サイレントヒル2

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索
SILENT HILL 2
ジャンル ホラーアドベンチャー
対応機種 PlayStation 2
開発元 コナミ
発売元 コナミ
人数 1人
メディア DVD-ROM 1枚
発売日 2001年9月27日
対象年齢 CERO: C区分(15歳以上対象)
ESRB: Mature
OFLC: MA15+
BBFC: 15
PEGI: 16+
テンプレートを表示

サイレントヒル2』 (SILENT HILL 2) は、2001年にコナミデジタルエンタテインメントが発売したコンピューターゲーム

ゲーム概要[編集]

サイレントヒル』シリーズの第2作目であり、前作を踏襲した3人称視点のホラーアドベンチャー

新世代機となった事でグラフィック等の質は大幅に向上しているが、基本的なシステム、操作感は前作とほぼ同じである。戦闘システムも共通しているが、敵の攻撃を防御してダメージを軽減するガードが可能になった。また、ゲームスタート時に戦闘難易度、謎解き難易度が変更可能になった。

本作の舞台はトルーカ湖南岸の簡素な住宅地であるサウスヴェイル (SouthVale)地区であり、前作の舞台となったトルーカ湖北岸を訪れる事は出来ない。登場人物やストーリーに関しても前作とのつながりは薄い。

2002年には、完全版にあたる『最期の詩』が発売された(後述)。

ストーリー[編集]

3年前に死んだはずの妻メアリーから「思い出のあの場所であなたを待っている……」という内容の手紙を受け取ったジェイムス・サンダーランドは、真実を確かめるべく、かつて新婚旅行に訪れた観光地サイレントヒルへ足を踏み入れる。しかし町は深い霧に包まれ、おぞましいクリーチャーが徘徊するゴーストタウンと化していた。虚ろな雰囲気の女性アンジェラ、不審な言動を見せる青年エディー、メアリーの友達と名乗る少女ローラ、そしてメアリーと瓜二つな女性マリアとの出会いを経て、かつて宿泊したレイクサイドホテルへと辿り着いたジェイムズは、そこで自らが記憶の底の封じ込めていた「真実」に辿り着く。

主な登場人物[編集]

ジェイムス・サンダーランド (James Sunderland)
本作の主人公[1]。29歳の事務員。妻を不治の病で亡くし、その精神は疲弊している。しかし、3年前に病死したはずの妻メアリーからの「サイレントヒルで待っている」と記された手紙を受け取る。そして、思い出の地サイレントヒルを訪れるが、異形の怪物と遭遇する。困惑しながらもメアリーの情報を探すため、町を探索する。
メアリー・シェパード・サンダーランド (Mary Shepherd-Sunderland)
ジェイムスの妻。闘病生活の果て、3年前に亡くなったとされている。
マリア (Maria)
ジェイムスが公園で出会う、メアリーに瓜二つの顔、声、体型をした謎の女性。ジェイムスとメアリーしか知りえない思い出を語り、ローラに対して強い関心を寄せる。
アンジェラ・オラスコ (Angela Orosco)
墓地で出会う女性。母親を探すためにサイレントヒルを訪れた。父親に対して強い恐怖と憎悪を抱いている。
エディー・ドンブラウスキー (Eddie Dombrowski)
サイレントヒルのアパート内で出会う青年。町を訪れる前はガソリンスタンドのアルバイトをしていた。太っており、いじめられている経験から他人へのコンプレックスを抱いている。普段はおとなしいが、その態度は出会う度に狂気を増していく。
ローラ (Laura)
ジェイムスの前に度々現れる謎の少女。8歳[2]。ジェイムス自身に面識は無いがローラは彼を認識しており、メアリーに関する言葉を残して姿を消す。生意気かついたずら好きな性格で、ジェイムスを翻弄する。

クリーチャー[編集]

今回のクリーチャーは主に罪悪感に苦しむジェイムスの妄想が具現化したもの。何かしらの拘束、不自由を訴えているかのような姿をしている。

クリーチャー[編集]

