ラグビーワールドカップ

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ラグビーワールドカップ
Webb Ellis Cup.jpg
開始年 1987
主催 IRB
参加チーム数 20(本大会)
前回優勝  ニュージーランド(2011年)
最多優勝  南アフリカ共和国
 オーストラリア
 ニュージーランド
サイト 大会公式サイト(英語)
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ラグビーワールドカップとはラグビー(ユニオン)のナショナルチームの世界一を決定する大会で1987年以降、4年に一度、開催されている。優勝トロフィーは「ウェブ・エリス・カップ」。国際ラグビー評議会IRB)主催。現在、運営管理はラグビーワールドカップリミテッド(RWCL)に委託されている。

大会規模は開催ごとに大きくなっており第6回の大会の収支は1億2240万ポンドの黒字で、今やスポーツイベントとしてはFIFAワールドカップオリンピックに次ぐ世界で3番目に大きな大会となっている[1][2][3] 大会テーマソングは『World in Union』。

概説[編集]

1983年、オーストラリアとニュージーランドがそれぞれ、国際ラグビーフットボール評議会IRFB, 国際ラグビー評議会の前身)にワールドカップの開催を提案した。この時は却下されたが、両国は実現可能性について検討し、1985年にIRFBの年次会合で結果を披露した。両国はFIFAワールドカップとオリンピックにかぶらないよう、開催年を1987年に設定した。これを受けて評議会のメンバーの8か国(オーストラリア、ニュージーランド、南アフリカ、フランス、イングランド、ウェールズ、スコットランド、アイルランド)で投票が行われ、6対2で開催が決定した(反対したのはスコットランドとアイルランドで、アマチュアリズムが脅かされるという理由だった)[4]。こうして、1987年にニュージーランド・オーストラリアによる共催で第1回が行われた。当初は両国協会の主催による大会であり予選等は無く、16カ国の招待大会として行われた。その後の大会はIRFBに主催者が変更され、第2回以降は予選大会と本大会による形式に変更となった。本大会は4年毎に行われる(夏季五輪の前年・冬季五輪、FIFAワールドカップの翌年に開催)。また第3回までは北半球、南半球それぞれの国内シーズン(北半球10-11月、南半球5-6月)を中心に開催されていたが、第4回以降は南北いずれの半球でも、9月から11月を中心とした日程になっている。

日本は第1回大会から毎回出場しており、毎回本大会へも出場している。第2回ジンバブエに1勝するも、第7回までの戦績は1勝2分21敗と大きく負け越しており決勝トーナメントに残ったことはない。なかでも第3回ニュージーランドに17-145で負けたのは、大会の1試合最多失点記録となっており、クリント・イーストウッド監督による映画「インビクタス/負けざる者たち」(2009年作)の作中にて1エピソードとして語られている。第1回から南半球の国々の優勝が続いていたが、第5回で初めて北半球のイングランドが優勝した。

日本の開催招致活動[編集]

日本第7回の開催国に立候補していたが投票の結果、ニュージーランドに敗れた。日本ラグビー協会第8回第9回の開催国に再度立候補し2009年7月28日、第9回の誘致に成功した。

大会の方式[編集]

第1回から第3回までは16か国で、第4回から20か国に増加している。出場国増加による試合レベルの低下を理由に出場枠の減少の動きもあったが、第7回も維持されることが決定している。

予選大会[編集]

  • 第7回では、前回大会ベスト12(予選プール上位3位)が免除されることになっている。
  • 第1回では、招待国による開催のため予選が行われなかった。第2回以降は、開催国及び前回大会の上位国が予選免除されている。第2・3・5・6回大会では前回大会8強、第4回は前回大会4強が予選免除された。
  • 第7回大会の予選枠はヨーロッパ2、アメリカ2、アフリカ1、オセアニア1、アジア1、最終プレーオフ1が決定している。
  • 第2回での予選出場国は33カ国であったが、第6回では94ヶ国となっており大会毎に出場国が増加している。

本大会[編集]

予選プールと決勝トーナメントから構成される。

予選プールは出場チームをいくつかのプールに振り分け、プール内の各チームと1試合ずつ対戦する。試合の結果ごとに「勝ち点」(マッチポイント)が与えられる。第5回以降は出場20ヶ国が5ヶ国ごとの4組に分かれて予選プールを戦い、勝利が4点、引き分けが2点、敗戦が0点でありボーナスポイントとして4トライ以上で1点、7点差以内での敗戦で1点が与えられ合計ポイントの上位2チームが決勝トーナメントに進出する方式となっている。

決勝トーナメントは8チームによるノックアウト方式で実施され、規定の時間内で決着がつかなかったときは延長戦が行われる。

過去の方式[編集]

