名探偵コナン 天国へのカウントダウン
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名探偵コナン 天国へのカウントダウン | |
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Detective Conan Countdown to Heaven | |
監督 | こだま兼嗣 |
脚本 | 古内一成 |
製作 |
相賀昌宏 土井共成 石坂敬一 石田敏彦 |
製作総指揮 | 相賀徹夫 |
出演者 |
高山みなみ 山崎和佳奈 神谷明 |
音楽 | 大野克夫 |
主題歌 | 倉木麻衣 『always』 |
編集 | 岡田輝満 |
配給 | 東宝 |
公開 | 2001年4月21日 |
上映時間 | 100分 |
製作国 | 日本 |
言語 | 日本語 |
興行収入 | 29億円 |
前作 | 名探偵コナン 瞳の中の暗殺者 |
次作 | 名探偵コナン ベイカー街の亡霊 |
『名探偵コナン 天国へのカウントダウン』(めいたんていコナン てんごくへのカウントダウン)は、2001年4月21日に公開された、劇場版「名探偵コナン」シリーズの第5作。興行収入は29億円。上映時間は100分。
注意:以降の記述には物語・作品・登場人物に関するネタバレが含まれます。免責事項もお読みください。
あらすじ
少年探偵団は西多摩市にキャンプをしに訪れる。元太は夜中トイレに行くとその帰り、一人公衆電話を利用する灰原の姿を目撃する。キャンプの帰り、西多摩市に新しくできたツインタワービルを訪れた彼らは、偶然蘭たちと遭遇する。小五郎の後輩である、ツインタワービルオーナーの常盤美緒に招待されていたのだ。コナン達はツインタワービルに入ったが、タワー下にジンの愛車ポルシェ356Aが停まっていた。彼らがいったい何をしに来たのか訝るコナン。その夜、タワー内で大木岩松が何者かに殺害される。大木氏の死体の横には割られたお猪口が一つ置いてあった。
大木岩松殺人事件の調査を始める少年探偵団だが、後に原佳明の遺体を発見する。そして彼の横にも割れたお猪口が。警察は連続殺人として捜査を進める。その一方灰原は夜中に怪しい行動をとるようになり…。
タワー関係者の殺人事件が相次いだため警察はタワーオープンパーティの延期を要請したが、予定通り行われることになり、コナン達も出席する。しかし、パーティーの最中に常盤美緒の遺体が発見され、さらに黒の組織によって仕掛けられた爆弾が爆発。コナンと蘭は絶体絶命の危機に陥ったが、辛くも脱出する。しかし、少年探偵団の姿がなかった…。
概要
- 劇場版名探偵コナン5周年記念作品。主人公・江戸川コナンの宿敵である黒の組織が映画に初登場しストーリーに深く関わっている。そのため、組織の脱退者である灰原哀が、コナンとともにメインキャラクターとして活躍している。
- TVシリーズのキャラクターからは、ジン、ウォッカ、宮野明美(回想とレコーダーのみ)、トメさんが初登場。
- ツインタワービル内に設置されているアトラクションとして自分の未来の顔を予想して映す機械が登場しており、レギュラーキャラクターの未来の姿を見ることができる。この未来のキャラクターが描かれるアイディアは10年後の姿が描かれた作品、OVA『10年後の異邦人』でも活用されている。こちらは夢オチで終わっているが、本作では描かれなかった、江戸川コナン(工藤新一)、毛利蘭、毛利小五郎、灰原哀(宮野志保)の10年後の姿も描かれている。
- 本作の主題歌「always」はテレビ本編のEDとして第233話 - 第247話まで使用された。
- 本作以降、白鳥任三郎の声優が鬼籍に入った塩沢兼人から井上和彦に引き継がれた。
- 本作から劇場版独自のストーリー路線がほぼ定着し、原作・アニメからは一線離れた「パラレルワールド」的な設定が随所で付加されていく。しかし、映画での設定が原作・アニメに受け継がれることもある。
- 本作からオープニングに英語版映画タイトルも登場した。
- クライマックスでは加速度運動など、観客には分かりにくい数式が登場している。この数式の検算は青山の親族が行った[1]。
- 映画『名探偵コナン』リクエスト企画で第1位(総得票数15892票)になり10月2日に放送。また、2010年3月から4月にかけてキッズステーションでデジタルリマスターHD版が放送された。
- 本編のDVDは2001年12月21日に発売。また、本作以降劇場版DVDの発売は『探偵たちの鎮魂歌』まで12月に固定されていた。
登場人物
メインキャラクター
- 江戸川コナン - 高山みなみ
- 毛利蘭 - 山崎和佳奈
- 毛利小五郎 - 神谷明
- 工藤新一 - 山口勝平
- 鈴木園子 - 松井菜桜子
- 阿笠博士 - 緒方賢一
- 灰原哀 - 林原めぐみ
- 吉田歩美 - 岩居由希子
- 円谷光彦 - 大谷育江
- 小嶋元太 - 高木渉
