F-22 (戦闘機)

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F-22 ラプター

F-22A

F-22A

F-22ロッキード・マーティン社とボーイング社が共同開発した、レーダー赤外線探知装置等からの隠密性が極めて高いステルス戦闘機愛称猛禽類の意味のラプターRaptor)。また、開発元のロッキード・マーティン社は航空支配戦闘機とのキャッチフレーズを明らかにしている。

目次

[編集] 概要

アメリカ空軍(USAF)のF-15C/D イーグル制空戦闘機の後継機として、ロッキード・マーティン社が先進戦術戦闘機計画に基づいて開発した、第5世代ジェット戦闘機に分類される世界初のステルス戦闘機である。ミサイル爆弾を胴体内に搭載することや、アフターバーナーなしでの音速巡航スーパークルーズ)能力を持つことを特徴とする。F-15E ストライクイーグルと同様に多用途戦術戦闘機だが、より軽快でステルス特性と相まって空戦能力に優れるとされる。

冷戦下に開発が行われ、1996年からの調達で最終的には750機の配備を予定していた。しかし、開発の遅れや冷戦の終結に伴って、正式な配備は2005年に始まった。2009年時点での生産予定数は187機で、開発費の高騰や生産数の縮小により、一機当たりのコストは約1億3,750万ドルに達している[1]

2009年現在までに実戦への参加はないが、そのステルス性の高さなどから世界最強クラスの戦闘能力を持つとされる。一方でその高度な軍事技術の転移への懸念から、アメリカ空軍のみの配備に留まっており、コストの高騰・予算削減により2009年度より生産中止が国防総省より提案されている。当初は転換訓練などのための複座型としてF-22Bを生産する予定だったが、予算の縮小や地上シミュレータで完全に代替可能とされたため生産されていない。また、F-22をベースとした派生型の開発も計画されていたが、コスト高などから現在に至るも実現していない。

[編集] 開発経緯

試作型のYF-22
量産型1号機

アメリカ空軍は1985年10月にアメリカ国内の航空機メーカー7社に対して要求したATF(先進戦術戦闘機)のコンセプトデザインから1986年7月にロッキード社とノースロップ社の2案を選定の上で実機開発を5社2チームへ発注し、ロッキードのチームはYF-22、ノースロップのチームはYF-23をそれぞれ2機ずつ製造した。

搭載するエンジンについても競争試作としてプラット・アンド・ホイットニーYF119-PW-100とGE(ゼネラル・エレクトリック)のYF120-GE-100を開発した。

評価試験は2種の試作機と2種のエンジンの組み合わせからなる4機で進め、1991年に評価の詳細を非公開としたままでYF-22とYF119-PW-100の組み合わせの正式採用を決定した。

詳細は「先進戦術戦闘機計画」を参照

F-22選定後、1991年8月にロッキード社は先行量産型開発の契約を受け単座量産型と複座量産型の設計作業を開始する。製作された2機の試作機も量産機開発のために引き続き投入され、試作1号機は技術立証機となり、2号機はエドワーズ空軍基地にて同年10月23日より飛行試験を開始したものの1992年4月に飛行試験中の墜落事故で主翼や尾翼を一部破損した上に火災も起こし(パイロットは無傷)、修理費が掛かり過ぎることからアビオニクス類の評価試験へと回された。

1992年6月に終了した単座・複座量産型の設計作業ではエアブレーキの廃止や空中給油口の追加、各部の寸法変更を行った。基本レイアウトの変更はないものの主翼後退角を48°から42°へ減らし、合わせて水平尾翼の後退角も42°とし、垂直安定板は外側に28°傾け、各翼の面積や形状も変更している[2]

1993年4月の先行量産型1号機の製造開始時点で、冷戦の終結に始まる国防費の削減やアメリカ軍全体の再編等の影響から調達数は750機から648機へ削減されている。

1994年3月には実物大模型(モックアップ)による試験でレーダー反射断面積(RCS:Radar Cross Section)の目標超過が判明し、原因となったパネルの形状を変更した。

1995年2月に量産機の組み立て作業が承認され、先行機を使用したエンジンや電子機器類等のチェック作業と並行しての組み立てが進み1997年4月9日に量産型1号機がロールアウトした。この間にも、モックアップの製作まで行われた複座型のF-22Bの導入中止[3]や451機への調達機数の削減など、導入計画の縮小が進んだ。

なお、現在まで2004年と2008年に墜落事故を起こしている。2008年3月25日にはエドワーズ空軍基地から北西へ約60キロ離れた地点で墜落事故をおこしテストパイロット(デイビッド・クーレー氏(49歳))が死亡した。

[編集] 特徴と性能

F-22は『ステルス性が高いこと』『アフターバーナーを使用しないでスーパークルーズ(超音速巡航)ができること[4]』『STOL(短距離離着陸)が可能なこと』という3つのSの要求通りの性能を持っている。

[編集] 基本構造

KC-135から空中給油を受けるF-22
フライングブーム方式を採用している

一般的なモノコック構造を採用し、素材別の機体重量比はチタン合金39%、グラファイト・エポキシ等複合材24%、アルミニウム合金16%、熱可塑性プラスチック(サーモプラスチック)1%となっている[2]

F-22ではF-117B-2などの攻撃機爆撃機戦略爆撃機)と比較して、より高度なオール・アスペクト(全方位)のステルス設計[5]となっている。レーダー探知を可能な限り避けるため、レーダー波を吸収するレーダー波吸収素材(RAM)を使用するだけではなく、吸収しきれなかったレーダー波を内部反射と減衰を繰り返して吸収するレーダー波吸収構造(RAS)も採用した。さらには外部形状の様々な工夫も合わせて、レーダー反射面積は0.003~0.005m²といわれている。これは8cm CD(0.005m²)以下の値であり、レーダー上には小鳥が飛んでいるようにしか写らないという。このようなレーダー反射面積が極小の戦闘機に、レーダー誘導方式のミサイルを命中させるのは非常に困難と推測される。

