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== 概要 ==
== 概要 ==
ゴジラVSシリーズ第5作{{R|来襲110|BOMG116}}。登場する怪獣は5体で、平成VSシリーズ最多となっている{{R|デイズ95|平成P157}}。[[ゴジラ (平成VSシリーズ)|ゴジラ]]と敵対するメイン怪獣の[[スペースゴジラ]]は、VSシリーズ初の[[宇宙怪獣]]でもある{{refnest|group="出典"|{{R|KHBVSSG5|大ゴジラ22|大ゴジラ2182|平成P69|G6070|超常識142|解体全書154|検定104}}}}。また、[[モスラ (架空の怪獣)|モスラ]](成虫)、[[モスラ (架空の怪獣)#バトラ|バトラ]](成虫)、[[ビオランテ]](食獣形態)が[[バンクシステム|ライブフィルム]]で登場している。
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基本的にリアリズムよりも娯楽性を全面に押した作りであり{{R|パンフレット|GTOM014}}、新城功二と三枝未希の恋愛劇や結城晃のゴジラへの復讐劇なども繰り広げられる{{R|モスラ映画大全135}}。また、バース島の風景がその淡い恋を彩っている点も見どころである。平成ゴジラシリーズとしては珍しく、ゴジラがやや人類の味方寄りに描かれており、このシリーズで唯一ゴジラがヒーロー的に扱われているのが特徴{{refnest|group="出典"|{{R|大ゴジラ194|デイズ97|モスラ映画大全135|Walker73|GTOM014}}}}{{efn|脚本家の[[小林雄次]]は、本作品の主題はゴジラと人類の関係も含めて価値観の異なる者が手を取り合い、強大な敵に立ち向かう友情と絆のドラマであると評している{{R|モスラ映画大全135}}。}}。福岡におけるスペースゴジラとの決戦では、ゴジラと[[東宝特撮映画の怪獣対策組織#Gフォース|Gフォース]]のロボット・[[モゲラ#『ゴジラvsスペースゴジラ』のモゲラ (MOGERA)|MOGERA]]が結果的に共同戦線を張った。前作から続投のGフォースやベビーゴジラが成長した[[ゴジラジュニア#リトルゴジラ|リトルゴジラ]]、『[[ゴジラvsモスラ]]』のモスラとコスモスの再登場、『[[ゴジラvsビオランテ]]』の権藤吾郎の親友と妹が登場するなど、過去のVSシリーズとのつながりが強調されている{{refnest|group="出典"|{{R|大ゴジラ22|大ゴジラ2182|デイズ97|来襲110|平成P157|東宝特撮映画大全集245|大辞典354|超常識142|解体全書154|検定104}}{{R|東宝全怪獣}}}}{{efn|東宝プロデューサーの[[富山省吾]]は、継続して観賞している観客に連続性を楽しんでもらいたいと述べている{{R|KHBVSSG112}}。特技監督の[[川北紘一]]は、「VSシリーズのいいとこ取り」と称している{{R|モスラ映画大全128}}。}}。
基本的にリアリズムよりも娯楽性を全面に押した作りであり{{R|パンフレット|GTOM014}}、新城功二と三枝未希の恋愛劇や結城晃のゴジラへの復讐劇なども繰り広げられる{{R|モスラ映画大全135}}。また、バース島の風景がその淡い恋を彩っている点も見どころである。平成ゴジラシリーズとしては珍しく、ゴジラがやや人類の味方寄りに描かれており、このシリーズで唯一ゴジラがヒーロー的に扱われているのが特徴{{refnest|group="出典"|{{R|大ゴジラ194|デイズ97|モスラ映画大全135|Walker73|GTOM014}}}}{{efn|脚本家の[[小林雄次]]は、本作品の主題はゴジラと人類の関係も含めて価値観の異なる者が手を取り合い、強大な敵に立ち向かう友情と絆のドラマであると評している{{R|モスラ映画大全135}}。}}。福岡におけるスペースゴジラとの決戦では、ゴジラと[[東宝特撮映画の怪獣対策組織#Gフォース|Gフォース]]のロボット・[[モゲラ#『ゴジラvsスペースゴジラ』のモゲラ (MOGERA)|MOGERA]]が結果的に共同戦線を張った。前作から続投のGフォースやベビーゴジラが成長した[[ゴジラジュニア#リトルゴジラ|リトルゴジラ]]、『[[ゴジラvsモスラ]]』のモスラとコスモスの再登場、『[[ゴジラvsビオランテ]]』の権藤吾郎の親友と妹が登場するなど、過去のVSシリーズとのつながりが強調されている{{refnest|group="出典"|{{R|大ゴジラ22|大ゴジラ2182|デイズ97|来襲110|平成P157|東宝特撮映画大全集245|大辞典354|超常識142|解体全書154|検定104}}{{R|東宝全怪獣}}}}{{efn|東宝プロデューサーの[[富山省吾]]は、継続して観賞している観客に連続性を楽しんでもらいたいと述べている{{R|KHBVSSG112}}。特技監督の[[川北紘一]]は、「VSシリーズのいいとこ取り」と称している{{R|モスラ映画大全128}}。}}。

2023年12月9日 (土) 06:26時点における版

ゴジラシリーズ > ゴジラvsスペースゴジラ
ゴジラvsスペースゴジラ
Godzilla vs. SpaceGodzilla[出典 1][注釈 1]
監督
脚本 柏原寛司
製作総指揮 田中友幸
出演者
音楽 服部隆之
主題歌 「ECHOES OF LOVE」
デイト・オブ・バース
撮影
編集
製作会社 東宝映画[出典 2]
配給 東宝[出典 3]
公開 日本の旗 1994年12月10日[出典 4]
上映時間 108分[出典 5][注釈 2]
製作国 日本の旗 日本
言語 日本語
配給収入 16億5,000万円[22][20]
前作 ゴジラvsメカゴジラ
次作 ゴジラvsデストロイア
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ゴジラvsスペースゴジラ』(ゴジラたいスペースゴジラ)は1994年平成6年)12月10日に公開された日本映画[10]ゴジラシリーズの第21作である[出典 6]。カラー、ビスタビジョン、ドルビーステレオ[出典 7]。略称は『VSスペゴジ[25]』『VSスペースゴジラ[26]』『vsSG[27]』。

