ダンキンドーナツ
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ダンキンドーナツの店舗 | |
商号 |
Dunkin'(米国・その他の特定の国、2019年以降) Dunkin' Donuts(いくつかの国) |
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現地語社名 | Dunkin' Donuts LLC[1] |
種類 | 子会社 |
| 業種 | 外食産業・カフェ |
| 設立 | 1948年 (マサチューセッツ州クインシー) |
| 創業者 | ウィリアム・ローゼンバーグ |
| 本社 | マサチューセッツ州カントン、 |
拠点数 |
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主要人物 |
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| 売上高 |
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| 親会社 | インスパイア・ブランズ |
| ウェブサイト |
dunkindonuts |
ダンキンドーナツ(英語: Dunkin' Donuts LLC[1])は、アメリカ合衆国のドーナツのファストフードチェーンである。マサチューセッツ州カントンに本社を置く。主力商品のドーナツの他、コーヒー、マフィン、ベーグルサンドイッチなども扱っている。屋号としての表記は「ダンキン(英語: Dunkin')」。会社標語は「America Runs on Dunkin」。
店名は、ドーナツをミルクやコーヒーに浸して(Dunkin')食べる欧米の習慣にちなむ。この食べ方は1934年の映画『或る夜の出来事』でクラーク・ゲーブル演ずる主人公・ピーター・ウォーンがドーナツの食べ方として紹介していたことから来ている。
沿革
[編集]ダンキンドーナツの創業者は、アメリカ合衆国在住の東欧系ユダヤ人であったウィリアム・ローゼンバーグである。1946年にマサチューセッツ州クインシーの工場労働者のためにトラックでサンドイッチなどの移動販売を始めたが、コーヒーとドーナツの売り上げが大きいことに気づき、1948年にクインシーでドーナツ専門店「Open Kettle(オープンケトル)」を開業。
1950年に「Dunkin' Donuts(ダンキンドーナツ)」に社名変更し、フランチャイズ展開を開始する。創業者のローゼンバーグは、義妹の夫ハリー・ウィノカーとともに会社を経営していたが、経営方針の違いからウィノカーは1956年に独立し、ボストンでミスタードーナツを創業した。
1990年にミスタードーナツとともにバスキン・ロビンスの親会社だったアライド・ライオンズ(後のアライド・ドメク)に買収され、北米のミスタードーナツ店舗は順次ダンキンドーナツへ転換された(現在アメリカ国内においてミスタードーナツブランドで営業している店舗はイリノイ州に1店舗残るのみとなっている)。1994年にはアライド・ドメク・クイックサービスレストラン(後のダンキン・ブランズ)の傘下となる。
2005年にアライド・ドメクがフランスの酒業メーカーペルノ・リカールに買収されたのに伴い、2006年にダンキン・ブランズはカーライル・グループ、ベインキャピタル、トーマス・H・リー・パートナーズのプライベート・エクイティ・ファンド3社で構成されるコンソーシアムに売却された。その後、ダンキン・ブランズは2012年8月にコンソーシアムから完全に独立した[5]。
2018年9月25日に飲料やドーナツ以外のファストフードに重点を移している実態を反映するため、2019年1月から屋号を「Dunkin'(ダンキン)」に再変更することを発表した[6]。
2020年10月31日にインスパイア・ブランズがダンキン・ブランズを113億ドルで買収すると発表した。同年12月15日に買収が完了し、現在ダンキンドーナツはバスキン・ロビンスとともにインスパイア・ブランズの傘下となっている。
世界での展開
[編集]2017年、世界45か国で1万2000店舗以上を展開している[7]。同年、オランダへ進出した[8]。
最大の海外市場は韓国である。1971年に進出した日本ではミスタードーナツとの競争に敗れ、在日米軍基地内の店舗を除いて1998年に撤退したが(後述)、1994年に進出した韓国では圧倒的なシェアを占めるまでに至り、2007年に韓国へ進出したミスタードーナツが2017年に撤退を余儀なくされたほどである。
1990年代半ばにイギリスから一度撤退したが、2014年に再度進出した[9]。この間、2003年に米国2位のクリスピー・クリーム・ドーナツがイギリスへ進出しており、米国では大きく突き放している同社の後塵を拝する形となった。
カナダではかつて数百店舗を展開していたが、同国最大手のティムホートンズとの競争に敗れ、2018年にカナダの最後の店舗が閉店し、57年間におよぶカナダでの事業を終了した[10]。
店舗を展開している国および地域
[編集]日本での展開
[編集]日本では1971年9月に、初の海外店舗として東京・銀座にオープンした[12][13]。日本での展開にあたり、当初はセゾングループのレストラン西武(のちの西洋フードシステムズ)の一部門に組み入れられた後、セゾングループの株式会社ディー・アンド・シーが店舗展開していた。
しかし、ミスタードーナツに市場を奪われたため、子会社として吸収した吉野家に店舗ごと押し付けることとなった。1988年にディー・アンド・シーは株式会社吉野家(初代法人)と合併して株式会社吉野家ディー・アンド・シーとなる(法人としては現在の株式会社吉野家ホールディングスにあたる)。吉野家が店舗の受け皿として選ばれた理由は、1983年に経営破綻してセゾングループ傘下で経営再建をしており、当時は同系列にあったためだが、ディー・アンド・シーとの合併前年の1987年に吉野家は更生計画を終結している。