一見するとF-15とF/A-18を足して2で割ったような驚くほど平凡な外形を持つ。1980年代以降の主流ともいえるカナード付きデルタ翼形式ではなく、ステルス性を優先して通常の尾翼形式を採用している。ただし細かく見ると、主翼は複雑な六角形の変形デルタ翼、レーダー波を一定の方向に反射するために機体を構成する曲線の角度が一定保持、主翼の後縁の若干の前進角、垂直尾翼とエアインテーク部分のほぼ同角度の傾斜、機体の平面と平面を繋ぐ曲面部分は「コンティニュアス・カーバチャー」と呼ばれる連続的な曲率を用いたデザインとする等、随所にステルス性向上のための高度な設計を施している[2]。 燃料タンクは機体前部、及び左右の主翼内部に備わっている。 また、キャノピーは厚さ9.5mmのポリカーボネートを2枚重ね合わせて整形されており、F-117と同じように金を蒸着コーティングすることでコックピット内部へのレーダー波の進入を防いでいる。

機体の部品点数は従来機に比べて非常に少なく、F-15Eの三分の一以下しかない。これは機体構造のフレームピッチが広くなり個々の機体部品が大型化したこと、ステルス化のために機体外板の継ぎ目を減らすことを必要としたことによる。このため、部品製作の工作機械に対する初期投資が大きくなっている。部品点数の少なさは大量生産時の生産効率の向上に寄与するものの生産数が少ないためにその効果は現れず、また、生産設備コストが開発コストと並び機体単価の多くの割合を占めるに至っている。

[編集] エンジン

エンジンはプラット・アンド・ホイットニー社のF119-PW-100を二基搭載する。ミリタリー出力でのスーパークルーズ能力を実現するため、従来の低バイパスターボファンエンジンよりも更にバイパス比を小さくしているとされる。アフターバーナー使用時の最大推力は35,000lb(155.7kN)とされるが[6]、不使用時の最大推力は未公開である。

また、F-22のエンジンにはF-15 S/MTDの実験で開発された、上下方向に20度まで推力軸を傾けることができる推力偏向(TV)ノズルを採用している[7]。これにより遷音速域でF-15を上回る旋回性能を持ち格闘戦性能も高い。また、約1000mという短距離での離陸を可能としている。しかし常用高度4万フィートでスーパークルーズを行うF-22にとって、TVノズルの一番の採用理由は、方向舵や昇降舵など空気力学的機体制御の効果の低い超音速域や、大気密度の低い高高度飛行時において、運動性を発揮できる点である。TVノズルを低速度・低高度域でも積極的に使用して機動性向上を目指しているロシア製戦闘機とは、開発の主眼や運用思想が根本的に異なっている。そのため複雑な作動をするロシア製TVノズルに対し、F-22のTVノズルの作動は非常にシンプルなものとなっている。

ただし、ステルス性を利用して敵に探知されない遠距離から攻撃を加える(first look, first shot, first kill)ことを想定しているため、ドッグファイトに持ち込まれる可能性は低いとされている。なお、遠心力は速度の二乗に比例し半径に反比例するため、超音速域での旋回では容易に高い遠心力を生じる。そのため、パイロットの体を保護する新型の耐GスーツCE-ATAGS(COMBAT EDGE and Advanced Technology G Suit)を機体と併せて開発した。

スーパークルーズについては、アフターバーナーの使用なしで最大巡航速度マッハ1.58となっている。ただし、マッハ1.7まで到達したという発表もある[8]。アフターバーナーを使用しないスーパークルーズには赤外線放出量を抑える効果もある。

[編集] アビオニクス

AN/APG-77レーダーは機首レドーム内に装備される
コックピットは多目的ディスプレイなどデジタル機器を多用した簡素なものとなっている。

アクティブ・フェーズド・アレイ(APA)方式のAN/APG-77レーダー火器管制用レーダーとして機首に搭載している[9]。レーダー自体はステルス性とは相容れないものであるが、APA方式は電波の横漏れ(サイドロープ)が少なく従来の機械走査式レーダーに比べて自己の位置を暴露しにくい[9]。また、周波数拡散技術により特定周波数での出力が低く抑えられ、LPI (Low Probability of Intercept Radar: 低被探知) レーダーとなっており、また、約250km先の目標を探知出来る能力と多様なモードとの組み合わせにより優秀な索敵能力・信頼性を発揮し[10]、「ファーストルック・ファーストショット(先に見つけて、先に撃つ)」の最重要要素となっている[2]。また、相手の発するレーダーや通信電波を逆探知して方向を解析するESM(Electronic Support Measures)を備えている[9]

電子機器はリスク分散のため複数搭載されており、列線交換ユニットの採用により整備性が高い。飛行操縦系統には3重のフライ・バイ・ワイヤ(FBW)を使用しており、飛行姿勢の安定性は高い。また、パイロットがブラックアウトレッドアウトを起こしたり、平衡感覚が狂ったりした場合には、操縦桿を離すことで機体を自動的に水平状態に復帰させる機能もある。

ネットワーク機能の充実も大きな特徴である。飛行中のF-22は互いにデータリンク(IFDL:In Flight Data Link)により戦術情報を交換し連携して戦闘行動を取ることができる。また、索敵範囲を超える敵機及び友軍機の情報を司令部早期警戒管制機から受信することもできる。さらにロックウェル・コリンズ社が開発中の高速データリンク・TTNT(Tactical Targeting Networking Technology)を2008年から導入する計画である。自ら発するレーダー波に頼らずに外部からの情報で位置確認や索敵を行う能力は、ステルス性を発揮する上では必須といえる。

