アイク (ファイアーエムブレム)

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アイクIke)は、任天堂発売(開発・インテリジェントシステムズ)のコンピュータゲームファイアーエムブレム 蒼炎の軌跡』(以下『蒼炎』)及び続編『暁の女神』(以下『暁』)に登場する架空の人物。 『ファイアーエムブレム 覚醒』(以下『覚醒』)、『大乱闘スマッシュブラザーズシリーズ』、『Code Name: S.T.E.A.M. リンカーンVSエイリアン』(以下『S.T.E.A.M.』)にもゲスト出演している。

『蒼炎』の主人公。『暁』においても第三部の主人公を務め、前後作全体の主役として総括される。

キャラクター設定[編集]

人物像[編集]

シリーズ初の平民出身の主人公[1]。女神に一番近しい姿を持つと言われ、【知恵の民】と称される種族ベオク傭兵。父グレイル(『暁』では既に故人)、妹のミスト、そしてグレイルが団長を務めるグレイル傭兵団の団員達と共に、テリウス大陸北西に位置するクリミア王国の一地方に構えた砦で暮らしている。母エルナはアイク達兄妹が物心ついて間もなく他界している。生まれは【力の民】とも呼ばれる種族ラグズの1つ、獣牙族が治める国ガリア王国だが、当の本人は諸事情によりその記憶が無かった。母から受け継いだ蒼い髪に空色の瞳を有し、無愛想だが父譲りで義理人情に篤く、筋を通し媚び諂いを潔しとしない天空海闊な熱血漢。団員達とは家族同然の強固な信頼関係を結ぶ。食事は肉料理を最も好む。額にバンダナを巻いており、帯端には漢字の「肉」を横に並べた柄があしらわれている[2]

一人称は「俺」。二人称は「お前」もしくは「あんた」。種族や身分の差を気に留めない性分で、誰であっても一切敬語の類を使わず対等な目線で対話する。その表裏の無い真っ直ぐな言葉が、多くの者の心を惹きつけ一目置かれる要因であり、長きに渡り対立するベオクとラグズの架け橋となる。如何なる場面においても自分の考えを正直に述べるため、時には場の空気を読めない失言をしてしまうことも。礼儀作法は不得手であり、相手にそれをされることも好みはしない。そういった理由から交渉事も得意ではなく、『蒼炎』では竜鱗族(ラグズ)が治めるゴルドア王国の海岸に自分達の乗るベグニオン行きの船が座礁した際、ゴルドアの「如何なる事情においても他国の者は受け入れない」という不干渉・永久中立の掟より(知らなかったとはいえ)結果的に自身の都合を優先してしまい、国際問題を起こしかけもした。他にも、大陸最大の規模を誇るベグニオン帝国において、クリミアの再興助力を求めるエリンシア姫(王女)と、皇帝(神使)サナキとの交渉の場でその性格ゆえ不敬罪にすら問われかねない発言をサナキ、及び帝国の元老院議員達に言い放ってしまっている。これらの問題は一概にアイクに非があるとは言い切れないが、彼の後先を顧みない言動が一因であるのは確かである。 ベグニオンでの一件以降は公的な事情を考慮し、相手の理解に努める姿勢を備えている。『暁』ではゴルドア国王デギンハンザーが上記の名目で同胞のラグズすら見捨てようとする態度に激昂し、その頑なさを批難した。

父を自らの眼前で討った漆黒の騎士は後に因縁深い宿敵となり、戦場で幾度となく相まみえる。漆黒の騎士はかつてグレイルに剣技を師事していた由縁から兄弟子に相当する存在でもあり、あらゆる意味で超えるべき目標である。ガリアの獣戦士ライとは親交が深く、気の合う相棒としてつるむ機会が多い。

