カミュ (ファイアーエムブレム)

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カミュCamus)は、任天堂(開発・インテリジェントシステムズ)のコンピュータゲームファイアーエムブレム』のシリーズ作品中「暗黒竜と光の剣」、「紋章の謎」「アカネイア戦記」、「新・暗黒竜と光の剣」、「新・紋章の謎 〜光と影の英雄〜」に登場する架空の人物。

作中では「カミユ」と表記される場面が多いが、紋章の謎の公式サイトでは「カミュ」と紹介されている。しかし2008年発売の「新・暗黒竜と光の剣」のミュージアムでは「カミユ」となっており、どちらの呼び名が正しいか固定されていない。(ゲームデザイナー・加賀昭三のインタビューによるとどちらでもいいとのことである)[1]

人物[編集]

クラスはパラディン。「黒騎士」と称されアカネイア大陸に名をとどろかせる名将で、グルニア王国の精鋭・黒騎士団(ブラックナイツ)を率いる。大陸最強の騎士の中の騎士と評され、三種の神器の一つ、神槍グラディウスを操る。騎士として誇り高く、同時に自国以外の民でも守ろうとする思いは強い。また軍師としての能力にも非常に優れており、『アカネイア戦記』では本人の圧倒的な戦闘力と僅かな配下と共に一個大隊を壊滅させた。プレイヤーの采配次第では、メディウスの腹心をも倒し、メディウスが直々に出撃するまでの事態となる。ミシェイル、ハーディンとともに、この物語のキーとなる三大重要人物の一人[2]

グルニアは暗黒戦争でドルーアと同盟を結ぶが、カミュはそれを快く思ってはおらず、自らが軍を率いてアカネイア聖王国に侵攻した際もニーナ王女を処刑できなかった。このため必要以上に危険な戦地へ赴くことが多くなり、ドルーアに捕らえられたこともあった。彼はニーナ王女に思いを寄せ、ニーナ王女も彼のことを好いており、彼は祖国に対する忠義と思い人との間で苦悩する。しかし、彼は祖国を裏切ることが出来ずマルス軍と壮絶な戦いを遂げ、行方不明となる。

能力値は高く、強力なグラディウスを装備しているため、第1部最強の敵ユニットと言われる。また暗黒竜、紋章の謎での配置は城だが、新・暗黒竜では別に配置になっており(彼がいた場所はロレンス)近づくとどこまでも追いかけてくる。敵将として登場するのはグルニアでマルス軍と対峙する場面だが、その前にグラ王国内で主人公・マルスが村を訪問する際にも登場し、自軍のヒムラー(『紋章』ではドルーア帝国のボーゼン)がアカネイアの司祭・ボアから奪い取ったトロンの書を託す。その際に、ニーナを気遣う様子も見せている。

関連人物[編集]

行方不明となった後、カミュと同一人物であろうと推測される人物が作中に登場している。ただし書籍などでは可能性について言及されているものの、正式に同一人物であるとは言及されていない。

ジーク
アカネイア大陸の暗黒戦争の後に、記憶を失ってバレンシア大陸に漂着した人物。『外伝』に登場した。クラスはGナイト
彼はこの地でティータという女性と恋仲になっており、呪術師のヌイババに彼女を人質に取られて主人公アルムと対峙していた。その後、ヌイババ館に幽閉されていたティータをアルムが救出したことと、アルムと対面した時にその右腕(『Echoes』では左腕)の痣を見て以前にリゲル帝国の皇帝ルドルフがジークに対して述べていた「右腕(左腕)に十字の痣を持つ者在らばその者に全てを捧げよ」との言の意味を理解してアルムに加勢し、リゲル帝国との戦いに参加する。
戦いの中で、記憶を取り戻したが、『外伝』のエンディングではティータのために記憶を取り戻したことは隠している。
小説版ではジェロームの命でドゼーの援軍に派遣される形でアルムと対峙する、グルニアでマケドニアの三姉妹やマルス王子と戦った過去の記憶を夢の中で思い出すなどの形で出番が増えている。
シリウス
英雄戦争において、グルニア王国の王女ユミナと王子ユベロを連れたオグマの前に現れ、協力を申し出た流浪の謎の仮面騎士。クラスはパラディン。『紋章』(第2部)に登場。
祭壇で生贄となっていたニーナを救出。その際ニーナからカミュと呼びかけられるが、本人はこれを否定し、待っている人がいるため国に帰らなければならないことを告げる。戦後は何も語らずに去って行った。

