鬱ゲー
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鬱ゲー(うつげー)とは、美少女ゲーム等のコンピュータゲームにおいてプレー中に不幸なことや救いようのない状態に陥って気が滅入る作品を指す俗語[1][2]。
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[編集] 概要
鬱ゲーとは「憂鬱・陰鬱な気分にさせられるゲーム」のことをいう。ただし、ゲームメーカー(制作者)が行っている正式なカテゴリ(範疇)またはジャンル(種類)としての区分ではなく、何によってどのように「憂鬱・陰鬱な気分にさせられる」かは実際にゲームをプレイしたユーザー(プレイヤー)自身にしか認識できない(感じ取れない)ため、作品に対するユーザーの感想を端的に言い表したもので、ゲームの特徴を表現した俗語に過ぎない側面もある。
実際に自社の作品を「鬱ゲー」と公言するゲームメーカーはほとんどない。しかし、ユーザーがプレイして憂鬱感を覚えるゲームはしばしば見られ、インターネット上の掲示板でのユーザー間の意見交換などにより、鬱ゲーと認知される作品は多数存在する。
鬱ゲーという言葉は、それが使われ始めた時期には、ギャルゲーやアダルトゲームにおいて、
- 主人公が不幸な結末を迎える、救われない。
- 主要な登場人物(主としてヒロイン)が死ぬ、事故に遭う、強姦・陵辱される、精神を蝕まれるなどの不幸に見舞われる。
- 上記のような場面がグロテスクに描写されている。
などのいわゆる鬱展開を含むゲームの一部を指していた。これらの作品には、カタストロフ(破滅)感や結末を迎えた際のカタルシス(浄化)感によって感動を与えることを目的に制作された作品も数多く見られ、鬱ゲーとされるゲームにおいてもこの効果を狙ったと考えられる作品が多い。
最近では、「憂鬱・陰鬱な気分にさせられる」原因とされる部分の範囲が広がり、
- 萌え等の要素となるイメージを余りに盛り込みすぎた結果、登場人物が一般的価値観からみて余りに現実味を欠いて痛々しい、ユーザーが拒否感を抱くほどに異質に見える。
- 主人公がヘタレ(情けない性格で、何をやっても失敗する・優柔不断)過ぎて、ユーザーの気を滅入らせる。
といったものも「鬱ゲー」と形容されるようになってきている。
[編集] ジャンルとしての歴史
「鬱ゲー」という言葉は、Web上で使われ始めて広まった言葉であるため、明確な定義は事実上存在しない。その発祥時期についても諸説あり定かではないが、いわゆる泣きゲーや電波系と呼ばれるノベルゲームの一部を評して使われ始めたことと、2001年前半には「鬱ゲー」という言葉を含んだタイトルのスレッドが2ちゃんねるなどの掲示板に多く立てられていることから、1990年代の終盤から2000年までの間に発祥したと考えられている。
「鬱ゲー」という言葉を広く浸透させたのが2001年8月3日に発売された『君が望む永遠』(アージュ)である。その発売にあたって、作品のイメージと内容とのギャップを意図的かつ積極的に作り上げたことで話題となり、鬱ゲーという言葉を広く浸透させる結果になった。これ以降、個々の作品に対する称号であった鬱ゲーという言葉が、曖昧ながらもカテゴリやジャンルとしても扱われるようになった。
[編集] 他の属性との重複
鬱ゲーとして認知されている作品の中には、他の属性(特徴)を持つもの(例えば泣きゲーや燃えゲー)としても挙げられているものがある。それは、一つの作品が複数の属性を持っている場合がある、ということである。
これは、ひとつには判断基準が「各ユーザーの主観・価値観に依る」というところも大きい。先述の泣きゲーとの比較で言えば、両方に挙げられる作品については、展開する物語に「イメージ」と「内容」との「ギャップ」を強く感じて憂鬱になるユーザーが多数いる一方、登場人物の言動や物語の結末がもたらす浄化感によって「感動して泣ける」ユーザーも多数いる、ということである。当然、双方を感じて「これは鬱ゲーであり、かつ泣きゲーだ。」と判断するユーザーも存在すると思われる。
