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== 各国のミスタードーナツ ==
== 各国のミスタードーナツ ==
{{see also|ダンキンドーナツ}}
=== アメリカ合衆国 ===
=== アメリカ合衆国 ===
[[ファイル:Mister Donut.jpg|thumb|240px|アメリカ合衆国イリノイ州の店舗]]
[[ファイル:Mister Donut.jpg|thumb|240px|アメリカ合衆国イリノイ州の店舗]]
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1961年から1962年にミスタードーナツはカナダでの店舗展開を開始し、1970年には[[オンタリオ州]]、[[ケベック州]]を中心に27店が存在していた<ref>Steven Penfold著「The donut: a Canadian history」53p., 66p [http://books.google.ca/books?id=dBjWeUa5pqEC&pg=PA53&lpg=PA53&dq=mister+donut+canada&source=bl&ots=SMSzpRJJ6N&sig=Scd5r-xh1TmsduvDuuTYK_a0IRI&hl=ja&sa=X&ei=L-6lUc3-AYakrQHrhYBA&ved=0CEEQ6AEwAzgK#v=onepage&q=mister%20donut%20canada&f=false]</ref>が、1990年代後半から規模が縮小され、かつてオンタリオ州[[トロント]]にあった最後の3店舗は2010年前後に閉店した。
1961年から1962年にミスタードーナツはカナダでの店舗展開を開始し、1970年には[[オンタリオ州]]、[[ケベック州]]を中心に27店が存在していた<ref>Steven Penfold著「The donut: a Canadian history」53p., 66p [http://books.google.ca/books?id=dBjWeUa5pqEC&pg=PA53&lpg=PA53&dq=mister+donut+canada&source=bl&ots=SMSzpRJJ6N&sig=Scd5r-xh1TmsduvDuuTYK_a0IRI&hl=ja&sa=X&ei=L-6lUc3-AYakrQHrhYBA&ved=0CEEQ6AEwAzgK#v=onepage&q=mister%20donut%20canada&f=false]</ref>が、1990年代後半から規模が縮小され、かつてオンタリオ州[[トロント]]にあった最後の3店舗は2010年前後に閉店した。


=== 日本 ===
== 日本のミスタードーナツ ==
[[ファイル:Misterdonut headquarters japan.jpg|thumb|240px|ミスタードーナツ事業本部ビル(大阪府吹田市、江坂芳野町ショップを併設)]]
[[ファイル:Misterdonut headquarters japan.jpg|thumb|240px|ミスタードーナツ事業本部ビル(大阪府吹田市、江坂芳野町ショップを併設)]]
[[ファイル:Mister Donut Minoh Shop.JPG|thumb|240px|箕面ショップ(ショップNo.0001)]]
[[ファイル:Mister Donut Minoh Shop.JPG|thumb|240px|箕面ショップ(ショップNo.0001)]]
[[日本]]での略称は「'''ミスド'''」。[[1971年]]に日本での事業を開始しており、[[ケンタッキーフライドチキン]]や[[日本マクドナルド|マクドナルド]]などと同じく、日本国内ではで最も早い時期に営業を開始したフード系[[フランチャイズ]][[チェーン店|チェーン]]である。ドーナツを主力商品とするが、それ以外のさまざまな食品も扱う[[ファストフード]]店として知られる。
まったくの異業種である[[ダスキン]]がドーナツ事業に進出したきっかけは、創業者の[[鈴木清一 (実業家)|鈴木清一]]がアメリカでハリー・ウィノカーに出会い、意気投合したことから始まる。また[[ダンキンドーナツ]]が日本進出した際、鈴木が「うち(ダスキン)と似た名前のドーナツ屋があるらしいので、間違えて[[ドーナツ]]は無いのかと客に言われる前に作ってしまおう」と言った冗談をきっかけに、本当に米ミスタードーナツと提携した、という説もある。


日本国内における運営会社は、[[大阪府]][[吹田市]]豊津町に本社を置く[[ダスキン]]であるが、ミスタードーナツの事業本部は隣の芳野町にある。
[[1971年]]に日本で事業を開始しており、[[ケンタッキーフライドチキン]]や[[日本マクドナルド|マクドナルド]]などと同じく日本で最も早い時期に営業を開始したフード系[[フランチャイズ]]である。当初(1970年代 - 1980年代初頭)後年の[[スターバックス]]などの[[シアトル系コーヒー|シアトル系コーヒー・ショップ]]を思わせるアメリカ文化や高級感を醸した店構えや広告宣伝戦略を採っていたが、好感度タレントで毎年上位に位置することの多いお笑いタレントである[[所ジョージ]]のTV-CM起用低価格メニューの拡充宣伝での強調、未成年(特に女子)をターゲットにデザインした景品キャンペーンの打ち出しなど、徐々に大衆化路線に転じていく。特に[[バブル景気#バブル崩壊|バブル崩壊]]以降、[[吉野家]]などと低価格路線を採った[[外食産業]]における代表的なものの1つとなっている。[[日本]]での略称は「'''ミスド'''」


くの異業種である[[ダスキン]]がドーナツ事業に進出したきっかけは、創業者の[[鈴木清一 (実業家)|鈴木清一]]がアメリカでハリー・ウィノカーに出会い、意気投合したことから始まる。また[[ダンキンドーナツ]]が日本進出した際、鈴木が「うち(ダスキン)と似た名前のドーナツ屋があるらしいので、間違えて[[ドーナツ]]は無いのかと客に言われる前に作ってしまおう」と言った冗談をきっかけに、本当に米ミスタードーナツと提携した、という説もある。
日本の店舗では[[飲茶]]メニューも提供してい2006年3月時点での店舗数は1303店(日本国内)であり、このうち直営店は72店。日本最大規模のドーナツチェーン店である。各店舗の店頭には開店順に付けられた4桁のショップナンバーが表示されており、0001は箕面店である。ただし箕面店は開店当初の場所から移転している(詳細は[[箕面市#特記事項]]を参照)。店舗を移転していない最古参は長らく0002のイオン京橋店であったが、2019年9月30日に閉店した。


日本国内における2006年3月時点での店舗数は1303店、このうち直営店は72店。日本最大規模のドーナツチェーン店である。各店舗の店頭には開店順に付けられた4桁のショップナンバーが表示されており、0001は大阪府[[箕面市]]にある箕面店である。ただし箕面店は開店当初の場所から移転している(詳細は[[箕面市#特記事項]]を参照)。店舗を移転していない最古参は長らく0002の[[イオン京橋店]]([[大阪市]][[都島区]])であったが、イオン[[京橋 (大阪市)|京橋]]店の再開発による閉鎖に伴い[[2019年]][[9月30日]]に閉店した。
日本国内における現在の運営会社は、[[大阪府]][[吹田市]]豊津町に本社を置くダスキンとなっているが、ミスタードーナツ事業の本部には隣の芳野町にある。ドーナツを主力商品としているが、それ以外のさまざまな食品も扱う[[ファストフード]]店として知られる。フランチャイズによる全国への店舗展開を行なっているが、2010年9月現在新規フランチャイジーは募集していない。また、不祥事([[#品質に対する嫌疑・不祥事|後述]])もあり、社長引責退任などもあった。


開業当初の[[1970年代]]から[[1980年代]]初頭にかけては、後年の[[スターバックス]]などの[[シアトル系コーヒー|シアトル系コーヒーショップ]]を思わせるアメリカ文化や高級感を醸した店構えや広告宣伝戦略を採っていた。
ダスキンは店内での飲食を増やすため、2023年3月期までにミスタードーナツ全1100店超を改装すると発表している<ref>[https://www.nikkei.com/article/DGXMZO2786859008032018TJ2000/ ダスキン、「ミスド」全店改装へ]</ref>。

は、好感度タレントで毎年上位に位置することの多い[[お笑いタレント]]の[[所ジョージ]]の[[テレビCM]]起用低価格メニューの拡充宣伝での強調、未成年(特に女子)をターゲットにデザインした景品キャンペーンの打ち出しなど、徐々に大衆化路線に転じていく。特に[[バブル景気#バブル崩壊|バブル崩壊]]以降[[外食産業]]において[[吉野家]]などとともに低価格路線を採った代表的なもののつとなっている。

[[1990年代]]より、日本の店舗では独自メニューとして「ミスター[[飲茶]]」の提供を開始し、現在も定番メニューとなっている。飲茶メニュー登場時のキャッチフレーズは「[[サンフランシスコ]]の[[チャイナタウン]]の飲茶」で、「[[桑港のチャイナ街]]」をアレンジした[[CMソング]]を店内で流していた。

[[2000年代]]には、後述の[[#不祥事|不祥事]]により社長引責退任などもあった。フランチャイズによる全国への店舗展開を行っているが、[[2010年]]9月現在、新規フランチャイジーは募集していない。

ダスキンは[[2018年]]3月、ミスタードーナツを中心とするフード事業は2014年3月期から[[赤字]]が続いており、ドーナツの[[テイクアウト]]需要に偏っていること、また[[健康ブーム]]からドーナツの需要そのものが低迷していることから、[[イートイン]]需要を増やすため[[パスタ]]や[[ホットドッグ]]などの食事メニュー「ミスドゴハン」シリーズを拡充するとともに、[[2023年]]3月期までにミスタードーナツの全店舗1100店超をリニューアルし、改装が難しい店舗は移転や閉店も検討すると発表した<ref>[https://www.nikkei.com/article/DGXMZO2786859008032018TJ2000/ ダスキン、「ミスド」全店改装へ] [[日本経済新聞]]、2018年3月8日</ref>。


