カダイン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索

カダインKhadein)は、任天堂(開発・インテリジェントシステムズ)のコンピュータゲームファイアーエムブレム』のシリーズ作品中『暗黒竜と光の剣』(リメイク版『新・暗黒竜と光の剣』も含む)『紋章の謎』に登場する架空都市

概要[編集]

アカネイア大陸北部・マーモトード砂漠南部に位置する学園都市。この地域に統一された国家は存在せず、アカネイア暦550年に大賢者・ガトーが開いた魔道学院を中心とする学園都市には各国の子弟が留学しており、高度な自治体制を敷くと共にカダイン魔道軍と称する独自の防衛組織も有している。

また、マーモトード砂漠の北部にはかつて、暗黒魔道を究める者たちが集ったとされる都市・テーベが在ったと伝えられている。その真偽は不明であるが、「Echoes」ではテーベの遺跡と思われる地下迷宮に入ることができる。この地下遺跡には錬金術師フォルネウスが生涯をかけ死者の仮面や新たな生命体の研究を行ったアトリエが封印されている。

人物[編集]

声優は「箱田」が『GファンタジーコミックCDコレクション』(原作・箱田真紀)・「電撃」が『ファイアーエムブレム 旅立ちの章』(著者・あかほりさとる)・「ラジオ」がラジオドラマ『ファイアーエムブレム 黎明編/紫嵐編』(原作・佐野真砂輝&わたなべ京)・「OVA」が『ファイアーエムブレム 紋章の謎 (OVA)』(ケイエスエス)・「#FE」が『幻影異聞録♯FEアトラス)・「ヒーローズ」が『ファイアーエムブレム ヒーローズ』・「無双」が『ファイアーエムブレム無双』のキャストを指す。

