「スーパーマリオコレクション」の版間の差分
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日本国外のSFCにあたる[[スーパーファミコン#Super Nintendo Entertainment System|SNES]]本体セット "Mario Set" に同梱された限定版 "''Super Mario All-Stars + Super Mario World''" に収録、日本未発売。 |
日本国外のSFCにあたる[[スーパーファミコン#Super Nintendo Entertainment System|SNES]]本体セット "Mario Set" に同梱された限定版 "''Super Mario All-Stars + Super Mario World''" に収録、日本未発売。 |
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* オリジナル版ではルイージのグラフィックがマリオの色違いだったが、本作では他の収録タイトルと同様にグラフィックが差別化されている。また、ルイージの場合は、コースクリア後に腕を組むようになっている |
* オリジナル版ではルイージのグラフィックがマリオの色違いだったが、本作では他の収録タイトルと同様にグラフィックが差別化されている。また、ルイージの場合は、コースクリア後に腕を組むようになっている(オリジナル版はマリオと同じでピースをする)。 |
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* オリジナル版ではセーブデータをタイトル画面で3つから選択していたが、本作では他のタイトルに合わせてセーブデータ数が4つとなり、『スーパーマリオワールド』のタイトルセレクト時(ゲーム開始前)に選択するようになった。 |
* オリジナル版ではセーブデータをタイトル画面で3つから選択していたが、本作では他のタイトルに合わせてセーブデータ数が4つとなり、『スーパーマリオワールド』のタイトルセレクト時(ゲーム開始前)に選択するようになった。 |
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* 『スーパーマリオワールド』が収録されているため、メインタイトル画面にはヨッシーが追加され、背景色もオレンジ色に変わっている。 |
* 『スーパーマリオワールド』が収録されているため、メインタイトル画面にはヨッシーが追加され、背景色もオレンジ色に変わっている。 |
2019年7月21日 (日) 23:43時点における版
ジャンル | 横スクロールアクション |
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対応機種 | スーパーファミコン |
開発元 | 任天堂情報開発本部 |
発売元 | 任天堂 |
プロデューサー | 宮本茂 |
ディレクター | 手塚卓志 |
プログラマー | 中郷俊彦 |
音楽 | 近藤浩治 |
美術 |
日野重文 森直樹 富田聡一郎 臼井健太 |
シリーズ | マリオシリーズ |
人数 | 1 - 2人(交互プレイ) |
メディア | 16メガビットロムカセット |
発売日 |
1993年7月14日 1993年8月2日 1993年12月16日 |
売上本数 |
約212万本 |
その他 |
型式: SHVC-4M SNS-4M-USA SNSP-4M-NOE |
『スーパーマリオコレクション』(Super Mario Collection、英名:Super Mario All-Stars)は、ファミリーコンピュータの発売10周年(発売日の翌日がちょうど10周年でもある)を記念して、1993年7月14日にスーパーファミコン用のアクションゲームとして任天堂が発売したゲームソフト。略称は「マリコレ」。販売本数約212万本(国内のスーパーファミコン用ソフトとしては歴代第10位)[1]。リメイク作品の中では単品において最も売れたソフトである。2010年10月21日には『スーパーマリオブラザーズ』の発売25周年を記念してWiiへの移植版が発売された。
概要
ファミリーコンピュータ(FC)で発売された以下のマリオシリーズ4作品が、グラフィックやサウンドをパワーアップして収録されている。
- 『スーパーマリオブラザーズ』(1985年)
- 『スーパーマリオブラザーズ2』(1986年)
- 『スーパーマリオUSA』(1988年)
- 『スーパーマリオブラザーズ3』(1988年)
