マツダ・ロードスター
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ロードスター (Roadster) は、マツダが生産している2人乗りオープンカー(ロードスター)である。自然吸気のレシプロエンジンを搭載し、駆動方式は後輪駆動。
目次 |
[編集] 概要
当初、マツダ・ディーラーでも比較的高級車を販売するとして設立されたEunos(ユーノス)店専売モデルの初段として ユーノス・ロードスター の名で1989年8月に先行予約を開始、同年9月1日に発売された(北米での発売はそれより早く同年5月)。国内では予約会で半年以上のバックオーダーを抱えるほどの人気を博し、一時は月産台数が大衆車並みの8,000台近くになるほどだった。マツダ社内での人気も高く、マツダ本社がある広島では本社敷地内で予約会が開かれたのだが、徹夜組もいた順番待ちの列の中には私費でこの車を買い求めようとするマツダ社員も多くいたという。
後に、販売チャネルであったユーノス店がバブル崩壊に伴うマツダの経営戦略見直しにより1996年4月1日をもって消滅し、販売チャネルはマツダアンフィニ店に移った。それでも名称は「ユーノス・ロードスター」のままで販売された。
そして1998年1月に初のフルモデルチェンジを受け、国内の販売名称をマツダ・ロードスターと変更し、現在に至っている。
海外ではマツダ・MX-5 (Mazda MX-5) の名称で販売されている。なお、北米では2代目までマツダ・MX-5ミアータ (Mazda MX-5 Miata) と呼ばれていた。欧州ではNAをMark1、NBをMark2と呼称する場合が多い。
発売当時、小型のオープン2シータースポーツというカテゴリーは市場からほぼ死滅状態であった。1970年代から自動車に対する消費者の嗜好が快適性重視に変わっていったことや、年々厳しくなる北米の衝突安全基準をクリアできなかったことなどがその理由である。しかし、マツダはその間、北米を中心とした度重なる市場調査によって潜在需要が非常に期待できることを掴んでおり(計画自体何度もお蔵入りの危機に遭っていたが、最終的にこの調査結果があったので発売できた)、自動車業界の冷ややかな予測に反し、発売後瞬く間に世界中で大反響を呼んだ。
このヒットにより、欧州の主要メーカーが同様のロードスターを次々とリリースするきっかけとなった。その中には、かつて同様のスポーツカーを発売していた懐かしいブランドMGも含まれていた。
ユーノス・ロードスター以降に発表されたオープン2シーター
- BMW・Zシリーズ(Z3、Z4)
- メルセデス・ベンツ SLKクラス
- スマート・ロードスター
- フィアット・バルケッタ
- ホンダ・S2000
- ホンダ・ビート
- MGローバー・MGF
- 日産・フェアレディZ(ロードスター)
- ポルシェ・ボクスター
- トヨタ・MR-S
- ポンティアック・ソルスティス
- サターン・スカイ/オペル・GT
かのライトウェイトスポーツカーの名門ロータスが、「我々の作ろうと思っている車が間違いではないと証明してくれた」と語ったとされ、本場のメーカーを唸らせるほどその完成度は非常に高かった。生産技術の優秀さや性能に対する低コストぶりなど、技術面での評価が目立つ日本車において、車造りの「思想」という面で世界に多大な影響を与えた稀有な存在である。
2000年には生産累計53万1890台を達成し、「世界で最も多く生産された2人乗り小型オープンスポーツカー」としてギネスブックに認定を受けた。また2004年には、生産累計が70万台の大台を達成したとして再度ギネスブックに申請。2007年1月30日には80万台を達成し、三たびギネスへの申請を行なっている。
道路渋滞が多い現代の日本では、新車で販売される自動車のトランスミッションはほぼ100%がATであるが、この車はその性格故にMT車が圧倒的に多かった。初代では実に8-9割、2代目も6割強がMT車である。しかし、3代目からATが6速化され、また代を経るに従って高年齢層のオーナーが増えたことなどもあり、現在の販売では逆転している。
