アーケードゲーム

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ゲーム > コンピュータゲーム > アーケードゲーム

アーケードゲーム(arcade game)は、業務用ゲーム機(「アーケードゲーム機」)によるゲームのこと。

古くは、典型的・代表的なものとしてはピンボールで、電気・機械的な装置だった。コンピュータゲームの発展後は、作品数や経済規模ではそちらが大きくなっている。英語では、日本語での「ゲームセンター」に当たる語として「ペニーアーケード」あるいは「アミューズメントアーケード」といった語がある(「ゲームセンター」は和製英語)。1990年代まではアーケードゲームが最先端技術の実験場として機能していたが、後にパソコンの技術に統一され、現代ではパソコンゲームに最先端が移行している。

米国のアーケードゲーム

不特定多数を対象とした世界初のコンピュータゲームは1958年に米国のブルックヘブン国立研究所物理学者ウィリアム・ヒギンボーサムオシロスコープを使って製作したテニスゲーム『Tennis for Two』とされている[1]。これは業務用ではなくブルックヘブン国立研究所の定期公開日の見学者用にあり合わせの機材で製作されたものであったが予想外の人気を博した[1]

世界初のアーケードゲームは1971年にナッチングから発売された『コンピュータースペース』である[1]。この『コンピュータースペース』は生産台数約1500台と少なめで、あまりヒットしなかったが後世のゲーム文化に与えた影響は大きかった[1]

その翌年の1972年アタリ社がゲームシステム『ポン』を発表し、これが大ヒットしたことから『ポン』が「業務用ゲーム」の元祖と呼ばれている[1]

日本のアーケードゲーム

営業方法

日本国内では主にゲームセンター遊園地などのアミューズメントスポットに設置され、1プレイごとに料金を徴収するのが一般的である。これらアミューズメント機器を設置する施設の運営は、風俗営業法に従って行われているため、全国共通で18歳未満は22時以降の入店禁止の制限が設けられている。同時に、各都道府県の条例により16歳未満、18歳未満の入店制限時間を別個に設定している(法律や規制に関する詳細はゲームセンターの項を参照)。

近年では、漫画喫茶に併設するスタイルも出てきており、このスタイルでは、漫画喫茶同様に入場料を徴収され、退店時に時間当たりの従量料金を支払う。プレイ当たりの料金は設定されておらず、店内のゲーム機はフリープレイ設定であることがほとんどである。コインオペレートを行わないことから、風俗営業法の規制対象外の店が多い。フリープレイという性質上、ペイアウトを伴うメダルゲームプライズゲームトレーディングカードアーケードゲームまたはプリクラなどは設置されない(例外あり)(プリクラは併設関係なく店外に設置されることはある)。まれに安価ではあるが料金を徴収する店があるが、当然ながら風営法の規制を受ける。

プレイ料金

料金は地域、店鋪、ゲームの種類等により差があるが、一般的には10円 - 500円程度。筐体に直接硬貨を投入する場合がほとんどであるが、プリペイドカード電子マネーEdyなど)を用いたり、事前にメダル貸出機でメダルを借りて、そのメダルを使用する場合もある(メダルゲーム)。紙幣を投入できる機構を備えたゲーム機を製造及び設置することは違法であるため、紙幣を直接使用できるゲーム機は国内には存在しない。

また、入口と出口にゲートを設け、入口で接触読み取り型カードを受け取り、それを筐体に取り付けてあるアンテナ(トランプ1デックぐらいの大きさだろうか)に接触させ、従来の硬貨投入(クレジット)とし、出口にて精算をするシステムもある。年々採用する店舗は増加している[要出典](ATO SYSTEMなど)。

海外では、現金の代わりに、トークンを使用する営業方法もしばしば見る事ができる。これは、現金を、払い戻しができないトークンと呼ばれるメダルに予め換えさせ、これを硬貨と同様にゲーム機に投入させて料金とするものである。メリットは現金をトークンの貸出機で集中的に管理する事ができる点にある。また、一度に両替する金額によってトークンの単価を変えることで客にスケールメリットをアピール(例:1ドル3トークンとして、通常50セント1プレイのゲームを1トークン(約33セント)でプレイできる、等)して、一度に多額の現金をトークンに換えさせるよう促す効果(と同時に、ほとんどゲームをしないライト客からは相応に高単価の料金を徴収する効果)もある。日本でも多くはないものの、トークンを使用するゲームセンターは存在する。

