COZY

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COZY
山下達郎スタジオ・アルバム
リリース
録音 Planet Kingdom
Onkio Haus
Sound City
Groove (Osaka)
Platinum (NY)
& Smile Garage
ジャンル ロック
ポップス
レーベル MOON ⁄ WARNER MUSIC JAPAN
プロデュース 山下達郎
チャート最高順位
ゴールドディスク
山下達郎 年表
山下達郎CM全集 Vol.1 (Second Edition)
1996年
COZY
1998年
ON THE STREET CORNER 3
1999年
『COZY』収録のシングル
  1. MAGIC TOUCH
    リリース: 1993年6月8日
  2. 愛の灯〜STAND IN THE LIGHT
    リリース: 1996年2月10日
  3. DREAMING GIRL
    リリース: 1996年5月1日
  4. ヘロン
    リリース: 1998年1月28日
  5. いつか晴れた日に
    リリース: 1998年4月29日
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COZY』(コージー)は、1998年8月26日に発売された山下達郎通算11作目のスタジオ・アルバム

解説[編集]

前作『ARTISAN』から7年ぶりのオリジナルアルバムとなった。山下達郎の純粋なスタジオ・アルバムでは現在収録曲が最多・収録時間が最長である。

1995年ベスト・アルバムTREASURES』をリリースして以後、久々のオリジナルアルバムは話題となった。一度は1996年にオリジナルアルバム『Dreaming Boy』をリリースする計画があり、発売日まで公表されていたが、本人が完成度に満足しない等の事情で中断されている。また特に90年代に入り、スタッフの入れ替わりやミュージシャン同士の軋轢などの人間関係に絡む問題やワーナーの組織改編、製作費、自社スタジオ「スマイルガレージ」が閉鎖となり満足の行くスタジオ環境が確保できなかったこと、係争事案を含む山下自身の契約に絡む諸問題などから、体制の立て直しに時間を要した事も活動にブランクを生じさせる原因となった。本アルバム収録曲でシングルカットされていないものにも「〜mix」と付いているのは、元々『Dreaming Boy』用にレコーディングしていたものを新たに作り直したためである。

『ARTISAN』から7年後のリリースとなった本作だが、その間に上記のベスト盤『TREASURES』、『SEASON'S GREETINGS』のような企画盤、『GREATEST HITS! OF TATSURO YAMASHITA』、シュガー・ベイブの『SONGS』といった既発アイテムのリマスター盤などはリリースされていた。一方、この7年間に録音された楽曲は50曲にものぼると言われている。また、この間はCM曲が非常にたくさん作られていたが、一部を除いてほとんどが未発表のままで、サンデー・ソングブックで一部がオンエアされるくらいしか耳にする機会がなく、ファンは音源化を待ち望んでいる状態だった。結果的に、本作に収録されている楽曲はほとんど世に出回っていたCM曲のフルコーラス版が中心となり、ベスト盤的な内容ともいえる。

リリースの前年はKinki Kidsの「硝子の少年」が大ヒットし、これを足掛かりに楽曲提供や自身の制作体制の立て直しを行っていた時期である。そのため、雑誌などで「硝子の少年」のセルフカヴァー[注 1]が収録される、というデマが出回ったこともあったが、山下自身が「それを入れたら売れるだろうけど、(アルバムの収録時間を長くしすぎて)音のクオリティを下げたくない」とあえて未収録にした旨を語っている(ただしライブでは、ファンサービスでセルフカバーを披露している)。その後、2012年に発売されたベスト・アルバム『OPUS 〜ALL TIME BEST 1975-2012〜』の初回限定盤ボーナスディスクに収録された。

ジャケットに写っている人形を模した紙フィギュア付き初回限定盤、その人形がサンタのコスチュームでクリスマス仕様になったクリスマス限定盤、また久々となるアナログ盤も発売されている。

収録曲[編集]

  1. 氷のマニキュア
    アルバム書き下ろし。2015年には、佐橋佳幸が音楽活動の中で関わった楽曲を収録したコンピレーション・アルバム『佐橋佳幸の仕事(1983-2015) 〜Time Passes On〜』[注 2]に、山下自身がオリジナル・マルチ・テープからリミックスを行なった「氷のマニキュア (2015 REMIX)」が収録された。
  2. ヘロン
    もともとはTBSの朝の情報番組「ビッグモーニング」のテーマソングだったもの(タイトル:鳴かないでHERON)をキリンラガービールのCMソングに起用されるのを機に正式に楽曲化。この楽曲の頃から山下はプロモーション・ビデオを制作し始める。
  3. FRAGILE (フラジール)
    1998年春SANYOブランド「フラジール」CMソング。
  4. DONUT SONG (ドーナツ・ソング)
    1996年ミスタードーナツのCMソングとして書き下ろされ現在まで店頭で流れている。ツイスト・ハニーディップ・エンゼルクリームなどのミスタードーナツの店頭メニューが歌詞に登場する。曲の舞台は渋谷の公園通りであるが、そこにあったミスタードーナツの店舗は後に閉店している。なお、ドラムに1980年代後半以降、引退状態にあった元シュガー・ベイブの上原裕が参加(作品としては「POCKET MUSIC」以来)。この曲のレコーディングから音楽活動を再開している。
  5. 月の光
    アルバム書き下ろし。
  6. 群青の炎 -ULTRAMARINE FIRE-
    キリンラガービールCM用に制作されたが、CM本体は数回しかオンエアされなかった。山下としては珍しい全編ファルセットの楽曲。
  7. BOOMERANG BABY (ブーメラン・ベイビー)
    加山雄三カヴァー
  8. 夏のCOLLAGE(コラージュ)
    トヨタ・カリーナCMソング。アルバム発表と最も時期が近いタイアップ作品。
  9. LAI-LA -邂逅- (ライ・ラ)
    1994年NHKドラマ「赤ちゃんが来た主題歌
  10. STAND IN THE LIGHT –愛の灯– (スタンド・イン・ザ・ライト) ('98 REMIX)
    メリサ・マンチェスターとの共演作。シングルとは別ミックス
  11. セールスマンズ・ロンリネス –SALESMAN'S LONELINESS–
    アルバム書き下ろし。
  12. SOUTHBOUND #9 (サウスバウンドNO.9)
    1995年日産・スカイラインCMソング。
  13. DREAMING GIRL (ドリーミング・ガール) ('98 REMIX)
    1996年のシングル。NHK連続テレビ小説ひまわり」主題歌。山下本人曰く「本作のベストトラック」。PVにはさとう珠緒が出演。
  14. いつか晴れた日に (ALBUM REMIX)
    1998年TBSドラマ「先生知らないの?」主題歌。シングルとは別ミックス。
  15. MAGIC TOUCH (マジック・タッチ) ('98 VERSION)
    1993年発売のシングル。シングルとは別ミックス。

