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'''クロノス'''({{lang-grc-short|'''Κρόνος''', ''Kronos''}})は、[[ギリシア神話]]の大地および農耕の[[神]]である。山よりも巨大な巨神族[[ティーターン]]の長であり、[[ウーラノス]]の次に全宇宙を統べた二番目の神々の王でもある |
'''クロノス'''({{lang-grc-short|'''Κρόνος''', ''Kronos''}})は、[[ギリシア神話]]の大地および農耕の[[神]]である。山よりも巨大な巨神族[[ティーターン]]の長であり、[[ウーラノス]]の次に全宇宙を統べた二番目の神々の王でもある。万物を切り裂くアダマスの鎌を武器とする。[[ゼウス]]の父親としてもよく知られており、ティーターン神族を率いて[[オリュンポス]]の神々と全宇宙を揺るがす大戦争を行った。 |
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* [[フランシスコ・デ・ゴヤ|ゴヤ]]『[[我が子を食らうサトゥルヌス]]』 - 連作「[[黒い絵]]」の1つ |
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* [[サートゥルヌス]] |
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* [[狼と七匹の子山羊]] |
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* [[昴|すばる]] - [[プレアデス星団]] - [[プレイアデス]]と[[ヒュアデス]] - 世界を支える[[アトラース]]の娘で、7人姉妹。 |
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* [[ミラのニコラオス]] - 肉屋で7年間塩漬けにされた7人の子供を復活させ助けたとする伝説がある。 |
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* [[ヤマタノオロチ]] - 8つの首と頭を持つ蛇で、8人姉妹の内の7人までが毎年一人ずつ食べられるが、最後の一人である「[[クシナダヒメ]]」の番の時に「[[スサノオ]]」が現れ、酒で酔わされ、倒される。 |
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* [[患難時代]] - [[千年王国]]が訪れる前の苦しみの時期。7年間続くとする説がある。 |
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* [[創世記]] - 神は7日で世界を創造したとされる。 |
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* [[ローマの七丘]] - 都市国家ローマの歴史は7つの丘から始まる。 |
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* [[王殺し]] |
* [[王殺し]] |
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* [[末子相続]] |
* [[末子相続]] |
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* [[マタイによる福音書|マタイ20:1-16]] -「あとの者は先になり、先の者はあとになるであろう」 |
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2017年11月17日 (金) 11:45時点における版
クロノス(古希: Κρόνος, Kronos)は、ギリシア神話の大地および農耕の神である。山よりも巨大な巨神族ティーターンの長であり、ウーラノスの次に全宇宙を統べた二番目の神々の王でもある。万物を切り裂くアダマスの鎌を武器とする。ゼウスの父親としてもよく知られており、ティーターン神族を率いてオリュンポスの神々と全宇宙を揺るがす大戦争を行った。
名称
時間の神クロノス (Χρόνος, Khronos) と発音が近い(英語では同音)ため、混同されることがあるが、別の神である。古典ギリシア語においては κ は無気音 [k] で、χ は有気音 [kʰ] であり、若干異なる。これらの発音はしばしば混同され、当のギリシア人やローマ人も混同することがあった。
ギリシア神話
ヘーシオドスの『神統記』によればウーラノスとガイアの息子でティーターンの末弟[1]。レアーの夫であり、ハーデース、ポセイドーン、ゼウスおよびヘーラー、ヘスティアー、デーメーテールの父でもある[2]。また、愛人であるニュンペーのピリュラーとの間に半人半馬の賢者ケイローンをもうけた[3]。
父であるウーラノスの性器を、刃が魔法の金属・アダマスでできた鎌で切り取って追放するが、自身も父親と同様ギガースたちをガイアの胎内に押し込めていたためガイアの怒りを買い、後に息子であるゼウスに討たれた。彼は父同様、子にその権力を奪われるという予言を受けたため、子供が生まれるたびに(ヘスティアー、デーメーテール、ヘーラー、ハーデース、ポセイドーンの順に)飲み込んでしまったという。
最後に生まれたゼウスだけは、母のレアーが偽って石をクロノスに食わせたために助かった。クレタ島で(牝山羊アマルテイアによって)密かに育てられたゼウスは、クロノスに(神酒ネクタールを飲ませて)兄弟を(飲み込んだときとは逆の順に)吐き出させ(このとき、兄弟の序列が入れ替わり、末子であるゼウスが最高神となった)、兄弟は力を合わせて、クロノスらティーターン神族を倒した。
クロノスの子供たち |
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炉の女神ヘスティアー |
豊穣の女神デーメーテール |
結婚と出産の女神ヘーラー |
冥界の王ハーデース |
海の王ポセイドーン |
神々の王ゼウス |
石 [注 1] |
ケイローン |
ローマ神話
黄金時代に地上を統べた王、農耕神とする伝承もあり、収穫祭で盛大に祀られた。このことから、ローマ神話における農耕神サートゥルヌス(英語読みでサターン)と同一視される。
脚注
注釈
- ^ 比較神話学的には、日の目を見なかった、ゼウスの双子の兄弟とも考えられる。
出典
関連項目
- メーティス
- エーリュシオン - 世界の西の果て、オーケアノスの流れのほとりにあるという、理想郷。「至福者の島」。タルタロスから解放されたクロノスを支配者とする説がある。
- ゴヤ『我が子を食らうサトゥルヌス』 - 連作「黒い絵」の1つ
- サートゥルヌス
- 王殺し
- 末子相続