戦いには妥協をせず、個人的な修行、ひいては対人訓練であっても手を抜くことはない。「精神集中できて落ち着く」という理由も兼ねて僅かな時間さえあれば剣の鍛錬に勤しみ、それを欠かさない。 ガリアの獣戦士モゥディの影響から、可能な範囲では無用な戦いを避けるため敵対者との対話を心懸けているが、あくまでも敵として立ちはだかる相手には容赦せず全力で戦い、命を奪うことも已む無しとしている。 細かい策を弄するより正面突破を好み、一軍の将としてもその性質が顕著。奇襲に対する防衛戦でも敢えて堂々と迎え撃ち、逆に敵方を力尽くで打ち負かす戦法を採る。作戦の立案に関しては傭兵団参謀セネリオに頼る場面が多い。 武人気質も持ち合わせており、強い相手と戦うことに意義を見出している。『暁』で漆黒の騎士が生存していたと知った際には、仇敵相手に悲嘆も憎しみも抱かずただ狂喜し、「あれ程の男ともう一度戦えると考えただけで、喜びで手が震えて止まらなかった」と告白するなど、半ば戦闘狂のような一面も見せた。 猪突猛進型ではあるものの、父亡き後は一団を率いる立場や責任故、仲間の意見を聞き入れた上で戦況や戦力差を見極め最善の選択を導き出し、無謀な戦いでの死を選ぶということも無い。 『暁』の最終決戦では、「俺には仲間がいる。守るべき物が在る。俺の戦いは常に、相手の命を奪うためではなく かけがえのない物を掴み取る…そのための戦いだ!」と、自分が今まで勝ち抜いてきた理由と戦いへの信条を言明する。

アイクが父から受け継いだ独特の剣技は、敵味方問わず多くの戦士から興味を持たれ、一部ラグズも関心を寄せる。「無骨で荒削りだが、力強い」といった評価を敵将の剣士から得たこともあり、グレイルのかつての友人タウロニオも、「失われるにはあまりに惜しいものだ」と述懐する。戦闘アニメのモーションでは、『蒼炎』は基本的に片手で剣を扱い、一部大技のみ両手で振るう。『暁』は全て片手。携帯時は『蒼炎』時代には腰に提げ、『暁』では背に納めている。

色恋沙汰にはあまり関心が無く、自身へ向けられる然りげな好意に気付けないなどかなり鈍感。しかし傭兵団副長ティアマトがグレイルを愛していたことは見抜いており、他者の機微を全く察せないという訳では無い。行商隊の道具屋ララベルに惚れられ、ハッキリ告白されているので流石に認識しているが、彼女のアプローチが熱心かつ執拗なため、度々逃げている。アイクとしても「応える気はないんだがな」と乗り気でない様子だが、ララベルが察するところによれば「(アイクは)今は自分のやりたいことに夢中だから、特定の相手を作って縛られるのが嫌」ということであるらしい。だがいつか落ち着く日が来るとも予見し、その時自らが心に留まっておくよう地道に努力されている。そんな彼女の慕情もアイクに「気になる」と言わしめる程度には実を結んでいた。

顔グラフィックパターンと衣装が『蒼炎』『暁』共に各2パターンある。開発初期の名称は「パリス」で[3]、後の作品で彼の子孫を名乗る人物に名前が使用された。

来歴[編集]

蒼炎の軌跡[編集]

クラスは専用職のレンジャーロード。属性は。序盤では数少ない剣を扱うユニット。専用武器に騎馬・重歩兵系に特効を持つ「リガルソード」と、女神の祝福を受けた神剣「ラグネル」がある。[4]。上級職ロードは『蒼炎』における剣士系ユニットの中でも最高峰の能力を誇り、専用奥義スキル「天空」(アイテム「奥義の書」必須)が使用可能となる。

『蒼炎』の物語は、ベグニオン暦645年春、傭兵見習いのアイクがグレイルに仕事へ参加を許される日から幕を開ける。父の過去に纏る縁と、母の形見としてミストが持つ、天変地異でテリウス以外の大陸全てを海に沈めた邪神を封印したとされる“エルランのメダリオン”(別名『炎の紋章』)により、彼の未来に大きな波乱が待ち受けるのは必然であり、デイン王国のクリミア侵攻がその皮切りとなる。祖国を失い、後に復興を志す王女エリンシア姫のガリア亡命・ベグニオン渡航をデイン軍を退けながら護衛し、ベグニオンと鳥翼族(ラグズ)のセリノス王国・フェニキス王国間の国際問題解決への助力など、著しく変動する状況を駆け抜けていく。そして帝国軍を借り入れたクリミア再興軍の総指揮官に任命された際、「再興軍を率いるなら、それなりの身分が必要となる」との都合により、サナキの勅命としてエリンシアからクリミア騎士の称号と爵位を授かることでクラスチェンジし、ロードとなった。 獣牙族や鳥翼族も参加したクリミア再興軍の陣頭で数々の軍功を立て、父の仇である漆黒の騎士を討ち破り[5]、さらには敵国デインの王、戦役の元凶である【狂王】アシュナードをも討ち倒したことによりクリミアの再興を果たした救国の英雄として称えられる[6]。だが平民出でありながら爵位を賜わり、英雄と謳われるまでに活躍した彼の存在は、多くの民の欲望に影を落とす結果も生んでしまう。

