アリティア王国
アリティア王国(Kingdom of Aritia)は、任天堂(開発・インテリジェントシステムズ)のコンピュータゲーム『ファイアーエムブレム』のシリーズ作品中、『暗黒竜と光の剣』(1990年発売)、『紋章の謎』(1994年発売)、『アカネイア戦記編』(1997年配信)、『新・暗黒竜と光の剣』(2008年発売)、『新・紋章の謎』(2010年発売)に登場する架空の国家。
概要
[編集]アカネイア大陸西部、カダインとドルーアに挟まれた内海に位置する王国。勇者アンリが神から授かったとされる神剣ファルシオンをその象徴とする。首都の名称も建国の祖・アンリの名を冠している。アカネイア暦500年建国[1]。島国で国土こそ狭い小国だが、平和で豊か。また騎士団は少数精鋭を旨とし、実力には定評がある[1]。海を挟んで東にグラとも接している。
歴史
[編集]解放戦争当時は湿原地帯に存在する地方の一都市国家に過ぎず、アカネイア王国の最後の生き残りである王女アルテミスがひそかに身を隠していた。やがてそのことが露見するとドルーアは王女を差し出すようアリティアに迫るが、この頃からアリティアのアカネイアに対する忠誠心は並々ならぬものがあり、圧倒的な兵力差にもかかわらずアリティアの民は一丸となってアルテミスを守る決意を固めていた。アリティアは善戦するも、メディウスの出陣により風前の灯となる。しかしアカネイア暦500年、苦難に満ちた試練の末に勇者アンリが神剣・ファルシオンを手に帰還。暗黒竜・メディウスを倒したことで解放戦争終結のきっかけを作る。のち、再興したアカネイアの後援を受け正式に王国として成立する。しかし、アンリはアルテミスを愛していたため、生涯結婚することはなく、王家はアンリの弟・マルセレスの末裔が継承した。その際に起きたアカネイア暦537年の相続争いが紛糾し、一部が分離・独立したものがグラ王国である。
封印されていたメディウスが復活し暗黒戦争が起こると、アリティア王国もアカネイア王国救援のために出陣するが、アカネイア暦602年、メニディ河でのグルニア黒騎士団との戦いにおいて、同盟国グラの裏切りにあい、精鋭を誇ったアリティア騎士団は壊滅。この裏切りによってアリティア第4代国王コーネリアスは命を落とし、14歳のマルス王子だけがわずかの宮廷騎士団を率いて東方のタリス島へ亡命した。ここにアリティア王国もまた一度滅び去った。後に、国土の全域がドルーア帝国に併合されたが、2年後にマルスの手で解放され独立を回復する。
英雄戦争においては聖アカネイア帝国の攻撃を受けるが復興、戦争終結後はマルスがアカネイア連合王国の初代国王に就任し、タリスとの同君連合となった。
国旗
[編集]ゲーム中には一切登場せず、設定画のみ存在する。背景(フィールド)は上下で2色に分割され、上が白、下が深緑。中央に交差した2本の剣を配し、その上に幅広の盾(エスカッシャン)をおく。盾の縁は白と黄色の波模様で装飾され、盾の下部(ミドル・ベース)には車輪の図柄が配される。盾の左側は赤地。垂直および両方から斜めに桃色のクロスが入り、この上に王冠、太陽、向かい合う2匹のユニコーン、2株の麦が描かれる。これはアカネイアの国旗と同種の図柄である。また現実においても二つの紋章を統合(マーシャリング)した場合、慣例的に左側に配されるのは夫の紋章であり、このことからも宗主国を主と仰ぐアリティアの強い紐帯・忠誠が窺える。盾の右側は暗い青地。ここに配されたリボンには勇者アンリの碑(モットー)が記されている。ほか、中小二つの盾が半分のみ描かれ、下にはランパントの姿勢をとる茶色い牛が描かれている。前述の車輪と牛は開拓時代の面影を残している[2]。
人物
[編集]声優は『箱田』が「GファンタジーコミックCDコレクション」(原作・箱田真紀)・『電撃』が「ファイアーエムブレム 旅立ちの章」(著者・あかほりさとる)・『ラジオ』がラジオドラマ『ファイアーエムブレム 黎明編/紫嵐編』(原作・佐野真砂輝&わたなべ京)・『OVA』が『ファイアーエムブレム 紋章の謎 (OVA)』(ケイエスエス)・『#FE』は『幻影異聞録♯FE』・『ヒーローズ』は『ファイアーエムブレム ヒーローズ』のキャストを指す。
王族
[編集]- マルス (Marth)
- クラスはロード。『暗黒竜』『紋章』及びそのリメイク作品『新・暗黒竜』『新・紋章』の主人公。
- →詳細は「マルス (ファイアーエムブレム)」を参照
- エリス (Elice)
- 声 - 篠原恵美(ラジオ) / 島本須美(OVA・ヒーローズ[3]) / 高橋美紀(箱田)
- クラスは僧侶→司祭。『紋章』第1部ではシスター→司祭。第2部では司祭。『暗黒竜』『紋章』『新・暗黒竜』『新・紋章』に登場。
- マルスの姉でありアリティア王女。オームの杖を使うことができる。温和だが責任感の強い女性。マルスを逃がした際、ドルーアの捕虜になってしまった。マリクに思いを寄せている。暗黒戦争後は祖国でマルスを見守りながら、平和な日々を送った。
- 第2部では、アリティアがアカネイア・グラ・オレルアン連合軍に襲撃された際、ガーネフに拉致されメディウスの生贄にされそうになるが、マリクに話しかけられたことでガーネフの魔術が解け意識を取り戻す。英雄戦争後はマリクを助けパレスの魔道学院設立に協力、マリクと結婚した[4]。
- 第1部、第2部ともに自軍への加入が終章付近と非常に遅い。死者を蘇らせるオームの杖の使い手で、『暗黒竜』と『紋章第1部』はエリス専用。『紋章第2部』ではグルニアの王女ユミナも加わる。
