FNSアナウンス大賞

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FNSアナウンス大賞(エフエヌエスアナウンスたいしょう)とは、フジテレビを初めとするFNS加盟各局のアナウンサーから、優秀なアナウンサーを表彰する制度である。FNS加盟各局のアナウンサーの資質を向上させる目的で、1985年から毎年審査と表彰式を実施している。

審査部門は「新人」「番組」「スポーツ」「ナレーション」で、加盟各局のアナウンサーが、前年度の担当番組から1つをノミネート。局内選考・ブロック審査を経て、全国規模の最終審査会によって部門別に「アナウンス賞」(1位)「敢闘賞」(2位)「奨励賞」(3位)「ブロック賞」などを選んだ後に、全ての部門から「アナウンス大賞」を1名選出する。「新人部門」は前年度の時点で加盟各局への入社3年目までのアナウンサーが対象で、かつては「CM部門」も設けられていた。2024年の第40回では、岡山放送のアナウンス室が、手話放送などの情報アクセシビリティ活動を30年間続けていることを理由に「特別賞」を授与されている[1]

例年は、2月に最終審査会、3~4月頃に東京で表彰式を実施。近年は、その模様がフジテレビ公式サイト内の「アナルーム・ニュース」で伝えられている。ただし、新型コロナウイルスへの感染が拡大している2020年(第36回)から2022年(第38回)までは、オンライン方式での表彰に切り替えていた。

過去の主な受賞者[編集]

※所属は全て当時のもの。[2]