観客動員数は340万人[出典 8]配給収入は16億5,000万円[20]キャッチコピーは「破壊神降臨[30]

概要

ゴジラVSシリーズ第5作[4][31]。登場する怪獣は5体で、平成VSシリーズ最多となっている[32][33]ゴジラと敵対するメイン怪獣のスペースゴジラは、VSシリーズ初の宇宙怪獣でもある[出典 9]。また、モスラ(成虫)、バトラ(成虫)、ビオランテ(食獣形態)がライブフィルムで登場している。

基本的にリアリズムよりも娯楽性を全面に押した作りであり[35][36]、新城功二と三枝未希の恋愛劇や結城晃のゴジラへの復讐劇なども繰り広げられる[37]。また、バース島の風景がその淡い恋を彩っている点も見どころである。平成ゴジラシリーズとしては珍しく、ゴジラがやや人類の味方寄りに描かれており、このシリーズで唯一ゴジラがヒーロー的に扱われているのが特徴[出典 10][注釈 3]。福岡におけるスペースゴジラとの決戦では、ゴジラとGフォースのロボット・MOGERAが結果的に共同戦線を張った。前作から続投のGフォースやベビーゴジラが成長したリトルゴジラ、『ゴジラvsモスラ』のモスラとコスモスの再登場、『ゴジラvsビオランテ』の権藤吾郎の親友と妹が登場するなど、過去のVSシリーズとのつながりが強調されている[出典 11][注釈 4]

主要襲撃地点は鹿児島熊本別府福岡。本作品でゴジラは九州に初上陸した[出典 12]。また、札幌山形神戸などはスペースゴジラの餌食となった。クライマックスの舞台となる福岡がスペースゴジラの結晶体に覆われるという展開は、従来のご当地路線を継承しつつ宇宙的な映像表現を兼ねたものとなっている[43]

ゴジラの上陸シーンとスペースゴジラの飛来シーンを撮影するため、特撮班による日本縦断ロケが敢行された[35][44]。ゴジラ初上陸となる九州では、エキストラが予定より100人多く集まるなど特に協力的であったという[35]

監督の山下賢章の意向により、平成VSシリーズでは唯一となる主題歌「ECHOES OF LOVE」(デイト・オブ・バース)が作られた[45]。山下は、ファミリー映画として親世代にも受け入れられるバラードにした旨を語っている[46]

ストーリー

メカゴジラがゴジラに敗れてから1年後、国連G対策センターではゴジラ対策として2つのプロジェクトが進行していた。「Mプロジェクト」と、「Tプロジェクト」である。

南太平洋に浮かぶバース島では、ゴジラ打倒に執念を燃やすGフォースのはみだし隊員である結城晃が、ベビーゴジラの成長した姿であるリトルゴジラに懐かれつつも、ゴジラを倒すためのさまざまな罠を地道に準備していた。Tプロジェクトを支援するためにバース島を訪れた新城功二と佐藤清志は、島の中央に林立している奇妙な結晶体群を発見する。一方、サイキックセンター主任の三枝未希は、フェアリーモスラに化身した小美人コスモスから不吉なメッセージを受け取る[27]

Gフォースが新兵器MOGERAの完成に沸き立っているころ、宇宙の彼方からは地球へ巨大な宇宙怪獣が凄まじい速度で接近していた。その正体は、かつて宇宙へ飛散したG細胞から生まれた宇宙怪獣スペースゴジラだった。未希も到着したバース島ではTプロジェクトが開始されたが、原因不明のアクシデントにより失敗に終わる。

迎撃に出たMOGERAを難なく破ってバース島に降り立ったスペースゴジラは、ゴジラを圧倒して結晶体にリトルを幽閉すると、日本各地を襲撃して福岡に上陸する[27]。そんな折、Tプロジェクトの責任者でありながら裏でマフィア組織と結託していた大久保博士の手引きで未希が拉致されてしまう。日本に戻った新城たちはマフィア組織を一網打尽にし、未希を救出する。まもなく、改修・強化されてスペースゴジラ迎撃に出撃したMOGERAと、鹿児島湾からの上陸を経て九州を北上してきたゴジラの三者が、福岡で相まみえる[27]

登場キャラクター

ゴジラ
スペースゴジラ
リトルゴジラ
MOGERA
フェアリーモスラ
コスモス

登場人物

※ここでは『東宝SF特撮映画シリーズVOL.9 ゴジラVSスペースゴジラ』で「主な登場人物」として掲載されている人物のみを挙げる[47]

