2022 FIFAワールドカップ
| 2022 FIFAワールドカップ | |
|---|---|
| 大会概要 | |
| 開催国 | |
| 日程 | 2022年 |
| チーム数 | 32 (6連盟) |
| 開催地数 | 12 (7都市) |
| < 20182026 > | |
2022 FIFAワールドカップ(英: 2022 FIFA World Cup)は、2022年にカタールで開催される予定の第22回目のFIFAワールドカップである。
ロシアで開催される予定の2018 FIFAワールドカップと共に開催国が決定された。
目次 |
開催国選定の経緯 [編集]
詳細は「2018 FIFAワールドカップ#開催国選定の経緯」を参照
2022年大会は当初、2018年大会と合わせてロシア、スペイン・ポルトガル、ベルギー・オランダ、イングランド、日本、韓国、アメリカ合衆国、オーストラリア、カタールが立候補を表明していた。後に2018年大会は2006年以来の欧州での開催が有力と見られることからアジア、アメリカ勢全てが撤退した。
2018年大会が欧州で開催されることが決定的となったため、同時に決定される2022年大会は欧州から選出されることが事実上なくなり、こうして本大会はアジアかアメリカでの開催が確実となった。
投票 [編集]
最終プレゼンテーションは2010年12月1日にFIFA本部で行われ、12月2日に投票が行われ、投票の結果、カタールに決定した[1][2]。これに伴いカタールは予選免除となった(カタールはこれまでワールドカップ出場経験無しで、開催国決定の段階で本大会出場を果たしていないのは日本<2002年大会の開催国が決定された1996年にはまだ出場経験が無かった。1998年フランス大会で初出場>以来である)。中東での開催は初で、アジアでの開催は2002年日韓大会以来2度目。
開催国の決定方法は、国際オリンピック委員会の五輪開催地決定投票と同じ方式で、英国紙のおとり取材による買収疑惑発覚で職務停止処分を受けた2理事を除く、国際サッカー連盟理事22人による投票。各回ごとに過半数の国・地域が出るまで投票を繰り返し、過半数がない場合はその回の得票最下位の国・地域を次の投票から除外する方式で行われた。同数になった場合のみ、ブラッターFIFA会長の1票で決まるという方式だった[3]。
5候補の内、最初にオーストラリアが落選。その後2回目で日本、3回目で韓国が落選となった。アメリカ合衆国とカタールによる決選投票となった4回目でカタールが過半数(14票)を集め、同国の開催が決定した。
| 2022年FIFAワールドカップ開催国投票 | ||||
|---|---|---|---|---|
| 立候補国 | 1回目 | 2回目 | 3回目 | 4回目 |
| 11 | 10 | 11 | 14 | |
| 3 | 5 | 6 | 8 | |
| 4 | 5 | 5 | ||
| 3 | 2 | |||
| 1 | ||||
評価レポート [編集]
2002年からFIFA理事を務めていた小倉純二によれば、従来のワールドカップ開催地決定に関して最も影響力のあるのはFIFA視察団が立候補国を現地調査して提出する調査報告書(レポート)だった。この大会のレポート評価は、2022年開催が決まったカタールは全体及び2018年の5候補内の両方で最下位だった[4]。
疑惑 [編集]
2010年10月に、サンデー・タイムズ紙は、ナイジェリアとタヒチのFIFA理事が賄賂の見返りに投票する予定であると述べている盗撮ビデオを公表した。同時にコートジボアールとカメルーンのFIFA理事が賄賂を受け取ったとの招致委員の証言を掲載した。
2013年1月29日発売のフランス・フットボール誌において、カタールの招致委員会がワールドカップ招致を成功させるために様々な不正行為をおこなっていたとのレポートが掲載された。
カタールは招致費用に3375万ドルを費やしていた。招致アンバサダーに就任したジダンは報酬として1100万ドルを受け取っていた。2010年にアンゴラで開催されたCAF総会の費用として125万ユーロを負担した。2010年11月にカタールのドーハで行われたブラジル対アルゼンチンの国際親善試合ではそれぞれの協会に700万ドルが支払われた。これらの件については不正とはいえない。またウォールストリート・ジャーナルによると、カタールは財政危機に陥っていたアルゼンチンサッカー協会に7840万ドルを提供した。