  • 第1~3回 - 16か国が出場。まず4か国ずつ4つの組(プール)に分かれて1回戦総当たりで戦い、各組の上位2か国が準々決勝へ進出。
  • 第4回 - この大会から出場枠が20か国に拡大。4か国ずつ5組でプール戦を行う。マッチポイントは勝利3、引き分け2、敗戦1。各組1位の5か国はそのまま決勝トーナメントへ進出。各組2位の5か国と3位になったうち最も成績の良かった1か国、計6か国の間でプレーオフを行い勝った3か国が決勝トーナメントへ進出する方式。

各大会の概要[編集]

開催国 決勝戦 3位決定戦
優勝 スコア 2位 3位 スコア 4位
1 1987年
詳細
ニュージーランドの旗&オーストラリアの旗
ニュージーランド(主)
&オーストラリア(副)
 ニュージーランド 29 - 9  フランス  ウェールズ 22 - 21  オーストラリア
2 1991年
詳細
イングランドの旗 イングランド[5]  オーストラリア 12 - 6  イングランド  ニュージーランド 13 - 6  スコットランド
3 1995年
詳細
南アフリカ共和国の旗 南アフリカ共和国  南アフリカ共和国 15 - 12
(延長)
 ニュージーランド  フランス 19 - 9  イングランド
4 1999年
詳細
ウェールズの旗 ウェールズ[6]  オーストラリア 35 - 12  フランス  南アフリカ共和国 22 - 18  ニュージーランド
5 2003年
詳細
オーストラリアの旗 オーストラリア  イングランド 20 - 17
(延長)
 オーストラリア  ニュージーランド 40 - 13  フランス
6 2007年
詳細
フランスの旗 フランス[7]  南アフリカ共和国 15 - 6  イングランド  アルゼンチン 34 - 10  フランス
7 2011年
詳細
ニュージーランドの旗 ニュージーランド  ニュージーランド 8 - 7  フランス  オーストラリア 21 - 18  ウェールズ
8 2015年
詳細
イングランドの旗 イングランド
9 2019年
詳細
日本の旗 日本

決勝会場[編集]

回数 会場
第1回 オークランドイーデン・パーク
第2回 ロンドントゥイッケナム・スタジアム
第3回 ヨハネスブルグエリス・パーク・スタジアム
第4回 カーディフミレニアム・スタジアム
第5回 シドニースタジアム・オーストラリア
第6回 パリスタッド・ド・フランス
第7回 オークランド/イーデン・パーク
第8回 ロンドン/トゥイッケナム・スタジアム
第9回 東京新国立競技場

個人成績[編集]

大会別トライ王[編集]

回数 トライ王 成績
第1回 クレイグ・グリーンニュージーランドの旗 ニュージーランド
ジョン・カーワンニュージーランドの旗 ニュージーランド
7トライ
第2回 デイヴィッド・キャンピージオーストラリアの旗 オーストラリア
ジャンバティスト・ラフォンフランスの旗 フランス
6トライ
第3回 マーク・エリスニュージーランドの旗 ニュージーランド
ジョナ・ロムーニュージーランドの旗 ニュージーランド
7トライ
第4回 ジョナ・ロムーニュージーランドの旗 ニュージーランド 8トライ
第5回 ダグ・ハウレットニュージーランドの旗 ニュージーランド
ミルズ・ムリアイナニュージーランドの旗 ニュージーランド
7トライ
第6回 ブライアン・ハバナ南アフリカ共和国の旗 南アフリカ共和国 8トライ
第7回 ヴァンサン・クレールフランスの旗 フランス
クリス・アシュトンイングランドの旗 イングランド
6トライ

大会別得点王[編集]

大会 得点王 成績
第1回 グラント・フォックスニュージーランドの旗 ニュージーランド 126点
第2回 ラルフ・キーズアイルランドの旗 アイルランド 68点
第3回 ティエリ・ラクロワフランスの旗 フランス 112点
第4回 ゴンサロ・ケサダアルゼンチンの旗 アルゼンチン 102点
第5回 ジョニー・ウィルキンソンイングランドの旗 イングランド 113点
第6回 パーシー・モンゴメリー南アフリカ共和国の旗 南アフリカ共和国 105点
第7回 モルネ・ステイン(南アフリカ共和国の旗 南アフリカ共和国) 62点

大会通算最多記録[編集]

記録は2011年大会終了時点

出場国成績[編集]