[編集] 歴史
[編集] 初代 (NA型)
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初代は、排気量の違いによって大きく二世代に分類される。
まず、1989年から1993年に発売された1600ccエンジンを搭載するNA6CE型(末尾のEはEunosのE)と、1993年以降に発売された1800ccエンジンを搭載するNA8C型である。NA8C型では、国内外からの1600ccエンジンのパワー不足を指摘する声を反映し、エンジンを1800ccに容量アップした。これに伴い、ブレーキやボディの補強、デフの大型化が実施された。トルクは増加したが、同時に前記の理由により重量も増加したことと、最高トルク発生回転数が低いことから、旧1600ccに比べて走行性能にさほど大きな差は無い(パワーウエイトレシオはNA6CE型で7.83kg/ps、NA8C型で7.54kg/ps)。
この車のデザインには、「日本の伝統」をモチーフにしたものが多い。まず、フロントマスクは能面のひとつである「小面」にインスパイアされており、シート表面のパターンは畳表の模様、そしてリアブレーキランプは江戸時代の両替商が使った分銅の形(現代日本の地図記号で「銀行」を表している)、といった具合であり、基本はイギリス・イタリアのライトウェイトスポーツカーのデザイン文法に則りながらも日本のオリジナリティを主張している。また、リアコンビネーションランプ(ブレーキ、ターンシグナル、リバースの異なる色の各ランプを一体成形してある)はそのデザインの良さと機能性の両立を評価され、ニューヨーク近代美術館 (MoMA) に展示・永久収蔵されている。
エンスージアストの中には、重いNA8C型 (980kg) より軽く (940kg) エンジンの噴け上がり感が軽快なNA6CE型を好む者も少なくない。
2004年、辛口の批評で有名な米国のスポーツカー専門誌、スポーツカー・インターナショナルの選出したベスト・スポーツカー1990年代部門で第一位を獲得した。
20世紀に生産された乗用車の中から、世界32ヶ国、約130名の選考委員により選び出すカー・オブ・ザ・センチュリーでベスト100に入った。日本車でベスト100に選ばれたのは、トヨタ・セルシオ、トヨタ・カローラ、日産・フェアレディZ、マツダ・RX-7、ホンダ・シビック(いずれも初代)、ホンダ・NSXのみである。なお、ベスト100からべスト26に絞り込む段階で、日本車は全て脱落した。
[編集] 2代目 (NB型)
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1998年にモデルチェンジし、2代目となった。初代の販売系列であるユーノス店がマツダディーラーの統廃合で吸収閉鎖された為、マツダ・ロードスターの名前での販売となった。初代のアイデンティティの1つであったリトラクタブルライトは軽量化やヨー慣性モーメント低減などのため廃され、ボディサイズが大きくなることを嫌った設計陣の意地でカタログ上全幅が5ミリ(実車は3ミリ増)広くなったのみに抑えられた。デザインは初代と一転してアメリカ的なグラマラスさを持ち、2代目の性能に見合うが若干アンバランスである。走りはサスペンション・ジオメトリーの見直しと補強の追加で、確実な進歩を遂げたと評され、初代よりもボディ補強、安全装備などの増加で避けられないはずの重量増を各部の徹底的な見直しにより最小限に抑えたこともあり本来の軽快感は損なわれていない。内装の質感も向上した。初代ではデリケートな取扱いが不評であったリアのビニールスクリーンもガラス製へと変更された。オプション販売されている脱着式ハードトップは初代 (NA型)から共用してこの2代目(NB型)にも装着可能になっている。 また、2代目では初代の途中で廃止された1600ccエンジンを搭載するモデル(MTは5速)が復活し、可変吸気システムを搭載し改良された1800ccエンジンを搭載するモデル(MTは6速)とともに販売された。1600ccエンジンを搭載するモデルはNB6C型、1800ccエンジンを搭載するモデルはNB8C型である。