アビオニクスのソフトウェアは1983年にMIL規格となり、アメリカ国防省の標準高等言語であるAdaで開発された[6]。開発規模は実装のソフトウェア依存度が高まったことにより、F-15Aのソフトウエアの200,000行(開発言語不明)に比べて2,200,000行と激増した。ソフトウェアの内訳は航法28%、レーダー12%、電子戦14%、通信14%の四分野で全体の7割近くを占めている。またレーダーと電子戦装置だけで全体の消費電力の90%を占めている。

近年ではソフトウェア開発が武器開発に占める割合が激増しており、AIM-120でも数十万行(開発言語不明)、F-35では4,300,000行を超え作業工数全体の40%を超えると言われている。一般的にソフトウェア開発規模の増大は要員増を招き、開発コストを著しく押し上げる。開発コストは生産数を多くすることで機体単価に占める割合を押さえることが可能だが、現在の生産数ではその効果は得られていない。

[編集] 武装

F-22の下面(兵器庫を開いた状態)
AIM-9M発射の瞬間

固定武装としてゼネラル・エレクトリック社製のM61A2機関砲(弾数480発[7])を装備している。M61A2はM61A1を長銃身化した改良型である。機関砲発射口はステルス性を考慮して普段は閉じられ発射時のみ開く。そのために引鉄を引いてから初弾の発射までの時間差は若干増している。

また、ステルス性を発揮するための運用の場合は、全兵装は胴体の下面1箇所と側面2箇所の計3箇所のウェポンベイ(兵器庫)に搭載される。

下面ウェポンベイ内には「トラピーズ」(Trapeze:空中ブランコの意)と呼ばれるアームが備わっており、兵装はウェポンベイ内で切り離して自由落下させるのではなく、このアームが伸びることによってウェポンベイ内から機外へと放出される機構となっている。

左右側面2箇所の短距離空対空ミサイル専用のウェポンベイには、AIM-9M/Xを搭載する[7]。しかし機体自体の旋回性能が卓越していることと、使用優先順位が低いなどの理由からAIM-9Xの搭載は見送られている[11]。サイドワインダー使用時は扉を開き、シーカーを機体の外に露出させなければならないため、ステルス性は著しく低下する。ちなみにこの時、サイドワインダーは斜め横を向いた状態にセットされる。サイドワインダー収容部後方には、発射時のブラストが機体に当たるのを防ぐため、ブラストを外に逃がすためのディフレクターが装備されている。

下面ウェポンベイには中距離空対空ミサイルAIM-120A/Bを4発[7]、もしくはF-22用に翼とフィンを縮小したAIM-120Cを6発搭載する[7]。ステルス性は低下するものの、主翼下には最大4発のAIM-9M/X、またはAIM-120A/B/Cを搭載可能。

AIM-120はINSによる中間誘導とアクティブ・レーダー・ホーミングによるファイア・アンド・フォーゲット(Fire-and-forget、いわゆる「撃ち放し能力」)を持ち、中距離ミサイルとされるものの射程は100kmを超える。

F-22の短距離ミサイル×2と中距離ミサイル×6の計8発という構成は、双方共に4発の計8発だったF-15と比較し、遠距離からミサイルを発射して敵機を撃墜することに比重を置いていることが分かる。これはF-22自身の高いステルス性とレーダー、更には早期警戒管制機や僚機とのデータリンクにより「ファーストルック・ファーストショット・ファーストキル(first look, first shot, first kill:先に見つけ、先に射ち、先に撃墜する)」を意図した構成とされる。

空対地攻撃用にはGPS/INS誘導方式の統合直接攻撃弾薬JDAM)GBU-32を搭載する[7]。また、F-22のウェポンベイのサイズを考慮した小直径爆弾(SDB)を開発中である[7]

なお、ステルス性を考慮しない場合、翼下に600ガロンの燃料タンクを2本とミサイルを4発装備することができる。空対地装備としてAGM-88、GBU-22の搭載も可能である。また、フェリー時には燃料タンク4本を装備した上に、燃料タンク吊下用パイロンの両側面に1発ずつ、計8発のAIM-120Cを取り付けて輸送することができる(機体の兵装として発射することはできない)。

[編集] 戦闘能力

2009年現在においてF-22には実戦経験はない。だが、「目視は出来ているのに(味方のF-15の)レーダーに映らない」ことさえあるというステルス性と、ファーストルック・ファーストショット・ファーストキルを前提とした運用・戦闘スタイルから、世界最高水準の戦闘能力を有するとされる。

また、F-15を超える機動性や旋回性能などから、有視界戦闘(レーダーに頼らず、目視での戦闘)においても卓越した戦闘力を持つ。なお、F-22は味方機同士でリンクされているため、識別は可能となる。無論、ステルス機といえども近接すれば機体を可視光線が反射し、機影や国籍マークで判別できる。

一方で、アメリカ空軍で行われた戦闘機を使った有視界飛行での模擬格闘戦で、EA-18GT-38に「撃墜」されたことがあり[12]F/A-18F機関砲で撃墜された可能性もある[13]

[編集] 名称

F-22は対地攻撃用戦術戦闘機という初期構想からF-15の後継機として制空戦闘を主目的とされていたが、再度対地攻撃の比重が増えるものとされて2002年9月に型式をF-22から攻撃機を意味するA(Attacker)の文字を加えたF/A-22へ変更された[14]。しかし、2005年12月に初度作戦能力を得る際に名称をF-22に戻している[15][9]。2008年現在でも、名称変更に伴う要求性能の変更などは特に発表されていない。従って現在までアメリカ軍機で「F/A-」の形式番号を持つのはF/A-18A-DF/A-18E/Fのみである[16]

