ラグビーワールドカップ2019・予選

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本項では、ラグビーワールドカップ2019の予選について述べる。

本大会シード[編集]

2015年大会の各プールの上位3チーム(合計12チーム)が2019年大会にシードされることが2015年11月13日ワールドラグビーより発表された。なお、シードチームは以下の通り[1]

予選プロセス[編集]

残り8つの出場枠について大陸別の地区予選および大陸間プレーオフによって争う。出場枠の配分は以下の通り[1]

ヨーロッパ地区1枠[編集]

出場辞退したトルコを除き、30チームが参加した。2017年と2018年のヨーロッパ選手権(チャンピオンシップ)の通算成績最上位チーム(ジョージアを除く)が本大会出場。2位のチーム(ジョージアを除く)と2016-17シーズンのヨーロッパ選手権(トロフィー、カンファレンス1、カンファレンス2)の代表チームが対戦し、勝者はヨーロッパ・オセアニアプレーオフへ。

ヨーロッパ選手権(チャンピオンシップ)(2017年、2018年の通算成績)

順位 チーム 勝敗 得失点 BP 減点 勝ち点
試合 得点 失点
1  ロシア 8 4 0 4 226 144 +82 4 20
2  ドイツ 8 2 0 6 149 446 –287 2 10
3  ルーマニア 8 6 0 2 296 126 +170 6 -30 0
4  スペイン 8 6 0 2 217 85 +132 2 -40 –14
5  ベルギー 8 2 0 6 170 257 –87 3 -30 –19

出場選手の代表資格に問題があったルーマニア、スペイン、ベルギーは、当該選手が出場した1試合につき5点ずつ勝ち点を減点された。

2016-17シーズンヨーロッパ選手権(トロフィー、カンファレンス1、カンファレンス2)

各リーグ戦の1位以外はワールドカップ予選敗退

  • トロフィー(1位 ポルトガル、2位 オランダ、3位 スイス、4位 ポーランド、5位 モルドバ、6位 ウクライナ)
  • カンファレンス1北(1位 チェコ、2位 リトアニア、3位 ラトビア、4位 スウェーデン、5位 ルクセンブルク)
  • カンファレンス1南(1位 マルタ、2位 イスラエル、3位 クロアチア、4位 アンドラ、5位 キプロス)
  • カンファレンス2北(1位 ハンガリー、2位 デンマーク、3位 ノルウェー、4位 フィンランド、5位 エストニア)
  • カンファレンス2南(1位 ボスニア・ヘルツェゴビナ、2位 オーストリア、3位 スロベニア、4位 セルビア)※トルコは出場辞退
Round1,2 Round3 Round4
                   
Round1
  ハンガリー(カンファレンス2北優勝) 19
Round3
  ボスニア・ヘルツェゴビナ(カンファレンス2南優勝) 17
  ハンガリー 19
Round2
  チェコ 47
  チェコ(カンファレンス1北優勝) 48
Round4
  マルタ(カンファレンス1南優勝) 14
  チェコ 12
  ポルトガル(トロフィー優勝) 45
 
 
 
 
 
      
      

ヨーロッパ地区2位決定戦


 ドイツ 16–13  ポルトガル
ロシアが本大会出場、ドイツがヨーロッパ・オセアニアプレーオフへ

オセアニア地区2枠[編集]

2016年と2017年のワールドラグビーパシフィックネイションズカップに出場した3チームの中で通算成績上位2チームが本大会出場。3位チームはヨーロッパ・オセアニアプレーオフへ。

パシフィックネイションズカップ(2016年、2017年の通算成績)

順位 チーム 勝敗 得失点 トライ BP 勝ち点
試合 得点 失点
1  フィジー 4 4 0 0 101 60 +41 11 5 1 17
2  トンガ 4 1 0 3 68 93 –25 7 9 2 6
3  サモア 4 1 0 3 88 104 –16 5 8 1 5
フィジートンガが本大会出場、サモアがヨーロッパ・オセアニアプレーオフへ

ヨーロッパ・オセアニアプレーオフ1枠[編集]

ヨーロッパ2位チームとオセアニア3位チームの対戦の勝利チームが本大会出場。敗戦チームは敗者復活戦へ。


 サモア 108–43  ドイツ
サモアが本大会出場、ドイツが敗者復活戦へ

アメリカ地区2枠[編集]

20チームが参加した。アメリカ合衆国カナダが対戦して勝利チームが本大会出場。その他のチームは2016年の北アメリカ選手権と南アメリカ選手権を通じて、2017年の南アメリカ選手権(ディビジョンA)出場権を争う。アメリカとの対戦で敗れたカナダと、2017年の南アメリカ選手権(ディビジョンA)最上位チームが対戦して勝利チームが本大会出場。敗戦チームは敗者復活戦へ。

2016年

  • 中米・カリブ(北ゾーン)(1位 メキシコ、2位 ケイマン諸島、3位 バミューダ、4位バハマ)
  • 中米・カリブ(南ゾーン)(1位 ガイアナ、2位 トリニダード・トバゴ、3位 バルバドス、4位 ジャマイカ)※セントビンセントおよびグレナディーン諸島は予備予選敗退
  • 南米(チャンピオンシップB)(1位 コロンビア、2位 ベネズエラ、3位 ペルー、4位 エクアドル)※グアテマラは予備予選敗退
Round1 Round1 Round2
                   
中米カリブ決勝
  メキシコ(中米カリブ北優勝) 32
Round1決勝
  ガイアナ(中米カリブ南優勝) 3
  メキシコ 11
  コロンビア(南米B優勝) 29
 
南米A入替戦
 
  コロンビア 27
  パラグアイ(南米A最下位) 39
 
 
 
 
 
      
      