欧米では『Super Mario All-Stars』に改題された他、日本と同様の4作品収録の通常版とは別に、Super NES(スーパーファミコン)本体同梱限定版として『スーパーマリオワールド』(1990年)のリメイク版を追加したバージョンも発売された。また、欧米では日本における『スーパーマリオUSA』が"Super Mario Bros. 2"として発売されており、それまで日本での『スーパーマリオブラザーズ2』が未発売となっていたが、今回欧米で初登場となり、その際にタイトルが "Super Mario Bros.: The Lost Levels" に改題されている。
後にゲームボーイアドバンスで発売された『スーパーマリオアドバンス』シリーズは、『アドバンス1』(2001年)が本作『コレクション』に収録されたリメイク版『USA』を、『アドバンス4』(2003年)が本作のリメイク版『3』をそれぞれベースにして、さらに追加要素を加えた移植となっている。
ゲーム内容
オリジナルからの変更点
オリジナルのFC版・ディスクシステム版に比べ、全般的に、グラフィックの描き直しや音楽のアレンジが行われているほか、『スーパーマリオワールド』同様、ゲームデータをセーブし、電源を切ってもセーブしたワールドから再スタートできるようになっている。
ゲーム開始時には『1』『2』『USA』『3』のパッケージイラストが表示され、選んだ各タイトルごとにそれぞれ独立したファイルA・B・C・Dの4つのセーブデータから選択してスタートする。また、『USA』以外にもタイトル画面に専用のBGMが用意され、それぞれ別の曲だが、『USA』のタイトルBGMも含め全て『1』『2』の水中ステージのBGMのアレンジとなっている。ゲーム中の効果音は主に『スーパーマリオワールド』のものが使用されている。
セーブデータには、4タイトル×4データでそれぞれ別々に、プレイヤー数(『1』と『3』)・残り人数・もっとも進んだワールド(『2』のみエリア単位)・所持アイテム(『3』)・キャラ別のクリアしたエリアの数(『USA』)などがセーブされる。また、『1』と『2』はハイスコアも同時にセーブが行われる。一度決定してしまったプレイヤー数は、そのセーブデータを消去しない限り変更できない。なお、別タイトルのセーブデータは全て独立しているため、全タイトルを同じ箇所のセーブデータでクリアしても特典などはない。
全体的に敵の攻撃がオリジナル版よりも正確になっている。
操作方法は、『スーパーマリオワールド』と同じくBジャンプ・Yダッシュの「タイプA」、FC版と同じAジャンプ・Bダッシュの「タイプB」の2種類から選択可能。変更されるのはBボタンの操作のみで、X・Yボタンは常にダッシュ、Aボタンは常にジャンプとして扱われる。初期状態では「タイプA」に割り振られている。
その他の変更点を以下に示す。
『スーパーマリオブラザーズ』および『2』
- システム関連
- 初期人数が5人に増えた(オリジナルは3人)。
- 『1』で2人プレイする際に、コントローラを1つだけ接続していた場合は『スーパーマリオワールド』のように1つのコントローラのみを使用してのプレイができるようになった。オリジナル版のように2つのコントローラを接続してのプレイも可能。
- 『1』で、2人プレイ時に片方のプレイヤーがステージクリアすると、すぐにもう片方へ順番が渡るようになった。
- 『1』の各ワールド4エリア(x-4と表記)でも1,2,3エリアと同様、クリア時にタイムボーナス(残り時間×50点)が加算されるようになった。オリジナル版『2』でできた50,000点ボーナスも可能。
- ブロックを破壊したときにマリオが少し上に突き抜けるようになった。反動のベクトルがオリジナル版と逆になっており、本来なら跳ね返されるはずが、さらに上昇してしまうため、天井のブロックを壊した時にジャンプ力が伸び、引っかかってしまって転落するなどオリジナル版では起こらない現象も見られる。
- 『2』のみ、コンティニューした場合にそのワールドのエリア1ではなく、ゲームオーバーとなったエリアから再開するようになった。
- 「WORLD -1」には行けなくなった。ワープゾーンの数字を表示しないようにパックンフラワーを残したまま進めても、本来のワープ先に飛ばされるようになっている。また、ソフトの出荷時期のバージョンの違いによりマリオの挙動が異なり、壁を利用した「右寄せ」が不可能となっているバージョンでは、オリジナル版のようにワープゾーンの数字を表示しないようにパックンフラワーを残したまま進むこと自体が非常に困難になっている。「アンダーカバー」そのものも、通常の手段では実行できないように修正されている。
- 裏技「無限増殖」において、残機数が128でカウンターストップとなり、それ以上増やすことができなくなった。よって残機数がマイナスになることもなくなり、一度ミスしただけでゲームオーバーということがなくなった。人数表示はオリジナル版では10人以上になると王冠などのイラストで表示していたが、これも人数にかかわらず、数字による表記に変更された。また、『1』でも『2』のシステムを改良したものとなっているために、オリジナル版よりも格段にジャンプが安定するようになり無限増殖が容易になった。
