柴又
柴又 | |
---|---|
![]() 帝釈天参道沿いの商店街 | |
北緯35度45分30.95秒 東経139度52分41.69秒 / 北緯35.7585972度 東経139.8782472度 | |
国 |
![]() |
都道府県 |
![]() |
特別区 |
![]() |
地域 | 柴又・高砂地域 |
人口 | |
• 合計 | 23,019人 |
等時帯 | UTC+9 (日本標準時) |
郵便番号 |
125-0052[2] |
市外局番 | 03[3] |
ナンバープレート | 葛飾 |
※座標は柴又帝釈天付近[4] |
柴又(しばまた)は、東京都葛飾区の地名。現行行政町名は柴又一丁目から柴又七丁目。郵便番号は125-0052(葛飾新宿郵便局管区)[2]。
地理[編集]
古くから題経寺(柴又帝釈天)の門前町として知られていたが、映画『男はつらいよ』の舞台となったことでさらに広く認知されるようになった。江戸川の西岸に位置し、対岸の千葉県松戸市・矢切地区とを結ぶ渡し船「矢切の渡し」の渡し場がある。概ね住宅地からなり、北には金町が隣接し、北東に金町浄水場が立地する。東は江戸川の対岸に千葉県の下矢切が、南に鎌倉が、西に高砂と新宿がある。
帝釈天界隈は、環境省の「日本の音風景100選」に選定されている。
地価[編集]
住宅地の地価は、2014年(平成26年)1月1日の公示地価によれば、柴又1-29-15の地点で27万5000円/m2となっている[5]。
歴史[編集]

正倉院に残る養老5年(721年)「下総国葛飾郡大嶋郷戸籍」に記されている「嶋俣里」(しままたのり)の比定地(推定される場所)である。男165人、女205人の42戸370人が居住していたという。以後「嶋俣」の地名は応永5年(1398年)の葛西御厨田数注文に至るまで文書に多数見受けられ、永禄2年(1559年)の小田原衆所領役帳において初めて「柴俣」(しばまた)が登場する[注 1]。
近代に入り、南葛飾郡柴又村と号したが、貧しい村は小学校を作ることができなかったため、子供を金町小学校に通学させるために、ほどなくして同郡金町村と併合して同村の一字となった。1932年(昭和7年)、東京市に併合され葛飾区柴又町と名乗り、題経寺界隈を1丁目とし他2および3丁目を設けた。1967年(昭和42年)には住居表示の変更が行われ、同区新宿町4丁目の半部を併合。新域に柴又1-3丁目と町名を付し、旧町を同4-7丁目と改め今日に至っている。そのため、いまだに「柴又町内会」には柴又2丁目と3丁目は含まれておらず、別途「北野町内会」が組織されている。
柴又八幡神社の社殿下付近は「柴又八幡神社古墳」と呼ばれる古墳である。
景観設計・まちづくり・地域活性化 [葛飾柴又帝釈天参道周辺のまちなみ]が、2009年度グッドデザイン賞受賞[6]。 2018年(平成30年)2月13日に「葛飾柴又の文化的景観」が都内初の国の重要文化的景観に選定された[7][8]。
世帯数と人口[編集]
2017年(平成29年)12月1日現在の世帯数と人口は以下の通りである[1]。
丁目 | 世帯数 | 人口 |
---|---|---|
柴又一丁目 | 2,139世帯 | 4,130人 |
柴又二丁目 | 1,208世帯 | 2,756人 |
柴又三丁目 | 1,820世帯 | 3,994人 |
柴又四丁目 | 1,925世帯 | 3,887人 |
柴又五丁目 | 1,605世帯 | 3,450人 |
柴又六丁目 | 1,508世帯 | 3,183人 |
柴又七丁目 | 790世帯 | 1,619人 |
計 | 10,995世帯 | 23,019人 |
小・中学校の学区[編集]
区立小・中学校に通う場合、学区は以下の通りとなる[9][10]。
丁目 | 街区符号 | 小学校 | 中学校 |
---|---|---|---|
柴又一丁目 | 40〜45番 | 葛飾区立柴又小学校 | 葛飾区立桜道中学校 |
46〜48番 | 葛飾区立常盤中学校 | ||
1〜28番 | 葛飾区立北野小学校 | 葛飾区立桜道中学校 | |
その他 | 葛飾区立常盤中学校 | ||
柴又二丁目 | 3番 | ||
その他 | 葛飾区立新宿中学校 | ||
柴又三丁目 | 1〜28番 33〜36番 |
葛飾区立常盤中学校 | |
その他 | 葛飾区立柴又小学校 | ||
柴又四丁目 | 全域 | 葛飾区立桜道中学校 | |
柴又五丁目 | 全域 | 葛飾区立東柴又小学校 | |
柴又六丁目 | 1~13番 22~38番 | ||
その他 | 葛飾区立常盤中学校 | ||
柴又七丁目 | 全域 | 葛飾区立柴又小学校 |
交通[編集]



