 南アフリカ大会(2010年)
南アフリカ大会でも前回大会のフォーマットを踏襲した。
- ラジオ実況中継
- 民間放送はニッポン放送を制作本部とし、グループリーグの日本戦3試合を日本民間放送連盟加盟のAM局47社のうち41社とFM局53社のうち34社が放送した[15]。決勝トーナメント1回戦は編成の都合上AM局23社、FM局17社に留まった。
- 実況担当は対カメルーン戦が長谷川太、対オランダ戦が煙山光紀、対デンマーク戦・対パラグアイ戦が清水大輔。またナビゲーターとして新保友映・増田みのり(ともにニッポン放送アナウンサー)が出演した。
- NHKは前2大会同様JCの中継を受けず、ラジオ第1放送で国際映像を見ながら独自中継した。なお、決勝戦はラジオ第1放送が参議院議員選挙開票速報番組を放送したためFM放送にて実況中継を行った。
- なお、一部のラジオ局で試験的に実施している地上デジタル音声放送やIPサイマルラジオ「radiko」では、放送権の関係で放送・配信を行わない[16][17]。
- テレビ中継
- ジャパンコンソーシアムは全64試合中44試合の放映権を獲得(残り20試合はJC非加盟のスカパー!による単独放送)。NHKと民放に各22試合ずつが割り当てられた。
- NHKでは原則として地上波の総合テレビで生放送するが、参議院議員通常選挙と日程が重なったため総合テレビで政見放送や開票速報の放送時間を確保する必要から、6月28日の決勝トーナメント1回戦「オランダ対スロバキア」と7月2日の準々決勝「オランダ対ブラジル」(以上いずれも前半のみ)、7月12日(7月11日深夜)の決勝戦「オランダ対スペイン」(試合全編)は教育テレビにて振替放送を行った。また、7月3日(7月2日深夜)の準々決勝「ウルグアイ対ガーナ」は放送時間が延びたため、6時以降は教育テレビでリレー放送された。
- 日本代表のグループリーグは第1戦の対カメルーン戦がNHKに、第2戦の対オランダ戦と第3戦の対デンマーク戦が民放に割り当てられた。
- 2009年12月14日、民放連で中継権に関する会議が行われ、中継料の負担割合(系列局の数による)により日本テレビ・TBS・フジテレビが5試合、テレビ朝日が4試合、テレビ東京が3試合の生放送を行うことが決まった。その後テレビ東京を除く4局で中継カードを選ぶ順番を決めるくじ引きが行われ、1番くじを引いたテレビ朝日が対オランダ戦を、2番くじを引いた日本テレビが対デンマーク戦を放送する事を決定。これによりテレビ朝日は3回連続、日本テレビは初めて日本戦を放送した[18]。この大会で日本は決勝トーナメントに進み、TBSが決勝トーナメント1回戦の対パラグアイ戦を放送することになった[18]。TBSは先述の放映権会議でフジテレビに次ぐ4番くじだったが、フジテレビがグループリーグ屈指の好カードである「ブラジル対ポルトガル」を選択したため、TBSは日本のグループリーグ突破時に日本戦となる可能性のある「グループE・2位対グループF・1位」の本カードを選択していた。TBSはこの試合がワールドカップ本大会で初の日本戦中継となった[19]。
- 日本戦の実況担当は対カメルーン戦が野地俊二[20]、対オランダ戦が進藤潤耶、対デンマーク戦が鈴木健、対パラグアイ戦が土井敏之。
- この大会でも前回同様の配慮が取られ、第2戦はANN系フルネット24局の他、ANNを含むクロスネット局である福井放送・テレビ宮崎に加え系列外の山梨放送・北日本放送・山陰放送・四国放送・高知放送・サガテレビで生放送。第3戦はNNN系フルネット27局の他、クロスネット局の福井放送、テレビ大分、テレビ宮崎に加え系列外のサガテレビ、沖縄テレビで生放送した。決勝トーナメント1回戦はJNN系フルネット28局の他、系列外の秋田放送・福井放送・四国放送・サガテレビで生放送した。
- 独立UHF局にも日本戦以外のカードから1-2試合割り当てられるが、2010年4月に民放連に加盟したBS11では放送されなかった(ニュース映像のみ使用可能)。また、その他の民放BSは全て録画放送となった。
[編集] サッカーワールドカップにおける担当アナウンサー
NHKにおけるラジオ中継は、NHKの独自放送であるため記載しない。
[編集] 南アフリカ大会(2010年)
- テレビ中継担当
- 内山俊哉・NHK(1次リーグのみ担当。決勝トーナメントの準々決勝はNHK単独のラジオ中継を担当)
- 曽根優・NHK
- 田代純・NHK
- 野地俊二・NHK
- 鈴木健・日本テレビ
- 田辺研一郎・日本テレビ
- 佐藤文康・TBS
- 土井敏之・TBS
- 青嶋達也・フジテレビ
- 角澤照治・テレビ朝日
- 進藤潤耶・テレビ朝日
- 吉野真治・テレビ朝日
- 小島秀公・テレビ東京
[編集] 排他性
ジャパンコンソーシアムはNHKと民放連加盟各社で構成されているため、NHK以外の放送事業者は、民放連に加入していなければ、オリンピックやサッカーワールドカップを一切放送できない[21]。