新城 功二しんじょう こうじ[48][49]
Gフォース少尉[出典 13]。27歳[出典 13][注釈 5]
ゴジラとの戦いにロマンを追い求める硬派な熱血漢。清志曰く「上司にも嫌われるほど世渡り下手な男」。本来はMOGERA要員としてMプロジェクトに参加するはずだったが、相棒の清志のミスでTプロジェクトに回され、バース島へ赴くこととなる。
企業マフィアに捕らわれた未希を救出した後にはスペースゴジラの撃退任務の際にMOGERA要員に復帰し、清志や結城と共にMOGERAに搭乗して同機の操縦士兼ガンナーを務め、スペースゴジラに戦いを挑む。
  • 新城と佐藤のコンビによるドラマは、脚本を手掛けた柏原寛司の代表作である『あぶない刑事』を彷彿とさせるバディものの体裁となっている[37]。柏原は、コンビで掛け合いをさせることで互いのキャラクターが出しやすくなると語っている[51]。監督の山下賢章は、女性を口説いたこともない遊び下手な新城が未希にアプローチするぎこちなさが持ち味であると語っている[45]
  • 演じる橋爪淳は、新城について自身が今まで現代劇で演じてきた役柄とは異なる熱血漢で、実年齢よりも若かったことなどから戸惑いもあったが、演じるうちにはまってきたと述べている[52]。また、新城がゴジラを倒すことに情熱を燃やす理由も疑問に感じていたが、山下から男は戦うこと自体に熱いものを感じるのであり、根拠がないからこそ戦いの中でゴジラを理解していく立場であることを説明されたという[52]
    • 当時、橋爪は時代劇への出演が多く、山下とも話し合い時代劇の芝居を外すことを心がけていたが[45]、未希役の小高恵美はナイフを使うシーンが日本刀の構え方のようであったと述べている[53]
    • 銃撃戦のシーンでは、『ダイ・ハード』や『裸の銃を持つ男』のように前転しながら銃を撃つアクションを行ったが、様にならずNGとなった[52]
    • コクピットのシーンでは、一日中座りっぱなしであったことから睡魔に襲われ、演技で叫んでいても目が寝てしまっていたという[52]。小高はラッシュでこのシーンを見て笑いをこらえていたと述べている[53]
    • ラストシーンでの未希へのセリフに照れくささを感じ、そのセリフを言わずに演技することを考えていたが、小高から映画『男が女を愛する時』で自身が敬愛するアンディ・ガルシアが同様のセリフを言っていたことを聞かされ、台本通りに演じることを決心したという[52]
三枝 未希さえぐさ みき[出典 14]
超能力者。本作品では国連G対策センター内に新設されたサイキックセンターの主任を務めている[出典 15]。23歳[出典 16]
ゴジラを操るTプロジェクトに当初反対していたものの、宇宙に旅立ったコスモスからスペースゴジラ襲来を知らされ、要として参加を決意する。Tプロジェクトの際に失敗と判断されたが、ゴジラをコントロールしたことを知った企業マフィアに拉致され、功二たちに救われる。その際、それまでできなかったというテレキネシス能力を発動させて功二を援護したうえ、後の福岡決戦でもMOGERAのハッチに足を挟まれた結城を救い、決戦後にはゴジラの後頭部に撃ち込まれたテレパシー増幅装置を外してみせる。そういった件を通し、功二には次第に惹かれていく。
  • 平成ゴジラシリーズではサブヒロインに位置していたが、メインヒロインとして登場するのは本作品が唯一である[出典 17]。山下は、少女から女性に変わっていく心のうねりを描きたかったと述べている[45][55]。一方、演じる小高恵美は、今まで描かれてきた未希や自身の中での未希像と脚本や監督の考える未希のイメージがうまく噛み合わず、これまでで一番難しい役であったと述べている[56]
  • 髪型をショートカットとしたのは、小高がスタイリストとともに考案したものであり[57][注釈 6]、山下のイメージとも合致していた[45]。衣装デザインを担当した出川淳子は、当時はショートヘアが流行して女性らしさの表現として広まっており、衣装でも首が出すことで女性らしいラインが出せたと述べている[58]
  • 本作品では耳にインファイト島の紋章を象ったイヤリング(ピアス[17])を付けているが[59]、これは山下の発案によるものである[45][60]。このイヤリングは未希がテレキネシスを発する際に揺れて光ることで、他の能力との違いを視覚的にも示している[45]。小道具のイヤリングは、2012年時点で現存が確認されている[57]
  • 未希の恋の行方については次回作でも触れられていないが、これについて演じた小高や、相手役の新城を演じた橋爪淳は後年のインタビューでそれぞれ「『デストロイア』での芽留の台詞への反応から、恐らく淡い恋で終わってしまったのだろう[57]」、「やはり新城はゴジラにかなわないので別れたのだと思う[61]」と語っている。
佐藤 清志さとう きよし[48]
Gフォース少尉[出典 18]。26歳[出典 18]
功二からは「キヨ」と呼ばれている[62]。相棒の功二とは違って、どこか遊び人気質を感じさせる三枚目的なキャラクターだが[62]、それとは裏腹に細かい気配りや機転が利かせられる冷静な面も持ち、一見物静かだが熱血漢である新城とは好対照である。
演習の待ち合わせ時間と集合場所を間違えるというミスを犯してしまったため[63]、功二と共にMプロジェクトからTプロジェクトへ回されてしまう。バース島の荒地をオフロードバイクで功二を乗せながら走れる運動神経を持つ。愛用バイクはヤマハ・DT200WR。また、企業マフィアとの戦いでは敵の1人を倒す活躍を見せている[注釈 7]
後にMOGERA要員に復帰し、MOGERAの副操縦士として活躍する[64]
麻生 孝昭あそう たかあき[48][65]
Gフォース司令官[出典 19]大佐[48]。46歳[48][50]
前作でのアグレッシヴさは影を潜めており、当初はMOGERAでスペースゴジラを撃退することに消極的だったが、その後はスペースゴジラを打倒するために功二たちをクルーに任命する。
結城は自衛隊時代の部下でもあり[出典 20]、皮肉を交えつつもその力量を認めている[50]
  • 柏原は、結城との絡みを描くことで過去に含みを持たせ、過去の破天荒さや現在の地位が本意ではないことなどをうかがわせている[51]
大久保 晋おおくぼ すすむ[48][66]
進化生物学博士[出典 21]。40歳[出典 22]