パラグアイがチャンピオンシップAに残留、その他のチームはワールドカップ予選敗退

2017年

北米


 カナダ 28–28  アメリカ合衆国

 アメリカ合衆国 52-16  カナダ

アメリカ合衆国がカナダに1勝1分で勝利

南米(チャンピオンシップA)

順位 チーム 勝敗 得失点 勝ち点
試合 得点 失点
1  ウルグアイ 3 3 0 0 113 57 +56 9
2  チリ 3 2 0 1 92 44 +48 6
3  ブラジル 3 1 0 2 94 62 +32 3
4  パラグアイ 3 0 0 3 32 168 –136 0

アメリカ地区第2代表決定戦


 カナダ 29–38  ウルグアイ

 ウルグアイ 32-31  カナダ

ウルグアイがカナダに2勝で勝利

アメリカ合衆国ウルグアイが本大会出場、カナダが敗者復活戦へ

アフリカ地区1枠[編集]

14チームが参加した。2016年と2017年のシーズンを通じて、2018年のアフリカゴールドカップ英語版の出場権を争い、2018年の優勝チームが本大会出場。2位チームは敗者復活戦へ。

2016年アフリカカップ

  • ディビジョン1B・プールA(1位 セネガル、2位 マダガスカル、3位 ザンビア)※ザンビアはワールドカップ予選敗退
  • ディビジョン1B・プールB(1位 チュニジア、2位 コートジボワール、3位 ボツワナ)
  • ディビジョン1C(1位 モロッコ、2位 ナイジェリア、3位 モーリシャス)※カメルーンは棄権、ナイジェリア、モーリシャスはワールドカップ予選敗退

2017年アフリカカップ

  • ゴールドカップ(1位 ナミビア、2位 ケニア、3位 ウガンダ、4位 チュニジア、5位 ジンバブエ、6位 セネガル)※セネガルはワールドカップ予選敗退
  • シルバーカップ(1位 モロッコ、2位 コートジボワール、3位 マダガスカル、4位 ボツワナ)※1位以外はワールドカップ予選敗退

2018年アフリカカップ(ゴールドカップ)

順位 チーム 勝敗 得失点 BP 勝ち点
試合 得点 失点
1  ナミビア 5 5 0 0 347 69 +278 5 25
2  ケニア 5 4 0 1 206 135 +71 1 17
3  ウガンダ 5 2 0 3 160 172 −12 1 9
4  チュニジア 5 2 0 3 66 279 −213 1 9
5  ジンバブエ 5 1 1 3 139 162 −23 2 8
6  モロッコ 5 0 1 4 96 197 −101 1 3
ナミビアが本大会出場、ケニアが敗者復活戦へ

アジア・オセアニアプレーオフ[編集]

アジアから10チーム、オセアニアから2チームが参加した。アジアでは2016年と2017年のシーズンを通じて、2018年のアジアラグビーチャンピオンシップ(トップディビジョン)の出場権を争い、2018年の最上位チームと2017年のオセアニアカップ英語版優勝チームが対戦。勝利チームは敗者復活戦へ。

2016年アジアラグビーチャンピオンシップ

  • ディビジョン1(1位 マレーシア、2位 スリランカ、3位 フィリピン、4位 シンガポール)※カザフスタンが出場辞退したため、代りにシンガポールがディビジョン1に参加。シンガポールはワールドカップ予選敗退。マレーシアはトップディビジョンとの入れ替え戦を辞退し、2017年もディビジョン1に参加。
  • ディビジョン2(1位 UAE、2位 タイ、3位 グアム、4位 ウズベキスタン)※シンガポールに代わって、タイがディビジョン2に参加。優勝したUAEはディビジョン1に昇格、その他のチームはワールドカップ予選敗退。

2017年アジアラグビーチャンピオンシップ

  • ディビジョン1(1位 マレーシア、2位 スリランカ、3位 フィリピン、4位 UAE)※マレーシアはトップディビジョンに自動昇格(2017年優勝の日本が2018年は不参加のため)、その他のチームはワールドカップ予選敗退。

2018年アジアラグビーチャンピオンシップ(トップディビジョン)

順位 チーム 勝敗 得失点 BP 勝ち点
試合 得点 失点
1  香港 4 4 0 0 227 44 +183 3 19
2  韓国 4 2 0 2 128 91 +37 2 10
3  マレーシア 4 0 0 4 40 260 –220 0 0

2017年オセアニアカップ

パプアニューギニアが出場辞退したため、2チームで争われた。


 クック諸島 9–13  Tahiti
(出場選手の代表資格に問題があったタヒチは失格)
香港とクック諸島が対戦し、勝利した香港が敗者復活戦へ

 香港 87–3  クック諸島

敗者復活戦1枠[編集]

ヨーロッパ・オセアニアプレーオフの敗戦チーム、アメリカ地区の3位チーム、アフリカ地区の2位チーム、アジア・オセアニアプレーオフの勝利チームの中の1位チームが本大会出場。

順位 チーム 勝敗 得失点 BP 勝ち点
試合 得点 失点
1  カナダ (アメリカ地区) 3 3 0 0 121 39 +82 2 14
2  ドイツ (ヨーロッパ地区) 3 2 0 1 79 44 +35 1 9
3  香港 (アジア地区) 3 1 0 2 61 70 −9 1 5
4  ケニア (アフリカ地区) 3 0 0 3 42 150 −108 0 0
ドイツ、カナダ、ケニア、香港が参加し、カナダが本大会出場

出典[編集]

  1. ^ a b “2019年W杯日本大会の予選プロセス発表!”. ベースボールマガジン社. (2015年11月13日). http://rugby-rp.com/news.asp?idx=108831&page=1 2015年11月14日閲覧。 

外部リンク[編集]