年齢は『蒼炎』序盤では17歳、終了時では18歳になる。

暁の女神[編集]

クラスは専用職の勇者(ブレイブ)神将(ヴァンガード)。専用武器は特効を持たないが高威力・高耐久力の「アロンダイト」と、3年前にも手にした神剣ラグネル。神将にクラスチェンジする事で再び奥義「天空」が使用可能となる。また、クラスチェンジ時に相手のスキルを無効化する通常スキル「見切り」も付加される[7]。更にが扱えるようになり(攻撃モーションは剣と同一)、武器レベルは剣と同じSSまで伸び、「天空」も発動する。グレイルの形見である最上級斧武器「ウルヴァン」を装備可能になるが、ラグネル自体が強力なため、攻略上彼が斧を使う利点は少ない。しかしアーマー特攻の斧武器「ハンマー」は対漆黒の騎士戦において明確に有効である。

年齢は『暁』登場時21歳。容姿は前作の少年らしさが残る姿から、父グレイルに近い逞しいものになっている[8]。クリミア側からは英雄とされるが、デイン側からすればデインがベグニオンに隷属する原因を間接的に作り上げてしまった人物であり、ベグニオンに並ぶ憎悪の対象とされる。

第二部終盤より登場。クリミア貴族として王宮に仕えていたが、『暁』の物語開始約半年前に国内の安定を理由に爵位を返上[9]、再び傭兵稼業に戻りグレイル傭兵団の団長を務める。第二部開始前にクリミア副宰相ユリシーズからの極秘の依頼で団ごと身を隠し、フェリーレ公ルドベックの反乱鎮圧の切り札として登場、処刑寸前であったエリンシアの護衛隊長ルキノの救出に成功する。

第三部序盤ではベグニオンとラグズ連合との戦争で連合側に加担し戦う。中盤以降は帝国を牛耳る元老院を討伐するべく結成されたベグニオン神使派、クリミア、ガリア、フェニキス、セリノスによる連合軍の総司令官に(不本意ながら)抜擢され[10]、帝国への行く先に立ち塞がるデイン軍との壮絶な戦いの渦中へ身を投じていく。

第四部冒頭において、永い眠りから目覚めた【正の女神アスタルテが争い続ける人々に裁きを下し、人類のほぼ全てが石と化した世界を救うため、同時にメダリオンより開放された【負の女神】ユンヌから、アスタルテへ立ち向かう神力を授かる形でクラスチェンジを行い、神将となる[11]。終章(Area2)では、幾度も剣を交えてきた漆黒の騎士との決着をつける。勝利し、漆黒の騎士が逝く間際には彼を通して父グレイル本来の剣を見ていたということに気付き、師とさえ呼ぶほどに互いを認め合った。 その後、アイクは黒鷺エルランによって幼少期の記憶を封じられていた事実が明らかとなる。かつてガリアでメダリオンを手にしてしまったグレイルが、増幅した【負】の気に支配されて暴走し、デインからの追手や一家を匿ってくれていた村の住人達を次々に葬り、果ては正気を失った夫を止めるべく、メダリオンを手から奪ったエルナまでを剣で殺めてしまう悲劇を目撃、耐えられぬ程の傷を負った幼心を憂慮された故の処置であった。蘇った記憶も今ならば耐えうるからこそ自分の現実として受け止め、その痛みもそれを背負う苦しみも、自らのものとして乗り越え生きていくと決める。 最後はユンヌの力そのものである蒼炎を纏った一撃でアスタルテを倒すが、ユンヌもまた半身であるアスタルテが失われたことに伴い、消えていく。「神という絶対の存在が結局は人を惑わせ、弱い生き物にしてしまう」からと女神の消失を寂しげに享受するユンヌへ、「親(神)は子(人)にとって必要なもの」だろうと語り、「互いの過ちから目を背けず、何度だって向き合えばいい」と、人を見守っていくように頼む。想いを受け入れた彼女は残る力を振り絞って石化を解き、人々の命を再生した。