機器面の分類

アーケードゲームは大別して、ビデオゲームエレメカの2種類に分類できる。このほか、稀にカジノテーブルやボードゲーム、TCGのデュエルスペースなどを設置してアナログゲーム=非電源ゲームを運営する場合もある。カジノテーブルのみを設置したアナログゲーム専門店はカジノバーと呼ばれるが、ゲームセンターと同じ扱いを受けるため、風営法による営業の認可を得る必要がある。一方、TCG専門のデュエルスペースは一般的に同法による認可は必要とされていないが、場所貸しだけでなく、店員がゲームに関与する(ジャッジやゲームマスター、あるいは1人客の相手役をするなど)する場合は風俗営業として認可が必要となる)。

ゲーム基板は、基本的に1枚につき1タイトルであり、別のゲームを稼動させるには筐体の中の基板を交換する必要があるが、家庭用ゲーム機のようにメディアの交換で別ゲームを稼動できる、システム基板と呼ばれる物も存在する。システム基板のアーキテクチャは従来はメーカー独自設計が多かったが、近年ではコスト削減のため(また、独自基板を開発しなくても充分オーバースペックのシステム基板が利用できるという理由もあって)、家庭用ゲーム機のアーキテクチャを流用したものやPCをベースとしたものが増えている。少なくとも1990年代までは、独自開発の最先端技術を投入することで、家庭では体験できない高品質なグラフィックを売りにしていたが、2000年代に入って、コストパフォーマンスの問題からアーケードゲーム機器においても家庭用ゲーム機のアーキテクチャの流用に続き、家庭用PCのアーキテクチャを流用するようになったため、グラフィックでは家庭用PCの方が上回るようになった。

一方、プレイごとにお金を払うという性質を生かして、プレイが成功すると景品がもらえるプライズゲームという種類のゲームもある。これはエレメカに分類され、いわゆるコンピュータゲームのような画面がなかったり、あっても簡易なものであることが多い(ビデオゲームを使用したプライズ機は認められていないため)。なお、プレイの成否を問わず必ず何らかの商品がもらえる構造のゲームは、法律上はゲーム機とは見なされず自動販売機に分類される(アミューズメントベンダー、あるいは単にベンダーと呼ばれる)。このため、ビデオゲームと組み合わせた機器も存在する。

メンテナンス・サポート

基本的にメンテナンスはオペレーター(アミューズメント施設運営者)が行うが、メーカーが定期点検を行う場合がある。

メーカーが筐体やシステム基板をサポートする期間はタイトルによって異なるが、大半は部品調達難などの理由でメーカーサポートを終了する場合が多い。基板や筐体によっては20年から35年もサポートを行っていたタイトルもある。メーカーが事業撤退もしくは経営破綻した場合は、グループ企業への事業移管や同業他社へ事業譲渡した場合などを除き、一切メーカーサポートを受けることはできない。バンダイナムコエンターテインメント(当時)は2015年7月に、セガ・インタラクティブは2016年11月に、メーカーがサポートする期間を基本的にPC家庭用ゲーム機並みにすることを発表している。

ネットワーク対応タイトルにおけるネットワークサービス終了が行われる時間は、23時59分もしくは、風営法による営業禁止時間(0時〜6時)に行われることがほとんどである。

主要メーカーの中には、バンダイナムコアミューズメントのアーケードゲームのメンテナンスやサポート業務をバンダイナムコテクニカバンダイロジパルが、セガ・インタラクティブのアーケードゲームのメンテナンスやサポート業務をセガ・ロジスティクスサービスがそれぞれ手掛けているように、グループ内でアーケードゲームのメンテナンスやサポートを行う会社がある[2]。他の主要メーカーでは、タイトーは自社でアーケードゲームのメンテナンスやサポートを行っている他、アミューズメント施設運営者を対象としたタイトーアミューズメントスクールを厚木テクニカル&ロジスティクスセンター内に設置している。コナミアミューズメントカプコンは、自社でアーケードゲームのメンテナンスやサポートを行っている。サービス拠点は、バンダイロジパルとタイトーが全国各地に設置しているのに対し、セガ・ロジスティクスサービスはサービス拠点が4か所(東京都大田区千葉県佐倉市名古屋市大阪市)しかなく、カプコンは三重県伊賀市にあるサービスセンターのみ(カプコンは一部業務をセガ・ロジスティクスサービスに委託)となっている。