- カメキック(甲羅を蹴って敵を倒す)により1UPを出したあと一定時間内に甲羅を踏むと1UPが継続する。これを利用して素早く「踏んで蹴る」を繰り返して無限増殖も可能。
- オリジナル版では同時表示数の限界で消滅していた敵が出現する場合がある。また、オリジナル版よりもマリオの当たり判定が厳しくなった、もしくはジャンプの高さが低くなってしまったため、『1』の4-1などのパックンフラワー越えをしようと限界までジャンプしてもぶつかって(当たって)しまう確率が高い。
- 『1』の水中ステージ2-2・5-2・6-2・7-2・8-4の出口で土管の上の隙間が無くなった。このため、この隙間にしゃがんで入ることでハマリになることがなくなった。
- 空中ボーナスステージでのリフトの大きさが少し広くなり、広いものが3→4ブロック分、狭いものが2→3ブロック分に変更された。
- クッパの当たり判定が変更され、クッパに触れてダメージを受けるのと同時に斧を取ってクリアすることが非常に難しくなった[脚注 1]。
- 「下降するエレベーターリフトに乗ったまま穴に落ちるとミスにならず、また上から出てくる(しかし上から出てくる直前にジャンプしたりするとミス)」という裏技が、オリジナル版では『1』では不可能で『2』では可能だったが、マリコレ版では『1』『2』関係無く共通で、広さが2ブロック分以上あるリフトでは可能で、1.5ブロック分のリフトでは不可能になった(例:『1』の1-2や『2』の6-2などでは可能で、『1』の2-4や『2』の5-2、6-4、7-4などではそのままミス)。
- 『1』の6-3、『2』の7-3、C-3のアスレチック面の白黒の島の柄や、『2』の3-3のアスレチック面の真白い島の柄が、緑の島の柄に変更された。
- 『2』のオリジナル版(ディスクシステム)では8-4及びD-4をクリアしピーチ姫を助けると、残り人数が点数に加算されるボーナス得点があったが、マリコレ版では廃止になった。
- 地上でプクプクが飛び出す区域において、オリジナル版ではランダムかつ大量に飛び出していたが、本作では飛び出し方が制御されており、一度に飛び出す数は少なくなったものの、マリオを正確に狙って飛び出してくるようになった。
- 演出関連
- 『1』と『2』のグラフィックは共通で新規のものとなった。これにより、ディスク版『2』独特のブロックのグラフィックなどは再現されていない。
- キャラクターのグラフィックはオリジナル版をベースにバージョンアップしているが、マリオ(ルイージ)、ピーチ姫、クッパは大幅にグラフィックの変更が行われている。
- ルイージのグラフィックはオリジナル版ではマリオの色違いであったが、本作ではマリオとは別となった。また、マリオとルイージのグラフィック自体も『3』に近いデザインに変更されており、チビマリオのみは『3』と同じである。
- マリオの服装はオリジナル版と同じ配色だが、ルイージは緑の帽子、緑のつなぎに紫のシャツと、本作スーパーマリオコレクション専用の配色になっている。(オリジナル版ルイージの服装は、白の帽子とシャツに緑のオーバーオールであった)
- 『2』の毒キノコのグラフィックが変更された。紫色にドクロマーク柄の傘にツリ目で判りやすくなった。
- 各エリアのスタート時に、『USA』のような紹介画像が追加された。そのエリア内に登場する敵も一通り描かれているため、ステージを進める上での予備知識になる。
- x-4(『2』の9-4は除く)クリア時に、各ワールド毎に専用のデモが用意された。エンディングもマリオとピーチ姫の顔グラフィックが出る新規のものになっている。これは『1』『2』や、クリアしたステージによりそれぞれ異なる。
- オリジナル版『3』と同様、『1』『2』でもチビマリオでクリアした際、スーパーマリオにされてピーチ姫に会うようになった。チビマリオで『1』『2』の8-4・『2』D-4をクリアした場合、ピーチ姫に会う前に上からスーパーキノコが降ってきて、スーパーマリオにされる。
- オリジナル版で旗超えをした際、通常ステージのゴールの城にあった謎の透明ブロックがなくなった。 また、x-3(『2』の9-3は除く)及び『2』の9-4をクリアした時の、大きな城にマリオが入って行く扉が左から中央に変更された。
- 水中の一部の敵の色が地上の時と変わらなくなった。
- ポーズを掛けるとマリオと敵が表示されなくなり、メニューが出るようになった。
- 炎の池のグラフィックが『3』と同様になり、炎の池の中にいるキャラクターが隠れて見えなくなっている。ただし『3』と違い、炎の池に触れてもその時点でミスにはならず、オリジナル版同様、画面下に落下した時点でミスとなる。
