CPシステムIII

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CPシステムIII(シーピーシステム スリー)とは、1996年に『ウォーザード』と共に出荷されたカプコン開発のアーケードゲーム基板である。2008年現在、この基板がカプコンの開発した最後のアーケードゲームシステム基板となっている。海外を中心にCPS-3と略称されることがある(以降、記事中ではこの略称を用いる)。

概要[編集]

2D用システムとしては非常に高い性能を備えており、多くの格闘ゲームファンは『ストリートファイターIII』などの滑らかで流れるようなアニメーションに驚愕した。むしろこの基板は『ストIII』のために設計されたという側面が強い。

この基板の特徴はセキュリティに関する工夫にある。CPS-3のゲームの供給形態は、

ゲームCD
ゲーム本体の内容が暗号化されて格納されている。
セキュリティ・カートリッジ
ゲーム内容を復号するためのチップと、ゲームBIOSが納められている。復号チップはバッテリーバックアップで復号鍵を保持する。

これら2つからなる。CPS-3基板の電源が入れられると、まずCDの内容がSIMMに書き込まれ、続いてデータがセキュリティ・カートリッジ内のチップで復号される。セキュリティ・カートリッジはいかなる種類の改竄にも非常に敏感に反応し、もし試みれば復号鍵は消去され、カートリッジは用をなさなくなってしまう。

CPS-3はとりたてて成功したシステムとは言えず、このシステム用に全部で6つのゲームが制作されたに過ぎない。CPS-3には機械的・電気的な衝撃に弱いという弱点があり、オペレータ達は特にこれを敬遠した。また、セキュリティ・カートリッジ内の電池が切れるとゲームが動作しなくなるうえ、その交換費用を所有者側で負担しなければならなかった。更に高性能とはいえ2Dグラフィックのみにしか対応しておらず、当時はほとんどのゲームが3D対応ハードウェアを念頭に開発されていたという背景がある。他のシステム基板に比べて高価であり、またCPS-3用のプログラミングはかなり難しかったとも噂されている。

仕様[編集]

作品リスト[編集]

リリース日 国内版タイトル 海外版タイトル
1996年12月 ウォーザード Red Earth
1997年2月 ストリートファイターIII Street Fighter III - New Generation
1997年10月 ストリートファイターIII 2nd Impact Street Fighter III, 2nd Impact: Giant Attack
1998年12月 ジョジョの奇妙な冒険 JoJo's Venture
1999年5月 ストリートファイターIII 3rd Strike Street Fighter III, 3rd Strike: Fight for the Future
1999年9月 ジョジョの奇妙な冒険 未来への遺産 JoJo's Bizarre Adventure

※全て開発・販売ともカプコン

関連項目[編集]

外部リンク[編集]