主要メーカー以外は、メンテナンスやサポートをメーカー自体が行うか、バンダイロジパルやセガ・ロジスティクスサービス、タイトーに委託する場合が多い。

メーカーの筐体サポートサイトは、メーカーと取引があるオペレーターや筐体レンタル業者しか会員になれず、メーカーと取引がないオペレーター、筐体レンタル業者、個人ユーザーの閲覧可能なページには制限がある。そのため、バンダイナムコアミューズメント製品とタイトー製品のメーカー修理サポートは、取引がある法人が所有する筐体に限定されている(個人所有の筐体や取引がない法人が所有する筐体は、取引がある法人<購入した販売代理店など>を経由することになる)[3][4]。会員であっても、会員であるオペレーターや筐体レンタル業者が、部品代金の未払い、倒産、風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律並びに各都道府県の条例に違反した場合などは会員資格を取り消すメーカーもある。

筐体

筐体とはゲーム機の外殻のことや、ゲームの機械や付帯設備を収める箱をいう。

汎用筐体

単体で発売されるゲーム基板を入れ替えて、コントロールパネルやボタンを換装することにより、汎用的に様々なゲームに使用することができる。1990年代以降、汎用筐体といえば後述のミディタイプ筐体を指すことが普通である。ゲーム業界内部での流行に合わせ、年代毎に特徴的な付加機能(例として、ヘッドフォン端子、プリペイドカード用スロット、家庭用ゲーム機のメモリーカードやコントローラー用の端子、ICカードスロットなど)が装備されているので、それを元に世代を推測することもできる。

アップライト筐体

アップライト筐体の一例(ゲーム基板ドンキーコング』)

プレイヤーが立ってゲームを行う筐体で、モニター画面は床に対してほぼ垂直か、やや仰角をつけて取り付けられている場合が多い。多くは冷蔵庫タンスの様な直方体に近い形をしているが、新しいタイプではAVラックのような洗練されたデザインのものもある。

ミニアップライト筐体

小型のアップライト筐体。使用するモニターが小さく、マーキー(看板)も簡素化するか、または完全に除去して、小型化が図られている。シングルロケやSCロケなど、小さな子供客が多いロケーションで多く用いられる。

日本では駄菓子屋の軒先など屋外に設置する筐体がオレンジ色だったことから『オレンジ筐体』や『駄菓子屋筐体』と俗称される。

米国においては、キャバレータイプあるいはキャバレー筐体(cabaret type/cabinet)と称する。

ミディタイプ筐体(汎用筐体)

ミディタイプ筐体の一例(セガ『アストロシティ』)

アップライトに似て、モニター画面は床に対してほぼ垂直か、やや仰角をつけて取り付けられているが、筐体全体の背が低く、プレイヤーは椅子に座ってゲームを行う点がアップライトとは異なる。そのため家庭用のモニターとアスペクト比が違う。解像度は当時のブラウン管のテレビより高い。テーブル筐体に代わるビデオゲーム用汎用筐体として、1985年頃より普及し始め、2007年現在では日本国内のメーカーが製造するビデオゲーム用汎用筐体の殆どがこのタイプになっている。筐体上部にゲームの目的や基本的な操作方法を説明するインストラクションカードを入れて掲示できる。

「ミディタイプ筐体」との呼称は、アミューズメント産業出版社が刊行する遊戯機械総合年鑑においては、1987年版のエイブルコーポレーション及びエス・エヌ・ケイ社製汎用筐体の説明文に初めて登場し、更に同年鑑の1990年版では、エイブルコーポレーションカシオゲーム社、カプコン社、ジャレコ社、タイトー社製汎用筐体の説明文に使用されるまでに至っている。しかし、この呼称はテーブル筐体の減少と並行して使用頻度が下がり、2007年現在では単に「汎用筐体」と呼ばれるか、または商品名で呼ばれるのが普通となっている。

カクテル筐体

モニター画面が床に対して水平に設置されており、ガラスの天板の上にはカクテルグラスを置くことが出来ることからその名が付いた。主に米国で使用される名称で、後述するテーブル筐体もこの一種とされる。

テーブル筐体(『スペースインベーダー』)

