ダンキンドーナツ
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![]() マサチューセッツ州キャントンにある1号店 | |
完全子会社 | |
ティッカー | NASDAQ: DNKN |
業種 | 外食 |
設立 | 1950[1] |
創業者 | William Rosenberg |
本社 |
130 Royall Street Canton, MA, United States |
事業地域 | 世界 |
主要人物 |
Nigel Travis, 会長兼CEO Paul Carbone, CFO |
製品 |
Hot beverages Iced beverages Frozen beverages Bakery goods Sandwiches |
売上高 |
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親会社 | ダンキンブランズ |
ウェブサイト |
www |
ダンキン (英: Dunkin') は、ファストフード店のブランド。現在の本社はマサチューセッツ州キャントンにある。旧社名はダンキンドーナツ。
主力商品のドーナツの他、コーヒー、マフィン、ベーグルサンドイッチなども扱っている。店名は、ドーナツをミルクやコーヒーに浸して(Dunkin')食べる欧米の習慣にちなむ。この食べ方は1934年の映画『或る夜の出来事』でクラーク・ゲーブルがドーナツの正式な食べ方として紹介していたことから来ている。
沿革[編集]
ダンキンドーナツの創業者は、アメリカ在住の東欧系ユダヤ人であったウイリアム(ビル)・ローゼンバーグである。
1946年にマサチューセッツ州クインシーの工場労働者のためにトラックでサンドイッチなどの移動販売を始めたが、ドーナツとコーヒーの売り上げが大きいことに気づき、1948年にドーナツ専門店「Open Kettle(オープンケトル)」を開業。
1950年に「Dunkin' Donuts(ダンキンドーナツ)」に社名変更し、フランチャイズ展開を開始する。
創業者のローゼンバーグは、義妹の夫ハリー・ウィノカーとともに会社を運営していたが、経営方針の違いからハリー・ウィノカーは独立し、1956年にボストンでミスタードーナツを創業した。
1990年にダンキンドーナツがミスタードーナツを吸収合併したため、現在アメリカ合衆国には会社としてのミスタードーナツは存在せず、そのブランド名で営業している店舗がイリノイ州に1店舗残るのみとなっている。
ダンキンドーナツは近年[いつ?]、イギリスの酒類大手メーカーアライド・ドメクの傘下企業となり、外部から招いた経営陣の下で急成長した。
しかし2005年8月にフランスの酒類大手ペルノ・リカールがアライド・ドメクを買収したのに伴い、バスキン・ロビンス(サーティワンアイスクリームを展開)など他の2つのファストフードチェーンとともに売却された。2005年12月に、ベインキャピタル、カーライル・グループ、トーマス・H・リー・パートナーズのアメリカの未公開株投資会社3社で構成されるコンソーシアムが株式を取得している。
2018年9月25日、「ダンキン」をコーヒーなどの飲料主体のブランドに位置づけ直し、飲料やドーナツ以外のファストフードに重点を移している実態を反映するため、2019年1月から名称を「Dunkin'(ダンキン)」に再変更することを発表した[3]。
世界での展開[編集]
現在[いつ?]、世界29ヶ国で約6,000店舗を展開している世界最大のドーナツチェーンである。米国国内の店舗は北東部と中部大西洋岸の州に集中している。
店舗を展開している国および地域
日本での展開[編集]
日本では1970年に、初の海外店舗として東京・銀座にオープンした。日本での展開にあたり、当初はセゾングループのレストラン西武(のちの西洋フードシステムズ)の一部門に組み入れられた後、セゾングループの株式会社ディー・アンド・シーが店舗展開していた。
しかし、後発のミスタードーナツに市場を奪われたため、子会社として吸収した吉野家に店舗ごと押し付けることとなった。1988年にディー・アンド・シーは吉野家と合併して吉野家ディー・アンド・シーとなる(法人としては現在の吉野家ホールディングスにあたる)。吉野家が店舗の受け皿として選ばれた理由は、1983年に経営破綻してセゾングループ傘下で経営再建をしており、当時は同系列にあったためだが、ディー・アンド・シーとの合併前年の1987年に吉野家は更生計画を終結している。
ドーナツだけではミスタードーナツに太刀打ちできないと判断し、サンドウィッチなども発売していたが、業績不振によって吉野家ディー・アンド・シーは1998年にドーナツ事業から撤退した。これにより、在日米軍基地内の店舗を除いて日本からは姿を消している。
当時の吉野家社長であった安部修仁は後年、「利用動機が牛丼店の対極にあるドーナツ店では、吉野家で培った経験を活かせなかった」と述懐している[4][要ページ番号]。
脚注[編集]
出典[編集]
- ^ “Dunkin' Donuts: About Us”. Dunkindonuts.com (2006年7月27日). 2010年12月30日閲覧。
- ^ “Boston.com”
- ^ ダンキンドーナツ改め「ダンキン」に、飲料に重点移す CNN、2018年9月26日、2020年2月24日閲覧。
- ^ 安部修仁・伊藤元重 (2002) 『吉野家の経済学』(日本経済新聞社)
関連項目[編集]
- ミスタードーナツ
- クリスピー・クリーム・ドーナツ
- ボストン・レッドソックス(スポンサー)
- ニューイングランド・ペイトリオッツ(スポンサー)
- ティムホートンズ(カナダ)
外部リンク[編集]
- Dunkin'(英語)