NHKの不祥事
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NHKの不祥事(エヌエイチケイのふしょうじ)では、日本放送協会(NHK)で起きた問題のある出来事を取り上げる。
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[編集] 2000年以前
- 1969年(昭和44年)、当時の前田義徳会長が「長い髪の毛のグループサウンズは出演させない」と発言し、国会で参考人招致される。
- 1976年(昭和51年)8月24日、当時の小野吉郎会長がロッキード事件で逮捕された田中角栄元首相を見舞ったことが問題となる。小野は日本放送労働組合の運動などにより辞任に追い込まれた。
- 1981年(昭和56年)2月4日、ニュースセンター9時で「ロッキード事件5年の真実」で三木武夫元首相の発言がカットされ、国民から批判される。
- 1989年(平成元年)4月、当時の池田芳蔵会長がNHK幹部から言語不明瞭と批判されて辞任。
- 1991年(平成3年)7月、当時の島桂次会長が野中広務から国会虚偽答弁の責任を追及され、引責辞任。同時に海老沢勝二専務理事も解任された(後に復帰し副会長に就任)。
- 1992年(平成4年)に放送されたNHKスペシャル『禁断の王国・ムスタン』にやらせがあった。同番組の制作にあたって、日産自動車の協賛(自動車2台と1000万円以上と言われる資金)を受けていたことが発覚。
[編集] 2002年
- 4月28日に放送されたNHKスペシャル『奇跡の詩人』の内容が国会等でも問題となる。放送で、取り上げられた治療法に科学的根拠がほとんど無いことがインターネットを中心に指摘[1]され、子供との文字盤での指さしの会話が文字盤がゆれ動き子供が寝ているときにも進行するなど、母親の自作自演と思われるにもかかわらず、NHK側は「我々が見たから正しい」とのスタンスであった。裏付けの欠如した釈明に終始し説明責任を放棄し大きな問題となる。放送終了直後関連書籍を発行した講談社とのタイアップ疑惑も指摘された。
[編集] 2004年
NHK紅白歌合戦の担当プロデューサーによる制作費の不正支出が発覚したことがきっかけとなり、さまざまな問題や不祥事が明るみに出た。NHKは激しい批判にさらされ、受信料の不払いが続発した。この時、職務が変わらないにもかかわらず、年功的に昇給する「わたり」や昇給短縮が給与慣行として行われてきた現状が指摘されている。[2]
不祥事を受けて、2004年9月9日に衆議院総務委員会では海老沢勝二会長の参考人招致を行ったが、普段は国会を中継するNHKがこの日だけは「編集権の問題」として中継せず、TOKYO MXとテレビ神奈川が京浜地区で生中継を行った。
2004年9月11日に総合テレビとラジオ第一放送で1時間の謝罪番組が放送され、総務委員会の様子の一部が放送された他、海老沢も出演し謝罪した。又、同年12月4日放送の『NHKニュース7』でも一連の制作費不正支出事件に関してのお詫び放送に出演した。
同年12月19日には『NHKに言いたい』というタイトルで視聴者からの声を海老沢と外部の有識者の出演で放送。海老沢は9月9日に国会の参考人招致を生中継しなかった事を判断ミスだったと陳謝し、NHK再建に向けて取り組んでいくと表明した。しかし、相次いだ不祥事で視聴者の信頼を回復できず、2005年1月25日に会長を辞任したが、顧問に就任。週刊紙等で多額の退職金及び顧問料が支払われると報じられ、批判を浴びた。
[編集] 2005年
- 5月10日に放送された『プロジェクトX〜挑戦者たち〜』において、放送内容に事実と異なる点が多数見受けられた。同回は書籍版への掲載が見送られ公式サイトからも削除された。また、以前からの視聴率低迷ややらせに加えてこの事件がきっかけとなり、視聴率がさらに低下したことなどから同年12月28日に同番組は終了した。
[編集] 2007年
- 2月16日、NHK情報ネットワークの社員の私用パソコンがファイル共有ソフトWinnyを通じて暴露ウィルスに感染、「およそ130人分の外部の方の個人情報」(名前やメールアドレス、電話番号など)を含む取材情報が外部流出。[3]
- 9月12日、NHK関連33団体の2005年度末の余剰金が計886億8800万円に上ることが会計検査院の調査で判明し、改善を求められた。[4]