2010年10月にニコラ・サルコジ大統領の招待でパリのエリゼ宮において設けられた席において、カタール皇太子とプラティニUEFA会長、PSGのオーナーは、PSGのカタール資本への売却、新しく設立したテレビ局による高額の放映権料の支払いをする見返りとしてプラティニのカタールへの投票が決められたとされる。大会開催に際してのインフラ構築へのフランスの参入や、プラティニの息子がカタールの関連会社へ就職したことも関連しているとしている。
プラティニはこの会合の存在を認めているが、不正は否定している[5]。
競技会場 [編集]
本大会は7都市12会場で実施される予定である[6]。特にドーハは6会場で開催する予定となっている。
| スタジアム名 | 都市 | 予定収容人数 | 現収容人数 |
|---|---|---|---|
| ルサイル・アイコニック・スタジアム | アッ=ザアーイン | 86,250 | 新規建設 |
| アル・ホール・スタジアム | アル・ホール | 45,330 | 新規建設 |
| アル・ラーヤン・スタジアム | アル・ラーヤン | 44,740 | 27,000 |
| エデュケーション・シティ・スタジアム | ドーハ | 45,350 | 新規建設 |
| アル・ガラファ・スタジアム | ドーハ | 44,740 | 27,000 |
| ハリーファ国際スタジアム | ドーハ | 68,030 | 50,000 |
| アル・シャマール・スタジアム | アッ=シャマール | 45,120 | 新規建設 |
| アル・ワクラ・スタジアム | アル・ワクラ | 45,120 | 20,000 |
| ドーハ・ポート・スタジアム | ドーハ | 44,950 | 新規建設 |
| カタール大学スタジアム | ドーハ | 43,520 | 新規建設 |
| スポーツ・シティ・スタジアム | ドーハ | 47,560 | 新規建設 |
| ウンム・サラール・スタジアム | ウンム・サラール | 45,120 | 新規建設 |
エアコンスタジアム計画 [編集]
カタールのワールドカップ招致委員会は、太陽光発電による空調設備を備えて温度を27度以下に保つスタジアムを整備すると開催国決定前に発表し[7]、ドーハ国際空港から南西へ車で10分余りの場所に、「ザ・ショー・ケース」と名付けられたワールドカップ招致用見本のドーム型ミニスタジアムをわずか3カ月で完成させた。開閉式の屋根で収容人数は約530人、隣接した太陽光パネルによる発電を利用して室温を18度まで下げることができる。2010年9月にFIFA視察団が同競技場を訪れた際、屋外の気温は47度だったが、冷却装置を稼働させた内部は23度に保ったという[8]。また、AFCアジアカップ2011の会場であるジャシム・ビン・ハマド・スタジアムは太陽発電ではなく、通常電源によるエアコンを完備。2011年11月8日に日本代表がブラジルワールドカップアジア3次予選合宿で、同スタジアムを使用した。その際、スタジアムの外の気温は23度だったが、冷房が効いたピッチ上は約16度だった[9]。
このように、エアコンスタジアムでのカタールワールドカップ夏場開催は可能である。但し、冷却のための費用は莫大な額が見込まれている他、試合会場や練習場など選手の活動範囲には冷却装置を導入できても、一般客が動く全ての場所まではカバーできない可能性がある等の問題がある。
エアコンスタジアム12会場の新規建設及び改修は、2015年に開始される予定で、各会場を全長350km(平地部分170km、高架部分70km、トンネル110km)の鉄道で結ぶ。駅数は約100で、建設費用は350億ドル超と見積もられている。このカタール鉄道プロジェクトはメトロやGCCネットワークなど約19の工事パッケージ(10億ドル)からなっており、2013年末に落札者が決定される。今後15年のGCC鉄道プロジェクトに対する総投資額は1000億ドルに達するとみられる[10]。
開催日程 [編集]
従来FIFAワールドカップは、欧州の主要なサッカーリーグがシーズンオフを迎える6月から7月に開催されてきたが、カタールを含む中東地域は夏の暑さが厳しく選手の体に与える負担が大きいこと、同地は冬季(1月)でも温暖な気候でありサッカーの試合の開催に支障がないこと(実際AFCアジアカップ2011は同地にて1月に行われた)などから、カタールに開催国が決定した直後にFIFA理事のフランツ・ベッケンバウアーが「カタールの冬季の1月開催」を提案した。欧州サッカー連盟(UEFA)会長を務めるミシェル・プラティニもこの意見に同調するなど、一定の支持者を集めつつある[11]。しかし1月にワールドカップを開催するためには欧州主要リーグの開催日程を大幅に変更する必要があり実現は容易ではないほか、FIFA会長のゼップ・ブラッターが「現段階では6月から7月(夏季)開催が決定事項である」と語るなど[12]、1月開催に反対する意見も根強い。