テーブル筐体

テーブル筐体は1976年にタイトーがブロックくずしを製造した際、喫茶店に納入するために開発したものである。1978年に同社からリリースされた『スペースインベーダー』の大ヒットで爆発的に全国に普及した。1980年代前半までは業務用ビデオゲームと言えば、殆どがこれであった。インストラクションカードは画面の両脇に天板の下に挟み込んで掲示する。

カウンタートップ筐体

飲食店のカウンター上に設置することを目的とした筐体。ソリティアに類するパズルゲームが入っていることが多いが、ビデオスロットやビデオポーカーなど、しばしばギャンブルをテーマとするゲームが入っている場合もある。

プロジェクタ筐体

ゲームセンター、屋内型大型施設等のゲームコーナー等に置かれる50インチ以上の後投影型プロジェクタを使用した汎用筐体。プロジェクタ部とプレイヤー部を分離し、ゲーム基板はプレイヤーコンパネ部下の一体化されたBOX内に内包される。

専用筐体

いわゆる大型筐体ゲーム

コクピット筐体

アウトラン』固定筐体

コクピット筐体は自動車や宇宙船のコクピットを模した筐体に座ってプレイするもので、例えばレースゲームならば、レースカーのコクピットを模した大型の筐体でプレイするようなゲームであり、よりリアルな臨場感を味わうことができる。

体感筐体

コクピット筐体の変形バリエーションで、プレイヤーが乗り物型の筐体に乗ったり、操作する事で筐体が動いたりするもの。『モナコGP』以降のセガが得意とする。近年はスケートボードや自転車から、犬の散歩にいたるまで、あらゆるジャンルが体感筐体として作られている。中にはプレイヤーが筐体に乗り込み、筐体そのものがゲーム内容に合わせて動くことで臨場感を出すもの(R-360など)も存在した。

カードゲーム筐体

専用筐体の一つであるが、ゲームの過程でカードを使用するもの。筐体の形状は様々ではあるが、特徴的なのはカードを読み取る機構(バーコードを読み取るだけの単純なものから、位置や上下方向を認識するものなどもある)と、新規カードを排出する機構を備えていること。カードの情報を読み取ることで画面内のキャラクタの属性を変化させたり、カードを筐体上で移動させることでキャラクタを移動できるなど、トレーディングカードとビデオゲームを組み合わせたゲーム性になっている。また、ゲームを行うごとに新規カードが払い出されるようになっている。一般に、トレーディングカードゲーム(TCG)ではプレイヤーがカードを多く所有するほど、使用できるキャラクタや技などが増え、ゲームを有利に進められることが多い。この筐体の場合、プレイ毎に新たなカードを入手できるため、プレイ回数を重ねれば重ねるほどゲームを有利に進めやすくなり、結果として繰り返しプレイされることが期待できる。

アーケードを家庭用に移植する場合、専用筐体で遊べない事は百歩譲ったとしても、カードの排出機能自体は家庭用で再現出来ない(もっとも、TCGとコンピュータゲームの融合はカードe任天堂)など家庭用ゲームの方が先である)。故に現在はアーケードでしか実現できない家庭用に対するアドバンテージとなっており、『オシャレ魔女♥ラブandベリー』の様な児童向けゲームまで多数登場している。

ジャンルの名称としては、「トレーディングカードアーケードゲーム」と呼ばれている。

なお、前述の通り法律上は自動販売機(ベンダー)という位置付けになる。

歴史

1970年代

1971年
1972年
  • ブッシュネル、上記の反省を活かし『ポン』(アタリ)発売、大ヒット。娯楽産業史上ではこれが最初とされる。
1973年
  • 日本で『ポン』のコピーゲーム『ポントロン』(セガ)と『エレポン』(タイトー)発売。
1976年
  • 『ブレイクアウト』(アタリ)発売。日本では『ブロックくずし』の通称で、これを発売する為非常に多くのゲーム会社が創業し、現在も老舗メーカーとして多数生き残っている。
1978年
1979年

1980年代

1980年
  • パックマン』(ナムコ)発売。日本だけでなくアメリカを始め全世界で記録的大ヒットとなる。
  • デコカセットシステムデータイースト)発売。ハードウェアとソフトウェアの基板を共通化し、ソフトを差し替えることで多彩なゲームを扱うことが出来た最初期のアーケードゲーム基板。
1981年
1983年
1984年
1985年
1986年
  • 任天堂がアーケードゲーム事業から撤退。
  • アウトラン』(セガ)発売。
  • イシターの復活』(ナムコ)発売、アーケードゲーム初の「パスワードコンティニュー」を導入し、全国どの筐体でも継続プレイを可能とした。
  • アーケードゲーム専門誌『ゲーメスト』(新声社)創刊。
1987年
1988年
1989年