女神との戦いを終え各国の安定を見届けた後、別天地を目指して旅へ出るが、その行方を知る者はいなかった。やがて彼は伝説となり【蒼炎の勇者】としてテリウス大陸で末永く語り継がれていく。

覚醒[編集]

『覚醒』の世界において、アイクは遥か昔に異なる世界からやって来た伝説の剣士として【蒼炎の勇者】の二つ名と共に知れ渡っており、「神の祝福を受けた至高の剣と、万の敵を屠る剣技を備えていた」「世界最強と謳われる英雄」とも語られる。

ゲーム中では特定条件下で自軍ユニットとして使用可能。ただし登場するのは本人ではなく、古の英雄を呼び出せるアイテム「魔符」から召還された偽りの存在。 入手可能なアイクの魔符は、配信ユニットを倒す又はスカウトして手に入れる『蒼炎』イラスト(北千里)仕様のものと、ダウンロードコンテンツ「異界の魔符」シリーズの「光対闇 決戦編」マップをクリアして獲得する、『封印の剣』のキャラクターデザインを担当した金田榮路によるイラストが描かれた「異界のアイクの魔符」の2種類。どちらも初期クラスは勇者、スキル「天空」を所持する[12]

「異界の魔符」シリーズではマップによって敵或いは同盟軍のどちらかで登場し、クラスも下級職の傭兵か上級職の勇者に変化する。魔符の持ち主である占い爺からは、魔符で呼び出せる人物の中で最強とされている。ただし、レベルやステータス自体は同じマップに登場するユニットと大差がない。

配信マップ「23章外伝 蒼炎の勇者」で、蒼炎の勇者の末裔を名乗る人物パリスが登場、仲間に加入する。前述のようにパリスとはアイクの開発段階での名称でもある。ただし彼は奥義スキル「太陽」「月光」をそれぞれ初期習得してはいるものの、「天空」は取得できない。

奥義「天空」[編集]

『蒼炎』『暁』両作で習得するアイク専用奥義スキル。剣で敵を指した後頭上高く廻し投げ、自らも跳躍して剣を掴み、到達点より敵に向かいながら回転して斬り下ろし、着地後すかさずバック転のように斬り上げる二連続攻撃。動作としてはFEシリーズ過去作のGBA系タイトルにおける、勇者クラスの必殺攻撃に似る。アイク自身の必殺攻撃モーションも斬り下ろしと斬り上げそれぞれに近いものがある。日本国外版での名称は「Aether(イーサ)」。

『蒼炎』では第18章で自動的に上級職のロードへクラスチェンジし、その上で任意にアイテム「奥義の書」を消費することで習得可能。技の数値を発動率とし、与ダメージ分自分のHPを回復する「太陽」と、敵の守備を半減する「月光」の奥義を融合した2回攻撃を行う。間接攻撃では発動しない。通常戦闘も然ることながら、制限5ターン内に決着させねばならない漆黒の騎士、能力値の強大さから戦闘が長期化するアシュナードといったラスボス級の敵将にも有効打となる。 尚、第16章にてアイクが剣の達人ソーンバルケから剣技を完成させる為に教えを乞うイベントがあり、習うと「奥義の書」を入手する[13]

『暁』では第四部序章で最上級職の神将へクラスチェンジする際自動的に習得。技/2(+バイオリズム補正)の数値を発動率とする。「太陽」に相当する部分の性能は前作と変わらないが、「月光」が敵の守備を無効とする効果になり与ダメージが増えている[14]。しかし発動率の低下、第四部終章の敵将は「見切り」を持つ者が多いという点から活躍の機会は減少した。

神剣ラグネル[編集]

『蒼炎』『暁』両作でアイクが物語中盤~終盤に手にする、彼の専用武器。女神の祝福を受けし剣。同じく女神の祝福を受け、その加護により何者の攻撃も受け付けぬ鎧に刃を通すことが可能。 黄金の刀身に渋い銀色(または銅色)の柄を持つ。ラグネルと対を成す武器として神剣エタルドがあり、こちらは漆黒の騎士が得物とし、白銀の刀身に淡い金色の柄である以外はラグネルと全くの同形状・同性能を持つ。翠色の宝石が柄の装飾に2個、刀身の根本に1個埋め込まれ(両面合わせて計6個)、剣の先端と根本に広がりのあるデザインが特徴。エタルドのみ『蒼炎』一部ムービーシーンにおいて専用のがあることを確認できる。日本国外版ではエタルドとアロンダイトの名称が入れ替わっている。