ゲーム以外の作品[編集]

  • 箱田真紀漫画暗黒竜と光の剣」を原作とするドラマCD(GファンタジーコミックCDコレクション)および『BSサテラビュー ファイアーエムブレム アカネイア戦記』『ファイアーエムブレム ヒーローズ』、『ファイアーエムブレムEchoes~もうひとりの英雄王』では井上和彦が演じている。
  • 島田ひろかずの漫画「ファイアーエムブレム」ではファミリーコンピュータMagazineの連載では登場しなかったがコミックマスターEX 1の書き下ろし作品に登場している。
  • 佐野真砂輝&わたなべ京の漫画「ファイアーエムブレム外伝」では仲間にした直後からの登場で、バレンシア大陸にたどりついた経緯とリゲル王国ルドルフ皇帝について語っている。顔にオリジナルゲームには無い左目近くに大きな傷がある。この作品では一人称が「俺」となっている。
  • NTT出版 ファイアーエムブレム・ザ・コンプリートの水縞とおるの漫画「遠い大陸の追憶」では『外伝』と同様の演出で登場する。
  • 山口宏の小説版(双葉社刊)では暗殺者的な側面を持ち、マルス暗殺のため単身乗り込んでくるが、「剣皇」の異名を持つ壮年の剣士・ナバールに発見され一騎討ちを演じ、ナバールと相討ちになり倒れる。
  • 篠崎砂美の小説版(ファミ通文庫)では『外伝』でのジークとしての動向が一部語られ、『外伝』での戦いの後、取り戻した記憶に戸惑い『外伝』に登場するアルム軍の魔導師・リュートに相談した際、仮面を渡され第三者として帰国することを勧められる経緯が語られている。他に瀕死のミシェイルの前で仮面を外し、カミュとして看取った。また、マルス達にも正体がカミュであると気付かれており、ニーナ救出を託される。また、ハーディン打倒後、現れたニーナがハーディンを罵倒する発言を行った事で彼女が偽者であるとその場にいた人間の中で唯一見抜いて槍を向けている。エピローグでは「シリウスと名乗っていたカミュ」とはっきり断言されている。

その他の話題[編集]

音楽[編集]

  • 日本コロムビア株式会社 ゲームミュージック ファイアーエムブレム キャラクターテーマ集
    • 第八曲目「カミュ」の曲は、『暗黒竜と光の剣』『紋章の謎第1部』の敵側攻撃時の戦闘曲のアレンジである。なおこのCDには、ファイアーエムブレムシリーズの作曲者、馬場由佳が参加している。

TCG[編集]

ファイアーエムブレム0』(インテリジェントシステムズ / 任天堂)
  • 第1弾でカード化された。カミュのカードが存在しており、上級職・パラディン、称号「ブラックナイツ」、イラスト・鈴木理華が担当している[3]
  • 第4弾では、シリウスがカード化された[4]

脚注[編集]

  1. ^ ファイアーエムブレムワールド 任天堂が運営するシリーズ公式サイト
  2. ^ エニックス「ファイアーエムブレム・箱田真希の世界」より。
  3. ^ 週刊ファミ通 2015年7月15日号『FE王国 ファイアーエムブレム0』P141。
  4. ^ 徳間書店「ファイアーエムブレム0公式ガイドIV」P58。

参考文献[編集]

  • 任天堂公式ガイドブック ファイアーエムブレム百科 1990年5月20日発行 小学館(株) ISBN
  • 佐野真砂輝&わたなべ京著 ファイアーエムブレム 角川書店(株)
  • 佐野真砂輝&わたなべ京著 ファイアーエムブレム外伝 角川書店(株)
  • 任天堂公式ガイドブック ファイアーエムブレム外伝百科 小学館(株)
  • 任天堂公式ガイドブック ファイアーエムブレム紋章の謎 1994年2月20日発行 小学館(株)
  • ALL OF EIRE EMBLEM ファイアーエムブレム〜紋章の謎〜のすべて 1994年3月28日発行 宝島社(株) ISBN 4796607935
  • 任天堂公式ガイドブック ファイアーエムブレム紋章の謎PROFESSIONAL 1994年5月20日発行 (株)小学館
  • ファイアーエムブレム・ザ・コンプリート 1996年5月20日発行 NTT出版(株) ISBN 4871888223
  • ゲームミュージック ファイアーエムブレム キャラクターテーマ集 日本コロムビア(株)

外部リンク[編集]