Tプロジェクトへの協力者としてG対策協議会に加わったメンバーだが、裏ではゴジラに破壊された都市の復興利権を狙う巨大企業配下のマフィア組織と結託しており、未希の力とサイコトロニックジェネレーターを悪用し、ゴジラを生体兵器として利用しようと企む[64][50]
バース島でTプロジェクトを失敗と独断して帰還した後、未希を仲間に拉致させてゴジラを操るが、功二たちに未希を奪還された直後、アジト上空に飛来したスペースゴジラの襲撃で死亡する。
普段は温厚そうに見えるが、窮地に陥ると一変して凶猛な人格を見せる。
兵藤 巌ひょうどう いわお[48][67]
Gフォース中佐。副司令官に昇格した[出典 23]
MOGERAでのゴジラおよびスペースゴジラ打倒には麻生以上に積極的な姿勢を見せており、正規のクルーに復帰した結城たちが行方知らずとなった際には怒りを露わにし、彼らが戻らなかった場合は代わりに鈴木たちで出撃させようとしていた。
  • 演じた上田耕一によれば、麻生役の中尾彬が「麻生の後釜として司令官の座を虎視眈々たんたんと狙っている」と上田と兵藤をないまぜにしてからかったことで、上田や山下もそれに乗り、そう思わせる演出となった[68][69]
瀬川 隆之せがわ たかゆき[48][70]
国連G対策センター長官[47][70]。国連からの要請に応じ、スペースゴジラを撃退するためにMOGERAの出撃を決断する。
鈴木 勇造すずき ゆうぞう[48][71]
Gフォース中尉[71]。MOGERAのセカンドチームで、宇宙空間での戦闘では操縦士兼ガンナーを務める。MOGERAを操縦してスペースゴジラに戦いを挑むが敗退し、地球へ帰還する。
福岡での決戦でも未希の救出に向かった結城たちの代理として出撃が決まったが、土壇場で本人たちが現れたため、変更される。
大野 秀樹おおの ひでき[48][72]
Gフォース少尉[72]。MOGERAのセカンドチーム。宇宙空間での戦闘では副操縦士を務める。
上原 誠うえはら まこと[48][73]
Gフォース少尉[73]。MOGERAのセカンドチーム。宇宙空間での戦闘では機関士を務める。
アレキサンダー・マミーロフ[48][74]
ロボット工学博士[出典 24]。ロシア人で、MOGERAの開発責任者[74]。スペースゴジラに一度敗退したMOGERAに修復強化を施す。
エリック・グールド[75][76]
G対策協議会国連代表[出典 25]
フランク・レイノルズ[75][78]
G対策協議会アメリカ代表[出典 26]。突如出現したスペースゴジラに関するNASAの観測データを提供する。
マッケイ[48][79]
大久保と取引していた企業マフィア幹部[48]
若月 正人わかつき まさと[75][80]
Gフォース少尉[75][80]。戦闘司令室員[出典 27]
福岡の警官[47][81]
能古島巡査[81]。警邏中にスペースゴジラが福岡上空に飛来したのを目撃し、警察本部に連絡する[81]
その後、シーサイドももちへ向かおうとする未希と千夏を止めようとするが、簡単に通過を許してしまう[81]
権藤 千夏ごんどう ちなつ[48][82]
G研究所生物工学教授[出典 28][注釈 8]。5年前に大阪でのゴジラとの戦闘で殉職した権藤吾郎の妹[出典 29]。28歳[出典 30]。福岡県出身[82]
Tプロジェクトに参加し、宇宙怪獣をスペースゴジラと命名する。かねてから結城を慕い、バース島へ弾薬の原料を送るなどのバックアップを行いつつ、ゴジラ打倒に執着する彼の生き様を案じている。ヘリコプターやモーターボートを自ら操縦する行動派でもある。
コミカライズ版では単独ヒロインを務めており、Gフォースの隊員として結城に施設の案内をしていた。次作『ゴジラvsデストロイア』のコミカライズでは、国土庁「G対策ルーム」に異動しており、Gフォース壊滅の難から逃れている。
  • 当初、山下は千夏を「キリキリとしたキャリアウーマン」と想定していたが、他の若い世代と噛み合わないため、ナイーブな内面を持つ女性に改めた[45]。脚本では、結城に対する恋愛感情が前面に描かれていた[83]。演じる吉川十和子は、仕事には責任を持ちつつ、自身のプライベートなことについては一歩出遅れてしまう多面性が自身と似ており、楽しんで演じたと語っている[84]
  • 自動車に乗るシーンでは、吉川が実際に運転を行った[60]
結城 晃ゆうき あきら[48][85]
Gフォース少佐[出典 31]。42歳[出典 31][注釈 9]
殉職した権藤吾郎の親友[注釈 10]で、彼の仇敵であるゴジラの打倒に執念を燃やす[64][50]。Tプロジェクトが始動する以前からバース島に派遣されており、現地で独自にゴジラ討伐を目論み、「結城スペシャル」と称した血液凝固剤入り弾丸を製作している[50]
バース島ではTプロジェクト要員として派遣された功二と清志を手荒くこき使い、MOGERA要員に復帰した後にも本部指令を無視してゴジラを攻撃するなど、独断専行が目立つ無頼漢であるが、未希が拉致された際にはいち早く企業マフィアのアジトに目星を付けて救出を画策する臨機応変さや、第三者との戦いに敗れて傷付いた相手は追わないというフェアな一面も見せる。島では自身に懐いたリトルゴジラに手を焼きつつ、「チビゴジ」と呼んで親しく接していた。
ヘビースモーカーで、愛用のジッポーのライターは権藤の形見である。
コミカライズ版では単独主人公を務めている[86]。また、権藤一佐との過去が描かれており[86]、自衛隊時代(最終階級は三等陸尉)に権藤に助けられ、『vsビオランテ』でゴジラへの抗核バクテリアの打ち込み部隊に選ばれて打ち込みに成功するが、その直後、権藤一佐の死を目の当たりにしてしまう。次作『ゴジラvsデストロイア』のコミカライズにも登場している[86]
  • 柏原は、結城のイメージを自身が愛好するアメリカ娯楽映画のキャラクターと述べており、ハードボイルドな一匹狼でありながらコミカルさも持たせ、他人から認められないことを一生懸命やっているかっこよさを描いている[51]。山下は、結城について自身ら団塊の世代の切り口によるキャラクターであるとしており、結城と若い世代が交流してともに戦うことを作品の軸としている[45]。柏原も、山下が結城のキャラクターに入れ込んでいたことを証言しており、年齢層の高い東宝上層部にも結城が好評であったと述懐している[51]