==== 沿革 ====
==== 沿革 ====
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* [[1971年]][[4月]] - ミスタードーナツ1号店を[[ダイエー]]箕面店([[大阪府]][[箕面市]])の敷地内にパイロットショップ(箕面ショップ)としてオープン。24時間営業、ドーナツ1個40円、コーヒー1杯50円。
* [[1971年]][[4月]] - ミスタードーナツ1号店を[[ダイエー]]箕面店([[大阪府]][[箕面市]])の敷地内にパイロットショップ(箕面ショップ)としてオープン。24時間営業、ドーナツ1個40円、コーヒー1杯50円。
* [[1973年]] - [[オイルショック]]に伴い、ドーナツを1個50円に値上げ。
* [[1973年]] - [[オイルショック]]に伴い、ドーナツを1個50円に値上げ。
*1978年-釧路市北大通ショップが店舗当たり売り上げ世界一を記録。以後全国で売り上げ記録更新がなされる。
* 1978年 - 釧路市北大通ショップが店舗当たり売り上げ世界一を記録。以後全国で売り上げ記録更新がなされる。
* [[1980年]] - [[西鉄久留米駅]]ショップ([[福岡県]][[久留米市]])が店舗当たりの売り上げ世界一で表彰される<ref>久留米商工会議所『久留米商工会議創立90周年記念誌』 1989年 P.63</ref>。
* [[1980年]] - [[西鉄久留米駅]]ショップ([[福岡県]][[久留米市]])が店舗当たりの売り上げ世界一で表彰される<ref>久留米商工会議所『久留米商工会議創立90周年記念誌』 1989年 P.63</ref>。
* [[1993年]][[9月]] - 「ミスター飲茶」をスタート。
* [[1993年]][[9月]] - 「ミスター飲茶」をスタート。
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* [[2001年]]
* [[2001年]]
** [[5月31日]] - ミスタードーナツ1号店がダイエー箕面店の閉店と跡地の再開発に伴い、閉店。
** [[5月31日]] - ミスタードーナツ1号店がダイエー箕面店の閉店と跡地の再開発に伴い、閉店。
** [[12月1日]] - ミスター点心1号店を大阪府[[堺市]](2006年以降は[[西区 (堺市)|西区]])のダイエー[[鳳駅|鳳]]店内にオープン。
** [[12月1日]] - ミスター点心1号店を大阪府[[堺市]](2006年以降は[[西区 (堺市)|西区]])のダイエー[[鳳駅|鳳]]店内にオープン。
* [[2002年]] - 肉まんの違法食品添加物混入騒動が起こる。詳しくは後述
* [[2002年]] - 肉まんの違法食品添加物混入事件が起こる。
* [[2003年]] - ミスター点心事業を廃止。新メニュー「ポン・デ・リング」シリーズ販売開始。
* [[2003年]] - ミスター点心事業を廃止。新メニュー「ポン・デ・リング」シリーズ販売開始。
* [[2004年]][[4月2日]] - ミスタードーナツ1号店がダイエー箕面店跡地に建った[[マンション]]の1Fにテナント入居の形で再オープン。
* [[2004年]][[4月2日]] - ミスタードーナツ1号店がダイエー箕面店跡地に建った[[マンション]]の1Fにテナント入居の形で再オープン。
* [[2006年]]
* [[2006年]]
**[[9月1日]] - 「ミスドクラブ」が東北6県先行スタート。
**[[9月1日]] - 「ミスドクラブ」が東北6県先行スタート。
** [[11月26日]] - 「ミスドカードキャンペーン」が終了。
** [[11月26日]] - 「ミスドカードキャンペーン」が終了。
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**[[12月1日]] - 「ミスドクラブ」が全国スタート。
**[[12月1日]] - 「ミスドクラブ」が全国スタート。
* [[2007年]]
* [[2007年]]
** [[1月13日]] - 「もちもちくるみ」が一時販売休止となる騒ぎ。以下に詳細
** [[1月13日]] - 「もちもちくるみ」が異物混入により一時販売休止となる。
** [[4月20日]] - 「大人のミスタードーナツ」をコンセプトとした「andonand(アンドナンド)」1号店が渋谷にオープン。
** [[4月20日]] - 「大人のミスタードーナツ」をコンセプトとした「andonand(アンドナンド)」1号店が渋谷にオープン。
* [[2008年]]
* [[2008年]]
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**[[11月16日]] - 値下げ政策によって姿を消していた「ゴールデンチョコレート」が115円にて復活。
**[[11月16日]] - 値下げ政策によって姿を消していた「ゴールデンチョコレート」が115円にて復活。
* [[2010年]]
* [[2010年]]
** [[1月27日]] - 事業創業40周年に伴い、この日の購入者に限って、2月28日まで好きなドーナツ1個とブレンドコーヒー1杯が創業当時価格の90円で購入できる割引券を配布した(ただし次回以降の使用で店内飲食に限る)。
** [[1月27日]] - 事業創業40周年に伴い、この日の購入者に限って、2月28日まで好きなドーナツ1個とブレンドコーヒー1杯が創業当時価格の90円で購入できる割引券を配布した(ただし次回以降の使用で店内飲食に限る)。
** 夏場 - 油で揚げるタイプの従来型ドーナツは夏場に売上が落ちる問題点があり、更に[[猛暑]]の影響を大きく受けて同年夏の従来型ドーナツは売上実績減となった<ref name="j20111105">[http://www.j-cast.com/2011/11/05111953.html?p=all ミスドの新シリーズ「焼きド」不振 売上げ目標の半分にとどまる] - [[J-CAST]] 2011年11月5日</ref>。
** 夏場 - 油で揚げるタイプの従来型ドーナツは夏場に売上が落ちる問題点があり、更に[[猛暑]]の影響を大きく受けて同年夏の従来型ドーナツは売上実績減となった<ref name="j20111105">[http://www.j-cast.com/2011/11/05111953.html?p=all ミスドの新シリーズ「焼きド」不振 売上げ目標の半分にとどまる] - [[J-CAST]] 2011年11月5日</ref>。
* [[2011年]]
* [[2011年]]
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厳選された原材料を使用し、店内で手作りされている。
厳選された原材料を使用し、店内で手作りされている。
{{Main2|現在のメニューは、[http://www.misterdonut.jp/m_menu/index.html ミスドのメニュー]を}}
{{Main2|現在のメニューは、[http://www.misterdonut.jp/m_menu/index.html ミスドのメニュー]を}}
{{Main2|過去に販売していたドーナツ等は、[http://www.misterdonut.jp/museum/donut/ ミュージアム]
{{Main2|過去に販売していたドーナツ等は、[http://www.misterdonut.jp/museum/donut/ ミュージアム]を}}
を}}


==== テレビCM ====
==== テレビCM ====
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==== ラッキーカード ====
==== ラッキーカード ====
1985年から2006年、および2014年以降不定期で配布されている。
1985年から2006年、および2014年以降不定期で配布されている。


かつてはスクラッチ式のポイントカード(「ラッキーカード」)で点数を集めてグッズと交換するというシステムであったが、後にカードを十枚集めて商品と交換するシステムに変更された。カードをもらえる条件は300円、400円で1枚など、イベントによって条件が異なった。その上、スクラッチ式の末期まではその購入した店でしかポイントは有効にならなかった(ラッキーカードにショップ名・ショップナンバー等が印刷され区別していた)が、末期になると、一部県を除いてほぼ全国共通でポイント利用できるようになった。この時期のグッズには[[原田治]]のイラストが描かれたものが多い。
かつてはスクラッチ式のポイントカード(「ラッキーカード」)で点数を集めてグッズと交換するというシステムであったが、後にカードを十枚集めて商品と交換するシステムに変更された。カードをもらえる条件は300円、400円で1枚など、イベントによって条件が異なった。その上、スクラッチ式の末期まではその購入した店でしかポイントは有効にならなかった(ラッキーカードにショップ名・ショップナンバー等が印刷され区別していた)が、末期になると、一部県を除いてほぼ全国共通でポイント利用できるようになった。この時期のグッズには[[原田治]]のイラストが描かれたものが多い。
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===== ポイントカード =====
===== ポイントカード =====
2006年9月1日に東北6県、12月1日から全国でスタートし、2013年9月30日に終了したサービス。
2006年9月1日に東北6県、12月1日から全国でスタートし、2013年9月30日に終了したサービス。

100円で3ポイント(pt)加算されるポイントカード(「ミスドクラブカード」)を発行している。ポイントカードの有効期限は初回利用日から1年間である(その1年の間に購入しても、期限は延長されない)。基本はドーナツが描かれているカードを発行しているが、キャンペーンなどの期間限定でそれとは異なる柄のカードも枚数限定で発行している(発行は新規のみで、既にあるカードから引継ぎ使用はできない)。ポイントカードは全国共通で使用できる。有効期限が過ぎると、貯まっていたポイントはすべて無効となり、次回来店時に新たに20ptが加算され、ポイントカードはその日からの1年間有効となる。有効期限内にグッズ交換できる50pt以上貯められる見込みがなく、商品を購入してもポイントが消滅しそうなときは、有効期限の到来前に残りポイントをゼロにクリアした上で、更新20ptと当日購入商品分のポイントを加算してもらうこともできる(この場合、新たな有効期限はその日から1年となる)。
100円で3ポイント(pt)加算されるポイントカード(「ミスドクラブカード」)を発行している。ポイントカードの有効期限は初回利用日から1年間である(その1年の間に購入しても、期限は延長されない)。基本はドーナツが描かれているカードを発行しているが、キャンペーンなどの期間限定でそれとは異なる柄のカードも枚数限定で発行している(発行は新規のみで、既にあるカードから引継ぎ使用はできない)。ポイントカードは全国共通で使用できる。有効期限が過ぎると、貯まっていたポイントはすべて無効となり、次回来店時に新たに20ptが加算され、ポイントカードはその日からの1年間有効となる。有効期限内にグッズ交換できる50pt以上貯められる見込みがなく、商品を購入してもポイントが消滅しそうなときは、有効期限の到来前に残りポイントをゼロにクリアした上で、更新20ptと当日購入商品分のポイントを加算してもらうこともできる(この場合、新たな有効期限はその日から1年となる)。


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==== 現金以外の支払方法 ====
==== 現金以外の支払方法 ====
支払いには現金の他に、「ミスタードーナツ商品券」(1枚500円)<ref>額面金額以下の決済の場合はお釣りが出る。</ref>と「ミスタードーナツカード」が使用可能。
支払いには現金の他に、「ミスタードーナツ商品券」(1枚500円額面金額以下の決済の場合はお釣りが出ると「ミスタードーナツカード」が使用可能。