鉄道[編集]
上記のほか、京成本線・京成金町線・北総鉄道北総線の京成高砂駅も徒歩圏内にある。
路線バス[編集]
- 京成バス
- 柴又帝釈天バス停
- 柴又六丁目バス停
- 柴又小学校バス停
- 新柴又駅バス停
- 古録天神バス停
- 柴又一丁目バス停
カーシェアリング付き駐車場[編集]
道路・橋梁[編集]
施設[編集]

行政機関[編集]
- 葛飾区柴又区民サービスコーナー
警察・消防[編集]
郵便局[編集]
- 葛飾柴又郵便局
- 葛飾柴又一郵便局
教育・保育[編集]
- 葛飾区立北住吉幼稚園
- 葛飾区立東柴又幼稚園
- 柴又帝釈天付属ルンビニー幼稚園
- 葛飾区立白鷺保育園
- 社会福祉法人北野保育園
- 社会福祉法人柴又学園保育園
- 社会福祉法人ひかり学園保育園
- 葛飾区立北野小学校
- 葛飾区立柴又小学校
- 葛飾区立東柴又小学校
- 葛飾区立桜道中学校
観光[編集]
- 葛飾区観光文化センター・葛飾柴又寅さん記念館
- 葛飾区山本亭
史跡・寺社[編集]
柴又出身の有名人[編集]
- 市橋秀夫 - 医学者、精神科医、元福島大学障害児病理教授
- 後藤忠治 - セントラルスポーツ創業者、社会スポーツセンター会長、東京オリンピック競泳400mリレー4位入賞
- 三遊亭仁馬 - 落語家
- 高城剛 - ハイパーメディアクリエーター
- 筒井俊 - レノファ山口、サッカー選手
- 森川由加里 - 歌手
- 門馬良 - 演歌歌手、RKBラジオパーソナリティ
- 戸崎貴広 - TBSアナウンサー
脚注[編集]
注釈[編集]
出典[編集]
- ^ a b “葛飾区の世帯と人口”. 葛飾区 (2017年12月1日). 2017年12月18日閲覧。
- ^ a b “郵便番号”. 日本郵便. 2017年12月18日閲覧。
- ^ “市外局番の一覧”. 総務省. 2017年12月18日閲覧。
- ^ Google Earthより
- ^ 国土交通省地価公示・都道府県地価調査
- ^ 受賞対象名-景観設計・まちづくり・地域活性化 [葛飾柴又帝釈天参道周辺のまちなみ] - GOOD DESIGN AWARD
- ^ 文化遺産データベース・葛飾柴又の文化的景観(文化遺産オンライン)
- ^ 東京商工会議所
- ^ “葛飾区小学校通学区域一覧”. 葛飾区 (2015年12月16日). 2017年12月18日閲覧。
- ^ “葛飾区中学校通学区域一覧”. 葛飾区 (2015年12月16日). 2017年12月18日閲覧。
- ^ “タイムズ金町2丁目”. カーシェアリングのタイムズカー(旧タイムズカーシェア). 2022年9月18日閲覧。
- ^ “タイムズ柴又”. カーシェアリングのタイムズカー(旧タイムズカーシェア). 2022年9月18日閲覧。
- ^ “オープン・閉鎖予定ステーション一覧”. カーシェアリングのタイムズカー(旧タイムズカーシェア) (2022年9月9日). 2022年9月18日閲覧。
- ^ “リパーク柴又1丁目第2”. カレコ・カーシェアリングクラブ. 2022年9月18日閲覧。
参考文献[編集]
- 犯罪事件研究倶楽部『日本凶悪犯罪大全』文庫ぎんが堂、2011年。
関連項目[編集]
- 柴又女子大生放火殺人事件 - 1996年9月、柴又3丁目の民家で起きた放火殺人事件。