スムージー
スムージーとミキサー
スムージー(英: Smoothie)は、凍らせた果物、又は野菜等を使った、シャーベット状の飲み物である[1]。クラッシュドアイス(砕いた氷)を使用したフローズンドリンクやフローズンカクテル、アイスクリームと牛乳で作るシェイクなどにも似ている。一般的には材料そのものを凍らせて使用する[1]とされているが、現代では作り方が多様化し、材料を生のまま使ったレシピも誕生した。生のままの材料と水で作られることもあり、その場合はシャーベットよりも常温の流動食に近い。フルーツジュース、アイスクリーム、チョコレートやシャーベットなどが甘み付けや見た目を良くするために入れられる事があるが、糖分や脂質を多く含むため幾つかの健康リスクが上昇することとなる[2]。
調理方法[編集]
細かく切った果物や野菜等を冷凍庫の中に入れ凍らせ、牛乳やヨーグルト、アイスクリーム、氷等と一緒に、ミキサーでかき混ぜることで調理する[1]。
健康に関する議論[編集]
水分を絞ったジュースと異なり、下記のような理由によりジュースよりダイエットに適し、オシャレで健康的な飲み物との印象を与えられている[3]。
- 素材の全てを含んでいて、食物繊維も併せて摂ることが出来る。
- 加熱処理されておらず、栄養学的に優れている。
- 加糖されていない(但し作り方による)
しかし、2010年代頃から下記のような見解が示されるなど、健康に関する賛否両論の議論が多く行われるようになった[2]。
- 肯定的見解
- ジュースと比較し食物繊維を含むため、穏やかな血糖値の上昇となり、インスリンの急激な分泌が抑えられ、満腹感が持続するため過食を抑制できる[2]。
- 簡単に摂食(飲用)できる。
- 否定的見解
- フルーツジュースやアイスクリームを加えると糖分と脂肪の摂取量が増加し健康に結びつかない[2]。
- ダイエット目的で摂食(飲用)した場合、カルシウムや蛋白質が不足し骨粗鬆症等のリスクが上昇する[4]。
- 咀嚼行為がほとんど行われず唾液の分泌量が少ないため健康的ではない[5]。
脚注[編集]
- ^ a b c デジタル大辞泉
- ^ a b c d 大西睦子、スムージーってヘルシー? それとも不健康? 日経Gooda 2015/4/18
- ^ スムージーの発祥 スムージー
- ^ 塚原典子、江澤郁子、「ダイエットと骨粗鬆症」 臨床検査 (2007/6/15) 51巻 6号, p.627-630,doi:10.11477/mf.1542101224
- ^ 小林義典、「咬合・咀嚼が創る健康長寿」『日本補綴歯科学会誌』 2011年 3巻 3号 p.189-219, doi:10.2186/ajps.3.189, 日本補綴歯科学会