デルタ航空
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法人番号 | 1700150005025 | |||
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設立 | 1928年(Delta Air Service として) | |||
ハブ空港 |
アトランタ国際空港 | |||
マイレージサービス | SkyMiles | |||
会員ラウンジ | SkyClub | |||
航空連合 | スカイチーム | |||
保有機材数 | 770機 | |||
就航地 | 375都市 | |||
本拠地 | ジョージア州アトランタ市 | |||
代表者 | Richard Anderson (CEO), Edward Bastian (CFO) | |||
外部リンク | http://ja.delta.com/ (日本語) |
デルタ航空(デルタこうくう、英語:Delta Air Lines, Inc.)はアメリカ合衆国ジョージア州アトランタ市に本拠を置く航空会社。旅客運送数および旅客キロ数で、米・ユナイテッド航空に次ぐ世界第2位の大手航空会社である。航空連合のスカイチーム創設メンバーであり、中心的な航空会社。
概要
1929年 にコレット・E・ウールマンらがルイジアナ州モンローで「デルタ・エア・サービス」として旅客サービスを開始し(それまで農薬散布の会社)、1941年にアトランタに移転する。社名は、ミシシッピデルタ[1]にちなんで付けられた。
国際線は欧州・アジア・カナダ・ラテンアメリカ・アフリカに就航している。また、2009年7月よりオーストラリアに就航。
2005年、原油価格の高騰に伴う燃料費の増加によって収益が悪化。加えてハリケーン・カトリーナによって同社の地盤であるアメリカ南部が被害を受けたことなどから経営危機に陥り、同年9月14日、ノースウエスト航空と同時期に連邦倒産法第11章の適用をニューヨークの連邦破産裁判所に申請し運航していたが、2007年5月1日に正式に連邦破産法11章から脱却した。これと同時に機体に新塗装が施され、新しいロゴマークも発表された。それに先立って、ニューヨーク証券取引所への再上場も果たしている。
2010年1月31日をもってノースウエスト航空との統合を完了した。
合併・買収
1953年にシカゴ・アンド・サザン航空と、1972年にノースイースト航空と、1987年にウエスタン航空と合併する。1991年には破産したパンアメリカン航空から大西洋・ヨーロッパ路線を買収する。 2008年4月14日全米5位のノースウエスト航空との合併を発表し[2]、同年10月29日、アメリカ合衆国司法省により承認され、世界最大の航空会社「デルタ航空」が誕生した。 2010年10月1日、ユナイテッド航空とコンチネンタル航空の合併で世界最大の航空会社グループが誕生したことにより、現在では「ユナイテッド航空」に次ぐ世界第2位の航空会社となっている。
就航都市
日本路線
1987年3月に日本乗入れを開始した。旧社時代は成田国際空港からポートランド、ロサンゼルス、ニューヨーク、アトランタの各路線を運航していたが、2001年の9.11同時多発テロの直後、成田―アトランタ便を除いたアジア路線から一時撤退した。その後ノースウエスト航空との統合により、2009年から成田でのハブ機能を充実させた。2011年現在外国航空会社として同空港で最多の運航便数を誇り、その便数は全日本空輸をも凌ぎ、日本航空に次いで2番目となっている。
なお現在、旧ノースウエスト航空の路線と合わせ、アトランタ、ニューヨーク、デトロイト、ミネアポリス、シアトル、ロサンゼルス、サンフランシスコ、ポートランド、ソルトレイクシティ、ホノルルなどアメリカ10都市から日本の5空港(成田、東京/羽田、大阪/関西、名古屋/中部、福岡)に向けて運航を行っている。
また、既得のノースウエスト航空の以遠権を生かすことで、成田国際空港をハブの一つとし、同空港からソウル/仁川、釜山、香港、台北/桃園、シンガポール、バンコク、マニラ、北京/首都、上海/浦東と中部国際空港からマニラへのネットワークも形成し、グアム、サイパン、パラオへも運航している。2011年2月19日から、東京国際空港(羽田空港)とデトロイト[3]、ロサンゼルスをそれぞれ結ぶ路線を1日1便通年運航している。旧社時代には名古屋/小牧 - ポートランド、ロサンゼルス線を運航しており、11ヶ月だけだが福岡 - ポートランド線を運航していたこともある。
