会津若松駅
会津若松駅 | |
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駅舎 | |
あいづわかまつ Aizu-Wakamatsu | |
所在地 | 福島県会津若松市駅前町1-1 |
所属事業者 |
東日本旅客鉄道(JR東日本) 日本貨物鉄道(JR貨物)* |
電報略号 | ワカ |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 3面5線 |
乗車人員 -統計年度- |
2,809人/日(降車客含まず) -2014年- |
開業年月日 | 1899年(明治32年)7月15日[1] |
乗入路線 3 路線 | |
所属路線 | ■磐越西線 |
キロ程 | 64.6 km(郡山起点) |
◄広田 (4.6 km) (5.5 km) 堂島► | |
所属路線 |
■只見線 (■会津鉄道会津線直通含む) |
キロ程 | 0.0 km(会津若松起点) |
(1.3km) 七日町► | |
備考 |
直営駅(管理駅) みどりの窓口 有[1] |
* 貨物列車の発着はなし。オフレールステーションを併設。 |
会津若松駅(あいづわかまつえき)は、福島県会津若松市駅前町にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)・日本貨物鉄道(JR貨物)の駅である[1]。
概要
会津盆地の南東部に位置する、会津地方の中心都市・会津若松市の代表駅であり、開業時の同市市街地の北端に設置された[2][3]。
当駅には磐越西線と只見線が乗り入れており、このうち磐越西線を所属線としている[4]。また、磐越西線はJR貨物の第二種鉄道事業区間でもあり、当駅はJR貨物の貨物駅でもあるが、現在は後述のようにオフレールステーションに移行している。
磐越西線においては途中駅であるが、当駅から北東と北西へ線路が走っておりスイッチバック構造をしている。そのため磐越西線が使用するホームも頭端式ホームとなっており、当駅をまたいで運転する列車は方向転換を行なう。南方向に只見線が分岐し、同線西若松駅を終点とする第3セクターの会津鉄道会津線の列車も只見線経由で当駅まで乗り入れている。
2002年、「歴史と文化、そして伝統が息づく街の玄関口の駅舎」として、東北の駅百選に選定された。
歴史
- 1899年(明治32年)7月15日 - 岩越鉄道の若松駅として開業。一般駅で、当時は終着駅。
- 1904年(明治37年)1月20日 - 岩越鉄道線が喜多方駅まで開通。
- 1906年(明治39年)11月1日 - 岩越鉄道が国有化。
- 1909年(明治42年)10月12日 - 線路名称制定、磐越西線所属駅となる。
- 1917年(大正6年)5月21日 - 会津若松駅に改称。
- 1926年(大正15年)10月15日 - 会津線(現在の只見線)が会津坂下駅まで開通。
- 1965年(昭和40年)10月1日 - みどりの窓口設置。
- 1967年(昭和42年)6月1日 - 会津若松運輸長を配置。
- 1972年(昭和47年)10月1日 - 会津若松駅旅行センター開設(日本旅行と提携)。
- 1986年(昭和61年)11月1日 - 荷物の取扱を廃止。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化によりJR東日本・JR貨物の駅となる。
- 1996年(平成8年)3月16日 - 貨物列車の設定が廃止、自動車代行駅となる。
- 2001年(平成13年) - 鶴ヶ城の修復に合わせて、駅舎を城郭風に改装。
- 2002年(平成14年)10月11日 - 発車メロディに「AIZU その名の情熱」を使用開始。
- 2005年(平成17年) - 駅弁調製業者が伯養軒会津若松営業所の撤退に伴い、仁和食産に変更。
- 2006年(平成18年)4月1日 - 会津若松オフレールステーション開設。
- 2008年(平成20年)2月1日 - 駅弁調製業者が仁和食産から、ウエルネス伯養軒郡山支店に変更。
- 2011年(平成23年)3月11日 - 東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)により扇形庫が被災し使用不可となる。同時に転車台の見学も不可となる。
- 2014年(平成26年)4月1日 - 自動改札機運用開始、同時にICカード「Suica」が仙台エリアとして利用開始となる[5]。
駅構造
3面5線のホームを有する地上駅。各ホームは跨線橋で連絡しており、1・2番線は頭端式ホームで、ホーム先端改札口寄りの連絡通路により1・2・3番線ホーム間は平面移動可能になっている。この他、留置線があり、夜間滞泊が設定されている。