さらに、対象となるゲームの構造も理由として挙げられる。ギャルゲーやこれに類するゲームのうち、多くの作品が「複数のヒロイン(いわゆる攻略対象キャラクター)を設けて、選択肢等の条件によってその中の誰かとの物語(各ルートやエンディング)に誘導する。」という構造になっている。これは、「全体として一つの作品とされてはいるが、そこには複数の物語が内包されている。」ということである。これらの複数の物語が全て同じ属性(特徴)を持っているという作品は、皆無ではないとしても極めて珍しいと言える。
これらの理由から、複数の属性を持っているとユーザーが認識できる作品は決して少なくない。
[編集] 鬱ゲーと呼ばれる主な作品
発売日順(同日の場合は五十音順)。移植版がある作品については、初出作品を記載。
(発売日の後にある記号:◆アダルト要素のあるもの・◇グロテスクな表現があるもの)
- 1992年
- 1996年
- Angel Halo (Active、10月17日発売)◆
- for elise 〜エリーゼのために〜 (CRAFTWORK、12月6日発売)◆◇
- 1998年
- 1999年
- 2000年
- 2001年
- さよならを教えて 〜comment te dire adieu〜 (CRAFTWORK、3月2日発売)◆◇
- 君が望む永遠 (âge、8月3日発売)◆
- ジサツのための101の方法 (公爵(デューク)、10月5日発売)◆◇
- 螺旋回廊2 (ruf、12月14日発売)◆◇
- 2002年
- 忘レナ草 〜Forget-me-Not〜 (ユニゾンシフト、4月12日発売)◆
- きのこ 禁断の治療薬 (マリン、9月13日発売)◆
- 神無ノ鳥 (すたじおみりす team L←→R、11月29日発売)◆
- 2003年
- SNOW (Studio Mebius、1月31日発売)◆
- あした出逢った少女 (MOONSTONE、5月30日発売)◆
- CROSS†CHANNEL (FlyingShine、9月26日発売)◆◇
- 天使のいない12月 (Leaf、9月26日発売)◆
- ゆきうた (Survive、12月19日発売)◆
- 沙耶の唄 (ニトロプラス、12月26日発売)◆◇
- ドラッグオンドラグーン (スクウェア・エニックス、9月11日発売)※全年齢◇
- 2004年
- 漆黒に濡れる静寂~自殺志願者~ (覇王、3月19日発売)◆
- シンフォニック=レイン (工画堂スタジオ、3月26日発売) ※全年齢
- CARNIVAL (S.M.L、5月14日発売)◆
- 何処へ行くの、あの日 (MOONSTONE、6月25日発売)◆
- 瀬里奈 (アトリエかぐや、7月23日発売)◆
- 2005年
- 天使ノ二挺拳銃 (ニトロプラス、1月28日発売)◆◇
- School Days (Overflow、4月28日発売)◆◇
- 舞-HiME 運命の系統樹 (マーベラスインタラクティブ、6月30日発売)◇
- SWAN SONG (Le.Chocolat、7月29日発売)◆◇
- ナルキッソス (ステージ☆なな、8月1日発売)※全年齢
- 夢幻廻廊 (ブラックサイク、9月16日発売)◆◇
- 智代アフター 〜It's a Wonderful Life〜 (Key、11月25日発売)◆
- 2006年
- ゴア・スクリーミング・ショウ (ブラックサイク、1月20日発売)◆◇
- ネコっかわいがり! 〜クレインイヌネコ病院診療中〜 (13cm、2月24日発売)◆◇
- マブラヴ オルタネイティヴ (âge、2月24日発売)◆◇
- キラークイーン (FLAT、8月13日発売)◆◇
- EXTRAVAGANZA 〜蟲愛でる少女〜 (ブラックサイク、10月27日発売)◆◇
- 2007年
- 2009年
- PYGMALION -the dark romance-(STRONGER、1月30日発売)◆
- 断罪のマリア(花梨エンターテイメント、2月13日発売)※全年齢◇
[編集] 関連項目
[編集] 出典
- ^ 鬱ゲー 【うつゲー】 - goo 辞書
- ^ 日経MJ(日本経済新聞社)2006年8月21日(月)『3行ニュース』
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