- 『新・暗黒竜』からオームの杖がエリス&ユミナ専用から杖の武器レベルA&王女専用になっており、マリアやシスターか上級魔法職に兵種変更したミネルバやシーダ、シーマも杖レベルを最大まで上げれば使えるようになっている。
- 佐野&わたなべ版、島田ひろかずの漫画版と、『OVA』版にはアリティアからタリスまでの落ち延びる経緯がある。漫画2作品においてはエピソードは全く異なるがエリスがアリティア城に留まってマルス達を逃がしている。『OVA』版ではアリティア城内からエリスがワープの杖を使いマルスとジェイガンを逃がしている。
- 佐野&わたなべ版のエリスは『暗黒竜と光の剣』から2年後の連載開始時[5]に登場しているが性格が『紋章の謎』に近い。
- 島田版はしっかり者で気が強い性格という設定になっている。
- 『OVA』版は性格は『紋章の謎』に準じているが髪の毛の設定が真珠系の髪飾りが追加されて『紋章の謎』の設定とは異なっている。そのため、「ファイアーエムブレム・ザ・コンプリート」のイメージイラストでは『OVA』版に準じている。他にアリティア陥落時にマルス達と別れる時に自分の髪飾りを「お守り」と言ってマルスに渡している。
- 小学館『20th Anniversary ファイアーエムブレム大全』の『暗黒竜』の公式イラストでは赤い髪留めでポニーテールをしていた。
- 『ヒーローズ』では、「比翼の王族姉弟 マルス」と言う英雄としてマルスと一緒に登場。
- コーネリアス (Cornelius)
- 声 - 西村知道(箱田・3巻)→堀部隆一(同・4巻) / 石田彰(ラジオ) / 大塚明夫(OVA)
- マルセレスの孫で、マルスとエリスの父。4代目アリティア国王。マルスが14歳の時、メディウスが再建したドルーア帝国に攻め込まれたアカネイア王国を救援するために家宝の神剣ファルシオンを手に出撃したが、同盟国グラ王国の裏切りに遭い無念の死を遂げた。マルスとは対照的に、漫画やOVAなどでは厳格で武断的な人物として登場することが多い。
- また、容姿は作品によって異なっているが、『新・暗黒竜』『新・紋章』の序章オープニングのイメージビジュアルには、彼と思しき人物が描かれている(メディウス、ガーネフ、カミュに続いて登場するニーナのそばにいる、ファルシオンを構えた男性)。
- リーザ (Liza)
- 声 - 伊倉一寿(箱田)
- マルスとエリスの母。ドルーア帝国のメディウスの部下であるモーゼスに殺された。
- 佐野&わたなべ版ではファルシオンと共にグラ王国に浚われている設定になっている。
- マルセレス (Maruceres)
- アンリの弟で、2代目アリティア国王。彼の曾孫(孫の子)にあたるのがマルスである。従ってマルスはアンリの直系ではなく、マルセレスの直系にあたる。なおこの人物は『紋章』からの追加人物であるため、『暗黒竜』ではマルスの先祖という表記しか載っていない。
- マリウス (Marius)
- マルセレスの子で、3代目アリティア国王。コーネリアスの父でありマルスの祖父。
- アンリ (Anri / Henri)
- 百年前に王国を建国した初代アリティア国王。元は無名の青年だったが、神剣ファルシオンによってメディウスを討伐し、英雄となった。アンリはアカネイア王家の生き残りである王女アルテミスと愛し合っていたが、「ファイアーエムブレムを行使する者その全てをアカネイア王家に捧げるべし」という掟にアルテミスが止むなく従ったことや身分の違いから結ばれること叶わず、自らの王国を建国してアカネイア聖王国の盾となるべく遺言した。生誕年不明。アカネイア暦537年没[6]。結局アンリは生涯妻を持たなかったため、国は弟のマルセレス王が継いだ。この際相続でもめ事があり、グラ王国が分離独立した。なおアルテミスとの悲恋の伝承は『紋章』からの追加設定に近く、『暗黒竜』では明確な記載がない。
- 佐野&わたなべ版では、緑髪のセミロングでやや逞しい美形という表現をしている。『ファイアーエムブレム・ザ・コンプリート』のイラストでは青い長髪の青年[6]、『新・暗黒竜』公式サイトにおける「プロローグ 〜アンリの時代〜」では、後姿のみだが長髪の男性となっている。任天堂のホームページでは、マルスとは対照的に「個の英雄」と呼ばれ[7]、個人の武勇に優れていたらしい。それは一人で道のり険しい氷の神殿まで出向き、七日七晩に及ぶ一騎討ちの末にメディウスを倒したことに如実に表れている。
宮廷騎士団
[編集]- ジェイガン (Jeigan / Jagen)
- 声 - 屋良有作(電撃)/ 沢木郁也(箱田)/ 大滝進矢(ラジオ)/ 加藤精三(OVA)/ 五王四郎(#FE・ヒーローズ)
- クラスはパラディン。『暗黒竜』『紋章』『新・暗黒竜』『新・紋章』に登場。
- アリティア騎士団の隊長を務める老聖騎士。厳格な性格で、マルスの後見役兼護衛役として周囲から絶大な信頼を寄せられている。暗黒戦争後に退役し、第2部では参戦しないがマルスの軍師として帯同する。長いスパイクのついたスポールダーの鎧がトレードマーク。
- 老兵ゆえ成長率が非常に低いが、強力な武器である銀の槍を所持し、最初から使用できるお助けユニットである。
- ジェイガンのように主人公を導く役割を担い、ゲーム序盤で強い性能を持つユニットは後年のシリーズ作品にも度々登場し、開発者からは通称「ジェイガン」と呼ばれている[8]。