出場回数 優勝 2位 3位 4位 1987 1991 1995 1999 2003 2007 2011
 ニュージーランド 7 2 1 2 1 優勝 3位 2位 4位 3位 8強 優勝
 オーストラリア 7 2 1 1 1 4位 優勝 8強 優勝 2位 8強 3位
 南アフリカ共和国[8] 5 2 0 1 0 - - 優勝 3位 8強 優勝 8強
 イングランド 7 1 2 0 1 8強 2位 4位 8強 優勝 2位 8強
 フランス 7 0 3 1 2 2位 8強 3位 2位 4位 4位 2位
 ウェールズ 7 0 0 1 1 3位 P P 8強 8強 P 4位
 アルゼンチン 7 0 0 1 0 P P P 8強 P 3位 8強
 スコットランド 7 0 0 0 1 8強 4位 8強 8強 8強 8強 P
 アイルランド 7 0 0 0 0 8強 8強 8強 PO 8強 P 8強
 フィジー 6 0 0 0 0 8強 P - PO P 8強 P
 サモア 6 0 0 0 0 - 8強 8強 PO P P P
 カナダ 7 0 0 0 0 P 8強 P P P P P
 イタリア 7 0 0 0 0 P P P P P P P
 日本 7 0 0 0 0 P P P P P P P
 ルーマニア 7 0 0 0 0 P P P P P P P
 トンガ 6 0 0 0 0 P - P P P P P
 アメリカ合衆国 6 0 0 0 0 P P - P P P P
 ナミビア 4 0 0 0 0 - - - P P P P
 グルジア 3 0 0 0 0 - - - - P P P
 ウルグアイ 2 0 0 0 0 - - - P P - -
 ジンバブエ 2 0 0 0 0 P P - - - - -
 ロシア 1 0 0 0 0 - - - - - - P
 ポルトガル 1 0 0 0 0 - - - - - P -
 スペイン 1 0 0 0 0 - - - P - - -
 コートジボワール 1 0 0 0 0 - - P - - - -
※PO:プレーオフ敗退、P:予選プール敗退、-:本大会出場せず

日本における放送体制[編集]

1995年まではNHKで日本戦全試合や決勝戦などが生中継された。

1999年はNHKで日本戦全試合と決勝戦などが録画中継され、CS放送はスカイエンターテイメント(現J SPORTS)が放映権を獲得し、SKY sports 2(現J sports 2)で全試合生中継を行った。J SPORTSは以後の大会も継続して全試合生中継を行っている。2011年大会はJ SPORTSが地上波・BSなどを含む独占放映権を獲得した。

2003年テレビ東京で「開局40周年記念」と題し日本戦及び決勝トーナメントが、他の同系列局では日本代表戦と決勝戦のみが編集の上録画中継された。尚、テレビ東京以外の系列でも「開局40周年記念」、「ラグビーワールドカップ完全中継」と銘打って告知CMが放送されたため関東地方以外の視聴者から決勝トーナメントの放送がされないことが直前まで説明されなかったため多くの批判を受けた。

2007年日本テレビが放映権を獲得した。ワールドカップ開幕直前として日本代表の特集、予選プールである日本戦4試合と決勝トーナメント3試合が現地から10分遅れの形で録画中継がなされた。しかし日本対カナダ戦では試合終了直前のプレーに対するビデオ判定に時間がかかり後半ロスタイムが長引いたことで放送時間が収まらない可能性があると日本テレビが判断し、急遽録画中継から生放送に切り替えが行われた。結果として放送終了前のスポットで同点の望みがつながる日本代表のトライが放送されたが、5-12で劣勢だった日本代表の同点の可能性を残すトライを決めた瞬間が放送上カットされたことになり同点となるコンバージョンからの中継となって視聴者から多くの批判を受けた。放送後、日本テレビはこの件についてHP上で謝罪している。

2011年も日本テレビが2大会連続で放送することが決まった[9]

脚注[編集]

  1. ^ IRB Organisation”. International Rugby Board. 2011年9月12日閲覧。
  2. ^ Rugby World Cup - The Origins”. Official RWC 2011 Site. 2011年9月13日閲覧。
  3. ^ Rugby Football History”. rugbyfootballhistory.com. 2011年9月23日閲覧。
  4. ^ Rugby World Cup - The Origins”. Official RWC 2011 Site. 2011年9月13日閲覧。
  5. ^ フランス、ウェールズ、スコットランド、アイルランドでも一部試合が行われた。
  6. ^ イングランド、スコットランド、フランス、アイルランドでも試合が行われた。
  7. ^ ウェールズ、スコットランドでも試合が行われた。
  8. ^ 第1回及び第2回はアパルトヘイト政策に対する制裁のため、ラグビー強豪国でありながら出場できなかった。
  9. ^ 日テレ、2大会連続W杯放送 - サンケイスポーツ 2010年10月22日

関連項目[編集]

外部リンク[編集]