- バブルが、『3』のように天井を突き抜けるほど高く跳ねる上、噴き出すスピードが非常に速くなり、落下した直後に噴き出すことも多くなった。
- 『1』の3-4で穴からバブルが噴き出す場所が普通の穴から炎の池に変更されている。
- 『1』の8-4の土管の透明パックンフラワーが見えるようになった。
- 『2』のワールド8・Dで出現する偽のクッパの色が、青色ではなく普通のクッパと同じ緑色になった。
- 『2』のワールド9の配色が普通の水中ステージと同じ物になった。
- x-4(9-4は除く)以外のステージでゴールした時、城に入る際にマリオが『スーパーマリオワールド』のようにピースするようになった。
- ボーナスステージの背景にマリオ(ルイージ)の顔が描かれている。また『2』の2-1・9-3・C-1の空中ボーナスステージの背景がメインマップと同様のものに変更された。
- 『1』と『2』の水中で、チビマリオは本編と同じ普通の泳ぎ方だったが、スーパーマリオ及びファイアマリオの場合平泳ぎで泳ぐようになった。
- BGM関連
- 地下のBGMが『3』と共通のアレンジバージョンになった。
- ボーナスステージのBGMは無敵状態の使い回しではなく、専用のBGMが用意された。
- クッパと戦う際にも専用のBGMが用意された(クッパに近づくとBGMが変わる)。なお、8-4・D-4とそれ以外のステージではBGMが異なっている。
- 『1』『2』の各8-4の途中で出てくる水中エリアのBGMが城のBGMになっている。
- タイムが100未満になったことを知らせる警告音が『スーパーマリオワールド』と同じになっている(『3』も同様)。
- 『1』の8-4をクリアした時のピーチ姫のBGMが本編では前半の部分のみだったがこちらでは『3』と共通のクラシックロングバージョンのBGMになった。『2』ではオリジナル版で使われたアレンジ版でのクラシックバージョンになった(『1』では『3』のエンディングの前半部分をループし、『2』ではアレンジは同じで、オリジナル版のように転調する)。
- 『1』の4-4・7-4・8-4、『2』の3-4・5-3・6-4・7-2・8-4にある『ループ面』(正しい道を通らないと、何度でも同じ場所を繰り返し通る面)では、『スーパーマリオワールド』のレミー戦・ウェンディ戦などで使用された正解音と不正解音のチャイムが流れるようになった。このためすぐに正解・不正解を判別できるようになった。なお、『2』では無限ループに見せかけたステージが存在するが、音が鳴らないので区別可能となっている。
- バブルが溶岩から出てくる音が追加されている。『スーパーマリオワールド』と同じ音。
- キラーが砲台から出てくる音が『スーパーマリオワールド』と同じになっている。
- ハンマーブロスやクッパが投げるハンマーの音が出るようになった。
- 『1』『2』の水中のBGMが本編の場合は1曲目が流れ終わるとループで流れるが、本作では1曲目が流れ終わると最初からではなく、イントロを省略し「サビ」から流れ始める(『1』2-2・7-2、『2』3-2・6-2・9-1・9-2・9-4・B-2)。
- ジャンプ台(『2』は緑のスーパージャンプ台含む)で飛び跳ねる際に音が出るようになった。『スーパーマリオワールド』で音符ブロックに乗った時と同じ音。
- 豆の木を登る際に音が出るようになった(『USA』『3』も同様)。
- チビマリオとそれ以外の状態とではジャンプの音が異なっていたが、本作では同じになった。
- 裏ステージについて
- 『1』の裏面は、ワールド8をクリアした後直行という形になった。また、ワールド数表記の前に★マークが付き、通常のステージとの区別が可能になった。この場合、得点や残機数は引き継がれるため1000万点(『コレクション』のスコア限界)などの最終目標も可能。またセーブデータでは本来の1〜8に加え裏8ワールド(★1〜★8)の計16ワールドが選択可能。
- 『2』のワールドA〜Cにて、各コースの中間ポイントが無くなった。ミスすると最初からスタートになるため、難易度がやや上がっている。
- 『2』のワールドA〜Dのハンマーブロスが全て直進してくるタイプに変更。
- 『2』のワールド9〜Dで、マップが一部変更された(地形変更、一部のブロックが隠しコインに変更、スーパージャンプ台が一部普通のジャンプ台に差し替えなど)。
- 『2』のワールドA〜Dのクッパが火を吐き出すタイプからハンマーを投げるタイプに変更。また、正体がワールド1〜4の使い回しではなく、新たに設定された(A=ノコノコ(赤)、B=プクプク(緑)、C=キラー、D=2匹ともクッパ)。
- 『2』において、8-4クリア後にあった残機数の得点への精算がなく、ワールド9が出現した場合も残機数が引き継がれる。これに伴い、ワールド9専用のゲームオーバーメッセージは削除された。また、ワールド9でもコンティニューが可能。