愛称については、一旦、第二次世界大戦中に活躍したP-38ライトニングにちなみ「ライトニングII」(Lightning II)と名付けられたが、後に「ライトニング」の名はP-38を製造したロッキード社を中心とした共同開発のF-35統合打撃戦闘機に譲られた。1997年4月9日のロールアウトの際に、F-22には猛禽類を意味する「ラプター」(Raptor)の愛称を付けられた[2][17]

この頃より航空支配戦闘機(エア・ドミナンス・ファイター:Air Dominance Fighter)というキャッチフレーズを明らかにし、航空優勢(エア・スペリオリティ)や絶対的航空優勢(エア・シュプレマシィ)以上の意気込みを示した[18]

[編集] 生産数

冷戦終結に起因する調達数の削減により一機当たりの開発費負担が増加したために機体単価が増大し、更なる調達数削減を招くという悪循環に陥った結果、当初予定に対して著しく調達数を減らしていることもF-22について特筆すべき事項となっている。

1989年のアメリカ空軍試算では先進戦術戦闘機計画で開発した戦闘機は1994年度の会計予算から調達を開始し、2007年度の会計予算までに750機の発注と見込んでいた。この発注数はアメリカ空軍によるF-15の発注数すべてを置き換えるのに十分な数とされた[19]。さらに当時のアメリカ海軍のNATF(アメリカ海軍先進戦術戦闘機)としても546機の受注を期待していた。これらにより目標単価はF-15よりも低い3,500万ドルを実現可能とされていた[19]

各社の生産開発範囲
ロッキードが前中胴部・主翼・尾翼・動翼部
ボーイングが(緑)後胴部・主翼
プラット・アンド・ホイットニーがエンジン部を担当
塗装が施されている途中の18号機(01-4018)

F-22選定後は開発元のロッキード・マーティン社、ジェネラル・ダイナミクス社、ボーイング社の三社による共同生産として1995年中盤頃までに13機の開発用機の初号機を初飛行させ、1996年末から量産を開始し最終的には航空団5・5個分に相当する648機のF-22Aを受領するとの見通しを立てた。そして1991年度予算でロッキードに対し、単座型F-22Aを9機と複座型F-22Bを2機の計11機を技術製造開発(EMD)試験機として発注した。

だが冷戦の終結でF-22導入の意義が薄れ始めた中で、技術的問題等による計画自体の遅滞、それに伴う開発費の高騰と問題が山積した。このため、1996年に複座型のF-22Bを導入を中止した上、計画全体でEMD試験機9機と量産型442機の計451機まで削減した。さらに2001年8月15日に国防調達委員会(DAB)は、F-22の調達自体は承認したものの生産数は295機まで削減するとした[3]。アメリカ空軍はこれを333機まで増やすために様々な経費削減策を講じたが[3]、結局2005年の配備直前での生産予定数は277機とされた[3]

実戦配備後の2009年現在での生産は、約150億ドルの費用削減のため187機の予定とされ、更なる機体単価の高騰を招いている。このためF-15は全機代替されずに2025年まで第一線で運用されることとされた。187機限りの生産とした場合は2011年に生産を完了しラインが閉鎖される見込みとなる。ところが、2007年10月2日に起きた空中分解事故で判明したF-15Cの機体疲労に対する全機点検の結果、相当数の機体の老朽化が判明した。応急的にF-16で対処している主力制空戦闘機の穴を埋めるためF-22の導入予定の前倒しと増産が検討された[20]が、代替機種としてはF-35を充てることとなり、F-22の増産は行われないことが決定した[21]

輸出に関しては、アメリカ空軍への配備以前よりロッキード社は検討を行っていた。対象となったのは、F-15の導入実績のあった日本航空自衛隊イスラエルイスラエル航空宇宙軍だった。当時の軍事雑誌などにはロッキード社の作成した日本仕様のF-22とイスラエル仕様のF-22のイラストが掲載されたりもした。2001年にはクリントン大統領(当時)がイスラエルへF-22を優先的に輸出するとの書簡を送っている[22]

しかし軍事機密の塊となったF-22の技術漏洩が懸念され、アメリカ合衆国議会2006年9月27日にF-22の輸出を2015年まで禁止する条項を国防歳出法に明示している。さらに2007年7月にはアメリカ合衆国下院歳出委員会がF-22の輸出禁止条項を継続させる決議を採択している。

アメリカ空軍には現時点で製造ラインの閉鎖が予定される2010年代以降も「F-22J-Ex」などの輸出機により生産ラインを維持した上で追加購入を取り付けたいとの思惑もある。F-4EJ改の後継として次期主力戦闘機を選定中の航空自衛隊がF-22を採用する場合は、50機から100機前後の需要が見込まれるために、ロッキード社からも輸出解禁を求める声も挙がっている。ただし、日本側は三菱重工業F-2戦闘機の製造ラインが2011年に閉鎖するのを受け、製造部署維持のためにライセンス生産が望ましいとの見解を示しているため、双方の思惑は一致していない。

詳細は「F-X (航空自衛隊)#現在のF-X (第4次F-X)」を参照

イスラエルはライセンス生産の意向はないために導入が決定すれば輸入となるが、こちらも輸出禁止処置の為に協議は難航している。

F-22と同様にステルス性を有し、より安価で大量採用により更なる価格低下も見込まれているF-35の開発もあって、F-22の購入を検討している国は少ないが、2006年オーストラリア空軍がF-22の導入を検討しているとされた[23][24]2008年2月には国防長官ロバート・ゲーツオーストラリアへのF-22を輸出を容認する発言をしているが、やはり輸出禁止措置により現実とはなっていない。