1990年代

1990年
1991年
1992年
  • 対戦型落ち物パズルゲームの元祖となる『ぷよぷよ』(セガ/コンパイル)発売。
  • 日本物産がJAMMAを退会。
1993年
1994年
  • ザ・キング・オブ・ファイターズ'94』(SNK)発売、以後毎年(2003年まで)発売される人気シリーズとなる。
  • バーチャファイター2』(セガ)発売。描画速度が秒間60フレームに強化され、大ヒットを巻き起こす。
  • 鉄拳』(ナムコ)発売。鉄拳シリーズはその後20年以上に渡り継続する人気シリーズとなる。
  • シューティングゲームの老舗メーカーとして人気だった東亜プランが倒産。
  • アイレムがアーケードゲーム事業より撤退(アミューズメントベンダー事業は継続)。
1995年
  • 電脳戦機バーチャロン』(セガ)発売。対戦型格闘ゲームとは一線を画した、対戦を主体としたアクションゲームの草分け的存在。
  • JAMMA、AOU、NSCの3団体により、毎年11月23日を「ゲームの日」と制定。全国のゲームセンターにおいて、無料サービスやイベントなどを開催するようになる。
  • セガが、アーケードゲームの保守サービス部門をセガ・ロジスティクスサービスへ分社。
1996年
1997年
1998年
  • 『beatmania 2nd MIX』(コナミ)発売。爆発的な人気となり、以後「BEMANIシリーズ」として多数の音楽ゲームが発売された。
  • ぷよぷよ』シリーズで人気を馳せたコンパイル和議を申請し経営破綻。
  • データイーストがアーケードゲーム事業から撤退。
1999年

2000年代

2001年
2002年
2003年
  • 甲虫王者ムシキング』(セガ)発売。トレーディングカードアーケードゲームとしては初めて子供向けとして発売され、現在も続く子供向けトレーディングカードアーケードゲームのブームを牽引する形となった。
  • メーカーの枠を超えた対戦型格闘ゲームの全国大会「闘劇」開始。主催はエンターブレイン。
2004年
  • セガ・サミー・ナムコの共通ネットワーク規格「ALL.Net」が始まる。
  • Quest of D』(SEGA-AM2)発売。アーケードにおける初のリアルタイム店舗間マッチング協力プレイが可能なMORPG
2005年
  • アーケードゲーム用ネットワークシステム「NESYS」(タイトー)がサービス開始。
  • 任天堂が『マリオカート アーケードグランプリ』でアーケードゲーム事業に再参入。
  • 三国志大戦』(セガ)発売。アクション要素のあるカードゲームとして初めて、異なる店舗間でのリアルタイム対戦を実現。
  • いち早く高精細度化を導入したシステム基板「LINDBERGH」(セガ)発売。
  • 日本物産がアーケードゲーム事業から撤退。同年稼働開始の『恋するコスプレ秋葉原』が最終作。
  • アイドルプロデュース体験ゲーム『THE IDOLM@STER』(ナムコ)稼働開始。後にプラットフォームを家庭用ゲーム機や携帯電話に移し、アイドルマスターシリーズを形成する。
2006年
  • コナミグループの再編に伴い、アーケードゲームなどを手掛ける新会社としてコナミデジタルエンタテインメントをコナミ(後のコナミホールディングス)から新設分割で設立。
  • ナムコがバンダイのゲーム事業を譲受し、バンダイナムコゲームスへ商号変更。
  • アーケードゲーム市場規模が過去最高の7,029億円に更新[6]
2007年
2008年