登場兵器・メカニック

架空

MOGERA
サイコトロニックジェネレーター[50]
Tプロジェクト用のテレパシー増幅・送信装置で[50]、正式名称は「テレパシープロジェクトゴジラコントロールシステム」。ゴジラの後頭部にテレパシーを受信するテレパシー増幅装置を設置し、三枝未希の誘導テレパシーを増幅し送信することで、ゴジラをコントロールすることができる[50]。作中では、M16A1自動小銃に装着したM203 グレネードランチャーから発射された。
これをG対策協議会の大久保晋とマフィアが軍事目的に利用しようと画策。未希を拉致しゴジラを「最強の兵器」として操作しようとするも、スペースゴジラに対し怒りを抱いていたゴジラの精神は影響を受けず、加えてGフォースの抵抗と秘密施設上空をスペースゴジラが飛来したことによる異常電磁波によりジェネレーターが破壊される。最後は未希の念力でゴジラがテレパシー増幅装置から解放されることで、結果失敗に終わる。
血液凝固剤入り弾丸[50]
結城晃が権藤千夏に支給させた薬品を詰め込んだ特殊弾丸で、通称・結城スペシャル[17][50]キャリコ M110をベースにしたカスタムモデルの小銃用の銃弾と、TDS M72A1用の弾頭の2種類が作られた。ゴジラに対し選択毒性を有する血液凝固剤が混入されており、ゴジラの脇の下に撃ち込むことで効果を発揮する。貴重な薬品を使用しているらしく施設面の問題もあり数発のみしか作成できず、バース島での狙撃は失敗。福岡戦で、最後の1発もゴジラがスペースゴジラとの交戦を再開したため、撃ち損じ失敗する。
福岡戦後、ゴジラ打倒を断念した結城は千夏に残った弾丸をケースごと返却する。
催涙ガス地雷
ゴジラに対し選択毒性を有する桃色の催涙ガスが内包された地雷。攻撃反射行動を利用してゴジラの脇部を狙いやすくするために使用される。劇中ではリトルゴジラが誤って作動させてしまい、設置した結城も苦笑いした。
NASA探査船[87]
NASAが運用していた有人宇宙船。少なくとも3名の宇宙飛行士が搭乗しており、航行中に巨大モンスター(地球に接近するスペースゴジラ)の襲撃を受けて消息を絶つ。
  • 作中に登場したのは船内の映像のみ。ミニチュアも制作されていたが未使用[88]
本編未登場のメカニック
本編未使用シーンの1つに鹿児島に上陸したゴジラとGフォース地上部隊が交戦するものがあり[89]、その際に92式メーサー戦車93式自走高射メーサー砲74式戦車が登場している。当該シーンはDVD・Blu-ray特典の「ゴジラvsスペースゴジラ メイキング・スペシャル」で見ることができる。

実在

設定

国連G対策センター
本作品では、前作に登場しなかった議会や複数の部署が登場する。
Gフォース
M(MOGERA)プロジェクト、T(テレパシー)プロジェクト
G対策センターが新たに計画した、2つの対ゴジラ作戦。前者はメカゴジラをしのぐGフォースの対ゴジラ用新兵器・MOGERAによるゴジラ打倒、後者はサイコトロニックジェネレーターと超能力者のテレパシーによってゴジラをコントロールし、被害を最小限に抑えることを目的とする[27]
Tプロジェクトはバース島で実行され、開始当初はゴジラのコントロールに成功したが、島の結晶体から発する宇宙エネルギーの干渉で妨害されてしまい、サイコトロニックジェネレーターが故障。同時に未希が気絶したことにより、大久保の独断で失敗とみなされる。
Mプロジェクトは国連からの要請で、スペースゴジラ打倒を優先することが決定。MOGERAは2度に渡りスペースゴジラと対戦(2度目は皮肉にも本来の敵であるゴジラと共闘する形となった)するも、敗北・大破してしまい、こちらも結果的に失敗に終わる。
G対策協議会
ゴジラに関する研究報告の交換、対ゴジラ作戦の提案、さらにG対策センターの今後の活動内容などを協議するための会議。議長を務めるG対策センター長官・瀬川を中心に、GフォースやG研究所をはじめとするG対策センターの各部署や、G対策センターに協力する関連機関などから代表者が集い、話し合う。本作品ではゴジラだけでなく、スペースゴジラ対策の会議もまとめて行う。
G研究所
ゴジラの生態を研究し、弱点を発見するための部署。これまでに各研究機関で行われてきた活動や研究結果を全て引き継いでいる。
サイキックセンター
『ゴジラvsキングギドラ』に登場した国立超科学研究センターのGチームを再編成した新部署。所属している超能力の素養を持つ若者たちの力で、ゴジラを監視し、その異常を検知することが主任務。異常が見つかり次第、G対策協議会に報告され、度合いに応じた対策が立てられるため、この部署の重要性は大きい。また、超能力を研究し、対ゴジラ作戦への応用も探っている。
大久保と千夏は、主任を務めている未希がTプロジェクトに参加しない場合には、ここの若者たちに協力を要請しようと考えていた。
バース島
本作品および次作『ゴジラvsデストロイア』に登場する南太平洋上[注釈 11]の架空の島[27]。地下にウラン鉱脈がある。本作品ではリトルゴジラが生息しており、近くの海域に生息するゴジラも上陸する。そのため、Gフォースの監視下に置かれており、数名が常駐していたが、スペースゴジラの襲撃で島の一部が結晶体(結晶生命体)に覆われ、ゴジラとスペースゴジラの初戦の地となる。
ゴジラとリトルにとって、この穏やかな南海の孤島は安住の地になるかと思われ、未希も定期的に彼らを(職業上は監視任務で)見守っていたが、次作『ゴジラvsデストロイア』では、地下に埋もれていた高純度の天然ウラン熱水噴射による自然核爆発を起こし、島自体が消滅する。その結果、住処を失ったリトルゴジラのゴジラジュニアへの成長と、ゴジラの核暴走の原因となる。
  • 本作品でのロケは沖永良部島で行なわれた[出典 34]。当初は奄美大島で撮影を行っていたが、監督の山下賢章はロケハンでハブが出ることを知らされ、ハブのいない沖永良部島に変更したと述べている[55][注釈 12]。スタッフや出演者らは、とにかく猛暑に悩まされて過酷だったことを語っている[出典 35]
企業マフィア
大久保が裏で加担していた組織。拉致した未希の能力とサイコトロニックジェネレーターでゴジラを破壊ビジネスに悪用しようと画策。関東のとある倉庫に日本支社を構えており、正門に電磁バリアを張れるほどの技術力を所有している[99]。最後は、新城たちとの銃撃戦に敗れた直後、上空を通過したスペースゴジラが放った衝撃波で日本支社は壊滅する。