ガトー (Gatoh)
魔道学院を設立した神竜族。詳細はマムクート#神竜族を参照。
ガーネフ (Garnef)
声 - 増田有宏(電撃)/稲葉実(箱田)/青野武(OVA)/成田剣(#FE[1]・無双)
クラスはソーサラー(『暗黒竜』では司祭、『紋章の謎』ではダークマージ)。『暗黒竜』、『紋章』に登場。
カダイン最高司祭ミロアと共に大賢者ガトーの下で魔道の修行に勤めていた。ウェンデル曰く「正義感の強い、立派な若者であった」というが、ガトーに心の弱さを見抜かれ、オーラの魔道書とカダインをミロアに委ねられたことから、嫉妬と憎しみに狂うことになる。
ガトーから「闇のオーブ」を盗み[2]。悪霊を呼ぶ暗黒魔法マフーを生成。同時に闇のオーブの影響で残忍な性格に豹変した。暗黒戦争では復活した地竜王メディウスと結託し、ミロアを殺害してカダインを支配すると共に、アリティアから神剣ファルシオンとエリス王女を奪う。そして自らの脅威となる魔法を封じるため、神竜族の王女チキを攫って術をかけ、ラーマン寺院に安置された光と星のオーブを守らせていた。さらには決起したマルスらを利用して、カミュやミシェイルといった後々自らの邪魔になる人物を亡き者にし、あわよくばグラディウスなどの武具も手中に収めようと画策していた。最後は古代都市テーベでマルス軍を分身の術(『新・暗黒竜』では魔道器械の力を借りていた)で迎え撃つものの倒されてしまう。
しかし闇のオーブの影響で精神体として復活(そのため『新・紋章の謎』の一部シーンでは赤いホログラムのようになって登場する。)。第2部開始前の時点で完全復活を果たしており、闇のオーブでハーディンを操り、メディウス復活のため4人のシスター(司祭)を拉致。『新・紋章の謎』ではさらに孤児院の院長エレミアを洗脳して自分の配下となる暗殺組織を作らせ、エルレーンをそそのかしアカネイア軍に加担させていたなど更なる悪行を見せており、英雄戦争における事件には元凶として全てガーネフが関わっていることがより露となった。しかし、ミシェイルの協力を得てスターライトの魔道書を取り戻したマルス軍によってガーネフは倒され、復活させようとしたメディウスもマルスの手によって倒され、ガーネフの野望は実現しなかった。なお、ガーネフはハーディンとは違い闇のオーブに完全に心を囚われており。最後まで生前の性格に戻ることはなかった。
『新・暗黒竜』『新・紋章の謎』顔グラフィックが『暗黒竜』『紋章の謎』よりもさらに変化し、不気味さが倍増している。
シリーズ公式サイト『ファイアーエムブレムワールド』で『新・暗黒竜』発売に際して行われたキャラクターイラスト募集では、なぜか投稿・採用されたイラスト全てがギャグイラストであった。
『#FE』では、ミラージュマスター旗中ヤツフサ共に、東京に暗黒竜降臨を目論む。
ミロア (Miloa)
声 - 麻生智久(箱田)
リンダの父。ガトーの弟子。カダイン最高司祭にしてアカネイア王国司祭長であり、高位魔法であるオーラの使い手だったが、ガーネフに殺害された。DSリメイク版である『新・暗黒竜』、『新・紋章の謎』ではオーラは女性専用の魔法(FC版、SFC版ではリンダ専用魔法だったが、リンダ以外の女性魔道士も武器レベルを上げれば使用可能になった)であるのに、何故か男性であるミロアが使い手だったということになってしまったが、これに関しては『新・紋章の謎』において、魔道書にミロアが制約をかけたという主旨の言及がある。
ウェンデル (Wendel/Wendell)
声 - 峰恵研(箱田)
クラスは賢者(司祭)。『暗黒竜』、『紋章』に登場。
カダインの司祭でかつてのエクスカリバーの使い手。マリクの師でもある。マケドニア軍に捕えられ、『暗黒竜』ではオレルアン辺境の村付近でアリティア軍に合流。『紋章』第1部では(『暗黒竜』の登場マップが削除されたため)城内の牢獄でリカードと共に監禁されていたところをオレルアン城に突入したマルス軍に救出される。第2部ではカダイン最高司祭に就任、大賢者ガトーの命で星のかけらを探していたところをアカネイア軍に捕らえられ、グルニアにあるオルベルン城で監禁されていたがマルス軍によって救出された。カダインでは、嫉妬に狂ったエルレーンを強く窘めて改心させた。英雄戦争後はカダインの復興に全力を尽くした。ゲーム中ではジェイガンとは異なり高齢のわりに各パラメータの伸びが良い。
マリク (Marich/Merric)
声 - 佐々木望(電撃・箱田)、少年時代は岡村明美(箱田のみ)/岩永哲哉(ラジオ)/保志総一郎(ヒーローズ)
クラスは魔道士→賢者(司祭)。『暗黒竜』、『紋章』に登場。
アリティアの貴族出身で、カダインで修行を積んでいた魔道士。風の刃を放つ伝説の魔道書エクスカリバーを使いこなし、「風の魔道士」の異名を持つ。エリスに思いを寄せている。性格は穏やかで他人思いであり非常に勉強熱心である。昔は体が弱かったらしい。
マルスの幼馴染の親友であり、マルスの旅立ちを知ってマルス軍と合流するためにカダインを発ちオレルアン城下の村で滞在していたところを、村を訪問したマルスと再会した。暗黒戦争後、エリスへの思いを胸に秘め、カダインへ帰国した。第2部ではエルレーンと共にカダインでウェンデル司祭の留守を守っていたが、英雄戦争が勃発すると、反乱の首謀者とされたマルスとの関係をエルレーンに疑われ、カダインは内紛状態となる。折りしもその時カシミア大橋からカダインに逃れてきたマルス軍に助けられ、そのままマルス軍と合流した。英雄戦争後はパレスに魔道学院を設立し後進の育成に当たった。
『新・紋章の謎』ではプロローグである前日編にも登場。アリティアへ帰郷中にならず者に襲われた村を発見して救助に向かい、道に迷った挙句に偶然そこに来ていた第7小隊(マイユニットたち)と合流して共闘し、その後は第7小隊の訓練にもしばらく協力していた。
『紋章の謎』のみ、マリクが司祭に昇格すると、戦闘画面において他の人物とは異なる専用グラフィックとなる。
佐野&わたなべ版では、ドルーアの魔道士の幻影でマルスとエリスがドルーアの一員として身体に傷をつけられたことに非常に怒った上に、これがきっかけとなり幻影を打ち破り、更に竜王が封じた禁呪「聖剣烈風(エクスカリバー)」を習得する。レフガンディの戦いでマルスが重傷を負った時、我を忘れて魔法を使ったために「負の感情に心を奪われるな」とウェンデルに怒られてしまうなど、マルスとエリスに対しての感情の起伏が激しい。なおこの漫画では髪の色が黄色、目の色と服の色が緑になっていてオリジナルゲームとは異なっている。
エルレーン (Ellerean)
クラスは魔道士→賢者(司祭)。『紋章』(第2部)に登場。
カダインの若き魔道士。マリクと同じくウェンデルの弟子で、マリクの兄弟子に当たる。悪人ではないのだが、堅物なまでに厳格かつ捻くれた性格であり、人を思いやる気持ちが薄く自己中心的な面もあり他人を見下すこともある(ただし恩師であるウェンデルは尊敬している)。それ故にエクスカリバーの魔道書が与えられなかった。マリクは「自分にその魔道書が与えられたのは、単に自分が風と相性がよかったからだ」と語っている(つまり、逆にエルレーンが風と相性がよかったならば、彼に与えられた可能性もあったということ)が、いずれにせよそのことからマリクをライバル視し強く妬み、ウェンデルが星のカケラ探しの留守中にアカネイア帝国と手を組み、マリクを幽閉し戦おうとした。帰ってきたウェンデルの強い説教を受け改心し、マルス軍に参加する。
ウェンデルはこの説教の中でエルレーンを後継者と考えていたと述べており、英雄戦争後はその通りにカダインの高司祭に任命され、魔道都市の復興のため働き、以後はその厳格さが弟子思いとして尊敬を集めた。このウェンデルの処置は、マリクがいずれ祖国アリティアに帰国するであろうと見込んでのことと考えられる。ゲーム中ではHPと守備パラメータの上昇率が突出しており、最終的に魔道士らしからぬ前衛向きの能力値になる。
『新・紋章の謎』の追加コンテンツ「風と雷」ではアカネイアと手を組んだきっかけが登場。闇の司祭たちがガーネフを復活させようとしているのマリクと共にを確認した帰り、精神体として復活したガーネフが接触してきてマリクへの嫉妬を指摘し、それをそそのかされて起こしたものであったことが判明した。
篠崎砂美著の小説版ではマリクに嫉妬する姿からガーネフと対比されており、終盤はガーネフとの戦いで苦戦するマリクに加勢し、2人でスターライトを放ってガーネフを倒した。
エッツェル (Etzel)
初期クラスはソーサラー。『新・暗黒竜』に登場。
旅の魔道使い。戦乱に巻き込まれて亡くなった妻アーシェラの形見をダクティルに奪われてしまったため、仕方なく従う羽目になった。気さくな好人物で口調も飄々としている。
元々はカダインにゆかりのある闇魔道士で、英雄戦争時は恩義があるというカダインの軍に加わりアリティア軍と戦っていたが、マルスに説得され、彼の「戦争を早く終わらせたい」という言葉を信じて再びアリティア軍に加わる。
戦争による悲劇を身をもって体験しているが故に平和な世を望んでいるが、自身をかばい死んでしまった妻に負い目を感じており、どこか生に対し投げやりな戦い方をする。
ヨーデル (Jodel)
クラスは司祭。『紋章』(第2部)に登場。
カダイン魔道軍の司祭。エルレーンに命令され、カダイン神殿を死守していた。だが、死に際の台詞の中ではヨーデル自身はこのエルレーンの方針に疑問を感じていた。『封印の剣』にも自軍に同名の司祭が存在する。

