ウェンディ (マリオシリーズ)
ウェンディ (Wendy O. Koopa) は、任天堂のコンピュータゲームソフト『マリオシリーズ』に登場する架空のキャラクター。コクッパ7人衆の紅一点。
概要[編集]
公式イラストでの甲羅の色はピンクだが、初期作品のゲーム中ドット絵では赤に近い。女の子らしく、ピンクに白の水玉模様の大きなリボンや、金のブレスレットを腕につけており、ピンクのハイヒールを履いている。しかし、顔の造形はクッパ似である。
ゲーム中では武器として複数のリングを投げて使用することが多い。また、分身や水を使った攻撃を行うこともある。
『スーパーマリオブラザーズ3』の説明書や『スーパーマリオアドバンス4』のカードe+のセリフでは、一人称は「アタイ」となっており、やや強気な姉御口調で喋っている。『大乱闘スマッシュブラザーズ for Nintendo 3DS』のフィギュアの説明文では、おてんばで勝ち気、わがままな性格で、ピーチやデイジーをライバル視しているとされる。『マリオ&ルイージRPG ペーパーマリオMIX』以降の一人称は「アタシ」で、強気で偉そうな女の子といった口調となっている。ロイとコンビを組むことが多い。
名前の由来はプラズマティックスのボーカルのウェンディ・オーリン・ウイリアムズとされている[1]。
ゲームでの声優は、『New スーパーマリオブラザーズ Wii』以降はレニ・ミネルラが担当、『マリオカート8』ではアシュリー・フラナガン (Ashley Flannagan) が担当。
歴史[編集]
- 『スーパーマリオブラザーズ3』(1988年)
- 初登場作品。ワールド3、海の国の王様を河童(SFC版『スーパーマリオコレクション』、GBA版『スーパーマリオアドバンス4』では紫色のライタ)に変えていた。杖からビームを出す代わりに、直線的に進み壁や天井にぶつかると反射するリングを最大3つ放出してくる。そのリングは踏むこともできず、ウェンディを倒すまで消えることはない。
- 『スーパーマリオワールド』(1990年)
- 6面「チョコレー島」のボスとして登場。倒し方はレミーと同じで、7個の土管があり、そのうち3つの土管からランダムにウェンディが登場する。本物は1体だけで、他の2つから出たものは偽者であり、本物を3回踏めば勝ちとなる。ただし、レミーとは違いバブルが2体になっていたり、土管の配置が並行になっている。
- 『Mario is Missing!』(1992年)
- 日本未発売。PC版のみボスとして登場。
- 『ヨッシーのロードハンティング』(1993年)
- 3面「土管コース」のボスとして登場。土管から出てきて、爆弾を投げてくる。コクッパの中で唯一、乗り込むメカを与えられていない(一方で11面のボスのノコノコはメカに乗って登場している)が、代わりに周囲をサポートメカが飛んでいる。
- 『Hotel Mario』(1994年)
- 日本未発売。6面「Wendy's Blitz Snarlton Hotel」のボスとして登場。
- 『マリオ&ルイージRPG』(2003年)
- クッパ城の中ボスでコクッパの6番手として登場。攻撃は、炎・分身・ツインリング。このうち炎と分身はレミーとほぼ同じ。リングには2回当たり判定があり、当たるとオモリがついてしまう。また、この戦いでは5番手のロイ、7番手のラリー同様時限ボムが仕掛けられており、8ターン以内に倒さないとHPの高低に関係なく即ゲームオーバーになる。レミー同様、体力はないが素早い。
- 『スーパーマリオ 不思議のジャンジャンランド』(2004年)
- 『スーパーマリオアドバンス4』のグラフィックを使用したカプコンのアーケード用メダルゲーム。ボーナスチャンス「コクッパバトル」で他のコクッパ達と共に登場。
- 『New スーパーマリオブラザーズ Wii』(2009年)
- ワールド4の砦と城のボスとして登場。砦の時は『マリオ3』同様に杖からリングを出してきて、踏む事は出来ないが一定時間経つと消える。城の時はカメックの魔法によって、一定間隔で部屋に水が入ったり出たりし、ウェンディが水中にいる間は踏もうとすると逆にマリオがダメージを受けてしまう。ただしファイアマリオでは攻撃可能。しかし、その時は彼女も動きが遅くなる為、対等に戦うことが出来る。また、攻撃してくる時・戦いに負けて退却する時にはポーズを決めている。
- 『太鼓の達人Wii みんなでパーティ☆3代目!』(2010年)、『太鼓の達人 Wii 決定版』(2011年)、『太鼓の達人 Wii 超ごうか版』(2012年)
- Wii版『太鼓の達人』シリーズの3 - 5作目に収録されたメドレー楽曲『New スーパーマリオブラザーズ Wii』にて、演奏中に魂ゲージが最大まで達すると、画面手前に他の7人衆やクッパJr.と一緒に登場する。
- 『New スーパーマリオブラザーズ 2』(2012年)
- ワールド3のボス。ステージは前作と同じで、水が出たり入ったりする部屋で戦う。口笛を吹いてプクプクとトビプクをけしかけてくるが、杖による攻撃をしてくることはない。水中にいる間は踏みつけようとすると前作同様返り討ちに合う。
- 上記の他、ワールド6-城、ワールドスター-城では7人全員がクッパクラウンに乗って画面奥から石化攻撃を放ってくる。
- 『New スーパーマリオブラザーズ U』(2012年)、『New スーパールイージ U』(2013年)
- ワールド4「フローズンだいち」のボス。リングを飛ばして天井のつららを落として攻撃してくる。アイススケートのように動き回るため踏みつけにくい、またリング自体にも攻撃力があるため止まった時に踏もうとすると返り討ちに会いやすい。
- 『マリオカート8』(2014年)