直営駅(駅長・管理助役・助役配置)であり、管理駅として、磐越西線の上戸駅 - 笈川駅間、只見線の七日町駅 - 会津本郷駅間の各駅を管理している。
みどりの窓口(営業時間 5:40 - 21:00)、指定席券売機が設置されている。駅舎中央に改札があり、入り口向かって右にびゅうプラザ左に土産物店やキオスク、食堂、立ち食いそば「立ちあおい」、NEWDAYSがあり、駅弁も販売されている。また、改札と入り口左の売店の間には待合所が、改札口の手前にはVIEW ALTTE(改札外)がある。Suica対応自動改札機設置。
駅構内の広田/堂島方の本線西側に、下路式転車台と扇形庫が配置されている。磐越西線や只見線で使用するキハ40系の車両基地としての役割の他、両路線でのSL運行時にも使用されている。
のりば
1 | ■磐越西線 | (上り) | 猪苗代・郡山方面 |
---|---|---|---|
(下り) | 喜多方方面(郡山方面からの直通) | ||
2 | ■磐越西線 | (上り) | 猪苗代・郡山方面 |
(下り) | 喜多方・新津・新潟方面 | ||
3 | ■磐越西線 | (上り) | 猪苗代・郡山方面(1日1本のみ) |
(下り) | 喜多方・新津・新潟方面 | ||
■只見線 | 会津坂下・会津川口・只見・小出方面 | ||
4 | ■只見線 | 会津坂下・会津川口・只見・小出方面 | |
■会津鉄道線 | 列車交換時および磐越西線喜多方方面直通臨時列車 | ||
5 | ■会津鉄道線 | 湯野上温泉・会津田島・会津高原尾瀬口・鬼怒川温泉方面 |
定期列車では、磐越西線は上り郡山方面が1・2番線(一部3番線)、下り喜多方方面が2・3番線(一部1番線)を用いる。このほか、会津鉄道線方面から直通する喜多方行きの臨時列車が4番線から発車する。会津鉄道の列車は5番線(一部4番線)から発車する。なお、只見線も会津鉄道もこの駅から発車するのはすべて下り列車である。
1番線と2・3番線はエレベーターと平面通路があるために車椅子でも容易に移動できるが、4・5番線はエレベーターではなく専用のリフトが設けてあり、それを駅員に依頼して利用することになる。
構内配線・信号設備等
運転番線 | 営業番線 | ホーム | 郡山方面着発 | 新津方面着発 | 会津川口方面着発 |
---|---|---|---|---|---|
下本 | 1 | 8両 | 到着・出発可 | 到着・出発可 | 不可 |
中 | ホームなし | 到着・出発可 | 到着・出発可 | 不可 | |
上本 | 2 | 8両 | 到着・出発可 | 到着・出発可 | 不可 |
上1 | 3 | 6両 | 到着・出発可 | 到着・出発可 | 到着・出発可 |
只見 | 4 | 5両 | 到着・出発可 | 到着・出発可 | 到着・出発可 |
会津 | 5 | 3両 | 不可 | 不可 | 到着・出発可 |
上2 | ホームなし | 不明 |
* 参考資料:土屋武之「磐越西線会津若松駅」『鉄道ジャーナル』第45巻第2号、2011年2月。
磐越西線はこの駅でスイッチバックする構造となっており、郡山方面・新津方面とも北側から入線する。そのため、両方向とも只見線に向かって線路が続く配線となっている。郡山方面・新津方面の磐越西線はそれぞれ独立しているため、同時発車・並走運転も可能であり、SL列車同士による同時発車・並走運転のイベントも度々行われる。
会津若松オフレールステーション
会津若松オフレールステーション(略称:会津若松ORS)は、JR貨物会津若松駅に属し、駅東側にあるコンテナ集配基地である。コンテナ貨物(12フィートコンテナのみ)を取り扱っており、貨物列車代替のトラック便が郡山貨物ターミナル駅との間で1日2往復運行されている。
会津若松駅は、1996年より貨物列車の発着がない自動車代行駅になり、その後、2006年より一部がオフレールステーションとなっている。
ライブカメラ
1・2番線の行き止まりにはNTT東日本福島支店のビデオカメラが設置されている[6]。当駅1・2番線から郡山・喜多方方面の現在の状況をほぼリアルタイムで確認することができる。
駅弁
- 会津のおばあちゃん(ウェルネス伯養軒)
- 会津健康奨励弁当(ウェルネス伯養軒)
- 会津う米う米弁当(ウェルネス伯養軒)
- あいづふるさと弁当(ウェルネス伯養軒)
- ソースかつ弁(ウェルネス伯養軒)
利用状況
乗車人員推移 | |
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年度 | 一日平均乗車人員 |
2000 | 3,595 |
2001 | 3,446 |
2002 | 3,209 |