- 『2』において、ワールドA〜Dへ行くには8-4(ワープをしていない場合は9-4)のクリアのみが条件となり、オリジナルより条件が易しくなった(タイトルにクリア回数を示す星がつかない)。ワールド8もしくはワールド9からの直行になる。
- 『2』において、ワールド1〜8で(逆ワープを含む)ワープゾーンを使用すると、そのセーブデータでは二度とワールド9へ行くことができない(ワールドA〜Dでは使用しても問題ない)。
- 『2』において、ワールドA〜Dの敵が『1』の裏面の仕様になっている(FC版のクリボーが全てメットに変更、敵の歩行スピードが高速化)。
『スーパーマリオUSA』
- 人数表示が『1』『2』と同様、使用中のプレイヤーを含めた残り人数表示となり、下限値(ミスするとゲームオーバーになる値)は0ではなく1となった。
- スタート時の初期人数は3人(表示は2)から5人(表示は5)に増えた。
- エリアの紹介画像がカラーになり、アニメーションも追加された。
- ライフゲージの形状がハート型になった。他にも大幅にキャラクターやステージのグラフィックが修正されている(ピーチ姫が『1』〜『3』を含み茶髪ではなく金髪、ピーチ姫のジャンプ時の手の位置、チビキャラの頭身変更やステージの昼夜逆転など)。
- 各エリアクリア後のスロットで視覚的にリール回転が見えるようになり、絵柄に"7"が追加された。7が3個揃うと残り人数が10増え、チェリー・7・7だと通常の1UP以外に一度だけコインが3枚補充される。さらに、7・チェリー以外の3つ揃いで増える人数が1人ではなく2人に増加した。また、人数が10人を超えた場合も数値が正常に表示されるようになり、上限も99人に設定されてそれ以上は増えなくなった。
- 裏世界に入った際のBGMがコレクション版の『1』『2』のイントロ部分を削除したものの流用となっている。(原作同様、数秒間の間しか流れないが、データ上はイントロを除き元の曲がそのままフルサイズで流用されている。)
- オリジナル版ではキャラクター選択が各エリアの最初のスタート時にしかできなかったが、本作ではエリアスタート時のほかにミスした後のリトライ時にキャラクター選択ができるようになった。これにより、失敗してもそのエリアの途中でキャラクターを変更することが可能になった。
- コンティニュー回数の制限がセーブ機能の実装により無意味となったため廃止され、無制限になった。
- 特定の背景でアイテムを置いてもすり抜けるようになり、敵も通過するようになった(光が差す扉の光の部分など)。
- 中ボスのキャサリンが持っているアイテムを口の中に入れるようになったため、アイテムを持っているかどうか見た目で判別できなくなった。
- 地下のBGMが『夢工場ドキドキパニック』のものに近いテンポになった。また、ワールドクリア時のBGMのテンポがやや遅めになった。
- ゲームオーバー時の画面が変更され、黒一色の画面に白文字からスロット画面のデザインを流用したものになった。枠の中にゲームオーバーの文字と選択肢に加え、キャサリンが描かれている。
- キャサリン(Birdo)とダウチョ(Ostro)の英語名がエンディングで入れ替わっているのはそのままとなっている(キャサリンを参照。なお、後の『スーパーマリオアドバンス』では修正されている)。
『スーパーマリオブラザーズ3』
- 人数表示が『1』『2』と同様、使用中のプレイヤーを含めた残り人数表示となり、下限値は表示上0から1に、スタート時の人数は4から5にそれぞれ変更されているが、実質的には5人のまま変わっていない。上限値は99のままであるため、最大人数は100人から99人となり、実質1人分減少している。
- エリアマップ上のあらゆるものがアニメーションする。
- ルイージのグラフィックがマリオの色違いではなくマリオとは別となり、カエル・タヌキ・ハンマースーツでも見分けが付くようになった。
- キノピオの家やスペードパネルの利用後のマスの色はクリアした時と同じ白色になっている。
- 画面下のステータスのカラーが追加された。
- 白いキノピオの家の色が青に変更された。
- エリアマップ上にいるブロス系のグラフィックが種類ごとに区別されて分かりやすくなった。
- キャラやステージなどのグラフィックはSFC版仕様に描き直されたが、形はほとんど変わっていない。また、ステージの背景も変更されている。
- マップ画面の背景のファイアフラワーの形が『スーパーマリオワールド』のものに変更された。アイテムとしてのファイアフラワーは変更されていない。
- ワールド1〜7のクリア前における変身させられた王様の容姿が変更された。オリジナル版ではほとんどが単なる動物の姿だったが、他のマリオシリーズに登場したキャラクターの姿に差し替わっている。