2000年にマイナーチェンジ(一般にNB2型と呼ばれる)が行われ、フロントマスクを中心にエクステリアに手が加えられ、座席シートの軽量化とデザイン変更、メーターパネルのデザイン変更、インパネの樹脂パネルの質感も全面的に向上した。内部的にはボディの要所にガセットプレートなどの補強部材が追加されボディ剛性をより一層強化。装備面でもキーレスエントリーの採用や、センターコンソール周辺のデザインの見直しなどが行われるなど、その内容は充実したものであった。 このマイナーチェンジでは、1800ccのエンジンの可変吸気システムが廃され、その代わりにマツダの可変バルブタイミング機構であるS-VT機構が搭載され、馬力・トルクともに向上している(ただし、ハイオクガソリン仕様となった)。 その後、衝突安全性の向上、新騒音・排ガス規制対応および燃費向上のため、NB3型、NB4型とマイナーな変更が施された。
モデル末期の2003年には、限定車ながらターボを搭載し、さらに馬力・トルクを向上させたモデルも販売された。また同時期に、溶接された屋根を追加しクーペのスタイルとしたモデルも限定車ながら販売された。余談ではあるが、このクーペボディの販売名は「ロードスタークーペ」であり、一般名詞としてのroadsterとcoupeから考えると矛盾した名称となっている。しかし、ダイムラー・クライスラーも同様に、スマート・ロードスタークーペも発売したこともある。
[編集] 3代目 (NC型)
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2005年8月25日に発売された。全幅は5ナンバーの最大幅である1700mmを超えて1720mmとなり、3ナンバーとなった。エンジンは国内・米国仕様は2000cc自然吸気エンジンのみで、欧州市場のみ税制の関係で1800ccも設定されている。国内モデルのトランスミッションは5速MT(標準モデルのみ)/6速MT (RS/VS)/6速AT(標準モデル/VS、VSはパドルシフト付)となっている。プラットフォームは、NCプラットフォームが用いられた。前回のモデルチェンジでは基本コンポーネントをほぼ引き継いでいたが、今回はプラットホームから一新されたため、このモデルチェンジを「真の意味で初めてのモデルチェンジ」とする評論家やファンもいる。デザインは流行に乗りドイツ的になっている。
2005年11月には、2005-2006年日本カー・オブ・ザ・イヤーに選ばれた。マツダとしては1982年-1983年のカペラ/フォード・テルスター以来、通算3度目の受賞となる。開発陣はこのNC型を「カーオブザイヤーの受賞を念頭において開発した」とユーザー向けミーティングの席上で発言しており、正に祈願成就となった。
2006年7月18日から開催された英国国際モーターショーで、MX-5 ロードスター・クーペが出品された。車名は「Mazda MX-5 Roadster Coupe」(欧州)、「Mazda MX-5 (Miata) Power Retractable Hard Top」(北米)、「マツダ ロードスター パワーリトラクタブルハードトップ (RHT) 」(日本)。このクルマは幌ではなく電動格納式ハードトップを搭載している。開閉速度は約12秒で世界最速。またルーフをシート後方にトランクとは独立して収納することにより幌のモデルと同じトランク容量を確保している。重量の増加はソフトトップモデルに比べて37kgに抑えられている。日本では2006年8月23日に発売された。
[編集] キャッチコピー
- 人馬一体 (初代-)
- だれもが、しあわせになる (初代、1989年)
- 面白いほど楽しめる。 (2代目、1998年)
- ワクワクをご一緒に。 (2代目、2001年)
- One car,one driver,one feeling. (3代目、2005年)
[編集] 特別仕様車・限定車
ロードスターはリミテッドモデル(特別仕様車)が多く発売されている。