2009年4月北朝鮮のミサイル発射実験2ヵ月後の地下核実験の強行により日本への輸出解禁の動きが活発になり今後の動きが注目される。

[編集] 運用コスト

当初の要求にもかかわらず固定費(Fixed Cost)と補給整備費(Depo Maint)の倍増により従来のF-15に比べて倍近いコストとされる。運用コストの残りを占める燃料費、人件費はほとんど増えていない。

軍のエンジニアだけではメンテナンスが十分に出来ないことによるメーカーへの保守費用の支払いと、機密部分が多い点による守秘費用の高騰も固定費の増加をもたらしている。

また、一部のパーツの腐食や、機体構造の問題を補修する費用についても高騰傾向にある[25]

レーダー波吸収皮膜は雨や擦り傷に弱く、最近の試験結果によると1飛行時間当たり30時間以上と44,000ドル以上の経費を掛けた整備を必要としていた [26]

[編集] アメリカ空軍での運用

[編集] 概要

KC-135からF-15と共に空中給油を受けるF-22
アンドルーズ空軍基地で、その上昇力を披露するF-22(2008年)

F-15の後継機種として順次配備が進んでおり、F-15とF-16との「Hi Lo Mix(ハイローミックス)」運用を、現在開発中のF-35と共に引き継ぐ予定である。 2003年フロリダ州ティンダル空軍基地第325戦闘航空団が初めてF-22を受領し機種転換訓練を開始し、2005年12月15日バージニア州ラングレー空軍基地にある第1戦闘航空団第27戦闘飛行隊が最初の実戦配備完了を発表した[14]。以降、アラスカ州グアムに展開する部隊への配備を進めている。2007年には、日本沖縄県嘉手納空軍基地に初のアメリカ国外配備を暫定的ながら実施し、2009年には沖縄への再配備に加え、グアム島のアンダーセン米空軍基地への配備を行っている。

2008年現在では転換訓練飛行隊・第325戦闘航空団(325th FW)(フロリダ州ティンダル空軍基地)と合わせて、合計6個戦闘飛行隊の配備となっている。なおF-22では、F-22を扱うが固有の機体を持たない戦闘飛行隊も存在するため、F-22担当の戦闘飛行隊はより多い。

[編集] 調達

F-22のEMD試験機9機(製造番号4001~4009)は1991年度予算で発注され[27]1997年9月7日に1号機が初飛行を成功させる[27]。以降、2号機(1998年6月29日進空)、3号機(2000年3月6日)、4号機(同年11月15日)、5号機(2001年1月5日)、6号機(同年2月5日)、7号機(同年10月25日)、8号機(2002年2月14日)、9号機(同年4月15日)と、約5年(発注から約11年)を掛けて整備試験用として納入された[27]。1号機はカリフォルニア州エドワーズ空軍基地空軍飛行試験センター第412試験航空団(AFFTC/412TW)のF-22合同試験部隊(CTF)に配備され、1998年5月17日から本格的な試験飛行を開始した[27]。以降のEMD試験機全機がCTFに配備された[27]。EMD試験機の完成時期は約5年と間があるため製造時期により仕様が異なり、1,2号機をBlock 1、3号機をBlock 2、4号機から9号機までをBlock 10と呼んでいる。

EMD試験機に続き、アメリカ空軍は追加試験機の発注を開始した。1999年度予算で第1期量産準備試験機(PRTV-1)として2機(4010,4011)、2000年度にはPRTV-2を6機(4012から4017)、2001年度は第1期低率初期生産(LRIP-1)型を10機(4018から4027)、2002年度はLRIP-2を13機(4028から4040)と発注を続け、全機を第325戦闘航空団(325th FW)(フロリダ州ティンダル空軍基地)の転換訓練飛行隊に配備した[27]2003年度にはBlock 20にあたるLRIP-3を、21機(4041から4061)発注した。これらは2005年12月15日バージニア州ラングレー空軍基地の第1戦闘航空団第27戦闘飛行隊へと配備され、初の実戦部隊として初期作戦能力を獲得した。2004年度には22機のLRIP-4(4062から4083)、2005年度に24機のLRIP-4(4084から4107)を発注した[27]

アメリカ空軍は実戦配備を目前とした2005年に、2006年度に26機、2007年から2010年度に32機、2011年度に25機の発注を行い、最終的にPRTVと量産型総計で277機を調達するとの見通しを立て、277機のうち8機をネバダ州ネリス空軍基地で運用試験評価に用い、LRIP-1/2の23機は機種訓練用、そして残る246機を24機編成の10個飛行隊に配備運用するとした。予備機が6機と限られるため事故等での消耗を想定し定数を18機とする、または飛行隊数を減らすことも検討した[28]。この検討の内容は、さらなる調達減で後に現実のものとなった。

2007年7月31日に締結した生産ロット7、8、9の60機の多年度契約により183機までの生産が確定した。その後、4機が追加発注された。 国防省は2010年度の予算編成に関する記者会見で、既に発注している187機で調達を中止すると発表した。軍は今後、これ以上の調達を行わず、又海外への輸出も禁止されているため、F-22は生産中止となる可能性が高い。

引渡しは年20機程度ずつ行われ、2007年8月29日の式典では、100機目のF-22(05-4100)が引き渡された。 なお、2番目の配備先はアラスカ州エルメンドルフ空軍基地であり、さらに2006年3月1日ニューメキシコ州ホロマン空軍基地第49戦術戦闘航空団(49thFW)、ハワイ州ヒッカム空軍基地への配備も発表されている。

[編集] 運用形態

F-22(左)、P-51(中央)、F-15E(右)