また多くの店舗で2015年春頃までにPOSレジ連動のカードリーダーの導入を完了しておりそれらの店舗では[[楽天Edy]]・[[乗車カード|交通系電子マネー]]<ref>導入店舗では[[Kitaca]]・[[Suica]]・[[PASMO]]・[[TOICA]]・[[manaca]]・[[ICOCA]]・[[SUGOCA]]・[[nimoca]]・[[はやかけん]]が共通して利用可能。</ref>・[[WAON]]・[[iD (クレジット決済サービス)|iD]]・[[nanaco]]が利用できる他、未設置店舗でも駅施設内やショッピングセンター内などの店舗では施設内店舗共通で使える電子マネーなどが使用可能な場合がある。<ref>一例として、駅ナカ店舗では交通系電子マネー、イオンモール内店舗ではWAON・交通系電子マネー・iD・[[QUICPay]]が使える。いずれも施設内の大半の店舗で同じものが使える。</ref>なお連動カードリーダーが設置されていても[[イトーヨーカドー]]や[[アリオ]]内の店舗はWAONだけは使えない、イオングループの店舗(店舗によってイオンの端末、連動カードリーダー、両方設置して種類毎に使い分けなど運用が異なる)内ではnanacoだけは使えないなど例外もある。商業施設内の店舗はその核店舗となるスーパーの商品券(イオンモールで[[イオン (企業)|イオン]]商品券や[[ダイエー]]商品券など)が使えることもある。(ただし同じ系列でも店舗によって扱いが異なる場合もある。)nanacoポイントは現在はミスタードーナツの対応店舗は200円(税込)毎に1ポイントに統一されている。イトーヨーカドーやアリオの店舗内では連動カードリーダー導入後もそれまでと同じ100円(税込)毎に1ポイントとなっていたが2019年7月よりイトーヨーカ堂側のサービス見直しに伴い他のテナント共々200円(税込)毎に1ポイントに変更した。WAONは店舗によりWAONポイント/WAONPOINTのいずれが加算されるか異なり連動端末の場合はWAONポイント(常時平常倍率)が加算され非連動端末の場合はSC毎に変倍企画の実施日やWAONポイント/WAONPOINTのどちらが加算されるかが異なる。その点については[[コメダ珈琲店]]や[[ココ壱番屋]]、[[ライトオン]]なども同様の扱いである。ポイント変倍特典はイオンの専門店用のカードリーダー(非連動)を導入している店舗のみ適用される。(非連動でもPM物件などでSC全体が変倍特典に参加していない場合は適用されない。)鉄道会社のポイントサービス(Suicaポイント、J-WESTポイント、μstarポイント、SUGOCAポイント、nimocaポイントなど)は概ね非対応であるが駅ビルなどでは対象の場合もある。[[QUICPay]]は一部の店舗でしか対応していない。ただしSC内の店舗だけでなく黒川ショップ(愛知県名古屋市)など単独店でも導入している店舗も存在する。クレジットカードは一部店舗(SC内の店舗が中心)のみの対応である。チャージは全店舗非対応である。


また多くの店舗で2015年春頃までにPOSレジ連動のカードリーダーの導入を完了しておりそれらの店舗では[[楽天Edy]]・[[乗車カード|交通系電子マネー]]<ref>導入店舗では[[Kitaca]]・[[Suica]]・[[PASMO]]・[[TOICA]]・[[manaca]]・[[ICOCA]]・[[SUGOCA]]・[[nimoca]]・[[はやかけん]]が共通して利用可能。</ref>・[[WAON]]・[[iD (クレジット決済サービス)|iD]]・[[nanaco]]が利用できる他、未設置店舗でも駅施設内やショッピングセンター内などの店舗では施設内店舗共通で使える電子マネーなどが使用可能な場合がある。<ref>一例として、駅ナカ店舗では交通系電子マネー、イオンモール内店舗ではWAON・交通系電子マネー・iD・[[QUICPay]]が使える。いずれも施設内の大半の店舗で同じものが使える。</ref>なお連動カードリーダーが設置されていても[[イトーヨーカドー]]や[[アリオ]]内の店舗はWAONだけは使えない、イオングループの店舗(店舗によってイオンの端末、連動カードリーダー、両方設置して種類毎に使い分けなど運用が異なる)内ではnanacoだけは使えないなど例外もある。商業施設内の店舗はその核店舗となるスーパーの商品券(イオンモールで[[イオン (企業)|イオン]]商品券や[[ダイエー]]商品券など)が使えることもある。(ただし同じ系列でも店舗によって扱いが異なる場合もある。)nanacoポイントは現在はミスタードーナツの対応店舗は200円(税込)毎に1ポイントに統一されている。イトーヨーカドーやアリオの店舗内では連動カードリーダー導入後もそれまでと同じ100円(税込)毎に1ポイントとなっていたが2019年7月よりイトーヨーカ堂側のサービス見直しに伴い他のテナント共々200円(税込)毎に1ポイントに変更した。WAONは店舗によりWAONポイント/WAONPOINTのいずれが加算されるか異なり連動端末の場合はWAONポイント(常時平常倍率)が加算され非連動端末の場合はSC毎に変倍企画の実施日やWAONポイント/WAONPOINTのどちらが加算されるかが異なる。その点については[[コメダ珈琲店]]や[[ココ壱番屋]]、[[ライトオン]]なども同様の扱いである。ポイント変倍特典はイオンの専門店用のカードリーダー(非連動)を導入している店舗のみ適用される。(非連動でもPM物件などでSC全体が変倍特典に参加していない場合は適用されない。)鉄道会社のポイントサービス(Suicaポイント、J-WESTポイント、μstarポイント、SUGOCAポイント、nimocaポイントなど)は概ね非対応であるが駅ビルなどでは対象の場合もある。[[QUICPay]]は一部の店舗でしか対応していない。ただしSC内の店舗だけでなく黒川ショップ(愛知県名古屋市)など単独店でも導入している店舗も存在する。クレジットカードは一部店舗(SC内の店舗が中心)のみの対応である。チャージは全店舗非対応である。


===== ミスタードーナツカード =====
===== ミスタードーナツカード =====
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* [[ポラリス]](本社:[[福島県]][[いわき市]])
* [[ポラリス]](本社:[[福島県]][[いわき市]])
* [[マックスバリュ東海]](本社:[[静岡県]][[浜松市]][[東区 (浜松市)|東区]]、[[イオングループ]])
* [[マックスバリュ東海]](本社:[[静岡県]][[浜松市]][[東区 (浜松市)|東区]]、[[イオングループ]])
**当社の店舗ではイオンモール内の店舗と異なり先行して非連動でWAONなどに対応することがなかった。また現在は連動カードリーダーを使用している。その為WAONPOINTではなくWAONポイントが加算され変倍企画は対象外となる。ただしnanacoは利用出来ない。
** イオンモール内の店舗と異なり先行して非連動でWAONなどに対応することがなかった。また現在は連動カードリーダーを使用している。そのためWAON POINTではなくWAONポイントが加算され変倍企画は対象外となる。ただしnanacoは利用出来ない。
* [[松屋]](本社:[[福島県]][[福島市]])
* [[松屋]](本社:[[福島県]][[福島市]])
* [[マルハンダイニング]](本社:東京都[[江東区]]、[[マルハン]]グループ)
* [[マルハンダイニング]](本社:東京都[[江東区]]、[[マルハン]]グループ)
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心斎橋店とJR大阪駅店(テイクアウト専門)を開設していたが、現在は閉店している。
心斎橋店とJR大阪駅店(テイクアウト専門)を開設していたが、現在は閉店している。


==== 品質に対する嫌疑・不祥事 ====
==== 不祥事 ====
{{出典の明記|date=2013年5月|section=1}}
{{出典の明記|date=2013年5月|section=1}}
同社は複数回に渡ってずさんな品質管理等による衛生問題等を起こしている。これは[[外食産業#多店舗展開している外食企業|他のファストフード事業]]と比較しても多い。しかし数件ほどの異物混入程度では公表や回収を行わない企業もある(異物混入はゼロにはできない)ため、公になった問題数が多いことでのみ問題の多い企業であると判断することには注意を要する特に日本国内での使用が認められていない酸化防止剤に関わる件(下記)以降、消費者の信頼重視に方針転換している可能性がある
同社は複数回に渡ってずさんな品質管理等による衛生問題等を起こしている。これは[[外食産業#多店舗展開している外食企業|他のファストフード事業]]と比較しても多い。しかし数件ほどの異物混入程度では公表や回収を行わない企業もある(異物混入はゼロにはできない)ため、公になった問題数が多いことでのみ問題の多い企業であると判断することには注意を要する特に日本国内での使用が認められていない酸化防止剤に関わる件(下記)以降、消費者の信頼重視に方針転換している可能性がある。


[[2002年]]5月、[[2000年]]に販売された[[中国]]産の[[肉まん]]1314万個に日本国内での使用が認められていない[[食品添加物]]である[[酸化防止剤]][[TBHQ]](t-ブチルヒドロキノンが使用されていたことが発覚。当時外部の業者から指摘を受けて問題を認識したダスキンは、その業者に口止め料6300万円を支払いそのまま販売を継続していたことも判明し、2002年11月社長が退任した。当時[[浜崎あゆみ]]がイメージキャラクターを務めていたが、予定されていたキャンペーンは中止された([[中国産食品の安全性#冷凍食品]]も参照)
{{wikinews|ミスタードーナツ、飲料に期限切れシロップを使用}}


[[2004年]]1月、「ポテトクリームスープ」に虫が混入するトラブルが5件あったことが客からの苦情で発覚し販売中止。混入していた虫は野菜につく害虫[[アザミウマ]]の一種。材料の[[アスパラガス]]に付いていたものとされる。同年6月3店舗で「涼風粥」に[[ガ|蛾]]の幼虫が混入していたことが判明し販売中止すると発表。混入していた虫は大きさ1センチ前後の蛾の幼虫。材料の[[ベトナム]]産[[ホウレンソウ]]に付いていたものとされる。
[[2002年]]5月、[[2000年]]に販売された[[中国]]産の肉まん1314万個に日本国内での使用が認められていない[[食品添加物]]である[[酸化防止剤]][[TBHQ]](t-ブチルヒドロキノン)が使用されていたことが発覚。当時外部の業者から指摘を受けて問題を認識したダスキンは、その業者に口止め料6300万円を支払いそのまま販売を継続していたことも判明し、2002年11月社長が退任した。当時[[浜崎あゆみ]]がイメージキャラクターを務めていたが、予定されていたキャンペーンは中止された。


