芦ノ牧温泉駅

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索
この項目に含まれる文字は、オペレーティングシステムブラウザなどの環境により表示が異なります。 の文字は公式の表記Kanji for another OS version - ashi.svgと異なる可能性があります。
芦ノ牧温泉駅
駅舎(2010年5月撮影)
駅舎(2010年5月撮影)
あしのまきおんせん - Ashinomaki-onsen
あまや (2.8km)
福島県会津若松市大戸町上三寄乙249
所属事業者 会津鉄道
所属路線 会津線
キロ程 10.5km(西若松起点)
電報略号 ミリ(転換前)
駅構造 地上駅
ホーム 2面2線
乗車人員
-統計年度-
79人/日(降車客含まず)
-2013年-
開業年月日 1927年(昭和2年)11月1日
備考 簡易委託駅
駅構内
静態保存されているAT-301(2010年撮影)

芦ノ牧温泉駅(あしのまきおんせんえき)は福島県会津若松市大戸町上三寄乙にある会津鉄道会津線である。

駅構造[編集]

相対式ホーム2面2線を有する地上駅。駅舎は下りホーム側にあり、上下ホームは会津若松端の構内踏切で結ばれている。

簡易委託駅。駅名標には「天下御免ジパング国会津芦ノ牧藩」と記されている。

大川ダム公園方の側線にはトロッコ車輌「AT-301」(元国鉄キハ30 18)が静態保存されている。

利用状況[編集]

  • 会津鉄道 - 2013年度の1日平均乗車人員は79人であった[1]
乗車人員推移
年度 一日平均乗車人員
2000 107
2001 90
2002 96
2003 88
2004 90
2005 99
2006 99
2007 107
2008 123
2009 107
2010 93
2011 55
2012 77
2013 79

駅周辺[編集]

駅前には、旧名上三寄駅の駅名標がある。

路線バス[編集]

駅から東に約200mの国道118号線上の「上三寄」が最寄りのバス停となる。

乗場 系統 主要経由地 行先 運行会社 備考
  芦の牧線 平沢、芦の牧車庫 大川発電所前 会津乗合自動車
小塩、芦の牧車庫 大川発電所前
  門田駅入口、鶴ヶ城西口、神明通り 若松駅

歴史[編集]

その他[編集]

猫の駅長たちと話題づくり[編集]

ばす(勤務中) 同(勤務時間外)
ばす(勤務中)
同(勤務時間外)
桜の時期のライトアップ

2008年4月24日に、この駅に住んでいる「ばす」(ひらがなが正しい)が名誉駅長として任命された。

ばすは2000年6月頃に近くの子供に拾われて以来芦ノ牧温泉駅を住処としており、この駅のヒトの女性駅長である小林美智子に世話をしてもらっている。芦ノ牧温泉駅を住処とする猫としては3代目とされる。任命される以前にも駅に住む地元のアイドルといった紹介がメディアで行われたこともある[2]。任命式においては、同様に和歌山電鐵から正式に任命されて話題を呼んだ貴志川線貴志駅たま駅長からも祝電が贈られた。ばす駅長をあしらったキーホルダーなどのグッズも販売されている[3]

また朝日新聞の報道に対しばす側(=会社側)が内容に異議を唱え、さらに「もう一度現地取材に来て欲しいニャー」と呼びかけるという珍事件も起きている[4]
これは朝日新聞2008年11月16日付社会面(東京本社)で、ばすの人気ぶりについての記事が掲載された際に「『名誉駅長』こと野良猫」、「一日中、待合室の座布団で寝ているだけだが」と断言されたため、ばす側が翌11月17日付のブログ[5]で「芦ノ牧温泉駅を現住所とするれっきとした家持ち」であり、仕事の「合間に目の疲れを癒すために休憩をしている」と反論したもの。朝日新聞には「待合室で丸くなる」ばすの写真が載せられた。対してばす側のブログに載せられた写真は、朝は「人間様は出勤してないので吾輩が(中略)お客様をお迎えしている」ものであった。

この事件以外にも、ばすがテレビの旅番組・情報番組などでとりあげられたり、地元テレビ局の天気予報の背景映像に採用、旅行・ペット雑誌の他、女性誌や経済誌にまで記事が掲載されるなどメディア露出が続いている。

2008年12月18日には、同駅の利用者を大幅に増加させたこととグッズの販売が好調であったことから、会津鉄道社長より「トップセールスレディ賞」が授与された[6][7]。 「ばす」の駅長就任以来、同駅の利用客は前年比50%増加した。また、2010年1月には会津鉄道が総務大臣表彰を受けたが、これはばすが選挙の広報活動に起用され、貢献したことによるものである[8][9]。また「福島県男女共生のつどい」の広報大使をつとめる[10]、地元ロータリークラブの表彰を受ける[11]などもしている。さらに2010年2月に導入されたトロッコ車両であるAT-350形気動車(車番351)の外装の全面にばすの姿が描かれている。