- 9月16日放送の『NHK海外ネットワーク』において、インドの経済発展について特集した際、番組中で自動車を購入したとして紹介された農家の男性が実際には購入していなかったことが発覚した。購入後に車で移動するシーンまで紹介されていたが、実際には販売店の指示で購入したように振舞っていただけだった。NHKは、2010年5月29日放送の同番組内で「確認が不十分だった」として、視聴者に謝罪した。[5]
[編集] 2008年
- 4月、NHKがニュース番組で、企業による風力発電のファンドが設立されたとの内容のニュースを放送するに当たり、札幌市在住の写真家が撮影した風車の写真を使用し放映したが、この写真使用に当たり、写真家が「写真を無断使用された」として、NHKや取材担当の記者を相手取り、札幌地方裁判所に訴訟を起こした。NHKは「事件報道では、出所表示の慣例や義務はない」と主張したが、2010年11月10日に同地裁は、「写真はファンド設立とは無関係」などとして著作権・著作者人格侵害を認定、NHKなどに対し約40万円の支払いを命じた[6]。
- 1月17日、複数の職員によるインサイダー取引が発覚[7][8]。関係した3名のスタッフは同年4月10日付で懲戒免職となった[9]。(詳細はNHK職員によるインサイダー取引事件を参照)
- 1月30日、NHK経営委員会の菅原明子委員が社長を務める会社が所得隠しを指摘され[10]、辞意を表明。
- 2月11日、NHK放送センターで開かれていた技術展示会で男性職員が私物のノートPCでわいせつ映像を再生した事が発覚(2月18日)[11]。
- 3月28日、「ラジオ名人寄席」(NHKラジオ第1放送)で、音源の無断使用を指摘されたパーソナリティの玉置宏が降板し、番組が打ち切りとなった。[12]
[編集] 2009年
- 3月5日、『クローズアップ現代』取材中に外部プロダクションのカメラマンらが線路からほとんど離れていない場所に三脚を立て、列車の運行を妨害。[13]
- 10月2日、NHK旭川放送局のディレクターが不発弾4発を局内に持ち帰り2週間保管していたことが判明。
- 10月8日、Winnyの開発者が著作権法違反幇助の罪に問われている問題で、京都地裁での公判中にNHK京都放送局司法担当の記者が被告に対して弁護方針を批判した上「インタビューに出て本音をさらせば執行猶予がつくのは間違いない」とインタビューに応じることを手紙で求めていた。[14]
[編集] 2010年
- 7月、大阪放送局企画部所属の男性職員が、東京の本局の技術局総務部に異動した際に、自らが管理していた携帯電話やノートパソコンなどを無断で持ち出し私的通話などに利用。この職員は、翌2011年6月16日に懲戒免職処分となった。[15]
- 7月2日、NHKの関連団体・NHKサービスセンターで、派遣従業員として勤務していた女性について、名目は専門業務派遣だったにもかかわらず、実際は庶務的な一般の職務に就かされていたとして、東京労働局が同サービスセンターに対し「偽装派遣である」として指導を行い、同センターが直接雇用に切り替えていたことが判明した。[16]
- 10月8日、大相撲野球賭博問題に関して、報道部スポーツ局の記者が、警視庁の家宅捜索の前に「事前に強制捜査情報」を漏洩した疑いで、証拠隠滅罪の疑いで記者が警視庁の取り調べを受けていることが判明した。[17][18]
[編集] 2011年
- 2月、NHK札幌放送局千歳報道室の20代の男性記者が無免許であるにもかかわらず、2009年9月から2011年1月末まで、報道室の車を運転していたことがわかった。同時に、2010年6月から同年9月まで車検切れのままでこの車を運転していたこともわかった。この記者は2011年2月21日付(同年2月28日発令)で懲戒免職となった。
- 2月8日、NHK千葉放送局で千葉県警を担当する女性記者が、同県警の男性警部と不適切な関係を持っていたことが発覚した。同県警は当該の警部を2010年12月に戒告処分としているが、NHK側はこの件については一切コメントしていない。[19]
- 2月17日、NHK名古屋放送局の男性職員が、NHK静岡放送局に技術支援のために派遣されていたが、その間に放送機材を盗んでいたことが判明し、静岡県警に逮捕された。[20]