[[2006年]]6月9日、ダスキン[[株主代表訴訟]][[控訴審]]判決が[[大阪高裁]]で行われた。調査報告によって、違法添加物混入肉まんがそのまま継続して販売されていたことや関係当事者に口止め料を支払っていたことなどを、すべての取締役、監査役が知った後の取締役会としての対応([[危機管理#クライシスマネジメントとリスクマネジメント|クライシスマネジメント]])につき、取締役会の構成員として果たすべき注意義務を怠ったとする。
[[2004年]]1月、「ポテトクリームスープ」に虫が混入するトラブルが5件あったことが客からの苦情で発覚し、同商品の販売中止。混入していた虫は野菜につく害虫[[アザミウマ]]の一種。材料の[[アスパラガス]]に付いていたものとされる。同年6月3店舗で「涼風粥」に[[ガ|蛾]]の幼虫が混入していたことが判明し販売中止すると発表。混入していた虫は大きさ1センチ前後の蛾の幼虫。材料の[[ベトナム]]産[[ホウレンソウ]]に付いていたものとされる。


[[2007年]]1月6日に新商品として全国発売された「もちもちくるみ」に小石のような異物が混入しているとの指摘を受け[http://www.duskin.co.jp/news/2007/0114_01.html]、翌週には販売中止となった。製造段階から原料の[[クルミ]]に入っていた小石を取り除くことができなかったことが原因とされる。同年5月19日、「ポン・デ・ライオン フルーツゼリー マンゴー&ライチ」のうち[[賞味期限]]表示のない[[ゼリー]]が販売されていたことが判明し、該当する商品を回収するとした。同年6月16日、[[新潟県]]の寺尾店([[新潟市]][[西区 (新潟市)|西区]])と長岡駅前店([[長岡市]])で賞味期限切れのボトル入りアイスコーヒーを販売していたことが判明し、該当商品の回収を呼びかけた。調査の結果、[[東京都]]、[[群馬県]]など9店舗で計25本の賞味期限切れ商品の販売が確認された。同年10月31日、季節商品として販売していた飲料商品「フルーティミルク」の「メロン」「ストロベリー」に賞味期限切れの原材料(シロップ)を使用されていたことが判明したため販売を中止したと発表した。使用されたのは、全国36都道府県181店舗に及ぶ。本部は毎週、全国の各店舗に対し、賞味期限切れの原材料を特定し、使用しないよう指導していたとするが、機能しなかった。
[[2006年]]6月9日、ダスキン株主代表訴訟控訴審判決が大阪高裁で行われた。調査報告によって、違法添加物混入肉まんがそのまま継続して販売されていたことや関係当事者に口止め料を支払っていたことなどを、すべての取締役、監査役が知った後の取締役会としての対応(いわゆるクライシスマネジメント)につき、取締役会の構成員として果たすべき注意義務を怠ったとする。
{{wikinews|ミスタードーナツ、飲料に期限切れシロップを使用}}


[[2008年]]6月10日、同社枚方長尾ショップ([[大阪府]][[枚方市]])で販売されたポン・デ・抹茶あずきに金属片が混入していたことが判明したと発表した<ref>[http://sankei.jp.msn.com/life/trend/080611/trd0806110154001-n1.htm]</ref>。ドーナツを製造する機器に破損が生じ、その時の金属片が混入した可能性。同社は、6月7日から9日にかけて販売された同商品を回収するとした。
[[2007年]]1月6日に新商品として全国発売された「もちもちくるみ」に小石のような異物が混入しているとの指摘を受け[http://www.duskin.co.jp/news/2007/0114_01.html]、翌週には販売中止となった。製造段階から原料の[[クルミ]]に入っていた小石を取り除くことができなかったことが原因とされる。同年5月19日、「ポン・デ・ライオン フルーツゼリー マンゴー&ライチ」のうち[[賞味期限]]表示のない[[ゼリー]]が販売されていたことが判明し、該当する商品を回収するとした。同年6月16日、[[新潟県]]の寺尾店([[新潟市]][[西区 (新潟市)|西区]])と長岡駅前店([[長岡市]])で賞味期限切れのボトル入りアイスコーヒーを販売していたことが判明し、該当商品の回収を呼びかけた。調査の結果、[[東京都]]、[[群馬県]]など9店舗で計25本の賞味期限切れ商品の販売が確認された。同年10月31日、季節商品として販売していた飲料商品「フルーティミルク」の「メロン」「ストロベリー」に賞味期限切れの原材料(シロップ)を使用されていたことが判明したため販売を中止したと発表した。使用されたのは、全国36都道府県181店舗に及ぶ。本部は毎週、全国の各店舗に対し、賞味期限切れの原材料を特定し、使用しないよう指導していたとするが、機能しなかった。


[[2009年]]10月27日、寺町六角上ルショップ([[京都市]][[中京区]])で販売した[[プディング|プリン]]6個が賞味期限切れだったと発表した<ref>[http://www.sponichi.co.jp/society/flash/KFullFlash20091027042.html]</ref>同年10月24日が賞味期限の「ディップリン ピーチ」を、確認不足で25、26両日に販売。6個のうち2個が持ち帰られ、回収を呼び掛けた。同年11月5日、[[アリオ鳳]]ショップ(大阪府[[堺市]][[西区 (堺市)|西区]])など7店舗で、新商品のスティックパイ「アップルキャラメル」と「マロン」の計200個を取り違えて販売したと発表した<ref>[http://www.asahi.com/national/update/1105/OSK200911050046.html]</ref>。[[リンゴ]]に[[食物アレルギー]]をもつ人が「アップルキャラメル」を食べると[[アレルギー]]症状が出る恐れがあるとして自主回収。
[[2008年]]6月10日、同社枚方長尾ショップ([[大阪府]][[枚方市]])で販売されたポン・デ・抹茶あずきに金属片が混入していたことが判明したと発表した[http://sankei.jp.msn.com/life/trend/080611/trd0806110154001-n1.htm]。ドーナツを製造する機器に破損が生じ、その時の金属片が混入した可能性。同社は、6月7日から9日にかけて販売された同商品を回収するとした。


2013年3月22日、豊中駅前([[大阪府]][[豊中市]])ショップで、水を飲んだ客4人が体調不良を訴え病院を受診した<ref>平成25年3月23日朝日新聞</ref>。大阪府警や豊中市保健所の調査の結果、店内の水から600ppmもの[[塩素]]が検出された。[[漂白剤]]の液が残ったままになっていた可能性が指摘されている。
[[2009年]]10月27日、寺町六角上ルショップ([[京都市]][[中京区]])で販売した[[プディング|プリン]]6個が賞味期限切れだったと発表した[http://www.sponichi.co.jp/society/flash/KFullFlash20091027042.html]。24日が賞味期限の「ディップリン ピーチ」を、確認不足で25、26両日に販売。6個のうち2個が持ち帰られ、回収を呼び掛けた。同年11月5日、[[アリオ鳳]]ショップ(大阪府[[堺市]][[西区 (堺市)|西区]])など7店舗で、新商品のスティックパイ「アップルキャラメル」と「マロン」の計200個を取り違えて販売したと発表した[http://www.asahi.com/national/update/1105/OSK200911050046.html]。[[リンゴ]]に[[アレルギー]]をもつ人が「アップルキャラメル」を食べるとアレルギー症状が出る恐れがあるとして自主回収。


2017年7月26日、名古屋市天白区の平針ショップで、調理場内で使っていた製造記録用の[[鉛筆]]の木片がドーナツ5種「ポン・デ・リング」「ポン・デ・黒糖」「ポン・デ・ストロベリー」「ポン・デ・もちもちきなこ」「ポン・デ・エンゼル」に混入した可能性があり、ドーナツ217点を自主回収。<ref>{{cite web | url = https://www.asahi.com/articles/ASK8Y042ZK8XOIPE02S.html | archiveurl = ttps://web.archive.org/web/20180310201423/https://www.asahi.com/articles/ASK8Y042ZK8XOIPE02S.html | title = ドーナツ217点自主回収 愛知のミスド、鉛筆片混入か | website = [[朝日新聞デジタル]]
2013年3月22日、豊中駅前([[大阪府]][[豊中市]])ショップで、水を飲んだ客4人が体調不良を訴え病院を受診した<ref>平成25年3月23日朝日新聞</ref>。大阪府警や豊中市保健所の調査の結果、店内の水から600ppmもの塩素が検出された。漂白剤の液が残ったままになっていた可能性が指摘されている。
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=== 日本法人のアジア・中米への進出 ===
2017年7月26日、名古屋市天白区の平針ショップで、調理場内で使っていた製造記録用の鉛筆の木片がドーナツ5種「ポン・デ・リング」「ポン・デ・黒糖」「ポン・デ・ストロベリー」「ポン・デ・もちもちきなこ」「ポン・デ・エンゼル」に混入した可能性があり、ドーナツ217点を自主回収。<ref>{{cite web
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=== アジア各国及び中米 ===
[[ファイル:Mister Donut Shanghai Station.jpg|thumb|240px|中国上海の店舗]]
[[ファイル:Mister Donut Shanghai Station.jpg|thumb|240px|中国上海の店舗]]
[[ファイル:Mister Donut San Salvador.JPG|thumb|240px|エルサルバドルの店舗]]
[[ファイル:Mister Donut San Salvador.JPG|thumb|240px|エルサルバドルの店舗]]
2006年3月時点の日本国外の店舗数は1,406店である。
2006年3月時点の日本国外の店舗数は1,406店である。