回数 大賞
(年間MVP
受賞内容・理由 アナウンス賞
新人部門 番組部門 スポーツ部門 ナレーション部門 CM部門
第1回
1985年
山中秀樹
フジテレビ
生田恵子
テレビ熊本
桑原征平
関西テレビ
林勇
長野放送
第2回
1986年
須田哲夫
フジテレビ
加茂川里美
鹿児島テレビ
山内亨
仙台放送
梅田淳
(関西テレビ)
第3回
1987年
山田幸子
愛媛放送
三竹映子
(フジテレビ)
益田由美
(フジテレビ)
林勇
(長野放送)
第4回
1988年
三満美穂
テレビ新広島
島崎富佐子
テレビ宮崎
桑原征平
(関西テレビ)
筒井櫻子
(フジテレビ)
第5回
1989年
堺正幸
(フジテレビ)
関純子
関西テレビ
塚原真理子
仙台放送
土居寛親
愛媛放送
第6回
1990年
吉崎典子
(フジテレビ)
戸澤真帆
(テレビ宮崎)
松本京子
(テレビ新広島)
岩田雅人
福島テレビ
第7回
1991年
高井一
東海テレビ
ふるさと紀行』ナレーション 稲葉寿美
(東海テレビ)
中井美穂
(フジテレビ)
(第8回から創設) 田島義彦藤生直子
(山形テレビ)
第8回
1992年
杉本清
(関西テレビ)
中村江里子
(フジテレビ)
須田真理
富山テレビ
三宅正治
(フジテレビ)
福田浩一
テレビ熊本
第9回
1993年
内田信子
サガテレビ
菅原美千子
仙台放送
加藤寿一
秋田テレビ
三宅正治
(フジテレビ)
崎島誠中村朋美古井千佳夫鹿児島テレビ
第10回
1994年
高橋幸平
テレビ西日本
佐藤拓雄
(仙台放送)
松本京子
(テレビ新広島)
馬場鉄志
(関西テレビ)
榎本文克
(福島テレビ)
第11回
1995年
棚田徹
(テレビ新広島)
小島奈津子
(フジテレビ)
江崎雅子
テレビ長崎
毛利八郎
(関西テレビ)
林勇・岩本美智子
(長野放送)
第12回
1996年
田久保尚英
テレビ西日本
佐々木義尊
(テレビ熊本)
阿部知代
(フジテレビ)
吉田伸男
(フジテレビ)
山田幸子
愛媛放送
第13回
1997年
菅原美千子
仙台放送
佐々木裕子
テレビ宮崎
松尾紀子
(フジテレビ)
馬場鉄志
(関西テレビ)
金井淳郎
(福島テレビ)
第14回
1998年
松尾紀子
フジテレビ
吉本郁子
テレビ大分
土居寛親
(愛媛放送)
大橋雄介
関西テレビ
菊池恵子
東海テレビ
第15回
1999年
塩原恒夫
フジテレビ
? 竹下陽平
フジテレビ
木幡美子
(フジテレビ)
森脇淳
(東海テレビ)
高田英子
(北海道文化放送)
第16回
2000年
原田幸子
福島テレビ
? 向井佐都子
福島テレビ
竹下美保
(岡山放送)
福田浩一
(テレビ熊本)
(17回から創設) 柳田哲志
(テレビ宮崎)
第17回
2001年
古井千佳夫
鹿児島テレビ
青春ミレニアム
「10秒に駆けた青春」
大野綾子
仙台放送
庄野俊哉
東海テレビ
大橋雄介
関西テレビ
豊田康雄
(関西テレビ)
(16回まで)
第18回
2002年
山本浩之
(関西テレビ)
NYリポート 内田恭子
(フジテレビ)
高橋巨典
テレビ宮崎
青嶋達也
(フジテレビ)
向井佐都子
(福島テレビ)
第19回
2003年
工藤健太
テレビ大分
? 郡司琢哉
テレビ熊本
三上絵里
テレビ新広島
森昭一郎
(フジテレビ)
大橋雄介
(関西テレビ)
第20回
2004年
森脇淳
(東海テレビ)
春高バレー 決勝戦 吉井歌奈子
(東海テレビ)
向井佐都子
(福島テレビ)
竹下陽平
(フジテレビ)
深津麻弓
富山テレビ
第21回
2005年
石井百恵
(テレビ新広島)
ひろしまこの1年 古賀奈津子
サガテレビ
伊藤美菜子
北海道文化放送
大谷真宏
テレビ西日本
三上絵里
(テレビ新広島)
第22回
2006年
馬場鉄志
(関西テレビ)
第66回菊花賞の中継における実況 武井正晴
(東海テレビ)
高橋巨典
(テレビ宮崎)
金澤聡
仙台放送
山本琢也
(テレビ熊本)
第23回
2007年
榎木田朱美
(テレビ宮崎)
「蘇れ!神話鉄道」
高千穂鉄道高千穂線ドキュメンタリー)
倉田大誠
(フジテレビ)
阿部知代
(フジテレビ)
青嶋達也
(フジテレビ)
吉田雅英
(北海道文化放送)
第24回
2008年
佐々木恭子
(フジテレビ)
FNSチャリティー支援国取材 米田元気
(福島テレビ)
松井美智子
(東海テレビ)
塩原恒夫
(フジテレビ)
柳田哲志
(テレビ宮崎)
第25回
2009年
福田布貴子
福井テレビ
チカッペ!輝け☆福井のアスリートたち
「時代よ、オレについてこい」
平野有海[3]
(テレビ静岡)
近藤英恵
(テレビ静岡)
森昭一郎
(フジテレビ)
斉藤誠征
(東海テレビ)
第26回
2010年
尾谷いずみ
(テレビ熊本)
土に生きる
-ダム水没予定地・ある農民の手記-
川辺川ダムドキュメンタリー)
佐藤晶代
(テレビ大分)
寺田早輪子
(仙台放送)
小田島卓生
(東海テレビ)
桜庭亮平
(フジテレビ)
第27回
2011年
豊田康雄
(関西テレビ)[4]
小野木梨衣
石川テレビ
田中宏枝
(テレビ静岡)
三好ジェームス[5]
沖縄テレビ
平野有海[3]
(テレビ静岡)
第28回
2012年
佐藤拓雄
仙台放送
東日本大震災報道 横内美紗
新潟総合テレビ
廣川明美
(新潟総合テレビ)
斉藤誠征
(東海テレビ)
斉藤舞子
(フジテレビ)
第29回
2013年
岡安譲
(関西テレビ)
第60回阪神大賞典の中継における実況[4] 中島めぐみ
(関西テレビ)
柴崎美穂
(石川テレビ)
森昭一郎
(フジテレビ)
平良いずみ[5]
(沖縄テレビ)
第30回
2014年
寺田早輪子
(仙台放送)
「青い鯉のぼり」[6] 新実彰平
(関西テレビ)
森本さやか
(フジテレビ)
倉田大誠
(フジテレビ)
第31回
2015年
千葉絢子
岩手めんこいテレビ[7]
豊嶋啓亮
(福島テレビ)[8]
第32回
2016年
斉藤誠征
(東海テレビ)
新実彰平(関西テレビ)
武田祐子(フジテレビ)[9]
鈴木康一郎
(福島テレビ)
第33回
2017年
藤本晶子
(東海テレビ)
スイッチ! (東海テレビ)』真田丸舞台探訪ツアー
ナレーション
橋本真衣
(テレビ西日本)
熊本竜太
(テレビ熊本)
深井瞬
(テレビ新広島)
第34回
2018年
坂梨公俊
(テレビ西日本)
ホークス1ダホー!LIVE2017ソフトバンク西武戦中継の実況[10] 牧広大
(仙台放送)
武田華奈
(テレビ宮崎)
中村剛大
(北海道文化放送)
竹内友佳
(フジテレビ)
第35回
2019年
坂元龍斗
(関西テレビ)
直撃LIVE グッディ!』(フジテレビ制作)向け寝屋川中1男女殺害事件初公判生中継でのリポート[11] 河谷麻瑚
(石川テレビ)
福島智之
(東海テレビ)
川島壮雄
(関西テレビ)
中島めぐみ
(関西テレビ)
第36回
2020年
吉井誠
(テレビ長崎)
内村航平(放送対象地域である長崎県諫早市出身の男子体操選手)への独占インタビュー[12] 谷元星奈
(関西テレビ)
鈴木美花
(長野放送)
中村光宏
(フジテレビ)
立本信吾
(フジテレビ)
第37回
2021年
衣笠梨代
(テレビ新広島)
被爆75年TSS報道特別番組『誰がための放影研』(2020年8月6日に広島ローカルで放送)でのナレーション 柴田美奈
(東海テレビ)
谷元星奈
(関西テレビ)
吉原功兼
(関西テレビ)
速水里彩
(東海テレビ)
第38回
2022年
立本信吾
(フジテレビ)
橋本和花子
(関西テレビ)
川島壮雄
(関西テレビ)
服部優陽
(関西テレビ)
斉藤舞子
(フジテレビ)
第39回
2023年
川島壮雄
(関西テレビ)
阪神ジュベナイルフィリーズの中継における実況[13] 篠田愛純
(東海テレビ)
福島智之
(東海テレビ)
立本信吾
(フジテレビ)
速水里彩
(東海テレビ)
第40回
2024年
長島弘樹
(富山テレビ)
『BBTドキュメンタリーズ「忘れない」~コロナ3年の記録~』(2023年6月に富山ローカルで放送)でのナレーション[14] 橋本和花子
(関西テレビ)
深井瞬
(テレビ新広島)
谷元星奈
(関西テレビ)