2LP:WPJV-7450~1[編集]

解説[編集]

初回生産限定のアナログ盤も2枚組仕様にてリリース。アナログ盤のみ、「BLOW ('98 REMIX)」が追加収録された。特典として、CDとは別タイプのオリジナル・ペーパーフィギアを封入。

収録曲[編集]

DISC 1 SIDE A[編集]

  1. 氷のマニキュア
  2. ヘロン
  3. FRAGILE (フラジール)
  4. DONUT SONG (ドーナツ・ソング)

DISC 1 SIDE B[編集]

  1. 月の光
  2. 群青の炎 -ULTRAMARINE FIRE-
  3. BOOMERANG BABY (ブーメラン・ベイビー)
  4. 夏のCOLLAGE(コラージュ)

DISC 2 SIDE A[編集]

  1. LAI-LA -邂逅- (ライ・ラ)
  2. STAND IN THE LIGHT –愛の灯– (スタンド・イン・ザ・ライト) ('98 REMIX)
  3. セールスマンズ・ロンリネス –SALESMAN'S LONELINESS–
  4. SOUTHBOUND #9 (サウスバウンドNO.9)

DISC 2 SIDE B[編集]

  1. BLOW (ブロウ) ('98 REMIX)
    シングル「アトムの子」カップリング曲。CD化の要望は多かったがアナログ盤にのみの収録となった。後にベスト・アルバム『RARITIES』に収録された。
  2. DREAMING GIRL (ドリーミング・ガール) ('98 REMIX)
  3. いつか晴れた日に (ALBUM REMIX)
  4. MAGIC TOUCH (マジック・タッチ) ('98 VERSION)

クレジット[編集]

スタッフ[編集]

PRODUCED & ARRANGED BY TATSURO YAMASHITA for Tenderberry Music
except Horn Arrangement on “氷のマニキュア” by Mark Suozzo, Jimmy Biondolillo & Tats
Exective Producer : Ryuzo Kosugi
 
Mixing Engineer : Tamotsu Yoshida
 
Recording Engineers : Tamotsu Yoshida, Tatsuya Nakamura, Vittorio T. Zammarono
Assistant Engineer : Shunji Kawai, Manami Ito, Yasuo Iijima, Masaki Takamura & Hirokazu Nakaya
 
Mixing Studio : Planet Kingdom
Recording Studios : Planet Kingdom, Onkio Haus, Sound City, Groove (Osaka), Platinum (NY) & Smile Garage
Mastering Engineer : Mitsuharu Harada
Analog Disc Mastering Engineer : Kazumi Tezuka
 
Management : Smile Company
A&R Coordinators : Shuichi Kobayashi (Smile Co.) & Mitsuhiro Tamura (WMJ)
Assistant A&R : Hiroyuki Arikawa & Akira Shoji (Smile Co.)
Session Coordinators : Teruko Ohira & Ryo Ogawa (CMC)
N.Y. Casting & Coordination : Jimmy Biondolillo
 
Art Direction & Design : Shinya Nakajima & Shusaku Harima (Tohokushinsha Film Co.)
Coordination : Kuniko Ogino (Tohokushinsha Film Co.)
Model Art : Taichi Ito (A・T Illusion Inc.)
Inner Photo : Takahisa Ide & Kaoru Ijima
 
Hiroshi Sato by the courtesy of TOSHIBA-EMI LTD.
Yoshiyuki Sahashi by the courtesy of POLYDOR K.K.

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ Kinkiのレコーディング用仮歌とは別に、そもそも自身のラジオ番組『サンデー・ソングブック』でオンエアする目的で、オフィシャルのカラオケをバックに収録されたもの。山下は「あくまでシャレです」と語っている(詳細は『OPUS 〜ALL TIME BEST 1975-2012〜』にて)。
  2. ^ 佐橋佳幸『佐橋佳幸の仕事(1983-2015) 〜Time Passes On〜』 2015年11月13日発売 GT music ⁄ SMDR 3Blu-spec CD2+ブックレット:MHC7-30038

出典[編集]

外部リンク[編集]