当初はラグネル、エタルド共に漆黒の騎士が所有していたが、『蒼炎』第7章にて漆黒の騎士が師ガウェイン(グレイル)に真剣勝負を臨ませるため、ラグネルを投げ渡すものの、グレイルは利き腕と共に剣技を捨てていたことから拒否。結果グレイルは敗れ、その死後戦いの場に残されたラグネルはアイクがいつか漆黒の騎士と出会い、仇討ちを果たすために回収。第27章でようやく訪れた決闘の場に持ち出される。『蒼炎』でのデイン=クリミア戦役の後は、ベグニオンの至宝である事実が判明したために返還され、帝都シエネに所在する大神殿マナイルの宝物庫へ保管された。3年後、『暁』第三部において帝国元老院の神使へ対する反逆が起こり、マナイルに幽閉されたサナキが神使親衛隊(聖天馬騎士団)の手で脱出する際に宝物庫から持ち出し、再びアイクの手へ渡る。

ラグネルとエタルドは大振りな外見だが元来双剣であり、『蒼炎』時代より約800年前のアスタルテとユンヌの人類を巻き込んだ争乱の時、アスタルテ側に付き戦いを勝利へ導いた【三雄】の一人、ベオクの女剣士オルティナ(後のベグニオン初代国王[15])が二刀流で愛用していた。女神の祝福とはアスタルテがそれぞれの剣に与えた加護を指す。

『暁』第四部終章(Area3)においてユンヌの加護も授かり、双方の女神から祝福を受けたより強力な剣となる[16]。ユンヌには「物にはそれを扱う者との相性がある。あなた(アイク)の場合はラグネルが最良」と御墨付きを得ている。

ゲーム上の性能としては高威力、耐久力無限、装備時守備+5、間接攻撃可能(剣から発する衝撃波で遠距離の敵を斬る)と屈指の強力武器。命中率と重量にやや難点もあるが然程問題ではない。『蒼炎』では数少ない間接攻撃を行える剣武器[17]であり、敵の必殺率を無効化する隠し効果もある。『暁』では必殺無効の効果は無いが、入手時期が第三部11章と早い。しかしそれ故にアイクが敵将として待ち構える13章では大きな脅威と化す。第四部終章(Area2)で漆黒の騎士を撃破後はエタルドも入手するが、こちらは専用武器ではないため他のユニットが装備できる。

『覚醒』にも剣武器として登場。敵将のパリスが装備し、クリア後仲間に加入する際の初期装備1本のみ入手可能[18]。 設定資料集[19]には「名だたる戦士の元で使い込まれ、武器としての限界が近づいている」とあり、永い年月と戦いの歴史を示してか刀身はヒビと刃こぼれだらけ、柄は布で補強された様相となっている。性能も『蒼炎』『暁』のものと比べ威力、命中率共に低下しており、耐久力も25と有限になってしまっている(敵将パリスが装備時は耐久力無限)。間接攻撃は可能だが、『覚醒』における剣の間接攻撃モーションは、魔法剣の「サンダーソード」を除き剣を投擲するもので統一されているため、ラグネル特有の衝撃波は見られない。

蒼炎[編集]

元々はテリウスで巻き起こる戦乱によって多くの人々が発する負の気に、ユンヌを封じたメダリオンが呼応して放つ青白いを指す。『炎の紋章』とも呼ぶことから、陽炎のように揺らめき光るそれが蒼い炎に見立てられたのだと思われる。よって燃焼はしない。 ユンヌが鳥に姿を変える、加護を授けるといった力を行使する際にも放ち、アスタルテとの決戦では自らが蒼炎となってアイクに憑依した。

他作品での出演[編集]

大乱闘スマッシュブラザーズシリーズ[編集]

プレイヤーキャラクターの1人として登場する[20]

大乱闘スマッシュブラザーズX』(以下『スマブラX』)でのデザインは『蒼炎』におけるレンジャーに準拠しており、武器は神剣ラグネルを使用。原作にはない追加デザインとして、マントにグレイル傭兵団の紋章があしらわれている。