- 王様やキノピオのセリフがFC版ではほぼ全てひらがな(一部はカタカナ)だったが、今作ではカタカナで表記すべき所はカタカナ化された。
- クッパ城のピーチがいる部屋のデザインが新しく描き直された。
- ファイアマリオの色が『スーパーマリオワールド』と同様のものに変更されている。
- ステージ開始時、『スーパーマリオワールド』のように「MARIO START!」(ルイージの場合は「LUIGI START!」)と表示されるようになった。ただし、キノピオの家、土管などでは表示されない。
- 4-4の左右の水面が同じ高さに変更された。
- オリジナル版であったバグの解消のため、3-9と5-1のステージの一部を変更。他にも多くのステージが微修正され、バグが大幅に修正、削除されている。笛もワールド3の船上では使用不可とされた。
- エリアマップ内の土管に入ったときのタイム制限がなくなった(常に000表示)。このため、土管内でタイムアップになることはなくなった。
- パックンフラワーの色が一部ステージで変更され、色で長さを判別することができなくなった。
- ブラックパックンはオリジナル版では葉の色によって動きが違っていたが、本作では色が統一された。
- テレサとクッキーの動いた跡が残像として残るようになった。
- ブロックマメクリボーのブロックが他のブロックと同様に光るようになったため、区別がしづらくなった(ポーズをかければ判別は可能)。
- 入手アイテムもセーブされるため、先のステージで得たアイテムを所持したまま前のワールドに戻ることが可能。
- スペードパネルでの成功時、ミニゲームでの勝利時、コースクリアの3枚目のカード獲得時(柄が不揃いの場合の時)に独自のBGMが流れるようになった。
- スペードパネルのスロットゲーム、Nスペードパネルの神経衰弱での正解・不正解のチャイムが『スーパーマリオワールド』と同じになった。
- 各ワールドの飛行船およびワールド8の戦車・戦艦・高速飛行船でのBGMの尺がFC版よりも若干だが短くなっており、1ループ終了後に打楽器のイントロ部分を省略してサビからループする。
- スーパーマリオ以上の変身マリオの状態で敵からのダメージを受けた場合、欧米NES版と同じくチビマリオではなくスーパーマリオに戻るだけになった。これにより、難易度がFC版より低くなった。
- クツマリオでダメージを受けるとチビマリオではなく、靴を除いた状態に戻るだけになった。これもNES版と同じ仕様である。
- 2人プレイ時のミニゲームの『マリオブラザーズ』を単独でプレイできるモードが実装された(タイトル画面内の「1(2)PLAYER GAME」の下に「BATTLE GAME」とある)。2人対戦専用モードとなっており、ルールも本編中のミニゲームとは少し異なっている。全9回戦あって先に5回勝ったほうが勝利になるが、途中でやめることができるので短時間で対戦ができる。
- 上記の『1』同様、2人プレイする時は1つのコントローラだけでもプレイできるようになった。ただし、1つのコントローラのみの時は、本編中のバトルゲームである『マリオブラザーズ』(単独のモードも含む)をプレイすることはできない。なお、従来のように2つのコントローラでのプレイも可能。
- タイムアップ時の「TIME-UP」表示が、ハイフンの無い「TIME UP」に変更された。
- オリジナル版ではゲーム開始してマップ画面が表示されると同時にBGMが流れるのはワールド1のみで、ワールド2以降はマリオのアイコンがマップ内に表示されてからBGMが流れ出したが、ワールド1と同一の演出に統一された。
- 神経衰弱・絵合わせゲームのパネルに入った際に表示される向かい合うマリオ・ルイージとキノピオの絵は独自グラフィックによる1枚絵となっていたが、キノピオの家の中でキノピオが会話したのち、マリオが部屋の中の扉に入ってゲームを始めるという演出が追加され、マリオとキノピオのグラフィックがゲームプレイ中のドット絵に置き換えられている。
欧米版"All-Stars"での変更点
- NES版では削除されていたスーツが脱げるときのエフェクトが追加されている。
- ワールド8の戦艦で、NES版では最右端のブロックが1個削られていたが、本作ではファミコン版と同じ仕様に変更された。
- 黒画面からアクションゲーム画面へのトランジションが追加された。
- お城の画面が日本版と共通のものに変更された。
『スーパーマリオワールド』
日本国外のSFCにあたるSNES本体セット "Mario Set" に同梱された限定版 "Super Mario All-Stars + Super Mario World" に収録、日本未発売。
- オリジナル版ではルイージのグラフィックがマリオの色違いだったが、本作では他の収録タイトルと同様にグラフィックが差別化されている。また、ルイージの場合は、コースクリア後に腕を組むようになっている(オリジナル版はマリオと同じでピースをする)。