アメリカ空軍では現在のF-15とF-16での「Hi Lo Mix」運用を、F-22と現在開発中のF-35が引き継ぐ予定である[29]。ロッキード・マーティン側も、空対空任務を得意とするF-22と、それを補佐し、さらに空対地任務も担うF-35による2機種混合装備するほうが、1機種で戦力を構築するよりも効率的としている[29]。アメリカ空軍が保有する第4世代ジェット戦闘機と比較しても、同じ作戦能力を確保するのに必要な機数も減少する[29]。合わせて全体のライフサイクルコストも低くなる[29]。第4世代ジェット戦闘機440機を必要とする防衛能力を確保する場合、第5世代ジェット戦闘機であればF-22約50機とF-35を約200機で充当可能であるため、30年間の全体のライフサイクルコストは49%低減されるとされる[29]

F-35についてアメリカ空軍は、通常離着陸(CTOL)型を1,763機導入する計画である。この場合、F-22とF-35の調達機数比は1:9.6となる。F-15(911機)とF-16(2244機)の調達比率1:2.46、F-35に転換されることになるA-10(715機)を加えて1:3.24、さらにF-15E(236機)まで加えても1:3.5、F-15ではなくF-15C(483機)を対象としても1:6.6であることを鑑みると、作戦機に占めるF-22の割合は著しく少ないものとなる。

[編集] 配備基地

アメリカ空軍は2009年5月現在、141機のF-22を保有・運用している。第43戦闘飛行隊が2002年にティンダル空軍基地にて再編され2003年以降パイロットのF-22への機種転換訓練を実施している[30]

航空戦闘軍団
ラングレー空軍基地バージニア州 第1戦闘航空団
- 第27戦闘飛行隊
- 第94戦闘飛行隊
ホロマン空軍基地ニューメキシコ州[31] 第49戦術戦闘航空団
- 第7戦闘飛行隊
- 第8戦闘飛行隊
エグリン空軍基地フロリダ州 第53航空団 第422試験評価飛行隊[32]
空軍資材軍団
エドワーズ空軍基地カリフォルニア州 - 第412試験航空団
太平洋空軍
エルメンドルフ空軍基地(アラスカ州) 第11空軍第3航空団
- 第90戦闘飛行隊[33][34]
- 第525戦闘飛行隊
第477戦闘団
- 第302戦闘飛行隊(空軍予備役部隊)
アメリカ空軍州兵
バージニア空軍州兵 第192戦闘航空団 第149戦闘飛行隊
ハワイ空軍州兵 第154航空団 第199戦闘飛行隊(2010年より)
航空教育・訓練軍団
ティンダル空軍基地フロリダ州 第19空軍 第325戦術訓練航空団 第43戦闘飛行隊

[編集] 日本への一時配備

[編集] 2007年

2007年1月、アメリカ政府はバージニア州ラングレー空軍基地に所属する第27戦闘飛行隊のF-22A(12機)を沖縄県嘉手納空軍基地2007年2月17日から5月10日まで暫定配備し、これが最初の国外配備となった。これに対して、航空自衛隊のF-X選定に対するデモンストレーションではないかという推測や、基地周辺の住民からの騒音問題を危惧する声が上がった。

F-22はF-15よりは騒音が少ないと言われており、嘉手納空軍基地での離陸の際は住民に配慮しアフターバーナーを使用しなかったため騒音軽減が期待されたが、暫定配備中の騒音測定では常駐のF-15と有意な差はなかったとされた。

嘉手納基地に到着したF-22(2007年)

F-22は2月7日に経由地であるハワイ州ヒッカム空軍基地に到着したものの、10日に予定されていた嘉手納への到着は天候不良を理由に翌日に延期され、翌2月11日も「運用上の理由」として延期された。その後、2月17日になって先遣隊の2機が先行して嘉手納に到着、続いて8機が2月18日に到着、残りの2機は遅れて2月21日に到着した。1機に発電機の不具合が生じたためだという。

2月11日に発生した「運用上の理由」について、米空軍広報局は2月13日に「ナビゲーションシステムに影響するソフトウェアの不具合が見つかった」ためと説明したが、2日後の2月15日読売新聞は、2月13日まで行われた六者会合北朝鮮が米国にF-22Aの嘉手納空軍基地への暫定配備を中止するよう求めたという報道を行ったため、米国の北朝鮮政策の軟化の表れという見方も出た。

これに対して広報局は3月6日に再度「ナビゲーションシステムに影響するソフトウェアの不具合」が、搭載コンピューターの日付更新処理の不具合によるものだったと発表した。詳細な発表は下記の通り。

  • 嘉手納空軍基地への移動のため太平洋を横断中、日付変更線を越えた瞬間ナビゲーションシステムに障害が発生した。
  • パイロットはシステムの再起動を試みたものの回復しなかったため、航法支援を受けヒッカム基地へと帰還した。
  • 基地でのその後の調査により、この障害は搭載コンピューターの日付更新処理の不具合によるものということが判明し、帰還後数時間以内に解決された。
  • この手のマイナートラブルは、新型機の配属初期にはよくあることなので、特に重要視しておらず、また追加のテストを行う予定もない。

嘉手納に展開したF-22Aは、「日米の戦術技量と共同対処能力の向上」を目的として、4月26日27日航空自衛隊F-15JF-4EJ改戦闘機(各2〜4機)、E-767早期警戒管制機(1機)と共同訓練を行った。訓練には米軍のF-15(2〜4機)とE-3早期警戒管制機(1機)も参加した。

5月9日に米政府は日本政府に対して、F-22の日本展開を翌日に終了する旨を通告、5月10日午前3時過ぎから昼前までに全機が嘉手納を去った。

[編集] 2009年

その後、2008年12月16日に米空軍は、F-22を2009年1月から約3ヶ月間に渡って太平洋地域に配備する方針を発表した。沖縄の嘉手納基地に12機、グアム島のアンダーセン米空軍基地に12機がそれぞれ配備される予定。米空軍では今回の配備は西太平洋地域における「戦区安保計画(Theater Security Package)」に基づくものだと説明している。