2009年5月11日には同和鉱業片上鉄道廃線吉ヶ原駅の駅長猫「コトラ」との対面が実現し、多数の取材陣が駅を訪問した[12][13][14]

2014年7月には見習い駅員として「らぶ」が着任した。品種はアメリカンカールである。

猫の駅長たちに面会するときの注意[編集]

会津鉄道公式サイトにはばす名誉駅長に面会するに際して以下の主旨の断り書きがある。

  • 撮影の際はストロボ(フラッシュ)を点灯させない。
  • 犬などに近づかれるとパニックを起こすので、協力をお願いする。
  • 寝ている時に無理やり起こさない。
  • 巡回中の場合は会えない。

ばす(会津鉄道)側は、「フラッシュ撮影」「小突き」「抱き上げ」が注意してもなくならないことにも触れ、さらに「吾輩は生まれながらの飼い猫ではない、本来、夜行性である、日中寝るのはネコ本来の習性であることを皆さん考えて欲しい。」としている[15]

芦ノ牧温泉駅待合室には、ばすのプロフィールの他、ばすに向かってフラッシュを焚いてはいけないといった注意が掲示されているので、面会に際してはあらかじめ各所に貼られた掲示をよく読んで確認することが必要である。ばすは名誉駅長就任時点でネコとしては既に高齢でもあり、ばすに面会を希望する者は(ヒトの)駅長・駅係員の注意に当然ながら従わなければならない。

さらに2014年現在、許可を得ないばす名誉駅長・らぶ見習駅員の撮影は「禁止」になっている。

ばす名誉駅長の漫画出演[編集]

ばす駅長の活動が、オール読み切りの猫マンガ雑誌『ねこぷに 2周年カンパイ号』(2009年4月27日発売、メディアックス刊)で、貴志駅の「たま駅長」と共に漫画となる。

また、ジャイブ刊『月刊コミックラッシュ』でシリーズ連載されている「新新宿駅企画課 あるぷすひろば」(原作・水越保、作画・たかはしまもる)の第17話でも他の動物駅長たちと並んで紹介されており、同エピソードを収録した単行本第2巻が掲載誌の編集部よりばす駅長に献本された[16]

隣の駅[編集]

会津鉄道
会津線
快速AIZUマウントエクスプレス(会津田島以北快速運転の列車)
西若松駅 - (一部南若松駅) - 芦ノ牧温泉駅 - 湯野上温泉駅
快速AIZUマウントエクスプレス(会津田島以北各駅停車の列車)・普通
あまや駅 - 芦ノ牧温泉駅 - 大川ダム公園駅

脚注[編集]

[ヘルプ]
  1. ^ 第129回福島県統計年鑑
  2. ^ 「にっぽん列島 鉄道紀行」第29巻『只見線・会津鉄道』(JTBパブリッシング、2007年6月)に、駅長の帽子をかぶった姿で紹介されている。
  3. ^ 福島民友 2008年4月25日
  4. ^ ZAKZAK 2008年11月21日
  5. ^ ネコ駅長「ばす」の日記(11月16日朝日新聞朝刊、吾輩「ばす」の記事に異議あり)
  6. ^ 朝日新聞 2008年12月18日(なお、同紙2008年12月10日付「青鉛筆」欄に、ばすが表彰される旨の報道がある)
  7. ^ 会津鉄道公式サイト 「祝 ばす駅長トップセールスレディ賞」
  8. ^ ネコ駅長「ばす」の日記(総務大臣表彰を受けました。)
  9. ^ ネコ駅長「ばす」の日記(大石社長から表彰状をもらったんだニャー!)
  10. ^ ネコ駅長「ばす」の日記(「第9回福島県男女共生のつどいin会津若松」広報大使になったんだニャー!)
  11. ^ ネコ駅長「ばす」の日記(またまた、表彰状をもらっちゃたんだニャー!)
  12. ^ 「週刊ダイヤモンド」 2009年5月23日号 Data Focus 「ネコに向いている職業」(ダイヤモンド社)
  13. ^ 2010年5月15日に再度対面した。[1]
  14. ^ コトラは2011年4月24日にも芦ノ牧温泉駅を訪れ、会津鉄道の列車にも乗っている。さらに9月23日にも訪問。[2] [3][4]
  15. ^ ネコ駅長「ばす」の日記(改めて、お願い)
  16. ^ 『新新宿駅企画課あるぷすひろば』2巻発売前夜祭だニャー!!(月刊コミックラッシュ公式ブログ)

関連項目[編集]

外部リンク[編集]