- 目暮十三 - 茶風林
- 白鳥任三郎 - 井上和彦
- 高木渉 - 高木渉
- 千葉刑事 - 千葉一伸
- トメさん - 中嶋聡彦
- 宮野明美 - 玉川紗己子
- ウォッカ - 立木文彦
- ジン - 堀之紀
※以上の人物については、名探偵コナンの登場人物を参照。
オリジナルキャラクター
容疑者
この中に黒の組織の関係者が存在しているが、詳細な設定については黒の組織を参照。
- 常磐 美緒(ときわ みお)
- 声 - 藤田淑子
- TOKIWA社長。ツインタワービルオーナー。36歳。
- 常盤財閥令嬢。小五郎の大学のゼミの後輩で、現在は父親の後を継いで社長になっている。
- 大木 岩松(おおき いわまつ)
- 声 - 渡部猛
- 西多摩市の市議会議員。55歳。
- 実際には市長よりも権力を持っているらしく、ツインタワービルの建設に当たり、建築に関する市の条例を強引に改正させた。酒好きで昼間から酔っ払っていることもあり、小五郎を「眠りの小五郎」ではなく「居眠り小五郎」と呼び間違える。
- 沢口 ちなみ(さわぐち - )
- 声 - 久川綾
- 常磐美緒社長の秘書。29歳。
- 性格自体は穏やかだが、猪年生まれで多少猪突猛進な傾向がある。
- 原 佳明(はら よしあき)
- 声 - 橋本晃一
- TOKIWA専務取締役兼プログラマー。32歳。
- 優秀だが子供っぽいところがあり、少年探偵団にも懐かれている。チョコレートが好物。
- 風間 英彦(かざま ひでひこ)
- 声 - 小杉十郎太
- ツインタワービルを設計した建築家。41歳。
- 『時計じかけの摩天楼』に登場した森谷帝二の弟子。だが、芸術家タイプの森谷とは違い技術家タイプで、拘りは殆どないらしい。既婚者で息子が一人いる。
- 如月 峰水(きさらぎ ほうすい)
- 声 - 永井一郎
- 日本画家。60歳。
- 常盤美緒の日本画の先生で、富士山の絵で有名。美緒との仲は険悪で、自分の絵を買い占めて高値で売りさばいている事に立腹している。厳格な性格で、事件の調査をする少年探偵団を「子供が警察の真似事などするな」と一喝したが、お土産に探偵団全員の似顔絵をプレゼントするなど優しい面も見せている。また、足が悪く杖を突いているが、老人扱いされるのを嫌っている。3年前にあさみ野の丘を丸ごと買い、アトリエのある家を建てた。
- キャラクター原案は原作者の青山剛昌が担当した。また、声優を担当した永井一郎も青山による推薦である。
その他のキャラクター
- 沢口(さわぐち)
- 声 - なし
- 沢口ちなみの父親。正義感の強い新聞記者で、政治家などの不正を追及していた。ちなみが大学4年生の頃に過労死している。
- 塚本 元(つかもと はじめ)
- 声 - 菅原淳一
- ツインタワービル保安主任。51歳。
- 消防隊長
- 声 - 宇垣秀成
- TOKIWA社員A
- 声 - 小西克幸
- TOKIWA社員B
- 声 - 井上隆之
- 検視官
- 声 - 一条和矢
- 母親
- 声 - 百々麻子
- オープンパーティーに乳児の子供と共に参加していた女性。避難時、途中の階で乗って来た彼女に、後から来るコナン以外の少年探偵団がエレベーターを降りて譲った。
- ドーナツ売り子
- 声 - 赤木美絵
キャッチフレーズ
- 「脱出不可能!危険な罠の時間を止めろ!!」
スタッフ
- 原作 - 青山剛昌
- 絵コンテ、監督 - こだま兼嗣
- 脚本 - 古内一成
- 音楽 - 大野克夫
- 製作総指揮 - 相賀徹夫
- 編集 - 岡田輝満
- キャラクターデザイン、総作画監督 - 須藤昌朋
- 色彩設計 - 西香代子
- 美術監督 - 渋谷幸弘
- プロデューサー - 諏訪道彦、吉岡昌仁
- アニメーション制作 - 東京ムービー
主題歌
「名探偵コナン 天国へのカウントダウン」製作委員会
関連項目
脚注
- ^ 映画の公式パンフレットより。
外部リンク
名探偵コナン映画作品
通番 | 題名 | 公開日 | 脚本 | 主題歌 | 歌手 | 興行収入 | 観客動員数 |
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第1作 | 緋色の不在証明 | 2021年2月11日 | 宮下隼一 | 12.4億円 | |||
第2作 | 灰原哀物語 〜黒鉄のミステリートレイン〜 |
2023年1月6日 | |||||
第3作 | 名探偵コナン vs. 怪盗キッド | 2024年1月5日 | 大胆 | WANDS |
通番 | 題名 | 公開日 | 監督 | 脚本 | 主題歌 | 歌手 | 興行収入 | 観客動員数 |
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第1作 | ルパン三世VS名探偵コナン THE MOVIE | 2013年12月7日 | 亀垣一 | 前川淳 | 42.6億円 | 308万人 |