ディレクターの桜井政博によると、選出は2005年7月段階で製作が発表されていた「WiiのFEの新作」から。当時、キャラクターについては詳細不明の状態だったため、企画書では「ファイアーエムブレムの誰か」という表記がなされていた。アイクのキャラ性能に関しては、原作の開発者から「見た目に反して重い感じにしたい」という要望が出されこのようになったと発言している。 なお、オリジナルゲームでは使用可能だったラグネルの衝撃波による遠距離攻撃は、システムのバランス重視で外されている[21]

大乱闘スマッシュブラザーズ for Nintendo 3DS / Wii U』(以下『スマブラfor』)にも引き続き参戦。デザインは『暁』における勇者に準拠し、マントにグレイル傭兵団の紋章が追加されている。攻撃エフェクトは前作の通常の炎から蒼い炎へと変更されている。ボイスは前作で収録したものを流用。

Code Name: S.T.E.A.M. リンカーンVSエイリアン[編集]

アイクのamiiboを読み込むと操作ユニットの一員として登場[22]。デザインは『暁』における勇者に準拠している。メインウェポンに神剣ラグネル、サブウェポンにウルヴァンを携え、スチームバックパックに「真紅のマント」を付けている。

声優[編集]

脚注・出典[編集]

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  1. ^ ただし、グレイルが元将軍ということもあり、彼も貴族の血統である可能性が残っている。
  2. ^ ワンダーライフスペシャル 『20th Anniversary ファイアーエムブレム大全』 発行:小学館2010年ISBN 4091064671
  3. ^ Vジャンプの画像写真の記事より。この写真には、後のデイン王国と改名されたと思われる「デロス兵」という敵軍も存在していた。
  4. ^ リガルソードの初期開発名は「ロングソード」という名称であった(出典:『ニンテンドーワールド Touch! DS』、ゲームキューブ出典タイトル『蒼炎の軌跡』)。
  5. ^ ゲーム仕様上は離脱することでクリアも可能。また、ターン数制限のため必ずしも倒せるとは限らない。『暁』での設定上は倒したという前提になっている。
  6. ^ ゲーム仕様上、アシュナードにダメージ与えられるのはラグネル装備のアイク、及び一部のラグズのみ。
  7. ^ クラスチェンジ以前に「見切りの書」で取得済みの場合は無効となる。
  8. ^ 前作と今作の両作品に登場した人物のなかで、最も身長が伸びた人物でもある。
  9. ^ 『蒼炎』エピローグにて、エリンシアの即位式へ列席するベグニオン宰相セフェランに予め前言していたので、期間を定めてはいなかったものの予定通りではあった。
  10. ^ サナキは最初から総司令官にするつもりであったが、寸前で断れなくするため故意に事前の打診をしなかった。
  11. ^ 特定条件下でアスタルテにとどめを刺せる唯一のユニット。
  12. ^ 性能やモーションは『覚醒』で主人公クロムらが習得するものに準拠。
  13. ^ 「奥義の書」入手タイミングとしては最も早いが、前章でソーンバルケを自軍に加入させている必要がある。
  14. ^ 『暁』での「太陽」「月光」とは性能が異なっている。同作の「太陽」は回復効果自体は変わらないもののダメージ3倍、「月光」は守備無効の上力を3倍にして攻撃する。
  15. ^ 当初は帝国ではなく王国として興された。
  16. ^ ゲーム上の武器性能としてはラグネルがユンヌの加護を受けるメリットは無いが、アイクがラグネルを装備する形でしか加護を受けるイベントが進まない。
  17. ^ 他には攻撃力が魔力依存の「ソニックソード」「ルーンソード」のみ。
  18. ^ ダウンロードコンテンツ「無限の神器」では何本でも追加入手できる。
  19. ^ 電撃攻略本編集部 『ファイアーエムブレム 覚醒 設定資料集 Knights of Iris』 発行:アスキー・メディアワークス2012年ISBN 404886694X
  20. ^ シリーズ全体ではマルスロイに続き3人目となる。
  21. ^ 2008年2月29日ファミ通増刊号「直撃!!桜井政博さんインタビュー 新規参戦キャラクターについて聞く後編」
  22. ^ 物語には関与しない。
  23. ^ 『FIRE EMBLEM IF FINAL PERFECT GUIDE』アスキー・メディアワークス、 362頁。

外部リンク[編集]