アミソーダロス

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アミソーダロスが育てたとされるキマイラは、ヘーシオドスによればライオン山羊の3つの頭を持つ怪物とされる[1]。画像は1553年にイタリアトスカーナ州アレッツォから発見されたキマイラ像(アレッツォのキマイラ)。

アミソーダロス古希: Ἀμισώδαρος, Amisōdaros)またはアミソダロス古希: Ἀμισόδαρος, Amisodaros)は、ギリシア神話の人物である。アテュムニオス、マリスの父[2]。また怪物キマイラを育てた人物とされる[2][3]

一説によればアミソーダロスはリュキア人からはイサラスと呼ばれ、またキマイラはキマロスという海賊の首領で、彼らをゼレイアの地からリュキアに連れてきたのがアミソーダロスであるという[4]。しかしキマイラはベレロポーンに討伐された[5][6][7][8][4][9][10]

また彼の2人の息子はリュキア王サルペードーンに仕えたが、トロイア戦争で戦死した。2人を討ったのはピュロスの武将アンティロコストラシュメーデースだった[2]

脚注[編集]

  1. ^ ヘーシオドス『神統記』321行-322行。
  2. ^ a b c 『イーリアス』16巻317行-329行。
  3. ^ アポロドーロス、2巻3・1。
  4. ^ a b プルタルコス『倫理論集』「烈女伝」。
  5. ^ ヘーシオドス『神統記』325行。
  6. ^ 『イーリアス』6巻179行-183行。
  7. ^ ピンダロス『オリュムピア祝勝歌』第13歌90行。
  8. ^ アポロドーロス、2巻3・2。
  9. ^ パウサニアス、2巻27・2。
  10. ^ ヒュギーヌス、57話。

参考文献[編集]

関連項目[編集]