2010年代

2010年
  • スクウェア・エニックスグループ再編に伴い、グループにおけるアーケードゲーム事業をタイトーに集約(同時にコンシューマーゲーム事業はスクウェア・エニックスに集約)。
  • e-AMUSEMENTにて、カード(e-AMUSEMENT PASS)に電子マネー機能を付加する「PASELI(パセリ)」サービス開始。PASELI対応ゲームでは、PASELI利用時のみ所定の特典が得られる。
  • ゲーム筺体にダウンロードコンテンツとして配信されているゲームタイトルを、ダウンロードして遊ぶことができるシステム『NESiCAxLive』開始。
  • ALL.Netにおいて、それまでゲーム毎に必要だった専用のICカードを、ひとつのICカードまたは携帯電話に集約するサービスを開始(セガ「Aime」、バンダイナムコゲームス「バナパスポート」)。同年11月より、「Aime」と「バナパスポート」の相互利用サービスを開始。
2011年
2012年
  • JAMMAがNSA、全日本遊園施設協会(JAPEA)と統合し、一般社団法人に移行。名称を「日本アミューズメントマシン協会」に変更。
2013年
  • ALL.Netにおいて、『NESiCAxLive』同様に筐体にゲームをダウンロードして遊ぶシステム『ALL.Net P-ras MULTIバージョン2』開始。
  • 東亜プランの流れをくむケイブがアーケードゲーム事業より撤退(同時にコンソールゲーム事業からも撤退)。前年稼働開始の『赤い刀 真 for NESiCAxLive』が最終作。
  • セガが、子会社のインデックスからアーケードゲーム事業を移管。アトラスはアーケードゲーム事業より撤退。同年稼働開始の『イナズマイレブンGO バトリズム』がアトラスが開発したアーケードゲーム最終作。
  • ぷよぷよ!!クエスト アーケード』(セガ)発売。アーケードゲーム初の基本プレイ無料制(フリーミアム方式)を導入。
2014年
  • 5月29日、e-AMUSEMENT対応のアーケード一部タイトルがパソコンで遊べ、データ共有も可能なサービス「e-AMUSEMENT CLOUD」サービス開始。対応タイトルは、アーケードとの対戦・協力プレイも可能。
  • メーカーの枠を超えた音楽ゲームの全国大会「天下一音ゲ祭」開始。主催はAOU。
2015年
  • セガグループ再編に伴い、アーケードゲームを手掛ける新会社としてセガ・インタラクティブをセガ(後のセガゲームス)から新設分割で設立。
  • バンダイナムコゲームスの商号をバンダイナムコエンターテインメントへ変更。
  • カプコンが自社開発基板であるCPシステムCPシステムIICPシステムIIIの修理サポートを終了。サポート終了タイトルは1984年 - 2004年発売のタイトルで、144タイトルに上った。
  • 鉄拳7』(バンダイナムコエンターテインメント)発売。アーケードの対戦型格闘ゲームでは初めての店舗間オンライン対戦を導入。
  • タイトーが対戦型ゲームの全国大会「闘神祭」を開催。当初は自社製品『NESiCAxLive』のプロモーションの一環だったが、翌年より『鉄拳7』などの他社製品も加わり、2012年に終了した「闘劇」の実質的な後継イベントとなる。
  • タイトーが「マルチ電子マネー決済システム」を導入開始。自社ロケーションにおいて、流通系および交通系電子マネーでの決済が可能となる。
  • カプコンがNESiCAxLiveに続き、ALL.Netも導入。
2016年
  • 艦これアーケード』(セガ・インタラクティブ)発売。トレーディングカードアーケードゲーム初のオンデマンド印刷を導入(片面印刷のみ)。また、カードとプレイヤーアカウントの紐付けを実現。
  • 三国志大戦』(セガ・インタラクティブ)発売。オンデマンド印刷の両面印刷を初めて導入。
  • セガ・インタラクティブとコナミデジタルエンタテインメントが、共同でアミューズメント施設向けマルチ電子マネーシステムを開始することを発表。「PASELI(パセリ)」、交通系電子マネー、流通系電子マネーを1台の端末で対応。
  • コナミグループ再編に伴い、コナミデジタルエンタテインメントのアーケードゲーム事業をコナミアミューズメントへ吸収分割で移管。
  • セガ・インタラクティブが、アーケードゲームタイトルのIP(知的財産権)をスマートフォンゲームにも活用する「マルチデバイス×ワンサービス」を発表。
2017年
  • NESiCAxLiveのシステムを継承し、かつ店舗間オンライン対戦に対応した『NESiCAxLive2』サービス提供開始。
  • セガ・インタラクティブとセガ・ロジスティクスサービスが、LINDBERGH以前のシステム基板並びにATOMISWAVEを使用したタイトルの修理サポートを終了。
  • バンダイナムコエンターテインメントが、アーケードゲームのアフターサービス部門をバンダイナムコテクニカへ新設分割で移管。
  • バンダイナムコエンターテインメントとバンダイナムコテクニカが、『ギャラクシアン』・『ゼビウス』・『鉄拳6 BLOODLINE REBELLION』以前の鉄拳シリーズなど272タイトルの修理サポートを終了。
2018年
  • JAMMAとAOUが合併し、日本アミューズメント産業協会(JAIA)が発足。
  • バンダイナムコエンターテインメントのアーケードゲーム事業を、バンダイナムコアミューズメント(ナムコから商号変更)へ吸収分割で移管。
  • セガ・インタラクティブ、バンダイナムコエンターテインメント、コナミアミューズメントの3社が、各社が独自に展開していたアーケードゲーム用ICカードの仕様を統一した規格「Amusement IC」を制定。各社が同規格に対応した「アミューズメントICカード」を発売。
  • カプコンが『crossbeats REV.』のオンラインサービスを終了、『Cytus Ω』および『進撃の巨人 TEAM BATTLE』の開発中止を発表し、アーケードゲームから事実上の撤退。
2019年
  • タイトーが『ストリートファイターV タイプアーケード』にてAmusement ICに参入。「アミューズメントICカード」対応のNESiCAを発売。
  • カプコンが自社業務用アミューズメント機器の修理サポート業務を、セガ・ロジスティクスサービスに移管。
  • 『ALL.Net P-ras MULTI Ver.3』(セガ)開始。ゲームパッド接続用のUSB端子などを備えた新筐体にて供給される。
  • 子供向けアーケードゲームの開発や、プライズマシンの開発・販売を行っていたマーベラスが、『WACCA』で開発兼パブリッシャーとして参入。
  • ALL.Netがサービスの高速化・安定化を目的に、ネットワーク回線をIPv4 PPPoE接続からIPv6 IPoE接続に変更。
  • システム基板「exA-Arcadia」発売。海外の新興デベロッパによる開発で、ゲームはロムカートリッジで供給される。11月27日、ローンチタイトル『アカとブルー タイプレボリューション』稼動開始。