[編集] 初代(NA型)モデル
- 1991年
- 7月 J LIMITED: ボディカラーを専用色サンバーストイエローとしたモデル。「J」はフランス語で黄色を表すjaune(ジョーヌ)から。 限定800台。発売当日に予約受付完了、抽選での販売となった。
- 12月 M2 1001: 1990年代前半にマツダが東京・世田谷の環状八号線沿いに置いていた実験工房「M2(株式会社エムツー)」でカスタムされたメーカーコンプリートカー。通称「マルイチ」。ブルーブラック (HQ) に塗られた外観はフロントノーズなどが大きく変更され、タイヤも15インチ化。ホイールはパナスポーツ。内装も4点式ロールバー、機械式メーター、センターコンソールレス、専用バケットシートなどでカスタマイズ。エンジンはカムシャフトやフライホイールなどが専用品に換装され、ノーマル比+10PSとなった。限定300台の販売方法はユニークで、購入希望者はM2本社ビルに来訪の上手続きし、抽選、当選した場合の納車も本社でしか行なわなかった。つまり最低2度はM2社を訪れる必要があった。新車当時の価格は340万円。後述のM2モデル共々、現在でも中古車市場では非常に高額で取引されている。
- ノーマルロードスターとの相違点:フロントスポイラー、4点式ロールバー、フューエルリッド、ドアミラー、デフ冷却ダクト、機械式LSD、アルミホイール、ダンパー、コイルスプリング、ドアオープナー(インナー)、ウインドーレギュレーターハンドル、ステアリングハンドル、ドアトリム、ドアバッグ、シフトノブ、パーキングブレーキレバーハンドル、シート、センターパネル、センターコンソール、メーター(スピード、タコ、フューエル、水温)、メーターフード、カムシャフト、ピストン、シリンダーヘッド、シリンダーヘッドカバー、フライホイール、エグゾーストマニフォールド、サイレンサー、オイルフィラーキャップ、エアークリーナーボックス、ストラットタワーバー、エンジンマウント
- 1992年
- 11月 M2 1002: M2第2弾。通称「マルニ」。前回の1001とは異なり、動力関連には手を入れず、内外装を非常にエレガントに仕上げた「大人のためのスポーツカー」をコンセプトとした。外装色ダークブルー。15インチタイヤにパナスポーツホイールは1001と同じだがタイヤサイズが異なる。専用のフロントノーズを装備するのは1001と同じだが、デザインは異なる。内装が豪華で、アイボリーの専用本革シートは風合いを重視しトップコートを従来品に比べて薄くしており、スピーカー穴が開くことを嫌いヘッドレストスピーカーは廃止された。クラッシュパッドから下部分の色はアイボリーになっており、シートベルトもアイボリー、ベルベットブルー起毛地張りのダッシュボード、本木目張りのセンターパネルなどが装着されている。ソフトトップ自体は「Vスペシャル」と同様のタン色でソフトトップカバーはアイボリー。300台生産の予定とされたが、100台目の受注で生産を終了した。
ノーマルロードスターとの相違点:フロントスポイラー、シリンダーヘッドカバー、オイルフィラーキャップ、フューエルリッド、ドアミラー、シート、センターパネル、センターコンソール、フロアマット、メーターフード、ウインドーレギュレーターハンドル、ステアリングハンドル、ドアトリム、シフトノブ、アルミホイール - 12月 S LIMITED: Sスペシャルベース。限定1000台。イギリスやアメリカの古典的スポーツカーに多く見られる赤の内装をロードスターで初採用した。外板色はブリリアントブラック。シートは赤の本皮シート。更に専用の14インチBBSアルミホイール(メッシュ部分がゴールドペイントになっている)を装備。内装は前記のとおりやや濃い目の赤となっており、ダッシュボードのトップ部分以外はすべて赤である(シートベルトやソフトトップカバーも赤)。