2003 | 3,065 |
2004 | 2,996 |
2005 | 2,996 |
2006 | 2,971 |
2007 | 3,025 |
2008 | 2,975 |
2009 | 2,905 |
2010 | 2,766 |
2011 | 2,636 |
2012 | 2,837 |
2013 | 2,908 |
2014 | 2,809 |
駅周辺
会津若松市役所、中心商店街の神明通りなどの市街地、鶴ヶ城などからは若干離れており、そちらは只見線七日町駅が最寄り駅となる。当駅と七日町駅、西若松駅が会津若松市街を囲みこむような形となっている。
近年、当駅付近にはビジネスホテル、大手居酒屋が相次いで進出している。
事業所
教育機関
- 会津大学
- 会津大学短期大学部
- 会津若松市立第一中学校
- 会津若松市立城北小学校
- 学法法人若松第一高等学校
- 福島県立会津学鳳中学校・高等学校
金融機関
商業施設
観光施設
宿泊施設
- 駅前フジグランドホテル
- ホテルアルファーワン会津若松
- 会津若松ワシントンホテル
道路
かつて存在した施設
商業施設
- 会津サティ(マイカル、現:イオンリテール)
- 建物の老朽化や売上減少などを理由に2009年6月30日閉店。現在は、建物は解体され、一時的に駐車場になっている。
- サティの運営会社であったマイカル(現・イオンリテール)や地権者なども協力し、サティ周辺を含めた再開発の構想があったが、協議が難航したため2012年2月に結論が出ないまま協議会が解散となったが、協議は今後も継続するとしている。[8]
- ヨークベニマル駅前店
- かつての地場スーパー「マルトミ」の店舗だった。現在は解体され、ホテルアルファーワン会津若松となっている。
バス路線
当駅発着の一般路線バスはすべて会津乗合自動車が運行している。原則として、会津若松市街地各方面のバスは駅前広場から、それ以外のバス(高速含む)は駅前バスターミナルからの発車となる[9]。
- 駅前広場[10]
- 1番のりば : 病院循環バス「ひまわりくん」、金堀線
- 2番のりば : 中央病院・居合団地線、神明・千石線
- 3番のりば : 松長団地・西若松駅線、仁愛高校線
- 4番のりば : 芦の牧温泉、北会津地域巡回バス「ピカリン号」、河東地域コミュニティバス「みなづる号」
- 5番のりば : 米代・西若松駅方面、高速バス降車場
- 6番のりば : まちなか周遊バス「ハイカラさん」「あかべぇ」
- 駅前バスターミナル
- 路線バスのりば:(年貢町・住吉町経由)高田・永井野、本郷、笈川、新鶴温泉、坂下、(塩川・熊倉経由)喜多方、原長谷川
- 高速バスのりば
- 夢街道会津号(東京・新宿 - 会津若松・喜多方線)
- 会津若松 - 郡山 - いわき線
- 福島 - 会津若松線
- 仙台 - 会津若松線
- 会津若松 - 新潟線
- 会津若松 - 野沢線
- 近隣の他事業者のバス停留所
ギャラリー
隣の駅
- 会津鉄道
- ■会津線
- 快速「AIZUマウントエクスプレス」・普通
- 会津若松駅 - 七日町駅
- 快速「AIZUマウントエクスプレス」・普通
脚注
- ^ a b c “JR東日本:各駅情報(会津若松駅)”. 東日本旅客鉄道. 2014年10月23日閲覧。
- ^ 2.宅地地価修正の実施(国税庁) … 1910年(明治43年)頃の地図あり。
- ^ 最新若松市地圖 : 大正改訂版(国際日本文化研究センター) … 1925年(大正14年)の地図あり。
- ^ 『停車場変遷大事典 国鉄・JR編』JTB 1998年
- ^ Suica の一部サービスをご利用いただける駅が増えます - 2013年11月29日東日本旅客鉄道株式会社
- ^ ふくしまの窓から JR会津若松駅
- ^ JR東日本ウェブサイト・各駅の乗車人員(2014年度)
- ^ 「若松駅前再開発協が解散へ 協議は今後も継続」『福島民報』(福島民報社) 2012年1月28日。
- ^ “若松駅前バスのりばご案内” (PDF). 会津乗合自動車 (2011年9月30日). 2011年10月1日閲覧。
- ^ “河東地域コミュニティバス『みなづる号』トップページ”. 会津若松市. 2014年12月6日閲覧。
- ^ “路線バス時刻表” (PDF). 会津若松市地域公共交通会議. 2014年12月6日閲覧。
参考文献
- 交通新聞社「鉄道遺産をたずねて」2011年3月27日。
関連項目
外部リンク
- JR東日本 会津若松駅
- NTT東日本 福島支店 ふくしまの窓から(JR会津若松駅など、福島県内各地の映像をリアルタイムで見ることができる。)
- NTT東日本 ふくしまの窓から「JR会津若松駅」会津若松駅構内 ホーム1,2番線のライブカメラ