- 電撃CD文庫ではガーネフの暗黒魔法・マフーの犠牲となり、マルスがジェイガンを蘇らせるためにオームの杖を探す決意をする場面でストーリーが締め括られる。
- 佐野&わたなべ版ではマルスに従う上に、オレルアンにマルスがジュリアンとマリクと共にお忍びで街に出かけた時、カインとアベルを連れて心配をしながら後をつけているが、その後について来たオグマとナバールには全く気がつかないほどの心配性と描かれている。
- 『小学館 任天堂公式ガイドブック ファイアーエムブレム百科』では、しりあがり寿のコラムにて「マルスの充実な爺やという感じで頼りになる存在であるが、死んだ時やり直すかどうか悩む」「僕はシーダとかの女の子が死んだらやり直すが、ジェイガンは…頑固ジジイなので。しかし死んだらリセットしないと言ったら泣くだろうな」と述べていた。
- 『#FE』では古の英雄のミラージュとして登場。
- カイン (Kain / Cain)
- 声 - 石川英郎(電撃) / 高木渉(箱田・1巻)→小野坂昌也(同・2巻以降) / 関智一(ラジオ) / 檜山修之(OVA) / 増田俊樹(#FE[9][10]・ヒーローズ)
- クラスはソシアルナイト→パラディン。『暗黒竜』『紋章』『新・暗黒竜』『新・紋章』に登場。
- アリティア騎士団の騎士。タリスでのマルス挙兵の時から、マルスに帯同する。腕力と体力に優れ、「猛牛」の異名を持つ。猪突猛進な性格の騎士団の斬り込み隊長。アベルとは良きライバル。暗黒戦争後もアリティア宮廷騎士団に残り、後輩の指導に努めた。
- 第2部ではアリティアの守備隊隊長として留守を預かっていたがアカネイア・グラ・オレルアン連合軍による奇襲を受け、帝国軍捕虜となるものの隙を見て脱出し、カシミア大橋でアリティア軍に合流する。英雄戦争後は病により死去したアランの後を継いでアリティア宮廷騎士団の隊長に任命され、ジェイガン亡き後マルスの最も信頼する部下となった。
- 『新・暗黒竜』ではコーネリアスと共に戦っていたがグラの裏切りにより劣勢と見たコーネリアスの命を受け単騎で戦線離脱、序章でコーネリアスの遺言を伝える役割も担い、そのためかノーマルモードで進めた場合は終章で彼の回想セリフが追加される。また、『新・紋章』では、マイユニット率いる第七小隊の教官を務めているが、コーネリアス王を救えなかったことを今でも悔んでいる節が見受けられる。年齢は20代である。
- 『覚醒』においては、英雄王マルスに仕えた二人の騎士の一人である「猛牛」として、彼の二つ名が伝説として伝わっている。
- 後年のシリーズ作品で恒例となる赤い鎧と緑の鎧の騎馬ユニットのコンビの「赤」と呼ばれる側にあたる。騎馬ユニットの中では最も高い成長率を誇る。
- 佐野&わたなべ版では、「港町ワーレン」編で漫画オリジナルキャラクターとの長い内容の話がある。
- 『#FE』ではソシアルナイト、クラスチェンジでパラディンとダークナイトの2択[11]。ミラージュブラスト選考時、マスターである赤城斗馬との相性が一致し、すぐに決まったという[12]。声の担当、増田からはマスターである赤木斗馬との差異のために、落ち着いた青年らしいキャラクターを演じたと語っている[13]。
- アベル (Abel)
- 声 - 林延年(電撃) / 関俊彦(箱田) / 成田剣(ラジオ) / 置鮎龍太郎(OVA) / 佐藤拓也(#FE[14]・ヒーローズ)
- クラスはソシアルナイト→パラディン。『紋章』第2部ではパラディン。『暗黒竜』『紋章』『新・暗黒竜』『新・紋章』に登場。
- アリティア騎士団の騎士。タリスでのマルス挙兵の時から、マルスに帯同する。素早さと技に優れ、「黒豹」の異名を持つ。カインとは良きライバルで、彼とは正反対の冷静沈着な性格。戦いの中、マケドニアの天馬騎士エストと相思相愛の関係になる。また、その姉であるパオラからも思いを寄せられている。暗黒戦争後、アリティア宮廷騎士団を除隊。エストと結ばれ、小さな店を始める。
- 第2部では帝国軍の攻撃に抵抗するも、エストが帝国軍に囚われてしまったことからやむなく帝国軍に付く。マルスかエストで説得することで仲間にすることができる。英雄戦争後は、突然姿を消したエストを追ってアリティアを離れる。エストが死んだ場合は、エストを失った悲しみからアリティアを離れる。いずれの場合もその後の行方は不明となる。
- 『暗黒竜』の公式イラストでは出っ歯でひょうきんな外見であったが、『紋章』では美形の青年になっており、外見に大きく変更があったキャラクターである。
- 『覚醒』においては、英雄王マルスに仕えた二人の騎士の一人である「黒豹」として、彼の二つ名が伝説として伝わっている。
- 後年のシリーズ作品で恒例となる赤い鎧と緑の鎧の騎馬ユニットのコンビの「緑」と呼ばれる側にあたる。成長率はカインに一歩譲るが、エストと相互支援がある。
- 佐野&わたなべ版・箱田版では、『暗黒竜』の時代からの連載ながら、既に美男に描かれていた。
- 『#FE』では、呪いを受けた敵ブラストとして登場[14]。
- ドーガ (Doga / Doga / Draug)
- 声 - 石川英郎(ラジオ) / 川津泰彦(OVA) / 竹内良太(#FE[15][10]・ヒーローズ[16])
- クラスはアーマーナイト。『紋章』ではアーマーナイト→ジェネラル。『暗黒竜』『紋章』『新・暗黒竜』『新・紋章』に登場。
- アリティア騎士団の重騎士。タリスでのマルス挙兵の時から、マルスに帯同する。仲間の壁となって戦う。まだ若者だが、ジェイガンを除く挙兵時のマルス軍のメンバーでは最年長である。朴念仁でかつ普段はのんびりしているが、戦に関しては真面目である。暗黒戦争後も騎士団に残り、辺境の守備に付いた。体重も10キロは増えたらしい。