- 11月 M2 1002: M2第2弾。通称「マルニ」。前回の1001とは異なり、動力関連には手を入れず、内外装を非常にエレガントに仕上げた「大人のためのスポーツカー」をコンセプトとした。外装色ダークブルー。15インチタイヤにパナスポーツホイールは1001と同じだがタイヤサイズが異なる。専用のフロントノーズを装備するのは1001と同じだが、デザインは異なる。内装が豪華で、アイボリーの専用本革シートは風合いを重視しトップコートを従来品に比べて薄くしており、スピーカー穴が開くことを嫌いヘッドレストスピーカーは廃止された。クラッシュパッドから下部分の色はアイボリーになっており、シートベルトもアイボリー、ベルベットブルー起毛地張りのダッシュボード、本木目張りのセンターパネルなどが装着されている。ソフトトップ自体は「Vスペシャル」と同様のタン色でソフトトップカバーはアイボリー。300台生産の予定とされたが、100台目の受注で生産を終了した。
- 1993年
- 11月 TOKYO LIMITED: 名前のとおり東京地区ディーラーのみで発売。限定40台。前述のM2 1002用に作られ在庫として残っていたアイボリーの内装を、通常販売モデル(ブリリアントブラックのスペシャルパッケージ)に装着したモデル。
- 12月 J LIMITED II: 限定800台。2年前に出たJ LIMITEDと同じくサンバーストイエローの外板色。ただしAピラーはブラックアウトされており、アルミホイールのデザインも異なる。
- 1994年
- 2月 M2 1028: M2第3弾で最後のM2モデル。限定300台。1001、1002と異なり全国のディーラーで販売される。通称「ニイハチ」。再び走りを重視した変更が行なわれた。外装色はシャストホワイト (PT) とブルーブラック (HQ) の2色。ホイールは純正の14インチだが、スポーク部分を肉抜きして軽量化し、ガングレーに塗られている。トランクリッドもアルミ製で、形状もノーマルと異なる。またNA型全モデル中唯一のハードトップ標準装備モデル。そのハードトップは従来品に比べFRPの比重が軽く、またリアウインドウはガラス製ではなくポリカーボネイト製とするなどして軽量化されていた。幌は装着されておらず、簡易式の幌を緊急用としてオプションで設定していた。内装はアルミ製10点式ロールバー、センターコンソールレス、エスケレート製フルバケットシート2脚、専用メーターフェイスなど。エンジンも手が入り、10PSアップ。
ノーマルロードスターとの相違点:フロントリップスポイラー、トーイングフック、ハードトップ、トランクリッド、8点式(10点留)ロールバー、ドアミラー、アルミホイール、ダンパー、コイルスプリング、ステアリングハンドル、ドアトリム、シフトノブ、パーキングブレーキレバーハンドル、シート、センターパネル、センターコンソール、メーター(スピード、タコ、フューエル、水温、油圧)、カムシャフト、ピストン、シリンダーヘッドカバー、フライホイール、エグゾーストマニフォールド、サイレンサー、オイルフィラーキャップ、エアークリーナー、ストラットタワーバー、ラジエータ(AT用)、エンジンマウント - 7月 RS LIMITED: Sスペシャルベース。限定500台。専用色モンテゴブルーマイカ。専用レカロシート2脚、15インチBBSホイールを純正装備。NA8シリーズ1ながら最終減速比4.3のデフを搭載する。
- 12月 G LIMITED: 7つの特別装備が追加されたモデル。限定1500台。専用色サテライトブルーマイカに紺色の幌。
- 2月 M2 1028: M2第3弾で最後のM2モデル。限定300台。1001、1002と異なり全国のディーラーで販売される。通称「ニイハチ」。再び走りを重視した変更が行なわれた。外装色はシャストホワイト (PT) とブルーブラック (HQ) の2色。ホイールは純正の14インチだが、スポーク部分を肉抜きして軽量化し、ガングレーに塗られている。トランクリッドもアルミ製で、形状もノーマルと異なる。またNA型全モデル中唯一のハードトップ標準装備モデル。そのハードトップは従来品に比べFRPの比重が軽く、またリアウインドウはガラス製ではなくポリカーボネイト製とするなどして軽量化されていた。幌は装着されておらず、簡易式の幌を緊急用としてオプションで設定していた。内装はアルミ製10点式ロールバー、センターコンソールレス、エスケレート製フルバケットシート2脚、専用メーターフェイスなど。エンジンも手が入り、10PSアップ。
