榛名山

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

これはこのページの過去の版です。Batholith (会話 | 投稿記録) による 2016年3月20日 (日) 08:23個人設定で未設定ならUTC)時点の版 (+地形図, 画像位置サイズ, -類似の画像, 節順, 外部リンクの追加と削除(WP:NOTLINK 地図は上でリンク済み))であり、現在の版とは大きく異なる場合があります。

榛名山
東から見た榛名山
標高 1,449 m
所在地 日本の旗 日本
群馬県高崎市
位置 北緯36度28分38秒 東経138度51分02秒 / 北緯36.47722度 東経138.85056度 / 36.47722; 138.85056座標: 北緯36度28分38秒 東経138度51分02秒 / 北緯36.47722度 東経138.85056度 / 36.47722; 138.85056
山系 独立峰
種類 成層火山
榛名山の位置(日本内)
榛名山
榛名山の位置
プロジェクト 山
テンプレートを表示
榛名火山の火山体地形図
山頂部地形図と解説 >無印画像
榛名山カルデラ付近の空中写真
国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成

榛名山(はるなさん)は、関東地方の北部の群馬県にある上毛三山の一つであり、古来山岳信仰を受けてきた山である。山の南西麓に榛名神社が祀られている。

概要

山頂にはカルデラ湖である榛名湖中央火口丘の榛名富士溶岩ドーム(標高1,390.3m)がある。495年頃(早川2009)と約30年後に大きな噴火をしたと見られている。中央のカルデラと榛名富士を最高峰の掃部ヶ岳(かもんがたけ 標高1,449m)、天目山(1,303m)、尖った峰の相馬山(1,411m)、二ッ岳(1,344m)、典型的な溶岩円頂丘の烏帽子岳(1,363m)、鬢櫛山(1,350m)などが囲み、更に外側にも水沢山(浅間山 1,194m)、鷹ノ巣山(956m)、三ッ峰山(1,315m)、杏が岳(1,292m)、古賀良山(982m)、五万石(1,060m)など数多くの側火山があり、非常に多くの峰をもつ複雑な山容を見せている。

噴火史

  1. 古期榛名火山:約50万年前頃から開始し、約24万年前頃まで。約20万年間の活動休止期を経て、約5万年前から新期榛名火山の活動に移行。
  2. 新期榛名火山:約5万年前の八崎降下軽石・白川火砕流の噴出で開始し、榛名カルデラを形成。その後、榛名富士、蛇ヶ岳、相馬山、水沢山、二ッ岳など少なくとも5個の安山岩溶岩ドームを形成したが、いくつかが山体崩壊し榛名山東側及び南側山麓に扇状地状地形を形成。
  • 5世紀に活動を再開し、マグマ水蒸気噴火を起こす。(二ッ岳有馬火山灰噴火)
  • 489年 二ッ岳渋川噴火で大規模なマグマ水蒸気噴火と泥流。マグマ噴出量は0.32 DREkm3。火山爆発指数:VEI4
  • 525年から550年 大規模マグマ噴火、マグマ水蒸気噴火、マグマ噴火泥流。マグマ噴出量は0.74 DREkm3。火山爆発指数:VEI5

有史以降の記録は残っていない。

伝承

榛名山に関係する伝承では、巨人ダイダラボッチ[1]が、富士山浅間山、榛名山を競争で作り、あと一息というところで富士山のだいだらぼっちが勝ったという民話や、榛名神社が諏訪神社から井戸を通して食器を借りたという民話や、弘法大師が杖を刺して井戸を掘ったという民話が残っており、山岳信仰が盛んだったことをうかがわせる。

観光

榛名山周辺には伊香保温泉をはじめ各種の温泉が出ている。中腹の展望台からの眺めが良く、渋川市を一望できる。信仰としては、有名なところだけでも榛名神社、水沢観音といった寺社が山中にある。

参考画像

榛名山に因む名称

関連作品

自動車(レース)に関連するもの

出典

脚注

  1. ^ 栗原久(2014)、人々を楽しませる赤城山の魅力 2.赤城山をめぐる伝説とそのルーツの考察 東京福祉大学・大学院紀要 (2),pp155-167,2014.3
  2. ^ 秋名と表記する部分がある地名は鹿児島県大島郡龍郷町に実在するが、榛名山と龍郷町に接点はない。ちなみに、榛名山の名前を鹿児島県の地名に差し替えた理由は不明である。

関連項目

外部リンク