- オリジナル版ではセーブデータをタイトル画面で3つから選択していたが、本作では他のタイトルに合わせてセーブデータ数が4つとなり、『スーパーマリオワールド』のタイトルセレクト時(ゲーム開始前)に選択するようになった。
- 『スーパーマリオワールド』が収録されているため、メインタイトル画面にはヨッシーが追加され、背景色もオレンジ色に変わっている。
- 本タイトルのみ、元がスーパーファミコン用ソフトのためコントローラの操作タイプ変更はできず、その欄には代わりにヨッシーのイラストが表示されている。
- なお、日本ではこのカップリングソフトそのものはリリースされなかったが、ニンテンドウパワーにて『コレクション』と『ワールド』が共に配信されていたため、Fブロック容量の関係で1つのSFメモリカセットに2作を同時に収録することが可能となっていた。任天堂による書き換えサービスは2007年に正式終了したため、現在では行えない。
開発
以下は、『任天堂公式ガイドブック スーパーマリオコレクション』(ISBN 4-09-102444-0 / 小学館、1993年8月)より。
- オープニング画面では、マリオシリーズの主なキャラクターたちが会話をしており、パーティー会場の情景効果音が使用されている。効果音は、主に英語で多人数がしゃべっている会話の音なのだが、その中に英語で「ビールおかわり」という声が含まれていた。テストバージョンのチェックを担当したアメリカ任天堂のスタッフから「『ビールおかわり』はまずいのではないか」という問い合わせがあり、アメリカ版ではこの部分のボイスが差し替えられることになった。日本版では(英語の声であったため)この部分が編集されずそのままとなっている。
- 本作のタイトルが決まるまではかなりの紆余曲折があり、「マリオ三昧」、「マリオオールスターズ」、「マリオワールド」、「マリオランド」などと多数の意見が続出して、最終的に「スーパーマリオコレクション」で収まったという逸話がある。この会議が行われている時点ですでに「マリオワールド」(『スーパーマリオワールド』)と「マリオランド」(『スーパーマリオランド』)は任天堂より発売されていた。「オールスターズ」は欧米版の名称になった。
- 本作のCMは海外版『スーパーマリオランド3 ワリオランド』のCMに流用された時期もあった。
- ソフトを横に並べて交互に触り、ファミリーコンピュータのコントローラでの操作感がスーパーファミコンのコントローラで忠実に再現された[2]。
スタッフ
- エグゼクティブ・プロデューサー:山内溥
- プロデューサー:宮本茂
- 音楽:近藤浩治
- ディレクター:手塚卓志
- アシスタント・ディレクター:杉山直
- メイン・プログラマー:中郷俊彦
- プログラマー:副島康成、幸田清、野本佳裕、竹谷康範、にいまさる、能登英司
- グラフィック・デザイナー:日野重文、森直樹、富田聡一郎、臼井健太
- 編曲:岡素世
評価
評価 | ||||||||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
|
- ゲーム誌『ファミコン通信』の「クロスレビュー」では、8・10・8・6の合計32点(満40点)でゴールド殿堂入りを獲得[5]、レビュアーの意見としては「4本とも完全移植というか、グラフィック&操作性という点からもまさにアッパーバージョン」、「これからのリメイク移植版の手本となってほしいようなソフト」、「贅沢になった『スーパーマリオ』のグラフィックを見て、ノスタルジー気分を味わってほしい」、「1本持っててソンはないけど、大きくトクするわけでもない」などと評されている[5]。
- ゲーム誌『ファミリーコンピュータMagazine』の読者投票による「ゲーム通信簿」での評価は以下の通りとなっており、23.7点(満30点)となっている[7]。
項目 | キャラクタ | 音楽 | お買得度 | 操作性 | 熱中度 | オリジナリティ | 総合 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
得点 | 4.4 | 4.0 | 3.9 | 4.1 | 3.8 | 3.4 | 23.7 |
スーパーマリオコレクション スペシャルパック
ジャンル | アクションゲーム |
---|---|
対応機種 | Wii |
開発元 | 任天堂 |
発売元 | 任天堂 |
人数 | 1 - 2人(『スーパーマリオブラザーズ2』と『USA』は1人専用) |
メディア | Wii用12cm光ディスク |
発売日 |
2010年10月21日 2010年11月27日 2010年12月2日 2010年12月3日 2010年12月11日 2010年12月12日 |