ドーナツだけではミスタードーナツに太刀打ちできないと判断し、サンドウィッチなども発売していたが、業績不振によって吉野家ディー・アンド・シーは1998年にドーナツ事業から撤退した。これにより、在日米軍基地内の店舗を除いて日本からは姿を消している。
当時の吉野家社長であった安部修仁は後年、「利用動機が牛丼店の対極にあるドーナツ店では、吉野家で培った経験を活かせなかった」と述懐している[14][要ページ番号]。
テレビCMは沖縄県を中心に行われ、アメリカ本国と共通のものが放送された。
店舗一覧
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1987年3月に100店舗を突破した[15]。
東京都
- 銀座店(中央区) - 1号店。松屋銀座向かい。1971年9月開店[13]。吉野家銀座3丁目店となったが閉店。
- 青山店(港区)
- 新橋店(港区)
- 水道橋店(文京区) - 現:マクドナルド 水道橋外堀店。
- 東京駅店(千代田区)
- 九段下店(千代田区)
- 新宿店(新宿区)
- 新宿東口店(新宿区) - 靖国通り沿い。
- 早稲田店(新宿区)
- 池袋店(豊島区) - サンシャイン60地下にて出店。
- 池袋南口店(豊島区) - 現:カラオケ館 池袋南口店。
- 渋谷店(渋谷区)
- 目黒店(目黒区) - 現:吉野家中目黒駅前店。
- 自由が丘店(目黒区)
- 石神井公園店(練馬区)
- 経堂店 (世田谷区)
- 千歳船橋駅前店(世田谷区)
- 吉祥寺店(武蔵野市)
- 国立店(国立市) - 1971年10月7日開店[16]。
- 町田店(町田市)
神奈川県
千葉県
埼玉県
茨城県
静岡県
長野県
- 上田店(上田市)
大阪府
- 梅田店(大阪市) - 阪神百貨店梅田本店にて出店。
- OBPツイン21店(大阪市)
- 京橋店(大阪市) - ダイエー京橋店にて出店。
- 布施店(東大阪市) - FC1号店。1972年8月開店[13]。
- 高槻店(高槻市) - 西武百貨店高槻店にて出店。
兵庫県
- 甲子園店(西宮市)
山口県
福岡県
- 博多駅店(福岡市)
- 親不孝通り店(福岡市)
沖縄県
- 那覇店(那覇市)
- 国際通り店(那覇市)
脚注
[編集]出典
[編集]- ^ a b “Dunkin' Donuts LLC”. Bloomberg.com. 2020年2月20日閲覧。
- ^ “SEC Filing Dunkin Brands, Inc.”. investor.dunkinbrands.com (2019年). 2020年2月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年1月8日閲覧。
- ^ Fantozzi, Joanna (2019年3月11日). “Dunkin' Brands names new chief legal officer”. Nation's Restaurant News. 2019年3月12日閲覧。
- ^ “How Has Dunkin' Brands Revenue Performed And What Is Its Potential?”. Forbes
- ^ “As Private Equity Cashes Out, What's Next for DNKN?” (2012年9月15日). 2013年1月16日閲覧。
- ^ ダンキンドーナツ改め「ダンキン」に、飲料に重点移す CNN、2018年9月26日、2020年2月24日閲覧。
- ^ “長寿ブランド「ダンキンドーナツ」、生き残りのカギは柔軟性” (2017年3月11日). 2025年1月13日閲覧。
- ^ “ダンキンドーナツ、オランダ1号店開店、拡大を目指す” (2017年3月23日). 2025年1月1日閲覧。
- ^ “Dunkin' Donuts plans UK return after 20 years”. Telegraph.co.uk. (2013年9月12日) 2025年10月16日閲覧。
- ^ “Dunkin' Donuts Has Given Up On Canada”. Eater.com. Vox Media (2018年9月7日). 2025年10月16日閲覧。
- ^ “米チェーンのダンキン・ドーナツがパリに上陸” (2025年4月24日). 2025年5月25日閲覧。
- ^ “銀座の街の移り変わり”. KYODO NEWS IMAGELINK. 2025年2月24日閲覧。
- ^ a b c “インサイドレポート「ドーナツ」 ダンキンドーナツ、CK生産で起死回生”. 日本食糧新聞・電子版. 2025年2月24日閲覧。
- ^ 安部修仁・伊藤元重 (2002) 『吉野家の経済学』(日本経済新聞社)
- ^ “外食産業50年史 「1981~1990年」”. FOODLABO[フード・ラボ] by 柴田書店. 2025年10月7日閲覧。
- ^ “国立市 - まちの記録 » ダンキンドーナツ国立店開店”. 2025年8月30日閲覧。
- ^ “地域ルポ 京葉線新浦安(2)モナ(MONA) 飲食14店舗が進出”. 日本食糧新聞・電子版. 2025年8月30日閲覧。
関連項目
[編集]- ティムホートンズ(カナダ最大手) - 米国で競合。
- ドーナツキング(オーストラリア最大手) - ニュージーランドで競合。
- ミスタードーナツ(日本最大手)
- クリスピー・クリーム・ドーナツ(米国2位)
- ボストン・レッドソックス(スポンサー)
- ニューイングランド・ペイトリオッツ(スポンサー)