2012年7月7日、ジム・ボイスFIFA副会長は、「エアコンスタジアムについては聞いている。しかし観客、選手が快適に過ごせるために、あらゆることを検討すべきだ。(略)(遅い時間のキックオフは)世界中のテレビ視聴者との両立という面で利点になるかもしれない」と語り、開催時期はこれまで通り6月から7月(夏季)だが、夜遅くに試合を開催することを検討していることを明らかにした(なお、カタールの6月の明け方近くの平均最低気温は29度、同じく7月は30度である)[13]。2013年1月14日、ブラッターFIFA会長は「(エアコンスタジアム計画では、選手はカバーできても、競技場外の観客はカバーできない恐れがあるので)競技場の外もワールドカップであり、カタールの夏開催は疑問」とこれまでカタール夏季(6月か7月)開催を支持してきた自身の意見を事実上撤回した[14]。2013年3月2日、ジェローム・バルケFIFA事務局長は「医学上のレポートであれ何であれ、ワールドカップをカタールの夏(6月か7月)ではなく冬(1月)に行うべきだという根拠になるものがあれば、開催時期を検討する。既に固まっている2018年までの国際的な行事のスケジュール以外は全て変更の選択肢がある」と、FIFA役員としては初めてカタールの冬季(1月)開催の可能性を認めた[15]。
2013年3月22日、カタールのワールドカップ組織委員会(カタール国内のワールドカップ組織委員会。これとは別に、FIFAのワールドカップ組織委員会もある)は、夏季開催の懸念の声に対し、「夏でも冬でも開催する準備は出来ており、どちらの開催になっても、ワールドカップ準備計画には影響しない」と発表した[16]。
脚注 [編集]
- ^ “日本落選!22年W杯はカタールで開催”. SANSPO.COM(サンケイスポーツ). (2010年12月3日) 2010年12月3日閲覧。
- ^ Russia and Qatar awarded 2018 and 2022 FIFA World Cups FIFA.com, 2010年12月2日掲載、2012年3月16日閲覧。
- ^ 日本のW杯招致は何を間違えたのか?選考基準を巡る2つの大きな誤算。P1-ナンバー公式HP2010/12/3
- ^ 日本のW杯招致は何を間違えたのか?選考基準を巡る2つの大きな誤算。P2-ナンバー公式HP2010/12/3
- ^ http://number.bunshun.jp/articles/-/345598
- ^ 2022 FIFA World Cup Bid Evaluation Report: Qatar FIFA.com(英語), 2010年5月14日掲載、2012年3月16日閲覧。
- ^ カタールがエアコンスタジアムを構想 - 日刊スポーツ・2010年4月29日
- ^ サッカー:カタール、太陽光利用の冷却装置設置へ -太陽光発電株式会社 テルッツォHP
- ^ エアコンで“アウェー対策”全23選手そろって初練習 - スポニチ・2011年11月9日
- ^ Qatar’s 2022 World Cup Preparations and ongoing Projects-qatarmark.com
- ^ UEFAのプラティニ会長、2022年W杯・カタール大会の1月開催案を支持 - スポーツナビ・2010年12月11日
- ^ サッカー=FIFA会長「カタールW杯は夏季に単独開催」 - ロイター・2011年2月8日
- ^ FIFA副会長、カタールW杯の猛暑対策を提案-goal.com日本語版2012年7月7日
- ^ 2022年W杯カタール大会 酷暑の夏開催に懸念 FIFAのブラッター会長-msn産経ニュース2013年1月15日
- ^ 22年カタールW杯、冬季開催の可能性も-AFPBBニュース2013年3月3日
- ^ 夏でも冬でも開催可能 カタールの2022年W杯-MSN産経ニュース2013年3月23日
外部リンク [編集]
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