- 第2部ではグルニア遠征に最初から参加する。英雄戦争後はそれまでの戦歴を評価され、マルスの命でグルニアの守備隊隊長に抜擢される。
- 『新・暗黒竜』では難易度ノーマルでのみ追加される序章『結』をクリアし、アリティアを脱出した時に加入するため、序章でジェイガンがロストしていた場合、彼のセリフを喋ることとなる。
- 『新・紋章の謎』ではマイユニットの話によると暗黒戦争で活躍した戦士の一人として知れ渡っているらしいが、マイユニットが聞いた戦いの内容は「一人で数百の兵を食い止めた」と激しく誇張された挙句「大群を空高くに槍で打ち上げた」「そのまま宙に飛び上がって追撃し、遥か彼方に吹き飛ばして殲滅した」「小指一本で人を十人持ち上げた」など尾鰭が付き過ぎた内容となっており、それを知って非常に慌てていた(なお、意図的かは不明だが「空高く打ち上げる⇒跳躍して追撃⇒最後に吹っ飛ばす」という攻撃の流れは『蒼炎の軌跡』の主人公・アイクが『大乱闘スマッシュブラザーズX』で使う最後の切り札「大天空」に酷似している)。また同作にて正式に一人称が「私」になった。それ以前の漫画や小説などでは、各種作品によってばらばらである。
- アーマーナイトとしては特異な能力成長のキャラクターで、速さの成長率がかなり高く、逆に守備の成長率は『新・紋章の謎』以外では低い。
- 『#FE』ではアーマーナイト、クラスチェンジでジェネラルとバーサーカーの2択[11]。ミラージュブラスト選考時、『ファイアーエムブレム 覚醒』のカラムなどの他のアーマーナイトキャラクターと検討した結果、第1作目のインパクトという理由で決まったという[12]。ドーガ役の竹内良太からはドーガを演じるにあたりマスターである源まもりにとって良き兄、理解者であるように演じたという[17]。マスターの成長を喜び悲しむドーガの「この様に大人に成長していくのか…」という場面が印象に深かったという[17]。
- ゴードン (Gordon / Gohdon / Gordin)
- 声 - 保志総一朗(ラジオ[18]) / 石田彰(OVA) / 村瀬歩(#FE・ヒーローズ)
- クラスはアーチャー→スナイパー。『暗黒竜』『紋章』『新・暗黒竜』『新・紋章』に登場。
- アリティア騎士団の弓兵。タリスでのマルス挙兵の時から、マルスに帯同する。挙兵時のマルス軍のメンバーでは最年少で、未熟であるが将来有望な少年。努力家で礼儀正しいが少し気が弱い。暗黒戦争後、弓の腕を磨くためアカネイアの弓騎士ジョルジュに弟子入り。後に弟ライアンと共にアリティア宮廷騎士団に復帰した。
- 第2部ではグルニア遠征にライアンと共に最初から参加する。暗黒戦争での活躍から、アリティア一の弓使いと呼ばれている。英雄戦争後、なぜかアリティア宮廷騎士団を除隊。アカネイアのパレスに赴き、後にアカネイア自由騎士団に参加した。
- あまり威厳がないらしく、第七小隊の試験を助けた際、周りから彼も見習い騎士だと勘違いされるなど報われない境遇になっている。
- 『新・暗黒竜』ではアリティア脱出時にグラ軍に捕まっており、敵軍の服を着せられてマルスたちに敵と誤認させ同志討ちをさせるべく丸腰で牢獄に閉じ込められているがマルスで話しかけると仲間になる。
- 『新・紋章の謎』では、木に矢を当て、それの衝撃で落ちてきた葉を一発で何枚貫けるか、という訓練を行っていた(ジョルジョ曰く、これがアリティア一の弓使いになった一因らしい)。
- 『暗黒竜』の公式イラストではクールな青年であったが、『紋章』以降の作品でのイメージイラストや顔グラフィックは素直な少年に変更されている。
- 佐野&わたなべ版では、『暗黒竜』からの連載であったが、『紋章』に近いタイプに描かれている。ストーリーではレフガンディの戦いでマルスが重傷を負った後、しばらくの間マルスの身代わりになっている(しかしバヌトゥにはばれてしまった)。また、ジョルジュに対して弓兵としての憧れを持っている。
- 『#FE』では古の英雄のミラージュとして登場。ミラージュマスター選考時に『ファイアーエムブレム 覚醒』のヴィオールとの同兵種の競合があり、マスターである弓弦エレオノーラの気の強い性格から、尻に引かれるため、駄目になった[19]。
- アラン (Aran / Arran)
- クラスはパラディン。『暗黒竜』『紋章』『新・暗黒竜』『新・紋章』に登場。
- アリティアの西の村に暮らす聖騎士。かつては騎士団で隊長を務めていた。暗黒戦争中にアリティア軍に参加。戦後はジェイガンに請われて彼の後を継ぎ、アリティア騎士団の隊長となった。グルニア遠征にも参加するが、このとき既に重い病を患っているらしく、自ら長くはない身と悟りながらも騎士としての道を貫き通し、未来を守るために病の身体をもってして参加。英雄戦争後はマルスの行方を見届けられたことに満足し、その後他界した。
- かつては流浪の騎士であり、アリティア王宮騎士団以外の場に仕えていたこともあった。それ故に他の騎士たちに対し少なからず負い目を感じている。その昔アリティア以前にいた騎士団において、主君の命令により、不作で飢えに苦しむ罪のない領民を虐殺したことがあり、それが原因でどこかに仕えることを止め流浪の身となった経歴がある。そのため主君としてマルスの人柄に惚れ込んでおり、心から忠誠を誓っている。