- 1995年
- 2月 R LIMITED: Sスペシャルベース。専用色サテライトブルーマイカに紺の幌。内装は赤。BBS製15インチホイール装着。限定1000台。この内最終ロットの106台はシャストホワイトになった。カタログ等での告知がなく、ディーラーのみでの紹介販売。この最終ロットの存在を知らないファンは多い。
- 12月 VR LIMITED コンビネーションA / B: Sスペシャルベース。コンビネーションAは外板色アールヴァンレッドマイカにタンの幌、トープの革シート(センティアと同じ革素材)で限定700台。コンビネーションBは外板色エクセレントグリーンマイカに緑の幌、黒の革シートで限定800台。双方とも純正オプションで設定のあった15インチアルミホイールを装備。内装はシフトノブ、パーキングブレーキレバーがアルミの専用品となり、カーボン模様のメーターカバー(VR Limitedロゴ入り)が付いた。またシフトブーツの周りには純正オプションのアルミプレートが付いている。
- 1996年
- 12月 R2 LIMITED: Sスペシャルベース。限定500台。外板色シャストホワイト。純正オプションの15インチアルミホイール装着。内装はシートのみ赤。シフトノブ、パーキングブレーキレバー、シフトプレートはVR LIMITEDと同じくアルミ製。
- 12月 B2 LIMITED: Mパッケージベース。限定1000台。専用色トワイライトブルーマイカに紺の幌。14インチのアルミホイールはVスペシャルタイプIIと同じバフ仕上げのメッキホイール。他にドアミラーもメッキされている。
- 1997年
- 8月 SR LIMITED: Mパッケージベース。限定700台。通称サヨナラリミテッド。専用色スパークルグリーンメタリック(シャストホワイトの設定もあった)。バフ仕上げの14インチ純正アルミホイール、ヌバック調シート表皮などを特別装備。MT車はトルセンLSDも特別装備されている。メーターフェイスはM2 1028と同じもの。成約者にはレザーブルゾンが贈られた。このモデルの最後の車体はスパークルグリーンとシャストホワイトのツートーンに塗られた(工場生産時点)。
[編集] 2代目(NB型)モデル
- 1998年
- 12月 10th Anniversary Limited: 世界限定7,500台、日本には500台がデリバリーされる。専用色イノセントブルーマイカ、バフ仕上げホイールや青色の幌などの装飾品が奢られ、エンジンパーツは部品の重量を揃えたバランス取りが施され、フライホイールも専用品番のものが用いられている。
- 1999年
- 12月 NR LIMITED: 1.8Sベース。限定500台。NAの限定車「VRリミテッドコンビネーションA」と同じ外板色アールヴァンレッドマイカを塗装。室内はVSの内装と同じく仕立てられ、アルミホイールは15インチのバフ仕上げ。
- 2000年
- 12月 YS LIMITED: 1.6lモデルのMをベースにチタン風内装を施し、専用色(ブラックマイカ)を含む3色のボディカラーをラインアップした。外観の特徴はブラックアウトされたヘッドライトベゼル。限定700台。
- 2001年
- 5月 MAZDASPEED ROADSTER: トップモデルの1.8lRSにマツダスピードのマフラー、エキゾーストマニホールド、車高調整式サスペンションを装備し、よりスポーティな仕様とした。エクステリアも純正エアロパーツをフル装備、ボディとホイールは専用色塗装(スターリーブルーマイカ、ゴールド)。限定200台。
- 2001年
- 12月 MV LIMITED: 1.6l車にブラウンレッド(えび茶色)の本革内装と専用ボディ色(チタニウムグレーメタリック)を施したもの。5MTモデルと4ATモデルが存在する。ホイールはNR-Aと共通デザイン(色は銀)の15インチ。限定300台。
- 2002年