現在の主力事業地域は[[アジア]]市場であり、日本と[[フィリピン]]、[[インドネシア]]、[[タイ王国|タイ]]で大規模に事業運営を行っている。[[台湾]]にも進出中。タイでは「[[スシド・デライト]]」という[[寿司]]を模した商品がある。[[大韓民国|韓国]]ではダンキンドーナツが人気を博していることもあり、2017年に撤退した。[[中華人民共和国|中国]]からも、コスト上昇を理由に、2019年に撤退。なお、[[エルサルバドル]]でも事業を行っている。台湾ではダスキンと[[統一企業]]が「[[:zh:統一多拿滋|統一多拿滋]]」ブランドを共同運営
現在の主力事業地域は[[アジア]]市場であり、日本と[[フィリピン]]、[[インドネシア]]、[[タイ王国|タイ]]で大規模に事業運営を行っている。タイでは「[[スシド・デライト]]」という[[寿司]]を模した商品がある。[[中]][[エルサルバドル]]でも事業を行っている。

[[台湾]]にも進出中で、台湾ではダスキンと[[統一企業]]が「[[:zh:統一多拿滋|統一多拿滋]]」ブランドを共同運営している。

[[大韓民国|韓国]]ではダンキンドーナツが人気を博していることもあり、[[2017年]]に撤退した。[[中華人民共和国|中国]]からも、コスト上昇を理由に[[2019年]]に撤退した。


== 関連項目 ==
== 関連項目 ==

2020年2月24日 (月) 12:54時点における版

ミスタードーナツ英称Mister Donut)は、アメリカ発祥のドーナツチェーンブランド

ドーナツと皿のロゴ

今日の主要市場は日本で、1,300店以上で運営されている。ほかに台湾インドネシアフィリピンエルサルバドルタイ王国に店舗がある。

ロゴは、アメリカの創業者のハリー・ウィノカーがボウタイをした髭をはやしたコック姿を特徴的に図案化したものである。色は主に、オレンジが使われる。サブカラーとして茶色が使用される場合がある。

1955年にアメリカ合衆国・マサチューセッツ州ボストンで創業。1990年にアメリカ合衆国の食品大手企業アライド・リヨンズ英語版に買収され、北米の店舗は一部を除き同社が同じく所有するダンキンドーナツ(現・ダンキン)に転換された。その後アライド・リヨンズはダンキンドーナツを含むレストラン部門ダンキン・ブランズをトーマス H. リーパートナーズ、カーライル・グループベインキャピタルの3社に売却し、本家たるミスタードーナツ・オブ・アメリカは消滅した。その消滅後は提携先が各自にブランドを維持しており、日本ではダスキンが事業を継承している。

各国のミスタードーナツ

アメリカ合衆国

アメリカ合衆国イリノイ州の店舗

本家アメリカのミスタードーナツは、創業者どうしが親族関係にあるダンキンドーナツにとっての最大のライバルであったが、1990年2月に、ダンキンドーナツを所有するアライド・リヨンズによって買収された。この買収に伴い、ミスタードーナツに加盟していたフランチャイズのほぼ全店がダンキンドーナツへ移行することとなった。しかしながら、ペンシルベニア州オハイオ州を中心に一部の加盟店にとっては、既存のダンキンドーナツの店舗と近すぎる等の理由で、鞍替えは事実上困難となった。数百店に及ぶこれらの加盟店は共同でネットワークを築き、その多くはドーナツ・コネクションというブランド名で、ミスタードーナツと同様のメニューを提供している。なお、2014年現在、米国内で(ダンキンドーナツにFC加盟せず、前述のドーナツ・コネクション・ブランドも掲げず)ミスタードーナツブランドのままで営業している店舗は、イリノイ州の1店を残すのみである。

カナダ

1961年から1962年にミスタードーナツはカナダでの店舗展開を開始し、1970年にはオンタリオ州ケベック州を中心に27店が存在していた[1]が、1990年代後半から規模が縮小され、かつてオンタリオ州トロントにあった最後の3店舗は2010年前後に閉店した。

日本のミスタードーナツ

ミスタードーナツ事業本部ビル(大阪府吹田市、江坂芳野町ショップを併設)
箕面ショップ(ショップNo.0001)

日本での略称は「ミスド」。1971年に日本での事業を開始しており、ケンタッキーフライドチキンマクドナルドなどと同じく、日本国内ではで最も早い時期に営業を開始したフード系フランチャイズチェーンである。ドーナツを主力商品とするが、それ以外のさまざまな食品も扱うファストフード店として知られる。

日本国内における運営会社は、大阪府吹田市豊津町に本社を置くダスキンであるが、ミスタードーナツの事業本部は隣の芳野町にある。

全くの異業種であるダスキンがドーナツ事業に進出したきっかけは、創業者の鈴木清一がアメリカでハリー・ウィノカーに出会い、意気投合したことから始まる。またダンキンドーナツが日本進出した際、鈴木が「うち(ダスキン)と似た名前のドーナツ屋があるらしいので、間違えてドーナツは無いのかと客に言われる前に作ってしまおう」と言った冗談をきっかけに、本当に米ミスタードーナツと提携した、という説もある。

日本国内における2006年3月時点での店舗数は1303店、このうち直営店は72店。日本最大規模のドーナツチェーン店である。各店舗の店頭には開店順に付けられた4桁のショップナンバーが表示されており、0001は大阪府箕面市にある箕面店である。ただし箕面店は開店当初の場所から移転している(詳細は箕面市#特記事項を参照)。店舗を移転していない最古参は長らく0002のイオン京橋店大阪市都島区)であったが、イオン京橋店の再開発による閉鎖に伴い2019年9月30日に閉店した。

開業当初の1970年代から1980年代初頭にかけては、後年のスターバックスなどのシアトル系コーヒーショップを思わせるアメリカ文化や高級感を醸した店構えや広告宣伝戦略を採っていた。

その後は、好感度タレントで毎年上位に位置することの多いお笑いタレント所ジョージテレビCM起用、低価格メニューの拡充と宣伝での強調、未成年(特に女子)をターゲットにデザインした景品キャンペーンの打ち出しなど、徐々に大衆化路線に転じていく。特にバブル崩壊以降は、外食産業において吉野家などとともに低価格路線を採った代表的なものの一つとなっている。

1990年代より、日本の店舗では独自メニューとして「ミスター飲茶」の提供を開始し、現在も定番メニューとなっている。飲茶メニュー登場時のキャッチフレーズは「サンフランシスコチャイナタウンの飲茶」で、「桑港のチャイナ街」をアレンジしたCMソングを店内で流していた。

2000年代には、後述の不祥事により社長引責退任などもあった。フランチャイズによる全国への店舗展開を行っているが、2010年9月現在、新規フランチャイジーは募集していない。

ダスキンは2018年3月、ミスタードーナツを中心とするフード事業は2014年3月期から赤字が続いており、ドーナツのテイクアウト需要に偏っていること、また健康ブームからドーナツの需要そのものが低迷していることから、イートイン需要を増やすためパスタホットドッグなどの食事メニュー「ミスドゴハン」シリーズを拡充するとともに、2023年3月期までにミスタードーナツの全店舗1100店超をリニューアルし、改装が難しい店舗は移転や閉店も検討すると発表した[2]