機内サービス
デルタ航空の大陸間での国際線と一部の米国内横断路線(ニューヨーク・JFKとサンフランシスコもしくはロサンゼルス間)では「BusinessElite」と呼ばれるアッパークラスを導入し、エコノミークラスとの2クラス制である(その他の路線ではファーストクラスとエコノミークラスと呼ばれる)。
コードシェア
スカイチーム以外では下記の航空会社とコードシェア便を運航している。
- アラスカ航空
- アメリカン・イーグル航空
- アビアンカ航空
- チャイナエアライン
- ミッドウェスト航空[4]
- Royal Air Maroc
- U.S. Helicopter
- ヴァージン・ブルー (pending gov't approval)[5]
なお、大西洋路線ではエールフランスとKLMオランダ航空と共にジョイント・ベンチャーと呼ばれるコードシェア、並びに共同運航を行っており、どの会社がいずれの会社の運航便を販売しても利益とコストを分割し運営を効率化している。
保有機材
現在のデルタ航空は、従来のボーイング社製機材(旧マクドネル・ダグラス社製航空機を含む)中心のラインナップに加え、ノースウエスト航空から引き継いだエアバス機やボーイング747-400型機など、多岐にわたっている。そのため、様々な座席数を持つ機材が豊富に揃い、各路線に最適なサイズの機材を投入することが可能となっている。
航空機 | 機数 | 発注 | ビジネス・ファーストクラス | エコノミークラス | 座席数 | 貨物容量 |
DC-9-50型機 | 21機 | 16 | 84-109 | 100-125 | 1.54-1.96 t | |
MD-88型機 | 117機 | 14 | 128 | 142 | 1,253 ft³ (35.8 m³) | |
MD-90型機 | 35機 | 16 | 144 | 160 | 1,300 ft³ (36.8 m³) | |
A319-100型機 | 57機 | 16 | 108 | 124 | 4.09 t (3,710 kg) | |
A320-200型機 | 69機 | 16 | 132 | 148 | 3.76 t (3,411 kg) | |
A330-200型機 | 11機 | 32 | 211 | 243 | 16 t (14,515 kg) | |
A330-300型機 | 21機 | 34 | 264 | 298 | 15 t (13,608 kg) | |
CRJ-100型機 | 30機 | - | 40-50 | 40-50 | 314 ft³ (8.9 m³) | |
CRJ-700型機 | 15機 | - | 70 | 70 | 437.5 ft³ (12.4 m³) | |
CRJ-900型機 | 13機 | - | 76 | 76 | 530 ft³ (25.57 m³) | |
737-700型機 | 10機 | 12 | 112 | 124 | 1,566 ft³ (44.3 m³) | |
737-800型機 | 73機 | 16 | 144 | 160 | 1,566 ft³ (44.3 m³) | |
747-400型機 | 16機 | 65 | 338 | 403 | 13.2 t | |
757-200型機 | 154機 | 15-24 | 144-162 | 160-184 | 1,785 ft³ (50.5 m³) | |
757-300型機 | 16機 | 20 | 200 | 220 | 8.44 t (7,657 kg) | |
767-300型機 | 16機 | 24 | 238 | 262 | 3,070 ft³ (87 m³) | |
767-300ER型機 | 58機 | 29 | 185 | 214 | 3,070 ft³ (87 m³) | |
767-400ER型機 | 21機 | 39 | 206 | 245 | 4,580 ft³ (129.7 m³) | |
777-200ER型機 | 8機 | 50 | 218 | 268 | 5,656 ft³ (160 m³) | |
777-200LR型機 | 10機 | 45 | 233 | 278 | 5,330 ft³ (151 m³) |
なお、デルタ航空が発注したボーイング社製航空機の顧客番号(カスタマーコード)は32で、航空機の型式名は767-332ER、777-232ERなどとなる。但し、ノースウエスト航空から引き継いだ機材は、ノースウエスト時代のカスタマーコード51が与えられている。