- 『暗黒竜』『紋章』1部ではLV1で登場するが『新・暗黒竜』ではLV10で『暗黒竜』『紋章』と似た数値のパラメーターで登場する。第1部では初期値・成長ともにバランスが良いが、第2部では病を患っているため成長が引き下げられ、『暗黒竜』におけるジェイガンの役割を果たす。
- 『暗黒竜』・『紋章』1部にて彼が仲間になる村はサムソンが仲間になる隣の村と仲が悪く、アランを仲間にすると隣の村が閉まってしまうためサムソンとは二者択一で仲間となる。
- フレイ (Frey)
- 初期クラスはソシアルナイト→パラディン。『新・暗黒竜』『新・紋章』に登場。
- アリティア騎士団の騎士。当初は存在しなかった赤のカインと緑のアベルに対する「青」の騎士だが難易度ハードでは登場しない。暗黒戦争後はアリティア宮廷騎士団に残り戦火に荒れた祖国の復興に力を注ぐ。自己犠牲の信念が強く他人が苦労を負うぐらいなら自分が苦労を背負いこむ性格。
- 『新・紋章』にも登場し、前日編6章ではその信念から自ら志願し新人騎士に講義を担当する教官として登場した。本編ではノルンと共に陥落したアリティア城から脱出、本編6章にてアリティア軍の増援として駆け付けた。
- また、前作『新・暗黒竜』の正史において、序章でグラ軍の追撃からマルスの身代わりとして囮となったのはフレイである(アリティア脱出シーンがカットされるハードモードで登場しないのもそのためと思われる)。『新・紋章』では、生還していたが敵によって切り刻まれて生きているのが不思議なほどの重症を負い、何日もの間生死の境を彷徨った上に、記憶を失い長い間別人として生きていたという経緯が明らかとなった。それが元で負った古傷が時折痛むこともあるという。特に理由は語られていないが、パオラやカチュアから支援を受ける。
- ノルン (Norn / Norne)
- 声 - 原由実(ヒーローズ)
- 初期クラスはアーチャー→スナイパー。『新・暗黒竜』『新・紋章』に登場。元は村娘だったが窮地に陥ったアリティアを救うために弓兵として軍に志願する。素直ではきはきとした性格。
- 序章『結』クリアー時に囮(または敵ゴードン)含めて二人以上の欠員が出ていると登場する志願兵で、脱出の手筈を整えていたドーガと共に加入する。難易度ハードでは序章がカットされるため登場しない。暗黒戦争後は故郷であるアリティアに戻り普通の女性として平凡ながらも幸せな人生を送った。
- 『新・紋章』ではマルスの窮地において再びアリティア騎士団の一員となり、本編6章でフレイと共に援軍として駆け付ける。クリス(マイユニット)とは幼少の頃一度だけ知り合っており、森で遭難した時に助けられた。その時にクリスが「アリティア騎士になる」と言い、自身もアリティアのために何かしたい、また再びクリスと再会したいとの思いで騎士団の一員となったことがクリスとの会話で明かされる。特に理由は語られていないが、ドーガやゴードンと支援関係がある。
第七小隊
[編集]- ルーク (Ruke / Luke)
- 声 - 梅原裕一郎(ヒーローズ)
- クラスはソシアルナイト→パラディン。『紋章』第2部、『新・紋章』に登場。
- 暗黒戦争後にアリティア騎士団に志願した新米騎士。グルニア遠征出兵時より、マルス軍に帯同する。英雄戦争後はアリティア騎士団を除隊し、再び遊び人として気ままな生活を送った。
- 『紋章』ではロディをライバル視している、元々は気ままな遊び人、という設定だったが『新・紋章』では少なからず設定が付け加えられており、ロディとは長年の相棒の関係で、また初日で自分より目立っていたクリス(マイユニット)をライバル視している。
- 『新・紋章』では、代々アリティア騎士の家に生まれ、後継ぎとして騎士となったものの受勲前に病気で除隊した兄に代わって騎士となった、という背景が追加された。自身は「家の名誉の為に兄の代わりに志願させられた代用品」と感じており、それ故周辺には「女の子にもてたいから騎士に志願した」と装っている。
- 同時に軽いお調子者の性格面も強くなり、「暁の聖騎士」「明日の聖騎士」などと名乗ったりする。またクリスに顔グラフィックに応じた異名(例えば吊り目なら「ツリクリス」など)をつけたり、男性であるにもかかわらず「惚れるなよ」と言ったり、女性なら女性で「男と男の勝負」を挑んだりするなどズレた行動もしている。
- 女好きなのは確かで、綺麗なシスターを所望したり、可愛い子を探していたりするなど、女性にもてたいためという自身の存在を肯定する言い訳としての理由もあながち嘘ではない、とされている。
- ロディ (Rody)
- 声 - 八代拓(ヒーローズ)
- クラスはソシアルナイト→パラディン。『紋章』第2部、『新・紋章』に登場。
- 暗黒戦争後にアリティア騎士団に志願した新米騎士。グルニア遠征出兵時より、マルス軍に帯同する。英雄戦争後もアリティア宮廷騎士団に所属し、後に大陸有数の聖騎士となる。
- ゲームブック版『紋章』には登場しない。
- 『紋章』では「ルークにライバル視されており、セシルとはいい仲である」という設定だったが、『新・紋章』では少なからず設定に変更がなされており、ルークとは長年の相棒、セシルとは男女を超えた生き方を考えさせ合う仲、といった感じになっている。才に優れながらも鍛錬を欠かさないクリスに一目置いている。
- 『新・紋章』では生真面目で冷静沈着な性格が強くなった。一人称は「私」。貧しい家に生まれ、妹たちの生活を支えるため騎士に志願した。母親は幼い頃に死別、それ故、妹たちの母親代わりをしており、料理や裁縫などといった家事全般も得意である。