沿革

  • 1970年
    • 1月27日 - ダスキンがミスタードーナツを日本で展開することを決断。
    • 10月 - ミスタードーナツ・オブ・アメリカ社との事業提携により日本でのミスタードーナツ事業スタート。
  • 1971年4月 - ミスタードーナツ1号店をダイエー箕面店(大阪府箕面市)の敷地内にパイロットショップ(箕面ショップ)としてオープン。24時間営業、ドーナツ1個40円、コーヒー1杯50円。
  • 1973年 - オイルショックに伴い、ドーナツを1個50円に値上げ。
  • 1978年 - 釧路市北大通ショップが店舗当たり売り上げ世界一を記録。以後全国で売り上げ記録更新がなされる。
  • 1980年 - 西鉄久留米駅ショップ(福岡県久留米市)が店舗当たりの売り上げ世界一で表彰される[3]
  • 1993年9月 - 「ミスター飲茶」をスタート。
  • 1996年 - イメージソングに山下達郎DONUT SONGを起用。
  • 2001年
    • 5月31日 - ミスタードーナツ1号店がダイエー箕面店の閉店と跡地の再開発に伴い、閉店。
    • 12月1日 - 「ミスター点心」1号店を大阪府堺市(2006年以降は西区)のダイエー店内にオープン。
  • 2002年 - 肉まんの違法食品添加物混入事件が起こる。
  • 2003年 - 「ミスター点心」事業を廃止。新メニュー「ポン・デ・リング」シリーズ販売開始。
  • 2004年4月2日 - ミスタードーナツ1号店がダイエー箕面店跡地に建ったマンションの1Fにテナント入居の形で再オープン。
  • 2006年
    • 9月1日 - 「ミスドクラブ」が東北6県先行スタート。
    • 11月26日 - 「ミスドカードキャンペーン」が終了。
    • 12月1日 - 「ミスドクラブ」が全国スタート。
  • 2007年
    • 1月13日 - 「もちもちくるみ」が異物混入により一時販売休止となる。
    • 4月20日 - 「大人のミスタードーナツ」をコンセプトとした「andonand(アンドナンド)」1号店が渋谷にオープン。
  • 2008年
    • 2月 - 材料である小麦などの高騰やトランス脂肪酸を減らした油の採用などを理由に主力商品を値上げする。モスフードサービスと資本業務提携を発表。
    • 7〜8月 - 上記のモスとの提携を受け、ホットチキンパイを発売する。
    • 11月1日 - リッチドーナツシリーズやパイ類を減量し、値下げする。
  • 2009年
    • 11月16日 - 値下げ政策によって姿を消していた「ゴールデンチョコレート」が115円にて復活。
  • 2010年
    • 1月27日 - 事業創業40周年に伴い、この日の購入者に限って、2月28日まで好きなドーナツ1個とブレンドコーヒー1杯が創業当時価格の90円で購入できる割引券を配布した(ただし次回以降の使用で店内飲食に限る)。
    • 夏場 - 油で揚げるタイプの従来型ドーナツは夏場に売上が落ちる問題点があり、更に猛暑の影響を大きく受けて同年夏の従来型ドーナツは売上実績減となった[4]
  • 2011年
    • 5月25日 - 夏場における売上不振の対策として、新カテゴリーで新食感のドーナツである新商品シリーズ「焼きド」を発売[4][5]
    • 10月31日 - 新シリーズの「焼きド」が、東日本大震災の影響・数十円高い価格設定・通常品との大きさの違いなどの要因から低迷・不振で、2011年4〜9月期の売上が目標に対して約半分の実績を残した程度にとどまった[4][6]
  • 2012年
    • 1月1日 - キャッチコピーが『こころをまあるく。』(「こころ」はハートマーク、「まある」は円)となる。また、16年間使われた山下達郎の『DONUT SONG』に代わるイメージソングとして、DREAMS COME TRUEの『愛がたどりつく場所』の使用が開始される[7]
    • 5月14日 - 「米粉ドーナツ」を発売。
    • 6月11日 - 夏季限定の「ジンジャーリング」を発売。
    • 7月17日 - 山口智充プロデュースによる夏季限定の「二度うまカレーパン」を発売。
    • 8月22日 - 「フレンチクルーラー」を39年ぶりにリニューアル。生地に含まれるの量を12%増量し、バニラフレーバーの量を増量した。
  • 2013年
    • 1月9日 - 「ポン・デ・リング」シリーズ誕生10周年記念第1弾「ポン・デ・リング生」を限定発売。
    • 1月16日 - 「プレミアムドーナツ」、および「五穀パン」を秋田県、および広島県にてそれぞれ限定発売。
    • 1月23日 - 「ミスド ハートフルドーナツ」、および「ポン・デ・リング」シリーズ誕生10周年記念第2弾「ポン・デ・ライオン」をそれぞれ限定発売。なお、「ポン・デ・ライオン」については、東京ソラマチショップに限り通年販売されている。
    • 4月26日 - 既存商品に「“おいしさ”にこだわった」リニューアルを実施。フライオイル、グレーズ(砂糖蜜)、生地を改良[8]
    • 9月30日 - ポイントサービスを終了[9]
    • 12月26日 - 原材料価格高騰を理由に、一部ドーナツと飲茶の価格を改定。一番人気のポン・デ・リングシリーズは価格を据え置いた[10]
  • 2014年
    • 1月8日 - 「ポン・デ・リング」シリーズ誕生10周年記念第3弾として、初の“温め専用”ドーナツ「熱とろポン・デ・リング」を限定発売[11]
    • 4月1日- ニューヨークを中心に人気のスイーツクロナッツをアレンジした「ミスタークロワッサンドーナツ」3種類を発売[12]。当初は限定販売の予定だったが、人気のため初期アイテム3種が通年販売に切り替えられ、あわせて季節ごとに限定アイテム3種を併売するようになった。
    • 5月28日 - モスバーガーとコラボでモスバーガーの主力商品「ライスバーガー」をアレンジした『ミスドのライスバーガー 坦々牛焼肉』・『ミスドのライスバーガー あん&カスタード』を発売。。一方、モスバーガーが「フレンチクルーラー」をバンズに使った『モスのフレンチクルーラー ぐるぐるチョリソ』・『モスのフレンチクルーラー ベリーショコラ』を発売。
    • 10月1日 - 楽天スーパーポイント・Rポイントカード(ミスタードーナツで発行されるのは、独自のデザインカード)を導入。
    • 10月~ - POS連動型電子マネーを全国導入。順次展開。楽天Edy及び交通系ICのみ対応。
  • 2015年
    • 1月21日 - POS連動型電子マネー導入店舗において、WAON、nanaco及びiDへの対応。
    • 1月28日 - ミスタードーナツカードを導入。ミスタードーナツクラブを開始。
  • 2016年
    • 6月13日 - ストロベリーコーンズと業務提携。同社の展開する宅配ピザ店舗「ナポリの窯」の商品の販売を、ミスタードーナツ箕面1号店にて同年7月21日から開始[13]。その後、同様の取扱店を2020年度末までに200店舗に拡大する予定[14]
  • 2019年
    • 8月23日 - au PAYを導入。

店舗例

なお、店舗デザインは全店統一ではなく数種類系統がある。 下記の1990年当時は、主に郊外がロードサイド単独建物、都心部はビル内テナントで、フードコートタイプはほとんどなかったが、上野丸井ショップ(東京)のようなショッピングビルテナント形態は存在した。

1990年頃の店舗デザインタイプの例

  • カジュアルタイプ 1990年当時新しく展開し始めたライトブラウン・イエローを基調としたデザイン。鉢巻状のショップサインは黄色地に赤文字でmister donutと書かれていることが多い。柴田ショップ(愛知)など
  • Gタイプ オレンジレザーシートを基調としたオールドアメリカンスタイル。将監ショップ(宮城)・大曽根ショップ(愛知)など
  • 80タイプ 1990年当時標準展開していた。シックなダークブラウン系の木製チェア・テーブル主体のインテリア。ショップサインは現在も見られるイエローとオレンジを地にした白字か黄色字が多い。青物横丁ショップ(東京)など
  • 21タイプ カルーセルを配置したきらびやかなインテリア。ショップサインはネオンを多用したものが多い。新宿ショップ(東京)・洗足ショップ(東京)など
    • 現在は今福鶴見ショップ(大阪)を含めて3店舗まで減った。なお、ピーク時には30店舗ほどあった。
  • サテライトショップ ミスタードーナツはショップで手作りが基本だが、別店舗から移送してきたキッチン無の売店形態店舗。当時国内には愛知県岡崎市はじめ4か所あった。

メニュー

厳選された原材料を使用し、店内で手作りされている。

テレビCM

広告・広報については現在、東京キー局を中心にスポットなどでテレビCMを流している。以前は、ラジオでも文化放送スポンサーとなる番組を放送していた(ダスキンのCMに出演していたさだまさし関連の番組提供や土居まさる中田秀作のラジオディズ、加山雄三パーソナリティーのラジオ番組など)。

CMの歴史

  • 1984年 イメージキャラクターに明石家さんま片桐はいりを起用。さんまは直ぐに降板。
  • 1986年 イメージキャラクターに所ジョージを起用。キャッチコピーの「いいことあるぞ〜ミスタードーナツ」も作曲。片桐、所起用後、ダウンタウンも起用され四人となったが、最終的には所のみが2001年まで務め、15年間で150本以上に店長役として出演した。その後2010年に復帰。
  • 1994年 イメージキャラクターに高橋由美子を起用。「ミスターシェイク由美子スペシャル」編など。また、「ミスター飲茶」のCMに、インディカードライバーのヒロ松下を起用。
  • 1996年 山下達郎のイメージソング「DONUT SONG」起用。
  • 1996年6月 イメージキャラクターにMAXを起用。「MAXBAGプレゼントキャンペーン」編。
  • 1998年4月1日 吉川ひなのから鈴木紗理奈にイメージキャラクターが交替。
  • 2000年 イメージキャラクターに藤井隆を起用。
  • 2002年 イメージキャラクターに浜崎あゆみを起用。しかし、下記の不祥事により降板する。
  • 2003年 TUBECMソングSummer Breeze」起用。
  • 2004年4月 相武紗季がイメージキャラクターを務めている。CMにはタカアンドトシも共に出演。
  • 2004年6月 レアル・マドリードとスポンサー契約を結ぶ。
  • 2005年9月 玉木宏がイメージキャラクターに加わる。
  • 2006年4月からの新シリーズのCMからタカアンドトシに代わり玉木宏が起用され、継続の相武紗季と共演することとなった。また、キャッチコピーは「いいことあるぞ〜ミスタードーナツ」から「持っていこ。持って帰ろ。ミスタードーナツ」に変更された。
  • 2006年6月 レアル・マドリードC.F.リカちゃん第2弾CMにラモス瑠偉が出演。
  • 2007年4月 キャッチコピーに「いいことあるぞ〜」が復活、「持っていこ、持って帰ろ~」と併用(CMは「持っていこ、持って帰ろ~」)。
  • 2007年7月 CMキャラクターに村上ショージが加わる。相武紗季と玉木宏は継続、以後は「相武+玉木」「相武+村上」の2パターンのCMが放送されている。また、ダチョウ倶楽部を起用し、相武と共演することもあり、「リッチドーナツ」の登場時のCMで「聞いてないよ」と検索を勧めるCMを放映した。
  • 2008年4月 チョコドーナツのリニューアルを機に玉木宏とお笑いタレントのヒロシと異色共演を果たす。CMタイトルは「宏とヒロシ」であった。
  • 2008年6月4日 - 6月8日 ポン・デ・リングが総売上10億個を突破したため、ポン・デ・リング全種類を100円均一にする。CMキャラクターにジャリズム世界のナベアツを起用し相武と共演。ナベアツの持ちネタを、前述の期間にちなんで「4〜8までアホになる」というギャグを、そしてさらに、「25〜29までアホになる」というギャグを披露した。また7月は、「9〜13までアホになる」というギャグを披露した。
  • 2009年5月 モスバーガーとの共同事業、MOSDO!にて「ドーナツバーガー」を発売する。CMには、矢口真里辻希美が出演。
  • 2010年1月 ドーナツ100円・パイ120円セールを実施。ミスタードーナツとCMタイアップしているという設定のミュージシャンのネタを持つエハラマサヒロが、セール用CMソングを担当。本人も一瞬だけ出演している。また、ネタ中にある「いいことあるぞ〜ミスタードーナツ」のキャッチコピーも復活を果たしている。
  • 2010年3月 「カラフルドーナツ」と「シェイキーポップ」を発売。CMには堀澤かずみらが出演し、CMソングは拝郷メイコが担当した。
  • 2010年4月 40周年を記念して、イメージキャラクターに所ジョージが復帰。共演に仲里依紗。玉木・相武も別CMで継続出演。所は新CM発表会で「以前と監督やスタッフが同じで驚いた。懐かしくて思うところがあった」と語った。キャッチコピーは引き続き「もっといいこと。ミスタードーナツ」。4月は「所店長登場」編、「ほめる」編、「売り方」編を放送。また、1980年代から90年代にかけてグッズに描かれていた原田治のイラスト入りの皿も復活(40th アニバーサリープレート、限定110万枚)した旨の告知も同CM内で行った。
  • 2011年春 所店長がCM内で「普通のおじさんになります」と店長引退を発表。
  • 2011年5月 佐藤隆太が新イメージキャラクター(新メニュー「焼きド」の専門店を立ち上げる店長役)になる事が発表された。共演者は剛力彩芽(佐藤の妹役)。玉木・仲が別CMで継続出演。
  • 2011年9月 宮迫博之雨上がり決死隊)がイメージキャラクターに加わる。
  • 2012年1月 - キャッチコピーが『こころをまあるく。』(「こころ」はハートマーク、「まある」は円)となる。また、イメージソングをDREAMS COME TRUEの『愛がたどりつく場所』に変更。
  • 2012年6月 夏季限定の「ジンジャーリング」を発売。CMにはスマイレージ(のちのアンジュルム)が出演。CMソングとして『恋のダイヤル6700』の替え歌が使用される[15]
  • 2012年7月 山口智充プロデュースによる夏季限定の「二度うまカレーパン」を発売。CMには山口自ら出演。
  • 2013年1月 「ポン・デ・リング」シリーズ誕生10周年記念CMにマツコ・デラックス、および野口五郎木下優樹菜ダンディ坂野が出演。推しドには島崎遥香AKB48)が出演。またマツコはその後他商品のCMにも出演。100円セールCMは納富有沙とマツコ。
  • 2013年4月 ゴールデンボンバーハローキティドーナツのCMに起用。
  • 2014年5月 相葉雅紀をドーナツのCMに起用。
  • 2016年2月 「のびのびポン・デ・リング」を発売。CMには荒川静香が出演。
  • 2016年4月 「クロワッサンマフィン」のCMに波瑠草刈正雄が出演[16]
  • 2016年11月 『いいことあるぞ、ミスタードーナツ』のキャッチコピーが復活。土岐麻子がサウンドロゴを担当。