日本にF-22が飛来するのは2007年2月来、約1年11ヶ月ぶりとなり、2009年1月10日に嘉手納基地にF-22が飛来した。同30日には報道陣に公開された。

来日後、3月16日から19日まで航空自衛隊戦闘機部隊との2度目の日米共同訓練が実施され、航空自衛隊から那覇基地小松基地のF-15、2機~4機と米空軍からF-22、2機~4機が訓練に参加した。

5月30日15時28分頃、米バージニア州ラングレー空軍基地所属のF-22が嘉手納基地に飛来した。

2009年8月横田基地に飛来した第94戦闘飛行隊所属のF-22

7月4日嘉手納基地で行われた『アメリカ・フェスタ2009』にて、日本国内で初めて一般公開された。

8月21日嘉手納基地より横田基地に2機が飛来。これが日本本土初飛来となった。この2機は翌8月22日から8月23日の2日間に渡って開催された『横田基地友好祭2009』に展示され、一般に公開された。なお友好祭終了後、翌日には嘉手納基地へ戻る予定であったが、機体にトラブルが発生して離陸出来ず[35]、修理完了まで11日間に渡って横田基地に足止めを余儀なくされるという事態が発生した。

[編集] 型式・派生型

[編集] 基本型

展示されるYF-22
F-22A(2008年4月)
YF-22
ATF計画で開発された試作機。主翼後退角等、量産機と細部が異なる。2機製造され、1号機にジェネラル・エレクトリック社の「YF120-GE-100」を、2号機にはプラット&ホイットニー社の「YF119-PW-100」がそれぞれ搭載されており、選考の結果2号機が採用され基本型となる。
F-22(F-22A,F/A-22)
基本型。総計183機の製造を予定。「F-22A」は複座型であるF-22Bの開発を予定していた頃の名残であるが、現在でもF-22Aと表記される場合がある。
「F/A-22」は空対地攻撃能力の比重の増大を受けて2002年9月に攻撃機という意味のA(Attacker)が付け加えられた名称。しかし、2005年12月に初度作戦能力を得る際に再度名称をF-22(A)へと戻している。
Block 1
初期量産型でEMD試験機でもある1号機、及び2号機の2機が製造された。
Block 2
1機製造(3号機:EMD試験機)。
Block 10
4号機から9号機(EMD試験機)、及び第1期量産準備試験機である10号機から11号機、第2期量産準備試験機である12号機から40号機までの37機が製造。
Block 20
41号機から107号機までの67機が製造。
Block 30
現在の最新仕様で、108号機から適用。
F-22B
機種転換訓練などに用いられる複座型F-22。1996年冷戦の終結に伴う軍備・予算縮小や開発費の高騰、シミュレータでの代用が可能となったために開発を中止。
F-22J-Ex
輸出型F-22。原案は、2006年2月にロッキード社がF-22の対日輸出に関してアメリカ空軍高官との協議を持った際に作成された。海外輸出禁止政策への対抗を考慮し、性能・装備のスペックダウンを行ったダウングレード型(モンキーモデル)。

[編集] 派生型

FB-22
ロッキード・マーティン社がアメリカ空軍に提案している派生型の戦闘爆撃機(暫定爆撃プラットフォーム)。

詳細は「FB-22 (航空機)」を参照

F-22N
アメリカ海軍向けの艦上戦闘機。元々はNATF(Naval Advanced Tactical Fighter)計画として開発が進められたが、後にATFと計画を一本化した。F-22と機体部品を共通させ、可変翼を有するとされた。546機の受注が見込まれていたが、1991年に計画を中止。

[編集] 仕様

YF-22の三面図
現行のF-22に比べ、主翼水平尾翼が直線的で角張っている

出典: USAF,[36] F-22 Raptor Team web site,[37] and Aviation Week & Space Technology[38]

諸元

  • 乗員: 1
  • 全長: 18.92 m (62 ft 1 in)
  • 全高: 5.08 m (16 ft 8 in)
  • 翼幅: 13.56 m(44 ft 6 in)
  • 翼面積: 78.04 m² (840 ft²)
  • 空虚重量: 19,700 kg (43,340 lb)

性能

  • 最大速度: M 2.42, 2,575 km/h (1,390 kt) (高々度において)
  • 巡航速度: M 1.72, 1,825 km/h (985 kt) (高々度において)
  • フェリー飛行時航続距離: 2,960 km with 2 external fuel tanks (1,850 Mile
  • 航続距離: 2,775 km (1,724 Mile
  • 実用上昇限度: 15,240 m (50,000 ft)
  • 上昇率: 機密 (非公表)
  • 翼面荷重: 348.92 kg/m²
  • 最大推力重量比: 1.268
  • 翼幅荷重: 148.01 kg/m²

アビオニクス

お知らせ。 使用されている単位の解説はウィキプロジェクト 航空/物理単位をご覧ください。
武装
F-22の兵装総覧
固定武装
空対空戦闘時
  • 中距離空対空ミサイル(胴体下ウェポンベイ)
  • 短距離空対空ミサイル(空気取り入れ口側面ウェポンベイ)
空対地戦闘時
  • 対地誘導爆弾(以下の二つから選択、胴体下ウェポンベイ)
    • GBU-32 JDAM(1,000ポンドGPS/INS誘導爆弾)× 2
    • GBU-39 SDB(285ポンドGPS/INS誘導爆弾)× 8
※AIM-120C AMRAAM × 2 を同時携行可。