- 12月 SG LIMITED: ブルーのクロス(布)ソフトトップと内装、セリオンシルバーメタリック(薄緑銀)の専用ボディ色を持つモデル。幌型の限定車で唯一1.6lと1.8lの2種のエンジンが選択可能で、1.6lはNR-A、1.8lはRSをベースにしている。ホイールは1.8lが専用デザインの16インチ、1.6lがNR-Aと共通デザイン(色は銀)の15インチ。限定400台。
- 2003年
- 10月 ROADSTER COUPE: マツダE&Tがクーペに改造したモデル。1.6l標準顔の「COUPE」、1.8l標準顔の「COUPE TYPE-S」、1.8l+6MT+特別顔+オーバーフェンダーの「COUPE TYPE-A」、1.8l+4AT+特別顔の「COUPE TYPE-E」の4種類がラインナップされた。形式名は1.6lが「NB6C改」、1.8lが「NB8C改」となっている。
- 12月 ROADSTER TURBO: 歴代ロードスターで唯一ターボチャージャーを搭載したモデル。パワー&トルク増強に伴って車体やドライブシャフトなど細部に渡って強化されていた。外観の特徴はクリアブラックのヘッドライトレンズ、専用フロント&リアスポイラー、専用デザインの17インチアルミホイールなどだが、ウェブチューンでのカスタマイズも可能であったため、各固体ごとにインテリアの素材や配色などにまで様々なバリエーションが存在する。
[編集] 3代目(NC型)モデル
- 2005年
- 8月 3rd Generation Limited: RSベース。限定500台。外板色は専用色ベロシティレッドマイカとマーブルホワイト、ギャラクシーグレーマイカの3色。内装はレッド/ブラックツートンのシート&ドアパネル、専用のアルミヘアライン調デコレーションパネル、メッキ調メーターリング、専用シフトノブ、ステンレススカッフプレートが与えられ、センターコンソールにはリミテッドナンバーを記したオーナメントプレートが備わる。その他の特別装備は専用デザインの17インチアルミホイール、メッキAピラーガーニッシュ、メッキフロントヘッドライトベゼル、フォグランプ+メッキフォグランプベゼル、ドアノブメッキカバー、クリアハイマウントブレーキランプ、フロント開口部やサイドターンシグナルのメッキリング追加、ブラッククロス幌など。オーディオは受注開始当初はBOSE7スピーカー+6CDチェンジャーのみの設定だったが、純正ナビ搭載を希望する顧客に配慮して受注後半からBOSE7スピーカー+オーディオレスの仕様も加えられた。
- 12月 日本カー・オブ・ザ・イヤー受賞記念車: RSベース(6MT)とVSベース(6AT)。外板色はカッパーレッドとブラック。カッパーレッドにはブラックレザーシート、ブラックにはレッド/ブラックツートンのレザーシートが装備され、サイドマーカー上にカーオブザイヤー受賞記念のオーナメントが貼附された。幌は両色ともにブラッククロス。
- 2006年
- 12月 Blaze Edition(ブレイズエディション): 発売期間限定モデル。ソフトトップ(ブラッククロス幌)とRHTモデルをラインアップ。外板色はラディアントエボニーマイカとハイランドグリーンマイカ。サンドベージュ/ブラックツートンのレザーシート、専用ブラックアルミヘアライン調デコレーションパネルが専用に奢られた。他に主要な専用装備としてBBS社製17インチ鍛造ホイール、クロームヘッドランプベゼル、クリアヘッドランプターンランプ、クリアサイドマーカーレンズ、クリアハイマウントブレーキランプ。メッキ調メーターリング、MTシフトブーツベージュステッチ、オーディオレス+BOSEサウンドシステムなどが変更されている。
- 2007年
- 4月 マツダスピードM'z Tune(エムズチューン): RS(6MT・ソフトトップ)がベース。専用のロム、エアダクト、フライホイール、低排圧キャタライザー、マフラー、ビルシュタイン車高調、スプリング、ブレーキパッド、エアロパーツ、スカッフプレート、シフトノブ、3Dネットスポーツシート。
