マリオクラッシュ

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マリオクラッシュ
Mario Clash
ジャンル アクション
対応機種 バーチャルボーイ
開発元 任天堂
発売元 任天堂
人数 1人
メディア 1MBカセット
発売日 日本の旗1995年9月28日
アメリカ合衆国の旗1995年10月1日
対象年齢 ESRB: K-A (Kids to Adults)
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マリオクラッシュ』(MARIO CLASH)とは任天堂から発売されたバーチャルボーイ用のゲームソフト1995年9月28日に発売。

概要[編集]

マリオが「クラッシュハウス」という高い塔にいる敵を、ノコノコの甲羅で懲らしめるゲーム。一般的なマリオシリーズと違い、Bボタンを押すとジャンプする。なお、マリオシリーズでは数少ない宮本茂が関っていないゲームである。

当初はバーチャルボーイ専用ソフトとして『マリオブラザーズ VB』や『バーチャルボーイ マリオランド』の制作予定が告知されていたが、これらは実際に発売されることはなくお蔵入りとなり、発表されていた内容の一部が本作に受け継がれている。

ゲームボーイアドバンス用ソフト『メイド イン ワリオ』では、本作をモチーフとしたプチゲーム(5秒程度の短いゲーム)が登場する。

ゲームシステム[編集]

マリオを操作して、制限時間内にステージ上にいる敵を全て倒すことがゲームの目的。『マリオブラザーズ』と似ている点が多いが、敵の倒し方が異なっている。 このゲームで登場する敵は、踏みつけても倒せないばかりか返り討ちに遭ってしまう(ノコノコを除く)。そこで、ノコノコの甲羅を他の敵に当てることで倒していく。

ステージは足場が手前と奥に分かれており、別の足場へは土管を使って行き来することができる。土管の上は敵が来ない安全地帯となっている。ステージをクリアしていくと、甲羅を横から当てても倒せない敵が多く出現するようになり、そのような敵は反対側の足場から甲羅を投げつけて気絶させなければならない。気絶中の敵は体当たりで蹴飛ばすことができ、反対側から甲羅を敵にぶつけるとまっすぐ跳ね返る。この性質を利用することで、縦軸がそろった2体の敵を気絶させながら同時に倒すことができる。また、跳ね返ってきた甲羅をキャッチするたびにパワーが蓄積され、横に甲羅を投げる際により遠くまで飛ぶようになる。

敵を甲羅でまとめて倒すとテクニカルボーナスが別に集計され、最大7倍までボーナスが付く。また、敵を倒すと減っていくカウントが0になるとパワーアップキノコが出現し、キノコを取ると(甲羅をぶつけてもよい)一定時間甲羅が貫通するようになり、あらゆる敵を一撃で倒すことができるようになる。パワーアップ中に敵を倒した際のテクニカルボーナスは2倍からスタートする。

すべての敵を倒すとステージクリアとなり、難易度が上がった次のステージが始まる。しかし、ある程度クリアすると難易度の上昇が大きくなり、最終的に手に負えないほどの高難易度になる。

敵キャラクター[編集]

ノコノコ
土管から2匹出現する。踏むと甲羅になり、投げることで敵を倒せるようになる。甲羅のまま放っておくと怒り出し、足が速くなる。
飛んできた甲羅にマリオがぶつかってもミスにならない。
トゲメット
トゲがあるメット。横から甲羅をぶつけても倒せる最弱の敵。
ツノゾー
黒いトゲメット。横からの攻撃が効かないので、反対側の足場から甲羅を投げ、気絶している間に再度甲羅で倒す必要がある。
ツノパタクリ
トゲがあるパタクリ。『スーパーマリオワールド』に出てくる敵に似ているが、こちらは頭にトゲがあって踏めない。跳ねるため甲羅を当てにくいが、その分移動速度が遅い。
テレサ
透明になっている間は攻撃が効かないが、すり抜ける事ができる。宙に浮いているので遠近感がつかみにくい。
ホーダイ
トーピードの発射台に車輪がついたような敵。移動速度が速く、軸が合うとマリオに向かって弾を投げてくる強敵。砲弾は甲羅を投げると相殺できる。
クワトロ
『マリオブラザーズ』に出てきたカニさんに似た敵。甲羅を受け付けないハサミを持つ厄介な敵。最初は前を向いており横から甲羅をぶつけると怒り出す。怒ってカニ歩きしている間に、今度は反対側から甲羅をぶつけると気絶する。しばらくすると怒りが収まり、また前を向いてしまう。
サンボ
今作ではトゲトゲが2本生えた姿で登場。パッケージではなぜか真っ黒に描かれている。下のトゲ2個は甲羅で倒せるが、本体は気絶させなければならない。トゲトゲは時間が経つとまた生える。
ヘビーマム
とさかの生えた蛇。ほうっておくと卵を吐き出し、仲間を増やしてしまう。卵はぶつかるだけで倒せる。
ファイヤーボール
『マリオブラザーズ』に登場した敵。マリオがいる足場に出現し、蛇行しながら襲い掛かる。
つらら
氷のステージに登場し、天井から落ちてくる。『マリオブラザーズ』と違い、ジャンプして消すことができない。

評価[編集]

評価
レビュー結果
媒体結果
ファミ通24/40[1]

ファミコン通信の「クロスレビュー」では6、6、6、6の24点[1]

備考[編集]

100000点ごとにマリオキャラクターの書かれたメダルを得ることができる。また、このゲームの最高点(999999点)までカンストするとエンディングとなるが、マリオの残り人数がなくなるまで、永久にゲームを続行することができる。

脚注[編集]

  1. ^ a b 浜村弘一(編)「新作ゲームクロスレビュー」『ファミコン通信』No.356 1995年10月13日、アスキー、1995年10月13日、29頁。 

外部リンク[編集]