[編集] 出典・脚注

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  1. ^ 現行の主力戦闘機F-15C/Dが一機当たり約3,000万ドル(アメリカ空軍は2,990万ドルと公表)と言われている。
  2. ^ a b c d e 月刊『JWings』2005年3月号「F/A-22ラプター 最新レポート」 イカロス出版 p25
  3. ^ a b c d 月刊『JWings』2005年3月号「F/A-22ラプター 最新レポート」 イカロス出版 p23
  4. ^ スーパークルーズ(超音速巡航)とは超音速での長時間巡航することを指し、アフターバーナーを使用する・しないは問わない。 しかし、アフターバーナーを使用すると戦闘機の搭載能力では長時間巡航を維持できない程の燃料消費となるために本要求となっている。例えば、F-15AのF100-PW-100ではアフターバーナー使用時の燃費率は2.55kg/kg/h程度とされている。これより算出すると外部増槽1本を2分弱で空にしフル装備の全燃料でも12分で使い切ってしまう。
  5. ^ 攻撃機や爆撃機は決められた地上目標に対して接近方向や飛行ルートをある程度選択できるため、F-117やB-2は正面からのレーダー面積(RCR)極小化を中心としたステルス設計を行っている。また攻撃機や爆撃機は激しい機動を行わないためステルス性を優先した機体設計の余地が大きくなっている。これに対して戦闘機のステルス性には高速で移動する空中目標を想定した全方位からの探知への備えを、機動性や操縦性、コックピット視界を制限することなく実現するという非常に厳しい条件となる。
  6. ^ a b 月刊『JWings』2000年1月号「最強!F-22ラプターはどこへゆく」 イカロス出版 p31
  7. ^ a b c d e f g 丸[MARU] 2008年3月号p81
  8. ^ http://www.af.mil/news/story_print.asp?id=123009594
  9. ^ a b c d 丸[MARU] 2008年3月号p80
  10. ^ Raptor Scores in Alaskan Exercise, www.aviationweek.com(英語)
  11. ^ 月刊『航空ファン』2009年2月号P5
  12. ^ [1], F-22神話がまた一つ崩壊、模擬格闘戦演習でT-38がF-22を撃墜
  13. ^ F/A-18F guns down F-22A, www.alert5.com(英語)
  14. ^ a b U.S. To Declare F-22 Fighter Operational, www.defensenews.com(英語)
  15. ^ 当時、対地攻撃に主眼を置いたF-35の開発が進展していたため、アメリカ議会からF-22より万能性に勝るF-35を採用するようにとの圧力が掛けられるのを警戒し、空軍側がF-22の対地攻撃能力を強調するために行ったとの説もある。
  16. ^ F/A-18の場合は、当初戦闘機仕様のF-18と攻撃機仕様のA-18を平行開発してものの、開発が進むにつれ両者の仕様が統合可能となったための処置である。
  17. ^ 短い期間ではあるが、「SuperStar」(スーパースター)や「Rapier」(レイピア)などの愛称も使用された。
  18. ^ 月刊『JWings』2005年3月号「F/A-22ラプター 最新レポート」 イカロス出版 p24~p25
  19. ^ a b 丸[MARU] 2008年3月号p83
  20. ^ 米国防総省、F-15の老朽問題を受けてF-22の増産を検討 Technobah 2007年12月5日
  21. ^ 生産停止が決まった米空軍のF-22戦闘機 Technobah 2009年4月9日
  22. ^ 2001年1月20日付 日本経済新聞夕刊
  23. ^ Carmen, G. "Rapped in the Raptor: why Australia must have the best". The Age, 2 October 2006.
  24. ^ Dr Carlo Kopp "Is The Joint Strike Fighter Right For Australia?" Air Power Australia
  25. ^ F-22 design problems force expensive fixes - Air Force News, opinions, editorials, news from Iraq, photos, reports - Air Force Times(英語)
  26. ^ Premier U.S. Fighter Jet Has Major Shortcomings (英語)
  27. ^ a b c d e f g 月刊『JWings』2005年3月号「F/A-22ラプター 最新レポート」 イカロス出版 p26
  28. ^ 月刊『JWings』2005年3月号 p26~p27
  29. ^ a b c d e 丸[MARU] 2008年3月号p75
  30. ^ "F/A-22 Raptor arrives at Tyndall.". Retrieved: 20 January 2007.
  31. ^ Lockheed Martin Press Release June 6, 2008
  32. ^ "F-22A Raptor goes operational.". Retrieved: 25 March 2008.
  33. ^ /findPage.do?dsp=fec&ci=18517&rsbci=0&fti=111&ti=0&sc=400 "Lockheed Martin F-22 Raptor Air Dominance Fighters Begin Operational Service In Alaska."[リンク切れ]Lockheed Martin, 8 August 2007.
  34. ^ "Elmendorf welcomes F-22 Raptor.", USAF Press, 8 August 2007.
  35. ^ 朝日新聞8月29日朝刊37面
  36. ^ "Factsheets: F-22A Raptor". Air Force Link. United States Air Force (2005). 2006-04-18 閲覧。
  37. ^ "Flight Test Data". F-22 Raptor Team Website (2006). 2006-04-18 閲覧。
  38. ^ "Turn and Burn." Fulghum, D. A.; Fabey, M. J. Aviation Week & Space Technology. January 8, 2007.

[編集] 参考文献

  • 月刊『JWings』2000年1月号「最強!F-22ラプターはどこへゆく」p24 - p35 イカロス出版
  • 月刊『JWings』2005年3月号「F/A-22ラプター 最新レポート」p15 - p27 イカロス出版
  • ミリタリー・イラストレイテッド28「ステルス」ワールドフォトプレス編:ISBN 4-334-71384-X 光文社
  • 丸[MARU] 2008年3月号p70 - p83
  • 月刊『航空ファン』2009年2月号p1 - p5、p52 - p55

[編集] 関連項目

[編集] 外部リンク

ウィキメディア・コモンズ