キャスト

スタッフ

主題歌

ECHOES OF LOVE
作詞 - NORICO/作曲 - 重藤功/編曲・歌 - デイト・オブ・バース
デイト・オブ・バースのメンバーは、福岡のシーンでカメオ出演している[106]

制作

本来は前作の『ゴジラvsメカゴジラ』でシリーズが一旦終了する予定であったが、トライスター版ゴジラの制作が遅れていたために急遽きゅうきょ制作された作品である[出典 44]。東宝プロデューサーの富山省吾は、状況の分からない海外の都合を気にしながら制作するのは不自由なため、そちらは気にせず独自の新怪獣でやっていくことにしたと述べている[110]。前作の主要スタッフは当時『ヤマトタケル』の撮影に入っており、監督の山下賢章や脚本の柏原寛司など平成VSシリーズの経験がなかった新規のスタッフが参加している[出典 45]。音楽も、伊福部昭の都合がつかなかったため、シリーズ初参加となる服部隆之が担当した[111][113][注釈 21]

当初は『ゴジラvsキングギドラ』に登場したキングギドラとは異なる、本来の設定の宇宙超怪獣であるキングギドラを敵に迎えた作品が検討されていたが、直前に公開された『ヤマトタケル』に登場するヤマタノオロチがギドラに似ていたことからゴジラ型の新怪獣へと企画が変更された[21]。基本設定は、小林晋一郎による企画書『ゴジラVSネオゴジラ』を元にしている[115]。制作が決まった際は、前作よりメカゴジラの続投が案に挙がったが、特技監督の川北紘一から「同じのじゃつまらないでしょ」という意見でモゲラに決まった[116][注釈 22]

ゴジラの九州初上陸に際し、大分県ではゴジラ誘致の署名活動が行われ、ゴジラが別府市を通過することとなった[33]

柏原は、刑事ドラマやアクション作品などを多く手掛けており、自身に発注が来たことを踏まえ人間ドラマを中心としたアクション映画とすることを心がけた[51]。バース島の設定は、東宝特撮の定番として柏原が独断で取り入れたものである[51]。当初はバース島での結城の描写が長く設けられていたが、全体のバランスを考慮して削られ、未希のストーリーの文量を増やしている[51]。また、柏原は前作の戦闘シーンを淡白だと感じたことから、本作品ではゴジラとモゲラを共闘させたり、MOGERAが分離して立体的に戦うなど変化を持たせている[51]

バース島でのゴジラとリトルゴジラの描写は、『怪獣島の決戦 ゴジラの息子』をオマージュしている[116]。脚本初稿では、同作品に登場するカマキラスを思わせるキャラクターも描かれていた[116]

山下は、ゴジラとスペースゴジラの関係性を「母親と不良家出少年」に例えてイメージしており、一方で人間側は世代交代をテーマとしている[46]

主演の橋爪淳は、幼少期より怪獣映画を愛好しており、東宝芸能に所属していたため以前からゴジラシリーズへの出演を要望していた[61]。出演依頼を受けた際は、役が明らかになっていなかったため、橋爪はマッドサイエンティストの役と思っていたという[61]

撮影

本作品では、ゴジラシリーズで初めてデジタル合成が導入された[117]。同年の『ヤマトタケル』では3カットであったが、本作品では本編2カット、特撮9カットで用いられた[117]

本編班は、1994年7月23日にクランクイン[60]。7月27日から8月9日にかけては奄美大島・沖永良部島でのロケが行われた[60]。奄美ロケでは、撮影前の大雨により撮影予定であった採石場で地崩れが生じ撮影場所が変更になったほか、帰京時には台風により一部のスタッフが足止めされるなどした[60]。その後、スタジオや東京近郊でのロケを経て、9月19日から21日に福岡ロケが行われた[60]。クランクアップは9月30日[60]