- 隠しレーサーとして参戦。他の7人衆と同様にゲームでは初めて操作可能になった。キャッチコピーは「打倒プリンセス!」。軽量級(準軽量級)でラリー、キノピオ、ノコノコなどと同等。「ドルフィンみさき」のスタッフゴーストとしても登場する。
- 『大乱闘スマッシュブラザーズ for Nintendo 3DS / Wii U』(2014年)
- クッパJr.のカラーバリエーションのひとつとして参戦。モーションを共有しつつ、カラー変更でグラフィックや音声などがそれぞれのキャラクターのものに変化するという非常に特殊な仕様となっており、性能は8名全員で共通している。クッパクラウンの色はピンク色。
- 詳細は「クッパJr.#ssb4」を参照
- 『パズル&ドラゴンズ スーパーマリオブラザーズ エディション』(2015年)
- ワールド4のボスとして登場。水属性。「ウェンディスプラッシュ」などのスキルを使う。また、ワールド8では7人全員がクッパと共にクッパクラウンに乗り込んで「クッパぐんだん(闇属性・属性変化あり)」として登場し、クッパJr.と並んで共に戦う。
- 裏ワールド4をクリアするとウェンディがサブキャラクターとして使用可能となる。
- 『マリオ&ルイージRPG ペーパーマリオMIX』(2015年)
- 今作よりゲーム内では初めて明確に台詞を伴っての登場となり、一人称は「アタシ」で「フフン」と笑う。ロイとコンビを組んで登場しており、序盤のニテルデ諸島地下と最終ダンジョンで戦う。ロイが大岩を投げて攻撃するが、それを跳ね返すとウェンディがダメージを受ける。片方が倒されると強力な魔法攻撃を使用してくる。
- 『マリオ&ソニック AT リオオリンピック』(2016年)
- ニンテンドー3DS版とWii U版に登場。100m自由形に出場する。
- 『ペーパーマリオ カラースプラッシュ』(2016年)
- 飛ばされた大ペンキスターの捜索のためバイオ列島に派遣され、おたから島の一室で大ペンキスターを発見するも、濃霧が発生したため二枚貝に隠れていた。戦闘では左足でBGMに合わせてリズムを取っており、コインや手下を飛ばしぶつけてくる。また体力が減ると杖を黄金のリングに変えて甲羅にこもり、次のターンにリングを投げつけて締め付け、さらにその次のターンでコインの雨の猛攻をかけてくる。
- 『マリオカート8 デラックス』(2017年)
- 最初から使用可能。軽量級。今作ではWii U版とは違いラリーとは僅かに性能が差別化された。
- 『マリオ&ルイージRPG1 DX』(2017年)
- 本編のボス戦では固有の台詞が追加されている他、ターン制限が7ターンに変更され、レミー同様に分身と本物の位置をシャッフルするようになった。さらに体力が減って怒り出すと分身が6体になり、さらにシャッフル速度も速くなる。新モード「クッパ軍団RPG」にも登場。
ゲーム作品以外[編集]
- OVA『アマダアニメ スーパーマリオ』では遠藤みやこが声を担当。
- アメリカのアニメ『The Adventures of Super Mario Bros. 3』および『Super Mario World』では、Kootie Pie koopa(クーティ・パイ・クッパ)の名で登場。声優はPaulina Gillis。誕生日プレゼントで「アメリカがほしい」と言う等、わがままな性格である。
- 漫画『スーパーマリオくん』についてはスーパーマリオくんの登場キャラクター#コクッパ7人衆を参照。その他、コクッパ#メディアミックスでの登場例も参照。
- 紅一点であるためか、4コマ漫画等では他のコクッパよりも登場機会が多い。ゲーム版の説明書等とは違って女の子らしい口調で喋っていることが多く、父のクッパを慕っていたり、マリオのことが好きだったり、ピーチのライバルとして描かれることが多い。しかし、マリオに告白しても上手くいかないことが多く、バレンタインチョコを投げ捨てられるなど失敗する(『スーパーマリオくん』が代表例)。また、一部の漫画ではロイとモートンに対して「兄ちゃん」と呼ぶ表現がある。
- バンダイから発売された知育玩具「てれびっこ」専用VHSアニメ『スーパーマリオワールド マリオとヨッシーの冒険ランド』ではならはしみきが声を担当。バトルでは分身の術を使う。この時、彼女と一緒にレミー、ルドウィッグ、ロイ、モートン、後半でラリーも一緒に登場するが、それよりも前にイギーとレミーが単独で登場している。
登場作品[編集]
- スーパーマリオブラザーズ3
- スーパーマリオワールド
- Mario is Missing!(日本未発売、PC版のみ登場)
- ヨッシーのロードハンティング
- Hotel Mario(日本未発売)
- マリオ&ルイージRPG
- スーパーマリオ 不思議のジャンジャンランド
- New スーパーマリオブラザーズ Wii
- New スーパーマリオブラザーズ 2
- New スーパーマリオブラザーズ U
- マリオカート8
- 大乱闘スマッシュブラザーズ for Nintendo 3DS / Wii U
- パズル&ドラゴンズ スーパーマリオブラザーズ エディション
- マリオ&ルイージRPG ペーパーマリオMIX
- マリオ&ソニック AT リオオリンピック(ニンテンドー3DS版、Wii U版)
- ペーパーマリオ カラースプラッシュ
- 大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL
- マリオ&ルイージRPG3 DX
脚注[編集]
- ^ “Nintendo Feature: 10 Amazing Mario Facts” (英語). Official Nintendo Magazine. (2010年4月30日) 2014年5月9日閲覧。
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