ライイングフィギュア (Lying Figure)
ジェイムスが最初に遭遇するクリーチャー。全身をゴムの様な物で覆われており、肉塊の様な物に足だけ生えた形態をしている。体の裂け目から毒霧を噴霧して攻撃してくる。倒れた状態(這いずり状態)だと高速で移動する。もがくように移動しているのは、ジェイムスの苦悩が投影されているため。「横たわる形」の意。
クリーパー (Creeper)
小さい昆虫のようなクリーチャー。同様の名前で『1』にも登場しているが挙動は変化している。「這うもの」の意。
マネキン (Mannequin)
マネキンの下半身を2つ合わせた様な形態のクリーチャー。普段は本物のマネキンの様に動かない。ジェイムスが近づくと襲い掛かってくるが、動きは遅い。ジェイムスの性的嗜虐が形になった物。
バブルヘッドナース (Bubble head Nurse)
病院で登場する人型クリーチャー。目や鼻がどこにあるかも分からぬ程に顔が膨らんでおり、常に顔を震わせている。排気管等から引きちぎった鉄パイプで襲い掛かる。演出や挙動によって目立たないが、よく見ると着ている看護服は現実のものとは大分異なる。投薬で顔が歪んだ患者と看護婦のイメージが融合した存在。「水膨れ頭の看護婦」の意。
マンダリン (Mandarin)
足下の金網にぶら下がっている人型クリーチャー。登場数は少ない。手の先に口がついておりその口で金網にぶら下がっている。倒すと下に落ちていく。理解されない想い、苦悩を象徴しているために地上に立つことができない。『3』に登場するクローサーは、このマンダリンが地上に上がった姿である。「官吏」の意。
プリズナー (Prisoner)
刑務所の独房に閉じ込められている謎のクリーチャー。姿は見えないが、ノイズとジェイムスの顔の向きでいることはわかる。常にヒタヒタと足音らしき音を立て、うめき声を発している。独房の中にいるため襲われることはないが、こちらからは銃で倒すことができる。倒すと人間のような断末魔を叫ぶ。公式にはこのクリーチャーの存在や設定が明記されておらず、プリズナーという名称も通称である。

ボスクリーチャー[編集]

レッドピラミッドシング (Red pyramid thing)
赤い三角形の兜のようなものを被った異様な風格の人型クリーチャー。サイレントヒルに存在した『死刑執行人』がジェイムスの自らを罰する潜在意識によって具現化されたもの。動きは鈍いものの、巨大な大鉈を振り下ろしてジェイムズを即死させたり、リーチの広い槍を振り回すなど高い戦闘能力を持つ。また、最終決戦時以外は如何なる攻撃を行っても倒す事が出来ない不死身の存在でもある。執拗にジェイムスとマリアを狙って幾度も襲撃を仕掛けてくるほか、常に虐げる対象を探しているようで、他のクリーチャーまでも襲う。『赤い三角頭』の意。本作以降、シリーズ恒例のキャラクターと化しており、劇場版アーケード版、『HOMECOMING』にも同様のクリーチャーが登場するが、細部の設定や頭部のデザインがそれぞれ異なる。『』や『暴力』などがキーワードとなって出現する事が多い。
フレッシュリップ (Flesh Lips)
病床にあるメアリーが病院内でジェイムスを罵る姿の象徴。格子に組み込まれたような姿をしている。下腹部に口の様な形状の器官が確認出来る。戦闘に負けた場合、首をつかまれた状態で天上へと連れ去られてしまう。直訳は肉塊の唇。
アブストラクトダディ (Abstract Daddy)
迷宮通廊でアンジェラに襲い掛かろうとしていたクリーチャー。アンジェラの父に対する思い出が形になった物。四角い板の上に人のような肉塊が張り付いている不気味な形態(正確にはベッドの上で何かに覆いかぶさっている人間の姿)をしている。アンジェラのイメージとジェイムスのイメージした世界が共通点を見出したために、アンジェラの世界が生み出したクリーチャーでありながら、ジェイムスもこの敵に対峙することができたとされる。「抽象的な父親」の意。
メアリー (Mary)
現実を直視したジェイムスの前に出現する最後の存在。ジェイムスに激しく罵りながら詰め寄り、怒りが頂点に達した時、異形の姿へと変貌しジェイムスに襲い掛かる。
エンディングにより正体は異なる。
映画版の終盤でアレッサ・ギレスピーがこのクリーチャーを連想させる姿に変貌する。

武器[編集]