- セシル (Cecil)
- クラスはソシアルナイト→パラディン。『紋章』第2部、『新・紋章』に登場。
- 暗黒戦争後にアリティア騎士団に志願した新米女性騎士。グルニア遠征出兵時よりマルス軍に帯同する。英雄戦争後は戦災で被害を受けた民のサポートに当たり、生涯アリティアに忠誠を尽くした。
- 『紋章』ではアリティア宮廷騎士団の紅一点で、ルークとロディの先輩でロディとは相思相愛という設定だったが、『新・紋章』では彼らと同期になり少なからず設定に変更がなされている。一人称は「あたし」で、それ以前のメディアでは「私」と、はっきり定まっていなかった。
- 性格は男勝りで攻撃的な面が強調され、弱みを突かれると逆上する場面も多々見られる。第九小隊の一員だったが、セシル以外の騎士候補生が夜逃げしたためにカタリナの手筈で第七小隊に加わることとなる。この経緯や同性同士というのもあってカタリナに対してはかなり友好的であり、前日編の最後で裏切ったカタリナをいずれは再び仲間へ呼び戻そうと誓ったのはクリスと彼女だった。カタリナが改めて仲間になった後はあえて厳しい態度を取りつつも、クリスへの想いを含めて彼女が皆に溶け込めるよう後押ししている。
- 女性だからと下に見られることを非常に嫌い、ことあるごとに男性と張り合っている。ルーク曰く「暴力女で有名なセシル」で、実際そう言った矢先ルークをボコボコにしている。クッキーを消しズミと間違われるほど料理は苦手だが、言動とは裏腹に女性らしいことができないことを引け目にも思っている様子。家事が得意なロディを羨ましく思っているが、そのロディからは男女の性差に縛らない考え方を評価されている。しかし心霊(俗に言うお化け)の類が非常に苦手で、その存在を少しでもチラつかされると度々パニックを起こす。
- ライアン (Ryan / Raian)
- クラスはアーチャー→スナイパー。『紋章』第2部、『新・紋章』に登場。
- 暗黒戦争後にアリティア騎士団に志願した新米弓兵。ゴードンの弟で、兄と共にグルニア遠征に最初から参加した。英雄戦争後もアリティアに残り、宮廷騎士団に参加する。
- 『新・紋章』では兄と同じく控えめで少々臆病な性格面が強くなっているが、兄ゴードンに憧れ騎士団に志願した。ゴードンよりも非力だが成長率が高い。まだ幼いがとても礼儀正しく、時々大人びた面も見られる。クリスのことを兄(姉)のように慕っている。
- マイユニット / クリス (My Unit / Chris)
- 声 - 日野聡(男・ヒーローズ)、lynn(女・ヒーローズ)
- 『新・紋章』にて新登場したプレイヤーの分身とも言えるキャラクター。後述のように自由に性別や容姿を設定できるが、パッケージイラストや公式イラストに描かれた姿がデフォルトデザインである。
- デフォルト名はクリス。名前をつけて性別、職種、容姿、境遇などを選択して作成する。一人称は男性の場合「おれ」で、女性の場合は「私」である。ゲーム中では汎用クラスからクラスを選ぶのだが、『ファイアーエムブレム0』では下級職が前日譚の姿が基になった『騎士見習い』、上級職が英雄戦争時の姿が基になった『近衛騎士』というオリジナルのクラスが宛がわれている。
- セラ村出身の若者で、かつてアリティア王宮騎士団の一員でありジェイガンの友人でもあった祖父のマクリルによって育てられた。両親は幼いころに他界、祖父も少し前に亡くなっている。祖父を尊敬しており、遺志を継ぐべく序章で騎士団に志願する。入団後は第7小隊の隊長となってロディ、ルーク、ライアン、カタリナ、セシルと共に一人前の騎士を目指して訓練に明け暮れる。幼少よりいずれはアリティアを守るよう祖父から言い渡されてきたが、後には祖父への敬意だけではなく、マルスら誇れる仲間たちと共に人々を守るという近衛兵の志も芽生える。
- 真面目でまっすぐな性格だが、正直者すぎてからかわれても気付かなかったり、逆に真に受けて無茶苦茶なことでもかまわず遂行してしまうことがある。幼い頃から祖父に徹底的に鍛えられていたため心身ともに相当にタフかつ努力家で訓練量は半端ではなく、ルークが真似した所、日課の半分のところでリタイアした。武芸一辺倒だけでなく本も半端ではない量を読み込む。またナバールを真面目な人間にしようとしたり、ミシェイルに家族との交流を取り戻すよう勧めるなどさりげなく相手の懐を広げさせる器量を持つ。
- カタリナによると隠れファンが多いらしく、異性との支援会話では最終的に恋愛感情を持たれることも多いが、異性関係に対してはかなりストイックかつ鈍く(恋人より国家のほうが大事と語る)、アプローチや告白と捉えられるようなことを言われても気付かずスルーしてしまうことすらある。
- 戦いを通じてマルスとは主従を越えた同志となるが、あくまで人々からのシンボルとなるマルスの影として彼を支える道を自ら選び、歴史の表舞台に出ることはほとんど無く本名が解らない『影の英雄』としてしか歴史に残る事はなかった(公式サイト『ファイアーエムブレムワールド』における解説によると、本名で公式な記録があるのは前日編における暗殺組織の襲撃からマルスを守った件のみ)とされている。『新・紋章』サブタイトルである『光と影の英雄』の「影」とは他ならぬマイユニットのことである。