また、これとは別に東名阪ネット6(独立UHF局)による中継枠獲得の可能性があり[要出典]、今後JCとして放送権獲得が決まっている2012年のロンドンオリンピックやワールドカップ南アフリカ大会での民間放送枠の大幅な増加の可能性もある。 なお、2007年12月に、BS11デジタル・TwellVが新たにBSデジタル新局として開局したが、両局とも北京オリンピックの放送は一切行われなかった。これは、TwellVは民放連に加盟しないことを表明し、BS11デジタルは加盟申請をするも承認を得ることができなかったためである[22]。なお、BS11デジタルでは2010年4月1日に民放連に加入が承認された[23][24]。
さらに、NHKでもオリンピックやサッカーワールドカップを放送できるのは原則、日本国内向けの放送に限られ、海外向けのテレビ国際放送(NHKワールドTV/NHKワールド・プレミアム)では他国の独占放送権を持っている放送事業者への配慮と放送権上の制約からニュースとしての放送も含め一切放送ができない(国際放送独自ニュースでは静止画のみでの対応となる)。なお、ラジオ国際放送であるNHKワールド・ラジオ日本ではテレビ放送とは違い、放送権上の制約はないため日本国内向け放送と同様、放送は可能である[要出典](2008年北京オリンピックではニュース番組の同時放送のほか、競技の模様もすべての時間ではないが、日本語放送を行う時間帯で同時放送された)。
また民放連加盟局の系列であってもCSテレビ(スカパー!・スカパー!e2他)のTBSニュースバード、朝日ニュースター、フジテレビTWOなどで放送されるニュース系統の番組において、オリンピックやサッカーワールドカップの中継映像は著作権管理の問題上放送されず、当該項目のものは自主差し替え、あるいは音声のみはそのまま放送して、映像だけを「著作権の都合上映像はお送りできません」という表示に変更する場合もある(過去には差し替えなしでそのまま放送されたケースもある)。
1999年には、日本テレビ系列の静岡第一テレビがCM間引き問題を起こした一件により民放連から除名されたが、翌年、シドニーオリンピックの開幕を直前に控え、条件付きながら民放連復帰を果たした。これは、静岡県の民放テレビ局が4局あるため、除名処分を継続しても残り3局がネットワークの拘束により振替放送ができず、このままでは、日本テレビが放送権を獲得した競技が静岡県で見られなくなる事態が懸念されたからである。
また、2007年4月19日には、フジテレビ系列の関西テレビが放送番組の内容捏造問題を起こした一件から、(前述した静岡第一テレビに次いで)民放連通算2例目の除名処分となった。これにより、近畿広域圏でフジテレビが放送権を獲得した競技が見られないという事態が懸念されていたが、前述の静岡第一テレビの民放連復帰の件と同様、番組編成などの理由で独立UHF放送局を含む他の関西地区の放送局がフジテレビ制作の北京オリンピック中継を振替放送するのは難しいことから、関西の民放連加盟全18局は関西テレビの民放連一時復帰を提案した [25]。そして約1年後の2008年4月17日、民放連は緊急理事会で関西テレビの条件付き再入会を認める事を決定し、関西地方でのフジテレビ制作の北京オリンピック中継が見られなくなる事態が回避された [26][27]。
- なお、北京オリンピック期間中における関西テレビの民放連除名継続(JCの活動資格停止継続)にあたっては、当初、以下のことなどから、前述の静岡のような懸念材料はないとの見解が大勢であった。
- 近畿広域圏には、各府県に府県域の会社があり、そのうち大阪府のテレビ大阪はテレビ東京系列であるが、隣接府県の独立UHF放送局4局[28]で大阪府全域を完全にカバーすることができる。また、近畿広域圏についても、前述4局(サンテレビ、KBS京都、奈良テレビ、テレビ和歌山)とびわ湖放送(放送区域:滋賀県)で完全にカバーすることができるということ。
- 各社に割り当てられる分担金[29]の追加負担についても、関西テレビのキー局であるフジテレビや(関西テレビを含めた)在阪4局等が独立UHF局5局(場合によってはテレビ大阪を含めて6局)分の追加負担を補助することで対応可能であること。
- サンテレビやKBS京都などでは、阪神タイガース戦中継などを度々行っているが、期間中の阪神戦放映権を関西テレビに譲渡することで、中継時間を確保することが可能であること。
[編集] 脚注
- ^ 1980年モスクワ大会は日本代表が出場ボイコットしたものの、当初の放送時間を縮小したうえテレビ朝日が放映権を取得して独占中継した。
- ^ ラジオ第1放送とNHKワールド・ラジオ日本(ラジオ国際放送 一部時間帯を除く)のみ。ラジオ第2放送・FM放送および地上デジタルラジオ実用化試験放送は放送しない。
- ^ 西正「BUSINESS IMPROVISATION 破綻する放送局の条件 ワールドカップ=250億円は安いか」、『iNTERNET magazine』、インプレス、2002年8月、232ページ、2010年10月7日閲覧。