木材
ゲーム序盤に入手する木の角材。先端に釘が残っている。威力は比較的弱いが、移動しながらの攻撃も可能。
ハンドガン
アパートで手に入る10連装のオートマチック拳銃。威力は低いものの連射ができる上に移動しながらの攻撃が出来る。
鉄パイプ
市街地で手に入る鉄パイプ。威力、リーチともに木材よりも高いが、移動しながらの攻撃は不可能(難易度がハードなら特定のコマンドで移動攻撃が可能)。
ショットガン
病院内で手に入る6連装の散弾銃。一度に複数の敵にダメージを与えられる。相手との距離が近ければ近いほど威力が上がる。ただし隙が大きい。
狩猟用ライフル
刑務所で手に入る4連装のライフル銃。距離にかかわらず安定したダメージを与えられ、敵を貫通する事もできる。しかし速射性が低く、ショットガン以上に隙が大きい。三角頭に対して有効。
大鉈
迷宮通廊の一室で入手する巨大な剣。三角頭が使用していた物と同じもの。威力、リーチともに絶大で大抵のザコクリーチャーとエディは一撃で倒せるものの、その重さから攻撃の隙が非常に大きい上に装備していると移動スピードが極端に低下する。終盤の三角頭との戦いで非常に有効。
チェーンソー
2周目以降、序盤の森の中にある倒木に刺さっている隠し武器。威力はかなり高いが、装備し直す度にエンジンをかけなければならないので隙が大きい。なお、これを装備したまま敵が近くにいる状態でしばらく待つと、ジェイムスが雄叫びを上げる。
ハイパースプレー
「HARDをクリア」、「NORMALを2回クリア」、「難易度に関係なく3回クリア」のいずれかを達成することで出現する隠し武器。クリア時の評価によって性能とスプレー噴射の色が変わり、満点を獲得した場合はあらゆる敵を即死させることができる(それ以外は敵が麻痺などを起こす)。連射するたびにリーチが短くなり、振ると回復する。アクションレベルがNORMAL以上だと使うたびにライフも少し減っていく。
ちなみに実用的なのは満点の緑色のスプレーと、最低得点の紫色のスプレーである。

サイレントヒル2 最期の詩[編集]

SILENT HILL 2 最期の詩
ジャンル ホラーアドベンチャー
対応機種 Xbox
プレイステーション2
Microsoft Windows(日本国外)
開発元 コナミ
発売元 コナミ
人数 1人
メディア DVD-ROM 1枚
発売日 Xbox: 2002年2月22日
PS2: 2002年7月4日
KONAMI The BEST 2003年8月7日
コナミ殿堂セレクション 2004年7月15日
対象年齢 CERO: C区分(15歳以上対象)
ESRB: Mature
OFLC: MA15+
BBFC: 15
PEGI: 16+
その他 日本国外ではWindowsにもリリースされた。
テンプレートを表示

新シナリオ・新武器などを追加した完全版。2002年にコナミから廉価版が発売された。

ゲーム概要[編集]

『2』に、マリアの謎についてのシナリオを追加したもの。それ以外は、ほぼ『2』と同様となっているが、エンディングが1つ(俗に言う『UFOエンディング』)追加されている。

ジェイムスが主人公の本編は『LETTER FROM SILENT HEAVEN』というタイトルで、マリアが主人公のサブシナリオは『BORN FROM A WISH』となっている。

本作の北米でのタイトルは『SILENT HILL 2: Restless Dreams』。

登場人物[編集]

サブシナリオに登場する人物について記述する。

アーネスト・ボールドウィン (Ernest Baldwin)
マリアが迷い込んだ家に住んでいる住人。死んだ娘の手紙をマリアが見つけたのをきっかけに、マリアにある物を探してくれるよう依頼する。マリアやジェイムスについての秘密を知っているような発言をしている。
エミリー・ボールドウィン (Amy Baldwin)
アーネストの娘。不慮の事故により、7歳で死亡した。

マリア編で登場する武器[編集]

リボルバー
ゲーム開始時から所持している装弾数が10発の変則式リボルバー拳銃。性能は本編のハンドガンとほぼ同じだが、こちらの方が僅かに攻撃力が高い。
中華包丁
ヘヴンスナイトのカウンターに刺さっている太めの包丁。リーチも短く、威力もそれ程高くはないが移動しながらの攻撃が可能。また、切りつける特性上、敵に当たっても跳ね返らず連続でヒットする。

雑記[編集]

本作では5種類の異なるエンディングが存在し(「最期の詩」では「UFO」エンディングが追加され6種類)、取得したアイテムや行動によってエンディングが変化する。それらによって、プレイヤーが作品全体の意味を違って捉えられるように工夫されている。どれがクリエイターの意図した「本当の」エンディングであるかは公開されていなかったが、2006年に発売されたノベル版では「In Waterエンド」が公式とされ、『4』でもそれらを示唆する内容がある。また「UFO」エンディング同士は別に繋がっているようで、こちらでは主人公のジェイムスが『3』や『SHATTERED MEMORIES』に、本筋に関わらないものの登場している。

関連項目[編集]

脚注[編集]

外部リンク[編集]