岩瀬政雄
岩瀬 政雄(いわせ まさお[出典 1]、1949年(昭和24年)[出典 2]4月12日[5] - )は、日本の映画音楽プロデューサー[6][1]、元・東宝ミュージック代表取締役社長[出典 1]。東京都出身[出典 1]。
東宝の音楽プロデューサーとしてゴジラシリーズや黒澤明監督作品を手掛けた[2][3]。
経歴
[編集]1974年に東宝へ入社し[2][3]、東宝レコードに配属[1]。27歳の時に東宝録音センターで黛敏郎の曲を見つけたのをきっかけに、LP「日本の映画音楽 黛敏郎の世界」を出す[6]。紀伊國屋の帝都無線でアルバムで1位を獲得。1978年にLP「日本の映画音楽 伊福部昭の世界」の好評を受け、LP「ゴジラ」をリリース[6]。特撮音楽及び伊福部音楽の再評価の基礎を築いた[6]。
1977年、映画『悪魔の手毬唄』から映画音楽の制作に携わる[4]。1981年、東宝レコードが倒産し、東宝映画に移り、音楽事務を担当[4]。その後、東宝音楽出版の立ち上げに参加[4]。1983年、映画『嵐を呼ぶ男』で音楽プロデューサーとして初クレジット[4]。東映の高桑忠男、石川光と並び、日本映画における音楽プロデューサーの先駆けと称される[4]。
1989年、『ゴジラvsビオランテ』よりゴジラシリーズの音楽プロデューサーを担当[4][1]。『ゴジラvsキングギドラ』(1991年)からは伊福部昭を起用し[6][3]、『ゴジラvsデストロイア』(1995年)までともに音楽制作を手掛けた[6][2]。1996年の『モスラ』を最後に宮内と共に特撮映画を退く[6]。
その後もプロデューサーの仕事を続け、2010年に東宝ミュージックの代表取締役社長に就任。2014年邦画初となる『ゴジラ』シネマ・コンサートをプロデュースする[2][3]。2015年4月24日に退任。
参加作品
[編集]脚注
[編集]出典
[編集]- ^ a b c d e VSビオランテコンプリーション 2015, pp. 133–134, 「メイキング・オブ・サウンドトラック DISC1 岩瀬政雄VS藤田純二」
- ^ a b c d e f VSデストロイアコンプリーション 2017, p. 88, 「音楽スタッフインタビュー 岩瀬政雄」
- ^ a b c d e f VSキングギドラコンプリーション 2020, p. 75, 「岩瀬政雄インタビュー」
- ^ a b c d e f g 平成ゴジラ大全 2003, pp. 146–147, 「破之弐『ゴジラvsキングギドラ』 音楽プロデューサー・岩瀬政雄」
- ^ a b c 野村宏平、冬門稔弐「4月11日 / 4月12日」『ゴジラ365日』洋泉社〈映画秘宝COLLECTION〉、2016年11月23日、104頁。ISBN 978-4-8003-1074-3。
- ^ a b c d e f g 東宝SF特撮映画シリーズSPECIAL EDITION 2005, p. 46, 「岩瀬政雄インタビュー」
出典(リンク)
[編集]参考文献
[編集]- 『平成ゴジラ大全 1984-1995』編著 白石雅彦、スーパーバイザー 富山省吾、双葉社、2003年1月20日。ISBN 4-575-29505-1。
- 『GODZILLA FINAL WARS』東宝〈東宝SF特撮映画シリーズ SPECIAL EDITION〉、2005年1月25日。ISBN 4-924609-89-7。
- 富山省吾『ゴジラのマネジメント プロデューサーとスタッフ25人の証言』KADOKAWA/アスキー・メディアワークス、2015年3月7日、178 - 179頁。ISBN 4048690000。
- コンプリーションシリーズ(ホビージャパン)
- 『ゴジラvsビオランテコンプリーション』ホビージャパン、2015年12月16日。ISBN 978-4-7986-1137-2。
- 『ゴジラvsデストロイアコンプリーション』ホビージャパン、2017年12月9日。ISBN 978-4-7986-1581-3。
- 『ゴジラvsキングギドラコンプリーション』ホビージャパン、2020年3月31日。ISBN 978-4-7986-2176-0。