- 2月18日、金沢市在住の20歳代の主婦が2月に入って行方不明となり、NHK金沢放送局の男性の委託カメラマンが、事情を知っているとして石川県警金沢西警察署で事情を聴かれていたが、このカメラマンは同日朝に自殺を図り、一時意識不明の重体となっていたが、その後回復し、28日、死体遺棄容疑で逮捕された。この件に関して金沢放送局はコメントを発表したものの、記者会見は一切開かなかった。
- 10月17日、情報番組「あさイチ」内で、東日本大震災による福島第一原子力発電所事故の影響で発生した放射性物質に関して、食事に含まれるセシウムの放射線量について、誤った数値を放送していた。[21]
- 11月中旬、Eテレの料理番組・『楽ごはん』に、講師役のグラビアアイドルが胸元を大きく開き胸を強調した状態で出演していたことが発覚し、金田新・放送総局長が「度を越した演出だった」として謝罪する事態となった。[22]
[編集] 2012年
- 2月16日、松山放送局が放送した『おはようえひめ』で、実際には発生していない事件の速報テロップが約2秒間流れた。職員の操作ミスによって、放送試験用の字幕が誤って流れたとされている[23]。また、この事故の原因調査の過程で、同局の原稿閲覧システムを、アクセス権限のないアルバイトが日常的に操作してきた疑いが出ている。[24]
- 2月24日、放送センター編集局の当時46歳の男性ディレクターが、ハワイに入国した際に麻薬を所持していたところを発見され、身柄を拘束[25]。渋谷区内の自宅マンションからも麻薬が発見され、その後麻薬取締法違反(所持)容疑で逮捕された。このディレクターは「違法性の認識はなかった」としている。
[編集] 脚注
- ^ 滝本弁護士サイト
- ^ 第160回国会 総務委員会 第3号
- ^ 報道発表。
- ^ NHK関連団体の剰余金886億円、検査院が改善求める 読売新聞、2007年9月12日
- ^ 「自動車購入農家、実は買ってなかった」NHK謝罪 3年前のインド特集で 産経新聞 2010年5月29日
- ^ NHKに40万円支払い命じる…写真無断使用で 読売新聞 2010年11月10日
- ^ NHK広報局 「職員の株取引を巡る証券取引等監視委員会の調査について」日本放送協会、2008年1月17日。
- ^ 「 取材先の企業、事前にNHK側に警告」TBS 2008年1月18日。
- ^ NIKKEI NET NHK記者ら3人懲戒免職。
- ^ 「NHK経営委員経営の会社が所得隠し・東京国税局指摘」日経ネット 2008年1月30日。
- ^ 「 NHKのイベント会場で職員の私物のノートパソコンからわいせつな映像が流れる」FNN、2008年2月18日。
- ^ 「 NHKが音源無断使用「ラジオ名人寄席」を打ち切り」産経新聞 2008年3月28日。
- ^ NHK番組撮影中、電車止める 線路から2.5メートルに三脚 産経新聞2009年3月7日
- ^ 「無罪主張は悪あがき」…NHK記者、ウィニー開発者に 読売新聞 2009年10月9日
- ^ 業務用携帯で私的通話、NHK職員を懲戒免職 読売新聞 2011年6月16日
- ^ 偽装専門職:NHK関連法人に派遣、労働局指導受け直接雇用 毎日新聞 2010年7月3日
- ^ 日本放送協会広報局 (2010-10-08), “大相撲取材でのコンプライアンスに関わる不適切な事案について”, プレスリリース 2010年10月10日閲覧。
- ^ NHK記者 捜査対象にメール NHKオンライン、NHK 2010年10月10日
- ^ NHK女性記者と不倫で警部処分 千葉県警 47NEWS(共同通信) 2011年2月8日
- ^ NHK名古屋職員を逮捕 放送局から機材盗んだ疑い 朝日新聞 2011年2月17日
- ^ NHK:情報番組でも謝罪…セシウム測定ミス 毎日新聞 2011年11月25日
- ^ NHK:胸元強調して料理番組 「反省している」 毎日新聞 2011年11月25日
- ^ NHK:松山放送局、字幕で誤報 毎日新聞 2012年2月16日
- ^ NHK:権限のないバイト、原稿端末を操作…松山放送局 毎日新聞 2012年2月25日
- ^ 麻薬所持容疑:NHK職員、ハワイで身柄拘束 毎日新聞 2012年2月25日
[編集] 関連項目
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