- 非常に方向音痴であり、地図を用意しても現在地と使用するべき地図が合っているのか確認が出来ないほど酷いらしい。また料理が大の苦手で、作ろうとすれば祖父から「作れば絶縁」同様のことを言われ、シーダも言葉を濁してしまった(いわく「鋼の味」らしい)。ただし、故郷の伝統食である焼きリンゴはきちんと作ることができ、チキからは好評を得ている。
- なお、デフォルト名が「クリス」なのは、男女の両方に使える名前だからである[20]。
- カタリナ (Katarina)
- 声 - 優木かな(ヒーローズ)
- クラスは魔道士(敵ユニット時)→賢者。『新・紋章』に登場。マイユニットに用意されたヒロイン的キャラクター。
- クリスと共にアリティア騎士団に志願した軍師志望の少女。丁寧でおとなしい性格。志願初日に組んだことが縁で第7小隊に所属しクリスの補佐役として活躍、マルスとジェイガンからクリスと共にマルスの近衛騎士に推される。クリスとは強い信頼で結ばれている。
- 誰に対しても謙虚であるが、クリスを侮辱した者に対しては怒りを露わにすることもある。マルスの話になると夢中になって周りが見えなくなり、一度だけだがそのことでジェイガンに怒られた。しかしそのジェイガンからはクリスと共に能力が優れていると認められており、マルスにも期待をされている。
- その正体はノルダ出身の孤児でありエレミヤ率いる暗殺組織の一員。カタリナとは任務のために使っていた偽名であり、本名はアイネ。暗殺者としては冷静に戦局を見渡す鋭い洞察力を持つとともに、魔道士としての能力も高い。軍に志願したのは、ガーネフに操られていたかつての孤児院長エレミヤの命を受けて、マルスの命を狙いアリティア軍への内通者および工作員として城に暗殺者を手引きするためであり、クリスとの交流もすべて彼(彼女)を利用してマルスの信頼を得て近づくための演技であった。
- 幼い頃から虐げられて育ってきたため(彼女の話を読み取る限り、これはエレミヤのもとではなくノルダにいた頃の模様)、自身を卑下するような素振りを見せる。同じ孤児院育ちで暗殺組織の一員でもあるクライネは義理の妹で、彼女の希望で誕生日も同じ日としている(孤児のため実際の誕生日は不明)。共に暗殺者となってからは熾烈な言動を浴びせ続けられているが、彼女の心情は理解しており姉として温かい態度で受け止め、常に気遣っている。
- 前日編の最後でアリティア騎士団を裏切るが、本心では自分を大切な仲間として扱ってくれたアリティア軍での出来事を幸せだったと認識しており、離反の前日には密かに涙を流していた。それ以降もエレミヤに逆らえずともクリスやアリティア軍を気にかけ何度も暗殺に異を唱えていた。敗北したローロー達やクライネが冷淡に見捨てられ死んだことから孤独になり、その後彼女自身もエレミヤから玉砕同然の出撃を命じられる。自分が倒されることでクリスたちを傷つけないよう死を願うも、涙を隠しながらの特攻であったこともあり彼女の本心がクリスたちの下にあることが理解され、クリスの再三に渡る説得の末、贖罪のため生きるよう促され再びアリティア騎士団に加わる。
- アリティア軍に復帰以後は罪滅ぼしのために粉骨砕身し、身心共に成長した。クリスをより従順的に慕い想いを寄せ、クリスが男性の場合には密かに告白する。クリスへの好意に気付いたセシルからは茶々を入れられつつも後押しされている。
- 二度目に仲間になるのは後半だが、能力が高く成長率も優秀である。ただし生い立ち故に幸運の初期値が極端に低い。
- Wi-Fiコネクションで配信される追加コンテンツ「暗殺者」ではメインキャラクターとして登場、他の暗殺組織の面々と共に実戦訓練として山賊団・サムシアンの残党殲滅に向かう。このエピローグでサムシアンのアジトから解放した少女「カタリナ」から名前を問われた際、咄嗟に自分も同じ名前だと言いこれが偽名の由来となった。
- 通信対戦では、カタリナのみ戦闘アニメBGMが本編で暗殺組織の敵将との戦闘時にかかる「切り裂く影」になる。ただし敵味方どちらかのユニットがスターライトを装備していた場合には、スターライト使用時専用曲「聖なる光の裁き」が優先される。
貴族
[編集]- モロドフ (Morodof)
- 『暗黒竜』『紋章』第1部、『新・暗黒竜』に登場。
- 貴族で爵位は伯爵。マルスの教育役として寝食を共にした名軍師。マルスは彼を「じい」と呼んでいる。博識でアカネイアの地理や歴史に精通しており、ことあるごとにマルスにさまざまな助言をする。『新・暗黒竜』ではアリティア陥落時、自ら進んで囮となり城に残ったエリスや、マルスの身代わりとなりグラ兵を引き付けた騎士を救おうとしたマルスを懸命に諭した。
- 英雄戦争編では病のため軍師の職を引退し、友人のジェイガンが後を継いでいる。『新・暗黒竜』でのイベントのマップグラフィックを見る限り、クラスは司祭だったと思われる。
- マリク (Marich / Merric)
- 貴族。魔道士になるためにカダインに留学した。詳細はカダイン#人物を参照。
その他
[編集]- サムソン (Samson)
- クラスは勇者。『暗黒竜』『紋章』『新・暗黒竜』『新・紋章』に登場。
- アリティアの東の村に暮らす勇者。かつては剣闘士として名を馳せていた。『暗黒竜』および『紋章の謎』第一部にて彼が仲間になる村はアランが仲間になる隣の村と仲が悪く、サムソンを仲間にすると隣の村が閉まってしまうためアランとは二者択一で仲間になる。マルスを斜に見ており、直接仲間になる時も第2部でシーマとの会話でも彼に敬語を使っていない。暗黒戦争後は再び傭兵稼業に戻った。