福袋

正月には毎年1000円の福袋と2000円の福箱を販売している。1000円の福袋にはドーナツ10個分(2011年は8個分)、2000円の福箱には20個分(2011年は16個分)の引換券が入っている他、その年のカレンダーや、普段店舗での購入代金に応じてもらえるポイントで引き換えが出来る景品(昨年度配布された内の過剰在庫分)が入っている。ほとんどの場合中身や値段は同じであるが、店舗によって異なる場合もある。また引換券と福袋用に作成されたオリジナルグッズが入った福袋が発売される年もあり、この場合は価格や中身は全店共通のものとなる。店舗によってはキッズ用の500円の福袋もある。(2009年は600円にて販売)

この福袋は年末販売用と年始からの本来の販売用の2枠あって、店によってそれぞれ定数がある。このために年末に買えなかったとしても、年が明けると買える可能性がある。また、このやり方のため、年始を過ぎても定数分が売れずに1月中は残っている場合もある。

2014年発売分までのドーナツ引換券は1枚ずつ切り離すタイプのもので購入した店のみ有効であったが、2015年販売分からのドーナツ引換券は紙カード式となり、全国のショップ(出張販売時など一部除く)で利用可能となっている。カード式への変更によってカードに記載のバーコード読み取りで個数を管理しており、使用時に残個数がわかるようになっている。有効期限は今までの3月末までと変わっていない。

ラッキーカード

1985年から2006年、および2014年以降、不定期で配布されている。

かつてはスクラッチ式のポイントカード(「ラッキーカード」)で点数を集めてグッズと交換するというシステムであったが、後にカードを十枚集めて商品と交換するシステムに変更された。カードをもらえる条件は300円、400円で1枚など、イベントによって条件が異なった。その上、スクラッチ式の末期まではその購入した店でしかポイントは有効にならなかった(ラッキーカードにショップ名・ショップナンバー等が印刷され区別していた)が、末期になると、一部県を除いてほぼ全国共通でポイント利用できるようになった。この時期のグッズには原田治のイラストが描かれたものが多い。

ポイントカード導入に伴い、このシステムは廃止されたが、2010年の開業40周年には記念としてスクラッチカードが「復活!!ラッキーカード2010」として復活した。内容は、2箇所の削ったところに書いてある点数(3・5・40・150ポイント)をミスドクラブカードにポイントを付与するというもの。600円購入毎に1枚もらえる。これは、100円セールをしない時期に何回かに分けて行われた。また2012年にはスクラッチ式で点数を集めてグッズがもらえるキャンペーンが実施された。

ポイントカード廃止後、2014年から配布が再開した。再開直後の1月と3月には「揃えてスクラッチ」として、600円で1枚カードが貰えて、6箇所のマスクの中から3箇所を削り絵柄が揃うか、揃わなかったカードを規定枚数集めると、グッズやドーナツと交換できるシステムとなった。この際のカードは発行店のみ有効であった。同年5月以降のキャンペーンでは300円で1枚貰えるカードを規定枚数集めるものに変更され、ポイントカードサービス開始前と同様となった。なおこの際のカードは発行店のみ有効であったが、7月キャンペーンより全店共通となった。

ポイントカード

2006年9月1日に東北6県、12月1日から全国でスタートし、2013年9月30日に終了したサービス。

100円で3ポイント(pt)加算されるポイントカード(「ミスドクラブカード」)を発行している。ポイントカードの有効期限は初回利用日から1年間である(その1年の間に購入しても、期限は延長されない)。基本はドーナツが描かれているカードを発行しているが、キャンペーンなどの期間限定でそれとは異なる柄のカードも枚数限定で発行している(発行は新規のみで、既にあるカードから引継ぎ使用はできない)。ポイントカードは全国共通で使用できる。有効期限が過ぎると、貯まっていたポイントはすべて無効となり、次回来店時に新たに20ptが加算され、ポイントカードはその日からの1年間有効となる。有効期限内にグッズ交換できる50pt以上貯められる見込みがなく、商品を購入してもポイントが消滅しそうなときは、有効期限の到来前に残りポイントをゼロにクリアした上で、更新20ptと当日購入商品分のポイントを加算してもらうこともできる(この場合、新たな有効期限はその日から1年となる)。

ポイントを貯めることによって、ドーナツ(50pt、対象外商品あり)やドリンク(100pt 対象外商品あり)、プレミアムグッズ(50ptから各種)と交換できる。当初はグッズ交換か値引き(100ptで100円引き)だったが、値引きはドーナツ・ドリンクとの交換サービス開始に伴って廃止された。間違えてポイントカードを2枚以上作ってしまった場合でも、ポイントを1枚のポイントカードにまとめることは出来ない。ポイントカードを忘れてしまった場合は、ポイントカード忘れレシートが発行される。これを発行後90日以内にレシート発行店に持参すれば本来のポイントカードにその分のポイントを加算できる(レシート発行店以外の店舗では加算できない)。

サービス終了後はポイントカードの有効期限最終日まで、それまでにためたポイントの清算のみに使用できる。なお50ポイント未満である場合は1ポイントにつき1円で商品購入の割引、または日本赤十字社ダスキン愛の輪基金への寄付金に利用することができるとしている[17]

また終了後一部店舗では新たにスタンプカードを発行している。これは300円でスタンプを1つ押されて、6つでドーナツ、12個でドリンクと交換できるもので、発行店のみ有効のものと県単位で共通に利用できるもので、有効期限が固定されていた。

2014年10月より、楽天の「Rポイントカード(2015年11月以降は楽天ポイントカード)」に加盟した。

マスコットキャラクター

ポン・デ・リング他多数の商品にキャラクターが設定されている。キャラクターは現時点で全12種類。ポン・デ・ライオンとなかまたちを参照。

現金以外の支払方法

支払いには現金の他に、「ミスタードーナツ商品券」(1枚500円。額面金額以下の決済の場合はお釣りが出る)と「ミスタードーナツカード」が使用可能。

また多くの店舗で2015年春頃までにPOSレジ連動のカードリーダーの導入を完了しており、それらの店舗では楽天Edy交通系電子マネー[18]WAONiDnanacoが利用できる他、未設置店舗でも駅施設内やショッピングセンター内などの店舗では施設内店舗共通で使える電子マネーなどが使用可能な場合がある。[19]なお連動カードリーダーが設置されていてもイトーヨーカドーアリオ内の店舗はWAONだけは使えない、イオングループの店舗(店舗によってイオンの端末、連動カードリーダー、両方設置して種類毎に使い分けなど運用が異なる)内ではnanacoだけは使えないなど例外もある。商業施設内の店舗はその核店舗となるスーパーの商品券(イオンモールでイオン商品券やダイエー商品券など)が使えることもある。(ただし同じ系列でも店舗によって扱いが異なる場合もある。)nanacoポイントは現在はミスタードーナツの対応店舗は200円(税込)毎に1ポイントに統一されている。イトーヨーカドーやアリオの店舗内では連動カードリーダー導入後もそれまでと同じ100円(税込)毎に1ポイントとなっていたが2019年7月よりイトーヨーカ堂側のサービス見直しに伴い他のテナント共々200円(税込)毎に1ポイントに変更した。WAONは店舗によりWAONポイント/WAONPOINTのいずれが加算されるか異なり連動端末の場合はWAONポイント(常時平常倍率)が加算され非連動端末の場合はSC毎に変倍企画の実施日やWAONポイント/WAONPOINTのどちらが加算されるかが異なる。その点についてはコメダ珈琲店ココ壱番屋ライトオンなども同様の扱いである。ポイント変倍特典はイオンの専門店用のカードリーダー(非連動)を導入している店舗のみ適用される。(非連動でもPM物件などでSC全体が変倍特典に参加していない場合は適用されない。)鉄道会社のポイントサービス(Suicaポイント、J-WESTポイント、μstarポイント、SUGOCAポイント、nimocaポイントなど)は概ね非対応であるが駅ビルなどでは対象の場合もある。QUICPayは一部の店舗でしか対応していない。ただしSC内の店舗だけでなく黒川ショップ(愛知県名古屋市)など単独店でも導入している店舗も存在する。クレジットカードは一部店舗(SC内の店舗が中心)のみの対応である。チャージは全店舗非対応である。

