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パイア

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
前440-430年頃のアッティカ赤絵式キュリクス。テーセウスと戦う牝猪パイアおよび老女の姿が描かれている。イタリアヴルチen)出土。大英博物館所蔵。

パイア[1]古希: Φαῖα, Phaia)またはクロムミュオーンの牝猪[1]古希: Ὕς Κρομμύων)は、ギリシア神話怪物、あるいは女性である。

パイアはテューポーンエキドナの子といわれる牝の[2]、一説にカリュドーンの猪の母であるといわれる[3]。この猪はコリントスイストモス地峡クロムミュオーン英語版において老女パイアに育てられたので、猪もまたパイアの名で呼ばれた[2][4]。パイアはクロムミュオーンの人々を殺し[5]、あるいは農民に被害を与えたため[6]テーセウスアテーナイに向かう途中にペリペーテースシニスに続いて3番目に退治した[2][5][7]

一説には、パイアは「クロムミュオーンの猪」と綽名される残忍な女盗賊だったという[7]

脚注

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  1. ^ a b 高津春繁『ギリシア・ローマ神話辞典』岩波書店、1960年。ISBN 9784000800136 120;186頁。
  2. ^ a b c アポロドーロス、E(摘要)1・1。
  3. ^ ストラボン、8巻6・22。
  4. ^ パウサニアス、2巻1・3。
  5. ^ a b シケリアのディオドロス、4巻59・4。
  6. ^ オウィディウス『変身物語』7巻435行
  7. ^ a b プルタルコス「テーセウス伝」9。

参考文献

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関連項目

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