- 第2部では、グラ王国のシーマ王女に雇われていた。シーマから好意を抱かれており、彼自身もシーマに恋の感情を抱いている節が見受けられ、エンディングの異名も「シーマの勇者」となっている。シーマへの好意は最初無自覚な面が強かったものの、疲労しきったグラ軍には彼を雇う資金がもう無いにもかかわらず「なぜか見捨てられない」とシーマに協力しており(つまり一切報酬を受け取っていないで戦っていた)、アリティア軍が攻めてきた際も、マルスの行動を見届けながらシーマと運命を共にするつもりでいた。マルスがシーマに降伏を願い出て彼女が助かったことを確認した後は、一度は立ち去ろうとするが、シーマに強く呼び止められて彼もそれを受け入れ、アリティア軍に参加する。英雄戦争後、シーマと共にパレスに落ち着く。事件が起きた際は腕っ節ゆえ周囲から頼りにされたらしい。
- なお2部で、仮にグラへの報復としてシーマを倒してしまうとマルスに失望した上で戦うことになり仲間にならない。『新・紋章の謎』ではサムソンとシーマは仲間になった後、グラ兵に攻撃する事ができず、さらに他のキャラでグラ兵を攻撃した場合、シーマ共々失望し、再度敵になる。
- 『暗黒竜』『紋章』1部ではLV1で登場するが『新・暗黒竜』ではLV10で『暗黒竜』『紋章』と似た数値のパラメーターで登場する。また『新・暗黒竜』『新・紋章』では斧を得意としている。
参考文献およびサイト
[編集]- エイプ『任天堂公式ガイドブック ファイアーエムブレム百科』小学館、1990年5月20日。ISBN 978-4-0910-4115-9。
- 『任天堂公式ガイドブック ファイアーエムブレム紋章の謎』小学館、1994年2月20日。ISBN 978-4-0910-2465-7。
- 『任天堂公式ガイドブック ファイアーエムブレム紋章の謎PROFESSIONAL』小学館、1994年5月20日。ISBN 978-4-0910-2476-3。
- CB'sプロジェクト、塩田信之『ALL OF EIRE EMBLEM ファイアーエムブレム〜紋章の謎〜のすべて』宝島社、1994年3月28日。ISBN 978-4-79660-793-3。
- 『ファイアーエムブレム・ザ・コンプリート』NTT出版、1996年5月20日。ISBN 978-4-87188-822-6。
- 佐野真砂輝&わたなべ京著 ファイアーエムブレム 角川書店(株)
- 20th Anniversary ファイアーエムブレム大全 2010年6月30日 小学館 ISBN 4091064671
- ゲームミュージック ファイアーエムブレム キャラクターテーマ集 日本コロムビア(株)
- ファイアーエムブレムミュージアム(任天堂公式サイト)
脚注
[編集]- ^ a b 『ザ・コンプリート』p.219
- ^ 『ザ・コンプリート』pp.216 - 217。
- ^ ファイアーエムブレム ヒーローズ 超英雄 (幸せのプレゼント)
- ^ 『ザ・コンプリート』p.13およびP.32。
- ^ 1992年「増刊『ASUKA』ファンタジーDX」新春号から登場しているため。
- ^ a b 『ザ・コンプリート』p.14。
- ^ ファイアーエムブレムワールド 【FIRE EMBLEM WORLD】「キャラクター マルス」
- ^ “ファイアーエムブレム 蒼炎の軌跡 開発スタッフインタビュー”. 任天堂. 2023年4月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年10月17日閲覧。
- ^ “幻影異聞録♯FE : カイン”. 任天堂. 2015年6月22日閲覧。
- ^ a b 幻影異聞録♯FE Encore 舞台を彩る出演者 CAST
- ^ a b 週刊ファミ通 2015年12月3日号、P74~75『幻影異聞録♯FE』
- ^ a b 電撃Nintendo 2016年2月号付録『幻影異聞録#FE FIRST GUIDE』P32。
- ^ 幻影異聞録♯FE、STAFF異聞録 カインボイス担当 増田 俊樹
- ^ a b 週刊ファミ通 2015年12月14日号、P219『幻影異聞録♯FE』
- ^ “幻影異聞録♯FE : ドーガ”
- ^ ファイアーエムブレム ヒーローズ 新英雄 (スタ ア誕生)
- ^ a b 幻影異聞録♯FE、STAFF異聞録 ドーガボイス担当 竹内 良太
- ^ 保志総一朗公式プロフィール:CDドラマと『ファイアーエムブレム 黎明編/紫嵐編』のキャストに該当あり。
- ^ 電撃Nintendo 2016年2月号付録『幻影異聞録#FE FIRET GUIDE』P32。
- ^ 『ニンテンドードリーム』2010年8月号における開発者インタビューより。
関連項目
[編集]- ファイアーエムブレム
- ファイアーエムブレム 暗黒竜と光の剣
- ファイアーエムブレム 紋章の謎
- ファイアーエムブレム 新・暗黒竜と光の剣
- ファイアーエムブレム 新・紋章の謎 〜光と影の英雄〜
- ファイアーエムブレム 暗黒竜と光の剣 (漫画)
- ファイアーエムブレム 紋章の謎 (OVA)
- ファイアーエムブレムTCG (NTT出版が発売していた、ファイアーエムブレムシリーズを題材としたトレーディングカードゲーム。「第5弾 〜紋章を継ぐもの〜」、「第6弾 〜アカネイアの英雄〜」で多数のアリティア騎士団キャラクターのカードが発行されている)
- 加賀昭三 (暗黒竜と光の剣、紋章の謎のゲームディレクター)
- 横井軍平 (暗黒竜と光の剣、紋章の謎のゲームプロデューサー)