航空機の新規発注状況
デルタ航空では、ボーイング737-800型機を発注しているが、世界的な不況による座席数の需要減により、それらのほぼ全てを売却する予定である。また、既に737-200型、737-300型の退役は全機完了した。なお、ノースウエスト航空が発注していたボーイング787型機の注文の一部取り消し、及び納入延期を依頼している。
大型機の保有状況
ノースウエスト航空と合併後、ボーイング747貨物機を含め20機以上の747シリーズを保有することになったが、2010年1月末を以って貨物機の運用を全て終了し、同時に貨物専用機は退役した。残るボーイング747-400型機は継続運用され、クオリティーを上げるため機内の大規模改造工事後、日本路線を中心に運用に戻る。現在デルタ航空が保有するボーイング747-400の殆どは日本路線に運行されているが、これは無制限の以遠権を有していても成田国際空港の発着枠に限りがあり、多頻度運行が不可能といった事情によるものである。需要旺盛な日本とアジア市場への一定の座席供給、輸送力を保つにはボーイング777では力不足となってしまい、また成田空港内の整備工場でB747型機の高度な整備が可能なことも挙げられる。 一方、ボーイング777が持つ航続性能を生かしデトロイトからソウル(仁川)、上海(浦東)への直行便と、日本からの直行便アメリカ路線で最長となるアトランタ線に充当されている。
かつて使用していた機材
- ダグラスDC-8
- コンベア880
- マクドネル・ダグラスDC-10
- マクドネル・ダグラスMD-11
- ボーイング727-200
- ボーイング747-100
- ロッキード L-1011 トライスター
- エアバスA310-200
スカイマイル
スカイマイル (SkyMiles) はデルタ航空のマイレージサービスである。 2009年10月にノースウエスト航空のワールドパークスと統合され、提携航空会社が大幅に増えた[6]。 また、2011年1月1日よりマイル有効期限が廃止された[7]。
スカイチーム加盟各社のほか、下記の航空会社と相互提携している。
- アラスカ航空
- アビアンカ航空
- GOL航空
- ハワイアン航空
- ジェットエアウェイズ
- キングフィッシャー航空 (ワンワールド加盟予定)
- マレーシア航空(ワンワールド加盟予定)
- オリンピック航空
- V オーストラリア
アジア太平洋地域在住会員のみ、下記の航空会社の特典航空券が得られる[8]。(搭乗した場合の加算はできない。)
なおシンガポール航空はアライアンスが異なるにも関わらずスカイマイルと提携していた時期があり、ワールドパークスとの統合後もマイルの加算・利用ができたが、2010年5月15日にこの提携が解消されている。[10]
関連会社
その他
予約システム
デルタ航空は「deltamatic」と呼ばれる予約システムを使用している。deltamaticはWorldspanの派生タイプである。
脚注
- ^ 「ミシシッピデルタ」はミシシッピ州の北西地域で、地形学上この地域はミシシッピ川の沖積平野である。ミシシッピ川河口部の鳥趾状三角州である「ミシシッピ川デルタ」(Mississippi River Delta)とは異なる。
- ^ http://news.delta.com/article_display.cfm?article_id=11034
- ^ 東日本大震災の影響による需要減や燃料価格の高騰に伴い、一時運休となり、2012年4月27日から運航再開予定。
- ^ Delta-Midwest sign codeshare agreement
- ^ http://news.delta.com/index.php?s=43&item=742 Delta Virgin Blue to sign JV agreement
- ^ DELTA SKY MAGAZINE September 2009
- ^ スカイマイルについて
- ^ 提携航空会社の特典 - デルタ航空
- ^ 日本在住、かつメダリオン会員または提携クレジットカード会員に限られる。
- ^ シンガポール航空サイトでの告知
外部リンク
- NYSE: DAL
- デルタ航空(日本語版/英語版ほか)
- Delta Air Transport Heritage Museum(英語)
- Deltaskymag.com デルタ航空機内誌(英語)
- Delta Sky Web デルタ航空機内誌(日本語)
- デルタバケーション デルタ航空指定パッケージツアー(日本語)