対象年齢 | CERO:A(全年齢対象) |
デバイス | Wiiリモコン(横持ち)、クラシックコントローラ、ニンテンドーゲームキューブコントローラ |
売上本数 |
約92万本(2011年1月[8]) 約224万本(2011年3月[8]) |
『スーパーマリオコレクション スペシャルパック』は、2010年10月21日に発売されたWii用ソフト。
概要
スーパーマリオ25周年キャンペーン(2010年9月13日 - 2011年1月10日)の一環として期間限定生産として販売された。初回限定生産ではないので、品切れで手に入ることができなくても期間内であれば再出荷されるので手に入れることはできるが、現在はキャンペーン終了となっているので店頭での在庫限りとなっている。
『スーパーマリオコレクション』の復刻移植版に加え、ブックレットとCDが入っている『スーパーマリオヒストリー 1985-2010』が同梱される。
対応コントローラは、バーチャルコンソールのスーパーファミコンとNINTENDO64はWiiリモコンだけでは遊べないのに対して、Wiiの本作はバーチャルコンソールのスーパーファミコンと同様にクラシックコントローラとニンテンドーゲームキューブコントローラに加え、Wiiリモコン(横持ち)にも対応されてファミコン版と同じ感覚でプレイできる[9]。
相違点は、ポケモンショック(スーパーファミコン版の発売から4年後の1997年12月16日に発生)から約13年後に発売をしたため、フラッシュ表現に関係されている場面を全てスローモーション化や点滅エフェクト(例、『USA』の爆弾の爆発時のフラッシュなど)などに変更されている。また、ワイド表示(16:9)の場合、バーチャルコンソールのアーケードソフト以外のソフトと『大乱闘スマッシュブラザーズX』の名作トライアルの体験版ソフトと同様、左右に黒枠が付くピラーボックス表示となる。
収録内容
復刻移植版のため、ゲーム内容はスーパーファミコン版とほぼ同じである[10]。
スーパーマリオコレクション
- 『スーパーマリオブラザーズ』
- 『スーパーマリオブラザーズ2』
- 『スーパーマリオUSA』
- 『スーパーマリオブラザーズ3』
スーパーマリオヒストリー1985-2010
- スーパーマリオ25周年記念ブックレット
- シリーズの歴史や未公開資料、開発者のコメントを収めた全32ページのブックレット。
- Super Mario History 1985-2010
- 『スーパーマリオブラザーズ』から最新作の『スーパーマリオギャラクシー2』までの代表とされる楽曲10曲と、『スーパーマリオブラザーズ』の効果音10種の全20曲を収録したサウンドトラックCD。
脚注
- ^ 「チビファイアマリオ」の裏技を実行するのに必要。
出典
- ^ 株式会社QBQ編 『懐かしスーパーファミコン パーフェクトガイド』 マガジンボックス(M.B.ムック)、2016年。ISBN 9784866400082 p9
- ^ 社長が訊く スーパーマリオコレクション スペシャルパック『スーパーマリオコレクション』開発者篇その2より
- ^ Huey, Christian. “Super Mario All-Stars + Super Mario World review”. Allgame. 2013年6月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年5月4日閲覧。
- ^ a b c “Super Mario All-Stars for SNES (1993) - Moby Games”. Blue Flame Labs. 2017年12月17日閲覧。
- ^ a b c 「6月16日増刊号特別付録 クロスレビュー優良ソフトパーフェクトカタログ 上巻」『ファミ通』、エンターブレイン、2005年6月16日、41頁。
- ^ “Super Mario All-Stars Reviews”. GameRankings. 2008年4月19日閲覧。
- ^ a b 「超絶 大技林 '98年春版」『Play Station Magazine』増刊4月15日号、徳間書店/インターメディア・カンパニー、1998年4月15日、285頁、ISBN 雑誌26556-4/15{{ISBN2}}のパラメータエラー: 無効なISBNです。。
- ^ a b “任天堂株式会社2011年3月期決算説明会(2011年4月26日開催)参考資料”. 任天堂 (2011年4月26日). 2011年4月26日閲覧。
- ^ 元々はすべてファミコンで発売されていたため実現できた。
- ^ 『USA』と『3』については『スーパーマリオアドバンス』シリーズにおいてさらにリメイクされているが、そちらでの変更は反映されていない。