- ^ 衆議院 (1992年6月18日). “第123回国会 逓信委員会 第12号”. 国会会議録. 2010年10月7日閲覧。
- ^ 開会式の生中継のみ冒頭に顔出しを行うほかは顔出しも一切行わない。
- ^ 会場・球場内の音声のみ NHKプロ野球(BS1)、K-1・F1グランプリ(フジテレビTWO)などがこれにあたる。
- ^ ただし大半はキー局もしくは準キー局所属のアナウンサーが担当したほか、地上波とBSでも異なっていた。また、オリンピック中継には参加していないWOWOWも中継に参加している。
- ^ ただし、NHKがBSで中継を行った試合はBSの実況音声を使用するため、NHKのダイジェスト番組で民放の実況を使用する例は極めて少ない。
- ^ NHKがBSで中継を行った場合はBSの実況音声も含む。
- ^ a b テレビ東京は系列局が少ないこともあり、くじ引きに参加していない。
- ^ チャンネル再編前の2011年3月までは、BSハイビジョンでも放送していた。
- ^ 1998年W杯・フランス大会は一部FMでも放送した。また2008年北京オリンピック以降では、国際放送のNHKワールド・ラジオ日本でもラジオ第1放送と同一の内容で一部種目を同時放送した。なお、NHKワールド・ラジオ日本では放送権上の制約でFIFAワールドカップの中継を一切行わない。
- ^ 社団法人日本民間放送連盟 (2006-05-16), “「2006FIFAワールドカップ 民放ラジオ実況中継」について” (日本語), プレスリリース 2010年6月25日閲覧。
- ^ 社団法人日本民間放送連盟 (2006-02-16), “2006FIFAワールドカップ 民放テレビ放送枠について” (日本語), プレスリリース 2010年6月25日閲覧。
- ^ 社団法人日本民間放送連盟 (2010-05-10), “2010 FIFA ワールドカップ 民放ラジオ実況中継” (日本語) (PDF), プレスリリース 2010年6月25日閲覧。
- ^ IPサイマルラジオ協議会 (2010-06-07), “「2010 FIFA ワールドカップ 南アフリカ大会」試合中継に関するお知らせ” (日本語), プレスリリース 2010年6月25日閲覧。
- ^ 中林暁 (2010年6月8日). “radiko.jpでサッカーW杯の配信は「権利の関係で不可」” (日本語). Impress Watch 2010年6月25日閲覧。
- ^ a b 社団法人日本民間放送連盟 (2009-12-14), “2010 FIFAワールドカップ 民放テレビ(地上波)放送試合一覧” (日本語) (PDF), プレスリリース 2010年6月25日閲覧。
- ^ TBSは日韓大会の準々決勝、ドイツ大会の決勝トーナメント1回戦の放映権を持っていたが、いずれも日本代表が事前に敗退したため、日本戦の中継は実現しなかった。
- ^ 野地は対デンマーク戦・対パラグアイ戦もBSで実況しており、対オランダ戦以外の全試合で実況を担当した。
- ^ 活動停止処分を受けていても、民放連から除名・退会がない限り放送は可能。
- ^ ニュース放送を行っているBS11デジタルではオリンピック関連の項目では競技の模様を静止画で表示する対応をとった。
- ^ 『日本BS放送が4月1日に民放連に入会へ、民放連の理事会が承認』 - NIKKEI Itpro 2010年3月18日
- ^ 『日本BS放送(株)の4月1日付入会が承認』 - 文化通信.com 2010年3月19日
- ^ 関西民放18社、五輪期間中に限り関テレの一時復帰提案へ - 読売新聞・2008年4月14日付
- ^ 民放連首脳をはじめ、関西地区を中心に一部の民放連加盟局も、関西テレビの民放連復帰に反対する声もあった。(毎日新聞大阪本社版 2008年3月20日朝刊社会面)
- ^ 関テレの再入会認める=北京五輪の中継が可能に-民放連 - 時事通信・2008年4月17日
- ^ サンテレビ(放送区域:兵庫県)、KBS京都(放送区域:京都府)、奈良テレビ(放送区域:奈良県)、テレビ和歌山(放送区域:和歌山県)。但し、厳密には各独立UHF放送局は大阪府を放送エリアにしていない。
- ^ 各社には経営規模などに応じて権利関係の分担金が割り当てられており、その額に応じて中継できる時間数などが決められている。ネットワークに属している局の場合は、その一部を各地方拠点局(東京を含む)が肩代わりすることで負担が軽減されるが、独立UHF局の場合は、現時点ではネットワークとはみなされていないので、分担金負担が重くのしかかることになる。そのため、中継できる競技数と放送時間が、ネットワーク所属局よりも限られており、フジテレビの中継を放送する場合には、その分分担金を追加負担しなければならないのである。現時点では、地上波テレビではNHKと民放連でほぼ折半しているとみられており、その分、放送局単位でみると、NHKの放送時間数が突出している。