- 10月 Prestige Edition(プレステージエディション): 「RS RHT」および「VS RHT」がベース。シートヒーター付本革製バケットシート(ブラック)、BBS社製鍛造17インチアルミホイール、ステンレス製スカッフプレート、フロントフォグランプ、フォグランプベゼル、運転席ラチェット式シートリフター、等。6AT車には、カウル結合タイプのフロントサスタワーバーと横滑り防止機構を特別装備。6MT車は、タワーバー標準装備、横滑り防止機構は標準装備なし(メーカーオプションで追加可)。
[編集] その他
- 初代モデルは中国電力と共同で電気自動車が制作された。
- ロードスターだけのワンメイクレースであるPartyRace、N1、Nゼロも行なわれている。
- web-tuned@Roadster
- 2001年2月から、マツダは、ウェブサイト「Web Tune Factory」(以下WTFと略する)を開設し、インターネットを利用した受注生産を開始した。このWTF開設当初からロードスターは対応している。ここでは従来のグレードの枠を越えた装備の組み合わせを実現することが出来る。また、期間限定ながらWTF限定色(サンバーストイエロー、ライトニングイエロー。ただしクーペには設定があった)も設定された。現在ではほとんどのマツダ車がWTFに対応しているが、ロードスターはその草分けであり、WTFがロードスターのみの期間もあった。
- 初代モデルと同時期にフォード・モーターのオーストラリアの法人、Ford Australiaがファミリアのコンポーネンツ(駆動方式はFF)を使ってフォード・カプリを発売し、マーキュリーブランドで対米輸出 (マーキュリー・カプリを参照)もしたが、こちらの方は短命に終わっている。
- マツダレンタカーの一部店舗では、レンタルが可能。観光地や大都市圏の店舗に多く配備されていて、特に沖縄での登録率が高い。海外でもハーツレンタカーの一部店舗(北米圏)で取り扱っている。
- NB以前はあまりなかったが、フォード資本になってからの3代目のエンジンは、バリ取りがまともに行われていない、鋳型の砂が残っているなど、フォード基準の粗悪な品質となっている。
[編集] アメリカで人気のV8チューニング
アメリカではロードスターの非力さを欠点だとする向きがある。そのため、後付けのターボやスーパーチャージャーやV8エンジンを搭載されたロードスターが幾つか存在する。 通称モンスター・ミアータなどと呼ばれており、シボレー・コルベットやフォード・マスタングなどのV8エンジンを搭載搭載したものである。加速性能は全くの別物であり、軽い車体に大出力のエンジンを組み合わせることで、さながらドラッグレーサーのような加速をする。しかし、小型軽量なエンジンを搭載するために設計されたエンジンルームに、大柄で重い大排気量エンジンを押し込むため、ノーマル以上にオーバーヒートを起こしやすくなる。また、フロント重量が極端に増加し、本来の持ち味である理想的な重量配分、軽快なハンドリング、総合的なバランスなどさまざまな要素が崩れ、もはやロードスターと呼ぶのも憚られる、単にパワーを追い求めただけのバランスの悪い車となってしまう。 ただ、アメリカにおいては大馬力、大排気量は一種のステータスとして認知されているため、この種のチューニングはロードスターに限らずRX-7、ポルシェ911など、多岐にわたり行われている。 パワーだけを重視したチューニングとして、標準仕様の300馬力から100馬力アップの400馬力を発生する、北米仕様のランサーエボリューションⅧ(ビッグタービン仕様)どの例が挙げられる。当 然、低速トルクが薄く非常に扱い辛いものとなっている。
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
- 【M】MAZDA ROADSTER(メーカー・オフィシャルサイト)
- 【MAZDA】ロードスター物語(メーカー・オフィシャルサイト)
- ロードスター歴代モデル(個人サイト)
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