2020年代

2020年
  • セガとタイトーが、ALL.NetとNESYSのネットワーク回線の共同利用に合意。店舗側の負担を減らすため、ALL.Netが先行して導入していたIPv6 IPoE接続に、NESYSが相乗りすることとなる。
  • セガゲームスがセガ・インタラクティブを吸収合併。セガゲームスは社名をセガに再変更。
  • セガ エンタテインメントが12月30日付でGENDAの連結子会社となり、商号をGENDA SEGA Entertainmentに変更。これによりセガはアミューズメント施設運営事業から撤退。なおセガグループは同社の株式14.9%を引き続き保有し、店舗名としてのセガブランドは継続する。

分類

アーケードゲームの復刻

1980年代〜1990年代前半のアーケードゲーム(ビデオゲーム)のいくらか(1から数十種類)をまとめて完全移植したものを1つのコンシューマソフトとしてリリースもしくは配信する例が1990年代後半から増加している。これらのゲームはコントローラーの任意のボタン(SELECTボタンなど)でクレジットの投入を再現できるものが多い。

主な一例

脚注

  1. ^ a b c d e 大越愛子、堀田美保『現代文化スタディーズ』晃洋書房、2001年、126頁。 
  2. ^ バンダイロジパル、セガ・ロジスティクスサービス共運送業も兼業している。
  3. ^ ご利用方法バナサポ - バンダイナムコテクニカ
  4. ^ よくある質問「個人でも登録できますか?」タイトーテック
  5. ^ シューティングゲームサイドvol.10 収録インタビュー - マイクロマガジン社 2014年9月26日発行
  6. ^ 就活大百科 キーワード1000 > 業界研究 > その他メーカー・製造関連 - 就職活動(就活)準備 - マイナビ2016

参考文献

  • 石井ぜんじ・宇佐太郎・氏家雅紀 『セガ・アーケード・ヒストリー』エンターブレイン(ファミ通books)2002年、209頁。

関連企業

(アーケ―ドゲーム関連企業)