冒頭には、MプロジェクトからTプロジェクトへの転属を命じられた功二と清志が氷川丸の船上で日本での最後の夜を過ごすシーンがあり撮影も行われたが[51][99]、全体の構成の都合からカットされた[60]。初稿では氷川丸であったものが決定稿では屋台に変わっていたが、氷川丸が撮影で借りられることになり実現したものであった[51]

Gフォースヘリコプターの撮影には、川越のエースヘリコプターの機体が用いられた[60]。同社での撮影のほか、沖永良部島ロケにも同行している[60]

バイクシーンについては橋爪が免許を持っていなかったことから米山善吉の後席ですべて彼に任せていたという[61][97]

福岡のシーンでは、大規模な瓦礫の造形物をロケでも用いている[118]。美術の酒井賢は、未希のシーンでピラミッド状の瓦礫をシンボリックに構成していたが、思ったよりもリアルになりつまらなくなったと述べている[118]

福岡のシーンの一部は、幕張でロケを行っている[60]

特撮

本作品の制作開始前に映画『ヤマトタケル』の撮影が行われており、特技監督の川北紘一を始めとする特撮班のスタッフは同作品と掛け持ちであったため、本作品のクランクインは例年よりも遅い6月に入ってからとなった[119]

特撮班は、1994年6月9日にクランクイン[120][119][注釈 23]。九州を皮切りに、神戸、山形などでロケーション撮影が行われた[出典 46]。福岡の撮影では、予定の150人を上回る250人の一般エキストラが参加した[120][121]

東宝スタジオでの撮影は、6月27日から7月1日にかけて大プールでのゴジラとGフォースの海戦シーンから開始された[出典 46]。撮影初日にラジコンヘリがプールに墜落する事故が起き、ヘリが登場しない戦艦の爆破シーンなどから撮影が進められた[出典 46]

7月5日から8月18日にかけては、第9スタジオで福岡バトルエリアの撮影が行われた[出典 47]。福岡のセットでは公開翌年完成のシーホークホテルも造られているが、ホテル側のクレームにより色が変更されている[124]福岡ドームは同時期に製作中であった『ガメラ 大怪獣空中決戦』に登場するため造られなかった[44]。序盤は戦闘シーンではなく、スペースゴジラによって福岡の街が変化していく様子やスペースゴジラの単独カットなどを中心に撮られた[121][43]。戦闘シーンの撮影では、スペースゴジラが転倒したり、モゲラのスーツが破損するなどアクシデントも多く[122][43]、当初のスケジュールより遅れた結果、モゲラの炎上シーンをドックのシーンよりも先に撮影することとなり、その後急ピッチでモゲラのスーツの修復が行われた[出典 48]。モゲラのドックでのシーンは、8月17日・22日・29日から31日にかけて行われた[122][126][注釈 24]。福岡タワーのミニチュアは、撮影により実際にダメージを負っており、倒壊シーンでは本来かたちが残る予定であったが、本番では跡形もなく壊れた[121]

8月19日から26日には、大プールでバース島海岸のシーンが撮影された[出典 49]。ゴジラの上陸シーンを撮影するため、プール内に砂浜のセットが設けられた[128]。例年よりも遅い時期での撮影となったため、プール周辺にはトンボが飛び始めていた[122][127]。天候不順による延期や、ゴジラが水中の段差で転倒するアクシデントが起きるなど、ここでも順調な撮影とはいかなかった[122][127]

8月27日には、オープンセットでスペースゴジラが結晶体を出現させる福岡のシーンが撮影された[122][127]。セットで用いられた福岡タワーのミニチュアは既に撮影で爆破されており、このシーンではベニヤ板に拡大したタワーの写真を貼り付けたものが用いられた[122][127]

9月2日から9日にかけては、第9スタジオでバース島のシーンが[出典 50]、9月13日には第3スタジオで地中を進むランドモゲラーのシーンが、9月14日から24日には再び第9スタジオで宇宙空間のシーンが撮影された[出典 51]。クランクアップは9月30日で、公開まで切迫した時期での終了となった[出典 51]

宇宙空間のシーンは、対象物を置いてスピード感を出すため小惑星群が舞台となった[130]。小惑星の造形物は300個以上を吊っており、カットごとに付け替えている[130]。そのほか、大型の半立体の書き割りも用いられた[130]。地球は平面状の書き割りだが、角度と照明により立体的に見せている[130]

スペースゴジラが東京に上陸するシーンも撮影されたが、未使用となっている。[要出典]脚本ではスペースゴジラとGフォースによる空中戦の描写もあったが撮影されなかった[116]。九州に上陸したゴジラをGフォースの戦車部隊が大分県内の山中で迎え撃つシーンも撮影されたが、未使用となっている[116][122]

鹿児島湾でのゴジラとGフォースの護衛艦隊の戦闘シーンの一部に『ゴジラvsビオランテ』『ゴジラvsモスラ』の流用映像が使用されている[131]

音楽

服部隆之は、本作品が2作目の映画劇伴であったが、1作目の『ヒーローインタビュー』は井上鑑との共作であったため、単独制作としては本作品が初めてであった[132]東宝レコード岩瀬政雄は、服部を起用した理由について当時業界内で知名度が上がっており、大編成のオーケストレーションを書けるという定評があったためとしている[133]。また、監督の山下は、服部の音楽についてハリウッド映画のテーマ音楽のような香りがすると評している[46]

音楽収録は、1994年10月16日と23日に行われた[113]

服部は、東宝音楽出版側から「アクの強い音楽」を要望され、一般ドラマのようなきれいに流れていく音楽ではなく、SEに負けない管楽器を中心とした編成としている[132]。特にスペースゴジラのテーマではその点を意識したといい、自身で一番気に入った曲に挙げている[132]

リトルゴジラのテーマでは可愛らしさを強調している[132]。MOGERAはキャラクター自体に掴みどころがないため、結城らMOGERAを操縦する人々を主眼に置いた曲としている[132]