脚注[編集]

  1. ^ 情報アクセシビリティ活動を30年間継続…OHKアナウンス室にFNSアナウンス大賞の特別賞【岡山】 - 岡山放送 2024年3月15日
  2. ^ 出典:「フジネットワークのあゆみ : FNS30年史」(フジネットワークPR委員会、1999年発行)146p
  3. ^ a b ウェザーマップ | 気象予報士サービス | 平野有海
  4. ^ a b 「第29回 アナウンス大賞」受賞[リンク切れ] - 関西テレビ
  5. ^ a b 沿革 - OTV沖縄テレビ
  6. ^ FNSアナウンス大賞授賞式! - 稲垣真一のリフレ日記・2014年3月17日
  7. ^ 【大賞に千葉絢子アナウンサー】 - めんこいニュース・2015年3月16日
  8. ^ FNSアナウンス大賞 - 福島テレビアナウンサー日記・2015年3月27日
  9. ^ FNSアワード2016贈呈式 第24回FNSドキュメンタリー大賞/第17回FNSソフト工場 「第32回FNSアナウンス大賞授賞式」 - 新・週刊フジテレビ批評 2016年3月19日
  10. ^ FNS系列28局“最優秀アナウンサー”決定 フジテレビからは3名受賞<第34回FNSアナウンス大賞> - モデルプレス 2018年3月18日(2018年3月28日閲覧)
  11. ^ FNS系列28局“最優秀アナウンサー”史上最高得点で決定 フジテレビからは2名受賞<第35回FNSアナウンス大賞> - モデルプレス 2019年3月16日
  12. ^ 「マルっと!」司会の吉井誠アナウンサーが 第36回FNSアナウンス大賞を受賞 - テレビ長崎 2021年4月5日
  13. ^ カンテレ・川島壮雄アナウンサーが「FNSアナウンス大賞」を受賞 - 関西テレビ 2023年3月20日
  14. ^ 「第40回FNSアナウンス大賞」受賞 - 富山テレビアナウンスルーム公式サイト「長島弘樹の新根塚ベース」2024年3月21日

関連項目[編集]