  • スタンバイ - 業務用ゲーム機の販売、レンタル、中古機、景品、部品、修理など
  • オルガンソフト - 未上場、携帯機のほかアーケード用のゲームの3Dグラフィックやアニメーションなどを制作。大阪市中央区
  • ユーテック - 未上場、アーケードゲーム機械の販売及び中古買取を行う会社、アミューズメント施設向けに、クレーンゲームなどプライズゲーム機を中心としたアーケードゲーム機械を販売。新品販売の他、中古機械の買取・販売も。吹田市
  • セイミツ工業 - 未上場、アミューズメント関連部品の製造及び販売を行っている会社でジョイスティックや押しボタンなどのアミューズメント関連部品の製造や販売。埼玉県戸田市
  • セガ・ロジスティクスサービス - 未上場、アミューズメント機器などの物流業務全般、アミューズメント機器の保守サービスや修理なども。東京都大田区
  • バンダイナムコアミューズメント - 未上場、アミューズメント機器の企画および卸売。東京都港区
  • 大栄工業 - 未上場、ゲームセンター用の大型木製キャビネットおよび関連部品を製造。東京都品川区
  • 佐伯工業 - 未上場、鉄道車両と遊戯機械に関する業務を行っている会社で車両更新工事、屋根・台車補修工事や点検・整備などの鉄道車両に関する事業。泉南郡岬町
  • エスアイエレクトロニクス - 未上場、アミューズメントエレクトロニクス製品の企画・開発・設計など。東京都中央区
  • 松浦製作所 - 未上場、ATMやアミューズメントマシンのほか航空機内装品などの製造。新潟県新発田市
  • オウミ技研 - 未上場、アミューズメント機器をメインに民生品の制御基板などシステム制御およびゲーム機の開発を手掛ける会社でハードウェアやソフトウェアの企画および開発・設計。群馬県太田市
  • ファイブ - 未上場、業務用アミューズメント機器(UFOキャッチャー・スロット・パチンコ)のゲーム機器などの卸売やリサイクルショップを運営。福岡県久留米市
  • タクミコーポレーション - 未上場、国内外の業務用・家庭用ゲーム関連ソフトウェアの企画及び開発。東京都新宿区
  • ユニ機器 - 未上場、メダル自動補給装置などレジャー機器や自動販売機の製造および販売。栃木県小山市

(アーケードゲーム機製造企業)

  • アイ・エム・エス - 未上場、プリントシール機のほかプライズ機などのアミューズメント機器を開発・販売。吹田市
  • エスプラン - 未上場、小型クレーンゲーム機「カリーノシリーズ」の製造および販売。福岡県春日市
  • アムジー - 未上場、業務用ゲーム機の開発や製造および販売、子供向けやファミリー向業務用メダルゲームなど。相模原市中央区
  • 西友エレクトロ - 未上場、電子部品やプリクラボックスなどの製造。宮城県栗原市
  • メイクイースト - 未上場、プリクラ機等のアミューズメントマシンの会社でプリクラ機を中心とした、アミューズメントマシンの開発。東京都千代田区
  • 富士電子工業 - 未上場、メダルゲームなどアミューズメント機械の製造・販売。千葉県市川市
  • ユー・エス産業 - 未上場、アーケードゲームの開発や販売などを手掛ける企業でプリクラやUFOキャッチャーなどゲームセンター用のアミューズメントゲーム機の開発や製造、そして販売。大阪市大正区
  • ピクセルカンパニーズ - JASDAQ、カジノ用ゲーム機の開発などを行う。東京都港区
  • カプコン - 東証1部、デジタルコンテンツの開発・販売。大阪市中央区
  • コナミアミューズメント - 未上場、アーケードゲームやアミューズメント施設向けゲーム機器を製造や販売。愛知県一宮市
  • メトロ - 未上場、業務用・家庭用ゲームの企画・製造・開発。大阪市淀川区
  • 北日本通信工業 - 未上場、アーケードゲームの製造および販売。福島県須賀川市
  • ウイング (杉並区の企業)
  • ディーディーエル - 未上場、業務用ゲーム機、機器組込システムや玩具及びゲーム機器等の設計及び製造。札幌市中央区
  • アルゼゲーミングテクノロジーズ - 未上場、ゲーミング事業に特化したカジノマシンの開発。東京都江東区
  • アイ・ウィル - 未上場、「ねこくじ」などのアミューズメント施設用ゲーム機の製造・販売。埼玉県戸田市
  • コーエーテクモホールディングス - 東証1部、「信長の野望」「三國志」など歴史シミュレーションゲームが強みのゲーム製作会社でPC向けゲームで発展してきたコーエー社と、業務用娯楽機器で発展してきたテクモ社が2009年に経営統合し設立。神奈川県横浜市港北区

関連項目

外部リンク