伊福部による既存曲も流用しており、ゴジラのテーマのほか、フェアリーモスラの登場シーンでは「聖なる泉」も用いている[132]。山下は、1度は伊福部のテーマを使わなければゴジラファンに義理を欠くことになると述べている[46]

服部は、後年のインタビューで本作品について自身の好きなように書いたが曲が軽くなってしまい、伊福部の楽曲と調和が取れていなかったことを唯一の後悔として挙げており、次に手掛けた『ゴジラ2000 ミレニアム』では音色重視の作りとしている[134]。岩瀬は、本作品の楽曲について、洗練されたオーケストレーションであったが、伊福部のヴァーヴァリックなエネルギーには負けてしまったかもしれないと述べている[133]

その他

  • 第1特報での仮タイトルは『ゴジラ6』、『ゴジラ』から『ゴジラvsモスラ』までの流用映像が一部ずつ使用されている。

映像ソフト

  • VHS 品番 TG4645S[135]
  • LD 品番 TLL2455[135]
  • DVDは2002年7月25日発売。
    • 2005年4月22日発売の「GODZILLA FINAL BOX」に収録されている。
    • 2008年5月23日発売のトールケース版「ゴジラ DVDコレクションV」に収録されており、単品版も同時発売。
    • 2014年5月14日には「ゴジラ60周年記念版」として期間限定の廉価版が発売。
    • 2016年6月15日、東宝DVD名作セレクション版発売。
  • Blu-rayディスクは2010年1月22日発売。

コミカライズ

小学館 別冊コロコロコミックスペシャル 1994年8月号-12月号連載。脚本:柏原寛司、作画:坂井孝行

作画を担当した坂井は、福岡のシーンでカメオ出演している[106]

関連グッズ

サンシャインゴジラ
紫外線に当てると色が変わるディフォルメフィギュア。全15種[136]
一部のキャラクターは「組立式SDゴジラ」と同一の型を使用している[136]
入場者プレゼントとして配布されたほか、翌年には『ゴジラvsデストロイア』のキャラクターも加えた第2弾が発売された[136]

受賞歴

脚注

注釈

  1. ^ 資料によっては、「GODZILLA WARS[4]」、「GODZILLA VS SPACE MONSTER[5]」と記述している。
  2. ^ 資料によっては、「1時間40分」[9][5]、「107分」[2]、「111分」[13]と記述している。
  3. ^ 脚本家の小林雄次は、本作品の主題はゴジラと人類の関係も含めて価値観の異なる者が手を取り合い、強大な敵に立ち向かう友情と絆のドラマであると評している[37]
  4. ^ 東宝プロデューサーの富山省吾は、継続して観賞している観客に連続性を楽しんでもらいたいと述べている[40]。特技監督の川北紘一は、「VSシリーズのいいとこ取り」と称している[41]
  5. ^ 決定稿では、26歳という設定であった[47]
  6. ^ 元々は前作で検討されていたものだが、撮影の都合などから不採用となっていた[53]
  7. ^ 本編ではカットされているが、予告編で確認できる。
  8. ^ 書籍『「ゴジラ検定」公式テキスト』では、G研究所所長の生物学者であると記述している[50]
  9. ^ 決定稿では、37歳という設定であった[47]
  10. ^ コミカライズ版では部下。
  11. ^ 劇中の地図によれば東経141度、南緯11度付近に位置する[96]。書籍『宇宙船別冊 GODZILLA vs DESTOROYAH』では、『ゴジラvsキングギドラ』に登場したラゴス島に近いと記述しており、そのことがゴジラがこの島で暮らす理由と解釈している[27]
  12. ^ 橋爪淳は、奄美大島で4日間撮影したのち、沖永良部島へ移ったと証言している[52]。撮影中もスタッフがハブの抜け殻を見つけるなどしていた[60]
  13. ^ 資料によっては、役名を麻生司令官と記述している[11][12]
  14. ^ 資料によっては、役名を兵藤副司令官と記述している[11]
  15. ^ 資料によっては、役名を瀬川長官と記述している[11][12]
  16. ^ 資料によっては、役名を瀬川長官付秘書官と記述している[101]
  17. ^ 資料によっては、役名を警察官[6]能古島の警官[100]と記述している。
  18. ^ オフィス・ミラソール所属のローカルタレント[102]。本作品の制作当時、KBCにて放送されていたバラエティ情報番組『ドォーモ』にリポーターとして出演しており、同番組が放送当時の特撮映画をよく取材してはその縁でリポーターが出演していた[103]。資料によっては、荒木をKBCのアナウンサーと記述している[60][104]
  19. ^ 資料によっては、役名をマッケイの手下と記述している[101]
  20. ^ a b 資料によっては、役名をゲームセンターの酔っ払い(課長/部下)[6]サラリーマン[12]札幌の会社員・上司/部下[100]札幌・上司のサラリーマン / 札幌・その部下[7]サラリーマン上司 / その部下[24]札幌のサラリーマン上司 / 部下[101]と記述している。
  21. ^ 翌年のインタビューで伊福部は、本作品の脚本を受け取ってはいたが内容がピンとこず、ラジオでラップを聴く場面もあったことから若い人がやった方がいいとして断ったと述べている[114]
  22. ^ 川北はメカニコングを出したかったが反対意見が多かったとのことである[要出典]
  23. ^ 資料によっては、撮影所での撮影を開始した6月27日を実質的なクランクインとしている[121]
  24. ^ 書籍『ゴジラ大百科 [メカゴジラ編]』では、8月11日から13日にかけてスーツ用メインドックの撮影を行い、その後は1/3サイズのドックでの撮影であったと記述している[121]

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出典(リンク)

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外部リンク

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