その他の話題[編集]

  • 宝島社 ALL OF EIRE EMBLEM ファイアーエムブレム〜紋章の謎〜のすべて
    • HIPPON SUPER!』からの「FE作戦 紋章同盟」と言う出張投稿コーナにて、「マリク」の単独投稿コーナーがある。
    • キャラクター人気投票ではマリクが男性部門でタリス王国の傭兵・オグマと同率2位だった(ちなみに、男性部門ではナバール、総合ではミネルバがトップであった)。
  • 株式会社ユージン SRファイアーエムブレム紋章の謎[3]
    • パート1に、「背中合わせでエクスカリバーをはなつマリク&弓を引くゴードン」がある。
  • ファイアーエムブレム英雄百歌
    • ガーネフがかるた化された。イラストは誉が担当[4]
  • ファイアーエムブレム0』(インテリジェントシステムズ / 任天堂)
    • 第1弾と第4弾でカード化された。第1弾と第4弾共にマリクがカードされており、イラストは、第1弾ではあんべよしろう。第4弾では箱田真紀他が担当している[5][6]

脚注[編集]

  1. ^ エンディングスタッフロールより。
  2. ^ 『暗黒竜』ではガーネフがマフーの書を盗んだことになっているが、『紋章の謎』では闇のオーブを盗んで、ガーネフ自らマフーの書を作ったとあり、矛盾している
  3. ^ タカラトミーアーツ『SR ファイアーエムブレム 紋章の謎』
  4. ^ ファイアーエムブレム25周年記念商品”. 2017年10月1日閲覧。
  5. ^ 徳間書店「ファイアーエムブレム0公式ガイド」P85。
  6. ^ 徳間書店「ファイアーエムブレム0公式ガイドIV」P60。

関連項目[編集]

参考文献[編集]

  • エイプ 『任天堂公式ガイドブック ファイアーエムブレム百科』 小学館1990年5月20日ISBN 978-4-0910-4115-9
  • 『任天堂公式ガイドブック ファイアーエムブレム紋章の謎』 小学館、1994年2月20日ISBN 978-4-0910-2465-7
  • 『任天堂公式ガイドブック ファイアーエムブレム紋章の謎PROFESSIONAL』 小学館、1994年5月20日ISBN 978-4-0910-2476-3
  • CB'sプロジェクト、塩田信之 『ALL OF EIRE EMBLEM ファイアーエムブレム〜紋章の謎〜のすべて』 宝島社1994年3月28日ISBN 978-4-79660-793-3
  • 『ファイアーエムブレム・ザ・コンプリート』 NTT出版1996年5月20日ISBN 978-4-87188-822-6
  • 『ファイアーエムブレム』佐野真砂輝&わたなべ京、角川書店