ミスタードーナツカード

2015年1月より、ミスタードーナツ全店で使えるチャージ式のプリペイドカード「ミスタードーナツカード」を発行している。

現金で500円単位に20000円までチャージ可能で、残高の上限は30000円。繰り返しチャージ可能。 プラスチックカードの他にスマートフォンアプリ版(AndroidiOS)が用意されている。 毎月10日・20日・30日には3000円以上のチャージで2%のボーナスが付与される他、半年間でのカード利用額が一定に達するとVIPチケット[20]がレジから発行される。 プラスチックカードにはギフト用の封筒も用意されており、贈答品としての利用も想定されている。

フランチャイジー一覧

過去に出店していた業態

cafe andonand

ミスタードーナツ事業本部運営の都心型店舗。「大人のミスド」「ドーナツカフェ」がコンセプト。ミスドとは種類の異なる高級志向のドーナツを販売するドーナツカフェ「cafe andonand」が5店舗存在していたが、2011年4月にペディ汐留店が閉店し、2011年12月28日にはすべての店舗が閉店したことで提供を終了した。

蒸しドーナツ店「和っ花(わっか)」

心斎橋店とJR大阪駅店(テイクアウト専門)を開設していたが、現在は閉店している。

不祥事

同社は複数回に渡ってずさんな品質管理等による衛生問題等を起こしている。これは他のファストフード事業と比較しても多い。しかし数件ほどの異物混入程度では公表や回収を行わない企業もある(異物混入はゼロにはできない)ため、公になった問題数が多いことでのみ問題の多い企業であると判断することには注意を要する。特に日本国内での使用が認められていない酸化防止剤に関わる件(下記)以降、消費者の信頼重視に方針転換している可能性がある。

2002年5月、2000年に販売された中国産の肉まん1314万個に日本国内での使用が認められていない食品添加物である酸化防止剤TBHQ(t-ブチルヒドロキノン)が使用されていたことが発覚。当時外部の業者から指摘を受けて問題を認識したダスキンは、その業者に口止め料6300万円を支払いそのまま販売を継続していたことも判明し、2002年11月に社長が退任した。当時浜崎あゆみがイメージキャラクターを務めていたが、予定されていたキャンペーンは中止された(中国産食品の安全性#冷凍食品も参照)。

2004年1月、「ポテトクリームスープ」に虫が混入するトラブルが5件あったことが客からの苦情で発覚して販売中止。混入していた虫は野菜につく害虫アザミウマの一種。材料のアスパラガスに付いていたものとされる。同年6月に3店舗で「涼風粥」にの幼虫が混入していたことが判明し販売中止すると発表。混入していた虫は大きさ1センチ前後の蛾の幼虫。材料のベトナムホウレンソウに付いていたものとされる。

2006年6月9日、ダスキン株主代表訴訟控訴審判決が大阪高裁で行われた。調査報告によって、違法添加物混入肉まんがそのまま継続して販売されていたことや関係当事者に口止め料を支払っていたことなどを、すべての取締役、監査役が知った後の取締役会としての対応(クライシスマネジメント)につき、取締役会の構成員として果たすべき注意義務を怠ったとする。

2007年1月6日に新商品として全国発売された「もちもちくるみ」に小石のような異物が混入しているとの指摘を受け[5]、翌週には販売中止となった。製造段階から原料のクルミに入っていた小石を取り除くことができなかったことが原因とされる。同年5月19日、「ポン・デ・ライオン フルーツゼリー マンゴー&ライチ」のうち賞味期限表示のないゼリーが販売されていたことが判明し、該当する商品を回収するとした。同年6月16日、新潟県の寺尾店(新潟市西区)と長岡駅前店(長岡市)で賞味期限切れのボトル入りアイスコーヒーを販売していたことが判明し、該当商品の回収を呼びかけた。調査の結果、東京都群馬県など9店舗で計25本の賞味期限切れ商品の販売が確認された。同年10月31日、季節商品として販売していた飲料商品「フルーティミルク」の「メロン」「ストロベリー」に賞味期限切れの原材料(シロップ)を使用されていたことが判明したため販売を中止したと発表した。使用されたのは、全国36都道府県181店舗に及ぶ。本部は毎週、全国の各店舗に対し、賞味期限切れの原材料を特定し、使用しないよう指導していたとするが、機能しなかった。

2008年6月10日、同社枚方長尾ショップ(大阪府枚方市)で販売された「ポン・デ・抹茶あずき」に金属片が混入していたことが判明したと発表した[24]。ドーナツを製造する機器に破損が生じ、その時の金属片が混入した可能性。同社は、6月7日から9日にかけて販売された同商品を回収するとした。

2009年10月27日、寺町六角上ルショップ(京都市中京区)で販売したプリン6個が賞味期限切れだったと発表した[25]。同年10月24日が賞味期限の「ディップリン ピーチ」を、確認不足で25、26両日に販売。6個のうち2個が持ち帰られ、回収を呼び掛けた。同年11月5日、アリオ鳳ショップ(大阪府堺市西区)など7店舗で、新商品のスティックパイ「アップルキャラメル」と「マロン」の計200個を取り違えて販売したと発表した[26]リンゴ食物アレルギーをもつ人が「アップルキャラメル」を食べるとアレルギー症状が出る恐れがあるとして自主回収。

2013年3月22日、豊中駅前(大阪府豊中市)ショップで、水を飲んだ客4人が体調不良を訴え病院を受診した[27]。大阪府警や豊中市保健所の調査の結果、店内の水から600ppmもの塩素が検出された。漂白剤の液が残ったままになっていた可能性が指摘されている。

2017年7月26日、名古屋市天白区の平針ショップで、調理場内で使っていた製造記録用の鉛筆の木片がドーナツ5種「ポン・デ・リング」「ポン・デ・黒糖」「ポン・デ・ストロベリー」「ポン・デ・もちもちきなこ」「ポン・デ・エンゼル」に混入した可能性があり、ドーナツ217点を自主回収。[28]

日本法人のアジア・中米への進出

中国上海の店舗
エルサルバドルの店舗

2006年3月時点の日本国外の店舗数は1,406店である。

現在の主力事業地域はアジア市場であり、日本とフィリピンインドネシアタイで大規模に事業運営を行っている。タイでは「スシド・デライト」という寿司を模した商品がある。中米エルサルバドルでも事業を行っている。

台湾にも進出中で、台湾ではダスキンと統一企業が「統一多拿滋」ブランドを共同運営している。

韓国ではダンキンドーナツが人気を博していることもあり、2017年に撤退した。中国からも、コスト上昇を理由に2019年に撤退した。

関連項目

脚注

  1. ^ Steven Penfold著「The donut: a Canadian history」53p., 66p [1]
  2. ^ ダスキン、「ミスド」全店改装へ 日本経済新聞、2018年3月8日
  3. ^ 久留米商工会議所『久留米商工会議創立90周年記念誌』 1989年 P.63
  4. ^ a b c ミスドの新シリーズ「焼きド」不振 売上げ目標の半分にとどまる - J-CAST 2011年11月5日
  5. ^ ミスタードーナツから、もうひとつのミスタードーナツ『焼きド』新発売!! - ダスキン福山
  6. ^ ミスド「焼きド」苦戦、売り上げは目標の半分に届かず - MSN産経ニュース 2011年10月31日
  7. ^ こころをまあるく。 ミスタードーナツ|事業情報|ミスタードーナツ: http://www.misterdonut.jp/businessinfo/misdo_concept/index.html
  8. ^ “おいしさ”にこだわった、リニューアル商品を販売
  9. ^ misdoclub card ポイントサービス終了のお知らせ
  10. ^ 商品価格改定のお知らせ
  11. ^ "ミスタードーナツ史上初の"温め専用"ドーナツ 『熱とろポン・デ・リング』新発売" (PDF) (Press release). 7 January 2014.
  12. ^ 4 月 1 日(火)「Mr.CroissantDonut(ミスタークロワッサンドーナツ)」発売
  13. ^ ダスキンの『ミスタードーナツ』とストロベリーコーンズの『ナポリの窯』が実験的に商品を相互販売 – FRANJA
  14. ^ ミスド、ピザ販売本格化 20年度末に200店舗 - SankeiBiz
  15. ^ スマイレージ、フィンガー5の名曲でコミカルダンス - ORICON STYLE(2012年6月8日閲覧)
  16. ^ “波瑠、『あさが来た』高視聴率に感激「びっくりぽんです!」”. ORICON STYLE. (2016年4月5日). http://www.oricon.co.jp/news/2069653/full/ 2016年4月6日閲覧。 
  17. ^ misdo club cardポイントサービス終了のお知らせ
  18. ^ 導入店舗ではKitacaSuicaPASMOTOICAmanacaICOCASUGOCAnimocaはやかけんが共通して利用可能。
  19. ^ 一例として、駅ナカ店舗では交通系電子マネー、イオンモール内店舗ではWAON・交通系電子マネー・iD・QUICPayが使える。いずれも施設内の大半の店舗で同じものが使える。
  20. ^ 220円未満のドーナツ・パイ1つと交換できる。
  21. ^ 函館市のミスタードーナツはなぜ異常なほど安いのか聞いてみた 常時チョコファッション64円にフレンチクルーラー75円だと!? - ねとらぼ、2015年9月18日、2016年1月29日閲覧。
  22. ^ ドーナツ1個64円から! なぜ函館のミスドだけこんなに安いの? - Jタウンネット 東京都、2015年9月16日、2016年1月29日閲覧。
  23. ^ 西鉄プラザ探訪「ミスタードーナツ〜日本一の久留米店」(西鉄ニュース第248号/1980年1月号) - にしてつwebミュージアム、2019年6月29日閲覧。
  24. ^ [2]
  25. ^ [3]
  26. ^ [4]
  27. ^ 平成25年3月23日朝日新聞
  28. ^ “[ttps://web.archive.org/web/20180310201423/https://www.asahi.com/articles/ASK8Y042ZK8XOIPE02S.html ドーナツ217点自主回収 愛知のミスド、鉛筆片混入か]”. 朝日新聞デジタル (2017年8月29日). 2018年3月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年3月10日閲覧。

外部リンク